“秋茄子は嫁に食わすな” という、ことわざがある。
秋茄子はすんげえ美味いんで
そんなもんをあのバカ嫁に食わすなんてもったいない!
と、舅か姑か夫か、誰が言ったんか定かではないけれど
とにかく、その嫁さんは不幸な結婚をしたな、と同情していたら
近年になって、いや、それは誤解だよ
秋茄子は体を冷やすので、元気な子を産んでほしいから
嫁さんには食わせないように、と注意してあげてるんだよ。
ふーむ、きゅうりもスイカも体を冷やすが?
何だか “人権” のせいで
とってつけたような理由が台頭してきとるよな。
そういや、“男梅” って菓子、あるじゃん。
あれを息子の嫁に送りつける姑の話を聞いたぞ。
男梅 = おとこうめ = 男産め
・・・恐いのお、恐いのお・・・。
それをしたら絶対に嫌われる、という事を
何でピンポイントでするんかのお。
そもそもさ、夫側の親族って、何であんなに偉そうなんだ?
最初っから、上位に陣取ってるだろ。
どうも今の日本の結婚の意識は
揉めてください、と言わんばかりの制度のような。
中途半端に儒教が入ってるのが悪いんかな。
いや、私の元婚家は親切だったぞ。
だから私のようなドバカ嫁が来てしまうんだろ。
さて、元バカ嫁だが、戸籍に罰点がついた今では
バカバツ1で、私自身は何ひとつ変わっちゃあいない
という悲しい結末に。
そういう私が、先週はナスビと格闘をしていた。
何となく買ってみたナスビをどうしようか
焼いて食えば良いんだろ、とは思うけど
とりあえず、ちょっとレシピでも見てみるか、とネットで調べたら
何か、思いがけない1文が。
どのサイトでも、「皮を剥いて」 が最後あたりに書かれているのだ!
えっ? ナスって皮を剥いて食うの?
今までに焼ナス系、2回ぐらいやったけど皮ごと食ったぞ。
あっ・・・、何かイマイチ・・・とか思ったのは
もしかして皮を剥いていなかったからか???
独学というのは、時々こういう悲劇が起こる。
そんで真面目な私は、自分のこういう勘違いに気付くと
信じられないぐらいに落ち込む。
自分で信じて選んだ道が間違ってた、というのは
想像以上に受け入れがたい衝撃なのである。
甘やかしてくれた故母親のお陰で
私の家事全般は、超・独学なのだが、その中でも特に嫌いな分野が料理で
それは、食事に興味が薄い私には、苦痛でしかない毎日の義務なのだ。
だがしかし私は基本、努力家なので
ちゃんと料理本を何冊も読んで学んだ。
まあ、ザツなので、漠然と記憶してバリバリ手抜きする、という調理法で
専門家たちの教えも、あまり身につかなかったわけだから
たとえ料理本に、「ナスは皮を剥くべし」 と書いてあっても
数ヵ月後には忘れて、皮ごと食っているであろう。
・・・何が言いたいのか、っちゅうと
私は私なりに、一応の努力はしたんだよ、と
ツイッターに引き続き、また言い訳をしているのである。
1回目の焼ナスは、皮に切れ目をどう入れるかまで
丁寧に教えてもらったのに、実際にそうしたのに
最後の最後に、“焼いた後に水にさらす” をせず
食いながら剥こうとして、しょうゆにまみれ
もういいや! と、皮ごと食ったわけだが
2度目の焼ナスは、ちゃんと水にさらしましたとも!
そんで調理台で皮を剥こうとしたら、何故だか実まで剥ける。
あれさ、どんだけ水に漬ければ良いわけ?
あんなんじゃ冷え切った焼ナスになるじゃん。
私は不器用だけど、そんな姿は自分でも見たくない。
と言うか、手元のナスがどんどん解体されて
原型を留めなくなりつつあったので
もういいや!!! と、再び皮ごと食す。
焼ナスさ、皮ごと食っても美味いと思うよ。
でも何となく体が冷える気がするのは、心がくじけたせいだろうか?
とりあえず、嫁は食わないでも良いかも。
皮むき難しいし。
あ、家族の分を料理して食わせにゃならんのだな
嫁、ファイト!
で、昨日もナスを買ってきたんだー。
今度こそキレイに皮が剥けると思うんだー。
いや、別に意地になってないなってない。
死亡フラグ? いや、全然立ってない立ってない。
評価: 岩鋳
コメント:貧血改善の鉄分補給に、これを常にヤカンに入れておくと良いと思うの。 鉄玉子を持っているけど、大きすぎて空気に触れる部分が錆びるの。 しかもどこまでも不安定に転がるんで文鎮にも使えないの。 ナスならまだ小さいから良いかな、と思うの。 |
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