月の輝く夜に

映画に対しての私の 「面白かった」 基準は、ものすごく低い。
これは何故なんだろう? と、自分でも不思議だった。
 
それがとある映画を観た後に、ようやく判明した。
私は映画に感動や学びを求めていないのだ。
 
元々感情の置き場所や誘発要因がズレてるんかも知れんが
私が映画に求めるものは、知らない風景や生活習慣のようである。
 
なのにドキュメンタリーは観る気がしない、という不思議。
多分、何かのついでに垣間見える生活、ってのが面白いんだと思う。
 
ホラー映画が好きなのも
晩飯の野菜はミックスベジタブルだけなんか!
そんな大きいアイスを直にほじくって食って、また冷凍庫に戻すんか!
と、感動している横で起こるのが “惨劇”、ってとこが理想的だからだろう。
 
いや、そんな理想なんぞ、普通はいらねえがな。
 
 
こんな妙な観かたをしている恋愛映画嫌いな私だけど
実は 「月の輝く夜に」 が大好きである。
 
この映画は、若き日のニコラス・ケイジが出ていて
主演女優のシェールとの恋愛話なのだが
アメリカのイタリア系の食生活が、とても興味深いのである。
 
朝はバケットを輪切りにして、中央を丸くくり貫き
それをオリーブオイルをひいたフライパンに並べて
くり貫いた穴の部分に卵を割り入れて焼くのだ。
上に千切りのベーコンを乗せて、塩コショウをかけて食う。
 
昼間の食事シーンでは、ステーキを焼くのだけど
ご飯やパンの代わりに、スパゲティを添えるのにも驚いた。
ステーキに塩コショウを振りながら食いつつ
茹でただけのスパゲテイも、塩コショウのみで食う。
 
夜は近所に住む親戚が集まって、一緒に飯を食う。
と言うか、朝っぱちから親戚が飯を食いに来とる。
イタリア系は本当に、こんなあるんだろうか?
 
夜飯は、テーブルの中央に大皿が3~4個乗ってて
取り分けつつ、各自の皿で食っていた。
メニューは全部、ミートソース系の混ぜ物だった気がする。
 
そんでニコラス・ケイジが働くパン工場は
朝に焼いたバケットをダンボール箱に立てて、道端に並べておくのだ。
それをパン屋が取りに来て、持って帰って店に並べる、という仕組み。
パンを野ざらし??? と、えらい驚いたよ。
 
 
こういう習慣を全部実際にやってるのかはわからんけど
私の相変わらずの記憶違いもあるかも知れんけど
とても興味深くて、何度も何度も観ている。
本筋はどうもコメディ恋愛っぽいような?
 
って、この映画、アカデミー賞をとったらしい。
そりゃ申し訳ない観かたをしとった。
にしても、アカデミー賞の基準もよくわからんよな。
ってのも失礼だな。 好きな映画なのに。
 
 
今ふと思ったが、映画で “生活” を観たいなら
恋愛映画がそういうのを、一番よく表わしているんじゃないだろうか?
ホラーとかアクションとか、生活とは最も縁遠いものだよな。
 
うーん、恋愛映画・・・ほんと苦手なんだけど
ちょっと挑戦してみるかー。
 
 
ところで、常々持っていた大きな疑問なんだが
ミックスベジタブルは、“野菜” として食して良いのだろうか?
 
面倒でミックスベジタブルを大量に付け合わせたんで、サラダはなし
とかやって、「野菜を必ず食べる」 はクリア出来るんだろうか?
アメリカの映画を観る度に、この疑問が湧き起こるんだよな。
 
 
 

評価:

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


¥ 888

(2008-10-24)

コメント:どだ、今日のアフィリは、ちゃんと本文に沿ったブツだぞ。 ・・・てか、このDVDの値段、何? 1987年作は、もう古典か! いっちょ買っておこうかな。 このアフィリが、自分用買い物BOXになりつつある・・・。 ああ、アフィリーーーッ!!!

Comments

“月の輝く夜に” への9件のフィードバック

  1. きりこのアバター

    DVDよりビデオデープな時代に見た記憶が。
    今やMr.イケてるハゲ:ニコラス・ケイジがやたら貧相に登場するのが印象的でした。
    というか、食べることに興味がない、とあれほど豪語しているあしゅさんが
    こんなにも食べもののシーンに反応していることに驚きです。
    私みたいな食いしん坊ならともかく。

    バケット輪切り卵落としトースト、久しぶりに食べたくなってきました。
    作ったらツイッターに写真UPしますー。

  2. カムのアバター
    カム

    以外と実話を元にした映画とかは面白いのが多い気がしますね。

    ホラー映画はボクも好きですね。ついこの前廃盤のデモンズ3(マニアックでごめんなさい)が1万ちょいでヤフーオークションで出てましたね。 んでアマゾンで4万9千円で(多分競り落とした人(笑))売ってますね。

  3. なかりのアバター
    なかり

    デア×スティーニ「刑事コロンボ」を全巻視聴したのですが
    主人公の刑事の設定がイタリア系のアメリカ人でした。
    捜査中にも何かしら食べているシーンが印象的でした。
    因みに実際に映画館で観た比較的新しいものですと
    アニメの「けいおん!」でございます。

  4. ふぢこのアバター
    ふぢこ

    なぜだか邦画の恋愛ものって暗いですよね
    女子がシクシク泣いてるイメージしかありません。
    なんでだろう。。。

    ホラーも最近見てないですねー
    心理的な怖さは興味あるんですが
    突然の物音とかさせて
    脅かそうとされるのがとても嫌い
    ビクッとなると悔しいんですよねーw

    邦画のホラーは映画を見てる最中より
    見た後、普段の生活に支障をきたすので見れません
    ふすまとか開けられなくなるがなーw

  5. あしゅのアバター
    あしゅ

    きりこちゃん、興味がないから
    しょっちゅう食ってるとこが驚きなんだよー。

    しかも、おめえらそれだけで足りるの?
    って量を親戚一同で食う。
    あのお食事会は、パーティーみたいなもので
    また後でガッツリ食うんかなあ?

    ほんと、色々不思議で興味深いよー。

    ・・・バケット卵落とし、あれ、定番料理なんか?
    え? ちゃんと出来る?
    試した事があるんだけど
    卵が下から漏れて、単なる目玉焼きになったぞ。

    ぜひ写真を見たい!
    頑張って!!!

    ::::::::

    カムちゃん、“デモンズ”、記憶にあるんだけど
    内容がまったく思い出せない。
    そんな高額が付いてるとは!

    イタリアの映画、時々掘り出し物があるよね。
    キリスト教のお膝元だから、オカルトにも
    違う方向で力が入っていて、好きだよー。

    スペイン・ホラーも、独特の感覚で
    ものすごく興味深く感じたよー。

    意外なところで、タイだかどっかの
    東南アジアのホラー映画
    何か色々と価値観が違って
    でも微妙に通じ合えるものがあって
    見つけたら観てるよ。

    ホラーもお国柄が出てて楽しい!

    ::::::::::

    なかりちゃん、えっ、コロンボ、イタリア系設定?
    ええ、そういう顔だっけ?

    てか、デ○アゴスティーニが全巻
    きちんと出したのがビックリ!
    途中で自然消滅商法かと思ってたんで。

    あれ、書店が取り扱いを止めるんだよね。
    揃えたければ、定期購読か・・・。

    けいおん、女子バンドのあれかー。
    名前だけ知ってるアニメばかりだな。
    ・・・何で名前を知ってるんだろう?
    生活にジワジワ入り込まれてるんだろうか
    ヒイイイイイイイイイイッw

    ::::::::::

    ふぢこちゃん、邦画は恋愛ものに限らず
    暗いイメージだよ。

    どうも画面に奥行きがないみたいだ。
    だから狭く息苦しい印象になるんかも。

    でもさ、最近気付いたんだけど
    邦画って、季節感があるんだよ!!!

    ハリウッド映画を観てると
    雪が積もってるのに半袖とか
    季節感がなくて混乱させられる事があって
    ああ、日本って細かいところで
    日常の機微を出してるんだな、と
    邦画をちょっと見直したよー。

    ホラーさ、くるところ、わかるじゃん。
    サッと目を逸らすよ。
    ホラーを観る意味が半減だけど
    心臓に悪いんだよ!

    ふすま・・・、ちょっとでも隙間が開いてると
    イヤアアアアアアアアアアアア!!!!!
    (日常生活にめちゃくちゃ支障をきたしてるw)

  6. なかりのアバター
    なかり

    コロンボがイタリア系というのは作中の設定のみでございます。

    コロンボ演ずるピーター・フォーク氏自身は
    父がロシア系ユダヤ人、母がハンガリー系ユダヤ人なので
    容姿は完全にイタリア系ではありません。

    そう!仰る通りデ×ゴ系は巻が進むにつれ
    書店での取扱いが少なくなります。
    しかも第一巻のみ破格の安値で、それ以降、ガッと値上がりしますね。

    「けいおん」この手の萌え路線は女性には忌避される傾向があるのですが
    この作品は割と幅広い層に人気がありますよ。
    実際、私が映画館に足を運んだ際にも女性のお客さんが多数いました。

    生活にジワジワ‥
    実に恐ろしきは、ホラーでは無く
    人々の精神をちゃっかり浸食するジャパニメーション。

  7. あしゅのアバター
    あしゅ

    なかりちゃん、おお、ありがとうー。

    外国人の細かい人種、当てられないけど
    映画を観てると、大まかにはわかるよね。

    でも当人たちは、もっと細かい分け方をしてるっぽい。
    ちょっと把握できないなあ。

    痛車の絵は、今まで見たのは
    全部けいおんだと思う。

    そう言えば、比叡山のとこに痛車専門店があったよ。
    主にボディにシートを貼る方式のとこっぽかった。
    ・・・京都に意外なショップがw

    ディアゴ、時々私のツボを突くシリーズを出しおるが
    トータルでは高くつきそうで手を出せない・・・。
    廃刊の可能性も高いし、罪作りな発行方式だよな。

  8. きりこのアバター

    バケット卵トースト作りました。
    少し卵は流れますが 許容範囲。
    我ながら良い出来で 激美味♫
    目玉焼きは元々両面焼きが好きなので バケットも両面。

    ツイッターIDは vesikillico 
    5/30朝9時頃 画像あげてます。
    TLたどるのが面倒なら 上記サイトにツイッター埋めているので
    PCだと探しやすいのではないかと。

    映画の中の食事シーン、確かに不思議場面多いですね。

  9. あしゅのアバター
    あしゅ

    きりこちゃん、写真見たよ。
    コメントも入れといたよ、ありがとうーーー。

    すっげえ、きちんと出来てて驚いたよ。
    私、何度か作ったけど、卵が流れ出ちゃって
    汚い料理にしかならなくてさ。

    フライパンが平らじゃないんだろうか・・・?

    目玉焼きの焼き方さ、ブームってないか?
    私は今は両面カリカリの固焼きに凝ってるよ。

    以前は両面半熟、その前は片面半熟だった。
    何か卵を食うと、腹を壊す事が多くなって
    恐くて半熟が食えない・・・。

    卵が食えないと、思った以上に
    生活が不便になるーーーっ!

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