人間を2種類に分けるとする。
人を使う人と、人に使われる人。
私はもうここに来る全員が予想しているように、使う側
・・・・・・ではないのだ。
私はまがりなりにも一応は、九州女なので
主人に仕える事をよしとする。
ただし、九州女にあるまじき、何様な条件付けをするがな。
私が仕えるに ふ さ わ し い ご主人様の場合に限る、と。
女医タレントの西川史子が、「私は尽くす女」 と言って
それはないない、とバッシングをされていたが
あれはこういう事なのだよ。
私には西川史子の言いたい事が、とてもよくわかったぜ。
私をひれ伏させる事が出来るヤツがいたら出てこいやー
そりゃもう、心置きなく仕えさせてもらうぜ! って事なのだが
もっと他に気立ても見目も良い娘さんたちが沢山いるので
わざわざこんな面倒くせえ女性を相手にする必要もないわけだ。
私のラブリーメイドさんっぷりを力説しているが
この記事の本題は、“ご主人様” の方である。
タイトルをよく読め。
世の中にはな、素でご主人様体質のヤツがいるのだよ!!!
ご主人様、っちゅうと、威張り散らして鼻にかけて
すんげえヤなヤツ、ってイメージしかない。
私も平民なので、そう思っていた。
ところが、いたのだ。 身近にご主人様体質が。
それは私の母親。
ここで皆に問いたいが、人が仕事をしている横で何をする?
自分も仕事をしている、という場合なら
人をコキ使うのは、大好きなんだよ、私は。
でも、たとえば家電が壊れた、だので
修理屋さんがうちに来るとか、掃除屋さんを頼むとか
他人が働いて自分が何もしない状況、ってのが
もんのすごーーーく苦手なのである。
え? 人が働いてるのに私は何もしなくて良いの?
という気分にならんかあ?
自分ちに人が来てるんだから、接待も必要だろ
でも、こっちがそういう事をやってると
間違いなく相手の仕事の邪魔になるんだよな。
だから私は家電等が壊れると、世界が終わった気分になるのだが
うちのかあちゃんは、それを感じない人種である。
昔のある日、英語で言うところの ロングアゴーとか言うやつ?
実家にノコノコ行くと、掃除をしている女性がいた。
隠居後、週に2回掃除の人を頼みやがっていたんだ。
庭師さんも頼んでいるし、ほんに羨ましい財力である。
と思ったのも、つかのま。
もう、間が持たなくて困る困る。
自分ちでもないのに気を遣って、ウロウロするので
「仕事の邪魔になるから、こっちに来ときなさい」 と
かあちゃんに怒られる始末である。
そういうかあちゃんは、実に優雅に時を過ごしていた。
ちゃんと皿まで付いてる茶器でティーを飲みながら
覗かれても支障のないマトモな小説を読んで
まるで家の中には、自分以外の誰もいないかのようにくつろいでいる。
掃除の人が帰ってから、訊いてみた。
人が働いて自分が遊んでいるのって、罪悪感はないんか? と。
すると、「あの人たちはそれが仕事なのよ」 みたいな事を
何ちゅうか、イヤミなく自然に言うのである。
えー、私には無理だなあ、落ち着かないじゃん と言うと
ああ、あなたは育ちが良くないしね と
実の親が言ったらダメだろ、という事をサラッと言いやがった。
かあちゃんは幼い頃から使用人に囲まれた生活だったそうな。
何でそれを私の代に持ってこないのか、と責めると
ごめんなさいね、おとうちゃまが貧乏だったのよ と謝られた。
何で貧乏人と結婚するんだよ と突っ込んだら
今の貧乏な父の遺伝子じゃなければ、私は生まれてないので
金持ちと結婚した場合は、私には一切関係ない
みたいな正論を、ほほほ と笑いながらされ
どう転んでも貧して鈍な運命かよ、私は! と、とてもイラついた。
かあちゃんを見ていて思う。
他人が横で自分のために働いているというのに
あんなに自然体にくつろげるのは
そういう境遇に生まれ育った者じゃないと無理! と。
威張るでもなし、見張るでもなし、気遣うでもなく
仕事人に全任せして干渉しないなど
どんだけ人に、させ慣れてるんやら。
使用人が大勢いる家の裕福具合など、想像も付かない愚民の私は
仕事人の後ろをウロウロして、「あっ、ハサミがいるんですね」 とか
気を利かせようとするだけじゃなく、沈黙に耐え切れず
「この機械は何ですかあ?」 などと質問したりして
マリオで言えば、クリボーのような存在になっておる。
えらい微妙感ただようザコキャラなのが悲しいが、それが現実。
今までの経験で、男性は会話と手が連動する、と知った。
つまり会話をすると、手が止まるようになっているようだ。
なので、話しかけるのは極力ひかえている。
ていうか、もうどうすりゃ良いのかわからんので
最初に訊いちゃうよ。
「私、どうしてたら良いでしょう?」 って。
皆、こっちの事は気にせず、自由にしててください、と言うんで
その “自由” の度合いがわからねえんだよ! と思いつつ
「他の人はどうしてますか?」 と、具体的に訊くと
座ってTVを観てる人が大半だそうだ。
「とにかく、くつろいでてください。」
と、とても優しい事を言ってもらえるが
私の “くつろぐ” は
座椅子に寝転んで、足をコタツの上に乗せて、ケツを掻きながら
ベビースターラーメン (チキン味) や柿の種を食いつつ
ゲーム or ホラー なので、出来るわけがねえ!
しかし、そこまで己をさらけ出したくないので
「ではすみませんが、よろしくお願いします」 と言って
普通に座って、観たくもねえTVを点けてボーッと眺めている。
もう、10秒が6分ぐらいに感じるよ。
普通に座るだけでも腹筋にこんかあ?
ほんと普段の生活って、意外なところで露呈するよな。
ああ・・・、仕事人来訪ってほんとしんどい・・・。
実は家電が壊れたんで、こういう記事でグチグチと・・・。
評価: iwaki
コメント:二重構造のグラスはな、むっちゃ重宝するぞ! 水滴が発生しにくいはず。 ・・・いや、私は冷たいお飲み物は飲まないんでな。 すぐに腹を下す壊れババアだもんで、いついかなる時でも、“温かいお飲み物” だよ。 ヌルい、流行ってくれよ! |
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