この言葉、たまに言う人がいるんだけど
その意図がわからなかった。
人が人をバカにする事は、普通にある。
でも私にそのつもりがない時に、「バカにしてるの?」 と言う人は
何をそう感じて言うんだろう? と、本当に不思議だったんだ。
そもそも、この “私” が人をバカにする場合は
槍で相手の胸を突いてえぐるように、徹底的にするので
「バカにしてるの?」 など、訊くまでもないからだ。
ああ、でもこれは “罵倒” だな。
“バカにする” は、もっと軽いよな。
対等性もない気がするなあ。
私は何様だけど、知能的にも経験的にもアホウだと自覚しているんで
対等じゃない付き合いは、そのほとんどを相手が上だと見なすんだ。
そんな相手をバカにする・・・、ないよな。
だからきっと、私のふざけた態度が
バカにしているように見えているんだろう、と思っていた。
だったら違うよ、誤解だよ
私は真面目にふざけてるんだよ、とも言ってきた。
だけどブログを書き続けてきた、この10年、ムダじゃなかった。
コメントでのやり取りで、ちょっとわかったよ。
“バカにする” と言う心理が!
人が自分やその関係の話をする時に
自分が気に入らない評価だと
“バカにしている” と思う人がいるのである。
単なる感想も、正当な文句も、悪口も
私がよくする “面白がる” のも、果ては起きた事実を言うだけでも
自分が納得しないと、全部 “バカにしている” になる。
これは、自分を過剰に守っているのだと思う。
大抵の人は、自分が何かを言われた時には
“言われた理由”、つまり自分の言動を省みる。
ところが絶対に傷付きたくない人は
被害者意識を強くして、自分を守るのである。
「バカにしてる?」 = 相手がヒドい と非難しているわけだ。
いやいや、そうじゃなく、こういう事なんだよ
と説明しても、そういう思考のクセが付いている人は
自分の思う通りの評価をされていない事にしか、目が行かないのだ。
言われるだけの原因が自分にあるかも知れないのに、それを探そうとしない。
こういう心理は、誰でもわかるであろう。
だって傷付きたくないもんな。
私なんてほぼ9割方は、付く必要のない傷で
人生ムダに苦労してるなあ、と我ながら悲しいけど、それも
自業自得! もしくは 自己責任!
とか、えらい格好良い事を言うとるが、その実態は
うわあん、また非難されたー、きついよー、悲しいよー
と、のたうち回っているだけだ。
年老いて得した事と言えば、物忘れがより一層良くなったんで
昨日腹壊したのに、今日またアイスを食うような真似が出来るとこだな。
つまりは、1個も学習していないんで
年寄りへの忠言はムダ、という見事な生き証人だよな。
直す直さない、八つ当たる八つ当たらないは別として
私は自業自得、自己責任、天罰ドーン! は
恐々ながらも受け入れているので、それが不幸な出来事だとは思わない。
いや、充分に不幸だけど、納得できるだけマシっちゅうか。
でも、責任を取りたくない、バチなんて当たりたくない
悪いのは私じゃなく他の人よ環境よ、と言う人は
バカにしてるバカにしてる、と騒ぎたくなるんだろう。
ここまでは、普通の道筋による思考。
こっからは経験による答。
「バカにしてるの?」 は、言葉だけで思われるのではない。
その場その場にあった、適切な言動をしていないと
そいつがふざけているように見えるのだ。
つまり、これからは “言われる側に非がある” という説。
和を尊ぶ日本では、意思の統一が重要視される。
狭い島国ではそうやって治めないと、逃げ場がないからだ。
だからTPOが、ものすごく大事になってくる。
この “TPO”、何の略かというと
Time (時)、Place (場所)、Occasion (場合)。
何でいちいち英語を使うのか
日本にはこれをひとことで表わす素晴らしい言葉があるのに。
空 気
TPOに合わせない人は、つまり空気を読まない人は
その場にいる人のみならず、その場を穢す事にもなりかねない。
その良い例が、冠婚葬祭である。
日常の場面でも、あまりにも周囲とかけ離れた言動を繰り出すと
その場に “軽蔑” という雰囲気が生まれる。
「バカにしてるの?」 と言いながら
その実は、こっちが相手をバカにしているのである。
「おめえ、ちっとは空気を読んでくれよ!」 と。
私がどっちの意味で言われてるのか、
きっと両方の意味で、満遍なく怒られてるのだろう。
そういう頭の悪いヤツにも、最後のチャンスはちゃんと残されている。
それは、“愛すべきバカ”。
バカにされる事と愛は、どうやら関係ない時もあるみたいなんだ。
空気を読むのがヘタでも、周囲に合わせて
わからない時や怪しい時は、口も手も出さずに大人しくしておこう。
それを3回のうち1回成功させていれば
そう悪気はない、と世間様は受け取ってくれるかも知れない。
いずれにしても、良い意味でも悪い意味でも
愛・最強! だな。
いやあー、にしても、まさか自分が “愛されバカ” とか
そういう情けない地位を、視野に入れる事になるとは思ってもいなかったよ。
だって私は天才でナイスバディーなんだから
尊敬されてしかるべき! と自信満々でいたら、あれえ? だったよ。
人の評価というのは、本当に思いがけない方向に行くよな。
しょうがねえ、私は今はバカで良いや。
“能ある鷹は爪を隠す” の、ことわざにもあるように
私にも爪がどっかに隠れているんで、えっと
いや、その隠した場所がどこか、ちょっと忘れて
うるせえ! その内、ノーベル平和賞でも取って
実はわたくし本当に天才でしたのよほほほほほ、と奢り高ぶるよ。
あの18金のメダルは換金させてもらうがな。
↑ こういう言動がバカにされる原因。
評価: Public Design/Floyd
コメント:アフィっといて何だけど、こういうのを買うヤツは ど う か し て る ぜ! “メダル” の検索で出てきた中でも、目を引いた逸品。 他にも色んな模様があるから、ネタ的プレゼントとしては、一瞬だけ面白いかも。 |
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