注: この物語はフィクションです。
使われている方言は、九州あたりがゴッチャです。
(ロマサガのメール着信音)
『今から行っていいね?』
(ぴぴ・・ぴ・ぴぴ・・・ぴぴぴ)
『よかよ』
(送信)
(ピンポーン)
ヨネ 「何ね、手ブラね。」
ウメ 「すまんね、呪いのビデオ、借りられとったとよ。」
ヨネ 「またね? 誰が借りよっとだろか?」
ウメ 「いっぺんカチ合うた気がするのは、アラサー男子だったばい。」
ヨネ 「ニートてゆうやつね?」
ウメ 「知らんくさ。」
(コタツに腰を下ろす)
ヨネ 「え、よっこいしょういち、と。」
ウメ 「モンハンどこまで行ったね?」
ヨネ 「孫に牽引してもろうて、港クエは終わったたい。」
ウメ 「よかね。 うちゃ、イビルジョーで詰まって
ねぎまクエを回しとるたい。」
ヨネ 「いまだにね? おめえ、どんだけ金貯まっとっとね?」
ウメ 「護符2つを現金で買うても、屁でんなかばい。」
ヨネ 「じゃあ、ネブラ装備を作りゃよかたい。」
ウメ 「港の亜種ばい? 倒せるわけなかろうも。」
ヨネ 「・・・まあ、そういう遊び方もあるたいね。」
ヨネ 「茶ぁ飲むね?」
ウメ 「いつ出してくれよるか、待っとったったい。」
ヨネ 「何がよかね?」
ウメ 「フォションのバニラフレーバーで
牛乳だけで出すロイヤルミルクティーにしてほしか。」
ヨネ 「・・・そぎゃん、めんどかとは自分で淹れてくれんね?」
(ズ・・・ズ・・・ と茶を飲みつつ)
ウメ 「何ね、このカップは?」
ヨネ 「イケアで買うたマグたい。」
ウメ 「北欧の食器ならロイヤルコペンハーゲンぐらい出してほしかね。」
ヨネ 「おめえ、えらい高級ぶった事言いよると嫌わるっけんね?」
ウメ 「嫌わるっで思い出したけんど
チヨさんが 『ディナーに行かんね』 てたい。」
ヨネ 「あん人、この前もランチとか言いよったろ?」
ウメ 「おめえ、行かんかったろ?」
ヨネ 「自由が丘で飯て言われたら、デパートに服を買いに行くための服を
無印に買いに行かにゃいかんじゃなかね。
もう、めんどくさか。」
ウメ 「今度は恵比寿てよ。」
ヨネ 「何で恵比寿ね?
あん人、ちょっと情報が古くなかね?」
ウメ 「バブルん時も、うちらの年代はカスリもしとらんとに
あん人だけはマハラジャに通いよったけんね。」
ヨネ 「あん人が夜遊びを引退したのは、“クラブ” になってからだけんね。」
ウメ 「この前は生キャラメルを持って来よらしたよ。」
ヨネ 「アンテナが張りきれとらんね。」
ウメ 「で、行くね? ディナー。」
ヨネ 「行かんよ。
山の手も中まで入れば気楽かばってんが、JR周辺はしんどか。
国鉄時代は中の方が、かしこまっとったとにねえ。
これが逆転現象て言うやつだろか。」
ウメ 「千代田線より、チヨとせなんたい。
どがんすっね? 断ると悪口言わるっよ?」
ヨネ 「それ、全然上手い事言うとらんけんね。
どうせ、そこにおらん人の悪口になるけん
どこにおろうが皆、満遍なく罵られとるよ。」
ウメ 「それもそうたいね。」
「ただいまーーー。」
ヨネ 「おかえりー。」
ウメ 「ああ、流風吹 (ルフィー) くん、おかえりー。」
流風吹 「お久しぶりっす。」
ウメ 「今、何のゲームば、やっとるね?」
流風吹 「あ、一応ドラクエやってます。」
ウメ 「・・・そうね、よかね・・・。」
ヨネ 「おめえもオンラインをすりゃよかじゃなかね。」
ウメ 「老化で根気が失せとるのに、若いもんと張り合おごんなか。」
ヨネ 「オンラインは高LVが神扱いじゃしねえ。」
ウメ 「気力体力がないと廃人にはなれんばいた。」
ウメ 「にしても、誰がワンピースのファンね?」
ヨネ 「・・・嫁たい・・・。」
ウメ 「何で流風威じゃなくて、流風吹ね?」
ヨネ 「知らんたい。
暴走族漢字と一線を隔したったろ?」
ウメ 「初孫、グレんとよかね。」
ヨネ 「大丈夫じゃろ。
同級生もアニメキャラばかりだけん。」
ウメ 「うちゃ、ハンターハンター派たい。」
ヨネ 「綺流明 (キルア) も、ちゃんとおるけん心配せんでよか。」
ウメ 「ヒソカは・・・」
ヨネ 「とうの昔におる!
この話題は引っ張らんでほしか!」
ウメ 「地雷ね?」
ヨネ 「Sマイン級たい。」
ウメ 「おめえも、たいぎゃ古かね。」
「ただいまー。」
ヨネ 「おかえりー。」
ウメ 「愛美 (えみ) さん、おかえり。」
愛美 「ウメさん、こんにちは。
お夕飯、一緒にどうですか?」
ウメ 「ああ、もうそんな時間ね。
ありがとう、うちで用意しとるけん、帰るよ。」
ヨネ 「ほんとに晩飯、食うていかんね?」
ウメ 「おめえんちの嫁さんの
何でんかんでん “ピリカラ” 味付けは食いきらんわ。」
ヨネ 「・・・言わんでくれんね・・・。」
(玄関でつっかけを履きながら)
ウメ 「来た時に突っ込もうかと思ったばってん
その、パチモンクロックスはどぎゃんしたとね?」
ヨネ 「そん話は、来た時点で終わらせとってほしかったたい。」
ウメ 「ああ、ピリカラね?」
ヨネ 「・・・そうたい。」
ウメ 「ピリカラ、ワゴンセールで 『ヴィトンを買うた』
と言うような女だけんね。」
ヨネ 「うちとしては本物を買われるよりマシたい。」
ウメ 「いつ真実に気付くか楽しみたいね。」
ヨネ 「いらん知恵つけさしたら殺すけんね!」
ウメ 「うちよりチヨさんに気ぃつけなっせ。」
ヨネ 「・・・敵が多すぎて、たまらんばい・・・。」
ウメ 「んじゃ、またな。」
ヨネ 「おう、またな。」
評価: カプコン
(2012-12-08) コメント:何か妙にリアルなでっかい生き物たちが、噛むわ蹴るわ殴るわしてくる、生きた心地がしないゲームです。 コントローラーダコと腱鞘炎には必ずなるので、1日3時間ぐらいまでにしとこうね・・・。 |
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