私のインフルエンザ予防接種の姿勢は、“勧められたら” である。
老人多すぎ早よ死ね、という近年の暗黙の了解で
ワクチンが足りないのならお若い人からどうぞ、という遠慮と
うちの故・父親の、“寝て治せ” という思想の影響で
病弱なのに結構な野生児感覚 (だから病弱なんじゃないのか?) で
インフルになったらとりあえず寝とけば良いか、という粗雑さからである。
だって思わんか?
インフルって、なったら24時間?48時間?以内に病院に行って治療、
それ、不可能に近くねえ?
もしリミット内に病院に辿り着けたとしても
冬場の病院には、細菌兵器人間がウジャウジャいるじゃん。
絶対にインフルに何かトッピングされて、より重篤になっちゃうよ。
and 本当にしんどい時には、病院なんかに行ってらんねえ。
高熱で死線を彷徨う or 布団とトイレの往復 等の病状の時に
待合室で半日過ごすなど、どういう拷問?
よって、私はインフルの時も食中毒の時も、病院に行った事はない。
これを掛かりつけの医師に言ったら、「我慢強いねえ」 と驚愕された。
“待つ” という我慢をしたくないから、病院に来ないんだってば。
体力ゲージが限界かどうかの判断さえ出来れば、この考え方も良いそうな。
でもこの対処法、体力MAX値が余裕ある若者なら問題ないけど
残り寿命ですら赤ランプ点滅の孤独老人には、ものすごいバクチだよな。
さて、昨今はインフルワクチンのノルマでもあるのか
病院に行けば、受け付けのおねえさんが飛んで来て
予防接種の勧誘をされるのだが
確か去年は売り切れとかで、接種はしなかった。
今年は余っとんのか、どないでっかと、お安くなっとりまっせと。
んならば、しても良いよ、と承諾した。
(予防接種の副作用とか、聞きたくもないから止めて!)
あの予防接種の注射って、絶対に医師が打たにゃならんのかな?
いつもわざわざ、お医者さんがしてくれるんだが
注射器が細ければ細いほど、痛みが増す法則。
筋肉注射って痛いんか?
数年前のやった時には、ちょっと神経にまで響いたぜ。
だから採血好きの私でも、予防接種の注射は恐いんだけど
今年は更に若いお医者さんで、不安が増大。
思わず、「先生が打つんですか?」 と訊いちゃったよ。
あ、いらん事を言うた! と、瞬時に後悔したけど
先生、「え? あ、注射ですか?」 と、今知りましたみたいな顔をしてくれて
私の不安を痛みに対する恐怖を、倍額ドン! で、もっと超・後悔!!!
ところが先生、若いのにお上手で下ネタじゃねえぞ!
いや、痛いのは痛いけど、それが最小限。
これはお礼を言わねば、と心に決めたら
「はい、終わりまし・・・、あああっ、血が!」 と、クールな先生が豹変。
ああ、ごめん、私すぐ出血するのよ下ネタじゃなく、と流そうとしたら
「どうします?」 ← 患者に訊く事か?
「絆創膏? 貼ります?」 ← 同上
その、ものすごいオロオロした様子に、申し訳なくなり
お願いします、と言った途端、先生、ガッと立ち上がってバタバタと走り出し
看護婦さんが 「どうしました?」 と来る始末。
「絆創膏ある? 絆創膏!」 と叫びながら、どっかに走り去り
しばらくして戻ってきた先生の手にあるのは、カットバン。
おい、こら待て!
医療機関には普通、注射用の小さい四角いのがねえか?
それ、おめえか誰かの個人携帯用のカットバンじゃねえのか?
しかも先生、包装を取れないんだよ・・・。
カットバンの包装は、落ち着いて先端を開けば良いのに
どこまで動揺しとんのか、縦に破くもんで細切れにボロボロとクズが落ち
先生のそのパニックを、見てしまったのが悪いかのような気持ちにさせられる。
きっとこいつは、ポテチの袋を真ん中で破くタイプ!
(私は余った時の事を考えて、ハサミできちんと端を切る計画性の持ち主。)
この話を知人にメールしたら、信用して貰えなかったんで
カットバンを貼りっ放しにして、見せてあげた。
「ありえないーーー!」 と、こっちの予想以上に驚かれた。
自分でも面白がっておいて何なんだが、そこまで驚愕する事か?
で、ようやく剥がせる、と、その場で剥がしたら
ガーゼがボロボロで綿がはみ出てて、「かなり古いんじゃない?」 と
知人と顔を見合わせて唖然としたさ。
カットバンにも使用期限ってあるよな。
血、カットバンに付いたのを確認したけど
大騒ぎするようなものでもなかったのが、お約束だったよ・・・。
余談だけど、“カットバン” って何て言う?
昔はあのガーゼが、リバノール液とかいう消毒液で黄色かったもんで
“リバテープ” と呼んでいたんだぞ。
検索したら、これ、熊本にある会社名だったようだ。
地方によって、呼び方ってあるんかも。
ちなみにリバテープ製薬、くまもん絆創膏を出してやがった。
案の定!
だが可愛いぞ、この野郎ーーー。
あっ、面白い表を見つけた。
へえ、話題になってたんだねえ。
で、今の私はインフルエンザ罹患 (りかん) 中。
微熱、頭痛、喉の熱さ、体がちょっと痛く、お腹にキリキリと痛みが走る。
これを言うと、「またまたー」 とか笑われるけど
予防接種って、こういうもんだろ?
“本格的にかかると、おおごとするから
ほんのちょっとだけかかって、抗体を作っておこうね” みたいな。
だから予防接種の後は、軽くインフルってもおかしくないと思うぞ。
ただ、注射痕が赤く腫れて熱を持って痛いんだ。
いやあん、こんな事初めてー下ネタじゃねえぞなので
コブにならなきゃ良いんだが・・・。
これがあるから、ボトックスとかヒアルロン系の
顔への注射は恐くてできないんだよなあ。
縁があれば、程度に考えている予防接種作業だけど
今年はものすごく貴重な体験をした気がする。
来年も先生にぜひ!
・・・でも、若人も年々スレていくし
こんな経験は、もう二度と出来ないだろうな。
別にしても何の得もねえ経験だがな。
評価: リバテープ製薬株式会社
コメント:ここのアマゾンショップに並んでいるのは、くまモングッズと熊本ラーメン、というマッチング・ゼロのラインナップ。 熊本にしかない良い商品は、熊本を離れんとわからんのだろうな。 と、アフィリで店批判ってアホの所業もいいとこだよな。 |
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