ヤブ

技術職には4種類のタイプがいる。
1.腕が良く、いい人間
2.腕が良いけど、ヤなヤツ
3.腕は悪いが、いいヤツ
4.腕も悪いし、性格も悪いヤツ。

私の通っている病院の担当医は、3番目のタイプだ。
ヤブだが、とても良い人。

技術職には、プライドが高いヤツが多く
「俺の気分を損ねたら、素人のおまえは困るぞ」
という雰囲気をかもしだしているので、応対にはとても気を遣う。

とくに医療関係者はその傾向が強いので
気楽に通うには、相性が重要になってくる。

医者で腕が悪いのは致命的だと思うが
私の場合、まだ身体的には最悪の状況ではないので
腕は悪くとも、通いやすい病院を選んでいるわけだ。

この前、レントゲンを撮られたのだが
「白くて、とてもキレイな骨ですねえ」 と、活き活きと言われた。
褒められたので素直に喜んで、ウキウキと帰ったわけだが
帰宅して落ち着いてよく考えると、骨を褒められる女ってどうなんだか。

そりゃケナされるより、なんぼもマシだが
骨を褒めるヤツも初めて見たぞ。
さぞ、骨粗しょう症のジジババばかり見てるんだろうなあ。

この担当医が何故ヤブだと言うかというと・・・勘だ!
というか、患者に疑問を持たせる医者はヤブだろう。

一体どのへんに疑問を持つかというと
そこは結構大きな病院で、医者も何人もいるのだが
私の担当医は何科の医者なのかがわからない。

診察科目には、ズラズラと科目が書かれているが
脳神経外科と眼科と泌尿器科以外は、専属医がわからない。

現に私は担当医に、肝臓と背筋と皮膚を診てもらっている。
整形外科と循環器科と皮膚科が合体である。
肛門科もあるが、言えばその先生が診てくれるんだろうな・・・。

そりゃ医師免許を持っていれば、全科目診察はできる。
でも田舎ならともかくも、都会で実際にやるかあ?
しかも大病院なので、こりゃ儲け主義だな、と、容易に推測できる。

なのに何故そこに通うのか?
逆に考えれば、とても都合のいい診察をしてくれるのだ。

今は肝臓の治療で通っているが、風邪にも肩凝りにも対応してくれる。
「あそこ悪ーい、ここ悪ーい」 と、ついでに言いやすいのである。

こういう基準で医師を選ぶと、将来ロクな目に遭わないような気もするが
確実な病院に行って、とんでもない医療ミスをされた経験もあるので
医師選びは割に運だろ、と、結構投げている。

何かヤバい体調になったら、即行よその病院に駆け込むのは確実。

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