ネットで度々話題に上る関西の神社がある。
「気持ち悪い」 という理由で、心霊スポットになっているようだ。
中には 「あそこにはもう神様はいなく、動物霊が入り込んでいる」
とまで力説するヤツもいて、不思議に思っていた。
神社というのは、聖域みたいな清々しく荘厳な雰囲気なので
それに畏怖を感じての 「恐い」 という感覚はわかるのだが
そういう評価には聞こえないのだ。
その神社はすげえデカく、観光名所にもなっているし
行事もしょっちゅうやっていて
神主たちが神事を行っているので
そういう場所に悪霊が入り込む余地があるんだろうか?
私は霊感ゼロなので、心霊スポットも気付かず素通りするようなザッパだが
君子危うきに近寄らず、という格言を守って
人がヤバいというような場所には、あえて行く事はしない。
だが、その神社方面に行く機会があったので
ちょろっと検証してみた。
ひと目見て、すぐ謎は解けた。
神社の敷地内は、すげえ広く森があるのだ。
木々が生い茂り、鬱蒼としてて
こりゃ首吊り死体のいっちょもあっても不思議じゃないな、と思わせる。
大都会の真ん中に、こんな場所があったらビビるかもだが
「都会人、ヌルいな」 と内心高笑いさせてもらったぜ。
だって私の生まれ育った場所はもう、住居自体が秘境だったんだぞ。
村自体が山の一部で、街灯なんかないし
夜はまさに漆黒の闇で、星がキレイとか言ってらんねえ。
上を見て歩いてると、どっかに転げ落ちるわい。
近所の古い神社なんか、直径2mぐらいの杉の木が
ズオーッズオーッと山全体を覆っていて
初詣とか、昼も薄暗いその木の間を
これまた古いボロボロの石段を3百段近く登らされ
ちょっとした登山もいいとこだった。
しかも石段の脇にゃ無縁仏っぽい墓石が立ってたりして
何で新年早々、こんな肝試しみたいな事をせにゃならんのか
この村は、何かの秘密儀式の舞台じゃねえんかよ、と
子供心にとても恐かったもんさ。
そんな呪われた地 (?) で、幼少を過ごさせられた私には
大都会の森ぐらいは、屁でもねえ。
とりあえず、何か霊気でもあるんかと探ってみたが
鈍な私には、そういうのがあったとしても、わかるわけがねえ、と
途中で気付いて、諦めた。
てか、行っても私にだけは何もわからん、と
何で最初から気付かんのやら・・・。
私のバカアホマヌケ!
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