白いカレーの作成報告。
とにかく、初めて使うルーなので
能書きに書いてある通りに、ただひたすら忠実に作った。
具は、何が合うのか見当も付かんので
牛ブロック肉、たまねぎ、マッシュルーム
ピーマン、アスパラ、と、最小限に抑える。
味は、塩辛さがなくてオッケーだった。
(カレーに塩辛さは邪道だと思うんだが
そういうカレールーが多いんだよな。)
辛いのは苦手な私が丁度良いと感じる辛さなので
辛口好みのヤツは、かなり物足りないだろうから
食う時にカイエンヌペッパーなどで調整する必要があると思う。
全体的に、白い色が気色悪い以外に問題はない。
アスパラとピーマンのせいでグリーンっぽくなったのは、私のせい。
これは、カレーと目を合わせずに食えばクリアー。
ところが、ひとつ重大な難点が。
「仕上げに牛乳を入れて5分煮込む」 とあったんだが
この 「仕上げの牛乳」 のせいで生臭さが鼻に付いて
それが何と言うか、乳臭い? いや、うーん、ちと違うかな?
牛肉と牛乳は同じ生物から出現しているのに合わないかも
って感じて、お互いを貶めあってくれて、とても不愉快だった。
とにかく、何かわからんが生臭いの!
もし作るんなら、牛乳抜きを勧めるぞ。
味自体は美味いから、一度作ってみい。
カレールーの量が多くて、内部パッケージも2つに分かれている。
この半分だけ使用しても、ひとりなら3食は持つ。
だから、半分は牛乳入り、もう半分は牛乳抜きってのが良いかも。
(牛乳を入れたら、翌日まで持ち越すと危ないので当日中に食うべし)
カレーってのは “栄養食” って位置付けなので
普通に作る時は、ありとあらゆる野菜を
みじん切りにしてブチ込むのが私の作り方である。
カレースパイス、強烈に濃いから少々の味は消してくれるし。
ただ、じゃがいもを入れると、何かヘンに甘く?なるんで
じゃがいもを入れたい時は、別鍋で茹でて食う時に入れている。
以前は、切った野菜をいちいち炒めていたんだが
それをすると、鍋に火を点ける前に2時間ぐらい掛かるんで
今は切った端から鍋に直行させている。
(が、それでも1時間は掛かる。)
味は別に変わらんので、炒める意味がよくわからん。
それをローリエの葉とともにしこたま煮込んで
ガーガーかき混ぜていると (アク取り? 何それ?)
全部の具が解けて、何が入っているのかわからんくなる。
ローリエの葉は煮込み過ぎると苦味が出るので、取り出し
そこにカレールーを入れ、とろ火で20~30分煮込み
火を止めて2時間ほど放置、つまり寝かせるわけだ。
カレーに限らず、煮込み料理のキモは
この “寝かせ” にあると思う。
何でかはわからんが、一旦加熱をやめ
数時間放置する事で、味がグッと良くなる。
(これ、私の感覚であって、正解かはわからん)
だから、煮込み料理はすんげえ時間が掛かるのだ。
これで失敗こいたら、鍋一杯のカレーを前に浪費した時間を悔やみ
ほんと立ち直れないが、幸いにもそこまで大した失敗はしてないのは
ひとえにカレースパイスの強引さによるものであろう。
でも、中学生の時に、カレーでひどい目に遭った事がある。
両親が家を空けるので、友人たちが泊まりに来てくれて
ひとりが夕飯にカレーを作ってくれたのだ。
その友人は家でもちゃんと料理を手伝うヤツなのに
「あれ? トロミが出ない??? あれ? あれ?」 とか
必要以上に慌てやがって、片栗粉をガンガン入れやがったのである。
その時は包丁も握った事がないボケナスだった私なので
カレーというのはそういうものだと素直に受け止め
できたカレーは 「うーん??????」 という味だったが
それでもなお、家で作るカレーというのはこういうもんだと
素直過ぎるほどに受け止めて、真面目に食った。
(うちのかあちゃんがカレーを作らないのは過去記事でわかるよな?)
その晩、客間で皆で布団を並べて寝ている時に
熟睡していたはずなのに、急に吐き気をもよおし
飛び起きたはいいが、動く事もできず
お客さま用布団にゲロゲロ吐いてしまった。
とても苦しかった。 マジ、死ぬかと思った。
次の日は寝込んださ。
帰ってきたかあちゃんは、「ちょっと外出したら・・・」 と
この惨事に呆れていた。
具合が悪くなったのは、何故か私ひとりだったが
もちろん暗黙の上で、カレーを作った友人のせいになった。
その後 “殺人カレーを作る女” として
事あるごとにイジメてあげたが
和歌山ヒソ混入カレー事件のせいで
このフレーズは二度と言えんハメになった。
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