高校時代に、口の悪い美形の従兄弟に
「“色白は七難隠す” って言うけど、隠れてないよねえ」
と、言われた。
思春期だし、普通なら傷ついてもいい言葉なんだが
私はどこまで素直なのか、「ああ、そうなのか」 と、納得した。
こういうポヤンだったので、従兄弟も言いたい放題だったのだろう。
ここで自分でも解せないのが、自分が色白だという認識を
まったく持たなかった己の脳構造。
会う人には必ず 「色、白いねえ」 と、言われてたのだが
「???」 で、流していたのである。
そもそも、私には色白が長所には思えない。
ここで散々、自分が色白だと書いているが
私にとって、これは自賛の材料にはならない。
美肌は、肌の色と質感のバランスで成り立つのだ。
では何故、わざわざ自分が色白だと言われていたかを書いたか?
まことにショックを受けたからだ。
模様替えをして、窓に向かって座るようになった。
それ以来、お手入れをする時に、鏡に映った顔を見て
「あれ? 何か体調が悪いんかな?」 と、思うようになった。
それが毎回なので、じっくり観察をしてみてやっと気付いたのが
“自分は顔色が白い!” という事実であった。
何で今まで気付かなかったんだ? と、思い返すと
偶然にも、過去に窓に向かって座る配置にした事がなかったのだ。
なるほど、この顔色を他人は見ていたのか・・・。
他人の色白という指摘を、「何を言ってるんだろう?」 と
すんげえナチュラルに聞き流していた私の神経をかなり疑うぜ。
ついこの前も、美容院のねえちゃんに指摘されたのに
まったく問題視してなかったよー。
というのも、“色白” ってのは、単純に言えば
“美白” の事だと思っていた。
“白い” って、普通、画用紙とかを想像せんかあ?
肌の “白い” ってのは、全然違うんだな。
白人を 「赤人だろ」 ってバカにしてたが
あれの廉価版のようなもんだ。
何ちゅうか、すりガラス越しの生肉?
しかも理由がわからんが、青っぽい。
もう、ガーーーーーーーーーーーン!!!!!
こんなんじゃファンデなしで外は歩けん。
今まで美肌を誇りまくってきたが
こんな青白い顔色ではそれを言う資格はない。
それに、顔色が悪いってのも、立派な肌トラブルだから
そんなツラして、人にお手入れ指南をできねーじゃねえかよー。
いや、別に助言はしていいと思うんだが
今までのように、大上段から見下ろすかのような
物言いができなくなったのは辛いぜ。
くうーーー、ひじょーーーに口惜しいが
ここに美肌の称号を返上するとともに
自分の色彩判別能力の低さをお詫びいたします。
ほんと、勘違いしてました。 すんません。
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