映画やドラマでは、見事に推理を披露する私だが
(日本のドラマは予告編で犯人がわかるほどヌルい配役だぞ)
何故か推理小説は苦手である。
文字のみで世界を構築する想像力がないのか
まず、登場人物を覚えられない。
次に、話の筋が把握できない。
とどめが、トリックを明かされても理解できない。
おまけに、再度読み直してみても上のパターンの繰り返しで
まったくさっぱり何が何だか、である。
かあちゃんが推理小説が好きで、うちには沢山あったので
私もヒマな時に読んでいた。
結果、アガサ・クリスティはほぼ全巻読んだが
推理どころか、話を理解できたのが
何と!!!!! 1個もなかった!!!!!
(この事実はあまりに凄すぎて、ひそかに私の勲章になっている)
日本人の名前でもよお覚えんのに、外国人の名前が覚えられるわけがなく
それに加えて、トリックもよくわからんのだ。
アフリカのどこどこの民族に伝わる毒矢とか
トリック解明の時にいきなり明かされても
それがわかるヤツってどこの何者だよ。
てか、散々文句を書いていて、ふと気付いたが
登場人物を区別できんとか、話の筋がわからんとか
そういう状況で面白いわけがないだろうに
それでよくアガサシリーズを全巻読破できたもんだ。
一体何が私をそこまで突き動かしたんだろう?
価値ねえ事に時間を費やして、我ながらすげえアホとしか思えん。
これって、とうちゃんのドラマ観賞と同じレベルじゃ?
やっぱ親子はドンくさい部分も似るのか?
晩年のかあちゃんは、日本の推理小説に熱中し
「そんなに面白いのか?」 と、再び愚行を繰り返すとこだったが
小説を読んでもさっぱりわからんのは身に沁みていたので
ドラマでチェックをしてみた。
ああ、映像で本当によかった、と、心底思ったぜ。
内田康夫は、各地の観光名所の描写にやたらリキが入ってて
全国観光ツアーガイドとしか思えんし
西村京太郎は、鉄オタじゃないと説明されてもわからんほど
緻密な (どーでもいい) 時刻表トリックを持ち出してくるし
これ、本で読んだらどういう事になっていたやら。
ああいうのをババアどもが読んで本当に面白いんだろうか?
推理小説は謎解きを楽しむ物だと思っていたが
どうもそれは勘違いだったようで
謎解きをされて、ほおー、ってものらしい。
というか、私の場合は、謎解きをされてもなお
意味がわからず 「はあ?」 だが。
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