とは、対テロリスト工作員。
誰が書いた何てタイトルの本かキレイに忘れたが
かなり昔に、フリーのカウンターテロリストが書いた本を
数冊読んだ事がある。
凄え面白かった。
まず、経験を淡々と書いている。
普通の、何かのプロが書いた本だと
自分の功績を最大に自賛しまくる。
元FBI出身者のふたりなんか
それぞれの自著の中で、お互いを非難し合って
「俺が正しい!」 とやってたし
日本でも、検視官同士が自著でバトってた。
カウンター・テロリストとは、決して目立ってはいけないらしい。
群集にとけ込めるヤツじゃないとできないんだと。
そういう性質のせいか、誇示も謙遜もなく
事務的に記述してあって、とてもわかりやすかった。
覚えてる範囲で、情報を書くと
各国に、カウンター・テロ班というのが存在するが
フリーのカウンターテロリスト (以下、CTと略) は
主に超法規的な仕事を依頼される。
仕事によっては、フリー同士、チームを組む事もあるが
それでも基本的に単独行動になるそうだ。
一応、武道の心得はあるが、重火器使用がほとんどで
素早い動作を重視するためと、目立つのを避けるために
筋肉は極力つけず、セールスマンを装う。
一番気を遣うのが、手だそうだ。
どんなにナヨナヨしてても、手でバレるので
銃など握った事もない、という風情の
細くきゃしゃな指を保たなければならない。
著者は本の中で、国籍も人種も、髪の色さえ明かさなかったが
動いているであろう国 (これも隠してあった) を予測して
それで目立たないんなら、英語圏の白人だと思う。
家族にも恋人にも、セールスマンだと偽っていて、友人もいない。
あるのは仕事上の関係だけで、それも最小限。
これを孤独だと感じるヤツには、CTは勤まらないんだと。
彼が言うには、テロリストに容赦は必要ない。
言い分など聞く必要もない。
出会ったら、即座に確実に殺すだけだ、と。
話し合いなどしようとしても
テロリストたちは己の信念を妄信し、話すら通じないし
ヘタすりゃこっちの命が危ない。
だから彼は、殺せる状況なら一瞬でやり
殺せない状況では、その場から速やかに自然に離れると言う。
テロリストで本当に恐いのは、女性だそうだ。
男性よりも、残虐でちゅうちょがなく
相手に必要以上の苦痛を与える余裕すらある。
だから、男性と女性といたら、迷わず女性を先に殺す。
テロリストは人間ではない。
どんな人混みでも、目を見れば判別できる。
テロリストの目は、狂気の光を放っている。
だから私には、人殺しの意識はまったくない。
悪魔を殺しているにすぎない、と。
テロが起こると、この人を思い出す。
自爆テロを輸出した国の民族として、申し訳なく思う。
ちょい前に、どっかで 「テロは弱小団体の戦闘法」 だと
書いたが、あれは最初は、IRA (アイルランド) や
ETA (スペイン)、赤い旅団 (イタリア) と
同列に考えていたせいである。
(南米のテロは麻薬絡みが多くて、ありゃ単なる犯罪だろ)
近年のイスラム原理主義者たちのテロは
主義主張がある事はわからんでもない、と思う
アメリカ嫌いの私でさえ、正直うんざりである。
敵国を全滅させる事ができないなら
テロは怒りを煽るだけだという、いい証明だよな。
しかし、この引き鉄を引いたのは、父ブッシュだ。
私は、「ブッシュ = 反キリスト」 論を持つが
ブッシュ家全員が凶悪で、誰が反キリストなんやら、よくわからん。
ブッシュの弟までもが、大統領になる噂があるが
最近の世界情勢を見ていると
世界が徐々に、第三次世界大戦に向かっている気がするぞ。
いい加減、よその国の事は放置せんかあ?
人権とか平和とか言いながら戦争をするなど、本末転倒だろ。
多分、異国民族はお互いにテロリストも同然なんだよ。
自分が合わせる気がないなら、ちょっかいを出さない方がいい。
話し合いさえできない境遇で、何ができるんだ?
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