UVカット剤とも言う。
UVとは、ウルトラバイオレット、紫外線の事だ。
地上に降り注ぎ、人体に害を及ぼす紫外線は2種類。
A波は、皮膚内部に侵入し、細胞を破壊する。
B波は、皮膚表面を焼けど状態にする。
どっちも皮膚ガンの原因であり
活性酸素の発生、シミ、シワ、乾燥、毛穴肥大、と
美容上のすべてのトラブルの元になる。
これを防ぐのが、日焼け止め。
UV-Aのカット効果は、PAで、+の3段階で表示される。
PA+ ・・・・・・ 効果がある
PA++ ・・・・・ かなり効果がある
PA+++ ・・・・ ひじょうに効果がある
もう、おめえはどうした逃げ腰な表示なんだ?
と、追い回したいほど、あいまいな表示だ。
UV-Bのカット効果は、SPFで
最大数値は、SPF50+。
これ以上の数値は、日常生活では必要ない上に
逆に成分による刺激の方が、肌に悪いからだ。
この表示の基準は、世界的に統一されてはいない。
足並みを揃えている国、団体はあるが
(日本は、日本化粧品何とか会?みたいなとこが決めている)
実際にその効果があるかどうかは、素人には判別できない。
SPFの場合は、塗って20分後に日焼けを始める = 1 で
SPF10なら、10×20=200で
塗ってから、3時間20分は日焼けをしない。
・・・と、思うだろ?
これが違うんだよな。
まず、メーカーの実験の段階での塗る量は
20c㎡ に、500円玉1個分で (この数字、記憶に自信なし)
これでSPFを設定していると聞いた事がある。
これを実生活でやると、すんげえ厚塗りになる。
次に、何度調べてもよくわからんのだが
何となくボンヤリとわかる範囲で説明すると
日焼け止めってのは塗ってる間、日焼けをする危険性を減らすだけで
紫外線を100%遮断はしてくれない、みたいな。
SPF20より、SPF30の方が
その一瞬で、紫外線をカットしてくれる確立が1.5倍ってわけ。
な? よくわからんだろ?
上のSPFの “20分何たら” って基準を
何故持ち出すのかがわからんほど、意味が違うんだよーーー。
ここらへんを、うっすら踏まえて日焼け止めを選ぶべきだが
紫外線カット成分ってのは、温度や湿度、酸化で変質しやすく
塗ってても、開封して保存してても
紫外線カット効果がすぐ、なくなるので
1.信頼できるメーカーの
2.新しく買ったのを (特に開封後の長期保存はNG)
3.大量に塗り
4.2時間置きに塗りなおし
5.汗をかいたり、こすったり、濡らした場合はすぐ塗りなおし
6.後は日傘、防止、長袖、UVカットサングラスで
物理的に防御をして、日陰を選んで移動する
ここまでして、完璧な紫外線対策なのである。
・・・普通の生活のためには、ある程度の諦めも必要だよな・・・。
ちょろっと成分の話。
紫外線カット剤には、散乱剤と吸収剤がある。
散乱剤は、早く言えばアルミ板みたいなんを皮膚に貼り付け
紫外線をはね返して、皮膚を守る。
欠点は、塗り心地が悪く、白浮きしやすい事。
ほら、なんせ、チタンとか亜鉛などの金属だから。
吸収剤は、紫外線を吸収して、化学反応を起こして
熱エネルギーに変えるという、驚きの仕組み。
日焼け止めを塗って太陽にあたり、肌表面が熱く感じた事がないか?
その時が、吸収剤が変身してる真っ最中なのだ。
この吸収剤自体が刺激になる人や
変身時の発熱で、肌に刺激を受ける人もいるので
敏感肌用には、吸収剤不使用の日焼け止めも多い。
そんな一部では悪者扱いの吸収剤を、何故配合するかっちゅうと
散乱剤成分と違って、使用感がいいのだ。
散乱剤だけでSPF30だと、バカ殿になるけど
吸収剤とあわせて、SPF30に調整した場合
厚化粧おばさんクラスにまで抑えられる、って感じかな。
今はかなり進化して、散乱剤も徐々に自然な塗り心地になってるから
吸収剤がイヤな人は、不使用の日焼け止めを選べばいい。
「紫外線吸収剤不使用」 って、誇示してるから、すぐわかる。
最後に日焼け止めの落とし方。
あくまでも目安だが、SPF15以上なら石鹸では落ちないらしい。
特に “ウォータープルーフ” って書いてあるのは手強い。
必ず、メイク落とし用のクレンジング剤を使ってほしい。
顔でも体でも、塗った部分全部!
それでも落ちないものもあって、そういう日焼け止めには
専用クレンジングってのが、一緒に売ってるはず。
敏感肌やベビー用は、「石鹸で落ちます」 と書いてある。
が、落ちないものが多い!!!!!
すんげえ固い泡で、何度もしつこく洗えば落ちるんだろうが
クレンジングを使った方が、まだラクで肌にも良いわい!
素直に最初から、クレンジング剤を使ってほしい。
体には安物でいいから。
日焼け止めが落ちたかな? という目安は
まず、肌のキメをジーーーーーッと凝視する。
腕とか、よく見ると3角形になるように線が入っているだろ?
その線に白いものが残ってないかを見るのだ。
あとは、手触りや光沢、質感でヘンだと思ったら
肌をに水をかけて、そのはじき方を見る。
日焼け止めを塗っていない部分と、はじき方が違うのなら
日焼け止めが肌に残っている証拠。
もちっと丁寧にクレンジングをするようにしよう。
肌に小さい円を描くように、クルクルゆっくりと優しくなでる。
クレンジングは濡れた皮膚では、必ず落とす機能が低下するから
「濡れた肌でもオッケー」 と、書いてあっても
絶対に乾いた肌に使え! 濡らすな!!
メーカー、デカく出るな!
で、クレンジングの後は、むちゃ泡立てた石鹸で
クレンジング剤を洗い流す。
石鹸洗いがいらないクレンジングもあるので
どうしても面倒くさいのなら、それを使うのも手。
サッパリした洗い上がりのものは、まず存在しないけどな。
肌に汚れを残すと、ブツブツやボロボロやニキビや
皮膚病の原因にもなるので、あまり軽く考えちゃダメだぞ。
かと言って、洗い過ぎも悪いので
そこは自分の肌の様子を見つつ、だな。
日焼け止めってのは、能書きにどう書いていようが
これだけ落ちにくいものなのだ。
こんなに能書きがウソな化粧品もねえよ、ってぐらい。
いまや、紫外線カットは美容の域を出て
健康維持のテリトリーにいる。
女性だけの問題ではなく、男性や乳幼児にも必要な予防である。
そこの他人事にしている男子供ども、ちゃんとせえよ?
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