一番懸念されるのが、他国が同意しているのに
日本が拉致問題を理由に拒否して孤立する事。
ヒル次官補が言ってた
「北朝鮮と日本はお互いの対話の窓口を作るべき」 は
「うち (アメリカ) は知らんぞ」 という、ムカつく意思表示だろ。
ほんっっっっっと、アテにならんぜ!
横田さん夫妻がブッシュ大統領に会いに行ったのは
あのブッシュの演技臭さで、無意味だったとわかったはず。
クウェートの難民少女のような反応を望んだんだろうが
(難民のはずなのに) あの高そうなネックレスをした美少女は
決定済みの後押しのための演出でしかない。
政府のイラク攻撃のための口実が欲しかっただけだ。
他国が自国の利益なしに何かをしてくれる事などありえない。
アメリカが本気で北朝鮮問題に取り組むとしたら
イラク問題が解決してから、10年後である。
ただし、他の敵国が出現せずに平和が続いた場合限定。
最近またロシアが変な方向に動いているので
アメリカの本腰介入はほぼないと思う。
このまま北朝鮮が図に乗った駄々をこねてくれれば、あるいは・・・。
だが、この可能性は低い。
それをわかっている人々が、自衛隊の強化を図っているのだろうが
北朝鮮だけが相手ならまだしも、中国ロシアどころか
韓国も手の平返しをして、VS日本に参戦するだろうから
いずれにしても武力解決は得策ではない。
日本国を愛する人々も戦争は望んでいないし
「やっちゃえ!」 というニワカ右翼も
いざ戦争が始まると、生活面の不便さに
「こんなはずじゃなかった」 と、あっさり平和主義に転向するであろう。
それを考えると結局、日本にはどうにもできないのだ。
今思えば、北朝鮮が拉致を認めたあの時が分かれ目だった。
しごく当たり前だが、あの時には日本国中が怒った。
これが間違いだったのだ。
北朝鮮にとっては、せっかく自供してあげたのに
それに対する、日本の感謝の気持ちとお供え物が足りなかった。
「はあ? ふざけんな!」 と思うのは、常識的な普通の感覚。
“盗っ人猛々しい” とは、こういう事を言う。
あの時に、“ご満足いただける対応” を日本がしていたら
また今の状況も変わっていたであろう。
わかっていても、到底する気にはなれんがな。
日本人全員、拉致被害者家族の方々も含めて
拉致をされた人が無事に生きているとは思っていない。
あの国で他国人が生き延びる事は不可能だと感じるから。
それでも運動を続けるのは、「絶対に許せない」 という怒りからである。
しかし怒りはそう持続はしないし、叫ぶ言葉が憎悪のみでは
“無関係” の人々の共感を得ないので
「万が一」 というわずかな希望を支えにしているのだ。
誰もが解決はしないと予想しているのに、闘い続けるのは辛いと思う。
この上、政治に利用されたら、踏んだり蹴ったりだが
何かキナ臭さが漂っているのは、思い過ごしだろうか?
えれえ他人事な意見だが、これが現実だと思う。
ただ、もし私の身内が被害に遭ったら、私も同じ道を選ぶ。
本当に人生を狂わされたって事だけはわかる。
日本は北朝鮮問題では、四方すべてが敵である。
これをどう乗り切るか、もっと狡猾にやっていくべきだろうが
クズに合わせると、自分も同レベルまで堕ちてしまう、という
日本人の美学が邪魔をするんだよな。
だから解決できないんだろう。
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