人にはそれぞれ、自分の思う自分像が
ある一定の時間で、脳内で止まっているという。
その脳内永遠の自分像は、人生で一番良かった時代の自分らしい。
わかりやすい例で言えば、ジュリアナ世代。
80年代の、太眉 + 鮮やかなピンクローズの口紅に
前髪トサカのワンレングスヘアと、ボディコンシャススーツ。
これを今でも、要所要所に取り入れたおしゃれをするのだ。
男性の場合は、女性の私には他人事なので
なかなか思い浮かばないのだが、元ヤンキーかな。
リーゼント風味を残したオールバックで、テラテラなポマード。
スーツはダブルで、喜平チェーンに極太指輪。
さすがに裏に鉄板は入ってないが、靴先はあくまで尖がり。
(これはこれで、やくざの定番ファッションのような)
そういや、バーコードハゲは
頭髪が枯れてきたのに、自覚がない or 対策がわからないせいで
若い頃からのセット法を変えないために
あんな自主的人類識別コード装着みたいな髪型になっていると聞いた。
つまり、自分の思う自分像と、他人から見た自分のズレの差が
大きければ大きいほど、その人は珍妙な人種に映るというわけだ。
これを知ってから、自分の脳内時間を現実と合わせようと決心した。
20歳過ぎから、自分の年齢がとっさに出ないようになっているので
さぞや脳内時間も狂いまくっている事だろう。
そこで、まず自分の一番良かった時期がいつなのかを分析する。
・・・・・ない・・・・・。
バカはいつでも幸せなのだ。
脳みそに至っては、幼児時からほとんど変わってない気がする。
これはもう、エマージェンシーランプが激しく点滅中じゃねえ?
既に珍獣になってる恐れがある。
人は人権的には、好きな言動をして、好きな格好をして良い。
だが、それで本人は良かろうが、周囲が大迷惑なのだ。
イベントなどの瞬間芸ならともかくも、四六時中
精力ムンムンジジイやメルヘンババアのたわごとなど聞きたくねえし
ウエスタンジジイやゴスロリババアを見たくねえだろう。
崇高な私の、未来の自分像の希望としては
若者が年を取る事に希望が持てるような年寄りになりたい。
年齢不詳という言葉は、一見そうなりたいと思わせる魅力があるが
そういうヤツは大抵が、摩訶不思議風味がトッピングされている。
何ちゅうか、そう、“痛い” のだ。
“いつまでも若い”など、悪魔のささやきも同然。
ヨイヨイババアにはヨイヨイババアの良さが絶対にある!!
・・・と思う。
まだそれが何なのか、よくわからんが・・・。
ナイスバディの私には、とても難しい事だが
とりあえず、“年相応” を目指す事にする。
それには、自分の年齢を常に覚えておくのが第一歩!
(初手からすげえハードルの低い目標で情けねえが)
目指せ! 人々が安心して見ていられる老婦人な未来の自分!
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