化粧品の知識はあるが、テクがない
塗れば塗るほど汚くなる
などの理由で、長年ファンデと決別していた私だが
最近になって、ファンデの役割りとは
シミひとつない美しい肌に見せるものではないのではないか?
という根本的な疑問が湧きあがった。
というのも、年を重ねると、どうしても肌がくすむのだ。
もちろんこれも下地やコンシーラーやパウダーでどうにかなる。
だが、そんな手間を掛けるより、ファンデで手順を減らした方が
ラクじゃねえの? と、思い立ったのである。
目が悪いから気付かなかったが
ファンデを塗った肌は、遠目に見てこそ威力を発揮するようだ。
塗ると塗らないとでは大違い! のような気がする。
自信なさげに言ってるのは、目だけでなく
頭まで悪いので、違いがよく見比べられないのだ。
周囲の女性は、厚塗りかスッピンかテキトーのどれかだし
良い指導者がいないんだよな。
私の独学ほど、間違った方向に進むものはない
と、長年の痛い目でわかっているので
ファンデを買うとしたら、ここ! と決めていたブランドに
大人しく行く事にした。
土日の化粧品カウンターは混んでいるので平日に行く。
何か、空き過ぎ。
客、ほとんどいねえ。 どういうこったい?
目当てのカウンターに行くと、BAさんが即行話しかけてきた。
そりゃそうだよな。
ガラガラのフロアをエスカレーターを降りた途端
脇目も降らずにズカズカ直行だ。
買う気満々なのが丸わかり過ぎだぜ。
BAさんに事情を説明し、ファンデを選んでもらう事にした。
カウンターでメイクをしてもらうのは
凄く間が持たないので苦手なのだが、そうも言ってられない。
それに、そのBAさん、凄くキレイなメイクなのだ。
化粧品カウンターのお姉さんは、美人揃いなのだが
自社製品の色味をアピールするという理由をさっ引いても
とてつもない厚化粧の人が多く
そういう人にメイクをして貰ったら
自分も、どこの舞台? みたいな顔になりそうで恐いのである。
今回のBAさんなら、普通のメイクをしてくれそうだ。
とにかく、雑誌ではわかりにくい力加減や塗り方を学びたいので
片手に手鏡を持ち、質問攻めにしつつメイクをして貰った。
そこで判明したのが、・・・・・自分のザツさ・・・・・。
いや、もうこれは、そうだろうなー、とは薄々感じてたんだ。
私はメイクにはものすごく時間を掛けるのだが
長時間ザツにやっても、丁寧には仕上がらないようだ。
てか、ザツの積み重ねで、余計に汚くなるだけだ。
ファンデの量は、顔半分でクリームファンデでパール粒大1個ぐらい。
それをスポンジで、顔の側面から滑らせるように塗っていき
顔の中央部分はスポンジに残った分を軽くなじませるだけ。
つまり、パール1個分をスポンジに取り
左の顔の側面を上から下に塗りおろしたら
頬の中央まで内から外に塗り、額半分、口回り、あご。
右半分を塗る時に、またパール1個分のファンデを取り
同じ手順で塗り、最後に鼻とその周囲をなでる。
自分では、その逆で、一番濃くしたい中央から広げていた。
しかも指で塗った後に、スポンジで何度も叩いてなじませていた。
何故顔中央を薄くするのかと疑問だったが
カバーしたい部分は、コンシーラーを広域塗りするのだと。
コンシーラーって、隠したい部分にピンポイントだと思ってたよ。
まず、筆ペン式でパールの光でカバーするリキッドタイプの
コンシーラーを塗り、その上にクリームタイプの
伸びのいいコンシーラーを重ねるのだ。
下まぶたの際ギリギリから、クマが出来る部分、シミ部分
そして、ファンデがほとんど塗られていない
鼻の脇から頬の中央部分、口角にそれを塗った。
一見、厚塗りになりそうに思えるが、BAさんは
塗る分量を 「え? それだけ?」 という少量にしていた。
筆でスッスッとかすれ気味に斜めラインを引いていき
それを指先でチョチョッと瞬間押さえてなじませるだけ。
どう見ても、それで厚塗りには見えない。
仕上げのパウダーも、パフに少量を揉み込み揉み込み揉み込み
ファンデと同じ順番で、顔の側面から中央にポンポンで終わり。
こっちはつぎ足しなしで、「それで付いてるの?」 ってほど。
これで仕上がりの濃さは、自分のいつものメイクと変わらなかった。
私の場合は、何でもドバーッと大量に塗り
指先やスポンジでトントントントン叩きまくって
余分な分をゴッソリ落とし、結果薄化粧になっていた。
ものすんげえムダな量と時間な上に
大量にのせたものを取りつつなじませる過程で
ヨレたり、取り過ぎたり、調節が難しいわけだ。
何でこういう方法でやってたんやら、自分でもよくわからん。
ほんと、素人の勘違いの思い込みって、あらぬ方向に突っ走るよな。
今回は、“正しい塗り方” を習いに行ったけど
そこのブランドは、特殊な塗り方だと思う。
他のブランドだと、また違った手順だからだ。
分量は凄く勉強になったし
この塗り方の違いでも、メイク法って割に何でもありかな、と思った。
(また妙な方向に納得してるような)
ファンデが噂に違わず、凄く薄付きで良かったので即購入。
しばらく使って、後日レポートしよう。
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