自分のテリトリー外の世界に興味を持つ私は
主に本屋さんで情報収集をする。
どういう分野が流行っているのか
雑誌を見れば、ある程度は把握できるからである。
何故ネットでチェックしないのか、というと
図書館の本にバイキンが付いている気がするのと同様で
ネットでやたらなとこをクリックすると
得体の知れないモノに感染する気がするのだ。
この感覚は、電化製品が異音を発し始めた時に
大爆発を起こすかも、と、近付けないのと同じ。
無知な脳機能による誤認だというのは
自分でも充分に理解しているが、習性はそうは修正できんよ。
と、高度な韻を踏ん (だつもり) で、利口ぶってみる。
普通の本屋さん、そこは売れ筋雑誌を重視する場所。
その本屋さんで、最近勢力を伸ばしている分野がある。
それは鉄道。
マニアの代表的な分野なのに何で今頃? って感じだ。
単に私が気付かなかっただけかも知れんけど
広い鉄道コーナーができてて、雑誌が山積みだったのには驚いた。
この鉄道マニアは、“鉄ちゃん” “鉄オタ” と呼ばれ
私の乏しい知識の範囲で語ると
“撮り鉄” (列車を写す専門)
“盗り鉄” (列車の備品や駅備品を無断で収集する専門)
“乗り鉄” (名車?に乗る専門)
“時刻表鉄”(ダイヤが変わると大騒ぎ)
“模型鉄” (Nゲージ収集など)
と、細かく分野が分かれ、しかもそれらが相容れないという
不思議な住み分けが成されている事で有名である。
(この解説の真偽は自信なし)
雑誌を読んでも、マニア用語ばかりでチンプンカンプンなんだが
かなり金の掛かる趣味である事はよくわかる。
趣味ってそういうもんなんだろうけど。
とりあえず 「ほお」 と思って、雑誌をチェックするんだが
ここで不思議なのが、明らかな “外部の人間” がいると
そのコーナーは人が寄ってこないのである。
レンタルビデオのAVコーナーに女性が入ると
中にいた男性が全員速やかに出て行く現象が、ここでも起きる。
先に立ち読みしている人がいるコーナーに近付くと
ジロッと睨まれ、来るなバリアを張られる。
これが解せないのだが、鉄オタってのは
ある種の変質者と同等の意識でもあるのだろうか?
邪魔したら悪いので、遠目に雑誌の表紙をチェックするのだが
それでも割と敏感に気配を察して振り返るという
鉄オタのデリケートさに、かくれんぼを強いられてほとほと困った。
(てか、私の方が変質者風味だ)
しょうがないので、他のマニア部門をチェックして回るんだが
他の分野はそう排他的じゃないんだよな。
ミリタリーとかエロとかホモまで、堂々としてるので
もしかして鉄オタは限りなく、一般人に近い感覚の持ち主じゃないか?
と、ふと思ったが、エロパソゲーコーナーのヤツらが
鉄道コーナーと似たような反応を示したので、ちょっと揺らぐ。
単なる好奇心でチョロチョロされると
そりゃ、命を掛けてるヤツにゃは不愉快だろう、と思うので
私の鉄道やエロパソゲーの知識は増えないままなのだ。
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