とある機器を設置 & 設定してもらうために、サポート係を呼びつけた。
昼飯もご馳走するから、と。
これには理由がある。
何かを取り付けたり設定したりしてもらう時
横で見ていて、説明を受ける時は一生懸命聞く。
しかし、その説明を必ず全忘却してしまう アンド
取ったメモは、熱心さが空回りして象形文字で読み返せない。
よって、後で質問して、「あの時あんだけ教えたのに」
と責められるのが、毎度のパターンなのだ。
今回はそれを回避するための、小賢しい手段の昼飯手作りである。
作業をしてもらっている時に、「あ、私、ご飯の用意をするから」
で、その場を離れていれば、後々の知らぬ存ぜぬも通用するはず。
真昼間からご飯を炊きたくないので、卵サンドでも作る事にする。
超簡単お手軽クッキングの予定が、パンにバターを塗るのが
何かもう、ここまで面倒だったか? というぐらい
塗っても塗っても終らず、イライラしつつの大作業になる。
おまけにゆで卵を作りすぎて、具が大量に出来上がり
途中でグリグリ追加でねじり込んで塗りまくり
パン1・具5の、崩れそうで持てない系サンドが大量に。
そんなブツをドンと出された相手はひとこと、「凄いですね・・・」。
自分でも、見事に漢と書いて “おとこ” と読む
“漢の手料理!” をやらかした気分に。
内心、申し訳ないな、何でいつもこうなんやら、と自己批判するも
その動揺を隠し、「はっはっは、まあいいじゃん」 と
有無を言わせない体制に持って行くあたりが、私のちょっと悪人の部分。
で、「じゅうたんにこぼしたらブッ殺す!」 と無理難題を言われつつ
恐る恐るひとくち食ったサポが、「美味い!!!!!!!」 と叫ぶ。
私的には、誰が作ってもこの程度のフツーの味じゃん、と思ったんだが
「こんな美味い卵サンドは初めて食った」 とまで言うのだ。
不思議に思い、「お母さんとかに作ってもらわなかった?」 と訊くと
どうやら卵サンドの手作り自体が初めてのようだ。
ははーん、コンビニの卵サンドが比較対照なんだな、と気付き
「コンビニのおにぎりは美味いと思うか?」 と質問したら
あれが普通のおにぎりの基準になってるようである。
私からしたら、惣菜のポテトサラダやら、すげえ単純な味付けの品に
一体何を入れたらこんな妙な味になるのか、いつも疑問に思っているのだが
自分で料理をしないヤツは、わからないんかな。
「手料理をご馳走」 と、恩着せがましく言っていたのが
すべてチャラになってしまう自爆セリフ 「すげー簡単だから」 を
ついもらしつつ、卵サンドの作り方を教えてあげた。
「ゆで卵を滅多切りにして、マヨネーズと塩コショウをテキトーに混ぜ
バターを薄く塗ったパンにはさめ。」
料理をしないヤツなんで、「はあ?」 と思ったようだが
本当にこれだけだよな? 卵サンドって。
私、何も間違ってねえよな?
サポはたらふく食い、余った卵サンドも全部持って帰った。
自称料理上手の私なので、卵サンドごときで見直してもらっても
嬉しくも何ともねえ、むしろ複雑な心境になったのは傲慢か。
ちなみに、この “自称○○上手” と言い張るヤツのパターンは
失敗が異様に多く、それが既に “上手” の資格なし! なのに
「ちゃんと丁寧にすれば上手くいく」 → 「上手くいけば凄い」 →
「よって、本当は上手」 という論理の展開に基づく根拠を掲げて
デカいツラでのさばるのである。 ほほほ
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