自慢だが、私はアフリカの地図を描ける。
国名から国境ラインから、結構正確に。
アフリカって何でああ、覚えてもらう気のない地理なんだろうな。
ここ、絶対に白人が文明の名の下に開拓して
勝手に境い目を決めたんだよな、みたいな国がゾロゾロ。
どこが “便秘解消法” だよ? と、思うなかれ。
私が便秘をあまりしないのは、アフリカを網羅しているお陰なのだ。
昔TVで、胃腸科の医師みたいな人が言っていた。
「便秘を治したいのなら、本屋に行きなさい。」
なにやら、本を探す時に使う脳の部分と
便意を司る脳の部分が、隣同士に位置しているので
本屋で本を探すと刺激が伝わって、ついでに便意をもよおすそうな。
本屋好きの私は、本屋で便意をもよおした事など一度もないし
なによりスカトロ嫌いなので、よそのトイレなど
よほどのエマージェンシー時以外、近寄りたくもない。
学者ってムチャ言うよな、とその時は聞き流した。
で、何がアフリカなのか、っちゅうと
トイレに世界地図を貼っているのだ。
さあ、これでもうすべてがわかったろ? (私もワヤクチャ言っとるか)
トイレに入る度に世界地図を何となく眺めていたんだが
ある日、珍しく便秘気味になって、トイレでヒマしている時に
ふと、アフリカ大陸にある国の名をどんだけ覚えているのか?
と、目を閉じて、思い出しに集中してみた。
すると、あっさり便意をもよおしたのだ!
つまり、本を探す行為と暗記思い出し行為って
脳的には似たようなものなんじゃないか?
これはあのTVの人の説の応用編じゃないのか? って事。
それ以来トイレに入ると、アフリカの国の暗記にかかり
全部の国を記憶してしまったら、次は国の位置を暗記し
国境ラインを暗記し・・・
アフリカ大陸とともに、快便の道を歩んできたわけだ。
アフリカ大陸が完璧になったら、中米南米に移り
時々アフリカを復習しつつ、という流れで
更にアメリカの州にも手を出そうという勢いである。
その作業で一番やっかいなのが、東欧である。
西欧は何とかイケるのだが、ベルリンの壁崩壊後の東欧は
いつの間にどういう訳でそういう事になってんの?
という混乱ぶりで、地図が古いとまったく意味なしという有り様。
東欧は一番後回しにしとこう、と思っている。
全世界を完璧に覚えたらどうするんだ? という心配は無用。
アホウはな、覚えた事でもすぐ忘れるんだよ。
グリグリ回り回っていれば、最初の記憶はすっ飛んでるはず。
ダメなら日本地図、県庁所在地、地名、にも行ったれ。
他にも暗記しようと思えば、対象はいくらでもあるはず。
経験上、どうやら文字と絵の両方が揃っている方が好ましいので
図鑑でも用意して、虫の名前や蛇の種類などを覚えて
駅名を言えるガキのように、それを特技として誇れば良い。
飲み会などでの芸になるんで、一石二鳥だ。
ようするに便意をもよおすには、関連付けをするのが一番だと思う。
ただ暗記して思い出す作業、としたら
学生など、テストになると便所にこもらなければならなくなる。
そこで、「便器に座って」「暗記」「思い出し」
この3つを絶対条件として、排便の合図にすれば良いのである。
この関連付けが身に付くまで、時間が掛かる場合もあるだろうが
数ヶ月前に始めていれば、もしかして今頃は快適だったかも知れんだろ。
未来の快便な自分を夢見て、やってみる価値はあると思うぞ。
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