顔が恐い!

歯磨きは時間を掛けて丁寧にしたいんで
リビングに座って、雑誌やTVを観ながら、モソモソやってたんだが
ちょい前まで寝込んでたんで、寝室の枕元に本を積んでるんで
最近は寝室のその本を読みながら、歯を磨く習慣になっていた。

私は歯ブラシを2本使っている。
1本目の汚れ落とし用歯ブラシで、全体的にワシワシ磨きして
2本目の先細の歯ブラシでは、細部の仕上げ
と、2回に分けて磨いているので
洗面所を出たり入ったりせにゃならんのだ。

その度に、洗面所の照明を点けたり消したりするんだが
寝室の明かりを点けておくと、洗面所にも明かりが届くんで
寝室と洗面所の往復の時は、洗面所の照明は点けずに済んでいる。

ここで、タイトルの “顔が恐い” になる。
ほら、よく肝試しなんかで驚かせる時に
懐中電灯の光を顔の下から照らすだろ。
あれさ、自分の顔でやっても、まったく恐くならず
何のことやら、と思っていたんだ。

それが最近になって理解できた!!!
しかも真下からの光じゃなく、真横からの光で!

大体の歯磨きは寝室で終えるけど
最後の磨きは、洗面所の鏡を凝視してするんだ。
その時いつもは、目の焦点は歯のみに行ってたんだが
何のはずみか、ふと自分の顔全部を見てしまったら

そりゃもう恐かった・・・・・。

正直、化け物かと思った。
「うおっ」 と言ってしまったのが、我ながら結構なショックだった。

それ以来、洗面所で歯を磨きながら、しげしげと己の顔を見ているが
何度見ても、やっぱり恐いんだよな。
特に、いたらんTVや映画を観て、恐いモードに入っている時は
鏡の中の自分が襲いかかってきそうで、すんげえ恐怖。

自分で言う事じゃねえがな・・・。
いや、他人に言われるともっとショックか。

これじゃ歯磨きの度にビクビクして、神経や寿命がすり減るし
いつまでも己の顔にビビってる場合じゃない。
昔はどっからどう見ても、あまり変わらない面構えだったのに
何でこうなったんだろう? と、分析してみた。

理由、割とすぐ出た。
影だ。

元々、凹凸のないとてもあっさりした顔の作りだったので
どっからどう光を当てようが、全部広角に流されてたんだよ
・・・・・・・・若い時は・・・・・・・・。

それが歳を取って、皮膚がたるんできたら
頭蓋骨に沿って、陰影が付くようになったんだな。
そこに病後のやつれ果て加減が、良いあんばいに加味されて
“自分の顔が恐い” などという、情けない事態になっちゃってるのだ。

ああ、そういう事かあ、と原因に付いては納得した。
が、自分の顔が恐い事には、何の変わりもないんだがな。

要するに顔肉なしのババアには、骨格強調メイクはご法度。
そんでどっから当てようが、強い光はババアには多分タブー。

薄暗がりにいるのも、余計に恐い気もせんでもないんで
ババアは、四方八方から全体的な角度の光が当たる
適度な明るさの場所を選んで生息すべき
と、学んだよ。 洗面所で。 歯を磨きながら。

Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です