投稿者: あしゅ

  • 謝罪の意味

    これは日本人なら、持っている気持ちだと思っていたが
    自動車保険業の人から聞いた話によると
    「謝ったら、自分の非を認めた事になるので、過失割合で不利になる」
    と、事故を起こしても謝らない人が増えているらしい。

    そういう最初の対応のマズさが災いして
    モメんで良いとこでモメるケースが多いのだそうだ。
    過失割合は法が適用されるので、謝罪とは関係ないのにだ。

    だから、保険屋さんには常々
    「こっちがブチ当てたら、ちゃんと謝ってください。
     相手が 『どうしてくれるんだ?』 とインネンをつけてきたら
     『すべて保険代理人に任せますので。』 と言ってください。」
    と、くれぐれも自分の仕事 (交渉) の邪魔はしてくれるなよ
    みたいな感じ丸出しで、きつくお願い (?) されていた。

    この、“謝ったら、こっちが全面的に悪い” は
    アメリカから来た感覚である。
    アメリカは訴訟社会だというのが、クローズアップされすぎて
    ぶつかって謝ったら慰謝料、みたいな都市伝説がゴロゴロしている。

    日本でできたPL法も、そういう影響のひとつである。
    ネコをレンジでチンは、実際の出来事ではなかったが
    マックのコーヒーが熱くて、ヤケドして数千万の損害賠償は事実。
    こういうのを聞くと、“自己責任” ってマジで大事だと思うよな。

    謝罪というのは、自分の非を認め、反省の意を表す事だが
    これは “全部残らず自分が全面的に悪い” というのとは違う。
    日本では、トラブルをなるべく穏便に解決の方向に向かわせるための
    “最初の一歩” の儀式なのである。
    そして、当事者はその後も何度も何度も謝罪をしつつ
    事を進めていくという、節目にも用いられる作法なのである。

    だからといって、単なる手段と考えてはいけない。
    謝罪である限り当然、厳しい判断をされる。
    どういう個人基準であろうと、そこに誠意が感じられないと
    謝罪とは見なされないどころか、逆に “逃げ” だと非難までされる。

    その判断は何を基準にされているのかと言うと
    罪の重さや状況によって、多少の違いはあるが
    まずは謝罪するタイミングの早さに加え
    言葉、態度、表情、服装、髪型、おじぎの角度と時間、といった
    細部を総合した、全体の印象である。

    (この世間の判断基準が、細かいのか、あいまいなのか
     わかりにくいのが、謝罪側にとって最大の難関なのだ。
     この辺が日本人特有の、なあなあ文化だと思う。)

    もちろん、気持ちが最重要。
    謝罪の場合に求められる誠実さとは、状況のすべてを正直に説明して
    その上で自分の非を認める潔さ、これに尽きる。

    これらをすべてこなした上で
    どう対処していくのかを伝えるのだ。

    最近の謝罪会見の多さと、世間の反応を見ていると
    まさに、自分の立場と世の空気を読めるかどうかが
    許してもらえるかもらえないかの分かれ目だと言えるだろう。

    謝罪する側にも、色々と言い分はあるだろうが
    それを言っていたら、まず受け入れられないと気付くべきである。

  • リップクリーム

    空気が乾燥する季節になると、唇が荒れる。
    唇には自分で潤う機能がないので、お手入れをする必要がある。

    これは男性でも!
    ガサガサの唇は案外目に付き、印象も悪いし
    あの剥けかかって乾いた皮は、意外な凶器だぞ。
    触れられると痛いし、ヘタをすると傷も付けられる。
    相手の女性 (男性の場合もあるが) は、いい迷惑だろう。

    唇が乾くのは、自分自身も違和感があって不愉快だし
    ひどくなると痛いし、血が出るし、飲食時にはしみるし
    放っといてもロクな事がないので、リップクリームを塗ろう。

    唇の皮剥けは、リップクリームをてんこ盛りに塗って
    綿棒を唇の上で転がすように取る、が一番正解だろう。
    これ、すげえ面倒くせえんで、ティッシュでゴシゴシしたいんだが
    そんな事をやってると、マジで唇にシミが出来るから!

    唇に悪い事はいくつかある。
     ・ 唇を舐める、噛む、こする
     ・ 飲食物が付いたまま
     ・ 紫外線
     ・ 何らかの成分

    この最後の “何らかの成分” というのは
    リップクリームに入っている成分の場合も多い。

    リップクリームは、“味も大事” という条件があるので
    他の化粧品とは違う香料や成分が入っている事が多い。

    私の経験を語ると、普段は潤っているのに
    口紅を塗るとカサつき、皮剥けをして困っていた。
    ある日それが、愛用しているリップクリームのせいだと気付いた。
    それにはリップクリームの常連成分のミントが含まれていて
    そのミントが私の唇には合わなかったのである。

    何故気付いたのかと言うと
    こんだけお手入れをしているのに、荒れるなどありえない!
    と、根拠のない自信の元に、原因を探しまくり
    やっと、ミント入りのリップクリームを塗ってる時に
    唇表面に感じるわずかな熱っぽさが
    “刺激” のサインじゃないか? と、疑ったのである。

    ミントなしのリップクリームに切り替え
    数ヶ月かかって、ようやく口紅のノリが良くなった。
    気付くまでに、3年ぐらいそのリップクリームを使っていたので
    どんだけアホだよ? という証明な話である。

    ミントが合わない人って結構いるみたいなので
    リップクリームを塗ってても荒れる時は、成分を疑ってみるべきかも。

    ところで、リップクリームには、あまり潤わないものもある。
    これは私が発見した裏ワザなのだが
    潤わないリップクリームでも、爪の表で米粒大ぐらい削り取って
    指の腹で塗ると、別物? と思うほど、潤うようになる。

    多分、塗る量が増えるのと、指の腹でのマッサージが効くのだろう。
    直接リップクリームを唇にあてても、刺激があるとは思えないのだが
    皮膚科医のデータに、スティックタイプのリップクリームを塗ってる人に
    唇が荒れてる人が多い、というのがあるらしい。

    はあ? あんなクリームの塊が刺激になるんかよ? と思うが
    経験上、これは正しいような気がする。
    プラシでもグロスのチップでも、唇は荒れる。
    指で塗るのが一番トラブルがないんだよな。

    この裏ワザをどうやって見つけたのかは、ちょっと誇れない話。
    残り少なくなったリップクリームをほじくって使っていて、だからだ。
    最初はヘラで削って別容器に詰め替えたり
    使い捨ての耳掻き付き綿棒でほじくって、ブラシに取って塗ってたけど
    何せガサツなもんで面倒になって、しまいにゃ指でガリガリ、だ。

    このザツさが功を奏する事は滅多にないんだが
    やってて、明らかな使用感の違いに気付けてラッキーだった。
    指が汚れるのが難点だが、その指で爪もマッサージしてるぜ。
    合わないリップクリームは、爪やカカトに使える。

    リップクリームというものは、乾くと感じた時に即塗るものである。
    1日1~2回で済む、と思うな。
    茶を飲んでも、リップクリームが唇からカップに移動する。
    タバコを吸うと、フィルターの紙が唇の水分まで奪っていく。
    だから、唇に何かが触れる度に、リップクリームを塗りなおせ。
    唇のお手入れとは、そういうものなのだ。

    口紅を塗ってない人にはそれが出来るけど
    メイクをしている場合は、リップクリームをこまめに塗れない。
    だから、潤いのある透明グロスを持っておく必要がある。

    何故透明かと言うと、色素やパ-ルは乾燥を招くからである。
    乾燥がひどい季節だけは、リップメイクは口紅にまかせ
    グロスは潤い重視のものに切り替えた方が良いと思う。

    最後に、ものすげえ乾燥している時のリップクリームの選び方を。
    ワセリンベースのタイプが密着性と持続性に優れているが
    極度の乾燥や荒れには、潤いが頼りない物が多い気がする。
    そういう時は、水分重視のリップクリームや唇専用美容液を塗り
    フタとして、ワセリンタイプを重ねておこう。

    傾向として、スティックタイプよりジャータイプの方が
    潤いに優れているものが多いと思うが、出先で使うのには不便なので
    スティックを2本用意する方がラクかもな。

  • 外国製化粧品の価格

    日本の消費者は特異性がある。
    どういう部分がかというと
     ・ 安い物を信じない
     ・ パッケージの精密さにこだわる
    この2点において、世界でも特殊な感覚を持っていると思う。

    もちろん私もそうである。
    海外ブランドの化粧品の輸入品は買わない。
    名立たるブランドであっても、海外で売られているのは容器が違う。

    たとえばアイシャドウを例に取れば
    海外の物は、中の金属型と容器の間にザツな隙間がある。
    容器にキッチリと色が並んでなく、歪んでいるのなど許せない。
    ビチッとはめろよ! と、イラ立ってしまう。

    男性だって、車のボディにわずかな波うちがあったら許せないだろう?
    計算された “崩し” じゃないと、受け入れられないだろう?

    これが日本人の特性なのだ。
    遊び心がないっちゃあないが、この緻密さが
    ジャパンブランドを支えてきた、重要な個性なのだ。

    “安い物を信じない” というのは、今は転換期の真っ最中で
    化粧品業界においては、質に見合った値段か、という
    しごく真っ当な方向に消費者が知恵を付け始めている。

    だから今、新たに日本進出を図る化粧品ブランドは
    動向が掴めず、苦労しているはず。

    では、ちょい前までの “高い物ほど良い” という風潮だった頃の
    化粧品の値段は誰が決めたのか?
    それは他ならぬ日本の化粧品会社である。
    と言うか、今でも化粧品の日本における “適正価格” は
    日本の大企業が作り出している、と私は考える。

    現代は海外ブランドが幅を利かせているように見えるが
    「皮膚に直接つける物は、やはり日本製」 という感覚が根強い。
    色物などは海外品も遊びで使うけど、慎重な日本人の性質上
    やはり化粧品においては、国内ブランドは不動の地位にあるのだ。

    そして堅実な日本人は、「皮膚に直接つけるものは良い物を」
    と考えるので、ある程度の値段が必要になってくるのである。

    この “ある程度” という計算が、実に難しく
    良心的な価格で発売された化粧品がさっぱり売れず
    数倍の値段に上げたところバカ売れした、という逸話もある。

    日本人の “良い物” という言葉の意味は
     ・ 値段に見合った品質
     ・ 値段の割には良い品質
     ・ 持つ事で自分の格が上がるブランド
    この3つが、その時々、分野、時代によって目まぐるしく変わる。

    この動きを素早く察知し、また操れるのは
    化粧品業界では、日本の大手メーカーなのである。

    海外でブランド品を漁る日本人のイメージが強いせいか
    外国ブランドが日本進出をする時には、必ず “格” を目指す。
    それは服飾関係ではアリだが、化粧品の場合は甘い目論見である。

    何故なら、日本メーカーが堅強だからである。
    日本と付き合いの長いアメリカは、さすがそのへんをわかっていて
    日本メーカーとの比較で、ちょうど良い位置に鎮座するが
    他の地域のブランドは、日本の化粧品企業と提携していない場合
    すげえヘマをやらかす事が多い。
    単なるブランド好きな国だとナメてかかって
    撤退を余儀なくされたブランドも数多い。

    たとえば、あるヨーロッパのブランドは
    自国ではドラッグストアで売られているのに
    日本では一流ヅラをしようとして、数年で完敗した。

    当たり前だ。
    カネボウで言えば、KATEクラス (1000円代) なのに
    ルナソルの値段 (3~5000円) で売り出したんだから。

    日本人女性は、お手入れもメイクもきっちりし
    各アイテムを全揃えする几帳面さと、経済力を持っているので
    日本で当たればデカい、と皮算用をするだろうが
    それだけ熱心だからこそ、情報収集もハンパじゃねえんだよ!
    おめえんとこの名前も、日本に入る前から知ってたよ。
    日本での値段設定を聞いた時に、誰もが 「アホか!」 と思ったさ。

    他にも、これはボッタクリすぎだろうー、というブランドもあるが
    それは消費者の意識が変化する前に日本上陸を果たし
    定着できたブランドばかりである。
    それでも、以前より支持はされなくなっている傾向にある。

    今後、日本に新規参入するブランドは
    かなり調査をしないと苦戦する事は間違いない。

    何故これを今書いているかというと
    物価高騰で化粧品の値段も上がり始めているからだ。

    日本メーカーは、もちろん癇に障らないやり方をし
    長年定着している海外ブランドも、さすがにソツがないが
    ロコツな値上げをして、ステージLVUP便乗を企んでいる
    としか思えないブランドもチラホラ見受けられるのだ。
    日本の化粧品マニアをあなどったら、痛い目に遭うと思うのだが
    それとも、“一見さん” を一通りこなして儲けて終るつもりだろうか?

    今回の物価高騰は、生活上困りものではあるが
    色んなブランドの色んな下心が垣間見えて、とても興味深くもある。

  • 色白・色黒

    私の顔色は赤黒いと自分で思うのに、色白と言われる。
    単純に褒められてるだけなら、喜んでいれば平和なのだが
    (言っとくが、お世辞だって、“言われる価値のある人間”ってことで
     素直に、ほどほどに喜んどきゃいいんだよ!)
    化粧品カウンターですら言われるのだから、実害がある。

    ファンデの色選びでモメるんだよっっっ!
    美容部員のおねえさんと、言い合いをした事もあるさ。
    何でそんなにスケキヨにしたがるんだよ?
    顔と首の色が違いすぎると、ほんと苦労させられるもんだ・・・。

    この色黒色白、画像認識度が低い私には、さっぱり見分けがつかないので
    (ここで既に、私にはひとことも語る資格がなくなってるとは思うんだが)
    世間で言われている、色白・色黒の有名人を調べてみた。
    名前列挙はとても面倒くせえので、しない。

    イメージじゃない人や、両方に名が挙がっている人もいて
    一瞬、余計に混乱させられたんだが
    そのラインナップを見ていて、仕組みがわかった気がする。

    日本人の感覚は、透明感がある肌だと色白に思われる場合が多い!

    肌色、つまりベージュってのは、透明感がないのである。
    どんなにシミやクスミのない肌でもだ。

    卵の殻は白いけど、評価はされてねえよな。
    (卵もそういう評価をされても、嬉しくもないとは思うが)
    ゆで卵の白身は高評価だよな。
    違いは透明感、そういう事じゃないのか?

    ようするに人々は肌の質感を、その下の血管や肉の色で判断していて
    それがよく見える人 → 肌が薄い → 透明感がある → 色白
    という変換を、無意識にしている傾向がある気がする。

    だから白くても黒くても、肌色が強いと色白には見られないのだろう。
    (注: この考察は日本人の一般的な肌の色での話である)

    何か、肉の選び方みたいな話になってしまったが
    これでメイクのコツがわかったよな。
    透明感のあるメイクにすればいい。
    キー・カラーは赤。

    個人個人が持つ血の色で、再現すべき血肉の色が変わるが
    どんなに厚塗りをしても、それさえ出来ていれば不自然にはならないはず。
    これは世の女性たちへの福音だよな。

    ババアのメイクには透明感が大事、と以前書いたような気がするが
    まさかここまで重要度が高いとは、正直思っていなかった。
    色白志向の日本人女性なら、老いも若きも目指すは透明感だよな。

    意味がよくわからんかった、あのコントロールカラーを見直して
    ちょっと研究してみるわ。

    いや、研究してから書けや! って突っ込みも、ごもっとも。
    でも、この大発見に舞い上がって自慢したかったし
    その “研究” とやらが、すぐ結果が出るかわからんし
    時間が掛かってる内に、脳内から本題がずり落ちて
    全然あさっての方向に行ってる、とかも、よくある事だし。

    ・・・正直、メモ代わりに使いたかったんだよ、すまん・・・。

  • 卵の割り方

    飯の話題をしていると、たまに 「○○を作れる?」 と聞かれる。
    この○○には、味噌汁やら卵焼きやらの
    ほんっっっと基本的な “調理” が入るのが、とてもムカつく。

    私は一応結婚してたんだよ!
    主婦やってたんだよ!
    てか、その過去がなくとも、この天才のわたくしが
    料理を作れないわけがねえだろうがあっ!!

    聞かれるのが “料理” なら、まだいいよ。
    だが、「ご飯炊ける?」 とは何事???
    私は一体何を食って生きていると思ってるんだ?

    20代前半までならまだしも
    まさか更年期障害の心配をし始めてるこの年になって
    そういう質問を受けるとは思わなかった。

    何故そんな事を聞くのか、もんのすげえ突っ込んだら
    「あまり食べないし、生活感がなさそうだし」 と言われた。
    アホか!!!!!!! 
    ババアが外で生活感を出したら、ただの老女になるだろうが。
    家の中と外では150度ぐらい違うんだよ!
    (残り30度は、さすがに化けきれない)

    ああ・・・でも、ご飯は炊けないかも。
    あれは炊飯器が炊いてくれてるんだし
    普通の鍋で、初めチョロチョロ中パッパ とか、よく覚えてねえよ。
    林間学校では、包丁を振り回して、薪拾いに追いやられたし。

    実は本題は、「卵焼き作れる?」 から始まるはずだったんだが
    あれこれと思い出してイライラしたので、つい長々グチってしもうたぜ。

    もちろん卵焼きぐらい、ちょちょいのちょいで作れる。
    目玉焼きも炒り卵もゆで玉子もオムレツも作れるぞ!

    ちょっと特殊扱いされたのは、卵の割り方。
    天才なので、当然ながら片手で卵を割れるのだが
    家でひとりで、誰に披露するわけでもねえのに
    そういう、万が一あっっっ!の可能性がある
    イリュージョンな割り方をしてもしょうがねえだろ?

    だから両手で丁寧に割るのだが
    たまに卵にヒビを入れようとして、流しのフチでコンコン
    のつもりが、何の精力が有り余ってたのか、叩きつけて破壊してしまう。
    これ、誰でもよくする事だろうから、わかると思うが
    後の掃除が大変なんだよなー。

    私は、粉々までは2~3回だが、割り過ぎる事が多いんで
    (これも、はみ出た白身がタレて、掃除が面倒だよな)
    卵をそこらの角でペチペチ叩いて、薄くヒビを入れ
    そのヒビに、両手の親指をメリメリと突っ込んで
    指力で割るようにしている。
    割った後の手洗いは必須だが、掃除をするよりマシだし
    黄身も結構丈夫なんか壊れないし、殻もそんなには入らんぞ。

    こういう生活の知恵を、得意げにとくとくと解説して
    私の生活感が見えたかと聞いたら、何とも言えない微妙な表情をされた。

    民衆は私に何を望んでいるんだよ?

  • 人前に出たらいけない

    最初にアップした内容は、私の本音だけれども
    あまりに鬼畜すぎる意見なので、修正をしました。
    それでも、キツイだろうけど・・・。

    香川の事件のニュースを見た人は
    最初から、誰もが犯人を断定していたと想像する。
    そう、“彼” である。

    彼の出現で、日本国民のほぼ全員が偏向推理に向き
    こんなにわかりやすい事件なのに、何故早く解決しない? と
    香川県警は無能と決め付けられ、とんだとばっちりを受けたであろう。

    人はしたい格好をし、言いたい事を言う権利がある。
    しかし、それを他人がどう思うかも自由である。
    この “他人の判断” には、大まかな法則があり
    それを学習するかしないかが、人生の分かれ目になる。

    自分のテリトリー内のみで、好きな言動をやってるならまだしも
    TVに出るのに、公私の切り替えが出来ないのなら出たらいけない。
    他人がどう思うかを計算せずに出る場合は、非難を覚悟するべきである。

    それが被害者遺族なのに加害者扱いをされてもいいほどか?
    と問われるかも知れないけど、他人の目はそれだけ厳しいものだ。
    訴えたい気持ちがいくらあっても
    万人に指示される自己プロデュースをする余裕がないのなら
    被害者家族は無闇にマスコミに出ない方が良いと思う。

    私などでも妙な言動と趣味で、真っ先に容疑者扱いにされると思うぜ。
    レンタルビデオ店の私の貸し出しリストなんか
    ホラーホラーホラー心霊心霊戦争サスペンスヘビメタパンク と
    今にも大量殺人を犯しそうな勢いだし。

    陪審員制度など実施すべきではないんじゃないか?
    素人に判断を任せると、冤罪が増えそうで恐いぞ。

    だから見た目で悪く判断されるヤツの
    激怒や絶望する気持ちも、身にしみてわかるけど
    自分はこうだからしょうがない、と周囲の反応を受け入れるか
    己を省みて改善しようとするか、どっちかを選ばなくてはならない。

    突然の惨劇に動揺して、わけのわからん対応をする気持ちもよくわかる。
    父の変死の時の、うちの家族もひどかった。
    各々が個性丸出しのパニックを起こしてしまっていて
    あれでよく事件だと疑われなかったもんだと
    今思い返しても不思議である。
    誰も悲しんでいなかった。 それどころじゃなかった。
    家族の死を実感するのに数ヶ月~数年かかる事もあると、よくわかった。

    よって突然死時の家族の応対の変さ加減は、私には理解できるのだが
    それは経験がない他人には、わからないものだと割り切る、
    社会的想像力を持っていないとダメだと思う。

    ようするに自分を知って、わきまえてないと
    人前で自己主張をしたらいけないと言う事だ。
    本人に客観性がないのなら、周囲の人が忠告してあげるべきだった。

    今回の事件では、私は最初から彼が犯人だと断定していた。
    この推理を、とても恥じている。
    しかし、また似たような被害者家族が出てきた場合
    同じ轍を踏まない自信は正直言って、ない。

  • 美容のエスカレート

    これ、多くの女性はものすごく心当たりがあると思う。

    たとえば、マニキュアを1度したら
    塗らないと爪が裸のような気がして、落ち着かないとか
    アイラインやチークなどの効果に気付いたら
    その部分のメイクが、どんどん太くなったり濃くなったりするとか
    口紅の色が日々濃くなるとか
    美顔器の効果に舞い上がり、毎日やっちゃうとか
    お手入れアイテムがどんどん増えるとか
    完璧に汚れを落とそうとするあまりに
    毎日クレンジングを2度繰り返すようになってしまうとか。

    いかに余分な物をそぎ落としていくかが、人生の命題なのに
    真面目なヤツは、貯蓄に走ってしまう。
    しかし何事もやり過ぎなのは逆効果で
    それは美容にこそ、ピッタリ当てはまる鉄則なのである。

    何故こういう事を言い出したかと言うと
    今現在、私自身がこの “やり過ぎたい”
    という気持ちと、闘っている真っ最中なのである。

    何をもっとやりたいのかと言うと、ファンデーション。
    ファンデは肌のアラをカバーするものじゃなく
    肌全体に何となく統一感を与える物だと
    あーれーほーどー、自分で語っておきながら
    使い始めると、もっとカバー力がある方が良いんじゃないか?
    とか、高望みをしたくなってくるのである。

    ファンデを再開したら、以前は塗らなくてもそれほど変わらなかったのに
    取った年の分だけ、ファンデの効果が実感できるようになるのか
    やっぱ塗ると塗らないとでは、微妙に華やぎが違うんだよー。
    周囲の評価も上々だし。

    こうなると、更に完璧を目指してしまうじゃん。
    シミ1個ない肌に見せたくて
    しかもラクにそれをしたくなって、ファンデに依存心が出てくる。

    私の使っているファンデは、普通のより何段階も薄付きなので
    もうちょっとカバーを求めても許容範囲内になるんだが
    その欲求がエスカレートしていくのが恐いのである。

    今までの経験上ひとつ容認すると、もっともっととキリがない。
    自分の肌だけを見ていると、客観性がなくなり
    「自分はもっとキレイな肌だったはず」 とか
    過去の幻想に引きずられ、無意識に肌を作りすぎる。
    ここが厚塗りババアになるかどうかの、踏ん張りどころなのだ。

    カバーはコンシーラーとコントローラーでするんだよ
    しっかりしろ、持ってる理論は間違ってはないはず
    いらん夢を見らんと、地道に行けよ、私!

  • ババアのクマ隠し

    ババアの目元はシワがいっぱい。
    ファンデですら、乾燥してシワにめり込む。
    特にクマの出没地帯、目頭下はチリメンジワの常在場所なわけだ。
    そんな部分にコンシーラーを塗ったら、ヒビ割れは避けられない。

    メイク直しも、皮膚が薄く敏感な部分だけに、そういじくりたくない。
    すんげえ足手まといな部分である。

    クマには3種類の原因があって
    茶グマは色素沈着かたるみによる影、青グマは血行不良というが
    ババア世代の目元には、この原因が全部のしかかってくる。

    何とも言えない複雑な色のクマになり
    茶グマにはペールイエロー、青グマにはオレンジなど
    そういう法則は当てはまりにくくなってしまい、途方に暮れる。

    なので、ババアのクマ隠しは、あらゆる色みの重ね塗り。
    最初はシワカバーを塗る。
    このシワカバーは、比較的しっとりするものが多い。

    次にコンシーラーではなく、コントロールカラーを塗る。
    このコントロールカラーもしっとりタイプにするのだ。
    そして、これには微細パール配合のものを選ぶ。
    望みの色味ので、微細パール入りのがなければ
    微細パール入りの透明カラーか白を塗り
    その後にイエローなり、ピンクなりを重ねる。

    そしてやっとコンシーラーの出番になるが
    これは絶対に、クマ専用と銘打つ製品を使うべき。
    どこにでも使える単なるコンシーラーは、目元用よりカバー力があるが
    保湿面とヨレなさが、目元用よりも劣っている。
    ババアになったら、色さえ合うなら逆に目元用コンシーラーを
    顔中のシミに使っても良いぐらいである。

    こんだけ塗り重ねるのだから
    ひとつひとつのアイテムは、本当にごく薄く薄くが鉄則。
    塗ってみても変わりがない、ぐらいの量で充分。
    じゃないと、崩れた時に復旧の術がないほど汚くなる。

    パール入りは、コントロールカラーのみ。
    コンシーラーはパールなし。
    コントロールカラーの色は、淡い暖色系。
    ブルーやグリーンは、いくら淡い色でも濁った色になるはず。

    コンシーラーじゃなく、しっとりタイプのクリームファンデでも良いけど
    それを選ぶ場合は、ファンデを塗らない日や
    薄化粧で、コンシーラーを塗った部分が浮く日にすべき。

    何故なら、ファンデって案外ヨレが激しいからだ。
    シワが多く、動きが激しい目元には向いてない。
    通常のメイクでも、目の周囲、まぶたや目の下には
    ファンデを塗るべきではない。
    だからどうしてもババアには、目元専用が必須になるわけなんだ。

    仕上げに定着剤たるフェイスパウダーをかけるのだが
    コンシーラー専用パウダーは、しっとりタイプじゃない場合が多いので
    別個にしっとりするパウダーを用意した方がいい。
    すげえ高価なパウダーにそういうタイプが多い。

    それを目の周囲のみに、軽くかけて
    顔全体用のパウダーは、目の回りを避けてかける。
    顔全体は、ブラシでもパフでも良いが
    目の周囲は、パフだと粉が付きすぎるので
    デカブラシでさっとはらうように乗せる。

    この粉がパール入りかなしかは
    ベースの仕上がり状態と、粉の質で決めれば良い。
    パール自体が、肌を乾燥させるものなのだが
    光で透明感を出せるので、その効果が捨てがたいのだ。

    ちなみに、目元のクマを完璧にカバーしてしまうと
    他の部分の肌を白くしないと、顔色がくすんで見え
    サングラスをかけて日焼けをしちゃった逆パンダ状態になる。

    かなりの透明感のある白肌ならともかくも
    肌色が黄色じみてきたり、くすんだりするババアには無理。
    クマ隠しは、やわらげるぐらいで丁度良い。
    全体のトータルバランスで考えなければならないのだ。

  • ゲロ不味い菓子

    海外土産の菓子って、これは本当に食い物か?
    と思うほど不味いものってあるよな。
    私の過去に食ったゲロ不味菓子は、それ系ばかりなのだが
    とうとう日本で、ゲロ不味菓子に出会ってしまった。

    と言っても、そこはさすが日本。
    海外の菓子のように、食い物と認識しにくいレベルではない。
    だったら、どう不味いのかと言うと、食えなくはないけれど
    好みで左右される味でもなく、とにかくヤバげ!!
    という、複雑な状況である。

    写真を撮っておかなかったのが非常に悔やまれるが
    ブツはジャス○の100円コーナーにあった、
    白いクリームをクラッカーでサンドしたもの。
    商品名も忘れたけど、青と白のパッケージだった。

    中国製品騒動以来、必ず原産地などをチェックしているのに
    その時に限って、原産地を確認しなかったのが
    自分でもとても不可解である。
    「呼ばれた」 とかいうオカルト現象としか思えない。

    まず1個食って、何か苦い・・・と思う。
    クラッカーのしょっぱさと、クリームの甘さに加え
    やたら油っこいバターっぽい味の奥底に苦味があるのだ。

    裏面の能書きを見ると、製造地はベトナムと書いてある。
    中国じゃないし、気のせいだろう、と楽観視して
    何とか無理して4個食ったところで、頭がズキズキ痛くなり
    食うのをやめたが、その後ものすごい吐き気に襲われた。

    これは命に関わる! と恐怖を感じ、即捨てたが
    中国の下水溝の廃油で作る食品って
    もしかしたらあんな味の油かも知れない、とさえ思う。
    油が酸化しまくっているのがわかるんだよ。

    その菓子は、多分ジャス○ブランドだったような記憶がある。
    今、食品偽造が騒がれているけど
    まさか日本の企業が、あそこまで粗悪食品を売るわけがない。
    たまたま私の買った製品が、事故品だったのかも知れない。
    だけど、ああいうのを置くだけで信用ガタ落ちじゃないのか?

    ほんと、捨てちゃったのが悔やまれる。
    あれを持って行って、苦情を入れるべきだった。

    しかし、自分の味覚に自信がないので
    「何の問題もない」 と言われるかも知れないのも恐い。

    すまんが、誰か買って食ってみてもらえないだろうか?
    単に不味いだけなら、個人の嗜好の問題で済ませるけど
    私にはあれは、食ったら危ない物だと思えるのだ。

  • 賞味期限

    自分では、賞味期限をものすごく気にしてて
    1日でも過ぎた食品は、ちゅうちょせずに捨てているのだが
    何故か見て見ぬフリをする種類もある。
    それは卵と牛乳。

    よりによって、アタると凄くヤバそうなこのふたつを
    何故、例外にしているのかと言うと
    期限内に使い切れないからなのだ。 ・・・そんだけ・・・。

    この神経質な反面、ズサンな部分があるというのは
    自分でもよく理解できない心理である。

    食中毒というのは実に苦しい。
    過去に新鮮な馬刺しで、生死の境をさまよい
    サンマの生焼けでジンマシンが3日間出まくった。
    サバと牡蠣に至っては、他人の体験談だけでビビって食えない。

    私の場合、何故か生シイタケを食うと必ず食中毒の症状が出るので
    好きなのに食えないというジレンマもある。
    干しシイタケなら大丈夫なんだ。
    一体、生シイタケの何が災いしているんだろう???

    この賞味期限、私は酸化の目安に思っていたけど
    よく考えると、雑菌が発生する可能性の限度日なんじゃねえ?

    そんで、日付けはあくまでメーカーの自主申告で
    それを過ぎても大丈夫だとは、よく言われる。
    中には製造年月日だけしか書いていないものもあるし
    同じ食品でもメーカーによって、かなり違う。

    赤福餅も、最初から 「賞味期限 30年」 とか
    書いていれば問題にはならなかったと思うが
    そんな永久食品など、誰も買わんよな。

    あっっっ、赤福ですんげえ言いたい事があった!
    あれを何度か食った事があるが、美味しいと思えなく
    いつも 「不味い・・・」 と言って、味覚障害の烙印を押され
    悲しい思いをしてきたんだが、ほらみたことか!!!!!

    関係ない逆襲かも知れんが、あんな古い物、美味いわけがなかろう。
    私の舌は正しかったんだよ!!

    そこで疑問なのだが、赤福って作りたてなら美味いんだろうか?
    あんなクソ不味い物が名物など
    まさに “名物に美味いものなし” だな、と感銘を受けていたんだが
    あれで新鮮だったら、実はもんのすげえ美味いシロモノとか?

    あれって、菓子系の少ない昔ならまだしも
    現代では存在すら理解できないぞ?

    私怨で話がそれまくったけど、賞味期限があまりに長いものって
    防腐剤バリバリっぽくて、敬遠してしまうよな。

    メーカーもそういう計算をしてるんだろうか?
    食パンなんか、賞味期限を何日過ぎても買った時の見た目状態で
    これ絶対に普通に食える、と確信したぞ。 (食わなかったけど)

    賞味期限を過ぎたものなど、卵と牛乳以外に食った事がないので
    わからないのだが、(いや、外食とか惣菜は確かめようがないけど)
    味にはあまり影響はないような気がする。

    そりゃあ、とれたての卵とか搾りたて牛乳とか別格だろうけど
    新鮮さもそこまでくると、生温かくて逆に気持ち悪くて食えねえよ。
    (と、またバランスの悪い潔癖さを露呈してるが)

    それに、「開封後は早めにお召し上がりください」 って
    マヨネーズとかケチャップやソースは
    いっつも開封しまくって、賞味期限まで使い続けているぞ。
    この 「お早めに」 って、一体どんだけのスピード?

    個人的に切羽詰って困ってるのが、漬け物。
    これを数日で食い切るって、どんだけ大家族? というほどの量で
    賞味期限がえれえ短いものが多いんだよ。

    漬け物は私の朝のおかずで、昼と夜は食わないんだが
    そういうライフスタイルが間違ってるんだろうか?
    でも、あれを朝昼晩食い続けるって、絶対に塩分過多になると思うわ。

    少量のって、つぼ漬けとかに限られるし
    買ってる半分は捨ててる計算になって、ほんともったいねえ。

    世の中、孤独老人が多いとか、あれウソか?
    スーパーで売られてる食品って、ひとり暮らし用の量じゃねえよ!

    まあ、赤福が良い例だが、古い物もアタらなければ食えるわけだよな。
    とか言ってて、アタると地獄の苦しみだから
    いらん勝負はかけたくねえ。
    てか、大丈夫かな、と不安とともに食った時って
    気のせいで腹が痛くなるじゃん。

    アホの子みたいだから、そんなに厳密な指示は望まないけど
    期限内に食えずに捨てる時に、ちょっとグラグラするんだ。