投稿者: あしゅ

  • 18歳少女軟禁

    母親が成長障害の娘を 「恥ずかしい」 といって
    学校にも通わせず、18歳になるまで家に閉じ込めていた。
    この事件は、母親に殴られて家を飛び出した少女が
    通行人に助けを求めて発覚した。

    このニュースを見て、泣けたぜ。
    私はガキが嫌いなんで、子供にあまり同情はせんのだが
    この少女はほんと可哀想だ。
    これで少女が結構幸せだったりしたら、もっと悲しい。

    子供にとって、母親は世界のすべてなんだ。
    極端に言うと、母親が完璧ならば父親はどうでもいい。
    それぐらい、子供は母親に依存している。
    この少女は母親がいなくなったらどうなるんだ?
    それを思うと泣けてきた。

    世の母親たち、子供はちゃんと育ててあげろ。
    親はなくとも子は育つ、と、思うんなら、最初から姿を見せるな。
    母親の存在は、100じゃなければ、0にしてくれ。
    中途半端に接していいほど、軽いものじゃないんだ。
    いずれ自分がいなくなっても大丈夫なように
    しっかり生きる力を与えてあげるのは、母親の義務だぞ。

    この少女が、こういう軟禁生活で辛い思いをしていたのなら
    母親と引き離されても、まだラクに生きていけるだろうが
    もし幸せだったのなら、今後の人生はどうなるんだろう。
    やりきれない出来事だ・・・・・・・・・。

    母親の言い分の 「恥ずかしい」 も、悲しい。
    障害者を恥ずかしいなど思うヤツがいたとは。
    いいか、本当に恥ずかしいのは、性格がおかしいヤツだ!
    足がなくても、目が見えなくても、知能が遅れてても
    そんな事は判断基準にはならん。
    感覚がヘンだとか、協調性がないだとか
    社会的になじまないヤツが恥ずかしいんだよ!

    その点、うちの親は偉かった。
    さっさと実家から追い出し、親族にもなるべく会わせず
    自分らに全然関係ないヤツ (娘の友人知人系) に
    面倒を押し付けるという見事な判断!
    群れ (一族) になじまない我が子に対する扱いとしては
    ベストだと言えよう。
    愛情と世間体を両立させてるもんな。
    ・・・とか、書いてて情けないかも知れんが
    あの父方一族に合うヤツなんて、あまりいないだろうから
    そう、気にもならんのさ。 ほっほっほ

    昨日はこのニュースを見てから
    悲しいモードにスイッチが入ってしまって
    腹が減っては泣き、飯を食いすぎては泣き、一日テンパってたわい。

    感情の起伏ってのがスイッチ方式になってるのも何なんだが
    それが、一日にほぼ一感情みたいな感じで
    思い通りに切り替えができんのも不便だなあ。
    こういうヤツを情緒不安定とか言うのか?

  • 冬のロマン

    木枯らしに感銘を受けて、ロマンティックなポエムを詠おうと
    思ったが、その前に疑問。
    冬になると、何で凶暴になるんだ?
    「うおおおおお、クソゲロ寒みいぞ!」 と
    お下品な言葉を連呼しつつ、暴れたくなるのは何故だ?
    夏だと 「・・・・・・(訳:暑い)」 で
    口を利くのもイヤなのに
    冬は何で、寒い気持ちを暴力に変えたくなるんだ?

    私の生まれ育った場所は、九州のチベットと呼んでも
    何ら差し支えないほど寒い山奥だったので
    冬は雪がバンバン降った。
    でも一応、九州なので、何の備えもなく
    南国仕様の生活なのに厳しい寒さで、そりゃあもう
    必要以上に寒さが身に沁みたもんだ。

    そんな子供時代の私は、雪が降ると、庭に出て空を見上げた。
    頭上は、灰色の空と落ちてくる雪しか見えない世界で
    ずっと見ていると、雪が降ってくるのではなく
    自分が上昇している感覚になって面白いのである。
    今思えば、大事な用事でもない限り、誰ひとり外に出ない時に
    ひとり何時間も空を見上げて立ってるガキってのは
    周囲からは充分に気色悪かった事だろうよ。
    私、トリップでもしてたんか?

    贅肉もなけりゃ毛皮もない体は、寒さがほんとに堪える。
    腹が減ると、体温が下がるのがモロわかりなんだ。
    冷たいものだろうが、とにかく食うと体温が上がる。
    エネルギーの消費の仕組みが実感できる季節である。

    どんなに寒くても、私はババシャツを着ない。
    格好悪いからではない。
    (ババシャツも私が着れば、エロ下着も同然さ!)
    苦しいからである。
    保温というのは、密閉だ。
    普段から下着すらつけたくない私にとっては
    ババシャツは、すんげえ窮屈で辛い。

    セーターも苦しい。 ジャンパーも重い。
    でも着なきゃ寒い。
    すんげえ葛藤である。
    風船から頭だけ出して転がっていたいぞーーーーー!

    と、アホな希望を懇願してはいるが、私は冬が好きである。
    夏だといくら冷房が利いた部屋にいても
    外を見ると 「うへえ」 と、暑そうな風景に嫌気がさすが
    冬、暖房が利いた部屋から、木枯らし吹きすさぶ外界を見ると
    ヌクヌクしている自分がえれえ幸せに思えるからである。
    暖かいのは幸福感に直結しているんだなあ。

    あと、雪が降る寸前、匂いがせんか?
    よく、音がする、って話は聞くが
    私にはそれは聴こえんのだよな。
    雪の匂いがしてきたら、チラホラ降ると思わんか?
    その匂い、どういう匂いか上手く説明ができんが、すげえ好き。

  • 通院日記 2

    まだ通院している。
    背中のリハビリと肝臓と首のかぶれ。
    全部ひとりのお医者さんが診てくれるので
    便利っちゃあ便利だが、首が治らん・・・・・・・。
    首のかぶれは皮膚科に転院したいが
    背中が完治するまで、それは難しい。

    このまえ診察を受けたら
    「頑張って、よく通ってますねえ」 と、言われた。
    「おめえが来いって言うから来てんだろうがあ!」 と
    とっさに怒鳴りたくなったが、意味がわからん。
    真面目に通っていると褒めてくれてるのか
    もういい加減諦めろと言いたいのか。

    背中の痛みは完治できそうである。
    が、肝臓は固く腫れている状態らしい。
    固くなる → 動きが悪くなる → 機能が落ちる
    という流れで、これが年を取ると柔らかくならなくなるので
    治る時に出来る限り治しておいた方がいいそうだ。

    血液検査をしてもらったが、あまり進展はなく
    「果物を食べますか?」 と、聞かれ
    わけがわからなかったんだが
    帰宅して検査結果を再度よく確認してみたら、血糖値が高かった。

    ああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    通院は夕方なのだ。
    リハビリのケンシロウおねえさまが
    「夕方が少ないから」 と、おっしゃるからである。
    夕飯時は当然、腹が減る。
    リハビリだけだと、そんなに時間は掛からないのだが
    診察時はやはり、かなり待つので
    一時しのぎに、出がけにせんべいを食う。
    待ち時間にミルキーをポケットに入れてニチャニチャ食う。
    そりゃ血糖値上がりまくりだわなあ・・・。

    しかし何故、果物・・・・・?
    と、延々考えて、「ああ!」 と、膝を打った。
    CTで贅肉一切なしの、このナイスバディな私が
    まさかお下品な駄菓子をボリボリ食ってるとは
    お医者さんには思えなかったわけだ。
    あああっ、しまった! 勝ち誇るタイミングを逃した!!
    と、激しく後悔したので、ここで自画自賛に至る。

    原因ははっきりしたが、何であれぐらいで
    血糖値がポコポコ上がるんだよ。
    これは日ごろから糖分も抑えた方がいいんだろうか・・・。
    コーヒー紅茶にゃ砂糖2杯ブチ込みな嗜好だしなあ。
    これで太らないのは、よっぽど肝臓が頑張ってたんだろうか。
    てか、私の肝臓、ひ弱じゃねえ?
    そんぐらいの糖分は誰でも摂ってるんじゃねえの?
    ああもう、ヤク抜き糖抜き塩抜きかよーーーーーー!
    食う事に興味がない私でもダメージでかし!!

    そんでも、将来もっとやっかいな事態になりたくないので
    大人しく肝臓の事を想うわい。 はあ・・・・・

    で、首のかぶれ・・・・・
    最初は直径1cmぐらいの赤みだったのが
    治療を始めてから、直径5cmぐらいになって
    今じゃ、ほんと気の毒っちゅうほどの
    赤みが首のド真ん中にドーンと!

    もう、どうしてくれるんだよ! と、暴れたいが
    これも原因は私にある。
    夜寝ている時に掻くのだ。
    朝起きて、爪が真っ赤・・・。
    こりゃいかん、と、毎晩包帯を巻いてガードして寝るが
    たまに、わざわざ包帯をめくってまで掻いてるんだよなあ。

    お医者さんに 「痒いんですーーー」 と、泣きつき
    痒み止めの飲み薬を貰い、1ヶ月様子をみたが、やっぱり掻く。
    「まだ掻くんですーーーーー」 と、更に泣きつき
    プラス痒み止めの塗り薬も追加してもらったが

         掻く!!!!!

    うわああああああああん、私のバカバカバカバカバカ (号泣)

  • 風呂の排水

    今、結構悩んでいるのが、風呂の排水溝の詰まりである。

    風呂場は戦場。
    風呂で全身泥パックとか、マッサージとか、スクラブとか
    あれこれあれこれあれこれあれこれあれこれあれこれあれこれ
    するのが、ビュリホーバディ維持の鉄則なのだ。

    その積み重ねが排水溝にも積み重なってたようで
    最近では、ちょっと泥でも使おうものなら、排水が悪くなる。

    混ぜるな危険系の洗剤を丸々1本 (1000円以上するんだ)
    それも灯油缶用ホースで、配水管の奥の奥にブチ込んだら
    多少は改善されるのだが、このままじゃいつ完璧詰まりになるかと
    ビクビクしつつ、入浴している。

    一軒家なら、排水管は見つけられるのだが
    マンションなので、うちの生活ゾーンの排水の合流地点が
    どこにあるのかが見つからない。
    探ったところ、下の階との間にあるような・・・。
    上の階との間には登れるのだが
    床下へは、多分下の階から登るしかないような気がする。

    水道トラブル5000円♪ に頼むのが早いだろうが
    頼みたくねえーーーーーーー!
    排水管さえ見つかれば、自分でどうこうできるのにー。

    でも、洗面所とか、他の排水の詰まりはないので
    風呂場の排水溝から、他の排水が合流するまでの場所に
    何かが引っ掛かっていると思われる。
    (実はシルク軽石を誤って流したり・・・)
    あの業務用の長いワイヤーの柄のブラシがあればいいんだが
    業務用って高いんだよな。
    水道トラブル5000円♪ の方がよっぽど安いだろ。

    しかし、自分で何とかしたいのだ。
    というか、排水管を見られて
    「風呂場であれこれしないでください」 と
    言われると、とてつもない絶望感に襲われるので
    詰まれば自分でどうにかできるようにしたいんだ。

    吸うか、押すか、どうしたもんか
    そこらへんで売ってる道具を改造して
    どうにかできないもんか、思案している日々である。

    詰まってるのは気が重いんだが
    意外な工夫を考えるのは楽しいので
    とりあえずは泥だけは封印しつつ、試行錯誤しようっと。
     
     
    関連記事: 排水管の詰まり解決 06.1.20
          風呂詰まり パート2 06.9.28
          陰毛 11.4.19

  • 師走開始!

    今年もイヤな季節がやってきた。
    年末年始の慌ただしさが、とてつもなく嫌いである。
    私自身は普段から掃除をしてるから、そう慌てる事もないのだが
    子供の頃は、あまり掃除をしないかあちゃんのせいか
    年末というと、大掃除、ほんとに大掃除をさせられていた。
    畳をあげてパンパンとか、障子の張り替えとか
    業者に頼めよ! と、叫びたくなるような大掃除である。

    普段は家の事を何もしない父親も、何故か張り切るが
    畳をあげて、下に敷いてある昔の新聞を読みふけるなど
    サザエさんのようなワンシーンを、素で繰り広げる。

    この当時の記憶が刻み込まれているせいか
    この季節になると、落ち着かなくなる。
    周囲も何か慌ててる感じだし、ほんと、うっとうしい時期だ。

    ていうか、年末の前にクリスマスとかあって
    これもまた、うっとうしい。
    行事無視の私は、淡々と過ごすわけだが
    街を歩いてもTVを見ても、クリスマス一色で
    フツーの晩飯が貧相に思えて、すんげえ不愉快。
    何がメリークリスマスだよ。
    仏教の国なら潅仏会に大騒ぎせえよ。
    とか言うのも無粋なんで、黙々と普通に過ごすわい。

    この時期になると、年末年始の話題で埋まるTVがイヤで
    TVゲームに逃避するのだが
    「おまえはこの忙しい時期に何を遊んどる」 と
    罵倒されるのはやむを得まい。

    てか、何で年末年始が真冬なんだ。
    掃除をするにも寒いし、風邪を引いていたりして地獄!
    真夏は真夏で、暑いし、バテてたりするんで、春か秋希望。

    そういや以前、懇意にしていたダスキンのおねえさまが
    「忙しい中、おせちを作ったのに家族全員、コンビニに行ったのよ。
     もう二度と作らん!」 と、ブリブリ怒っていた。
    おせち、確かに食える物ねえよな。
    今や正月早々開いてる店も多いんで、おせち、いらなくねえ?
    一度も作った事がないぜ。

    私は正月になると、レトルトカレーが食いたくなる。
    かあちゃんが、きっちりおせちを作るヤツで
    しかも三が日、うちには食い物がそれしかない。
    おせちの中で唯一食える、かまぼこで飢えをしのぐんだが
    TVCMで 「おせちに飽きたらカレー」 とかやってて
    いいなあ、食べたいなあ、と、切望した子供時代のすり込み。
    普段からあまり食べないガキだった私なのに
    正月は空腹で過ごす期間であった。
    一年の始まりに断食とは、これまた不吉だよな。

  • 熟年離婚

    熟年離婚の急増が話題になっている。
    これは嫁さんが家政婦扱いになる世代の子供が
    成人して独立した今だから増えてるだけで
    10年後ぐらいにゃ落ち着いた離婚率になるだろう。

    離婚の際の障害は、女性の生活手段が筆頭にきていたが
    最近の問題は、夫側の “後遺症” だそうだ。
    体調を崩す男性が増えているらしい。
    理由は食生活の乱れ。
    食事を作ってくれる人がいなくなり、3食外食や惣菜で済まし
    生活習慣病になるという。
    妻に先立たれた夫が早死にするのも、きっとこの理由だと思われる。

    そこで男性に進言したい。
    「家事を多少でもやれ!」
    これをしてると、離婚せずに済むかも知れんので一石二鳥だろ。

    だいたい、ひとり暮らしの経験がある男性の中にも
    料理ができんヤツがいる事が理解できん。
    私的には、そういうヤツは “キチンと生活をしていない” と
    ロクデナシの烙印を押す。
    一生、結婚をしない女性は、働きつつ家事もこなすというに
    何で男性は、“生活” の部分をおろそかにするんだろう。
    そういうDNAなのか?

    家事ができない男性達の将来の幸せのために
    同じくできなかった私の体験を元に、今後の参考にしてもらいたい。

    私の場合、東京に出てきた時に慌てた。
    高校時代に 「ベッドの下にキノコが生えたー」 と
    他県在住の母親を呼び出すようなバカ娘だったからだ。
    掃除のために九州から母親を呼ぶわけにもいかないだろう。
    そこで、友人知人に 「掃除どうやってる?」 と、聞きまくり
    たまには招待し、掃除をさせーの (友人大迷惑) やって覚えた。
    聞くは一時の恥だ。

    飯も同じで、母親に電話をして
    「お米ってどうやって洗うの?」 から始めた。
    これまた友人が迷惑をこうむるハメになったが 
    (飯作りに呼ばれるとか)
    周囲に多大な迷惑を掛けつつも、一通りは覚えた。
    一番役に立ったのは、初心者用の基本的な料理本である。
    包丁の握り方から書いてある。

    ・・・・・うーん、読み返してみると、私が何かを覚えるには
    とりあえず、周囲に迷惑をかけにゃならんようで
    こりゃ全然参考にはならんな・・・・・すまん。

    ま、料理をある程度覚えるとメリットがある。
    それは、食った事がない料理でも写真を見ただけで擬似品は作れるし
    ひと口食えば、より似た物が作れる事だ。
    料理なんて、切ったり混ぜたり焼いたり揚げたりしてればできる。
    食うのに興味がない私でもできるのに
    食うのが好きなヤツが作れんのは恥だろ!

    料理にチャレンジしていて気付かなければならないのが
    料理が上手いヤツは頭が良い、という事である。
    記憶力、段取りなどの処理能力、応用力などが必要な作業である。

    天才な私の場合、すべての知能を
    “いかに手を抜くか” に捧げているので
    出来上がりが少々難ありでも、自己嫌悪にはならんが
    頑張ってもできない、というヤツは
    自分を全否定してダメージをくらいまくりやがれ。

    何が言いたいかっちゅうと
    ちゃんとした飯を作ってくれる嫁さんを、ちっとは尊敬せえって事。
    んで、「美味い」 とか言ってやれよ。
    料理、ほんっとーーーーーに面倒くせえんだぞ。
    スポット的に娯楽で作るのと違って
    1年365日3食、義務で作るのは、ほんっっっと面倒!

    料理を作りながら洗い片付けするってのを経験しないと
    料理の大変さは理解できない。
    離婚とかになる前に、努力するのも必要じゃねえの?
    ましてや、家事なんて “生活” だから
    いくら働いていても必須項目だろ。
    フルタイム共働きの嫁さんでも家事はやってるぞ。

    嫁さん側に離婚防止の助言はせん。
    離婚暦がある元嫁の私に言う資格はなし。

    ひとつ言えるのは、夫を立てろ! 昼も夜も! (下ネタかよ)
    家計を支えてくれる旦那様を粗大ゴミ扱いなんか
    もってのほかじゃあ!
    私も腐り果てても九州女なんで、ここらへんはわきまえてる。
    世の女はなっとらんぞ。 まったくもって嘆かわしい。

    じゃ何で私は離婚したかって?
    アホウ! もっと大きな問題があったからだろうがあ!
     ヒント:人智を超える常識ハズレ

  • 防犯意識

    犯罪都市に住んでいて、意外に思う事がある。
    それは、人々が無用心。
    こんな物騒な場所で、TVじゃ連日、事件を伝えているのに
    何でそんなに無防備なんだ?
    自分の身には絶対に降りかからないと確信してるんだろうか。

    私は道を歩いていて、たまに振り返る。
    これは車の運転をしていて
    バックミラーをしょっちゅうチェックしてた時の名残りである。

    人通りの少ない道を歩く時は、道の真ん中を歩く。
    後で車やバイク、自転車の気配がした時に
    振り向いてから道の端に寄れば、自然に相手を確認できるからだ。
    歩きつつ、道のどっち側に寄れば、より安全かを考えておく。
    どん詰まりの方向には寄らないのが鉄則である。

    そして、自宅が見えてきたら、周囲を何気なく確認する。
    周囲だけではなく、マンションの上階の通路も見る。
    敷地内に入る直前、階段を上りつつ、部屋の前、と
    要所要所で周囲の確認を怠らない。
    鍵は駅を出た瞬間、利き手側のポケットに入れ直し
    マンション近所になって、ポケットに手を入れ、握り締める。

    荷物がある時は、利き手で持つ。
    ゴルゴなどは、常に利き手を空けるとか言ってるが
    それは腕に覚えがあるヤツには有効だろうが
    非力で無芸な女性は、左手でガードしつつ
    物で殴らないとやっとられんのを
    アフガンハウンドとのバトルで実感したからだ。

    帰る方向が同じような人が後にいたら、とにかく曲がる。
    後にいられるより、前にいられた方が安心だからだ。

    道行く女性を見ていると、まず振り返らない。
    バイクが来ようが、自転車が来ようが、振り向かない。
    これが不思議でしょうがない。
    ひったくりとか痴漢だけじゃなく、事故ってのもあるんだぞ。

    振り返るのは挙動不審で、ためらわれるかもしれんが
    どうせ相手は行きずりである。
    万が一があるより、ヘンなヤツ扱いをされた方がマシだろう。
    それより、いかに自然に注意をできるかを編み出すべき。
    殺人とか誘拐とかは、自分と関連付けできんだろうが
    小さい事件はひんぱんに起こっているんだし
    いつ自分が被害者になるかわからんのだから。

    それと、洗濯物を外に干したい気持ちはわかる。
    だが、それはすんげえ危険な事だ。
    私は除湿機を備えて、室内に干している。
    下着を見られたくない、盗られたくないためもあるが
    こんな空気の悪いところで、外に干す気がしないせいである。
    それにこれからの季節は洗濯物の水分が
    乾燥対策にもなっていいと思うんだが。
    (夏は辛いが、エアコンと除湿機でしのいでいる)

    近所の知人が何度か下着を盗られたとか言うので
    「外に干すからだ、バカモノ。」 と、一喝した。
    今や、痴漢も工夫の時代だから、写メとか隠し撮られて
    「このパンツは、この写真の奥さん。 ハアハア」 とか
    やられてるかも知れんぞ、と言ったら青ざめていた。

    こんな私も、自宅の防犯は完璧ではない。
    宅配だと言われたら、ホイホイドアを開けるし
    部屋のカーテンを閉めるのも遅い。
    タバコの臭いがイヤなので、在宅中は
    いつも窓を開けている・・・・・。
    正直言うと、自宅まで襲いに来るヤツには観念、ってとこだな。
    これは、いかん考え方だが。

    防犯というのは、自分が被害に遭わないためだけじゃなく
    犯罪を起こさせないためでもある。
    犯罪意識のあるヤツにチャンスを与える事になるからである。
    もちろん防ぎようのない犯罪もあるが
    できる範囲で用心するのが大事だと思う。

  • 犯罪者への道

    昔、精神科医が快楽殺人について書いた本を読んだら
    「ほとんどの人間は脳に病巣を持っている。
     しかし、実際に犯罪を犯す人は一握りしかいない。」
    みたいな事が書いてあった。

    犯罪者は脳に欠陥やら傷やら腫瘍があるという説は
    沢山の学者が研究しているが、確定されていない。
    これに対して、この精神科医はこう述べたのであろう。

    だったら犯罪を犯す境界線は何なんだろう?
    私が思うに、MAXになると犯行に及ぶ
    “犯罪メーター” のようなものがあるのかも知れない。

    誰しもヘンな嗜好や思想を持っていたとして
    それが現実の犯罪行為にまで発展するには
    環境、教育、立場、状況で決まる、と、思われる。

    特殊な嗜好は、必ず外的情報から産み出される。
    0から既に存在しているとは思えない。
    そういう情報を得る機会があるか
    ゲームや漫画のせいにされるのは、このせいだろう。

    嗜好ができても、それをコントロールできる機能がある。
    それは理性。
    理性がどう保たれるかが、境界線である。

    親との関係、学校の教育、友人知人の存在
    本人の行動による知識収集
    これらがすべて理性と反対方向に向いてないと
    犯罪決行には至らないとしたら
    ある意味、犯罪者はとても無個性な人間性だと言えよう。

    しかし、この条件がすべて満たされていても
    最後にひとつ、“チャンス” がないと犯行不可能である。
    これがあるせいで、犯罪確立メーターがMAXのヤツでも
    死ぬまで犯罪を犯さないで済む場合が多いのではないか。
    猟奇犯罪が少ない理由はここだと思う。

    奈良女児殺害事件の被告は
    「何であんな事をしたのかわからない」
    と、供述しているらしいが、これが本心なら
    この “チャンス” がメーターに及ぼす影響は
    かなり大きいのかも知れない。
    チャンスとは、まさに “悪魔のささやき” か?

  • 犬の飼い方

    私は激しく動物好きで、特に犬は大大大好きである。
    しかし、愛犬家と呼ばれる人々とは一線を画している。

    愛犬家に多いのが、犬を擬人化するタイプ。
    犬と人間は違うぞ。
    偉さとかじゃなく、習性が違う。
    犬を尊重できるのなら、その区別を付けるはず。

    犬は群れで生きる。
    それは上下関係がないと、精神的に安定しない、って事である。
    人間の家族になるのも群れの一種で、犬は必ず上下関係を決める。

    ここで問題がひとつあって、人間の上に立つのは
    犬にとって荷が重いのだそうだ。
    信頼できる強さを持つ人間の下にいるのが
    犬にとって、一番生きやすいらしい。

    この上下関係を人間の平等論とはき違えるからいかんのだ。
    犬と人間の違いを理解してないヤツが
    これに関して、イヤな顔をするんだよな。

    犬が一番幸せなのは、上に強いボスがいて
    仕事がある規則正しい生活。
    警察犬や盲導犬や牧羊犬など、最上の生活なわけだ。

    犬は決して、やりたい放題を望んではいない。
    とても真面目で働き者の性質を持った生き物なのだ。
    それを過小評価して甘やかすと、犬は動揺して荒れる。
    犬の我がままはストレスの証し。
    「甘えてるのね」 なんて、ノンキに解釈すな。
    家庭内でも、犬だけがする仕事を作ってあげろ。
    (新聞を持ってくるとか)

    教訓:犬を飼うなら君臨しろ

    ここからは、別に悪い事じゃないが、私が気に入らん事。

    犬を 「うちの子」「この子」 とか言うヤツ
    何かすんげえイライラする。
    私は普段 「こいつ」 と言うんだが
    これは行儀が悪いんで、キチンと話すべき場所では
    「この犬」 と、気を遣うのに
    これもアウトの雰囲気がある場合があって、もう・・・。
    何が 「この子」 だよ、気持ち悪いんだよ
    そんなんで愛情をはかるなよ、キイイイイイイッ!

    んで、犬に服を着せるヤツ。
    いいよ、遊び方は自由だし。
    でも、犬のあれは毛皮なんだぞ、暑いんだぞ。
    だったら、おめえも毛皮のコートの上にベストを羽織るんだな?
    誰も指摘はせんだろうが、実は他人から見るとバカみたいだぞ。
    愛する飼い犬がマヌケに見られてるぞ。

    でも、ここでひとつ疑問がある。
    飼ってたゴールデン・レトリーバーが、冬になると
    ファンヒーターの吹き出し口のまん前に寝るのだ。
    毛皮フサフサのくせに、結構寒いイギリス産犬種なのに
    (当時は熊本在住) 寒いんかな? と、不思議だった。

    基本体重が29kgのゴールデンだが、そいつは40kg。
    でかい図体でファンヒーターをブロックしているお陰で
    温風がまったく来ず、他のヤツはえれえ寒い。
    でも、そんなに寒いんならしゃあない、と
    優しい気持ちで (震えつつ) 放っておくんだが
    しばらくするとヘンな臭いが漂ってくる。

    ゴールデンをチェックすると、毛がすげえ熱くなってて
    このままじゃ荼毘だぜ、と、動かそうとすると
    頭を上げてこっちを薄目で見る。
    それがまるで 「僕が温まっちゃダメなの・・・?」 と
    言ってるようで、一瞬 「うっ」 と、憐れみを感じるが
    「おまえ、火葬場のような臭いになってるぞ
     危ないから、ちょっと離れろ、な? な?」 と
    私も、言葉の通じない犬に何を言い訳してるんだか。

    こいつがこれまた頑固で、自分じゃ絶対に動かないので
    物悲しい目をした40kgをズリズリ引きずって
    何かすげえ悪い事をしたようで、身も心もダメージ大だった。
    こいつはめちゃくちゃやりにくい犬だったぜ。

    犬が可愛いのは、哀愁を感じるからで
    このゴールデンは不遇な犬生を過ごしてきたせいで
    哀愁を通り越して卑屈になってて、それがまた憐憫をもよおす。
    私も相当なバカ飼い主だ。

    アフガンはまったく哀愁のないヤツだった。
    敵 or 味方、好き or 嫌い、戦う or 逃げる
    黒か白かで中間がまったくない、良く言えば潔いヤツだが
    それが私とキャラがかぶって、同属嫌悪で仲が悪かったもんだ。

    アフガンがヒーターの前に陣取った時は
    遠くから低く 「・・・退け」 の一言で、すぐ移動していた。

    初手から殺気バリバリのケンカ腰で付き合わにゃならんのは
    私にとっては、結構居心地の良い世界だったなあ。

    次に犬を飼うなら、ドーベルマンにしたいが
    きっともう一度ゴールデンを飼うような気がする。
    今度こそ、最初から最後まで幸せに過ごさせてあげたいんだ。
    ドーベルマンは、その後だな。

  • 雑誌広告

    世の中では殺人や建設設計書偽造など、大きな事件が起きているが
    今日はそういう事に噛み付く気分ではない。
    というのも、物凄い物を見つけたからである。

    私は雑誌の怪しい広告を読むのが大好きなんだが
    久々のオオモノを発見した。
    もう大興奮である。
    イチャモンを付けられたらイヤなので、名はふせるが
    モノは砂金入りのペンダント。

    この砂金に力が宿っていて、女性の名を冠して
    「S子砂金」 と、名づけられている。
    これを身に付けたら、富がガッポガポだそうな。

    これだけじゃ、何の変哲もない普通の怪しい商品なんだが
    ミソは広告の売り文句。

    砂金をS子さんに与えたS子さんの祖父は
    政府直轄の錬金術師だったんだと。
     
      
    錬 金 術 師 

    地球上の海水には、50億トン以上の金が含まれていて
    その採取と精製には特殊な技術が必要で
    どの国も手を出せないが
    第1次世界大戦時の日本政府だけは
    錬金術を駆使して、海水から砂金を採ってて
    これは歴史的に検証されているんだと!
    S子さんの祖父は、そこで働く錬金術師だったんじゃないかと!

    これを読んだ時は、感動したぜ。
    今の時流を見極めた見事なマーケティング。
    「鋼の錬金術師」 のヒットによる
    “錬金術師” の知名度の広がりに目をつけ
    海水に金が含有されている話はニュースでもやってて
    皆よく知ってるだろうし
    それを “技術大国ニッポン” だけが採取できるという
    自負心をくすぐるストーリー。
    第1次世界大戦という、ギリギリ技術的にありえるかも
    な時代で、あの頃の日本の中枢部は陰で何をやってたか
    わからないもんな、と、思える微妙な時期の選択。

    いやあ、お見事!!
    近年マレに見る広告戦術には感嘆させられたよ。

    抽出されたただの海水の金に、何で富ガッポガポの力があるのか
    そこらへんが、いまいち説得力がないのが惜しいが
    錬金する時に何かのパワーでも注入した、っちゅう事にしとく?
    じゃないと、錬金じゃなく単なる採取業だもんね。

    もう、どこぞの秘境に眠る奇跡の石とか
    ありふれてて、イマイチ面白くないんだよな。
    こういう設定だと、「これで幸せになったぞ」 とか
    のたまってるヤツのキャラしか見どころがないんで
    今後は使用禁止にしてくれ。
    “エリア51で捕獲されてるグレイノーズがパワーを与えた石”
    “宇宙から移住してきた宇宙人が所有していた未知の物体”
    “中国の野人が守る伝説の石をわけてもらった”
    “ナチスの第4帝国が販売しているパワーストーン”
    など、いくらでも設定できるだろう。

    怪しい商品は企画が命!
    ジャロを気にせず、人生を賭けて頑張れ!

    怪しい広告を見る時は、住所とか電話番号に注目すべし。
    使い回しされてる事があるぞ。
    「ほお、この会社、今度はこの商品を作ったんかあ」
    とか、発見できた時は、妙な達成感があるんだー。