投稿者: あしゅ

  • 政府の 「大丈夫」

    “キジも鳴かずば撃たれまい” という、ことわざがあるが
    このブログも、楽しい美しい言葉だけを並べていれば
    怒る人もいないのであろう。
     
    だけど見聞きした事を伝えるのは、人間の義務である。
    それをどう解釈するかは、私から聞いた人の自由。
    見て見ぬフリの是非は、時と場合によるけど
    酷な現実を指摘する嫌な役目は、年寄りが請け負うべきだよな。
    ああ・・・、非難されたくないなあ・・・。
     
     
    ニュースというものは、私を憤死させるためにあるのかも知れない。
    よくも毎日毎日ネタが出てくるもんだ。
     
    民主党政権が発足してから、ここ数年
    ずっと内心では怒り狂っていたんだけど
    一向に死ぬ気配がないんで、人間、意外と丈夫なんだな。
     
    最近の私激怒ニュース一覧
     
    ・ 人権救済法案
    ・ 朝鮮学校無償化
    ・ リビアの “クーデター”
    ・ 増税
    ・ 花火中止への抗議
    ・ 野田首相の原発推進
    他、多数
     
    ニュースを観た覚えはないんだけど
    TVを点けていると、こういうニュースが耳に入り
    つい凝視しちゃって、血管がピキピキするんだよ。
     
     
    1個だけ入っている外国の話は、リビアなんだけど
    リビアをテロ国家呼ばわりしてるのって、アメリカだろ。
    リビアはものすごく歴史の長い国で
    しかもアフリカでも豊かなんだよ。
     
    そんで、石油が採れる。
    何かアフリカで一番の石油産出国だそうだ。
    さあ、ここに来ている人にはもうわかったな。
     
    中東の国々って、こういう調子で白人国家に潰されてるんだよ。
    石油が出る他宗教国家に、WASP国家は容赦はしない。
    (WASP = プロテスタント教のアングロサクソン人)
     
    ちなみに東南アジアは、盟主ぶった中国に侵食されている。
    世界でも有数の非道な国であろう北朝鮮は
    石油が出ないんで放置されてるんだな。
    “世界の警察” も、儲けがないと動かない。
     
     
    で、ほとんどの文句は、民主党政権へ向けられるものなんだけど・・・。
     
    人は希望がないと生きていけないものなのかな。
    その希望は、自分にもないとダメかな。
     
    ここらへんがわからないんで、私は意見を言えずにいる。
    原発事故は、日本全体の問題だと思っている。
    正直、事故が日本で起きたのは
    地球にとっては不幸中の幸いだとも思っている。
     
    このままだったら、世界中に原発が建てられていた。
    そうなって、どっかの国で事故が起きたら
    地球は終わるかも知れない。
     
    この危機を、日本人が対応できないなら
    どこの国も無理だと確信している。
    根拠はない。
    日本という国を特別視しているだけ。
     
    だから、“地球は救われる” という希望が私にはあるんだけど
    地球が救われる頃まで、私は生きられないと思う。
     
     
    “救われる時には生きてはいない”
    これをわかっているのは、専門家であろう。
    当然、政府もそう思っているはず。
     
    他人事なのは、そうしないと生きるのが嫌になるから。
    その気持ちは当然、私にもある。
     
    私はもうババアだから、何を食っても一緒なんで
    出来るだけ東北のものを買うようにはしているけど
    それでも、“支援” の名目で売られていると
    本音を言うと、買いたくなくなる。
     
     
    自分の価値観を押し付ける人に限って
    人の意見には、「ソースは?」「根拠は?」 と突っ込んでくるけど
    そういう人の “ソース” は、新聞やTVニュース、政府発表だろ。
    この3月からこっち、まだそれらを信じているんか?
     
    私の意見は、私の脳内で考えられた事なんで、ソースも根拠もない。
    ただ、私は私の意見を人に押し付けてはいない。
    皆が考える時の参考になれば、というだけ。
     
     
    今回の原発事故の政府対応で、思い出した事がある。
    若い人は知らない人も多いだろうけど、水俣病。
     
    熊本の水俣という町で、もがき苦しんで亡くなる人が続出した。
    そこは海沿いの漁業の町で、まだ物流が発達していない頃なんで
    割に地産地消で、海辺の人々はそこで獲れた魚を食べて生きていた。
     
    その地に工場が建てられた。
    漁業以外の雇用が促進されるとあって、歓迎される。
     
    ところが、工場排水に水銀が含まれていて
    それに汚染された魚を食べた人々が、水銀中毒になる。
     
    始めは原因がわからず、“奇病” と言われ
    どうも魚がおかしいんじゃないか、という声は
    “風評被害” だと、かき消され
    政府は 「魚は大丈夫、どんどん食べて」 と言っていたらしい。
     
    “らしい” ってのは、当事はマスコミもそれほど発達していなかったので
    リアルタイムで、他の地域に情報が伝わりにくかったんだ。
    でも、大丈夫と言い続けた国を相手取って裁判をして
    ようやく補償された時には、もう生きてはいない人が多かった。
     
    その裁判に関わった人を知っているけど
    何かどっかの国の飢えてる子供に援助をする、というニュースに
    「まず国内の人々を救うべきだ!」 と、激怒していた。
     
    その当事の私はバカガキだったんで
    生きてて死にそうな人が優先じゃないかな、と思ったけど
    もう死んでる人のために戦うのは
    これから生まれる人のためにも必要な事だったんだな。
     
     
    この記事で何を言いたいのか、よくわからないと思う。
    ごめん、それは叩かれたくない私の逃げなんだ。
     
    だって花火中止に3000人が抗議したんだろ?
    そんで中止した自治体の長が、花火製造地に謝罪に行ったんだろ?
    それをTVで観て、ああ・・・、日本はダメかも・・・
    と、落ち込んでるんだ。
     
    そう、これは回りくどいグチ記事なんだ。
    連休明け早々、ごめん。
     
     
    間違ってるかどうかは問題じゃないんだ。
    いや、間違いは大問題だろうけど
    大事なのは、“自分の頭で考える” という事だと思う。
    それで間違ってても、後悔はあるけど
    騙された、という感覚より勉強になるんだ。
     
    心じゃなく、頭で考えてほしい。
     
     
    関連記事: カテゴリー 政治
     
     

    評価:

    九谷焼


    ¥ 31,500

    コメント:撃ったら割れる。 けど、鳴かないので撃たれる事もない。 そろそろメーカーの人に怒られそうだな、と。  このように、誰かが止めないといけない、と身をもって示している・・・わけではありませんどうもすみませんどうもすみません

  • 黒雪伝説・王の乱 18

    王子に続いて、部屋に入ったレグランドの横に人影が動いた。
    ドアを閉めたのは、ファフェイである。
     
    「あっ、あんた、どうし・・・」
    「シッ」
    ファフェイはレグランドの口を塞いだ。
     
    「アヒッ、うっかり女人の唇を触ってしまったでござる!」
    動揺して飛び跳ねるファフェイに、レグランドは脱力する。
    「・・・メガネをかけて・・・。」
     
     
    「奥さま、ありましたか?」
    王子が部屋の奥へと進む。
     
    仕切りのカーテンをめくると
    椅子にもたれ座っている王の横に、黒雪が立っていた。
     
    「うん、ここにあったわ。」
    黒雪が指差す方向には、布が掛けられた板のようなものがある。
     
     
    「・・・やはり、そうでしたか・・・。
     だけど何故、王はこのような状態なのでしょう?」
    焦点の定まらない目の王は、明らかに放心状態である。
     
    「さあ・・・、今度の鏡は前のとは違う、って事かしらね。」
    鏡?
    レグランドは驚愕した。
    と同時に、納得もした。
     
    あの王の突然の狂乱が、話に聞いた “魔法の鏡” のせいならば
    すべての理由がわかる。
    が、目の前の王が呆けているのは、確かに不可解である。
     
     
    「鏡にも話し掛けてみたけど、無反応なのよ。」
    黒雪が掛かっていた布を取る。
     
    「私が来る前に、そんな危ない事をしたんですか!」
    怒る王子に、ノホホンと黒雪が答える。
    「お話だけよ、お・は・な・し。」
     
    「鏡が相手でも妬きますよ、私は!」
    その言葉がツボに入ったのか
    王子の背中をバシバシ叩きながら、黒雪が笑う。
    「あはは、あなたもだいぶ面白くなったじゃないの。」
     
     
    ふたりの気の抜けたやり取りに、少しホッとするレグランド。
    ふと横を見ると、ファフェイがこっちを見ている。
    「おぬしは良い部下であるな。」
    「・・・何を言ってるんだ?」
     
    事もなげに、ふん、と顔を背けたレグランドだったが
    ファフェイに見抜かれている気がして、内心イライラさせられる。
     
     
    「さあ、“これ” をどうしましょうかね?」
    王子の迷いに、黒雪がサラッと言う。
    「もちろん割るわよ。
     南斗水鳥拳は使わないけど。」
     
    「やはり割りますか・・・。」
    「もーーーっ、家宝にでもしたいわけ?
     ウダウダ言ってないで、とっとと心の準備をしてよ。」
     
    黒雪が壁や床をドカドカ蹴る、例のカウントダウンを始めそうなので
    王子が慌てて、ファフェイとレグランドに言う。
     
    「では、どっかに飛ばされるかも知れないし
     突然目の前に魔物が現れるかも知れませんが・・・」
    「いずれにしても、敵は殺るだけ! 以上!
     さあ、いくわよ!」
     
    王子のモタつく演説をさえぎった黒雪が
    鏡に向かって、正拳突きをかました。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 17 11.9.20 
           黒雪伝説・王の乱 19 11.9.27  
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
           カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ 
           
           小説・目次 

  • ブラキャミ

    体を締め付けられるのが大嫌いなので
    いつも裸でいたいんだが、それは色んな万が一がある。
     
    ・ 地震がくる
    ・ 火事になる
    ・ 来客がある
    ・ 電線工事の人と目が合う
    ・ 老齢による突発的な気絶
    ・ 単刀直入に死
     
    そんで、裸は冷える。
    どんだけ空調を整えても、裸は冷える。
    真夏でも腹を出すと冷えるだろ?
     
    人間、本来なら全身毛むくじゃらだったんじゃないかと思うんだ。
    皮膚を出すと体調に響くだろ
    布で覆われてないと、生きるのが無理っぽくねえ?
     
     
    で、ブラとか特に嫌いなんで
    ここのコメント欄で教えてもらったブラのついたキャミを買ってみた。
     
    ・・・・・・・苦しい・・・・・・・・・・
     
    これじゃ、ブラと変わらんだろうーーー。
    いや、ブラより苦しい。
    腹回りに、いらんシェイプ機能がついてる気がする。
     
    “気がする” と言ってるのは
    現にそういうボディースーツ機能のあるブラキャミも売ってて
    そういうのを避けて買ったのに
    それでも締め付けられてるのが、不可解だからである。
     
    て言うか、普通の衣服自体、締め付けてる気分なんだよー
    どこの狼に育てられたババアなんだよ? 私・・・。
     
     
    んでな、サイズがザックリとS、M、L、LLとあったんだけど
    スレンダー系ナイスバディーなら、Mで良いよな
    ブラサイズ、確かCカップだったから。
     
    とか、冷静に判断したのに、横乳はみ出しは何ですかー?
    うわ、私もとうとう脇下にブラ段差が出来るババアに?
    と、ものすごく落胆したけど、普通のブラじゃならない。
     
     
    もう、何から何まで不思議満載な気分で
    横肉・背肉をカップに押し込んだら、胸に谷間が!
     
    それは悪い事じゃないだろう、だって?
    ばかもの!!!
     
    ババアの谷間は、どの部分であろうと使い道なし!
     
    目のやり場に本気で困るシロモノなんだよ
    ある年齢を越えたご婦人の肉の谷間は
    念のために繰り返すけど、ど・の・部・分・で・あ・ろ・う・と。
    はっきり言って、ババアの露出系やる気は迷惑!
     
    異論は受け付けるけど、私の目の前じゃ露出すな。
    私なんていっそ、棺おけコスプレをしたいぐらいだよ。
     
    ナイスバディーの私がこう言ってるのに
    「私は気にしないわ」 とか露出するヤツは
    潔く、私に罵倒されてくれ。
     
     
    で、MでダメならLにすれば良いじゃない!
    と、アントワネット気分で、Lを買ってみたんだよ。
    違うメーカーだったのがアダになったのか
     
    Mより苦しい・・・・・
     
    て言うかさ、私のブラは敏感肌用のノンワイヤーなんで
    アンダーバストの締め付けも、それ程ないんだよ。
    ただ、着けて動いてると、ちょっと下乳はみ出が不安になるんだ。
    ブラは、ワイヤーで乳の下をしっかりホールドするものなのかもな。
    でもワイヤー、肋骨が痛いんだよーーー。
     
     
    という理由なのか、ブラキャミも乳下が痛いんだよ。
    ワイヤーなしなのに。
    そんで痒くなる。 MのもLのも。
     
    街中で胸に手を突っ込んで、ボリボリ掻きたくなる。
    実際、誰も見てない瞬間に密かに掻いておる。
    が、誰も見てない時ってないから、多分誰かに目撃されてる。
     
     大 恥
     
     
    さて、おめえもそろそろノーブラで良くねえ?
    と真っ先に槍玉にあげられそうな、リアルババアな私であるが
    どうも私は、もちっとブラをしてた方が良いようだ。
    寄せて上げなけりゃ目立たないだろうし。
     
    と、そこらへんは謙虚になっておった。
    しかし私の家姿は最悪。
    宅配がピンポンきて、ま、いいか、と気を抜いて出たら
    宅配の兄ちゃん、一度も私の顔を見なかった。
    目が乳に釘付け。
     
    ばかもの! 乳出しで出たわけじゃないぞ
    いくら何でも服は着とるわ。
     
    が、薄い布地のみでは隠せないブツ、それが乳首。
    私的には、乳首はどうでも良いんだけど
    エロ本とか見てると、乳首ものすごく大事っぽいんだ。
     
    え、その法則、ババアにも適用されるの?
    と、驚いたけど、どうやら適用してくれやがる人種はいるらしい。
    うーむ、その課題を忘れていた。
     
    ちなみに、民間人は誰も知りたくもない情報だろうけど
    巨乳好きは、どうも乳輪も大きいのが好きみたいだぞ。
    スイカ大の乳に、皿のような乳輪の絵が
    ネットの片隅では、はびこっておるんだ。
     
    そんなところに行こうものなら
    もう、うちのウイルスチェックソフトが怒る怒る。
    どうやら、うちのソフトは貧乳好みらしい。
    いや、きっとそういう問題ではないな。
     
     
    ニプレスもヌーブラも、かぶれる報告を聞くし
    やっぱり、やる気のないババアの乳首はブラキャミで隠すべきか?
    それとも、もう乳固定はせんで良いから
    タンクトップにパッドだけ付いたのを買うか?
    いや、それは女性リタイア宣言も同然か?
     
    ここにきて今更な迷いをいちいちするのは、乙女の名残り?
     
     

    評価:

    UNKOWN


    ¥ 2,300

    コメント:これを装着すると、腹肉やら背肉が渦を巻くように胸に集まるんだってよ! もう一度言うけど、肉が渦を巻くかのように乳に集まるんだってよ! このキャミの下で肉が一体どんな事に!!!!! 買ってみたい衝動に駆られるけど、これ絶対に苦しいと思う。 何せ肉がサイクロン!

  • ハンドケア

     実に美しい私の手だが、お手入れは簡単である。
    手を洗ったらハンドクリームを塗る
    これだけ。
     
    しかし、たったこれだけの事すらしないヤツが多い。
    外出時ならともかくも、家の中にいる時に
    手を洗ったらハンドクリームを塗るぐらい、何故できない?
     
     
    責め責めの気持ち満開で、その理由を推察してみた。
    まず考え付いたのが、クリームで手がベタつくのが嫌、という説。
     
    こういう人は、塗り方が悪いのだ。
    手の甲にクリームを乗せ、両手の甲をすり合わせるようになじませ
    手の平部分には付けないようにするのである。
     
    もし手の平に付いてしまったら
    その手の平で、手首から肘まで触りまくれ。
     
    でも、今は “ベタつかない” と
    うたっているハンドクリームも多いので
    それを選べば、本当にベタベタしない。
    保湿をしている気分にはなれないけど
    手がベタつくと困る場合とか、重宝している。
     
     
    もうひとつの理由は、カサついた手に慣れている、という心理。
    私の場合、常に手がしっとりしているので
    ちょっとでもツヤが薄れたら大慌てするのだが
    外出先ではケアもままならず、かさついた手にイライラする。
    これの逆バージョンで、手がベタついてたらイライラするんじゃないか?
     
    いや、イライラするほど手に関心がない、って方かな。
    手は他人に見られている、とよく言われるが
    これって本当なのだろうか?
     
    自分の手は、あまりにも美しいので
    ちょくちょく眺めては、うっとりしているけど
    他人の手を気にした事はあまりない。
     
    どうした自分本位かと思われるだろうが
    “天狗になる” というのは、こういう事なのだよ
    いや、大真面目に。
     
     
    よって、自慢をしようと写真を撮ったけど
    もんのすげえ苦労をしたよー。
     
    自撮りの手の写真、ミンティア所持だと角度を考えるのが大変で
    “奇跡の1枚”、ちょっと無理だった・・・。
    あああっ、年々写真が残酷になっていくーーーっ。
     
     
     
     
     
    手で生活感が出るのは事実。
    手はお手入れすれば、どんどんキレイになるのも事実。
     
    だけどあまり放置していると、老化してしまうので
    将来のためにも、手は潤わせるクセを付けとくべき。
     
    顔の場合は、お手入れをしない方がキレイになる
    という結論が出たけど
    どうも手は、保湿した方がキレイでいられるみたいだぞ。
    私の現状での結果報告としては。
     
    ベタつきは慣れたら、ベタベタ = 潤い と脳内変換され
    かえって快感になるから、要は慣れだ、慣れ。
     
     
    では、手の簡単お手入れ法ーーー。
     
    とにかくハンドクリームを塗れ!
    最低、手が水に濡れた後だけでも塗れ!
    あー・・・、どうしてもこんだけになってしまう・・・。
     
    ・・・何かトホホなアドバイスでごめんけど、じゃあ訊くぞ。
    手に化粧水を塗るのを習慣化できるか?
    パックやマッサージをこまめに出来るか?
     
    私でさえ無理だぜ、そんなクソ面倒くせえ事。
    顔をお手入れしているついでに、手にもなじませるのがせいぜい。
    できるヤツは、どんどんやれ。
     
     
    ハンドクリームは何でもいい。 顔用クリームでも合えばいい。
    個人的な感覚では、ワセリン系、植物オイル系は潤わないので
    ポリマーバリバリのクリームが一番良いと思う。
     
    あの有名な “桃の花”(だっけ?) というハンドクリームも
    ワセリン系で、ベタつくだけで潤いを感じなかった。
    コーセーのQ10ハンドクリームなんか
    1000円しないのに、しっかり潤いが持続して
    やっぱこういう時は。日本の科学力注入コスメ最強! と、心から思う。
    あと、アロエ入りの緑のでかいジャータイプの緑のクリーム。
    これもヌルヌルするけど良い。
     
     
    指の関節にはスクラブを、という話もあるが
    これはしない方がいいと思う。
    手はただでさえ酷使しているのに、スクラブでこするのは洗い過ぎ。
     
    美容業界は、汚れや角質を落とさせよう落とさせようとしているようだが
    ほんと、この言い分だけは信用できないぜ。
     
    滅多に湯船に浸からない人種ならともかくも
    日本人にこれ以上の汚れ落としは、むしろ害になる!
    普通に風呂に入り、手を洗う人なら、特別な洗浄はいらないから。
     
     
    手をかければかけるほど、キレイになる手だけど
    回復にも限度があるので、取り返しがつかなくなる前に
    出掛ける前と、寝る前ぐらいはハンドクリームを塗ってあげよう。
    水仕事の前後も、これをすると荒れも激減するぞ。
     
     
    あっ、言うのを忘れてた!
    日焼け止め!
    手、顔以上に日焼け厳禁!!!
     
    日焼けを気にしなかった人は
    顔の肌より手がものすごいシミシワになってるんだ。
     
    手の甲だけは、UVカット手袋をしてても
    強い日焼け止めを塗るようにしてくれ。
    「お外から帰ったら手を洗おう」 と習ったんだから
    その手洗いついでにクレンジング、してくれよ。
     
    いいか? 手だけは日焼けしちゃダメだぞ!!!
      
     
    コメント欄で自画自賛した酔花に、写真をねだったら
    本当に送ってきてくれた。
    ・・・自慢するだけの事はある・・・、くっ・・・。
     
     ↓ 酔花のビュリホーハンド
     
     
     
     
    私も!俺も! というツワモノは、どんどん写真を送ってくれ。
    美しくなくても、見せたいだけで充分な動機だ。
    協力するぞ。
     
    そういうアンポンタレが多かったら
    “通りすがりの写真館” みたいなコーナーを作るからなー。
      
     
    ごめん、皆。
    この記事の後、天狗になってたらバチかぶったんか急激に手が老いて
    まったく違う説を生み出す結果になってしもうた・・・。
     
    老婆 老いやすく 話コロコロ変わる 字余り
     
    関連記事: 50の恵 11.10.28
     
     

    評価:

    (株)ダンロップホームプロダクツ


    ¥ 2,500

    コメント:ハンドクリームをどっぺり塗ってから、この手袋をすべし。 寝る時だけじゃなく、細かい手作業がない朝昼晩一日中。 シルクは案外刺激があるし、通気性がないと水疱みたいなんが出る場合があるんで、綿お勧め。 手袋、するとしないとじゃ肌に差が出るぞ、マジで!

  • 黒雪伝説・王の乱 17

    「ああ、王子さま、お待ちしておりました。」
    レグランドとクレンネルのふたりが城門前で王子を出迎えた。
    「あら? 黒雪さまは?」
     
    「奥さまは待機中です。
     さあ、城の者たちが心配している事でしょう
     急いで事態の収拾を図りましょう。」
     
    あの黒雪さまが大人しく待機・・・?
    違和感を感じたレグランドだったが
    王子の後に付いて、城内に入った。
     
     
    「皆さん、心配をお掛けしました。
     今から父上と話し合いを始めますので
     あと数日間だけ、このまま待っていてください。」
     
    王子の言葉に、城内にいた者は全員、安堵した表情になった。
    「大丈夫です、ちゃんと話せば誤解は解けます。
     親子ですから。」
    王子がこう叫ぶと、拍手が湧き起こった。
     
    王子はデラ・マッチョふたりを伴い
    王の居室の方へと向かった。
     
     
    王の部屋のドアの前では、執事が待っていた。
    「おお、王子さま、よくぞご無事で。」
    レグランドには、その言葉が何故か
    心がこもっていないような響きに聴こえる。
     
    あたし、この執事殿はどうも信用できないかも・・・
    レグランドの視線に、執事がふと振り向く。
    ドキッとしたが、うろたえないよう取り繕ったレグランドに
    執事はニッコリと微笑んだ。
     
    その瞬間、レグランドはゾッとした。
    どうしよう、こいつ絶対にヤバい!
    でも王子さまの腹心なんだよね?
    じゃあ、王子さまもヤバいヤツって事?
     
    ・・・黒雪さま!
    何で黒雪さまがここにいないんだ?
    ああ、どうしよう、黒雪さまも騙されているんじゃ?
     
     
    必死に無表情を装うレグランドを尻目に
    王子がデラ・マッチョに言った。
    「クレンネルは、ここで番をしてください。
     レグランドは私と一緒に中へ。」
     
    そして、小声でクレンネルにボソボソと細かく指示を出す。
    「はい。」
    クレンネルは敬礼をした。
     
    「父上、私です。 あなたの息子です。
     入りますよ。」
    王子がノックをして声をかける。
     
     
    レグランドは、すぐさま黒雪を探しに行きたかったが
    時すでに遅し。
     
    ドアがギイイとゆっくり開く。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 16 11.9.15 
           黒雪伝説・王の乱 18 11.9.22
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
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  • 黒雪伝説・王の乱 16

    「ほら、黒雪、デザートよ。」
    継母がリンゴのバター焼きを差し入れする。
     
    黒雪は目の前に置かれた皿をマジマジと見つめる。
    そういえば “あの時” も、この継母はリンゴを持ってきた。
     
    「ほほほ、今度は毒なんて入れてないわよ。」
    察しの良い継母に、黒雪が不思議そうに訊く。
    「何故いつもリンゴを持ってくるんですの?」
     
    「あなたの好物だからよ!」
    継母が呆れ顔をすると、黒雪は え? という表情をする。
     
     
    「リンゴ、好物じゃないの?」
    「と言うか、むしろ苦手ですわ。
     何故そのような勘違いをなさってらっしゃいますの?」
    「え・・・、王室便りのあなたのプロフィールに・・・」
     
    そこまで聞くと、黒雪は爆笑した。
    「お継母さまーーー、あれを信じてらっしゃったのね。
     あれは国民への広告だから、“編集” してありますのよ。
     意外なところで純粋でしたのねーーーっ、あははははは」
     
     
    ムッとしている継母に、黒雪が調子こく。
    「今度から、私の本当の好物を持ってきてくださいませね。
     そしたら毒入りだろうが何だろうが、ペロリですわよ。」
     
    「あなたの本当の好物って何なの?」
    「サキイカですわ。」
    「それをアンケートに書いたの?」
    「もちろん!」
     
    継母は黒雪の頭を、扇子でフルスイング殴打した。
    「そんな事ばかり書いてるから、編集されるのよ!!!」
     
    王子が好奇心で、つい口を挟む。
    「で、王国便りは編集されてるのですか?」
    「多分、黒雪のだけだと思いますわ。
     だって、王やあたくしや、他の子供たちのは
     そのまま載っていますからね。
     このバカ女が、姫としてふさわしくないトンチンカンな事を書くから
     余計な編集をされたのよ。」
     
     
    頭を抱えてうずくまる黒雪が、涙ぐみながら怒鳴る。
    「でも、その編集のお陰で
     どっかのクソババアの毒入りリンゴを食わずに済んだのに!」
     
    それを言われると弱い継母。
    言葉に詰まっているところに、王子が助け舟を出す。
    「まあ、あの事件がなければ、私とあなたは出会えなかったし
     今こうして無事なのですから、結果オーライですよ。」
     
    せっかくの王子のフォローも、台無しにする黒雪。
    皿の上のリンゴの薄切りをつまみ上げて、更に非難をする。
    「しかもバター焼きって、冷えると脂分が固まって最悪なのに
     調理場から離れた、しかも寒い荒野という状況で
     何故これを持ってこよう、と思うんですの?」
     
    正論が正義とは限らない。
    継母と王子が、同時に黒雪にゲンコを喰らわした。
     
     
    「王妃さま・・・。」
    継母の従者が、望遠鏡を差し出す。
    それを覗き込む継母。
     
    「あの煙は何なのですか?」
    王子も自分の望遠鏡で、継母の見ている方向を見る。
     
    「あれは、東国王族専用の暗号、“ノロシ” よ。」
    黒雪が隣で、地ベタにあぐら座りをして
    あんだけ文句を言ってたリンゴのバター焼きを食いながら答える。
     
     
    「黒雪、ファフェイからお呼びが掛かったわよ。
     さっさと行きなさい。」
    「お継母さまは?」
    「あたくしは、ここで待ってるわ。」
     
    「ええーーー、コトが終わったら、またここに来なきゃいけないのー?」
    「別に来る必要はないわよ。
     あたくしは、ここにエステに来ているのだし。」
     
    ふん、と、ほくそ笑む継母を、黒雪は睨んだ。
    ほんと、食えないババアだわ・・・。
     
     
    王子と黒雪が去った数日後、継母は従者に言った。
    「さあ、そろそろ、お茶をしに出掛けるわよ。」
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 15 11.9.13 
           黒雪伝説・王の乱 17 11.9.20 
           
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  • 日本が壊れる!

    ここんとこ機嫌が悪いのは、ニュースを観たからである。
    民主党政権が誕生してから、半年ぐらい落ち込んで
    このブログも振るわなくなってしまったけど
    また、そうなりそうだぞ。
     
    とか、記事が自分の脳みそのせいでつまらんのを
    社会のせい、という壮大な陰謀扱いにしとるが。
     
     
    野田政権への支持率が60%以上って、またマスコミの捏造だろ?
    日本人、そこまでバカじゃないよな?
     
    あ、それとも訊き方が悪かったんかな?
    たとえば、「菅前総理よりは期待できますか?」
    これなら私でも 「はい」 と言うかも知れない。
    だけどそれを “支持” と思われるのは心外だぜ。
     
    世論調査というのは、こういう風に質問を工夫して
    人々の声を微妙に操作して、幅広く解釈するものなのかも。
     
     
    皆、ニュースに惑わされずに、自分で調べてほしい。
    と言っても、面倒くせえだろうから、久々に私が頑張っちゃったよ。
     
    自分で調べるのすら億劫なヤツは、私の意見を鵜呑みにしとけ。
    大丈夫、私は日本を愛する日本人。
    他国に入れ込んで献金とかしてないから。
     
    野田総理は早速、献金問題がバレてるが
    民主党で売国奴じゃないヤツがいたら、逆にビックリだぜ。
    (関連記事 : 民主党マニフェスト 09.7.29 )
     
    なお、ソースはなるべく残すようにしているけど
    厳密に知りたかったら、やっぱり自分で調べてくれ。
    忘れたり、なくしたりがひどいから。
     
     
    まず、我々下々の者が、早急に声を上げるべきは
     
     増 税 反 対
     
    これは、枕詞に “東北の復興のため” とか付けるもんで
    心優しい日本国民は、「うん、それならしょうがないね」 と、なるけど
    ちょっと待ったあ!!!!!
     
    その前に、せねばならん事があるだろう?
     
     義務を果たしていない人への、お金バラ巻き廃止
     
     
    何でもかんでも、人権だの差別だの叫べば思い通りになるか?
    って、実際に思い通りにされちゃってるから情けない。
     
    今回増税をしても、増える税収は2兆円ぐらいだと言う。
    けど、日本国籍を持たない人への生活保護も、年間2兆円なんだよ。
    これを止めたら、増税はいらんわな。
     
    てかさ、この期に及んで “朝鮮学校無償化” だぜ?
    何で日本人が、日本人を誘拐している将軍様の
    肖像画を飾った学校の運営費を出さなきゃいけないんだよ?
     
    子供たちに罪はない?
    その子供たちを罪のある大人にする事が、罪だと思うがどうか?
     
     
    今後、電気代がクソ値上がりする予定だろ。
    国民は震災からこっち、切り詰めて生きてるんだよ。
    それを更に締め上げたら、経済が回らなくなる。
     
    「子供たちの未来のために」 というキレイな言葉も
    原発の対応を見ていれば、ウソだとわかるぜ。
    今はすげえ言葉狩りをされるんで
    言いたいけど言えない事がいっぱいあるんだ。
     
    ・・・そりゃ、人々の感情は大事なんで
    “言い方” とやらも考えにゃいかんけど
    いつまでも感情に振り回されていたら、手遅れになる事もある。
     
    日本国民として、誇りを持って覚悟してほしいんだけど
    誰が足を引っ張っているんか、言うまでもないな。
     
     
    そう。 “人権” が社会を狂わして
    日本の先行きを暗くしている事に、気付いてほしい。
     
    年金を払っていない外国人に支給するから
    年金システムもガタガタになってるんじゃん。
    日本国籍を持たない人に、国民以上の優遇措置をするのはおかしい!
     
    ・・・と、言っていたところ
    “重国籍” と “人権救済法案” なるものが国会に請願されている。
    ここらへんは、衆議院のホームページあたりを確認してほしい。
     
    どうも、移民1000万人受け入れも
    (移民受け入れとか、ほんと止めて!
     理由 → 少子化対策 10.11.16 )
    しきりに画策しているみたいなので
    増税は復興に使われるとは言えない気がする。
     
     
    重国籍は、すっげー簡単に言うと
    日本に数年いたんだって?
    なら、日本国籍を与えて日本人と同じ権利をあげるよ。
    税金はどっちの国に払っても良いよ。(つまり無税)
    そうだね、差別されるかも知れないから優遇してあげるよ
    みたいな、国って何なの? な法律である。
     
    人権救済法案ってのが、わかりにくいんだけど
    あの人にヒドい事を言われたーーー!
    という主観のみで、人権擁護委員会が家宅捜索や取調べを出来るんだと。
    裁判も起訴状も令状もなしに。
     
    これさ、意味わからんだろ?
    普通の日本人には必要のない法律じゃん。
     
    こういうルールを必死に作ろうとしているのは何のためか?
    もう、全部日本にいる特定の外国人のためだとわかるよな。
     
     
    ちなみに私は差別心があるけど
    それは、ロクでもない事をやってる人に対して
    “関わりたくない” という見て見ぬフリで表わしている。
     
    マトモなヤツなら、どんなヤツだろうと差別せんわ。
    逆に言うと、日本人でもドグラは差別する。
     
    それ以上にどうしろと?
    その、人に迷惑をかける言動を褒め称えよ、ってか?
    そんなムチャを言うのは、ほんと止めてほしいぜ。
     
     
    で、何で在日外国人が優遇されるのかというと
    日本が戦争に負けたからである。
     
    日本で一緒に戦った外国人は良い。
    だけど、戦争に参加すらしていないのに
    日本が負けたというだけで、戦勝国ヅラし始めた国がある。
     
    そんな時に、某国の一部で独立しようという動きが起こり
    軍は彼らを掃討する。
     
    また、とある国では、某大国が敗戦国日本に
    ドサクサ紛れに出先機関を作り
    いずれは日本を手中に、と画策する。
    が、これは指導者がシャシャッて、瓦解気味。
     
    某国の内戦に負けて、命からがら日本に逃げ延びてきた人々や
    某大国の手先として日本に来た人々
    それらが、日本でとても優遇される在日外国人なのである。
    戦前から日本にいた外国人とは違い、日本を好ましく思わない人々なのに。
     
    彼らは、国に帰してあげようとしても嫌がるし
    だけど日本人にもなりたくない
    だから優遇してくれ! という困った人々。
     
     
    こういう外国人を支援するのが、旧社会党と共産党。
    旧社会党は解体されて、そのほとんどが民主党へ。
    だから民主党は、某国やとある国、日沈む国にペコペコしてるのだ。
    名前を変えたら政権が取れるなんて、日本人って・・・。
     
    でも、それもしょうがない、っちゃあ、しょうがないかな。
    何せTVでは日々、日本を下げて外国を褒めて
    日本人の第2次世界大戦敗戦コンプレックスを
    上手く操っていたんだから。
     
     
    “人権” という名目で低賃金労働者を移住させた欧米が
    今どれだけ混乱してる事やら。
    柔らかく言うと、日本人には考えられないぐらい
    “身分にうるさい” 白人が苦労してるんだぜ。
     
    日本は、平等どころか優遇措置までしようとしてるだろ。
    その移民たちも、“身分にうるさい” んだぜ。
    日本人が差別される側になるのは、目に見えてるよ。
     
     
    長年にわたって、ジワジワと洗脳されてきた日本人
    ほんと、もう目を覚ましてほしい。
     
    皆、周囲の人に、真の現状を説明してほしい。
    一般民衆は、そうやって口コミするしかないんだ。
     
    私がここで、記事を書いてて思うのは
    ブログに来てくれる、皆のような人は
    もう既に情報には精通しているんだよ。
    そりゃもう、私以上に。
     
    問題は、ネットを見ない人
    TVや新聞に書いてある事が本当だと思い込む人
    本を読んでも、1冊、もしくは同意見のばかりを読む人
    情報を1方面からしか見ない人なんだ。
     
    仕事や日々の生活に忙しくて
    世の動きにうとくなってる人も多い。
    そういう人たちに、皆が伝えていってくれ。
     
     

    評価:

    オリバーソース


    ¥ 758

    コメント:ドラマチックな命名だと思わんか? “オリバー” の “クライマックス” だぞ! しかも “ヴィンテージ”! 味は知らん (な、何だとー?) けど、関西の会社が作っているソースだから大丈夫だと思う。 何せ、“クライマックス” だし。

  • 黒雪伝説・王の乱 15

    レグランドが城内に入ると、皆がチラッとこっちを見る。
    が、すぐまた、自分の仕事へと戻る。
    見て見ぬフリなのである。
     
    要するに、コトを起こしたくない、って事だよね。
    レグランドは、衆人の視線を感じながらも
    とりあえずネオトスのところに向かった。
     
     
    意外にもネオトスは、王子たちを案じてはいなかった。
    「黒雪さまと一緒なら、無敵ですからね。」
    無表情で言うネオトスの心理が、レグランドには謎だった。
     
    妖精界時代からの家臣だと聞いていたけれど
    それにしては、この突き放しっぷりが不可解である。
    これが親なら、わかってはいても心配でならないだろう
    ましてや、妻があの無鉄砲な黒雪さまなのに・・・
     
    怪訝に思うレグランドに、ネオトスが言う。
    「“そんな事” より、早く王子たちを呼び戻すのです。
     王は自室にこもっています。
     これは、王の身に何やら起きているようですぞ。」
     
    レグランドは、ネオトスの言い回しに気付かず
    その剣幕に圧されて、慌てて城の出口へと取って返した。
     
     
    城外に出ると、頭上からファフェイが降ってきた。
    飛び退こうとするヒマもなく
    レグランドの喉には、短剣を突きつけられた。
    「おぬしの首、いただいたり!
     なんちゃってー。」
     
    ファフェイは素早く短剣を回しつつ、サヤに入れた。
    「おぬしは、相討ちを狙うタイプだから
     こういう遊びは危ないでござるな、フシュシュ。」
     
    何度も不意を衝かれ、プライドはズタズタである。
    だがこの男、黒雪よりレグランドより素早いのは確かだ。
     
    この変態に戦いで負けるとは、と
    激しくイラ立つレグランドだったが、ひとことだけ言った。
    「・・・メガネを掛けて・・・。」
     
     
    「拙者は、お后さまに報告する。
     黒雪さまたちは、すぐにおいでになる事であろう。
     では、さらばだ!」
    ファフェイの黒装束は、一瞬で闇に溶けていった。
     
    「あっ・・・」
    レグランドは追おうとしたが、もうファフェイの姿はなかった。
     
    さっき別れたはずの彼が何故ここにいるのか、何をしてたのか。
    黒雪さまたちは彼を信用しているようだけど
    しょせんは他国の間者、疑いは常に持っておかないと・・・。
     
    豹変した自国の王、他国の密かな介入
    レグランドは、得体の知れないものに前後を挟まれた気分であった。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 14 11.9.9 
           黒雪伝説・王の乱 16 11.9.15 
           
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  • 世界はひとつ

    私は区別心も差別心もあるし、全員一緒などつまらないと思うので
    世界は混沌としているままで良い、という意見だけど
    真剣に “平和” を願っていて
    その方法として、世界をひとつにしたい人もいる。
     
    さっさと話を終わらせるのなら
    歴史の陰には必ず、欲が潜んでいるので
    誰も特別な得をしない変化は、起こりえない
    という事実を知ってもらうのが一番手っ取り早い。
     
    だけど、それを信じない純粋無垢な人が騙されるのだから
    この記事では、親切な忠告をしたい。
     
     
    このたったひとつの質問を、よく考えて欲しい。
     
    世界がひとつになったとする。
    その世界は、何で必ずおめえの望むシステムなのか?
     
     
    世界には色々な政策の国がある。
    宗教も思想も商売も結婚も、様々な方式がある。
    そのほとんどの人が、自分が正しいと思っているんだ。
     
    自分が受けた教育では、それに従えば正義だろうけど
    違う教育を受けたら、正義も道徳も変わってくるものだろ。
    自分の思う正義で世界中が幸せになれる、というのは
    傲慢でしかない、という疑問はひとかけらもないか?
     
     
    とある宗教は、他宗教信者を人間扱いしない。
    そしてそれが正義だと信じられている。
    自分たちの崇める神以外は邪神だから
    邪神を支持する者たちもまた、悪魔なのだそうだ。
     
    とある地域では、女性を村の数人の男性で共有する。
    厳しい環境なので、産まれた子供が無事に成人する確率が低い上に
    男性は出稼ぎで留守がちになり、また帰れなくなる場合もある。
    そこで子孫繁栄のために、村の女性の妊娠の可能性を増やすべく
    数人の男性で種付けをするのだそうである。
     
    とある地域では、一夫多妻制である。
    その地域は少数の富豪と、大多数の貧困家庭で成り立っているので
    貧乏な親たちは、金持ち男性に娘を引き取ってもらいたいのだ。
    男性も、妻の数がステータスになる。
    第一夫人は家柄の良い女性がなれる。
    この第一夫人が、妻たちの集団の全体をまとめる。
    第二夫人は、妻集団の経理をする。
    第三夫人は、妻集団の家事をする。
    と、順番ごとに役割が決まっていて
    一番下の夫人が、夫の快楽を満足させるのである。
    この規律に基づいて、一族は成り立っていく。
     
    とある地域では、親の職業の跡を継ぐしか出来ない。
    僧侶の家なら、代々僧侶になる。
    物乞いの家の子供は、物乞いにしかなれない。
    それがその家に生まれた運命なのである。
     
    とある宗教では、自分たちこそが正義で法だと叫んでいるが
    その実は、宗教を洗脳道具にして兵を作り手先を増やし
    他国に侵略していき、一部の者がその地の利を得ているわけだ。
    宗教団体は、寄進を受け信者が増え権威を得る。
     
     
    とある5連発をしたが、心当たりがあるだろ?
    この他にも、深刻な事から日常の風習まで
    日本で生まれ育った私たちには、考えられない信じられない
    “非常識” と思える事が当たり前の国や地域、人もいる。
     
    その人々には、それが普通の事で
    それを守っているから幸せな場合もあるのだ。
     
    世界がひとつになった時に
    私たちからしたら非常識な事が常識だと決まったらどうする?
    非人道的な事を平気で出来る人々が、力を持ったら
    世界のルールがそれになってしまうんだぞ。
    また、そういうヤツらこそ、パワーがあるしな。
     
     
    平和を願って世界をひとつにしたい人、
    おめえの思う幸せを、幸せと思わない人もいる。
    おめえの思う平等を、不平等に感じる人もいる。
     
    そして、おめえが願う形の平和で
    虐げられる人々が出てくる可能性もある。
    そこが、人種、国民性、地域性、価値観の違いなんだ。
     
    そもそも世界が1国になったら、何がどうなるんだ?
    国境や宗教を取っ払っても
    人の心までひとつにならないと、争いはなくならないぞ。
     
    まずは自分の周囲の小さい世界で、義務を果たせよ。
    それを置いといて、世界をひとつにしようなど
    責任の分担を目論んでるとしか思えんぞ。
    他人の責任も背負う事など想像もせずに。
     
     
    世界統一とか、自分の子供と他人の子供、どっちが可愛いか?
    この問いに、本気で答が出なくなってから言え。
     
    ま、答が出なくなったら、我が子はグレるだろうがな。
     
     
     

    評価:

    ドウシシャ


    ¥ 12,800

    (2008-12-10)

    コメント:タッチペンで指すとそこの歴史や文化などを教えてくれる上に、各地の人口や面積を比較したり、クイズを出してくれたりするそうだ。 しかも、こいつ8ヵ国語を喋るそうな。 おまけにパソコンでデータのアップデートが出来、常に最新情報が得られるんだと! 欲しい!!!

  • 黒雪伝説・王の乱 14

    レグランドは困惑していた。
    城の周囲に、見張りすら見当たらないのである。
     
    まさかもう皆殺し・・・?
    恐ろしい考えが頭をよぎる。
     
    どうしようかと、しばらく辺りを伺っていると
    城の一部屋で、白い布が振られている。
    観察していると、その布は定期的に振られているようである。
     
     
    罠か? 囚われている人があそこにいるのか?
    迷いに迷ったあげく、レグランドは黒雪を見習う事にした。
    堂々と正門から入るのである。
    あたしが無理をしないと、きっと黒雪さまがムチャをなさるから・・・
     
    主を危険な目に遭わせるのは
    親衛隊として、無能を意味する。
    生き恥を晒すぐらいなら、犬死にを選ぶレグランドもまた
    筋肉バカのひとりであった。
     
     
    正門への道を歩き始めた途端
    城の外壁の東端で、白い布が激しく振られ始めた。
    レグランドは、反射的に道路脇の木の陰に隠れた。
     
    北国の城は、城下町の東1kmぐらいのところに
    孤立して建っているのである。
    高い塀で周囲を囲まれていて
    街道脇には木が等間隔で、ポツンポツンと生えているだけで
    何とも寒々しい風景である。
     
    逆に言えば、気付かれずに城に近付くのは困難なのだ。
    レグランドは、そのまま夜を待つ事にした。
    城壁の布は、自分を止めている気がしたからである。
     
     
    太陽が沈みきり、自分の影が闇に溶け込んだ頃
    先ほど、白い布が振られていたあたりで
    今度はランプの明かりが揺れている。
     
    レグランドは、足音を立てないように気をつけつつ
    明かりの方へと走った。
     
     
    明かりの主は、城内警護の兵士であった。
    「王子さまたちはご無事でしょうか?」
    「ええ、今は私の報告を待ってるところです。
     あれから城内では何が起こったんですか?」
     
    「それが・・・」
    兵士が首を横に振りつつ言う。
    「何も起きていないんです。」
     
     
    「それは一時待機、とかでですか?」
    「いえ、あの後、王さまは何も言わずに
     部屋にお戻りになられて、それっきりなのです。」
     
    レグランドは、兵士の言う事が理解できずにいた。
    「私たち警護も、どうして良いのかわからず
     城の者も皆とりあえず、通常の業務をこなしていて・・・。」
     
    レグランドの無言に、兵士が小声で叫んだ。
    「だって、ヘタに訊いたらマズい雰囲気なんですよ。
     王子さまたちを追え、という命令でも出されたら
     それこそ、困りますし・・・。」
     
     
    「姫さまと王子さまのお子さまたちは無事ですか?」
    「はい、ネオトス殿がお守りになっておられます。」
    「そう・・・。」
     
    レグランドは考え込んだ。
    実際に追手が来なかった事から、この兵士の言葉は信じられる。
    では、次にどうするか・・・。
     
    「王さまの部屋を探る、しか選択肢はないだろう!」
    いきなり真後ろで声がしたので
    慌てて飛び退くレグランド。
     
    見ると、ファフェイが立っていた。
    後ろを取られる、というのは想像以上に悔しいものだ。
     
     
    「拙者は忍びだから、これが仕事なのだ。」
    ファフェイは、悲しき宿命のように頭を振ったが
    単なる趣味である事は、レグランドにはわかっていた。
     
    ゆえに、その小芝居で余計にはらわたが煮えくりかえった。
     
     
     続く 
     
     
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