投稿者: あしゅ

  • 緑内障 3

    ここの緑内障の記事 (リンクは下に) で泣きを入れた件だけど
    意外な結果が出たんだ。
     
     
    まず、目の黒ずみはどうしてもイヤで
    目薬を替えてもらったんだ。
    眼科医、快く替えてはくれたんだけど
    「効かないと思うけどね。」
     
    ・・・・・・・もう、これでプラシーボの可能性が消えた!!!
     
     
    んで、内科の主治医にセカンドオピニオンの相談をしたんだ。
    そしたら、まずは今の眼科医とよく話す事を勧められた。
    “相談” の形で話せば良い、と。
     
    医師と患者も、人 対 人 なんだから
    それを心掛けて話してみる。
    それでも合わないなら、他のところに行ってみなさい。
    転院する気はないけど、大きい病院で検査だけをしたいなら
    それも “相談” してみなさい
    普通の医師なら、紹介してくれるから、と言われた。
     
     
    内科医の助言を聞いて、冷静に思い返してみたら
    私が通ってる眼科医は、腕は良いんだよ。
     
    だけど私とは、何故か意思の疎通が上手くいかないんだ。
    何か話しにくいって言うか
    内科医に相談してるのが、その証拠でさ・・・。
     
     
    んでな、目薬を替えても胸のゼイゼイが変わらず
    目薬の副作用じゃない事が判明。
     
    ぜんそくではないけど、将来を考えて
    予防的措置で吸入器を使う事を提言されたぜ。
     
    お騒がせして、ほんとすみませんでしたーーー!
     
     
    眼科にも行って、詫びたよ。
    「お騒がせして申し訳ありません。
     あの目薬、使って良いそうです。」 って。
     
    そしたらな、眼科でもこれまたビックリなんだけど
    眼圧、下がってるんだ、効かない予定の目薬で。
     
    私の目、おかしいんじゃないだろうか?
    と、一瞬落ち込みかけたけど、眼科医の説明によると
    私が使ってた目薬は耐性が付くんだって。
     
    で、眼圧が上がってきたんで、一時その薬を休むために
    他の目薬に変える必要があった、と。
     
    その目薬で私がゴネて、効かない目薬にしたんだけど
    何故か効いてるんで、良かった良かった、みたいに
    さっぱりと竹を割ったように話してくれたけど
    ・・・最初から、そう説明してください・・・。
     
     
    とにかく、従来の目薬が再び使えるようになるまでは
    数ヶ月は、この効かないはずの目薬でいきましょう、って事で
    めでたしめでたしで帰宅したんだけど・・・・・・・
     
    帰宅後、キッチンのテーブルに買い物袋を置いた時に
    ふと目に入った
     
     目ぐすりの木茶
     
    もしかして、これを飲んでるから眼圧が下がってるんか?
    いや、そんな効能はないはず。
    でも、目が疲れにくくなって、その結果
    眼圧低下に繋がってるのかも?
     
     
    いずれにしても、眼圧が上がったら
    あの使いたくない、皮膚が黒ずむ副作用の目薬を
    使わねばならなくなるかも知れないので
    目ぐすりの茶を止めてみる勇気がない。
     
    かと言って、あの眼科医に目ぐすりの木茶の話はしたくない。
    ぜっっったいに鼻で笑われて終わりな予感ーーー。
    そんなんされると、効くものも効かんようになるわ!
     
     
    いや、良いんだけど
    “一生、飲み続けなければならない”
    って、結構な心の負担にならないか?
     
    目ぐすりの木茶を飲んで、本当に良かった。
    でも、一生飲む・・・?
    飲むけど、視力大事だから飲むけど。
     
    わかるだろ? このモヤモヤ。
     
     
    そんでさ、激しく一喜一憂する心の動きが活発な
    猪突猛進の単純な私と
    肝心な事を、多分お互いにわかってるつもりで言わない眼科医
    相性が良いわけがないよな・・・。
     
    でも何のかんの言って、その眼科医、凄く正しい気がする。
    メガネの度数変更の相談とかで思うんだ。
     
    問題は、私のメンタルだけだから
    眼科医の表現を理解するように努力してみるよ。
     
     
    関連記事: 胸部レントゲン 11.3.22
          緑内障  10.10.19
          緑内障 2 11.6.16
          目ぐすりの木茶 11.7.22
         
    目ぐすりの木茶 2 11.10.25
     
     
    目ぐすりの木茶、2種類目を飲んでるけど
    メーカーが同じなのに、味がかなり違う。
     
    “目ぐすりの木茶 11.7.22” に張ったアフィリの方が
    記事内のに比べたら、全っ然、飲みやすい。
    油っこくもないし、鉛筆臭もあまりしない。
     
    こりゃ、メーカーによっても違うと予想するんで
    また違うのを張ってみる。
     
     
     

    評価:

    佐賀ヘルシーフーズ


    ¥ 500

    コメント:ここで真剣に紹介しまくっている、目ぐすりの木茶、お試し10包入りを見つけたぞ。 効果はわからんけど、味は商品によって違うので次々に試したい身としては、こういう送料無料お試しはありがたい。 目がつらいヤツ、飲め! 悪いようにはしないから。 ← と言うヤツほ&

  • 黒雪伝説・王の乱 3

    全員が延々と、は??? となっている最中
    真っ先に事態を認識したのは王子であった。
    「奥さま! 濡れ衣です!」
     
    黒雪は は? と、また王子に言う。
    「戦闘モードに入ってください!
     このままじゃ、謀反人にされますよ!
     私たち、“また” 国を追われますよ!!!」
     
    その言葉に、黒雪のスイッチが入った。
    何がどうなってるのかわからないけど、多分ピーーーンチ!
    黒雪は広間の隅の花瓶を蹴り落して、その台の上に王子を乗せた。
     
     
    「皆さん、王さまのお言葉は誤解です。
     私たちは、この国の繁栄のみを願って・・・」
    王子の言葉を王がさえぎる。
    「ええい、キレイ事をヌカすな!
     余にはわかっておる。
     そなたが余を追い落として王になろうとしている事を!」
     
    「アホか!
     わざわざ追い落とさなくても、王子は自動的に次期王でしょ。
     そんなに寝言を言いたいんなら、思う存分言えるように
     永眠させてあげましょうか?」
     
    黒雪の罵倒に、王はほら見た事か、と叫んだ。
    「聞いただろう!
     余を殺すと!!!」
     
     
    「ほんとに、くびり殺したろか?」
    拳をバキボキ鳴らしていきり立つ黒雪を、王子が止める。
    「奥さま、何でも力押しに持っていくのはやめてください!
     デラ・マッチョ、奥さまを押さえてくださいーっ!」
     
    「えっ、あたしら、デラ・マッチョ決定・・・?」
    嘆きながらも、3人掛かりで取り押さえるので
    さすがの黒雪も、身動きが取れない。
     
    「とりあえず、ここは引きましょう。」
    「えっ? 何でよ、何も悪い事はしていないのにーーーっ。」
     
     
    黒雪の言い分ももっともだが、臣下は王の命令には逆らえない。
    王のおかしさに気付いているのに、王が望む通り
    王子と黒雪を捕えなければならないのである。
     
    「これ以上、この場を混乱させないためには
     私たちが一旦捕まるか、逃げるしかないでしょう。
     捕まえられた場合、奥さまがどれだけ暴れるかわからないから
     城の被害を最小限にするためにも
     ここは逃げる事を選びましょう。」
     
    うーうー唸る黒雪を引きずりながら
    デラ・マッチョたちは、王子のこの意見に賛同した。
     
     
    「どこに行きますか? 王子さま。」
    「とりあえず、西方向に。
     西の村に行くと見せかけて、その後荒野の方面に。
     あそこなら、東国の動きも把握できますから。」
     
    黒雪が追われたなど東国が知ったら、戦になりかねない。
    東国への情報漏れも、事前に止めたい。
     
     
    にしても、また荒野へ・・・。
    あそことは不思議な縁があるようですね。
    王子は必死に女走りをしながらも、あれこれと考えた。
     
    黒雪は縄と毛布でグルグル巻きにされて
    デラ・マッチョたちに、エッホエッホと担がれて運ばれていた。
    追っ手が来ていないのが、こちら側にとっては朗報であった。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 2 11.8.8 
           黒雪伝説・王の乱 4 11.8.12  
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
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  • 少子化のウソ

    原発事故で、学者や有識者があれだけ
    ウソ、あいまい、はぐらかし、紛らわしい、論点すり替え
    をしたので、研究だの学問だのデータだの信用できなくなったよな。
     
    だったら素人のドアホウである私が、根拠なしに
    感じた事を率直に書いて、何の罪になるんだ?
     
    という事で、常々感じていた “少子化” についての
    違和感を、ほぼストレートに言う。
    “ほぼ” というのは、一応最低ラインは己を守りたいんで
    やっぱり言わない事もあるから、それは念力で察してくれ。
     
     
    日本は少子化、先進国の女性は子供を何人も産みたがらない
    とか言うだろ?
    これ、違うと思うんだ。
     
    昔もひとりの女性は、せいぜい2~3人しか
    産み育てていなかったんじゃないか?
     
    そりゃ子沢山の地域もあるだろうけど
    今のように医療が発展してなかったから
    跡継ぎが必要な場合は、大勢産む必要があった。
    でも医療発展が、まだまだなせいで
    たとえば5人産んでも成人するのは2人ぐらい
    この計算があったからゆえの子沢山じゃなかったのか?
     
    つまり現代は、1~2人産んできっちり寿命を全うさせられる。
    何人産もうが少子化だろうが、結果は一緒じゃねえ?
     
     
    こっから暴言だけど、世界的に人口、減ってねえよな。
    むしろ増えてる。
    少子化対策にどこの先進国も悩んでいる、とかTVで言ってるじゃん。
    人口、増えてるのに何が問題なの?
     
    とか、イヤミな言い方をしているけど
    役に立たない人々が増えても国は発展しない、という事だよな。
     
    だったら、子供の健康管理も教育も
    きっちりと出来る知恵を持った女性が
    ひとりふたりを大事に育てて、成人させれば良いんじゃないのか?
     
    そういう女性たちに、単純に子供の数だけで
    ストレスを掛けるのは、愚の骨頂だと思うんだ。
     
     
    ちなみにさ、日本と同じような国土の面積の先進国はドイツ。
    日本が1億2千万人+戸籍を持たない人に対して
    ドイツの人口は8千万人ちょい。
     
    そのドイツも、ヨーロッパでは割に人口過密の部類に入る。
    そして、ユーロを一手に支えている。
     
    先進国で、日本より広い国土を持つ国で
    日本以上の人口過密度の国はないよ。
     
    そもそも日本は、人口が多過ぎなんだよ。
    そんな躍起になって子供を産む必要はない。
    日本では、子供は無事に育つ確率が高いんだから。
     
     
    そんでさ、人口と年齢の図を “人口ピラミッド” というんだけど
    最近よく使われるようになった、正にあの三角形ピラミッド型。
    人口ピラミッドの理想形は、あの形じゃなかった気がするんだけど
    よーく考えてみい、ピラミッド、あれ、ひどいと思わんか?
     
    あれさ、大勢産んで、その中の数人が何とか成人して
    働きまくって、歳を取ったらさっさと死ね、って生き様の見本じゃん。
    何だ? その、ロコツな奴隷型は。
    やっぱ、“ピラミッド” に奴隷はつきものか。
     
    人生って、産まれて無事に生きて、60歳を過ぎたら
    徐々に死んでいく、というのが理想じゃないんか?
    働き詰めで、定年退職して安らぐ時間も与えられないなら
    何のために生まれてくるんだよ?
     
    人口ピラミッドの理想図は、鉛筆型だろうー。
    0歳から60歳ぐらいまで同じ人数で
    それ以降は削った鉛筆の先のように、なだらかに尖っていく。
    途中で死ぬ人などいない、って形。
     
     
    今は “人権” とやらが悪用されてて
    子供にも人権があるんで、老後の面倒をみせる親は鬼
    そう言われるから、子供の養育に掛かるはずのお金を
    自分たちの老後用に貯金せざるを得ないんだよ。
     
    子供ひとりあたり、大学までいかせるのなら
    1千万は掛かる、とか言うじゃん。
    それプラス老後の貯金、無理な家庭も多いだろ。
     
    少子化の本当の理由は
    “子供の権利を守るためにも
     死ぬまで自分たちだけで生活をしていかなくちゃならないので
     そのための貯えもあるんで、余分に子供を産み育てる余裕がない”
    これだと思う。
     
     
    少子化対策は、いらないと私は思う。
    少子化を止める事で解決しようとしている、
    国を運営するための方法には、違う解決策がちゃんとある。
     
    それは、年金、生活保護等の不正受給
    それを厳しく取り締まって、なくす事。
    繰り返し言うけど、“不正受給” だからな。
     
    日本人じゃない人が、年金を払っていないのに
    日本に住んでるから、と年金の受給を求めたり
    2005年以降に日本に来て、何故か生活保護を受けてた外国人が
    東北震災で祖国に避難して、再度日本に来た時に入管審査の書類に
    「生活見通し: 生活保護」 と書いて再入国したり。
     
    日本は税金を納めて国を維持しようと努力する日本人のためのもの。
    生活保護も、本当に仕事ができなくて困っている日本人のためのもの。
     
     
    日本人が日本人らしい最低限の暮らしをするための制度が
    外国人や遊んで暮らしたい人に食い荒らされているのを取り締まれば
    年金も立ち回るようになり、日本人の年寄りは
    肩身が狭い想いをせずに、一生懸命に働いたご褒美に
    のんびりした老後を過ごせるようになるかも知れない。
     
    そうなれば、女性たちも子供を必要以上に産めという
    強要される風潮もなくなるはず。
     
    少子化なんて、本当の問題点じゃない。
    マトモな人の稼ぎにぶら下がって生きるヤツが多すぎるから
    国が機能的に動かなくなるんだ。
     
     
     

    評価:

    SEIKO CLOCK


    ¥ 5,900

    (2009-12-11)

    コメント:とっぺんを触ると、音声で年月日や時間を知らせてくれるそうだ。 目が見えないと今日が何曜かもわかりにくいから、そういう人に向く機能なんだと。 そんで、こいつは何と英語も喋るそうだ・・・。 いいいいいや、まさかー、あははー、時計に負けた気分などまったくないよ? 大丈夫。 うん、大丈夫大丈夫・・・・・

  • 黒雪伝説・王の乱 2

    大広間では、黒雪の親衛隊が注目をあびていた。
    しかしそれは遠巻きに遠巻きにで
    彼女らの周囲には、見えないドーナツが置かれているかのように
    空間がポッカリ空いていた。
     
    数日前まで海賊だった彼女らにとっては
    慣れない軍服を着せられた上に
    お貴族様たちの好奇の目に晒されるのは、ひどく耐え難い。
    間が持たずにジリジリしているところに、黒雪がやってきた。
     
     
    頭領、レグランドがホッとして黒雪のところに走り寄る。
    「黒雪さま、おお、ドレス姿がお美し・・・い・・・?」
     
    「お世辞など言わずともよろしい。
     私の美容係など、遠慮なく罵詈雑言の嵐よ。
     まったく、高貴な姫君に向かって・・・。」
     
     
    広間の中央に親衛隊を連れて行った黒雪が、大声で言った。
    「皆さん、ご紹介しましょう。
     今回の旅で功績を上げ、私の親衛隊となった女性たち
     名付けて、肉塊三姉妹です!」
     
    「ちょ、その名前はご勘弁を!!!」
    すがりつくレグランドに、黒雪はガラ悪く舌打ちをした。
    「注文が多いわね。」
    「初めての注文だし!」
     
    「はいはい、わかったわかった。
     えーと、黒雪親衛隊です。
     皆さん、よろしくお願いします。」
     
     
    部屋中から拍手が鳴り響いた。
    人々が親衛隊の体に無邪気に触れて喜ぶ。
    「おお、デラ・マッチョではないか!」
    「凄いですわね、デラ・マッチョですこと。」
     
    「デ・・・、デラ・マッチョ・・・?」
    わけわからん褒め言葉?に、呆然とする親衛隊であった。
     
    “デラ” が何かと言うと
    頭の悪いヤツが、メガ → ギガ (だったっけ?) ときたら
    次の単位は デラ だ! と言い張った事に由来する。
    ちなみに今でも、テラよりデラの方がそれらしいと思っている。
    スペイン語っぽくって良いではないか!
     
     
    「・・・私の存在は無視ですか・・・。」
    王子が暗い顔をして、黒雪の背後でつぶやいた。
     
    「うおっ、びっくりした!!!
     あなた、いるならさっさと声を掛けてくれれば良いのに。」
    「・・・普通の妻は、夫を真っ先に探すものですがね・・・。」
     
    目を逸らしながらブツブツ言う王子に
    黒雪はニッコリと微笑んで、頬にキスをして耳元でささやいた。
    「私の忍耐力はそんなにない、って事はご存知ですわよね? ふふっ」
     
    微笑む黒雪のこめかみに、太い血管が浮いているのを見て
    王子は恐怖を感じたけど、どうしても不満が拭い去れず涙目になる。
    「だって・・・、だって・・・」
     
    「二児の父親が 『だってだって』 じゃありませんよ?」
    黒雪の微笑みは最上級になった。
     
     
    王子の背中に妙にサラリとした汗が流れ落ちた時に、広間に声が響いた。
    「王さまのおなーーーりーーー!!!」
    一同が頭を下げて迎える。
     
    王は、ゆっくりと広間に入ってきた。
    「こたびは王子と妃の働きにより、資源が見つかった事まことに喜ばしい。」
    王子と黒雪は、王の前に出てお辞儀をした。
     
    良いけど、毎回のこの儀式が面倒なのよね
    この王、無能なくせにこうやって威張りたがって
    パーティーばかり開くのがうっとうしいわ・・・
    たまにはあんたも何か役に立て、っつの。
     
    黒雪は王子とのケンカのイライラも合わさって
    心の中で、いつも以上のリキの入った罵倒をしていた。
     
     
    「だがしかし、その真意は
     余をおとしめようとする企みと聞いた。
     正当な王の権威を脅かす、この不届き者たちを捕えよ!!!」
     
     
    会場が は??? と、なった。
    もう、誰ひとり残らず、は??? である。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           黒雪伝説・王の乱 3 11.8.10  
           
           
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  • 大空高く飛ぶ自由な鳥に私はなりたい。
     
     
    なってどうする、野生動物は四六時中エサエサ考える厳しい生活だぞ。
     
    私が言うのは、こういうバードなロマンじゃなく
    チキンな食生活である。
    アホか! 私に夢と希望を期待するんじゃねえ!
     
     
    私は鶏肉が大っ嫌いである。
    食う事は出来る。
    美味いとも思う。
    だけど、とてつもない嫌悪感があるんだ。
     
    この感情は、他の食物では起きないので
    鳥やら鶏に何かトラウマでもあるんか?
    と記憶をまさぐるも、清く正しい私の人生には何の汚点もない。
     
    自分でもさっぱりわけがわからん、こういう場合は
    “前世が鶏だった” という答しか出ないよな!
     
    今世は人間になれたのだが、現状を冷静に見ると
    とてもランクアップしとるとは思えんのが、また不憫である。
    きっとベムもベラもベロも
    人間になったらなったで、失望した事と思う。
    (「早く人間になりたーい」 が合い言葉の
     “妖怪人間” という昔のTVアニメの話である。)
     
     
    前世だの何だのは、スピリチュアルな和服あたりに任せておけばよし。
    問題は、今の日本では鶏肉が食えないのは生活に支障をきたす
    という、鶏肉を問題にしていない民衆なら
    「えっ、そうなの?」 とビックリする現実である。
     
    鶏肉が食えないと、あらゆる場面で困るんだよ、マジで!
     
    鶏肉がダメなら、牛肉を食えば良いじゃない?
    と思っていた時期が、確かにあった。
    だけど、それは自らが選択できる場合に限る。
     
    飲み会とか食事会とかお呼ばれとかさ
    何で皆とりあえず、“ビールとから揚げ” だよ?
     
    「それで良いよね?」 に、いっつも異議を唱えていると
    我がまま女に認定されかねないので
    何その弱者切り捨ての民主主義は! と、内心激怒しつつ
    飲むふり食うふりをしているが (ビールも嫌い)
     
    この国にはどれだけ鶏がいるんだよっっっ!!!
     
     
    てかさ、料理だけじゃなく、鶏肉はどこにでも入ってる気がする。
    “牛ひき肉”、怪しい店あるぞ。
    牛100%のはずなのに、鶏の味が微かにするものがあるんだ。
     
    ウィンナー、恐くて袋を見れないけど
    鶏肉が入ってるやつがあると思う。
    他の加工品も、鶏肉混入率、すっげえ高いと思う。
     
    何故わかるか? っちゅうと
    嫌いなものって、味でも匂いでもすぐわかるじゃん。
     
    オムライスも炊き込みご飯も、鶏肉が入っている。
    鍋なんか、鶏肉率が高いし
    弁当系にはから揚げがつきものだし
    食われるために生まれいずるのか、鶏は・・・(涙)
     
    てかさ、鶏肉、カロリー控えめだと言われるけど
    私データでは、から揚げ、デブ食だぞ。
    味が淡白な分、調味料がものすごい事になってるはず。
    ダイエット目的の鶏料理ならササミ蒸しに限る、と言いたい。
     
     
    こんな鶏肉だらけの日本で
    鶏肉が食えないなど、どんだけハンデか。
     
    そこで前向きに、時々鶏肉を食う訓練をしているのだ。
    ケンタッキー社さん、時々お世話になっております。
    おたく、やたら値段が高い気がするけど
    肉が比較的、薬臭くないんで、しょうがないですよね・・・。
     
     
    で、モソモソと食うんだけど
    「何で私、鳥食ってるんだろう・・・?」
    と、途中で思ってしまう。
     
    クリスピーやツイスターだったら、まだ良いけど
    普通のフライドチキンだと、あの解体作業が無理。
    何だか色々と “部品” があって
    ゾッとして、食を続行できなくなる。
    フライドチキンは、食うより残す部分の方が多い。
     
    TVで、「全部 (骨も) 食えるように作ってある」 と
    ケンタッキー社の人が言ってて、とてつもなく落ち込んださ。
    私、7割ぐらいは残してるんだよ。
     
     
    と言うか、筑前煮とかでも
    鶏のササミを丸ごと入れて、ダシ取り用にして
    食う時は捨てているんだ・・・。
     
    ササミ、あるとないとじゃ大違い!
    良いダシが出るんだよー。
    身はダメだけど、ダシだと良いという不思議。
     
     
    これで、「前世が鶏」 だと思わない方が不自然じゃねえ?
    とりあえず、今後もたまに食う努力をする。
    だけど本音を言うと、鶏料理、滅んでほしい・・・。
     
     
     

    評価:

    サザック


    ¥ 880

    コメント:ね、この写真、恐くねえ? 何でこの人形にかぶせたわけ? 商品一覧の中でデスマスクのように悪目立ちしてたぞ。 てか、もしかしてこれ “ラブ・ドール” じゃねえ? 商品そっちのけで、このディスプレイの感覚に驚嘆してしまうぞ。 

  • 黒雪伝説・王の乱 1

    「おおっ、王子さまと黒雪さまがお帰りになられたぞ!」
    城にはもう早馬による知らせが届いていた。
    今回の旅で、最北西の場所に温泉と鉄の鉱脈が見つかった事は
    城中の者が知っていた。
     
    「さすが、あの黒雪さま!」
    城の者は口々にそう感心した。
     
     
    「・・・私の評価は低いですよね・・・。」
    王子にそう言われたら、普通は返事に困るものだが黒雪は違う。
     
    「しょうがないでしょ。
     F1だって、ドライバーのみが褒め称えられて
     メカニックの苦労は目立たないものだし。」
     
    黒雪に気楽に言われて、王子は激しくムカついた。
    「私だって体を張ってるじゃありませんか!」
    王子の声がワンワン響いた。
     
    場所は風呂場。
    王子専用の広い風呂があるというのに
    黒雪の後を付いてきて、黒雪が脱ぐ隣で王子も脱ぎ始め
    黒雪が湯に浸かる横に入ってきて、グチグチ言ってるのである。
    風呂担当の者たちも、全員困っている。
     
     
    「あらあ、あなた、自分の評価のためにやってるんだー?」
    黒雪が、プププと含み笑いをした。
    これ以上に腹が立つ返しもない。
     
    王子がザバーーーッと立った。
    お、くるかな? と黒雪は思ったが、無言で風呂場を出て行った。
    さすがの王子も、今までになく激怒したようである。
     
    黒雪はそのまま、振り返るでもなく
    のんびりとお湯に浸かりながら鼻歌を歌った。
     
     
    「放っといて良いんですのん?」
    ヌッと顔を出したのはキド。
    キドは、またボウルでパック剤を練っている。
     
    「おまえの、そのパック、臭いのよねえ。」
    黒雪の嘆きを、キドは無表情で切って捨てる。
     
    「無臭にするには、また余計な処理が必要なのですわん。
     今はもう、美容は “ナチュラル” の時代ですのよん。
     そんな事より、王子さま、可哀想じゃないのん。」
     
    「んーーーーー。」
    黒雪は、困ったように唸った。
     
     
    “国のため” という信念をブレさせたらいけない。
    何年もお偉いさんをやっていると
    その内に、大義よりも保身が大事になってくる。
    評価などを気にしていたら、判断に支障が出るというのに。
     
    これを黒雪が本能で知っていたのは
    生まれつきのお姫様だったからである。
    評価などなくても、過去は揺るぎないのだ。
     
     
    あの人も妖精界の “王子” とはいえ
    私と違って、生まれた時から既にその立場を失っていたんで
    今のこの地位にしがみつきたがる恐れもある。
     
    北国の再興と繁栄のためには、評価うんぬんは諦めて
    無償で使命を果たしてもらわないと。
     
     
    鏡の前でマッスルポーズを取り、自慢の筋肉を確認しつつも考える。
    さあて、どうやったらあの人が納得するかしら
     
    黒雪にしては珍しく、少し悩んでいた。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 2 11.8.8  
           
           
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  • 腕時計

    私はしょっちゅう時計を見る。
    しかし、腕時計はしない。
     
    別に確固たる信念があるから、しないわけではなく
    アクセもそうだけど、体に服以外を着けるというのが
    すんげえ違和感があるのだ。
    よって、アクセも滅多に着けない。
     
    それでも20歳ぐらいまでは、無理して腕時計を着けていた。
    ところが、違和感があるある言うくせに
    動作がザツなのか、時計の出っ張りを計算せずに動き
    机やドアにブチ当てて傷を付けたりするのだ。
    はめたままだから、骨に痛えの何のって。
     
     
    そこで、懐中時計に切り替えた。
    小ぶりのペンダントタイプを使っていたが
    すぐにチェーンをブチ切ってしまう。
     
    しょうがないので、ポケットに入れて
    わざわざ出して時間を確認していたのだが
    その行為が、ものすげえこだわりのあるヤツに見えるらしい。
     
    会う人全員に、そういう形状の時計を持ち歩くのは
    何故どうしてホワイ? と訊かれ、正直に理由を言ったら
    何の期待をされていたのか、ひどく落胆されてしまうので
    とうとう、時計を持つ事自体を止めた。
     
    今は携帯で時間がわかるから便利だろうが
    私の携帯は重くて持ち歩けないので、恩恵は受けていない。
     
     
    ところで、この腕時計の話で、不思議な体験がある。
    高校に入学したら、かあちゃんが何の感慨を深めたのか
    「あなたももう高校生なのだから、これを使いなさい。」 と
    かあちゃんが長年愛用していた腕時計を譲り受けた。
     
    長方形の薄く小さいシンプルなアンティーク調の時計で
    てか、当時でも数十年前に買ったという、実際に古い物なのだが
    私の好みに珍しく合い、とても嬉しくて
    毎日言われた通りにネジを巻いて、大事に使っていた。
     
    ところが、1ヶ月ほどしたら、急に動かなくなってしまったのだ。
    かあちゃんに、「壊れたよー」 と返すと
    (いや、普通はそんな返し方をしないのは
     さすがの私でも、わかってるから。
     相手がかあちゃんなんで、甘えただけだから。)
    「乱暴に扱ったんでしょう」 と怒られたが、そんな事はない。
    大事に大事にしていたんで、一度もぶつけたりもしなかったんだよ。
     
    その時計、かあちゃんが持つと動き始めるのである。
    「壊れてなかったわよ。 ネジをちゃんと巻きなさいね。」
    と、再び渡され、前回以上に気をつけて扱ってたのだが
    やはり私が持つと、1ヶ月ほどで動かなくなり
    かあちゃんが持つと、すぐ動き始めるのだ。
     
     
    学習能力のない母娘は、こういう事を数度繰り返し
    「あなた、何かヘンな念でも出てるんじゃないの?」
    と、オカルトな言い掛かりを付けられ
    時計はかあちゃん所有に戻った。
     
    かあちゃんからは、腕時計を何回か貰ったのだが
    そういう事態になったのは、あの腕時計だけだった。
     
    多分、あの腕時計はかあちゃんが好きだったんだろう
    と、メルヘンの方向で解釈しているが
    かあちゃんが死んだ今、形見として私の手元にある。
    何か、謂われなく嫌われてそうなので、押入れに封印している。
    呪われたりしないか、ちょっと不安である。
     
     
    ちなみに、私が持ってるとうちゃんの唯一の形見も腕時計だ。
    こっちも数十年前のブツで、もう立派なアンティークである。
    これが薄いくせに重いのなんの。
     
    というのも、最初は兄が使っていたのだが
    「おまえ、親父の形見は持ってないだろう、これをやるよ。」
    と、いきなり渡されたのだが、その際の取り扱いの説明に
     
    “あまりに古いんで、電池交換は余程の専門店じゃないと出来ない”
     
    という言葉があり、面倒くさいんで押し付けた、と気付いたのである。
    電池が切れてしまっているが、このまま放置していて良いんだろうか?
     
     
    腕時計とは、私を悩ませる存在である事は確かである。
     
     
     

    評価:

    グラスプ


    ¥ 1,980

    コメント:若い頃にこういう文字盤の時計を探してたんだ。 「今、子の刻。」 とかアホな事を言いたくてさ。 結局、見つからなかったんだけで、現代のネット社会は便利だのお。 ただ調べてみると、時刻表示がおかしいと言う人もいるんで、お遊びグッズとして捉えた方が良いかも。

  • アフィリのお礼

    うーん、このタイトル、何かえれえ感じ悪くねえ?
    一瞬、振り込め詐欺でもやってる気分になったよ。
     
    でも言いたい事は、私にしては純粋な気持ちなんだ。
    以前にアフィリ依頼の記事を書いただろ?
     
    あれから、えーと約7か月。
    貰ったポイントで、買い物が出来たよ!!!
     
    皆、ありがとうーーー!
     
     
    買ったのは、この2点。
     
     
     
    ここの記事にもアフィリを張った、ユーワの目ぐすりの木茶と
    東レの蛇口浄水器 トレビーノの替えフィルター。
     
     
    アフィリで買うものは、真剣に生活必需品にしよう!
    と決めているんだ。
    だって皆が、わざわざ私のところからアマゾンに行ってくれるんだから
    ふざけたポイントの使い方なんて、許されないだろ。
     
    この2点は、私にとって必需品。
    なくてはならないもの。
     
    目ぐすりの木茶は、光に弱い目を痛みから救ってくれる。
    トレビーノ浄水器は、ないと茶やコーヒーどころか料理も出来ない。
    水道の蛇口から地下水が出る地方から来た私には
    関西の水道水はつらいんだ。
    シャワーも浄水しないとブツブツが出来る。
     
    だから、このトレビーノは関西に来て以来
    ずっと使い続けているもので、本体は今2代目。
    1代目は去年、割れてきたんで買い換えざるを得なかった。
     
    皆からの善意で助けてもらってるアフィリだからこそ
    そのぐらい重要なものを買っていくつもりなんだ。
     
     
    そんで金額はギリギリ、セーフだった。
    私の場合、1か月に1000円弱ぐらいかな。
    こんなに協力してもらえるとは思わなかった。
     
    こんなヘンな商品があるよ、みたいに
    使ってもいない物を見つけてきて
    皆に楽しんでもらおうというつもりで、商品紹介をやっているんだ。
     
    だから私が張るアフィリは、ほんと役立たず。
    なのにポイントが入るというのは
    私が張った商品 “以外” を買うのに
    私のところから入ってくれている、という事だろ?
    それはもう、善意以外の何ものでもないじゃん。
     
     
    皆、本当に本当にありがとう。
     
    この恩返しは、自画自賛まみれの無責任なくだらん記事を
    毎日書き続けていく事で返すよ。
     
    これ以上にいらないお返しもないと思うが
    これがほんとの “お礼参り” ?
     
    ちょっと上手い事を言うたつもりになって、どうもすみませんーーー
    ああっっっ、帰らないで、捨てないでっっっ!
     
     
    関連記事: アフィリ 10.11.29 
          目ぐすりの木茶 11.7.22 
          クリスタルシャワーヘッド 09.3.9
         アフィリのお礼 2 11.11.30
     
     
     

    評価:

    ドクターズピュアウォーター


    ¥ 13,680

    コメント:これはもう2年以上使っている。 水道水で首裏にブツブツが出来る私の必需品。 ここの販売店に直接行った事もあるけど、良さげな店主さんだったんで、健康だの妙なエコだののヘンな思想や押し売りの心配はいらないと思う。 記事本文に使用レポのリンクあり。

  • 亡き人 後書き

    この話は、私の死生観を元に書いていたのだけれど
    連載している時に、東北大震災が起こり
    亡くなった人が大勢いるのに
    死がテーマの物語を続ける気にはなれずに
    中断した、という特異な経緯がある。
     
    その間、私の死生観が変わったかと言うと、変わらなかった。
    自分でも思うけど、私のそういう感覚は特殊だと思う。
     
     
     
    実母は、私が殺したと思っている。
    兄も親族も、誰も母の生命維持装置を止められなかった。
    止めたのは私。
    何のちゅうちょもなかった。
     
    心の中で母に、“お疲れ様でした” という言葉を掛けながら
    むしろ私は、母の死を祝福していた。
    院内感染という “事故” ではあったけど
    母は人生を全うしたと思えるのだ。
     
     
    母が死んだのは、今でも寂しい。
    幽霊でも良いから、ずっと側にいて欲しい。
    出てこられるのは恐いけど、いる、とわからせてほしい。
     
    私はいつ誰とどこで何をしてても、孤独を感じるようになってしまった。
    まるで世界でひとりきりのような気がするんだ。
    愛してくれた親の死というのは
    こんなに感覚に影響するものなんだろうか。
     
    だけど、だからこそ、自分で母の命を止めて良かった。
    こんなに愛してくれた母だから、私が殺せて良かった。
     
     
    ただひとつ、悔いがあるとしたら
    それをすべき資格があるのは
    母の晩年に一緒に住んで、入院した母の面倒をみた兄である事。
     
    だけど兄にその決断は出来なかった。
    兄は、愛ゆえに母の命の行方を決められなかった。
    私は、愛ゆえに母の命の行方を決めたかった。
     
    きっと多くの人は、兄の感覚に共感すると思う。
    私の感覚はおかしい。
    それは認めるけど、恥はしない。
     
    念のために解説するけど
    母は、兄も私も同じように愛してくれた。
    少なくとも私は、母の兄と私への愛情の違いを感じた事はない。
     
     
     
    “亡き人” の最後には、異論が多いと思う。
    がっかりした人もいるだろう。
     
    私には私の言い分があって、小説を書いている。
    と言うか、私の感覚ではない事を表現するのが、どうも苦手で
    そんな事では、話の幅が広がらないので
    何とか、私にない考えも取り入れていこうと頑張っている最中なんだ。
     
    だから今のところの、私が書いた小説全部に
    私なりの意味を含ませている。
    実はどの話も、意味のない展開はひとつもないんだ。
     
     
    だけど映画やドラマや小説は
    観た読んだ人が、それぞれの感覚で解釈して
    自由に想像を膨らませていくのが面白さのひとつだろ?
     
    そこに、「これはこういう意味なんだよ。」 と
    たったひとつの答を言うのは
    いくら書いた本人とはいえ、興醒めもはなはだしい。
     
     
    だから “亡き人” の解説はしない。
    最終話のあの場面は、現実なのか、夢なのかあの世なのか
    誰が誰とどこで会ったのか、それがどういう意味を持つのか
    私の中には私の物語がある。
    このシーンを、あいまいに書いたのにも理由がある。
     
     
    だけど告白すると
    ひとつだけ書けなかったのが、長野の未来。
     
    この小説の “ゼロ” は、私が書いた小説の登場人物の中で
    実際の私の性格に一番近いキャラなんだよ。
     
    私を必要としたのに失ったヤツが、どうなるのか
    私には、どうしてもわからなかったんだ・・・。
     
     
     
    関連記事: 亡き人 1 10.11.17 
          
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  • 亡き人 40

    砂利に足を取られないように、板の上を歩く。
    歩幅が合わずに、よろけつつ。
     
    それが現実ではないという事は、すぐにわかった。
    でもトンネルが見えた時には、いやだな、と思った。
    薄暗さもだけど、列車が来ないかが恐い。
     
    少し歩調を速めるけど、走る事はしない。
    何となく。
     
     
    トンネルの出口では、光の眩しさに
    しばらく立ち尽くしてしまった。
     
    目が慣れてきて、少しずつ視界が開ける。
    遠くに女性が立っていた。
     
    その小さな人影に、何故に真っ先に気付いたのか。
     
     
    真っ青な空に、真っ赤な花畑の中
     
    黒い髪に白い服のその女性だけ
    まるで塗り忘れたかのように、色がなかったからである。
     
     
    その女性は、こちらの存在をわかっていたかのように
    ゆっくりと振り返った。
     
    白も “色” なんだな、と気付いた。
     
     
     
    山口・・・・・父親の会社の跡を継ぎ、危ぶまれつつも
           人材に恵まれ、業績を安定して維持させる。
           結婚後、一男一女の父となる。
           
    福島・・・・・プログラマーになり、結婚後、子供も儲けるが
           激務に離婚、離職。
           田舎に移り住んで、土と共に暮らす人となる。
           
    岡山・・・・・実家の神社を入り婿で存続させ
           自分は、地元では有名な “霊能巫女” となる。
           子供を3人産み、なお精力的に活動をする。
           
    石川・・・・・ゼロの言い付けを守って、キャリア官僚をゲットするも
           第二子を産む際の、夫の浮気が原因で別居。
           そろそろ許してあげてもいいか、と高飛車中。
     
     
     
    長野太郎・・・ 
     
     
     
         終わり
     
     
     
      < おまけ >
     
     スピリチュアル・長崎は、ゼロ捜索時の働きを買われて
     探偵会社に就職した。
     後の霊能力探偵の誕生である。
     
     が、この話を広げたくはない。
     
     
     
    関連記事: 亡き人 39 11.7.27
           亡き人 後書き 11.8.1     
          
          亡き人 1 10.11.17 
          
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