化粧品が大好きだあああああああああっ!!!
お手入れが大好きだあああああああああああああっっっ!!!
・・・だけど、真実は伝えねばなるまい・・・
化粧品に金を注ぎ込み、朝晩30分お手入れし
貧乏になったら知恵を絞り、工夫でしのぎ
高級ラインナップからニベアまでを網羅し
ノンオイルからノンシリコン
果てはオーガニックにたどり着き
手作りし始めるのも時間の問題だった私が
ババアになった今、断言しよう。
化 粧 品 は 肌 に 悪 い
すいません、こんな結論ですいませんーーーっ。
でも目を逸らさずに判断したら、こうなったんだ。
お手入れ自体、肌に良くない。
“触らないのが一番” は、髪だけじゃなく
肌にも当てはまるんだ。
だけど現実問題、化粧品を使わざるを得ないんだよ。
それは紫外線カットをしなくちゃいけないから。
肌に一番悪いのが紫外線だから
日焼け止めを塗らなくてはならない。
日焼け止めは落としにくい。
そこでクレンジングと洗顔が必要になり
根こそぎ汚れを取ると、保湿が必要になる。
だから化粧品は欠かせないものになっているのだが
ここで盲点が発生する。
お手入れは、キレイになるためにするものじゃないのだ!
肌を保護するためなのだ。
最悪の状態 (紫外線で皮膚組織が破壊される) を防ぐために
まだそこまで肌に致命的ではない処置を施す、
それが、“化粧品でお手入れ” なのだ。
つまり、大と小、どっちの害を取るかな? って事。
これに気付いたのは、体調が悪くて
お手入れすら面倒くさくなって、肌を放置した時である。
何か、お手入れ、しなくても良くね? と思って
洗顔も水洗いのみで済ませてみて、半年後ぐらい
もう、肌がとても良い状態に・・・。
何で変化に半年以上掛かるかっちゅうと
やっぱり日焼け止めのためのクレンジングが
肌にダメージを与えているっぽい。
だから日焼け止めは、簡単に落とせるよう低SPFで
だけどPAは+++の、昼間用美容液
(ソフィーナ・ボーテ デイプロテクター 10.12.17参照)
にして、サッとオイルクレンジングをするようにしてみた。
私の場合は、軽いクレンジング + しっかり洗顔 より
強いクレンジングと泡洗顔を、一瞬で済ませる方が
ダメージが少ない気がする。
正直、肌質によっては、クレンジングもしっかりしなくて良いと思う。
汚れって、入浴すれば落ちるんで
肌の潤いまで落とすより、汚れを残した方が肌に良いと・・・。
今までの常識を覆すけどさ。
もう、美容の真実と言って良いほど大事な事なので
おさらいで、しつこく書く。
ちなみに私は、色白でも美肌でもない。
表面は脂でヌラヌラだけど、肌内部はカッサカサの
インナードライで薄い皮質のババアである。
(それも今では普通肌になりつつある。)
肌質によっては、特に洗顔のところで
自分に合う方法が変わると思うので
そこは各自、試行錯誤をしてみてほしい。
1.肌の汚れは、出来るだけ落とさない。
肌の汚れだけを落として、潤いを落とさない方法がないからだ。
カサついても、その後のお手入れで潤いを与えれば良い
と、美容家やメーカーは言うけれど
失われた潤いは、はっきり言って戻らない。
いくら保湿剤を塗っても、それは表面上の事。
洗顔後にかさついてるのなら、それはもう大失敗。
しばらく洗顔剤なしの水洗いのみで
肌をオイルで保護するべき。
ケガだって、かさぶたを剥がしていたら治らないだろ?
かさつくってのは、そのレベルだと思うべし。
2.肌の保湿はオイルで。
私がお勧めするのは、動物性オイル。
馬油、サメ由来スクワラン等。
熊の脂やウサギの脂などは使った事がないので
何とも言えないけど、合うなら何でも良い。
私の結論では、植物性オイルは浸透しない。
だけど植物性にも、各々効果がある。
なので、植物性オイルを使うのなら
他の植物性とブレンドしたりして
お手入れの最後に、フタとして使うのが良いと思う。
なお、ラノリン (羊の毛の脂) は
動物から出る脂だけど、フタ系だと思う。
3.化粧水はいらない。
どうも化粧水が、一番肌に悪い気がする。
肌内部の潤いが蒸発するのは、化粧水が乾くせい。
肌のバリアも、壊してくれてる気がしてならない。
でも水分は必要。
何故ならば、オイルを薄く最小限に塗るためには
肌上に水分が残っている必要があるからである。
よって精製水、肌が丈夫なら水道水で良いと思う。
化粧水、というアイテムを使いたいなら
いらん成分の入っていないフローラルウォーターはどうだ?
化粧水は単なる、オイルの希釈剤、と考えるべし。
4.で、お手入れの順序
脂っぽいところだけ、泡で出てくる洗顔料を乗せ
(部分洗いのために泡立て行為、ってのが面倒なんで)
冷たくない程度の水でササッと顔全体を洗う。
ここで時間を掛けるのはヤバい。
水に浸かるだけで、肌の潤いは流れ出していくからだ。
これはババアになったらわかる。
洗顔後、顔に水滴が残った状態で
動物性オイルを手の平で伸ばし
その手の平を顔に押し当てる。
(化粧品の塗り方は、全部これで。
化粧水から乳液からクリームからファンデに至るまで。
“肌に5ヶ所点々と乗せて伸ばしていく”
これは大間違い!
何故わざわざ肌に摩擦を加える?
いたらん塗り方を提唱すな、メーカー!!!
時々こういうウソを言うから、不信感が拭えないんだよ。
美容のウソは、化粧品の消費量や
アイテムの使用種類を増やすためである場合が多い。)
気持ちに余裕があるなら、そのまま数分待ち
オイルを塗りすぎた、と思ったら水で少し洗い流す。
植物性オイルを塗る場合はここで。
水を顔にスプレーして
手の平で伸ばしたオイルを、顔に押し当てる。
ちゃんと湯船に浸かる入浴をしていれば、洗顔は必要なし。
皮脂は40度のお湯で溶け出すからである。
気になるなら、入浴時に泡洗顔などの調整をしてみれば良い。
これが今のところ、肌にとっては最良のお手入れだと思うけど
私の場合、お手入れや化粧品が大好きなので
娯楽で化粧品を楽しんでいきたい。
ほら、体に悪いのに駄菓子とか食ってるし
楽しい事って、寿命と引き換えなんだよ。
(よって化粧品使用レポも、お手入れレポも続けるけど
美容記事の頻度は減ると思う。)
・・・こういうレベルで、化粧品は肌には悪い。
これが私の結論である。
投稿者: あしゅ
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美容の真理
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亡き人 28
石川事件以来、ゼロは時々大学構内をウロつくようになった。
「いい? 恋愛は相手に惚れさせて始めるべきだぞ。
絶対に年増霊なはずの私が言うんだから、間違いないから!」
根拠なく、こう力説しちゃったもんだから
石川がどういう動きをしているか、責任を感じたのである。
しかしゼロは、ものすごい方向音痴だった。
この前の捏造伝説の教室の場所もわからない。
こんなウロウロしてるとこを太郎に見つかったら
きっと凄く怒られちゃうよーーー
ゼロは、構内の木のてっぺんに、天狗のように居座って
太郎以外の心霊研究会のメンバーを探した。
西の方で、ザワッと空気が波立った。
ふと見ると、石川がいる。
お、石川はっけーーーん!
ツイ と、真上に飛んで行くと、何と石川が男に怒鳴っている。
「ひどいじゃないの!」
ゼロが慌てて石川の前に降り立つ。
「はい! そこまで! ストップ!
そこで止めないと、絶対に後で後悔するから!
あーーー、見に来て良かったーーーーーーっ!
ほんっと良かったああああああああああああ!!!」
「何で・・・」
口を開く石川を、誘導する。
「何も言うな、頼む、黙って聞いてくれ!
人前での争いは、後々必ず後悔するから!
消したい過去になるから!
このバカ野郎は、って、誰か知らんけど
私が霊障バリバリ当てとくから!
いいから、こっちに来て!
黒歴史を作る前に、きっと老女霊の私の言う事を聞いて!」
ゼロのあまりの剣幕に、石川は無言でゼロの後を追った。
人気のない裏庭にたどり着いて、ゼロはやっと止まった。
「で、どうしたの?」
「・・・彼が、今度のクリスマスは友達と飲み会だって・・・。」
そこまで言うと、ゼロの目を見た。
無言で見つめ合うふたり。
「えーと、じゃあ、おめえの1週間のスケジュールを
教えてくれるかな。
どこの講堂を使うかを明記して
マンションのリビングに貼っておいて。
私、その時間に合わせて行くから。」
ゼロが事務的に言う。
「え・・・、それは良いけど、何をしに?」
「良さげな男の物色じゃん。」
「でも、彼は?」
「は? 誰? それ誰?
え? 違うと思うけど、もしかしてさっきの男なら
おめえの人生には、もう1秒も関係ないんじゃない?
そもそも私、ああいう感じの体育会系って嫌いなんだよねー。
爽やかな卑怯者、っちゅうかさー。
そんなどうでも良いヤツの事より
今、付き合っとくべき男ってのはね・・・」
勝手に話を進めるゼロに、石川は吹き出した。
同時に涙も噴き出した。
うずくまって泣く石川の横に座り込んだゼロは
延々と “私が思う良い男” 論を展開した。
続く。
関連記事: 亡き人 27 11.2.14
亡き人 29 11.2.18
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亡き人 1 10.11.17 -
人生相談 28 挨拶を無視する同僚
<質問>
職場で挨拶を返してくれない人が一人いるんです。
しかも私にだけ。
私以外の他の人の挨拶にはにこやかに返している。
何かこちらに原因があったのだろうか、と考えても身に覚えもなく。
「私にだけ返さない」ので嫌われているのは確実です。
じゃあ私も返さないでおこーっと♪というのは自分的に許せない。
なので返事がなくとも挨拶しています、意地で。
それも給料の一部だと思って。
でも毎日泥のような嫌な気分が蓄積されちゃってモチが上がりません。
今現在、あまり仕事での接点もない人なのでいいんですが、
春からはその人と仕事でよく接触することになるので今から頭が痛いです。
皆さんならどういう対応をとりますか?
1「なぜ挨拶返してくれないんですか?」と直球で聞く
2スルーしてこちらから挨拶だけはしっかり継続する
3…思いつかない
<回答>
これは、普段のキャラによるんで
私の意見は、今回は本当に参考にならないと思う。
なお、詳しい状況がわからないけど
どういう状況でも、私がやってる事はほぼ同じなんで
それを答えるよ。
いかにもザツなのが、既に丸わかりか?
よくやってたのは、私を嫌っているので無視してるヤツに
返事をするまで、追い回して挨拶をする事。
これ、意外に怒られないものだよ。
きっと人を嫌う事自体に、罪悪感があるからだろうな。
その人は、しつこくされるのに懲りたのか
次からは渋々と返事をしてくれるようになった。
けど、関係は相変わらず悪かった。
何の解決にもなってねえ。
嫌われてる理由もわからず仕舞いだったが
きっとこの性格が災いしたのであろう。
今の私でも、返事をくれるまで追い回す。
昔と違うのは、大人になったんで
事前に理論武装をする事が出来て
怒られても、ねじ伏せる自信があるとこ。
被害者ヅラも、ちゃんと出来るようになりました!
更に嫌がらせをしたい気分なら
返事をしない人には、ものすごい大声で
しかも名指しで挨拶をする。
「○○さん、おはようございますーーー!」
んで、「ええーーー、今朝も無視ですかー?」 まで、大声で言う。
「ちょっと皆さん、静かにしてください。
○○さんに今から挨拶をしますのでー。
いっつも聞こえてないみたいなんでー。」 も、やっちゃう。
問題解決は、相手か他の人に任せて
「え? 私は返事をしてほしいだけですけど?」
と、とぼけた態度を貫く。
挨拶なんて、乳児の頃からしつけられる事じゃん。
しないなんて、人としてありえねえ。
好き嫌いと礼儀作法は別問題!
とても大人気ない対応だけど
挨拶もしない人とは、関係修復が出来る気がしないんだ。
だったら、“こいつ、挨拶もしないんだぜ” と
周囲に知らしめておく方が良くないか?
まあ、私の場合、嫌がらせまでするのが鬼畜だけど
明るく元気にやると、当人以外は失笑で済ませてくれるんだよ。
つまり “天然” を装うのが、一番やりやすいと思う。
普段は “天然” と言われるのを嫌ってるけど
こういう場合は利用させてもらうぜ。
これは、私のキャラならではの方法で
な? 私は天然じゃねえだろ?
挨拶してくれない理由を訊くのは、私はしない。
好き嫌いはしょうがないからだ。
そもそも、私を嫌うヤツの言い分など聞きたくもねえな。
相手に合わせる気も、自分を変える気も、まったくない。
好き嫌いで挨拶をしないなど、相手の非が明確なので
遠慮なく戦えて、ラッキー!
と言っても、返事を強要するだけで
私側は、業務部分には支障は出さない。
公私混同をしないから。
ここで、とことん意地を見せる。
よって問題が出るのは、必ず相手から。
私を嫌うのは容認するけど、そのせいで出る支障は
いちいち具体的に責めるぜ。
と言うか、むしろ、そう持っていきたいから
自分の業務を頑張っちゃうなあ。
仕事に張り合いが出る、っちゅうか。
私の言う事って、ほんとヒドい方法かも知れんけど
関係には、もうヒビが入ってると思うんだ。
大抵の人は、ここで修復しようとするけど
私には、それが成功した経験がないんだよなあ。
気にしないか、気になるなら戦う、の2択。
結局、こうなってしまう人生なんで
答もこれしか持っていない。
そんで嫌われるって、そんなに悪い事じゃないと思うんだ。
実際ショックだけど、良い事でもある。
この話は長くなるんで、またその内に記事にするよ。
おーい、常識的な社会人の誰かーーー
普通に参考に出来るマトモな意見を言ってくれー。
この答のままじゃ、相談者が可哀想だろー。
「自分ならこうする」 も頼む。
私の方法は、肉を切らせて骨を断つ戦法だけど
肉、切らせ過ぎてるだろ。
きっちりバチも当たるし、人望なくすし
お勧めしにくいよな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人生相談は、あまり受け付ておりませんが
ご相談はメールでお願いいたします。
相談前に、私の他の記事をご一読ください。
こういう “私” に相談する、というその選択について
もう一度よくお考えくださるよう、お勧めします。
アドレスはプロフィールにあります。
件名に、「人生相談」 と入れてください。
迷惑メールに紛れる危険性がありますので、何とぞ。
匿名で結構です。
いらん個人情報ばかり書いてこないで
肝心の相談内容の情報の方にこそ気を遣ってください。
なお、ここの相談では、通りすがりの人にも回答されます。
むしろ、回答を通りすがった人に丸投げする事もあります。
なので相談後の意見、返事、報告等がありましたら
出来れば記事のコメント欄に書いていただけたら、ありがたいです。
答えた人ここを読んだ人全員、結果を気にしていると思いますので。
※ 相談内容を転記の際、状況によって
伏字、改行、修正などをさせていただく場合があります。
※ 精神的に打たれ弱い方はご遠慮ください。
注: たまにこちらからのメールが届かない人がいますが
その “私ブロック” を解いておいてください。
<通りすがりの人の、回答上の注意>
偽名、匿名、無記名で結構ですので
相談内容に沿った、ご自分の意見、経験を教えてください。
貰った意見をどう解釈して取り入れるかは
相談者が勝手に決めて良い事なので、意見を書く人は
相談者に一方通行の贈り物をするつもりでお願いします。
相談者には相談者の個性や性格があるので
願ったものとは違う答を出しても
助言がムダになったわけではないのです。
相談者が意見募集を締めた後も
似たような状況の人も関係ない人も、何かの参考になって
皆が何かを得る事ができたら良いな、と願っておりますので
いつでも経験談などの意見を書いてくだされば、ありがたいです。 -
亡き人 27
「もうー、ゼロさん、今の驚いたよ、ひっどーい。
何で私が説教されなきゃならないのよ?」
「それは、だ。」
ゼロは両手をリズミカルに動かしながら歌い始めた。
彼女がいるのに、他の女を狙うって?
そんな男、別れろYO
股かけている女と学食でデート?
そんな男、別れろYO
しかもデートが、学食ランチ?
そんな男、別れろYO
クネクネと踊りながら、途中
ボッボボンッと口でパーカッションを入れつつ喋る。
「ついついディスっちゃったぜー。
私も、結構な芸達者だよね。」
飽きたのか、面倒くさくなったのか
急に素に戻すゼロ。
「てか、おめえも他の男と話すだろ
あまつさえ、男 (チャラ男) のマンションにも出入りしてる。
それを疑われるの、ウザくねえ?」
ゼロの言葉に、石川の表情が曇った。
「うん・・・、そうなんだけど
彼は私のする事に、あまり干渉しないし。」
その言葉を聞いたゼロは、気まずそうに頭を掻いた。
「・・・ああ・・・、もう自分で答は出てるんだね?」
石川の目から涙がこぼれ落ちる。
「うん・・・、彼とは私から告って
付き合ってもらってる、って感じで
連絡もいつも私からで
最近は何だかセフレでしかない感じで・・・。」
ボロボロと泣きながら、石川が途切れ途切れに喋る。
ちっ、しょうがねえ、とゼロは石川に言った。
「ちょっとここで、そのまま待ってろ。」
アルゼンチーン! で、太郎のところに行き、命令をする。
「石川が精神病院送りにされない内に
えーと、あっ、あそこのヘンな壷を隠し持って
さっきの教室に、すぐさま行って。」
「え? え? 何故そんな事に?」
「いいから、早く!」
教室に入った太郎は、即座にゼロの言葉の意味を理解した。
部屋の隅に向かって、ひとり号泣している石川の
周囲に遠巻きに人垣が出来ている。
ゼロから言われた通りに、太郎は動いた。
隠し持っていた壷を、ソッと部屋の隅に置き
石川に何事かを耳打ちする。
石川がハッと我に返り、振り返ると
離れたところから自分を見つめる無数の目があった。
「ちっ違うの、ごめん!」
石川は慌てて否定した。
「ここにある壷に向かって、願い事を唱えると叶う
って伝説を聞いて。
真剣に願えば願うほど、届くって言うから
うち、ちょっとお祖母ちゃんの具合が悪くて。」
どこの家のジジババも、何回かずつは殺されているものだ。
幸い、皆はその嘘を信じ込んだ。
が、その日以来、祈願者が耐えない教室になってしまった。
「ふっ・・・、またひとつ伝説を作ってやったぜ。」
勝ち誇るゼロを、太郎がいさめる。
「捏造ですからね、その伝説。」
「伝説ってのは、そういうもんよ。」
「・・・あまり調子に乗らないようにしてくださいね。」
太郎はゼロに、メッとした。
「なあ、何かおまえら、ラブラブじゃね?」
横から口を挟んできた山口に、ゼロが舌打ちをする。
「これだから、邪念だらけのチャラ男は・・・。
これはラブじゃなくて、愛なの!
わかってないなあ、チャラ男はあーーー。」
「ぼくだってわかりませんよ・・・。」
こっそりつぶやく太郎だった。
続く。
関連記事: 亡き人 25 11.2.9
亡き人 28 11.2.16
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亡き人 1 10.11.17 -
【朗読】黒雪姫 3/42
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YouTube – 【朗読】黒雪姫 3/42↓オリジナルをテキストで読みたい方はこちら
★ 黒雪姫 3 | 天使か?悪魔か?■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
再生には Flash プレイヤーを使用しています。
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※ 音楽・効果音素材は以下のサイトから頂きました。
- 深く積もった落ち葉の上をを歩く
from 株式会社こだまプロダクション
- ガラス割れる音
from 効果音 FLASH MUSIC CAST
-
挨拶
周囲に誰が住んでいるのか、まったく知らない。
それは私が、人の名前と顔を覚えられないせいもあるけど
近所付き合いがない都会の集合住宅ならではである。
そんな中でも、敷地内で会った人には
必ず挨拶をするようにしている。
おはようございます こんにちは こんばんは
仏頂面の私には、微笑むのは中々難しいけど
相手に聞こえるように、大声で挨拶をする。
大抵の人は、ちょっと驚きつつも
挨拶を返してくれるのだけど、たまに無視をされる。
そんなヤツは、シャイな若者だけかと思いきや
イイ歳をしたサラリーマン風の人が
返事をしない事も多いので
おめえ、それで会社でやっていけとんのか
社会はどうなっとんのか、とちょっと恐ろしい。
多分、賃貸とか一生住むわけじゃないんで
近所など、どうでも良いんだろうけど
危険な場所が増えたら、それだけ住居地の選択肢も減るんだぞ。
賃貸集合住宅が建つのを、地元住民が反対する理由が
まさにそこだと、いくつになったらわかるんだ?
いっつも無視しやがるオヤジよお。
他のヤツと区別が付かんが、多分おめえ同一人物だろ?
昨日も無視をされて、ヘコんで帰ってきた。
まあ、相手は中高生男子だったので
挨拶なんて、というお年頃だとは思うんだけど
挨拶をしても無視をされると
自分が存在していないんじゃないか
という気分にさせられる。
孤独ババアには、たまらない仕打ちである。
特に私は精神的に弱いので
どんだけだよ? というぐらいにヘコむ。
だけど、挨拶は止めないぞ!
私が挨拶をするのには、訳がある。
ド田舎者の私から言わせれば、都会は人目がない!
はあ? こんだけ人がいて?
うん。
雑踏の中、おめえを見るヤツがいるか?
この人の群れの中、おめえの動向を気にするヤツがいるか?
たとえ今この交差点で、私が泣き叫んでも
誰も声を掛けてはくれないであろう。
それが都会の優しいベールなのだ。
だから私は都会が大好きなのだ。
だけど自分の住居内、となると話は違う。
他人お構いなし、の無法地帯になってほしくない。
良い意味でも悪い意味でも、近くに他人が存在してるんだよ
という事を忘れさせないために、私は挨拶をするのである。
私も “町内会” とか、うざい派だけど
すまん事を言うけど、関西に来て初めて
ご近所の目、ほんっと大事だな! とわかったよ。
かと言って、何事が起きてる時は注意もしにくい。
ドグラって逆切れするじゃん。
年寄りには、その一撃で寝たきり、とかあるんで
恐くて注意できんのだよ。だから何事も、起きる前に牽制する。
起きにくいよう起きないように、もっていく。
今の時代は、これが大事だと思うんだ。
挨拶ババアなど、うざかろう。
だけど、それを 「うざい」 などと思うヤツは
犯罪者予備軍だと決め付けさせてもらうぜ。
“どうでもいい” って態度だろうけど
それが、逃げ隠れしたいように見える場合もあるんだ。
そんなヤツは、私の目の黒い内は好き勝手させない!
とか言いながら、次の瞬間には人の顔を忘れるんだが
私は私の住居の周囲を、なるべく安全に保ちたいんで
おはようおはよう叫んでいるわけだ。
挨拶、軽視してないか?
にっこり笑ってこんにちは、ってのは
付き合いではなく、監視のし合いだと思え。
歳を取ると、こういう事に聡くなるんだよな。
これも人生の経験値だと思う。
実録 年寄りは観察する! -
亡き人 26
「ほんま、怒るで、しかし!!!」
ワープの目まいに、ゼロがガラ悪く凄む。
「ごめん! ゼロさん、私が頼んだの。」
石川が両手を合わせて拝む。
「何か、石川が相談したいんだって。」
太郎の説明に、ゼロが ふーん と腕組みをした。
「こっち、こっち、人に聞かれたくないから。」
石川はゼロを教室の隅に連れて行った。
太郎は今から別教室で何かの作業らしい。
「で? 病気もらっちゃったか、デキちゃったか
股かけられたか、フラレちゃったか、どれかな?」
ゼロのロマンのない言い草に、石川はギョッとした。
「何でわかるの? 恋愛相談だって事が。」
「多分、年増霊であるゼロさまには
おめえが処女じゃない事もわかるぞお?」
「えっっっっっ!」
なっ何で? と焦る石川にゼロがふふんと笑う。
「男との距離感が微妙に違うと思わないか?
処女と非処女。
しかも非処女が近いわけじゃあない。
岡山は、ありゃ処女だな。
それも乙女系じゃなく、男いらねの鉄の処女だよね。」
ああ・・・、と、納得する石川。
「で、どれかな?」
「とりあえず、決定じゃないけど
浮気されそうっぽくって・・・。」
「なあ、さっきっから隅っこで壁に向かって
ひとりブツブツ言ってるあの女、何なの?」
当然、人々にはこう見えるわけで。
「で、今、彼はその女と学食にいるはずなのよ。
何を喋っているか、ちょっと聞いてきてくれない?」
石川のお願いを、ゼロは即答で断った。
「イ・ヤ!」
「何で?」
叫ぶ石川に、ゼロが答えた。
「私は今から凄く忙しくなるんだよ。」
「・・・今って、何で?」
「それはな・・・、い ま か ら 」
ゼロがユラリと立ち上がった。
「おめえに説教するからだよーーーっっっ!!!」
ゼロがヌバーッと、石川に迫り
キャアアアアアアア と教室中に石川の悲鳴が響く。
石川の大学での立場は、これで揺るぎないものとなった。
イヤな方面の意味で。
続く。
関連記事: 亡き人 25 11.2.7
亡き人 27 11.2.14
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亡き人 1 10.11.17 -
娘の趣味
主婦は夫、子持ちは子供の話題をしょっちゅう出してきて
おめえんちの家族のたわいない話なぞ、どうでも良いよ
と、ウンザリする私は、だからこそか、孤独老人なんだが
結婚していた時も同様に思っていたので、単に性格が悪いだけであろう。
よって、こういう私の性格を知っている人は
余程の突飛もない面白い出来事でもない限り
家族の話はしてこないんだが
ある時、知人にふとこう言われた。
「うちの娘、あなたと気が合いそう、って言ってるのよ (笑)」
ん? どういうこった? と、興味を惹かれて訊いてみた。
「どこらへんが?」
この知人には以前に私が、家の趣味の品々を処分した、という話をした。
孤独死した場合、私の部屋を片付ける時に
関係者に更なるショックを与えたくないからである。
「妙な痕跡は残さんに限るよ。」
そう、“裏のヒト” ぶって語った記憶がある。
こんな薄汚い話を、家庭内で何で話題にするのか知らんが
とにかく、それを聞いた知人の娘が
「あしゅさんと気が合いそうー。」 と、言ったらしいのだ。
そんで、自分が死んだ場合も
部屋の整理はまったく関係ない業者に頼んで
と、お願いされたそうだ。
これを笑いながら話す知人だったが、私は笑えなかった。
娘はどういう物を持っているんだ? と問うたら
「さあ? よくわからないけど本かしら?」
もうここでピンと来たが、確認のため更に突っ込む。
その本はどんな本だ? 薄い冊子か?
娘は何か書いてたり描いてたりするか?
結果わかったのは、娘は読むだけらしいが
薄い本をいっぱい持っているらしい。
そして独身主義らしい。
私が、某RPGをやってる、と聞いた時も
「気が合いそうーーー!」 と喜んでいたそうな。
(だから何で私のそういう話を家族に言うかなあ)
ああ・・・、娘、腐女子だよ・・・、しかも二次元の・・・。
と言うか、私は腐ではない。
某RPGも知らずにやってから、その “真価” に気付いた。
別の意味では、充分に腐ってはいるが
そりゃ、色んなジャンルの本をチェックしてはいるが
ハマらず、素通りしているだけなのだ。
娘よ、私を仲間扱いすな! と思ったが
そういう趣味にも一応の理解はあるつもりなので
私的には一向に構わん。
だが、それを笑顔で語るこの母は、多分その正体を知らない。
娘が男性を見る度に、受け、攻め、など想像してるとは知るまい。
腐女子の脳内は、パラレルワールドらしいのに。
どのジャンルのどのレベルの腐かまでは
この母の話では推測できなかった。
こっちも、詳しい事を説明したくないし
第一、そんなにその世界についてよく知らない。
それに特殊趣味の人々は、理解されずに苦しむ事も多いだろうから
チクるような非道な事は出来んよ。
しかし、この母親は私の大事な知り合いである。
母娘の関係は良好そうだし、元々大らかな女性なので
用心しながらも、これだけは伝えておいた。
「おめえの娘は変態だぞ、後々ショックを受けんようにな。」
知人は大ウケして、爆笑していた。
ま、この分じゃ大丈夫だろう・・・か・・・?
にしても、娘、何でそっちの道に行ったんやら。
すんげえ真面目で勉強も出来る、可愛い良い娘なんだが。
リアル知人で腐っていうのも、初めて見たんで感慨深い。
評価:
—
キューブ
¥ 998
(2006-12-25)
コメント:“フィギュア” で検索したのに、これに魅せられた私は動物好きのとてもイイ人。 が、よく見ると、先っぽが何故ここに付けられたのか、邪推で夜も眠れず昼寝する。 レビューを書いた私の尊厳と、買ったあなたの人格を台無しにする逸品。
-
亡き人 25
「霊がいる呪われた黒ずくめの部屋ぁ~~~~~。」
皆が引越しで忙しく働いている時に
何もする事がないゼロは、リビングの黒い家具から
顔半分を出して、荷物を運ぶ人々を威嚇していた。
「うわー、マジ、ヤな事しないでくださいよー。」
山口が本気で嫌がる。
同居のお陰で、太郎はほぼ毎日していたバイトを
半分にまで減らす事ができた。
家賃は1部屋占有だけなので、月2万という破格値だし
光熱費も “基本料金” という項目があるので
2人で分担する方がお得だし
大学の側なので、交通費は0になった。
余裕が出来た時間の半分は、遊びに回された。
学校の側という立地は、仲間のたまり場になるのである。
今宵も仲間が集まってドンチャンやっているところに
ゼロが来て、高らかに宣言した。
「おまえら若人に、『遊ぶな』 とは言わないけど
何事も程々にせえよ。
太郎が司法試験に落ちたら
子々孫々祟ってやるからな!」
この言葉に、一同は悲鳴を上げた。
「長野、頑張れよ!」
「私たち、しょっちゅう来るけど
気にしなくて良いのよ。」
太郎がキッと睨むと、ゼロは悪魔の笑みを浮かべた。
「ほっほっほ、若い者はたまには絞めにゃ暴走するしな。」
何気ない日々が過ぎて行った。
スピリチュアル・長崎の暴挙を
エリア・マネージャーに相談したら
系列会社の塾の事務へと、バイト先の変更を手配してくれた。
太郎に取っては、思いがけない出世である。
「ゼロさん、大事にしてあげなさいよ。」
エリア・マネージャーは、太郎の肩をポンポンと叩いた。
ゼロの除霊以来、エリア・マネージャーには
“男子好き” という疑いが掛けられていたので
太郎とも、これが最後の接触になるだろう。
ゼロさんに迷惑を掛けられたようなものなのに・・・
太郎は、エリア・マネージャーに申し訳なく思った。
引っ越しで浮かれ騒いでいた仲間たちも
いつもの落ち着きを取り戻し
学業にも精を出すようになったある日
太郎のところに石川がやってきた。
「ね、ちょっとゼロさんを呼び出してくれない?」
「ゼロさんに会いたいならマンションに来れば?」
「緊急なの、お願い!」
両手を合わせて頼む石川に、太郎はつい承諾した。
ゼロさん、呼び出しを嫌がるからなあ・・・
怒るだろうなあ・・・。
続く。
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カテゴリー 小説
亡き人 1 10.11.17 -
ファッションと危険
ババアになって、ようやくわかった真理。
おしゃれは危険を伴う
コメントで、「口の開いたバッグは危険だ」
という注意喚起を、海外育ちの人からもらった。
それを読んで、目からウロコだった。
ポリスメールを受信してわかる事は
ひったくりと痴漢がものすごく多い事。
空き巣も多いけど、それは予想の範囲内だった。
驚くのは、ひったくりと痴漢。
うちの近所でも、すんげえ多発している。
(以前に書いた記事 ポリスメール 10.12.27 の後
私の設定ミスか、書式が変わったんか知らんけど
ちゃんと私にも有用な情報を受信できるようになったんだ。
警察の人、どうもありがとうーーー。)
バッグは出来れば、体にフィットするように
斜め掛けや背負うといった着用で
口がきっちり閉まるものを、と言うのは
防犯上でも言われている。
でも、デザインで選びたいよな、バッグ。
斜め掛けがアホみたいな状況もあるし
リュックは移動には良いけど
合わないファッションもあるし。
だけど現に、大勢がひったくられてるんだよな。
鉄道系情報はポリスメールでは来ないけど
この分じゃきっと電車内でのスリも、思うよりも多いぜ。
口の開いたバッグ、良いカモだろう。
服も、やっぱり露出過剰なのって
男性の性欲をあおるのが現状だと思うんだ。
中にはピッシリ隙のない格好にムラムラ
とかいう人もいるだろうけど
今回は、そういう人は少数派って事で頼む。
だったらどういう服が安全なんだ? となるから
大多数のデフォ欲情状況を前提に言わせてくれ。
男性の性欲ってさ、女性にはよくわからんだろ。
私もよくわからんけどさ
100人いて、99人は踏み止まれるけど
必ず1人は、ブレーキが利かないヤツがいるんだと思う。
それが1000人中1人なのか、50人中1人なのか
割り合いはわからないけど、絶対に存在するんだろう。
父親や夫や彼氏はそれを心配して、小うるせえ事を言うんだろうな。
そんでもし、コトが起きても
命に別状がなければ、事件にすらならない。
つまり泣き寝入りである。
ポリスメールは、一応警察が取り上げたものだから
事件として認識してもらったものであって
それは氷山の一角だと思っておいた方が良い気がする。
だから、自分が被害者になる確率は
想像以上に高い、と思って間違いない。
女性は、好きな格好をして好きなバッグを持てば良い。
誰でもそうする権利があるからな。
だけど、権利あるところには義務も発生するんだぞ。
自分の身は自分で守るんだ。
要は、裸同然で歩きたいから
その分、きっちりガードはしますよ、と
気合を入れろ、っちゅう話だ。
・・・いやな、痴漢とかの狙いって、よくわからんだろ。
どんなに防御しても、家に忍び込まれたら終わりだし
正直、どうすりゃ正解なのかがわからんのだ。
だけど裸同然だと、危険度が上がると思う。
美人も危険度が上がる。
大人しそうな人も危険度が上がる。
ナイスバディも危険度が上がる。
地域によっても道によっても時間帯によっても
危険度は常に基本設定値がある。
その設定値を読み取って
危険度の高い時間帯に動くのなら
服装で危険度を下げる、といった風に
総合危険度を、なるべく上げないようにしよう
これしかないんじゃないか?
露出を上げたら、男性と一緒に行動するとか
美人はマスクで、大人しそうなら派手な服装にする。
ナイスバディは案外隠しようがないんで
私のように顔をブサイクする、と。
ああ・・・、でも、マスク萌えとかいるらしいんだよー。
もうこうなりゃ、そういうヤツらが犯罪者にならないように
祈祷でもするしかねえよな。
とにかく女性が考えるべきなのは
危険度の計算と、回避法の工夫。
そして言いたくはないけど・・・、何かあった時の覚悟。
したい事をしたいのなら、相応の心構えも必要になる。
ある日突然、残酷な現実に出遭う事もあるのだから。
と、真面目に警告しながら、こういうアフィリを貼るから
説得力がなくなるんだと、いい加減思い知るべきかも知れない。
評価:
—
バンダイ
¥ 5,775
(2010-11-20)
コメント:何の因果かマッポの手先! 知ってる人はかなりの老齢。 忍び寄る影に向かって、放て、怒りのサイドシュート! ほとんどの武器は銃刀法違反になるので、苦しまぎれにこれをお勧め。 ヨーヨーしながら歩くババアには誰も近付かんだろ、という事でひとつ何とぞ。