投稿者: あしゅ

  • 亡き人 6

    「ねえ、何か飽きたんだけどー。」
    太郎の背中でゼロがゴネ始めた。
     
    「そんな事を言われても、まだ講義がありますし
     その後はバイトに行かなきゃいけないんですから。」
    「うーん、ガッコの授業、ほんと退屈ー。
     スーパーの前に繋がれている犬の気持ちがわかるわー。」
     
    ゼロが太郎の背中でユサユサ揺れる。
    「もう・・・、我がまま言わないでくださいよ。
     ついて来たがったのはゼロさんでしょう。」
     
    「だって何も出来ないって、地獄なんだよー?
     コントローラーでも握れるなら、太郎にWiiを買わせるのにー。」
    「・・・握れなくて、ほんと良かったですよ・・・。」
     
     
    「よし、ちょっと冒険してみるわ。
     私、太郎から離れて浮遊してみる。」
    ゼロが太郎の背中から離れた。
    「え、そんな事をして大丈夫ですか?」
     
    「わからない。
     もし今夜アパートに戻ってなかったら、成仏を祈ってくれ。
     それでは、さらばだー。」
    「ちょ、待・・・」
     
    太郎の静止も聞かずに、ゼロは窓の外に出て行った。
    まったく、ほんとに自分勝手なんだから・・・
    でも大丈夫かな、何かあったらどうすれば良いんだろう
    太郎は、死んだ人の心配をしている自分に気付いていない。
     
     
    ゼロは大学の構内をフワフワとさまよっていた。
    おおー、自由に動けるじゃん
    これならアルゼンチンにも行けるかもー
     
    ああっ!
     
    次の瞬間、ゼロは太郎の鼻っ面の先にいた。
    動揺を必死に抑えつつ、太郎が
    何やってるんですか、とノートに書く。
    講義中なので声が出せないのだ。
     
     
    「いやね、結構フラフラ出来たんだけど
     アルゼンチンに行こうとすると、引き戻されるみたいなんだよ。」
     
    何でアルゼンチンなんですか?
    「ナチスの残党が作った村、っちゅうのがあるという噂があってさ
     そこでは、高度な技術を使って飛行物体を作ってて
     それが宇宙船、つまりUFOに間違われているという説も・・・」
     
    もういいですから、勉強の邪魔をしないでください
    「あ、ごめんね。
     じゃあ、アパートまでブラブラ帰ってみるわ。
     迷子になった時には、アルゼンチンに行こうとしたら
     太郎のとこに戻れるとわかったし。」
     
    はい、気をつけてくださいね
    「うん、太郎もしっかり勉学に励めよー、じゃっ。」
     
     
    で、窓から出て行くかと思いきや
    ゼロは講義をしている教授の隣にいって
    幽霊の定番のヒュードロドロのポーズをとった。
     
    それどころか、こともあろうに教授の回りで
    お笑い芸のズグダンズンブングンまでやり始めた。
    ネタの選択が微妙に古いのが、何とも言えない。
     
    太郎が血相を変えて睨むと、すんません、と拝みながら
    やっとヘコヘコと窓から出て行ったゼロ。
    太郎は、はあー、と頭を抱えた。
     
     
    ふと見ると、山口がこっちを見て腹を押さえて笑いをかみ殺している。
    太郎もつい、すまん、と拝んでしまった。
     
    まったくゼロさんのせいで、何でぼくまで・・・
    イライラしながら、さっき書いたゼロへの言葉を消した。
     
     
     続く。
     
     
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          亡き人 1 10.11.17  

  • ゆたぽん

     ちょっと! ものすげえグチらせてくれよ。
    タダのグチじゃないぞ。
     
    「タダで儲けようとしてるわけじゃないんだぞ
     私も、むっちゃ苦労してるんだよ
     だから皆、私を賽銭箱と思って
     思う存分小銭を投げるが良い!
     ご利益なんか1個もないどころか
     ヘタすると呪われる荒神もどきだがな。」
    という、隠れたメッセージ付きのグチだ。
     
     
    貧困にあえいでいる時に、アフィリの存在を知って
    金の亡者のごとく調べて、何とかアフィリを貼れたところに
    まさかの、かいねのダメ出しがあった。
     
    それだけでも、四苦八苦させられてるところに
    管理人ぷらちッから、何の波状攻撃なんか
    「あ、ツイッターを覚えといて。」 のお言葉。
     
     
    あああああ? ツイッターーーーーーー?
    私はつぶやきたくはねえんだよ! 叫びたいんだよ!
    140文字って何だよ? 1万4千文字くらい怒鳴らせろよ!
     
    それに 「あ」 じゃねえよ
    私が何かを覚える、っちゅうのは
    そんな気軽なものじゃねえんだよ
    現にアフィリだって、10時間以上勉強して “あれ” なんだぞ
    「あ」 で済まないんだよ、「あ」 では!!!
     
    と思ったが、上官の命令に
    歩兵は 「イエッサー」 と答えるしかない。
     
     
    さて、どうしたものか、と途方に暮れていた時に
    かいねがツイッターの登録のやり方やURL
    アフィリの正しい方法をメールしてきてくれた。
    それが、コマ送りのような写真に注釈付きなんだよ
    おおおおおおおおおおおおおおっっっ! と、感激したよ。
     
    それでもわけがわからない私は何者なんだ?
    なのに、登録できたのは一体どういう事なんだ?
    もう、何もかもがわからん。
     
    晩飯を食った後に、再びネットインして
    アフィリとツイッターを調べる。
    しかし、さっぱりわからん。
    不思議なほどわからん。
     
     
    かいねさ、昨日一日、私への説明に
    ものすごく時間を取られたはずなんだ。
    すんげえ面倒を掛けてしまっちゃったんだよ。
    どうした介護状態だよ。
    なのに、ここまで理解できない私って何なんだよ?
     
    そう思うと、申し訳なくて悲しくなってきた。
    泣くのを我慢するのは、緑内障に悪いと聞いたので
    そりゃもう号泣したさ。
     
    自分の不甲斐なさで泣くなんて、生まれて初めての経験だよ。
    だって私はスーパーガールだったわけだし
    不可能なんてなかったのに、老いって恐いよな・・・。
     
     
    で、散々泣いた後に、また勉強に戻ったんだけど
    その時に神が降りた気がしたんだ。
     
    ブログの横の空きスペースに、ツイッターを貼りたいんだけど
    それには多分、HTML設定?とかいうやつをせねばならない。
    それ、何だか出来る気がするんだ。
     
    でも成功率が2割ぐらいで
    失敗したらブログ破壊にもなりかねんので
    かなりやってみたい衝動に駆られたけど
    それは管理人ぷらちッに任せる事にした。
     
    私のパソコン技能で、成功率20%って凄いと思うんだ。
    やっぱ私って天才かも知れない。
    って、この “成功率” とやらも
    自分で言ってる事に過ぎないんだがな。
     
     
    でもな、ぷらちッからGOが出た。
    私がHTMLの設定をいじくって良いんだと!
     
    ・・・ぷらちッ、私以上のアホウか・・・?
    とにかく、この記事をアップしてから、やってみる。
    成功を祈っておいてくれ。
     
     
    皆、このブログがヘンになってたら
    それは3割は私のせいだ。
    7割は許可を出したぷらちッのせいだ。
     
    成功したら、9割私の手柄だ。
    1割はぷらちッにやる。
    ・・・手柄になっても、何の賞も貰えんがな。
    (引き続き、ノーベル委員会にインネン付け)
     
     
    アフイリを勉強し始めてから、
    土日祝祭日は絶対にパソコンに触らない!!!
    という戒律も破って、連日時間さえ空けば
    ネットインして調べてたんで
    いよいよ目が限界に近付いてきた。
     
    どういう限界かは、老後に己で確かめやがれ。
    常に眼球を握られてる圧迫感と
    目の周囲の痛み、視界のボヤけがあるんだ。
    それが、肩凝り首凝り頭痛、背中痛を呼ぶんだ。
     
    もう、辛いは不愉快だは不安だは
    天を恨む勢いで、しんどいんだぞ。
    天、何も関係ないのに、とんだとばっちりじゃないか!
     
     
    そこで、目は温めれ、という格言があるのを思い出し
    ゆたぽんを早めにレンジでチンして
    布団の足元に入れておき、ある程度冷まして
    寝る時に目の上に置く、という作戦を取ってみた。
     
    足で触るものを顔にくっつけるなんて、と思うだろ?
    私も思うよ、でも今うちには足用しかねえんだよ。
    目ぇ、マジで切羽詰ってるんだよ。
     
     
    で、足用、重い。
    顔に猫が乗ってるような重さだ。
     
    だけどな、以前は朝起きた時から、目が辛い・・・
    と思っていたのに、それがないんだよ。
     
    今は1日の終わりには、目が限界なのに
    寝たら、かなり回復できているんだ。
     
    やっぱ、目、温めるのが良いようだ!
     
    今度は目用を買おうと決心したぜ。
    が、それまでは足用を顔面に使う。
    私の足、匂わないし美しいんで問題なし。
    ヘタすると、顔よりキレイかも
    と思ってしまうのが、とても腹が立つ!!!
     
     
    ちなみに、足にゆたぽんも快適。
    硬くないんで、痛くないし摩擦もない。
     
    割に自由度があるゼリー状なんで
    温めたいところに、しっかりフィットする。
    硬い容器の湯たんぽより、断然こっちをお勧めするよ。
     
     
    難点は、重さと破れる恐怖。
    でも包装が二重になっていて、丈夫そうなんで
    能書き通りに丁寧に使えば、1~2年は持ちそう。
     
    重いのは、足用を顔に乗せさえしなければ
    逆に安定感があって、あちこち動かず便利だ。
     
    相変わらず、間違った使用をして
    メーカーに迷惑を掛けとるわけだが
    ヘンな消費者が世の中に増えとる現在
    (自分が悪いのに) クレームも言わず
    こうやってレポートをしている私に感謝して
    粗品をくれても良いと思うんだが、どうかな?
     
     
    目用は、比較のために小豆のやつを買ってみようと思ってるんで
    それは後日レポートするよ。
     
    目を足に使こうとる、とか書いたら
    さすがに通報して良いから。
     
     
    関連記事 : アフィリエイト 10.11.29  
     

    評価:

    白元


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    コメント:足元に置け! 顔に乗せるな!正しい使い方をしないヤツにはバチが当たるぞ!!!

  • 亡き人 5

    血まみれちゃんも、すっかり馴染んだある日
    ゼロが太郎にお願いをした。
     
    「ねえ、私も大学に連れて行ってよー。」
    「・・・別に良いですけど・・・。」
    「わーい! 退屈してたんだよねー。
     血まみれちゃんも来る?」
     
    血まみれちゃんは、首を横に振った。
    もう、はい いいえ の意思表示ぐらいは出来るようになっていた。
     
     
    「んじゃ、血まみれちゃんはお留守番している間に
     何か物を動かす練習をしててよ。
     ポルターガイストとかあるじゃん
     努力したら、飯のいっちょも作れるようになるかもだし。」
     
    「幽霊の作ったご飯ですか・・・?」
    「だって太郎、バイト先でのまかないばっかりじゃん、ご飯。
     そんな食生活だったら、年取った時に体にガタがくるよー?
     ねえ、血まみれちゃん、そう思わない?」
    血まみれちゃん、うなずく。
     
    死んでる人に心配されるとは・・・
    太郎は複雑な気分になっていた。
     
     
    「で、何でおんぶなんですか?」
    太郎の背中に、子泣きジジイのように張り付いているゼロが答える。
     
    「だって太郎と離れたら、アパートに引き戻されちゃうかも知れないじゃん。
     それより、他の人には私は見えてないんだから
     話しかけたりしたら、ひとり言を言ってる危ない人に思われるよ。
     私は勝手に喋るけど、太郎は気を付けないと。」
     
    これじゃ本当に取り憑かれているみたいだ・・・
    太郎はゼロを連れて来た事を、少し後悔していた。
     
     
    教室での講義中、大人しく子泣きジジってたゼロが声を掛けた。
    「ねえ、さっきっから、すんげえ目が合うヤツがいるんだけど・・・。」
    え? と、あたりを見回すと、遠くに座っている男性が
    確かにこっちをチラチラ見ている。
     
    「あの金髪のチャラ男、私をガン見してるんだよねー。
     もしかして私が見えるんじゃないの?」
     
    その男性は同じ学年ではあるが、華やかなグループにいて
    地味で真面目な太郎とは、ほとんど接点はない。
    その彼が太郎を見るのは、確かにおかしい。
    ゼロさんの事が見えてたらイヤだな、と太郎は思った。
     
     
    案の定、講義が終わった直後、太郎にチャラ男が駆け寄ってきた。
    「えーと、俺、山口っつんだけど、おまえ何て言うんだっけ?」
    「長野です。」
    「あ、そう、長野、おまえ体調悪くねえ?」
     
    太郎が動揺していると、ゼロが余計な口出しをした。
    「私が太郎に悪さなんか、するわけねえじゃん。
     ふざけた事ぬかしてると、おめえに祟るぞ、このチャラ男!」
     
    「喋った!」
    山口がゼロの恫喝に驚愕した。
     
    「え? 山口くん、もしかしてゼロさんが見えるの?」
    「ゼロ? この女? 見える見える。 こいつ霊だよ。
     俺、昔っからそういうのに敏感でさー。」
    「呼び捨てにしてんじゃねえぞ、呪うぞ、この野郎!」
    「おー、凄えー! 何? こいつ、おまえの守護霊?」
     
    説明するのも面倒なので、太郎は適当に答えた。
    「う・・・ん、まあ、そんなもんかな?」
     
     
    その時、仲間であろう女の子が山口を呼んだ。
    「何やってんのー?」
    「あ、今行く。」
     
    山口の返事に、ゼロが止める。
    「あっ、ちょお待って!
     敏感っちゅう事は、私を写真に撮れるかも!!!
     ちょっと携帯で写してみてくれない?」
    「いいっすよー。」
     
    チャラ男はストラップがジャラジャラついたデコ携帯で太郎を撮った。
    「見せて見せて。」
    画面には、白い光のようなモヤが掛かっている。
     
    「地味な心霊写真だなあ・・・。
     チャラ男、やっぱ使えんヤツだったな。
     もう行ってよし。」
     
    「うわ、勝手な女だなあ。
     長野、おまえも大変だな、ま、頑張れよ。」
    チャラ男は仲間のところに戻っていった。
     
     
    「見たところ、遊び好きの派手グループってとこか。
     太郎とは世界が違うヤツだな。
     意外なヤツが私を見つけたねえ。」
    「うん・・・。」
     
    元気なく答える太郎に、ゼロが無神経に聞く。
    「そういや、太郎、友達とかいないの?」
    「バイト仲間とかはいるけど・・・
     ぼく、忙しいし、あんまり遊べないんです。」
     
    自分に言い聞かせるように答える太郎に
    ゼロはうんうん、と偉そうに相槌を打つ。
    「うむ。 友人は選んだ方がいいから、それは正解だな。」
     
    太郎はその意外な言葉に、ちょっと気持ちが弾んだ。
    「そうかな?」
     
    「太郎も社会に出たら、私の言ってる意味がわかるよ。
     大丈夫、おめえの道は間違ってないから。」
    「おめえ・・・?」
    「おっと、すまんのお、どうもどんどん地が出てきてるみたいだわ。」
     
     
    この人は生前、一体どんな人だったんだろう?
    太郎は疑問が増える一方だった。
     
    でも、ぼくのやってる事は間違ってはいないんだ
    ゼロの言葉に元気付けられ、それだけでも一緒にいて良かった
    と、単純に嬉しくなった太郎だった。
     
     
     続く 
     
     
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          亡き人 6 10.12.2
                
          カテゴリー 小説       
              
          亡き人 1 10.11.17 

  • アフィリエイト

    常日頃、貧乏だ貧乏だ言いながら
    こんだけブログに労力をつぎ込みながら
    アフィリも利用しないなんて
    ・ 本当は裕福なんだろう
    ・ お金じゃないなんて何て崇高な精神なんだ
    このどちらかを、お思いになっておられた皆様方
    ほんとすいません。
     
    このブログがアフィリを貼らないのは
    貼らないのではなく、貼れなかったからであります。
     
     
    皆、“アフィリ” って知ってるか?
    私もちゃんと知ってるぞ。
    アフィリが貼られているサイトに行ったら
    サイトの主にお金が入るんだろ?
     
    はい、上の文章のどこに間違いがあるでしょう?
     
    間違いはない。 多分。
    だが、それがすべてではなかったらしい。
     
     
    以前、管理人ぷらちッにお願いしたんだよ。
    「うちのブログにもアフィリを貼ってくれ。
     せめて老後の貯えをせんと
     わしゃ、年金だけじゃ生きていけん。」
     
    ぷらちッは、そりゃもう懸命に調べてくれたさ。
    だが、アクセスも少ない一平民のブログ・・・
    しかも思想が、偏向で差別主義。
    条件で振るい落とされて、無念の敗北・・・。
     
     
    くっそー、こうなりゃ
    「人類、みんなナカマよね。
     多重国籍、困ってるヒトたちのためになるのよ。
     よその国のヒトたちにも、どんどん住んでもらって
     税金とか控除してあげなくちゃ!
     日本人はお金持ちなんだから。」
    とか書きまくって、このブログの心象を良くしようか
    とまで、ふと悪魔が囁いた。
     
    正直、金のためなら
    ナイスバディから臓器から、売って良し!
    だが需要がまったくなし!
     
    「ユースキンA、ウッルウルのサッラサラ絵文字
     このコ絵文字が合わないヒトなんていないわよ絵文字
     絶対に買いね!何か微妙な動きをする絵文字
     私のバストもプリップリ!絵文字3個 」
    までなら、魂を売れるんだけど
    それでも、それでも祖国を売る事は出来ない!!!!!
     
    (ユースキンA、すまん。
     おめえは優秀な保湿クリームだよ。
     だけど “サッラサラ” じゃないだろ。
     万人向けでもないと思うんだ。
     私の乳もタレっ放しなんで、八つ当たりだ。)
     
    関連記事 : ユースキンA 10.10.28 
     
    何だか、悩む方向がやたら違うかも知れんが
    ノーベル平和賞をとっても良いぐらいに
    毎日記事をアップしているので
    本気でこう自分を慰めて、アフィリは諦めてたんだよ。
     
    ああーーーっ?
    PLO議長のアラファトが受賞したノーベル平和賞なんて
    慰労賞ぐらいの価値もねえだろ。
    その18金のメダルを私に寄越せ!
     
     
    さて、ノーベル委員会どころか
    歴代のノーベル平和賞受賞者まで敵に回し
    世界中から罵倒されたところで、アフィリの話に戻す。
     
    音声ブログ主のかいねに言った。
    「おめえ、YOU TUBEあたりで
     偽善的な歌をアップして、人を誘い込んで
     アフィリに受かるサイトにしろ。」
     
    かいねの返事は
    「・・・・・?
     どうして自分の記事に貼らないの?」
     
    まったく、こいつは私の古傷をえぐりやがっとんのか
    うちのブログはアフィリに受からねえんだよ
    と苦々しく思いつつも、ちょっと説明を受けると
     
    ・・・何かアフィリって、方法が色々とあるんだな?
     
     
    教えて貰ったURLを、そりゃもう必死こいて熟読したさ。
    3割5分ぐらい、理解できたかな?
    しっかしこれ、ページのあちこちに、“小遣い稼ぎに” と
    書いてあるのが、とても腹立たしい。
     
    私はガチで生活費の足しにしたいんだよ!!!
     
    とりあえず、記事にアフィリを貼る。 貼りまくる。
    アマゾンで何か買いたい時は、私に小銭を投げつける気持ちで
    私のとこから行ってくれ。
    出来れば札束で脳天チョップされたいが、贅沢は言わんから。
     
     
    ぷらちッからは、アフィリの説明はひとつもなかったが
    まさかここまで無知とは思わなかったんだろうな。
    ぷらちッ、おめえは甘いぞ!
     
    とか言いつつ、知ってる事を説明された時は
    「そこまで素人じゃねえ!」 と怒るんだが。
     
    ・・・そういや、このブログの引っ越しの時に
    「ネットショップに簡単にリンクできるんだよ」
    と、ぷらちッが丁寧に教えてくれたけど
    何で私が関係ない店の商売の手伝いをせにゃならんのだよ
    と思って、聞いておりませんでした。
    ぷらちッ、実は説明してくれていたのかも知れない・・・。
     
    心から本当に申し訳ございませんでしたーーー!
     
     
    なお、ロコツな金目当てのアフィリ貼りだが
    私なりに考えて、商品やショップを選ぶ。
     
    その、“考えて” までの時間が、多分やたら掛かるんで
    とりあえずは無闇に貼りまくるけど
    第一条件は、コンビニ決済があるショップだ。
    やっぱり支払い方法が簡単な方が良くないか?
    それが見つからない場合は、ごめん。
     
     
    とにかく、ある種の “芸”だと
    楽しんでもらえるまでになるように
    試行錯誤をしていくよ。
     
    ああ・・・、たまにはクナイプを買いたいなあ。
     

     携帯用 → 
     
     
    てな感じで。 
     
     
    関連記事: アフィリのお礼 11.8.2
          
    アフィリのお礼 2 11.11.30

    評価:

    クナイプ


    ¥ 1,200

    (2010-07-23)

    コメント:ちょっと本格的っぽいハーブのバスソルトを使ってる、という気分になれる割に入手しやすい入浴剤No.1! お勧めは神経痛、筋肉痛時のワコルダーと、喉が痛い鼻が詰まる時のユーカリ。 溶けにくいんで、風呂に飛び込んで尻に刺さんように注意な。

  • 【朗読】黒雪姫 2/42

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    YouTube – 【朗読】黒雪姫 2/42

    ↓オリジナルをテキストで読みたい方はこちら
    黒雪姫 2 | 天使か?悪魔か?

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    • 深く積もった落ち葉の上を走る

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    • 寂しい・・

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    • モーツァルト「メヌエット」

    from フリーBGM Music with myuu

  • 亡き人 4

    「うお、私、寝てた? 霊も寝るんだー!」
    太郎と同じ事で驚くゼロ。
     
    あれ? 太郎がいない。
    あっ、そうか、大学に行ったんだー。
    えー、じゃあ私、どうしようー。
     
    TVのスイッチ、むーん むーん
    ・・・・・無理だ、入れられない。
     
    あーーーーーー、ヒマーーーーーーーーーーー!
     
     
    窓から外を眺めようとして、ついガラスをすり抜けてしまった。
    いかんいかん、どうも加減がわからない。
    ん?
     
    下を見ると、夕べの血まみれの女性が立っている。
    あ、あいつ、まだここらへんにいるー。
    怒りが湧いたゼロだが、同時に少し同情心も起こる。
    もしかしてあいつも、ここらへんから出られないんかな・・・。
     
     
    「おーい、ちょっとこっち来てー。」
    血まみれ女性に声を掛けると、女性はフワフワとゼロの近くに寄ってくる。
     
    「言葉は通じるんだー?
     ね、あなた何でここにいるの?」
    女性は無言のままである。
     
    「喋れないんかー?
     うわ、頭、カチ割れてるじゃん!
     私、スプラッタほんと無理なんだよー
     それ、どうにかならない?
     目のやりどころに困るんだよねー。」
    女性は無反応でうつむいたままだ。
     
    傷が視界に入らないように、手で女性の頭をさえぎると
    手の平が微かに発光したような気がした。
    「?」
     
    手の平を見ても異常はなかったが、女性の頭を見て驚いた。
    「ちょ、傷、閉じてるよ!
     え? 何かした? あなた? 私?」
    うろたえるゼロに、女性が目を上げた。
     
     
    太郎が帰宅し部屋に入ると、ゼロがこたつに座っていた。
    「おかえりー。」
    その後ろに血まみれ女性も座っている。
    「何でまたこの人がここにいるんですか!」
     
    太郎の激怒をよそに、ゼロが嬉しそうにまくしたてる。
    「ね、ね、ちょっと聞いて。
     私、癒しの天使かも知んない。
     私が手をかざすとね、この人の頭の傷が少し治ったんだよー。
     そんでね、最初は無反応だったのに
     今はちょっとだけど、うなずいたりするようになったんだよ。」
    「だからといって、ここに連れて来ないでください!」
     
    怒る太郎を意に介さないゼロ。
    「だってこの人、この部屋のすぐ外にいたんだよ?
     放っといたら、また太郎に憑くかもよ?
     それより根本を解決した方が良くないー?」
     
    「根本?」
    「うん、成仏させる、とかさー。
     ほら、何かちょっと浄化された気がしない?」
     
     
    太郎は見るのも恐かった血まみれ女性を
    初めてマジマジと観察してみた。
     
    「いえ、よくは見えないんですけど
     そう言われれば、イヤな感じが薄れてるような・・・?」
    「でしょー?
     血まみれちゃん、一緒に頑張ろうね!」
     
    「血まみれちゃん?」
    「うん、名前がないと不便でしょ。」
    ゼロの言葉に、太郎は自分の耳を一瞬疑った。
     
    「あなたにうちの親の感性をどうこう言われたくないですね!」
    「また、太郎ちゃん、すぐ怒るんだからー。
     そんなんだから霊が引き寄せられるんじゃないのー?」
     
     
    太郎はゼロの言葉にショックを受けた。
    ぼくの性格が霊を呼んでいるのか?
    落ち込む太郎に、ゼロがお気楽に言う。
    「ほらほら、そうやってクヨクヨすると、また悪霊が来るよー?」
     
    「あなたにぼくの苦悩はわかりません!
     勉強するから、静かにしててください。」
    怒りながら、本をドサドサと出す太郎を
    ゼロが後ろから覗き込んだ。
     
    「今時の大学生にしては感心だねー
     何か目標があるの?」
    「弁護士になりたいんです。」
    「へえー、しっかりと展望があるんだー。
     そういう事なら応援するよ、頑張ってねー。
     と言っても、茶も淹れてあげられないのが心苦しいけど。」
     
    「いえ、ほんと静かにしてくれれば、それで良いですから。」
    「んじゃ、血まみれちゃん、私たちは外で話をしようか?」
    ゼロは血まみれちゃんを連れて、外へと出て行った。
     
     
    ぼくは陰気な人間なんだろうか?
    太郎は机の前で、しばらく考え込んだ。
     
     
     続く。
     
     
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          カテゴリー 小説  
              
          亡き人 1 10.11.17  

  • 人生相談 26 ノラ猫対策

     <質問>
     
    人生相談の内容は「迷惑なノラ猫の餌やり集団対策」についてです。
     
    私はアパートの一階に部屋を借りております。
    そこの部屋はベランダ側に小さな庭があり、
    特に手入れもされずに放置された敷地だったのですが
    夏の終わり辺りに一匹のノラ猫がそこで子猫をたんと産みました。
     
    その内どこからかその母猫や子猫に
    餌をやる人間が敷地に入ってくるようになり、
    そこの庭には猫用のダンボール家や毛布が置かれ、
    餌やりに使われた魚トレーや缶詰めのゴミ、
    食べかけの餌や猫の排泄物で見るも無惨な無法地帯と化しました。
     
    縄張りの臭い付けや排泄物の悪臭で空気の入れ替えも出来ません。
    また、ベランダ側の敷地に知らない人間が不用意に
    行ったり来たりしているのも大変不愉快です。
    カーテンを開けていると覗いたりするのでカーテンも開けられません。
     
    私の土地ではない故に文句も言えず、今日まできました。
    そして本日相談に至ったのは、
    その愛誤餌やりオバハン3人組がたまたま居合わせた私に
    「ここの人達は猫が嫌いなようね!人も猫も同じ命!生きているの!
     私はその掛け替えのない命を救っているのよ!」
    と大声で怒鳴ってきたことがキッカケです。
     
    私はこれまで彼女らに文句も言わず態度にも出さず押し黙ってきたのですが
    いきなり先制攻撃されて正直ぽかんです…。
    餌やり集団の勘違い振りといったら、
    こちらが立ち向かおうものなら刺し兼ねない勢いなので非常に怖いです。
     
    こうなるまで放置してしまった私も責任を感じております。
    (猫が子を産んだ時点で対策すべきでした…)
    大家さんに丸投げするのは心が痛むので
    何か私に出来ること等をご教授願えないでしょうか。
     
    ヘタに怒らせてトラブルになるのが怖い小心者なのですが
    無責任な餌やりで住人に迷惑を掛けておきながら
    動物愛護を叫ぶオバハン達には腹が立ちます。
    私の思い付く限りはごく一般的な対策ばかりで全く手をこまねいております。
     
     
     <回答>
     
    エサやり族の後をつけて、家を割り出し
    猫一家、設備 (毛布、ダンボール) ごと
    夜中に強制お引っ越しをさせてあげれば?
     
    もう、血管切れそうに頭に血が上ったんだけど
    ここは抑えて、冷静に考えるぞ。
     
     
    まず、その土地は大家さんの持ち
    大家さんは、そこを人に貸してお金を貰っている。
    大事な商売道具なわけだ。
     
    そしておめえは、そこで普通に暮らす権利がある。
    立場的には、お客さんなわけだ。
     
    大家さんに言え。
    それが正当な手段だ。
     
    だが、大家さんがエサやり族と同じ人種なら
    引っ越しを考えざるを得ないんで
    それは最後まで取っておこう。
     
    でも、「何で早く言ってくれなかったのよ。」
    と、大家さんに責められる可能性もあるぞ。
    猫の臭いは取れないので
    商売道具の破損も同然だからな。
     
    あ・・・、そうだ・・・。
    猫の臭い、取れないんだよ。
    ビルの賃貸物件とか、動物病院の後は
    他の使い道が出来ないんだと。
     
    換気がしたいなら、猫がいなくなっても・・・
    ・・・引っ越しをした方が良いかも知れない・・・。
     
     
    引っ越し不可能な場合の、おめえの取れる手段は
     
    1. 自治体の弁護士無料30分相談
     
    2. 保健所通報
     
    3. ガーデニング
       その敷地は、一応おめえの部屋の付属だろ?
       そこにレモングラスを植えろ。
       柑橘系の臭いは、犬も猫も嫌う。
       植えっ放しでオッケー。
     
    4. 猫の里親探し
       一番手間が掛かるが、一番穏便な方法。
     
     
    多分、おめえに向いているのは4じゃないかな。
    エサやり族には、本当に猫の事を想うなら
    連れて帰って、家族として扱え! と言え。
    そんで、それが無理なら里親探しを手伝え、と言うんだ。
    動物病院や自治体の施設に頼み込んで、張り紙をする。
     
    真の猫愛護の人は、ノラ猫にエサやりはしないらしい。
    去勢、避妊手術を受けさせて、里親を探すんだと。
     
    ネットで、近くのそういう団体を探して
    相談してみるのも手だと思う。
     
     
    猫がいなくなったら、腹立たしいだろうけど
    庭の片付けを、きっちりするんだぞ。
    それからは庭の管理も怠らないようにな。
    また同じ事が起こらないとも限らないから。
     
    そんで大家さんに事の顛末をちゃんと話して
    知らない人が侵入できないように、塀などを考えてもらえ。
    これをしとかないと、おめえが猫を飼ってたと誤解されかねない。
     
    塀が無理なら、砂利 (猫が嫌う) を敷いてもらえ。
    それも無理なら、レモングラス。
     
    ちょっと調べてみたんだけど、猫って湿った土を嫌うんだと。
    でも水撒きは、室内にも湿度が来るしなあ・・・。
    やっぱり、猫が嫌う植物を植えるのが簡単かな。
     
     
    相談者は毎日、ほんと悩んでいると思うんだ。
    こういうトラブルほど、心労になるものもないと思う。
     
    良い知恵だけじゃなく、経験談、苦労談、共感、励まし等
    思うところがある人がいたら、一声かけてあげてくれ。
     
     
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     
    人生相談は、あまり受け付ておりませんが
    ご相談はメールでお願いいたします。
     
    相談前に、私の他の記事をご一読ください。
    こういう “私” に相談する、というその選択について
    もう一度よくお考えくださるよう、お勧めします。
     
    アドレスはプロフィールにあります。
    件名に、「人生相談」 と入れてください。
    迷惑メールに紛れる危険性がありますので、何とぞ。
     
    匿名で結構です。
    いらん個人情報ばかり書いてこないで
    肝心の相談内容の情報の方にこそ気を遣ってください。
     
     
    なお、ここの相談では、通りすがりの人にも回答されます。
    むしろ、回答を通りすがった人に丸投げする事もあります。
     
    なので相談後の意見、返事、報告等がありましたら
    出来れば記事のコメント欄に書いていただけたら、ありがたいです。
    答えた人ここを読んだ人全員、結果を気にしていると思いますので。
     
     
    ※ 相談内容を転記の際、状況によって
      伏字、改行、修正などをさせていただく場合があります。
     
    ※ 精神的に打たれ弱い方はご遠慮ください。
     
     
    注: たまにこちらからのメールが届かない人がいますが
       その “私ブロック” を解いておいてください。
     
     
     <通りすがりの人の、回答上の注意>
     
    偽名、匿名、無記名で結構ですので
    相談内容に沿った、ご自分の意見、経験を教えてください。
     
    貰った意見をどう解釈して取り入れるかは
    相談者が勝手に決めて良い事なので、意見を書く人は
    相談者に一方通行の贈り物をするつもりでお願いします。
     
    相談者には相談者の個性や性格があるので
    願ったものとは違う答を出しても
    助言がムダになったわけではないのです。
     
    似たような状況の人も関係ない人も、何かの参考になって
    皆が何かを得る事ができたら良いな、と願っております。

  • 亡き人 3

    「あ、でもさ、見知らぬ男女が同じ部屋で暮らす、って
     色々とマズいんじゃないの?」
    「人間と霊だから大丈夫じゃないですか?」
     
    「いや、私は良いけど、ほら、若い男の子だから
     ご自愛とかそこらへんとか。」
    「余計な心配はしなくて良いです!」
     
    怒り出す青年に、霊がつぶやく。
    「昨今流行りの “草食系男子” ってやつか、こいつは。」
     
     
    「じゃ、あらためて自己紹介しますけど
     ぼくは長野太郎、大学1年生です。」
     
    聞いた途端、笑い転げる霊。
    「ご、ごめん、でも、長野県の提出書類記入例とかに
     絶対に使われていると思う。
     長野太郎 長野花子 とかー。」
     
    「・・・良いですよ・・・、大抵そういう反応をされますから・・・。
     言っときますが、長野出身じゃないですからね。」
    「長男でしょ?」
    「はい。」
    「ヘンな感性の親を持つと苦労だよねー。」
    「・・・・・。」
     
     
    「で、あなたは?」
    太郎の質問に、霊が軽く明るく答える。
    「はーい、なーんも覚えていませーん。」
     
    「自分の名前もですか?」
    「うん。」
    「じゃあ、何と呼べば良いんでしょうか?」
    「うーん、霊だから “霊” で良いよー。」
     
    ノンキにヘラヘラ答える霊に、太郎が怒る。
    「良いわけないでしょ!
     それだと他の霊と区別が出来ないじゃないですか。
     何かもっと良い呼び名を考えないと・・・。」
     
     
    めんどくさいヤツだなあ、と思ったが
    太郎の言う事ももっともなので、テキトーに考えた。
     
    「んじゃさ、霊で零でゼロ、ってのは?
     何かそういうゲームがあったと思うんだけど。」
    「ゲーム、ですか?
     そんなに古い霊じゃなさそうですね。」
    「そうなんかな?」
     
    「ええ、言葉遣いを聞いてても、そこまで世代の差を感じないと言うか
     同じ時代を生きてた気がしますよ。
     にしても、何だかあっさりしてますよね?
     その性格で何で成仏しないんでしょうね?
     心残りとか、思い当たる事がありますか?」
     
    ちょっと考え込んでみたが、相変わらず何も思い出せない。
    「それがまったくないんだよねー。」
    「そうなんですか・・・。」
     
     
    考え込む太郎に、ふとゼロが思いついて訊いた。
    「ね、ちょっと鏡を見せてよ。」
    「鏡なら、そこの風呂ですよ。」
    「ちっ、これだから男は・・・。
     姿見とは言わんけど、手鏡ぐらい持っとけよ。」
     
    ブツブツ言いながらバスルームに行ったゼロが悲鳴を上げた。
    「ひいいいいいいいいいいっ!」
     
    血相を変えて、部屋に飛び込んで訴える。
    「映ってないーーーーーーー!
     私、鏡に映らないーーーーーーー!」
     
    「霊なんだから、それは当たり前じゃないかと・・・。」
    「ええーーー、自分の姿を見たいーーー!!!
     あっ、写メして、写メ! 携帯で。
     たまに写ってるじゃん、霊、写真とかに。」
     
    面倒くさいヒトだなあ・・・
    と今度は太郎が思いつつも、携帯を構える。
    「念のため数枚ね。 はい、ピース。」
     
    カシャッ
     
     
    「写ってる?」
    「うーん・・・。」
    どれも単なる部屋の写真になってしまっていたが
    1枚だけ光の玉が写っているのがあった。
     
    「何? もしかして、これが私とか?」
    「そうみたいですね。」
    「オーブとかさ、ホコリの反射じゃねえかい、と思っていたんだけど
     霊の場合もあるんだー? へえー。
     でも、つまんねーーーーーーーー!」
     
     
    フテくされるゼロに、おずおずと太郎が言う。
    「あの、もう寝ても良いですか?
     明日は朝一から講義があるんですよ。」
     
    「待って、あなたには私がどういう姿で見えてるの?」
    「ショートヘアの20代の女性ですね。」
    「美人?」
    「え・・・、よくわからないです・・・。」
     
    「そうか、ブサイクなんか・・・。」
    「い、いえ、そういう事は・・・。」
    「気ぃ遣わんで良い。
     じゃ、寝てよろしい。 おやすみー。」
    「はあ・・・、じゃ、お言葉に甘えて寝させてもらいます。」
     
    「ああ、金縛らせちゃったらごめんねー。」
    「そういうの、ほんとやめてくださいね!」
    「冗談だって。 すぐ怒るんだな、太郎はー。」
     
    何だか不安だな、と怯えつつ寝たが
    その夜はいつになく熟睡できた太郎であった。
     
     
    翌日、太郎が目を覚ますと、ゼロが宙で横になって爆睡していた。
    霊も寝るんか? と意外だったが、あまりにもグーグー寝ていたので
    起こすのも悪くて、そのまま出掛ける事にした。
     
    ヘンな霊と関わり合いになったような気がするけど
    今のところ害はないし、まあいいか。
     
    気楽に考えた太郎だが
    それは若さゆえに、ゼロの本質を見抜けないせいであった。
     
     
     続く。
     
     
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          カテゴリー 小説
          
          亡き人 1 10.11.17 

  • 人生相談 25 リンパの腫れ

     <質問>
     
    私は20代後半の女性です。以前リンパの腫れについて話をしていたブログを拝見させていただいて、今正に私の両脇のリンパが腫れて痛い日々が続いてます。
    もちろん病院には数回行っています。
     
    3週間前くらいから左の脇が痛くなって、よくなったり悪くなったり起伏はあったものの、1週間位前から右脇も痛くなってしまって、ずっと微熱37度台があります。
     
    4日前に病院に行って脇を触ってもらってリンパの腫れは(顕著じゃない)確認出来たのですが、血液検査でも問題はなく、医者も困った様子で「取りあえず、ロキソニン(鎮静剤)と抗生物質を処方しますので、様子みましょう」って話になりました。
     
    が!ロキソニンもそんなに効いてる感もないし、抗生物質の効き目も、痛みレベルが全く変らないところを見ると、どうも効いていないような。。微熱も下がらないし。
     
    と、かなり中途半端な、はっきりしない状態です。
     
    とにかく悪性で本当に心配するようなものではないのは確か(医者曰く)ですが、原因がよく分からない+良くなる方向に向かっている実感がない(だけなのかもしれませんが)のが、残念でちょっとやるせない気分です。
     
    何かアドバイスをしていただければ本当に嬉しいです。
     
     
     <回答>
     
    答はひとつだ。
     
    訊かれたヤツほぼ全員が言うであろう言葉。
    「セカンド・オピニオン」
    違う病院に行ってみろ、って事。
     
    私もこう言うしかない。
    責任が取れない事でも、平気で口出しするけど
    さすがに、命に関わる事への無責任発言は控えるよ。
     
    ほい、この問題は、これで終了ーーー。
     
    こっからいつもの雑談を垂れ流すから
    皆もいつものように聞き流してくれ。
     
     
    私が最初にリンパを腫らしたのは
    知人の風邪のお見舞いに行った事が原因。
     
    医師は、抗生剤と消炎鎮痛剤を処方するしかなかった。
    何の菌に感染したか、特定するのは困難だからだ。
    それで毎週違う抗生剤を半年間処方されるだけだった。
     
    半年間、39度前後の熱が、毎日出てたよ。
    デジタル体温計が、何をトチ狂っとんのか
    42度出した事もある。
     
    その体温計は、その後も普通に使っていたんで
    壊れていたわけではなさそうなんだけど
    42度、人間出せるんだ?
    髪の毛は40度越えたら、やたら抜けたが。
     
     
    抗生剤を乱発するそんなヤブ医者がいるんか、って話だけど
    いたからしょうがない。
    治ったのは、通院を止めたらいきなり!
     
    通院を止めて、1ヶ月足らずでリンパの腫れが治まった。
    その後も何かあれば、すぐリンパが腫れるようになったけど
    今は39度台の熱は出なくなり
    1ヶ月程度で治るようになった。
     
    そして今リンパが腫れても、せいぜい真珠粒大。
    昔のように、ゴルフボール大の腫れはしなくなった。
    これは多分、“改善” じゃない気がする。
     
     
    私の場合、ヒドい時はひと冬丸々風邪を引いている。
    微熱以外の症状が出ない風邪。
    治りそうで治らないで、ダラダラとしんどいだけ。
     
    私、花粉症なんだよ。
    でもここ数年は、症状がまったく出ない。
    リンパ腺が腫れても、微熱が出るだけで血液検査に異常は出ない。
     
    要するに、体の免疫があまり働いていないみたいなんだ。
    リンパが腫れた時は、最低1ヶ月の微熱を覚悟し
    腫れた部位を、刺激しないよう動かさないよう
    栄養を取って、なるべく安静な生活を心掛ける。
    いつかは治る。
     
     
    そんなんで生きていけるの? と、疑問かも知れないけど
    普通より体力は劣っているかも知れないが
    普通以上に偉そうに生きていけてるのが不思議だよな。
     
    しかも、あ・え・て の長生きをしそうで、とても不安だ。
    モロく長く、の、えらいなギリギリLIFE!
     
     
    元々病弱ではあったけど、現在のようになったのは
    あの半年間の抗生剤服用が発端じゃないか、と疑っている。
     
    あの時、途中で他の病院に行っていれば
    言われるがままに、抗生剤を飲み続けなければ
    今でも、その選択肢を思いつかなかった自分を
    アホかバカかと責めている。
     
     
    もし、あの頃に時間を戻せるのなら
    別の医師のところに行く。
     
    それでも治る様子がないのなら
    諦めて、薬を飲まず治療もせず、ただただ休養する。
     
    私の経験では、抗生剤や消炎鎮痛剤が効く時は
    えっ? て言うほど、劇的に治るけど
    ダメな時は何日飲み続けてもダメなんだよな。
    薬って、体が協力体制に入ってないと効かない気がする。
     
     
    リンパが腫れるというのは、何かに感染してるんだと思うんだ。
    でも免疫が落ちてて、体が戦えていないから
    検査で、その戦いの証拠である “異常値” が
    出ないんじゃないのか?。
     
    その感染した “何か” を特定できない限り
    対処療法中心の現代医療では、どうにも出来ないっぽい。
     
    そうなったら、するべきは自分の体を信じて
    不安がらず悩まず悲しまず、腹をくくって
    ゆったりとした気持ちで、1~2ヶ月呆けとく事じゃないんかな。
    悪性じゃないんなら、そんぐらいの時間の猶予はあるはず。
     
     
    この場合、ひとつだけ注意するのが
    健康療法、民間療法、漢方薬、サプリ、運動、体操、その他もろもろ
    怪しげな “治す努力” は、始めない方が良いと思う。
    お金と、正しく真っ直ぐな心みたいなんを奪われるから。
     
    普通の栄養学とか、そういうのは良いんだけど
    悪いのは、“怪しげ”“大金が掛かる”、そういうの。
     
     
    とにかく、もう必死に原因や方法を探すのは止めて
    栄養、休養、リラックス以外に何もしない。
    長い人生の1ヶ月2ヶ月だけ、とことん休憩してみる気持ちで。
     
    今の状態の自分を、サラッと受け入れるんだよ
    病気だからしょうがない、こんな時もある、って。
    そう思えないから、ストレスを作って
    自分の体のやる気を削いでしまうんだ。
     
    私ならそういう方法を取る。
    あの頃に戻れたらな。
     
     
    ああ、ごめん、何か全然関係ない自分の昔話をしたけど
    通りすがりの人も、自分語りがあるなら聞かせてくれ。
     
     
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     
    人生相談は、あまり受け付ておりませんが
    ご相談はメールでお願いいたします。
     
    相談前に、私の他の記事をご一読ください。
    こういう “私” に相談する、というその選択について
    もう一度よくお考えくださるよう、お勧めします。
     
    アドレスはプロフィールにあります。
    件名に、「人生相談」 と入れてください。
    迷惑メールに紛れる危険性がありますので、何とぞ。
     
    匿名で結構です。
    いらん個人情報ばかり書いてこないで
    肝心の相談内容の情報の方にこそ気を遣ってください。
     
     
    なお、ここの相談では、通りすがりの人にも回答されます。
    むしろ、回答を通りすがった人に丸投げする事もあります。
     
    なので相談後の意見、返事、報告等がありましたら
    出来れば記事のコメント欄に書いていただけたら、ありがたいです。
    答えた人ここを読んだ人全員、結果を気にしていると思いますので。
     
     
    ※ 相談内容を転記の際、状況によって
      伏字、改行、修正などをさせていただく場合があります。
     
    ※ 精神的に打たれ弱い方はご遠慮ください。
     
     
    注: たまにこちらからのメールが届かない人がいますが
       その “私ブロック” を解いておいてください。
     
     
     <通りすがりの人の、回答上の注意>
     
    偽名、匿名、無記名で結構ですので
    相談内容に沿った、ご自分の意見、経験を教えてください。
     
    貰った意見をどう解釈して取り入れるかは
    相談者が勝手に決めて良い事なので、意見を書く人は
    相談者に一方通行の贈り物をするつもりでお願いします。
     
    相談者には相談者の個性や性格があるので
    願ったものとは違う答を出しても
    助言がムダになったわけではないのです。
     
    似たような状況の人も関係ない人も、何かの参考になって
    皆が何かを得る事ができたら良いな、と願っております。

  • 亡き人 2

    「ああ・・・、やっぱりだ。」
    感心する青年。
     
    「うっわー、すっげえスプラッタでしたねー。
     私、霊、初めて見たから、すんげえビビりましたよー。
     皆あんなんなんですかー?」
     
    その能天気さに、とまどう青年。
    「・・・ほんと何か色々と驚くなあ。
     今まで来てた霊、全部恐いのばかりだったのに
     あなたみたいな霊、初めてですよ。」
     
    「だから、私まで霊扱いにしないで・・・、ん?」
    再び青年が指差すので、自分の足元を見る。
    「ほらあー、足、あるじゃん、・・・って
     ああっ、浮いてるーーーーーーーーーっっっ!」
     
     
    あまりのショックに、フラフラとよろけたら
    頭が床をすりぬけて、下の階の部屋の天井から突き出てしまった。
    「うわっ!」
    慌てて戻ってくる。
     
    「下の階、カップ麺の容器とかすげえ散らかってたよー!
     汚部屋! またまた初めて見たけど、あれ、汚部屋!
     下、どんな人が住んでるの?
     って、そんな事はどうでも良くて、私、倒れる事も出来ないのか・・・。
     うそ・・・、ほんとに霊になっちゃってるんだ・・・。」
     
     
    ドロドロと陰気臭く落ち込んだが、さっさと立ち直る。
    「でも、まあなっちゃったもんはしょうがないよね。
     えーと、どうやったら成仏できるんかな?」
     
    「ぼくはただ見えるだけなんで、それはわからないんです。
     すみません・・・。」
     
    「あっ、いやいや、あなたのせいじゃないから気にしないで。
     ちょっと浮遊しつつ、何とか模索してみるわ。
     と言っても、これからどこに行けば良いんやら・・・。
     もしかして、世界の観光地とか行けるんかな?
     だったら、まずはちょっくらアルゼンチンに行ってみる。
     お騒がせしてすいませんでしたー。
     じゃ、そういうこってー。」
     
     
    「あっ、ちょ・・・」
    男性が止める間もなく、壁をすり抜け出て行った。
     
    と思ったら、すぐに舞い戻ってきた。
    「・・・何か、このあたりから先に行けないみたいなんだけどー。」
    「そうなんですか。
     何となくそういう気はしてたんですよね。」
    「だよねー、好きなとこに行けるんなら、霊、ウハウハだもんねー。」
     
     
    「はああ・・・、私、ここに地縛しちゃってるんかもー。」
    落ち込む霊に、青年が申し出をした。
    「あのですね、もし良かったらここにいてくれませんか?」
    「へ? それはありがたいけど、でも何で?」
     
    「ぼく、何か憑いてこられやすいらしくて
     しょっちゅう恐い霊が来るんですよ。
     でもあなたが来たら、さっきの霊、いなくなっちゃったでしょ?
     あなたは恐くないんで、ここにいて守ってくれたらな、と。」
     
    「ああ、なるほど、番人ならず番霊ってわけね。
     でも私にそんな力があるんかなあ?」
     
    「ぼく、見えると言ってもそんなにはっきりじゃないんですよ。
     でもあなたの事ははっきり見えるし、会話も出来る。
     凄く強い霊じゃないかと思うんです。」
     
    「うーん、もしかしたら私たち、何か因縁があるんかも?
     守護霊だったりしてー。」
    「それはわかりませんけど・・・。」
    ヘラヘラ笑う霊に、少し嫌がる青年。
     
     
    「私もどうしたら良いか、よくわかんないしなあ・・・。」
    考え込む霊だったが、答はひとつしかない。
     
    「うん、成仏できるまで、ここでお世話になるよ。」
    「ほんとですか? じゃ、よろしくお願いします。」
    「いえいえ、こちらこそ。」
     
    お互いに頭を下げ合うふたりであった。
     
     
     続く。
     
     
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