一行はウサギの向かった方向へと歩いたが
ウサギの姿はどこにも見えなかった。
歩いていた黒雪姫が、ふと向きを変えた。
「あ、やっぱこっちじゃなく、こっちに行くから。」
「ちょっと待て、そういう場合は皆で相談じゃないのか?」
よせば良いのに、小人のひとりが意見をする。
案の定、黒雪姫は ああーーーん? と
チンピラのような表情で、小人たちを見下ろした。
「じゃあ、文句のあるヤツは、まずは殴り合いからいきましょうか。」
小人たちが黒雪姫に敵うわけがない。
「なあ、あんたも何か言ってくれんか?」
小人の懇願に、王子は微笑みつつ最悪の答をする。
「私は姫の行くところなら、どこへなりと。」
「ダメじゃ、この王子・・・。」
「人間というのは、何故こうも不可解なのか。」
小人たちは、いちいち寄り集まっては不平不満を口にしていた。
その姿を横目で見て、黒雪姫は茶化した。
「烏合の衆でたーーー (笑)」
そのからかいには腹が立つが、7人いるという事が
案 × 7 なのではない事は、自たちでもよくわかっている。
それどころか、協調性があるあまりか
7人がまるで1人のように、感覚が同じなのである。
小人たちはそれぞれ、自分の分身が6人いる気分であった。
それがいけない事なのか・・・?
小人たちは動揺し始めていた。
突然どこからか、行く手にひとりの女性が現われた。
真っ赤なドレスを着ている。
「これ、そこな娘、そなたを女王にしてあげようぞ。」
「何か出たが・・・。」
小人の言葉に黒雪姫は小さい声で、それでもきっぱりと言った。
「無視!」
女性の近くを避けて、迂回しようとする一行に
女性が走り寄ってくる。
「娘、そなたの事じゃ。」
黒雪姫が右に目を逸らすと、女性は右に顔を突き出し
左を見ると、左に顔を突き出す。
「これ、わらわの言葉が聞こえぬのか?
娘よ、そなたを女王様にしてやるのじゃぞ?」
「この女、今でも既に何様じゃから。」
いらん真実を答えた小人の頭を、ゴッとゲンコツする黒雪姫。
「てか、私、唯一の嫡子だし、自動的に女王になるから!」
「何を焦っているんじゃ?」
空気を読めない小人が、黒雪姫の腕を引っ張る。
黒雪姫は女性の方を見て、ビクビクしながら訊いた。
「・・・チェス?」
「おお、よく知っておるな。
その通り!
わらわにチェスで勝ったら、そなたを女王にしてあげよう。」
「私、チェス知らないからパス!」
行こうとした黒雪姫に、小人たちが言った。
「わしら、チェスは得意じゃぞ!」
「じゃ、あなたたちが女王にしてもらえば?」
ひとり立ち去ろうとした黒雪姫に、女性が怒鳴った。
「ダメじゃ! 女王は女と決まっておる!
では小さい者たちよ、そこな娘を賭けようぞ。」
「よし! その勝負、受けて立った!」
小人たちが調子こいた。
「ちょ、ちょっと待って!」
黒雪姫が止めるのも聞かず、自称女王と小人たちは
チェスの用意をし始めた。
小人たちの先走りに、黒雪姫は青ざめて座り込んだ。
ザコだの脇役だの、散々あおったせいで
小人たちは一旗揚げようとしているようだ。
悪事は自分に返ってくる、という良い見本である。
続く
関連記事 : 黒雪姫 24 10.9.15
黒雪姫 26 10.9.22
カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ
黒雪姫 1 10.7.5
投稿者: あしゅ
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黒雪姫 25
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ババアのゲームの買い方かっ!
エストポリスを挫折した直後、ショックも覚めやらぬまま
何となくボンヤリと、ネットでゲームソフト価格をチェックした。
男で悲しい思いをしたら、心の傷は男でしか埋まらんだろ。
この法則だと、ゲームのショックはゲームで埋めるのが理想なのだ。
ただれた意見ですまんけど、失恋したらすぐ次の恋!
じゃなく、失恋しそうな場合には、先手を打って
他の相手を探すべきだと思うんだ。
だって、そんなすぐに見つからないだろ、恋の相手。
風向きが怪しくなったら、ボチボチよそ見をしとかんと
間が空くじゃないか。
まあ、失恋して実直に何ヶ月か落ち込むのも人生だけど
それを何度も何度も何度も何度も体験したからと言って
決して立派な人間にはならんぞ? ソース:私!
で、もう色恋沙汰は引退したババアの次のお相手は
ゼ ノ ブ レ イ ド !
・・・言ってて、とても虚しくなったんで
今日はこれで止めて良いかな・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・
しかし! 気を取り直して、しかし!
こいつ、安くならないんだよー。
(今見てみたら、相変わらず6800円が5408円。)
だもんで、ふと思い立ってドラクエ9の価格を見てみた。
発売後1年以上経って、やっと半額まで落ちた。
エストポリスなんか、数ヶ月で2000円台になってたらしいのに。
ゼノ、確か今年の6月発売だよな?
どうも評判が良いようなので、こいつも
来年の今頃になって、ようやく半値かも。
ああ・・・、でも今はエストポリスの刺さったニンテンドーDSを
横割りしそうになって、クールダウンしている真っ最中。
これで他ゲー注文なんて、ビッチ過ぎるよな。
と、自分を抑えて、本などを見て気を逸らそうと、
ちちちちちょっと! ゼノブレイドの攻略本が品切れじゃん!!!
私、絶対にソフトは攻略本とセットで注文するのに!
えらいヘタレな事を言うとるが
攻略本がないと、ノート2冊にボールペン1本半を消費して
自作攻略本を作る性格なんだよ!
(スーファミロマサガ、クロックタワー
エンドネシア、アンジェリーク等)
徹夜も辞さない若い頃ならともかく
この年寄りにそんな荒行が出来るかっっっ!
時計を見たら、夜の8時。
大抵の本屋は11時まで開いてるけど、家電店は9時まで。
いやいや何を考えてるんだ
新しいパソコン代の工面も出来てないのに
そんな時に定価でゲームソフトなんか買ってる場合じゃないし。
エストポリスのショックで動転してるんだって。
と、ものすごく己を戒めて、録画してたゴルゴを観たりしたが
何かもう5分おきぐらいに時計を見てしまうんだよ。
8時45分になって、家を飛び出したんだが
何をこんな時間に店へと向かっとんのか
しかも何で早歩きしとんのか
もしかして私、ソフトを買うつもりなんか
だったら何故もっと早くに腰を上げないのか
自分で自分のこの衝動が、さっぱりわからん!!!
某大型家電店の入り口に着いた時には、8時57分だったんだが
片付けをし始めた店員さんに、入店拒否をくらった・・・。
3分! 3分ある! と叫びたかったが
大人しく引き返したさ。
よく考えてみい?
制止する店員さんに食い下がったら
そりゃ入れてくれるだろうけどさ
それで買う物品がゲームソフトだぞ?
私、そこまで必死こいてゲームを買う大人になりたくない!
とか思いつつも、足は本屋へ。
ところが本屋も、攻略本売り切れなんだよ・・・。
その近所のゲームもちょっと売ってるレンタル屋には
ゼノブレイドソフト、1個もなし!
ちょ、ゼノ、絶滅危惧種? とパニくってしまい
かなり遠方の店へと・・・・・。
家に帰ってきたのは、12時前だった。
一応、今日中には帰宅できたわけで、ほんと目出度い。
風呂に入った直後だったのに、もう汁ダクだがな!
結局あの後、店を数件回った。
ほんと、ちょっと移動すりゃ店がある都会ばんざい!
攻略本はどうにか新品を入手できた。
更にレジ袋の中には、4980円の中古ソフトが・・・。
こたつに座って、しばし呆然としたさ。
買う予定じゃなかったのに、どこの回路が切れたんか
途中から血走って血迷ってしまって
マジで眉間が熱くなって、鼻血噴出しそうだったぜ。
良い “大人” どころか死臭ババアが、ゲームソフトを求めて
都会の闇を走り回る、ああ、なんて情けない・・・。
しかも買ったのは中古。
ゲ-ムの中古は買わない主義なのに
尼損には新品があるというのにーーー。
時代の、時代の流れが私にそうさせたんだーーーっ!!!
この後、3時までゼノをやってしもうた・・・。
何の反省もしてない、この態度!
ああ・・・、ゼノ、面白え。
後日談だが、ここまでしてやっと入手した攻略本、
ないと困るけど、情報量が少なくて
攻略サイトの世話にならざるを得ない。
こんなもんか? と疑問に感じて
この攻略本のレビューを読んだら
これは案内書のようなもので攻略本とか言うな! とあった。
ゼノの攻略本は、今のところ2種類あって
もういっちょの方が詳しいらしい。
でもあの夜の店はしごは、徒労じゃないぞ!
地図とかクエストリストは役に立ってるから!!
関連記事: エストポリス 10.9.10
エストポリス 挫折 10.9.16
ゼノブレイド (予定) -
黒雪姫 24
黒雪姫の意見は、あまりにあまりなのだが
戦いというのは、通常の感覚ではやれない。
黒雪姫に付いていく = “戦に参加する”、という図式に
小人たちは、やっと気が付いた。
泣きたくなるような、イヤな予感がヒシヒシと漂う。
もう1mmも後戻りが出来ない気がするのだ。
そんな不安も手伝ってか、辺りも何となく
薄気味悪い場所のように思えてくる。
「なあ、ここはどこじゃろうなあ?」
「うむ・・・、わしもそれが気になっとった。」
黒雪姫には、“ここがどこ” など、何の疑問も浮かばなかったが
小人たちの言葉は、“道に迷った” レベルじゃない雰囲気である。
「えっ、ここって妖精界じゃないの?」
「うーん・・・、妖精界でトランプの兵士など聞いた事がないぞ。」
「妖精同士の戦いも御法度じゃしな。」
悩む小人たちに、王子が言う。
「ここ、魔界じゃないですか?
妖精界は妖精王がいるのでしょう?
さっき猫が “女王さま” って言ってましたよ。
だから人間界と妖精界以外の場所だと、神界と魔界で
神界に女王さまがいるとは思えませんから。」
「魔界じゃと・・・?」
「いやじゃあ! いやじゃあ! わしら、どうなるんじゃーーー!」
小人たちが四方八方にパニくり走りし始めた。
「うるさい!!!」
黒雪姫が、小人たちを一喝する。
だるまさんが転んだ、のごとく静止する7人。
「ここが魔界と決まったわけじゃないでしょ。
てかさ、現実に妖精界には “ハブ女王” がいるそうじゃん。
その人の事じゃないの?」
「ハブ女王は300年前の戦いで破れて死んだんじゃ。」
「あら。」
黒雪姫のとぼけた返事に、小人たちが怒る。
「『あら』 かい、『あら』 !」
「でもさ、別に魔界でも良いじゃない。
だって私ら、さっきの兵隊とのバトルで快勝してるんだし
魔界、結構チョロいかもよー?」
「おお、それもそうじゃな。」
小人のひとりが同調すると、別のひとりがたしなめた。
「しかし、妖精界にどうやって帰るかが問題じゃないか?」
「そうじゃった・・・。」
沈み込む小人たちに、黒雪姫が気楽に言う。
「こういう場合は、ラスボスを倒せば元の世界に戻れるんじゃない?
仮に戻れなくても、ここで天下を取れば良いわけだし。」
「あんた・・・、楽観的すぎるぞ・・・。」
呆れる小人を、黒雪姫がそそのかす。
「ここの親玉を倒せば、あなたが王さまよー? んんーーー?」
「わしが王・・・?」
グラつく小人を、他の小人が止める。
「ヘンな夢は見るな!
ここの主を倒しても、この女がいる限り
わしらは下僕扱いじゃぞ。」
腕組みしてニヤニヤしている黒雪姫を見て、我に返る小人。
「お、おお、そうじゃった。
危ない危ない、騙されるところじゃった。」
「ふーん。
私は、地位なんかには興味ないんだけどー。
まあ、いいけどねー。」
黒雪姫は、ウサギの走って行った方向にブラブラ歩き始めた。
「とりあえず、干し肉を追いましょうよー。」
「うむ、早く何とかして、この女と縁を切ろう。」
小人たちは円陣を組んで、その気持ちを確認し合った。
王子はテーブルに飾られた花を愛でつつ、鼻歌を歌い
執事は残った食料をタッパーに詰める。
続く
関連記事 : 黒雪姫 23 10.9.13
黒雪姫 25 10.9.17
カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ
黒雪姫 1 10.7.5 -
エストポリス 挫折
実は、エストポリスの記事は書くつもりはなかった。
悪口しか出ないからである。
私とて、言いたくて文句を言ってるわけではない。
とかいうのは、文句が多いヤツの常套ゼリフなので
何の自己正当化も出来ていないのが情けない。
その気持ちが変わって、エストポリスの記事を書いたのは
どうしてもこの記事を書きたくなったためである。
文句を言いながらも、エストポリスをやっとったんだ。
ゲーマーとして、一応全部やり尽くすつもりでな。
ところが2周目のガデスがドラゴンエッグを落とさん!
ガデスというのは、何人かいる中ボスのひとりで
3回ぐらい戦わにゃならん、しつこい敵で
倒したら “ドラゴンエッグ3” というアイテムを出すんだ。
倒したら、と言っても条件がある。
“1分以内に”。
もう、これからして、おかしくないかあ?
中とは言え、ボスを1分以内打破だぜ?
どういうゲームバランスだよ?
ま、このドラゴンエッグを4個集めたら、剣が1個貰えて
8個集めたら、エッグドラゴンと戦える、という
別にどうでも良い付属システムなんだが
とりあえず、完全クリアを目指して、頑張っておったんだ。
ガデスを倒したら、1章が終わった、っちゅう事で
その後主人公が結婚してラブラブで仲間と海に遊びに行って
奥さんの料理が不味くて夫婦ゲンカは奥さんの方が強くて
子供が出来て、と
セーブポイントなし!
アイテム欄、確認不能!
の、ノンストップのくっだらん小芝居を延々見せられるどころか
セリフ送りにいちいちボタンを押さなきゃならんのだ。
つまり、ドラゴンエッグを本当に貰ってないのか
中々確認できないんだよ。
てかさ、ガデス戦の前にも、延々とザコバトルやアドベンチャーや
仲間との寸劇などがあって、すんげえ時間が掛かるんだよ。
いや、ドラゴンエッグを貰えたかどうかは
相手を倒した瞬間にわかる。
「入手した!」 と、ウインドウが出るから。
でも、LV99でノーミスでやってるのに
ウインドウが出ないのは、見逃したか
ガデスの時だけ特殊なのか、って思うじゃん。
とりあえず、1章ラストのガデス戦を
電源ブチ切り、やり直し で繰り返したさ。
だけどさすがに8回目が終わって
アイテム欄にドラゴンエッグ3がなかった時には
ネットで調べざるを得ないだろ?
ドラゴンエッグ3、1章ラストガデス戦じゃねえ・・・。
その前のガデス戦だった。
攻略本を見たら、普段は見ないイベントチャートに載っていた。
ここで私の脳電源もブチ切れたさ!
もういい!
エストポリス、一応1周目はクリアしてるし
楽しみにしてた “いにしえの洞窟” も
バトルシステムが変わって、面白くなくなったし
ソフトより攻略本の方が高かったし、止めて悔いなし!
いや、悔いはあるけど未練なし!!!
そして、この記事を書いている。
更に、新たなる記事を書きたくなる出来事が起こったから。
続き続きで、どうしたやらずぶったくりかと思われそうだが
カミングスーン! (だっけ?)
関連記事: エストポリス 10.9.10
ババアのゲームの買い方かっ! 10.9.16 -
黒雪姫 23
野原の1本の木の下に、長テーブルが置かれていた。
お茶や軽食が乗っている。
ウサギを椅子に縛りつけて、お茶を飲ませ菓子を食わせる。
「嫌がらずに飲み食いしたわね
よし、毒は入ってない。
さあ、食いましょう、いただきまーす。」
皆が楽しく茶をしている横で、縛られたウサギが訊く。
「俺はいつ解放されるんだ?」
「色々答えたらじゃないかのお?」
「じゃあ、早く訊いて放してくれ。」
「えーと、質問、何でしたっけ?」
ボケボケな王子である。
「♪ あっはっはー、バカなウサギ
女王さまは怒り心頭
兵隊たちが責めてくるー ♪」
歌声がする方向を、黒雪姫以外が見る。
「・・・?
何であんたは見ないんじゃ?」
小人の問いに、黒雪姫が答える。
「どうせニヤついてる猫でしょ?」
苦々しい表情の黒雪姫。
「・・・当たりじゃ・・・。 何故わかる?」
「おい、それより兵隊が来る、って言ってるぞ。」
ここで黒雪姫がようやく返事をした。
「あ、それ大丈夫。
灯油とライターくださーい。
一瞬でカタが付きますのでー。」
茶を飲みながら、明るい声で言う黒雪姫に
何じゃ? どうしてじゃ? と、口々につぶやく小人たちだったが
向かってくる兵隊が見えると、全員が納得した。
「なるほど、紙か。」
某メルヘン名物のトランプの兵士である。
「こんなん、素手で破れるわ!」
黒雪姫が、兵士を持ち上げては頭上で破り捨てていく。
どう見ても、怪獣大戦争である。
小人や王子たちも、加勢する。
「ほりゃほりゃ、松明じゃぞー。」
「王子さまソード!!」
「執事ムチ!」
「メラ!」
えっ、誰? 何でドラクエ? しかも最弱呪文・・・。
途中いらん実況をはさみつつも、瞬時に兵隊を全滅させたご一行。
「わしらも頑張ればやれるもんじゃのお。」
「頭脳派じゃが、案外運動もいけるかも知れん。」
暴力沙汰の達成感に小人たちが浸っている隙に
ウサギが縄を緩めて逃げ出した。
「あーあ、だから食おう、って言ったのにー。」
「あんた、本気じゃったんか!」
「人類以外の生き物 = 食い物。
人間っちゃあ、そういうもんよ。」
サラッと鬼畜発言をする黒雪姫の隣で、王子が優雅に微笑んだ。
「この姫と私を、一緒に考えないでくださいねー?」
この王子も大概な人格である。
いち早く冷静になった小人のひとりが、問題提起をする。
「なあ、この惨状はどうするんだ?」
そこいら中に転がっている千切られたトランプたちは
上半身と下半身に分かれてなお、動いていた。
カサコソと音を立ててジタバタしているその光景は
何かの虫のようでもいて、ちょっとグロテスクである。
「もう何も出来んじゃろうから、放置で良いだろう。」
「しかし、哀れ過ぎないか?」
小人たちが、オロオロし始めた。
ひとりが感情に支配されると
残りの小人たちに、その感情が次々に広がっていく様は
まるで伝染病のようである。
「じゃあ、とどめを刺せば良いのね?」
黒雪姫がマッチを取り出した瞬間、小人たちが慌てた。
「わーーーーーーーっっっ! 止めてくれ!」
一斉に黒雪姫に飛び掛かる。
この黒雪姫小人ブドウ状態も
幾度となく繰り広げられてきた風景である。
小人たちの矛盾した言動に、黒雪姫が怒り始めた。
「あなたたち、何がしたいのよ?
イクサって言うのは、こういう事なのよ?
普通は敵の、血まみれ内臓ドバーの死体が
目の前に山積みになるわけ。
今回は紙で、まだ動いているだけマシでしょう!」
黒雪姫の激怒に反論が出来ずに
うつむいて黙りこくっている小人たちを
王子がしゃがみ込んで、優しく慰める。
「まあ、正当防衛だとしても
他人を傷付けるのは気分の良いものではありませんよね。
でも彼らは、普通の生き物ではないようですので
その内、自力でくっつくかも知れませんし
そっとしといてあげる、というのはどうでしょうか?」
この王子の提案を、欺瞞だとわかっていても
すがりついてしまう小人たち。
「そうじゃな。」
「きっとわしらと違う構造なんじゃ。」
「とりあえず、復活を祈ろうぞ。」
自分たちにだけ都合の良いプラス思考に
黒雪姫が冷淡につぶやいた。
「最後まで殺してあげるのが、勝者の義務なのに・・・。」
続く
関連記事 : 黒雪姫 22 10.9.9
黒雪姫 24 10.9.15
カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ
黒雪姫 1 10.7.5 -
エストポリス
スーパーファミコンの “エストポリス伝記Ⅱ” のリメイクだと
言い張っている、ニンテンドーDSのRPGソフト。
スーファミのエストポリスと思ってプレイすると
落胆する! と断言しよう。
スーファミのは、ターン性のコマンド入力の戦闘法で
4人パーティーだったけど
DSのは、Yボタンで攻撃、Bでジャンプ、Aで回避、Xは必殺技。
しかも、戦うのはひとり。
何度でもバトル中もキャラチェンジ出来るけど、とにかくひとり。
私の記憶の中の、スーファミのエストポリスは
ごくありふれたRPGのひとつに過ぎず
だけどおまけ要素の、不思議系のダンジョンがすんげえ面白くて
猿プレイをしてたら、ソフトが壊れて
肝心のストーリーの方はクリア出来なかった
というアホウみたいな思い出のゲームである。
よって、思い入れはまったくなかったけど
それでもこの変化には愕然とした。
アクションRPGになってるんなら、買わなかったよ・・・。
何でこれを “エストポリス伝記Ⅱ” として出したかな。
まだ安売りで買ったんで、傷も浅いけど
思い入れのある人、定価で買った人、ほんと気の毒に・・・。
このゲームは、スーファミ版を知らないなら
それなりに楽しめる内容ではある。
しかしボリュームが少なすぎる。
あっという間に終わる。
それは、2周目プレイを推奨してるから、のようだけど
何で2周する義務を課しているんだ?
ちぃーーーっとセリフとかが変わってるっぽいけど
それが何なんだよ?
お陰で1周目のダンジョンは、30階までしか降りれない縛りが!
・・・すまん、ネガティブになっていた。
ここまでの改悪は経験がないので、ついつい。
えーと、冷静にこのゲームの合理的な攻略法を書く。
このゲームは、メンバーが全員HPゼロになるとゲームオーバーになる。
その際に、レベルブレイクをするか? と選択肢が出る。
レベルブレイクは、全滅直前からLVを5上げた状態で再開できるのだ。
これをする事によるデメリットはなし。
地道な努力をしようという心が失われるぐらいである。
いっつもいっつも LV上げにヒイヒイ言ってたけど
あれって大事な作業だったんだな・・・。
我が身の安全を絶対に確証しないと、体調が悪くなる私でも
完全格上敵なし状態は、面白くなかったよ・・・。
このゴミめがウヒャウヒャ とか言って
虐殺できて楽しいかと思ったんだが
やはり私も善人だったんだなあ、と自分を見直したさ。
という、レベルブレイクだが
これをする条件はただひとつ、全滅。
ところがこの全滅、後半に行くほどしなくなる。
防御力も上がるし、落下のダメージを受けないキャラもいる。
よって、開始直後の主人公ひとりの時に
わざと死にまくって、レベル99にしておこう。
ゲームバランス、ダダ崩れだけど
ドラゴンエッグを集めたいなら、それが一番効率的なのだ。
と言うか、エッグドラゴンと戦う魅力ないし
こういう事をやってると、ほんと面白くないんで
1周目はドラゴンエッグの事は無視して
レベルブレイクの誘惑に負けずに
純粋にプレイをした方が良いと思う。
そして2周目の開始直後に、レベルブレイクでLV99になって
2周目にエッグ集めに専念しなされ。
悪い事に、2周目には違うラスボスが来るんだけど
ま、そいつは汚い手を使ってごめんね、と軽くヒネって
3周目に入ったらエッグドラゴンを倒しに行けば良い。
これで完全クリアである。
そういうプレイをいとわないのなら、
アンド、このゲームを1000円代で売ってたなら
買っても良いんじゃないかな。
本当にエストポリスを楽しみたいのなら
スーパーファミコンとソフトの方を買うべきだが
正直、そこまでする価値はないと思うんだ。
スーファミ時代のエストポリスを知らない人だけ
1000円代でのみ、
他に何もする事がないのなら、自己責任で買え。
歳を取ったら終わりだな、と落胆させられたよ。
攻略本のインタビューを読んだらよ。
この改変、自信たっぷりに本当に良いと思ってやったんだ?
はあ・・・、ファンじゃない私でさえ、ガッカリだぜ。
て言うかさ、このゲーム、発売されたのが2010年2月25日なんだよ。
定価は5980円。
私が買ったのは、その半年後で
ソフト本体より攻略本の方が高いじゃん! と驚愕したんで
1300円以下だったと思う。 新品が。
値崩れするのは、理由があるんだなあ。
関連記事: エストポリス 挫折 10.9.14
ババアのゲームの買い方かっ! 10.9.16 -
黒雪姫 22
ドスン! と、地面に落ちたご一行。
「ふふふ・・・、ここがどこだかわかるかね?」
ウサギが邪悪な顔をして問う。
「ほらあ、明らかにこいつが悪でしょう?
あなたたち、さっき私を悪者呼ばわりした事を謝りなさいよ。」
黒雪姫の抗議に、小人たちが素直に詫びた。
「すまんじゃった。」
「まさか、こういう展開になるとは思わんで・・・。」
「だから、あなたたち、考えが浅すぎるんだって。」
小人たちに説教をかます黒雪姫に、ウサギが怒鳴る。
「おまえら、ここをどこだと思ってるんだ!」
黒雪姫が、ゆっくりとウサギを持ち上げる。
「あなた、まことのバカ?
ここがどこだろうと、あなたは私になぶり殺される事決定なのよ?」
黒雪姫はワープ中もウサギの耳を離さなかった。
ウサギは、黒雪姫に両耳を掴まれたまま凄んでいたのである。
自分の目の高さにウサギを持ち上げた黒雪姫が、キリッと言う。
「大丈夫、全部残さず美味しくいただくから!」
「・・・あわわ・・・。」
動揺するウサギに、王子が優しく語り掛ける。
「ウサギ殿、我々に情報をくれたら
姫をとりなしてあげても良いですよ?
私は殺生は好みませんので。
いえいえ、決してベジタリアンではないですけどね。」
「・・・何を訊きたい?」
渋々と受けるウサギ。
「そうですねえ、まず、ここはどこで、誰が黒幕で
あなたは何者なのか、何をしようとしてるのか
300年前と数年前に、妖精界に何が起こったのか
人間界の北国の村の滅亡と、東国の王妃に関わる鏡は何なのか
現在の妖精界で、何か異変が起きているのか
今のところ、これぐらいですかねえ?」
黒雪姫に同意を求める王子に、小人が突っ込む。
「それ、この話全部じゃないか!」
「てかさあ、ウサギごときにそんな核心がわかるとは思えないけど?
それより、これ、鍋にしない?
私、お腹すいちゃったわ。」
軽々しく自分を鍋の材料にしようとする黒雪姫に
ウサギが慌ててバタついた。
「待てっ、待ってくれ、何でも答えるから命だけはーーー!」
「そういや、さっきお茶会とか言ってたぞ。」
「食べ物があるんじゃないのか?」
「ある! あるから俺を食わんでくれーーー!」
「んじゃ、さっさと案内した方が良いぞ。
この女、腹が減るとより一層凶暴になるし。」
「何ですって?」
小人のその言葉に、黒雪姫の腕がピクッと動いた。
「あああああ、余計な事を言って
こいつの神経を逆なでせんでくれーーー!」
ウサギが必死に叫ぶ。
黒雪姫の怒りは、全部自分にくる事をわかっているようだ。
続く
関連記事 : 黒雪姫 21 10.9.7
黒雪姫 23 10.9.13
カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ
黒雪姫 1 10.7.5 -
マウス
マウス壊れる 10.1.29 で
私のマウスへの想いを切々とつづったと思うが
マウスパッド 10.3.11 でウダウダ悩んで
いまだにマウスパッドを買いあぐねていた。
すると何の愛なのか、専サポがいらん同情心を発揮して
マウスパッドを持ってきてくれた。
やはりパッドがないと不便でしょう、という
勝ち誇った態度と共に。
私のパソコンが不調なゆえ
専サポに作業してもらう事が度々あるので
自分が不便なんだろう、と内心思ったが
マウスパッドとてタダじゃないんで
うやうやしくお礼を言っておいた。
・・・が、このマウスパッド、全然使えねえ!!!
私が 「大きいの大きいの」 と
うわごとのように言っていたので
比較的大きめをくれたようなんだが
私にとっては、「え・・・、これで・・・?」 レベル。
↑ この段落、読みようによっちゃエロ
しかもマウスを動かしにくく、とても使いにくい。
が、善意でくれた物に文句を言うのは、人として悪なので
ここでコソコソ言うだけに留めて
表向きはありがたく使っておった。
ところがある日、私の作業を見た専サポが怒り出した。
私がパッドを裏表逆に使っていると言うのだ!!!
このマウスパッド、何か知らんがスポンジ面がなく
半透明の1枚もの?なんだ。
片面にフィルムが貼ってあって、それをベリベリはがしたんだよ。
よくわからん作りだと思わんか?
で、フィルムで保護されていた側が使用面だろ、普通。
それを表に使っていたんだけど、マウスが動かねえ動かねえ。
キュキュッキュッキュ、と強制ブレーキを掛けられるんだ。
それでも貰い物だから、耐えて使っていたんだよ。
ところがこのキュッキュ面は、机上でのズレ防止の役目なんだと。
「文字が読める側が表でしょう、普通!」 と、罵られたが
確かに私の使っていた側から見たら、文字は逆になる。
でもその文字は、隅っこに小さく書いてある製品名みたいなもので
しかも 英 語 なんだよ。
そんなん英語偏差値40台の老眼ババアに熟読せえと?
見て見ぬフリをして無視するに決まってるだろうが!!!
しかし私に非があるのは明白なので
ほんとすいませんほんとすいませんと額で床連打したけどよお
問題は、パッドの真・表を使っても
ポインターがズレる、利かない、しかも迷子になる事なんだ!
「クリックする瞬間に力を入れてるからですよ!」
と、再び私だけのせいにされたけど
私はクリックする瞬間に力を入れたいんだ!!!!!!!
もう、これは譲らんぞ!
私は今まで長年、力を込めてクリックしてきたんだ
なのにこいつだけが、その動作に逆らう
絶対にこのマウスがおかしい!!!!!
ムキになって、こう主張したのに
「レーザーマウスなんか買うからですよ。」
で、サラッと流された。
レー・・・ザー・・・? と、ポカンとしたさ。
確かによく見ると、マウスにレーザーと書いてあるようだ。
だけどこれは機種名だと思ってたんだ。
と言うか、言われるまで LASER を
あの兵器のレーザーだとは認識してなかったよ。
ラセーと書いておいてレーザーと読めと?
どう好意で読んでも、ラーサー止まりだろ、LASER。
専サポが説明するに、レーザーマウスは無線でも感度が高いんだと。
「あなたには鈍い方が良いのかも知れませんねえ。」
頭部を揺らしながら薄笑いでそう言われて、とてもムカついたが
とりあえず数日後に家電店に走ってみたさ。
いつもと違う店に行ったら
愛用キーボードと同じメーカーのドブネズミ級無線があった!
しかも多分レーザーじゃない!
でも値段が5000円台・・・。
プリンターどれにする~ん?
赤ちゃんが産まれたら写真入り年賀状を作らなきゃ~
とかイチャついてる、新婚であろうカップルの隣で
眉間にシワを寄せて唸りながら悩んだババアの結論がこれだ。
パソコンを買う予定もあるし、とりあえず保留!
何か、たかがマウスいっちょで
ものすごいあれこれ遭った気分で
それで結局何も変わらず? と、思わんでもない。
それにしても、何を憎み合っとんのか、毎回毎回
お互いにとても不愉快な目に遭っているんだが
爆弾設置は全私だろうけど、スイッチオンは専サポだろうー。
こんなにお互いにとって悪い影響を与え合うのも珍しいぜ。
悪 + 悪 = 最悪!!!
マウスパッドの裏表は、今でも気にしていない。
キュッキュ面に当たっても、意地でも裏返さない。
ゴリ押しでマウス操作をしている。
マウスもキーボードもマウスパッドも
作業が終わったら片付けるパソコン環境なんで
マウスパッドが果たして表か裏か
ものすごいスリリングな日々になってしもうとる。
が、マウスパッドはさほど問題ではないはず。
レーザーが私に合わないんだけなんだから。 ふん
レーザーと言えばな、鳩山元総理が国防策で
「飛んでくるミサイルを撃ち落とすために
日本中の上空にレーザーを張り巡らせれば良い」
と、このまま、ほぼ原文ママでTVで言っていた。
・・・レーザーさ、弧を描いて日本を覆ってくれるものなんか?
レーザー発射したら最後
直線でどっかに飛んで行くものだと思っていたよ。
技術、凄い進歩してるんだな!
レーザーバリア、凄え!!! かっこわらいとじかっこ
マウスがレーザーと知って以来
見る度にこの話を思い出して、ちょっとイラッとする。 -
黒雪姫 21
黒雪姫ひとりの働きで、やっと茨の藪を抜けた。
最後の方は、ナタが壊れて使い物にならなくなり
執事のキッチン鋏が活躍した。
(剣を持った王子は、災いを恐れた小人たちに制止された。)
それほど長い藪であった。
「こっから、あっち方面に2時間じゃ。」
「急ごうかの。」
「あなたたち・・・、私を少しは休ませようとか思わないの?」
肩で息をする汗だくの黒雪姫に、小人たちが冷たく言い放つ。
「行きたがってるのは、あんたひとりじゃからのお。」
このもっともな意見に、言い返す言葉が見つからず
黒雪姫が一歩踏出した時に、前方に動く影が見えた。
「ああー、遅れる遅れる。」
その瞬間、黒雪姫は小人のひとりの首根っこを掴んでいた。
「うおりゃあああああああああああっっっ!」
「きゃあああああああああああああっっっ!」
投げられた小人は、悲鳴を上げながら水平に飛んで行き
動く影に的確に叩きつけられた。
そこへ黒雪姫が、すかさずにボディスラムをする。
黒雪姫にダイブされた小人かウサギのどっちかが
グエッと小さい声を洩らした。
一同はこの衝撃映像に、驚愕した。
「何て事をするんじゃ!」
「そりゃ、ひどすぎるぞ!」
「そこまでの仕打ちはあんまりじゃ!」
小人たちのブーイングをよそに
黒雪姫はウサギの耳を掴んで持ち上げた。
「こいつの皮を剥いで、さばいて干し肉にしましょ。」
「ちょっと待て、そのウサギ、服を着とるぞ。」
「懐中時計も持っとるぞ。」
小人たちの指摘を、黒雪姫は聞き入れない。
「森にいるウサギは食用と決まってます!
肉系は捕れるうちに捕っておかないと。」
「言葉を話す者を食べるのは感心しませんねえ。」
王子の言葉に、黒雪姫がブチ切れた。
「うるさい! こいつは生かしておいたらダメな気がするの!!!」
「あー、これ以上面倒な事になりたくないんじゃな?」
「見え透いとるぞ。」
「しかし、そのために殺人をしちゃいかんじゃろうー。」
小人たちのヤジに、黒雪姫が怒り出す。
「ドやかましい!!!
あなたたちだって、こんな騒動はさっさと終わらせたいでしょ?
そのために私が汚れ仕事をする、っつってんじゃん
何の文句があるのよ!」
「悪じゃ・・・。」
「こやつが真の悪だったか・・・。」
ザワつく小人たち。
その時、黒雪姫の手元のウサギが、歪んだ笑みを浮かべた。
「ふっふっふっ・・・
よくぞ見破ったな、女。」
ウサギは両手を前に出した。
「こうなったら、全員ご招待しよう。
お茶会に・・・。
波ぁっっっ!!!」
空中に出来たヒズミのような亀裂に
黒雪姫一行は吸い込まれて行った。
「波動砲ーーー?」
「カメハメ波ーーー?」
「ブレストファイヤーーーー?」
そのまま黙っていれば、黒雪姫が糾弾されて
自分は無傷で解放されてたかも知れないものを
早々とカミングアウトして馬脚をさらすなど
しょせん小動物は小動物、低脳なこって、という話である。
続く
関連記事 : 黒雪姫 20 10.9.3
黒雪姫 22 10.9.9
カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ
黒雪姫 1 10.7.5 -
民主党総裁選挙
他人の夢の話ほど、聞いててつまらんもんもないが
電車に乗ってて、クワバタオハラ?の黒木瞳に似ている方が
今度滋賀に家を建てるんで意見をくれ、と言う。
商店街からちょっと遠いんじゃないか? と言うと
でもたったこんだけの距離だよ、と地図を指し示す。
ええー、私だったらこの4車線道路を横断するだけで軽く死ねる
とか、人ん家の立地条件にイチャモンを付けていると
隣のオヤジが、居眠りをしているようで
私の肩にもたれかかってきている。
こういう場合、1度目は相手の頭部を優しく垂直に戻してあげるのだが
大抵が何度も何度もこっちに寄りかかってくる。
忍耐力が尽きたら、肩で突き飛ばすんだが
その時はふと見ると、デューク東郷だったのだ!!!
おい、ゴルゴだよ、ゴルゴが電車の中で居眠りこいてるよ
しかも持たれかかってきてるじゃん、どうすんだよ
こいつは “後ろに立った” ってだけで
見境なく暴力を振るうヤツじゃん
寝てるとこを起こしたら、拳どころか銃弾が飛んでくるかも知れん
これはこいつが自発的に起きるまで
乗り過ごしてでも終点を折り返してでも、身動きが取れん・・・
そう覚悟して地蔵のように固まっていたら、肩が痛いのなんの。
目が覚めたら、何か知らんが布団外で
右肩をねじってそこに体重を乗せる姿勢で寝ていた。
睡眠、結構健康を害する行為である。
さて、こっから本題である。
右肩が、背後霊がいるように痛くて不愉快な朝
TVではしきりに民主党総裁選の話題をやっていた。
何だ? TBSは小沢アゲなのか?
小沢が首相になると、韓国は得をするのか?
TVで何を言ってたのかっちゅうと
大阪で街頭演説の時に民衆が完全に小沢支持だった、という内容。
こらこら、小沢が何で “選挙上手” と言われとんのか考えてみい。
あの民衆の多くは、小沢陣営に雇われたサクラだと思うぞ。
ああやって “支持されてる人” というイメージを
国民に持たせて、思想誘導をやるわけだ。
“支持される人” → “立派な人” という変換を期待して。
これをTBSでしきりに取り上げて
国民は小沢さんを望んでいるんですねえ、とやってたんで
なるほど、韓国が小沢を望んでいるんだな、とわかった。
大阪なら特に、“そういった” 人員を集めやすいだろうし
さすがだな、小沢。
さて、花畑思想の民主党が与党になって
日本、終わった と確信した私は、絶望感あふれる1年を過ごしてきた。
今でもこの絶望感は拭えない。
私的には、世界はひとつじゃないので
そういう事を言いたいのなら
近所の某国に行って南北統合を果たしてみろ、と言いたい。
世界、ひとつなんだから、南北ぐらい訳ないだろうよ。
だがこの実現にこそ、日本が必要なのかも知れない。
日本は、近所の争いを収めるために利用されるだけなのだろう。
ふざけんな! と言いたいけど
日本国民がそれで良いと言うなら、もう良いよ。
私の残り寿命は少ないから、後はどうにでもしてくれ。
私は “最後の誇り高き日本人” として、死んでいくさ。
はあ・・・、あと2年ぐらいで寿命が尽きないかなあ、と思っていたら
マヤ暦だと、世界は2012年?で終わりなんだそうだ。
ノストラダムスには失望させられたが
マヤ、頑張ってくれ! 私個人単位でぜひ!
今日はえらい後ろ向きな内容だが
ニュースを見ると、こうなるんだよ・・・。
だからここ1年、極力ニュースは見ないようにしてきたが
自分がどんどん時代に置き去りにされていて
バカがドバカになりつつある。
でもどうせニュースなんて、捏造、誇張、隠ぺい の
世論誘導ばかりやってるんで、見なくても良いよな
と思っていたら、知人宅の近所で殺人事件があったのを知らずにいて
“ニュースも見ないバカ” だと、思われたような気がする。
私の場合は日頃の言動から言っても、自業自得な部分がほとんどなんだが。
ニュースを見ない、って結構難しい事なんだぞ。
政治部門とか社会部門とか事件部門に分けて報道してもらいたい。
と言うか、そんな選り好みをせずに済むように
報道、もちっと中立になってくれよ!