投稿者: あしゅ

  • 化粧水への疑問

    肌にとって、重要なのは水分である。
    だからそれを補う化粧水は大事なのだ。
    これが美容の鉄則なんだが、どうしても疑問がぬぐえない。
     
    果たして化粧水で水分を補えているのか?
     
    風呂に入ったりしていて、手の平がふやけるのは
    手の皮膚が水を吸い込んだせいらしい。
    これを聞くと、皮膚は外からの水分を吸収するんだろう、と思うんだが
    どうも顔の皮膚でそれが感じられないのである。
     
    と言うか、確かに水分は吸っているのだが
    問題は、吸った水分はほとんど放出しているような気がするのだ。
     
     
    化粧水でのコットンパックをする。
    その時だけは、しっとりピチピチになるのだが
    1時間もすれば、通常と変わらなくなる。
     
    スプレーで化粧水を吹きかけ吹きかけ、念入りにすると
    パック後の肌は、更にしっとりみずみずしくなるのだが
    その後、どうクリームを塗ろうがオイルで蓋をしようが
    ゴンゴン水分が蒸発していくのがわかる。
    大量に水分を入れると、乾燥の経過が恐ろしいほどにわかる。
    どうも与えたら与えただけ、きっちり抜けるようである。
     
    それだけじゃなく、与える量が多いほど
    蒸発する時に余分に水分が抜けていく感じがする。
    何かはずみが付いて、本来肌にとどまるべき水分も
    ついでに持って行かれるような気がしてならない。
     
    もしこの感覚が本当だったら
    化粧水パックはしない方が良いように思える。
     
     
    肌にとって理想的なのは、5秒に1回霧が掛かる状態、と言われるが
    つまり肌の水分は5秒しか持たない、という事なのか?
     
    これも何となく納得できる。
    水分を保持する能力が、私の肌にはない気がしていたからだ。
     
    空気が乾燥する時期は、コットンパックをしようが
    重たいクリームを重ね塗りしようが
    肌がパサパサのカラカラになって、どうしようもなくなるのだ。
    肌表面はギットギトのベッタベタで、油光りしているのに
    どうも皮膚が突っ張る、という乾燥感覚がある。
     
    うろたえて、あれこれお手入れに騒ぎまくるのだけど
    結局は空気の湿度が高くなるまで改善されない。
    化粧品、いざという時には役に立たないものである。
    まさに、薬じゃないので健康な肌にお使いください、ってやつだな。
     
    じゃあ、化粧水スプレーを用意して、5秒ごとにふきかけるか
    と考えると、生活的に無理な話である。
    中途半端にふきかけても、蒸発が恐いだけだ。
     
     
    ここらへんをずっと迷ってきて、何か最近、化粧水を軽視している。
    もしかしたら、化粧水いらないんじゃないのか、とすら思う。
    与えたら与えた以上の水分が蒸発するので
    はなから与えない方が、蒸発もしないんじゃないか? とな。
     
    化粧水抜きのお手入れ法をやってみようか、とも思うんだが
    もしかしたら、一番大事なものを省く事になるかも知れず
    どうしたもんか、と更に迷い中である。
     
    化粧水、本当に必要なのか?

  • ブラッド オブ バハムート

    ニンテンドーDSのゲームである。
     
    操作は、十字キーやLRボタンも使うけど
    タッチペンのみでもいける方式。
     
    メインストーリーは6章からなっていて
    各章ごとにフィールドクリアを重ねていく、という
    シミュレーションに近いタイプのアクションRPGかな。
     
    フィールドで制限時間以内に、巨獣というのを倒すんだが
    各ミッションによって、巨獣の目を壊せ、とかの命題があって
    それを達成できれば、そのミッションはクリアした事になる。
     
    そうやって、腕やら足やらを部分破壊していって
    最後には “巨獣を倒せ” のミッションになり
    倒せれば、その章をクリアした事になる。
     
     
    攻撃は、ほとんどが遠距離攻撃になり
    攻撃したい部分を、タッチペンで突付く。
     
    フィールドには、巨獣の他にもザコモンスターがいて
    倒すと回復玉やらを出すんだけど
    殲滅しても、巨獣が気分次第でまたザコを出すので
    関係ない場所にいるザコは、基本放置。
     
     
    アイテムは、巨獣の体の部位を破壊したら出る材料で合成する。
    このゲームのLVアップは、HPとMPが増えるだけで
    他のステータスは装備依存になるので
    とにかく先へ先へと進んで、材料を集めるしかない。
     
    操作キャラは6人いるけど、最初はユイでやって
    キャラチェンジはいつでも何回でも可能なんで
    強い武器防具が作れるようになってから、他のキャラを育てた方が良い。
     
    何故ならば、セーブデータは1個のみで
    キャラチェンジしても、最初からゲームが始まるわけじゃないからだ。
    やりやすいキャラで話を進めておかないと、単に苦労するだけ。
     
    ただ、クリアランクとか称号集め、材料集めと、やり込み要素が多いから
    逆にひとりのキャラだけだと、LVストップするんで
    全キャラ育ての勢いでプレイすべきであろう。
     
     
    だがしかし、このゲーム・・・、実に難しい。
    巨獣の攻撃パターンが読めるようになるまでに、嫌気が差すかも知れない。
     
    事実、始めて2時間ぐらいで、止めようかな、と思った。
    が、攻略本を読んでいたら、このゲームはマルチプレイが出来て
    「マルチプレイのデメリットなど何ひとつない」 と書かれていた。
     
    どうもこのゲームは、マルチプレイを軸に作られているようだ。
    ひとりでプレイしていると、時間内クリアなんて無理! ってとこが
    もんのすげえ多いんだよーーー。
    ほんと、詰まる詰まる。
     
     
    「一緒に世界を良くしに行かない?」
    そう言った時の、相手の表情が忘れられない。
     
    ヤバい事になってしまった・・・、そういう顔をされたんで
    慌てて、違う違う、これ! と、DSを出したんだが
    最初にいたらん誘い方をされた衝撃のせいか
    ゲームのお誘いは意外にも、あっさり受けてもらえた。
     
     
    マルチプレイの条件など、ほんとに何ひとつなかったんで
    初手からサクサクと同時に出来て、これはマジで
    ひとりプレイとマルチプレイじゃ、難易度に天と地ほどの差がある。
    2人より3人、3人より4人の方が、ラクショーもいいとこである。
     
    マルチプレイにしてから、このゲームほんと楽しい
    と思えるようになった。
      
    ニンテンドー、マルチプレイを主に考えるのは、やめてください!
    大人はゲーム友達など、滅多に出来ませんから!
    しかも4人なんて絶望的ですから!!!
    ヘタすりゃ、その数少ない友人関係も壊れますから!!!
     
     
    そんでな、このゲーム、やってて辛いとこがもう1個あるんだ。
    それは巨獣に哀愁があるとこ。
     
    ギガントはラピュタの鳥飼育ロボットみたいだし
    フェンリルは犬そのもので
    痛がっているとことか、ほんとラブリーな犬の仕草で
    犬好きの私には可哀想に思えて、攻撃するのがめちゃくちゃ辛いんだ。
    自分にも人間らしい部分がまだあったんだな、と再確認させられたよ。
     
    敵はもっと憎々しげなビジュアルにしてください!!!
     
    それこそ、くびり殺しても何の罪悪感も持たない
    えげつない面構えだと、やる気が増すと言うもんだ。
     
    と、こう書くと、差別になるんかな?
    外見、ほんと大事だよなー、はっはっは。
     
     
    あ、そうそう、ひとつ重要な忠告をしとこう。
    自分の部隊の名前を設定できるんだけど
    その時に妙な名前にしない事!
     
    私なんてな、“超ヘタレ隊” にしたんだよ
    自分の腕を冷静に判断してな。
     
    ・・・もう、ストーリー、台無しだったよ・・・。
    感動的シーンで、「我々超ヘタレ隊の誇りにかけて!」 とかさ。
    どんな誇りだよ! って自分で自分に突っ込んだよ・・・。
     
    部隊名、格好良いのをつけような。

  • ゴールデンウィーク

    行事やイベントに興味が薄い私としては
    こういう “時事” には一切触れずに
    いつものように記事を好きに書いていきたい。
     
    しかし、それはあまりにもマイペース過ぎるんじゃないか?
    と、いつもいつも自問自答させられるのだ。
     
    多分、去年の誕生日もクリスマスもすんげえサラッと流した。
    バレンタインにいたっては、ここに来る人から知らされたぐらいだ。
    私が大騒ぎする行事は唯一、年末の大掃除だけなのだ。
     
     
    ・・・・・、ああ、言いてえ。
    クリスマスだのバレンタインだの、そういう単語が出ると
    ほんっっっっっっと言いてえ!
     
    チャラチャラしたイベントに踊らされやがってうんぬん
    という、殺伐とした人生をおくっているヤツお決まりのセリフを叫びたい。
     
    何でこれらの単語って、こんなにも癇に障るんだろうな?
    いや、今の私が孤独老人だからじゃないんだよ
    ピチピチ娘さんだった頃から、乗り気じゃなく
    しまいにゃ、歴代彼氏に “イベント嫌い” と嘆かれたものさ。
     
    記念日とかさ、女性がギャアギャア騒ぐ、って決め付けられてるけど
    私の経験上、細かくてうるさいのは男性の方だぞ。
    「今日は何の日だかわかる?」 ときて
    「○月の○日はふたりが初めて出会った日」 とか言われたら
    月命日、そこにも当てはめるかよ!!! と、驚愕するって!
     
    こういう事をすんげえ大事にするヤツって、結構いるんだよな。
    まあ、それも人それぞれだから尊重せにゃならんのだろうけど
    行事好きって、それをこっちにも押し付けまくるよな
    そんで記念日を覚えてないと、鬼畜クラスの扱いをされるだろ。
     
    これってさ、ひどくないかあ?
    平等とか権利とか主張したくないけど
    あまりにも一方的な不公平さがあるような気がする。
     
    私は元々、“行事に関心がない” タイプだったんだけど
    行事好きのヤツらのせいで、“行事嫌い” になったんだと思うぜ。
    ほんと、一体何の儀式なんやら。
     
     
    ここまで書いてようやく
    ゴールデンウィークが “行事” ではない事に気付いたわけだが。
     
    さて、上の的外れの文句はどうしよう、と思ったけど
    キーを打った労力を惜しんで、もちろん消さずに残す。
    こっからがタイトル通りの、真のゴールデンウィークの話題という事で
     
    ・・・・・・・・・・・・
    ねえよ、連休の話で広げられる知識が。
    ちょっと長い休みについてなんて、どう論じろっちゅうんだよ?
     
    と、困り果てて検索してみた。
    皆さん、ゴールデンウィーク中の自分の出来事について
    ブログを書いているようだ。
     
    ああ・・・、ブログってのはそうだった・・・。
    ゴールデンウィークについて語るのではなく
    自分の日常を語るのがブログである。
     
     
    いやあ、とても驚いた。
    えーと何日だっけ? 5日?
    ちょっとパソコンから離れたら、自分が今まで何をしてたんか
    何でここまでキレイさっぱり忘れてるんやら。
     
    あげくが、こんなマイブログ史上、1位2位を争うような
    取り留めのない内容にしてしもうて
    こっからどう挽回しようか、考えても無理そうなんで考えない。
    すまん、今日はとことん休みボケしとるようだ。
     
     
    ちなみに連休中、何をしていたのかっちゅうと
    片付け、ゲーム、映画、この3つのみ。
     
    うわ、もんのすげえ孤独ババア?
    何か自分で書いてても、悲しすぎる日程に思えるんで
    これで生きてて楽しいんか、と訊かれても
    どう答えて良いのかわからんなあ。
     
    そもそも、そんなウッハウハの人生、知らんからなあ。
    楽しいーーーーーっ!!! って、どんな人生なんだろう?
    私比では、ごく普通、平常心な連休だったんだよな。
     
     
    何かもう、何がごめんなんかもよくわからんけど
    とにかくどうもすみませんでした。
     
    多分、明日と次の月曜も呆けていると思う。
    休日の私にそんな喜ばしい事は起きない、と断言できる。
    せいぜいが腹を壊して寝込む程度だ。
     
    と言うか、このブログの主旨は
    “あしゅのハッピーライフ 顔文字略” じゃねえんだよ!
     
     
    と、最後は八つ当たりになるんで
    やっぱり私の記事では、イベント系は流させてくれ。

  • ジャンル・やかた 後書き

    何度も書いてるけど、総決算として一応説明すると
    この小説もどきは、高熱にうなされていた時に夢で見た話。
     
    その夢がまた設定がきちんとされていて、ウトウトする度に続きが見られて
    しかも私にとっては、結構楽しい内容だったので
    それまで小説系など書こうと思った事もないのに
    物語として書いてみよう、という気になったのである。
     
    夢だったので、当然私が主人公である。
    アッシュの性格や物の考え方や言動は、私そのものである。
    こういう状況だったらこうするだろうな、という私の考える私像だ。
     
    私の考える私像でも、最大の美化をしているのは当然である。
    好き放題にやってるのに、皆に受け入れられる
    ってのが私の理想なんで、作中ではそれを充分に叶えられて
    とても楽しかった。
    こうやって妄想って肥大するんだな、と知ったぜ。
     
     
    ローズは、私の周囲の人たちをミックスした感じの性格だ。
    何故か面倒見が良い人々が多くて、恩恵にあずかっている。
    本当にありがとうー。
    皆の親切は、この小説もどきで花開いたよー。
    リアルじゃこのブログは秘密にしてるんで、全然意味ないけどなー。
     
    それ以外の登場人物のモデルはいない。
    似た人もいなく、完全に空想上の人物だ。
    自分に似てる! と思ったやつ、己の人格を疑え。
    ヘンなヤツだらけだぞ、この話は。
     
     
    そんで、この話に出る人名地名は、草花の名をもじったものなんだ。
    名称を考えるのが一番の悩みの種で、迷いに迷ったんで
    いっそ何かの種類に統一しちゃえ、と。
     
    それで種類が多そうなのが植物かな、と決めたは良いけど
    大自然には一切興味がないんで、草木の名前とかもまったく知らず
    植物図鑑サイトを頼りに頼ったよ。
    各サイトの製作者の皆さん、ありがとうー。
    皆さんの親切はこの小説もどきで、以下略。
    (植物だけに “花開く” とか、たわけたら殴られそうだな。)
     
    ちなみに、主と主候補たちは全員 “灰色” という名前。
    グレー、アッシュ、グリス。
    ジジイはひとりだけ、そのままジジイで名無しなんだが
    こいつ、すげえイジメ甲斐のあるヤツで大好きだった。
     
     
    夢で見たのは、子供に暴力をふるうシーンまでだった。
    本当は、夢では子供を切り殺してしまったんだけど
    それはあんまりだろう、と思ったんで、蹴るだけにした。
     
    それでも、とんでもない事なんだが
    夢で見るって事は、私って襲われたらたとえ相手が子供でも
    やっちゃうのかも知れんのかな・・・、と
    かなりのショックを受けた場面だったんで、あえて省略しなかった。
     
     
    夢で見たと言っても、そんなに詳細には見てはいない。
    脳内でわかっているだけで、場面はところどころに分割されていた。
    それを繋げて書いたら、えれえ長くなる長くなる。
     
    全体の設定は夢で決まってたので
    ラストをどうするかは、私の思想で決めた。
    そのラストに向かって、どう動くのか
    それを想像するのは思ったよりも簡単だった。
     
    ただそれを文章にすると、これまた長くなる長くなる。
    たとえて言えば、家から会社まで車で通勤しているとするだろ?
    そしたら、いつも通っているから道順はわかるよな。
    でも、その道の両側にどんな家があって、どんなビルがあって
    とまでは、全部は覚えてはいないだろ?
     
    脳内物語では、その道順をすっ飛ばして一瞬で目的地に着くんで
    それを文章で説明しようとすると
    状況をわかりやすくするためにも、両側の建物の種類まで書かにゃならん。
     
    そういう感じで、脳内での短い展開を文章にすると
    やたらめったら長くなる事には、実際に書いてみて驚いたよ。
     
     
    脳内での物語は、10話ぐらいで終わると思ってたんだ。
    ところが3話過ぎあたりから、あれ? これはヤバくねえ?
    と思い始めて、10話を超えたあたりから
    いや、これはマジで激ヤバだろー、と
    大体の展開で、何話ぐらいになるか計算してみたら
    80話は軽く行くんじゃないか? となって
    その計算にも時間が掛かって
    そういうヒマがあったら書き進めた方がまだマシじゃないか、みたいな
    でも “私” の計算だから、絶対に怪しい答なはず、みたいな
    そういう感じで、書き始めた事をちょっと後悔もした。
     
     
    だけどチラホラと、「読んでる」 って言ってくれる人が来てくれて
    それにも、もんのすげーーーーーーーーーーーー意外で驚いたんだけど
    むっちゃくちゃ励みになって、書くのもどんどん楽しくなったんだ。
     
    マンガの後書きとかで、「読者に感謝」 と
    書いてる人の気持ちがマジでわかったぜ。
    「続きは?」 と言われるのが、こんなに励みになるとは知らなかった。
    途中で止めなくて良かったよ。
    本当に本当にありがとう。
     
     
    そして驚いたのが、読んでくれた人のマナーの良さだ。
    続いてる時は、励ましのみのコメントで
    終わってから感想を言ってくれる。
    最終回になって初めて、出てきてくれた人たちもいた。
     
    「次はこうなるんだろ?」 みたいな
    先読み推理を言う人がひとりもいなかった。
     
    そうか、連載物というのは、こういう態度で読むんだな
    と、教えてもらったよ。
    礼儀をどうもありがとう。
     
     
    話が膨らみすぎて、どう削るか悩んだあげくに
    これは番外編 (今で言うところの “スピンオフ” か?) で
    書けばいいや、というぐらいに
    ジャンル・やかたの世界は、私の脳内で広がってしまった。
     
    某漫画家が、1作品を数十年も続けるのもわかる気がする。
    その人たちはプロだから、他にも色んな作品も描いてるけど
    私は一発屋で終わりそうな気配だがな。
     
     
    ただただ、書いていて単純に楽しかったんで
    この小説もどきの執筆は続けたいと思っている。
     
    て言うか、この “小説もどき” という言い方も
    何か卑怯くせえ謙遜なんで止める。
    私は小説を書いているつもりなんで、ちゃんと “小説” と言うよ。
    出来はともかくもな。
     
    とにかく、老後の良い趣味が見つかった、という気分なんだ。
    美容にゲームにホラーに映画なのに
    これ以上趣味を増やしてどうするんだ、って気もせんでもねえがな。
     
     
    なお、これから恒例の言い訳のコーナーに入るが
    文章がヘンなのは認める!
    それは、ほんとすいませんすいません。
     
    (誤字脱字等は指摘してください。
     途中でつじつま合わせの確認のため、読み直してみたら
     ものすげえ箇所、間違ってたんだ。
     面倒だったんで、まだ直してないけど。 ← ・・・ )
     
    だけど、いっちょだけ主張したい。
    今って携帯とかPCとかで、漢字変換が容易に出来るだろ
    書けない読めない漢字を使うと、意味がわからずほんと困る
    という己の経験から、あえてひらがなで表記してる部分もあるんだ。
    ルビ (読み仮名) が振れないだろ、PCって。
     
    皆ここらへんを配慮してくれたらなあ、と思うんだが
    それは単に私が漢字を読めないドアホウなだけかも知れない。
    それでも私は、これからも自分が書けない漢字は使わないでおく。
     
    普通は本を読んで、漢字を覚えるもので
    そういう意味でも私の記事はタメにならん、っちゅう話で終わってしまって
    何じゃこりゃあああああああ!!! by ゆうさく・まつだ
     
    古っ? うるせえ、まごう事なきババアなんだよ、私は!

    関連記事: カテゴリー ジャンル・やかた

  • ジャンル・やかた 76

    何も見えない 何も聴こえない
     
     
    漆黒の闇の中にアッシュはいた。
    何故自分がここにいるのか、いつからいるのか
    わからなかったが、何も考えたくもなかった。
     
    アッシュは、ただそこにジッといるだけだった。
     
    ただ一瞬、ほんの微かな香りが漂う事もあり
    何だかとても懐かしく、いとおしい匂いなのだが
    それが何なのかも思い出せない。
     
    アッシュは、ただそこに立っているだけだった。
     
     
    「ちょっと、あんた! いつまでそうしているんだい?」
     
    聞き覚えのある声に、アッシュのすべてが息を吹き返した。
    途端に周囲が明るくなり、視界が開け、はっきりと見えるようになった。
    目の前に立っていたのはローズで、ここは館の屋上だった。
     
    ああ、そうだった。
    私はこの館の主だったんだ。
    そして多分、死んだんだ。
     
     
    「だってローズさんが言ったんじゃないですかー。
     『ここで待ってな。』 ってー。」
     
    「あんたねえ・・・・・。
     だからと言って、何十年も待ってるんじゃないよ。」
     
    「へ? そんなに待たせたんですかー? ひっでーーーーーー!
     遅刻するにも程があるってもんですよー。
     てゆーか、私それ、すっかり地縛しちゃってるじゃないですかー。
     びっくりー!
     まさか自分が地縛霊になるとはーーー。
     最初はホラーで、次にアドベンチャー、そんで洗脳セミナーときて
     最後が心霊ものとは、壮大な生涯ですよねー。」
     
    ローズは頭を振った。
    「あんたと話すと、いっつもわけがわかんなくなるのは相変わらずだねえ。」
    「いい加減、慣れてくださいよー。」
     
     
    アッシュがヘラヘラ笑うのを見て、ローズもついつられて笑ってしまう。
    「ま、いいや。 ほら、あそこに行くんだよ。」
    ローズが指差した先には、黒い渦が巻いている。
     
    「え? うっそーーーーーっっっ!
     何かいかにも “地獄への入り口” って感じじゃないですかー。
     普通、花畑とか光の階段とかじゃないんですかー?」
     
    後ずさりするアッシュに、ローズが迫る。
    「あんたねえ、あたしらがそんな良いとこに行けると思ってるのかい?
     あたしらはこれから、今までした事の償いをしなきゃいけないんだよ。」
     
    「ええええええええええ------っっっ
     生前反省して、結構良い事もしたのにダメなんですかー?」
    「反省と償いは、また違うんだよ。 良い行いも別問題さ。
     した事の始末は必ずつけなければいけないんだ。」
     
     
    アッシュはビビりながら訊いた。
    「何ー? 熱湯風呂とか氷漬けとかいう目に遭うんですか-?」
     
    「いや、そんなもんはないよ。
     ただ生きていた時に自分がしてきた事を、自分の姿を言葉を
     1分1秒残らず目の前で再現されるのさ。
     あたしらはただそれを見せられるだけさ。
     繰り返し繰り返し、何十年も何百年もね。」
     
     
    その言葉にアッシュは絶望的になった。
    「うっわーーーーーー・・・・・、それはマジ地獄すぎるー・・・。
     私、ここでこのまま地縛しといて良いですかー?」
     
    うなだれるアッシュに、ローズが肩を叩く。
    「何十年ここにいようが、いつかは絶対に受けなきゃいけない事なんだよ。
     そうやって自分の行いを省みて初めて、安らかな眠りにつけるんだ。
     あたしは自殺したから、その分償いの時間も長いけど
     一緒の場所なんだから、さあ行こう。」
     
    アッシュの表情がパッと明るくなった。
    「えっ、ローズさんも一緒なんですかー?」
     
    「そうだよ、皆並んで自己嫌悪を味わい続けるのさ。」
    「えっ、じゃあ、大久保清とかいましたー?」
    「・・・・・知らないよ、そんなヤツ・・・。」
     
     
    「んじゃ、行きますかー。
     ローズさんと一緒なら、どこでもオッケーゴ-ゴゴー! ですよー。」
    「・・・相変わらず、妙な前向きさだね・・・。」
     
    ローズが隣に並んだ瞬間、アッシュの右目が見えるようになった。
    アッシュは驚いてローズを見た。
    「ん? どうしたんだい?」
     
    ローズの笑みに、アッシュも笑って返した。
    「何でもないですー。 さ、ズンズン行きましょー。」
     
     
    「行く前に、館の様子を見納めしなくて良いのかい?」
    アッシュが軽快に答える。
     
    「良いんですよー。
     私の出番は終わりましたからー。
     立つ鳥、跡を汚さず、老兵は去るのみ
     我が人生に一遍の悔いもなし、byラオウ ですよー。
     後は後の人たちに任せましょうー。」
     
    「あんたらしいね。」
    ローズが微笑むと、アッシュが調子こいてローズの両手を握った。
    そんなアッシュの行為に苦笑しつつも、ローズも合わせてくれる。
     
     
     
    「さあ、これから永い永い地獄が待ってるんですから
     せめて今だけは、ワルツでも踊りながら楽しく進みましょうよー。」
     
     
     
              終わり。
     
     
     
    関連記事: ジャンル・やかた 75 10.4.26
          ジャンル・やかた 後書き 10.4.30  
        
          ジャンル・やかた 1 09.6.15
          カテゴリー ジャンル・やかた

  • ババアとネット

    リアルでは、「ネット? ショッピングぐらいかなあ。」
    と言っているにも関わらず、それ関係の相談を受ける。
     
    素人ぶっている本当のド素人なのに、何で私に言ってくるんやら。
    無意識に変なオーラでも出しているんか、ほんと不思議である。
    しかもその相談は、私にも答えられる事なのが、妙な符合を感じてならない。
     
     
    私の同年代の友人知人女性は、パソコンをしない傾向がある。
    家にちゃんとパソコンはあるのだが、本人は操作出来ず
    ショッピング等は家族に頼んで、してもらうという。
    そんな彼女らは、携帯でネットをするのである。
     
    そして、私にネットの事について訊いてくるのは
    専業主婦をやってるヤツに限られている。
     
    その内容は、こうしてたらこうなったけどどうしよう? という相談で
    それは大抵が “間違って” 出会い系に登録しちゃった、とか
    “間違って” ヘンなサイトに登録してメールが来る、とかである。
     
    もう、そういうメールなど全無視すりゃ良いだけの話なんだが
    彼女らは、そのメールがうっとうしくて苦痛なのである。
     
     
    そういや、書いててふと気付いたが
    私の兄が2万通の未読メールを溜め込んでいた件。
    兄、一時期、懸賞サイトにハマっていたんだ。
     
    なるほど、あの未読メールの山はそういう事だったんかー!
    不可解に思えた兄の奇行は、実は正しい行為だったんだなあ。
     
    しかし、お陰で私のメールもことごとく無視され
    連絡手段が電話のみに限られてしまったので、こっちは良い迷惑だ。
    いらんメールは、いちいち削除ぐらいしてほしいもんだが
    それも面倒なぐらいメールが来る、って事なんだろうな。
     
    てか、兄、専用別アドで懸賞やってくれよ、って話になるんで
    やっぱりアホ! のひとことで終わるじゃねえかい。
     
     
    とにかく、私にこういう相談をしてきたら
    容赦なく突っ込まれる事はわかりきっているのに
    のうのうと言ってくるという事は、それでも良い、って事なわけだな?
    と言う事で、遠慮なく言わせてもらっている。
     
    「ほうほう、“間違って” とな? ウソつけ!
     いらん下心を出すから、そういうハメになっとんのじゃ。
     ヒマなら、世界と繋がるネットじゃなく
     一般家庭内で収まるTVゲームをやれ!」
     
     
    そう罵倒する日々の中、面白い案件があった。
    携帯のゲームサイトに登録して、遊んでいた人の話。
     
    「あなたのネーム?を使いたい。
     でも著作権に触れるので、権利を買い取りたい。
     100万振り込むので、譲ってくれないか?」
     
    ほおーーーーーーー、最近はそういう手があるんかー
    と、感心させられてる横で、「どう思う?」 じゃねーよ!
    これは考えるまでもなく、明らかに詐欺だって。
     
    通帳の番号とかが漏れるだけじゃなく、結果的には
    最初に保証料等として何十万とりあえず振り込んでくれ、って話になるはず。
    もちろん向こうからは金は1円も振り込まれず。
     
    この誘い文句だけでそれに気付いてほしいぜ。
    プレイヤーネームなんて、カブる事も多々あるし
    “著作権” って何なんだよ?
    MMORPGの高LVキャラなら、陰で違法に売り買いする価値もあるけど
    そのゲームサイトのアバターは、そういうのはないっぽい。
     
     
    この話、よくよく聞いてみると
    ゲームサイトに張ってあるリンク先に飛んで
    無料懸賞に応募した事から始まっている。
     
    「つまり無料で何かをゲットしようとしたわけだな?
     欲ボケしてんじゃねえよ
     タダより高いものはなし、って道徳を忘れたか!」
    と、散々罵っておいた。
     
     
    そんで、こういう事をやらかすアホなヤツらに限って
    相手にご丁寧な返信をしている。
    この相談者も案の定やってたよ、律儀な返信。
     
    一度でも返事をしたら、そのアドレスは “生きている” と認定されて
    ロクでもねえ業者間でやり取りされるリストに載るだろうによ。
     
    「これは序章に過ぎない、と覚悟しとけ。
     今後は色んなところからメールがガンガンきて
     今よりうっとうしい事になると思うぞ。」
    とも、脅しておいた。
     
    メルアドを変えれ、の助言はムダだった。
    こいつ、住所やら家電話やら、全部バカ正直に記入したそうな。
    “懸賞” だからな・・・。
    ほんと、あなどれないぜ、詐欺商法。
     
     
    私の周囲のヤツを見るに、真面目に生きてきて
    さしたる趣味を持っていなかった女性っちゅうのは
    家事にも慣れ育児も一段落して、人生に余裕が出来ると
    こういう、いらん事をする傾向があると思う。
     
    ドス黒い世界に接する事もなくババアになったヤツは
    現代のネット社会の良いカモである。
    それも突然、何の衝動に駆られるんかわからんが
    今まで出さなかった色ボケ欲ボケを起こして引っ掛かる。
     
     
    世の夫やネット世代の息子娘は、妻、母の動向を監視しとけ。
    なまじ真面目なだけに、悪徳業者にも誠実に対応しようとして
    ロクでもねえ結果を引き起こしかねんぞ。
     
    そんで防波堤になってる私に感謝せえ。
    皆、「夫には言えなくて・・・。」 と、来るんだぞ。
    おめえらの代わりに、悪役を演じて罵倒し止めているのは
    この私、こ の 私 なんだからな!
     
     
    ・・・・・・・・・・
    書き終ってから、どうも釈然としないものを感じて
    珍しく読み直して、しばし考えてみたんだ。
     
    そんで、わかった。
    この何となくモヤモヤした感覚の理由が。
     
    上の書き方じゃ、引っ掛かる主婦たちは純粋無垢で
    詐欺だと見抜く私は、ドス黒い世界の住人のようなイメージになる。
    ここだよ、問題は。
     
     
    言うまでもないだろうが念のため、それは違うぞ?
    私はあくまで “一般常識” として
    ちょろちょろと詐欺商法とかを調べた事があるだけだからな?
     
    まあ、私に訊いてくるヤツらは皆
    そんな私の知性に頼ってきているんだろう。
    そう信じるぞ、私はよ。

  • ジャンル・やかた 75

    アッシュが死んでから、数十年の時が流れた。
     
    館は、いつのまにか “アッシュ館” と呼ばれるようになっていた。
    浄化作戦のため、館にできた広報部による宣伝とともに
    グリスの時代に立ち上げたサイトに
    生前のアッシュが残した言動の数々を、館の住人が何人も書き込み
    グリスの後の代で、それは宗教になった。
     
    日本人であるアッシュの名を元に
    ASU (明日) 教と名付けられたその宗教は
    村やクリスタルシティのみならず、国内外に信者が増え
    アッシュの墓がある館は聖地となり、巡礼者が絶えなかった。
     
    アッシュの墓には、バラの花を奉げるのが習わしとなっていた。
    周囲には、真冬でさえバラの花が絶えなかった。
    敷地内の温室で、“アッシュ・ローズ” というバラが
    栽培されていたからである。
     
     
    館では、アッシュの写真集や本やDVDなどのグッズや
    敷地内で出来る作物や加工品が売られ
    アッシュが言った通り、寄付が投資へと変わり街中が益々潤った。
     
    館に住むものは、誇りを持つようになった。
    最早、住人は “元犯罪者” ではなくなった。
     
     
    浄化が終わったのである。
     
     
    館には奇妙な伝説があった。
    “ローズレシピ” を付けて屋上に行くと、アッシュの姿が見える、という。
     
    この “ローズレシピ” とは
    アッシュの寝室用のアロマスプレーのレシピの事である。
     
    封印されていたローズの寝室をグリスが開いた時に
    部屋の中はローズがいた時のままになっていて
    そこにあったノートに書かれていたのだ。
     
     
    ローズは殉教者扱いになり、館ブランドのすべての商品には
    バラのマークが入れられるようになった。
    ローズのアロマ水も飛ぶように売れた。
     
     
    “主” の名は、アッシュで最後となった。
    館は、亡き主への永遠の忠誠の代わりに、永遠の繁栄を約束された。
     
     
    続く。
     
     
    関連記事: ジャンル・やかた 74 10.4.22
          ジャンル・やかた 76 10.4.28
          
          ジャンル・やかた 1 09.6.15

  • 陰口

    人に陰で悪口を言われていた時、どうするか?
    私の答は、放置。
    だって陰でしか言ってない時点で、相手は負けてるわけじゃん。
     
    私も陰口をバシバシ叩く事があるけどさ
    でもそれは、自分が絶対に敵わない事がわかるから
    陰でしか言えない場合なんだよな。
     
    ここで専属サポート係の悪口とか、コソコソ書いているけど
    バレたらほんと恐怖なんで、かなりのスリル感を味わっているぞ。
     
     
    人間関係でトラブルが起きた時
    昔の私なら友人に、どう思う?どう思う? と訊いていた。
    だけど最近は、それもやめた。
     
    今までの経験上、何かあった場合
    絶対!!!に、私の方にも非があるからだ。
     
    その私への “非” の糾弾も、正論じゃない事もある。
    言い掛かりや逆恨みだってある。
    存在するだけで、誰かを傷付けてしまう場合もあるのだ。
    それはもう、理屈ではないんだと思う。
     
    人間関係は大事にしているつもりだが
    私の手に余るような事にまで、ウカツに手を出すと
    余計にコトがおおごとになる場合が多いので
    触らぬ神に祟りなし、じゃないけれど
    あー、私また何かしでかしちゃったかな、と
    上辺だけの反省をして、普通にしておくだけなのだ。
    (反省が上辺だけなのは、理由がわからんのだからしょうがねえだろ。)
     
    これじゃ、何の解決にもならんのだが
    経験上、おおごとにするよりは、まだマシなんだよ。
     
     
    面と向かって言ってくれればこっちも対処するのに、と思うんだが
    “嫌い” の刃は、きっと諸刃なんだろう。
    相手に思う悪口は、自分の弱点そのものを表わしているようだ。
    言わば、相手に弱みを晒してしまうわけで
    そんな事をしたくないから、陰で言ってしまうんだと思う。
     
    だから陰口は、気にする必要もない。
    それが “評価” じゃない限りはな。
     
    仕事がザツ、とか、愛想が悪い、等の欠点指摘は
    明確な理由があるんだから、きっちり反省すべき。
    何でもかんでも悪口だとひとくくりにするのは、単なる被害者ヅラである。
    陰で言われている言葉は玉石混合で、たまにハッとさせられたりもするから
    聞き捨ててばかりじゃダメだと思うんだ。
     
     
    ところで私はよく、さっぱりしている、とか言われるが
    これはとんでもない誤解である。
     
    ・ 人の話をよく聞いていない
    ・ すぐ忘れる
    ・ 鈍くて瞬時に反応できない
    ・ 妙なプラス思考を発揮する事がある
    ・ 感情を邪魔にし、機械的に割り切る
     
    誤解の原因は、これだと思う。
     
    特に最近は、鈍さに拍車が掛かっている上に
    気力体力を使うのは健康にもったいない、という老化ぶりで
    色んな事を右から左に流しているのである。
     
    草木のような淡白さになっとるんだが
    粘着質なババアほど薄気味悪いものもないんで
    こんなんでもういいかな、と、これまたサラリと流している。
     
     
    周囲にそう害を与えていないはずなんだが
    それでも嫌うヤツは、激しく嫌ってくれる。
    そんなんを聞くと逆に、元気があって良いのお、と羨ましくなる。
    人間、感情を動かしてなんぼだと思うからだ。
     
    悪口を言うのも言われるのも、人間らしい営みのひとつだから
    あまりサラサラ受け流すのは、良くはない気がするんだ。
    反応の薄い態度ばかり取っていると
    「相手にされてない」 と思われて、嫌われる一方だしな。
     
    何より、陰口に悩む、という人間らしい反応も出来んなど
    生きてきた甲斐がないように思えてならない。
    よって私はこれからの人間関係では、悩む事を頑張ろうと思っている。
     
     
    えれえ、“悪口を言うヤツとは世界が違う” と言いたげな内容だが
    私の悪口を言うヤツなど、実際に私と世界が違うんだよ!
     
    悪口叩き野郎など、何ひとつ思いやるつもりはないね。
    私は私のため、私と付き合ってくれる人々のために
    心を動かす努力をするだけなのさ。
    決して私の悪口を言うヤツのためじゃねえんだよ。
    そこ、勘違いせんようにな。
     
     
    「汝の敵を愛せよ」 とか言い出さんところは
    私もまだまだ現役だな、と嬉しく感じる。

  • ジャンル・やかた 74

    グリスは23歳になった。
    アッシュが積極的に教育に関わらなかったせいか
    心身ともに立派な青年になっていた。
     
    アッシュは、もう長老会のメンバーになっていた。
    主を15年以上務めたからである。
     
     
    真のババアになったというのに
    アッシュの顔にはシワもシミも目立たなかった。
     
    「いつまでもお若いですね。 さすがニッポン人。」
    そう褒められると
    「ニッポン人でもお直しなしでこれは、そうはいないものですよー
     わたくし、苦労が顔に出るような生き方はしておりませんのー
     ほーっほっほっほーーー」
    と、仁王立ちで高笑いをするアッシュに
    誰もがその相変わらずさに、安心を感じるのであった。
     
     
    まだ雪が残る寒い朝に、アッシュは眠ったまま二度と目覚める事はなかった。
     
     
    結局、右目は見えないままだった。
    誰もアッシュの最期の姿や言葉を覚えていなかった。
    それぐらい日常に埋もれた、いつもの時間のいつもの光景の中だったのだ。
     
    死因は “心不全” にしか、しようがなかった。
    長老会の、村の、館の、アッシュを知る誰もが驚き、そして納得した。
    何も知らずに来て、何も知らせずに逝ったのだ。
     
     
    館中が深い悲しみに沈んだ。
    何の示し合わせもないのに、皆が講堂に集まった。
    ただそこに来ただけで、祈りもなく言葉もなく座るだけだった。
    アッシュの命が停止したと同時に、館中の機能も停止した。
     
     
    棺に眠るアッシュの見えない右目に、グリスがバラの花を1輪置いた。
    館でのローズの存在は、アッシュにとってはまさに
    このバラそのものだったように思えたからだ。
     
    グリスに見習って、皆がバラを1輪ずつ入れた。
    お陰で温室のバラは、ほとんどが切り取られてしまった。
     
    アッシュはバラに包まれて、墓地を見下ろす小高い丘の頂上に埋められた。
    兄グレイの墓の側でもローズの墓の側でもなく、ただひとり離れて。
     
     
    アッシュの葬儀が終わった後に、デイジーが首を吊った。
    デイジーにとって、アッシュそのものが館になっていたのだ。
     
    まったく、バカな女!
    リリーは、心底腹が立った。
     
    ジジイは慌てて、“殉死” 禁止令を出した。
    「そんな事をしても、主は喜ばないのはわかっとるじゃろう?
     本当に主の事を想うなら、その意思を継ぐ次の主を支えるべきじゃ!」
     
    そういうジジイも、自分よりも何十歳も若いアッシュの死に
    立ち直れないほどの衝撃を受けていた。
     
    アッシュは自然に逝ったんじゃ。
    幸せな死に様じゃったと思うしかない。
    じゃが、グリスがそう納得できるかわからん。
    若者は死の身近さを知らないからのお。
     
     
    グリスは再起不能に思えた。
    だけど、さすがアッシュの跡継ぎ。
    傷を抱えながらも、アッシュの跡を立派に継いだ。
     
     
    続く。
     
     
    関連記事: ジャンル・やかた 73 10.4.20
          ジャンル・やかた 75 10.4.26
          
          ジャンル・やかた 1 09.6.15

  • 電子タバコ 2

    ・・・今日の記事は、実は書かないつもりだった。
     
    しかし管理人ぷらちッの
    「電子タバコって欧州では規格があるんだってよ。
     だから、本体はここのを使うけど
     フィルターはあそこのを愛用してる、って感じなんだって。」
    という、邪心のない純粋な情報提供に
     
    ああ・・・、私も経験した事はすべて後世に残さなければ・・・
    たとえどんな失笑を買おうが・・・。
     
    と、決心させられた。
    さあ、皆、あざ笑うがいい!!!!!
     
     
    って、肝心の話をしてねえよな。
    いやあ、リアルで激しく呆れられて、心に結構な傷が入っててな。
     
    実は私は今、こんだけの電子タバコを所持しておる。
    緑の箱のは貰ったやつだが、後の5箱は自分買い。
    (1箱は充電中で写っていない。)
     
     
     
    全部最初に揃えて、形から入る性格なのは否定はしない。
    だが今回のこの電子タバコ大量所持は、それが理由ではないのだ。
     
     
    電子タバコのフィルターって、売り文句のように100回は吸えない。
    最初の頃は、その売り文句を真に受けて
    あれ? 何でもう煙が出ないの?
    と、やめときゃいいのに、原因を究明しようとするアホウがいる。
    フィルターを外して、本体部分を掃除するドアホウもいる。
     
    そして、本体のコーティングを汚れだと勘違いして
    は い で し ま う 大バカモノもいる。
     
     
     
    この相も変わらず焦点の定まらない写真で
    2本の金属部分の違いがわかるだろうか?
    上は凹凸があり、下はツルツルである。
     
     
    上の凹凸コーティングは、メリメリとはがせるのだよ。
    私はこれを、加湿器につくカルキのごとく考えて
    はがしてしまったんだな。
     
    そんでしばらくすると、新品フィルターでも煙が出なくなる。
    あ、壊れやがった、もう交換期間は終わっている
    しょうがねえ、新しいのを買うか
     
    んで、“掃除” 。
    ええっ、また壊れたのー?
    電子タバコって、作りがチャチ過ぎじゃねえ?
    こんなんなら、普通に喫煙するよりお金が掛かるじゃんー。
     
     
    と、これが前回までのあらすじだ。
    つい最近、電子タバコを物珍しがって構造を見た知人に
    指摘されるまで、気付かなかった・・・・・・・・・・・。
     
    「ねえ、これ、何で同じメーカ-なのに、ここが違うの?
     え? 掃除し忘れてた?
     でもこれ、汚れじゃなく、こういうものじゃないの?
     キレイにコーティングされてるように見えるけど?」
     
     
    そう言えば、今持ってる6本のうち
    ちゃんと煙が出るのは、“掃除” をしていない2本だけ。
     
    もしかして、壊れたんじゃなく、壊していたんか?????
     
     
    何かもう、果てしなく落ち込んだよ・・・。
    唯一の救いは、ドンキに交換に行ったあれは
    私が “掃除” をしたわけじゃなく、純粋に壊れたって事。
    自分で壊しておいて交換など、犯罪だもんな。
     
    知人からもらったやつと、ドンキのそれがあったんで
    こまめにメンテしないとダメだ、と “掃除” を始めたんだよ。
    ほら、こんなに汚れが、これじゃあ壊れちゃうよー
    ってコーティングをベリベリはいだんだ。
     
     
    うわあ・・・、実際にそんな人っているんだー (苦笑い)
     
    という知人の言う “そんな人” が、どんな人なのか
    そりゃもう以心伝心がなくとも、はっきりわかるんで
    この話は絶対に二度とすまい、リアルでもブログでも!
     
    と決心していたけど、もしかしたら私以外にも
    こういう勘違いをする人もいるかも知れない。
     
    どうせブログでは、いつもかかんでいい恥をかいているんだし
    あと1回だけ恥をかいて、世間に注意を喚起すべきじゃないのか?
    と、ババアブロガーとしての使命感が出たのさ。
     
     
    私はもう電子タバコは買わない。
    “掃除” をしていないやつも、どうも調子が悪くなってきていて
    いらん事をせんでも、これは壊れやすいんじゃないか?
    コストパフォーマンスが悪すぎだろ と、思うからだ。
     
    まあ、片っ端から善意で壊してたんで、そんなに愛用できていなく
    電子タバコに依存せずに済んで、ある意味ラッキーだったけど
    ただ、このフィルタ-の山をどうすべきか、悩ましいだけだ。
     
     
     
     
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