投稿者: あしゅ

  • 麺のコシ

    何をどう勘違いされとんのか
    周囲からは、“味にうるさいヤツ” だと思われてる私だが
    これはある意味、当たっている。

    味にうるさい = グルメ ではないからだ。
    単に自分の好みがはっきりしているだけだ。

    そんな私が今回カミングアウトするのは、麺のコシ。
    麺と言っても、色々な種類があるが
    偏食の私でも、嫌いな麺類は不思議とない。
    問題は、麺のコシなのだ。

    こっから真っ当な事を言い連ねると思ったら、大間違い。
    上に “カミングアウト” と書いとろうが。
    案の定、ロクでもねえ好み披露なんだよっ。

    まず、スパゲティとそうめんとラーメン、これは固めが好き。
    インスタントラーメンなど、バキボキレベルが望ましい。
    逆にうどんとソバは、柔らかめ希望。

    そして私が普通と違う好みなのは
    麺 に コ シ が あ っ た ら イ ヤ なのだ。
    中でもうどんとソバは、箸で引っ張るとブチブチ切れるような麺が良い。

    これを言うと、ほぼ全員が驚く。
    特に関西はうどん好きが多いらしく
    それもコシの強い讃岐うどんを好んで食べるので
    私のこの邪道麺は、絶対に理解されない。

    TVでイタリアの女優がスパゲティを食ってて
    「美味しいけど、これはアルデンテではない」
    と、やたら厳しい事を言っていたけど、ものすごく共感できた。
    ただし主張の内容は正反対だけどな。

    コシのある麺も美味しいけど、食いにくいのである。
    たとえば、ソバはあまり噛まずにツルツル飲む
    とか言うのが、正式な食い方らしいが
    ほんとすいません、それは出来ません、と土下座したい。
    麺もとことん噛み砕かないと、飲み込めない。

    コシがある麺は、噛み砕きがとても面倒くさい。
    これが寿司とか刺身のイカやタコなら
    おかずの一部で量が少ないので、まだ根気も続くけど
    麺は主食だろ、主食が粉砕しづらいと辛くねえかあ?

    だからコシのある麺は、途中で食うのに疲れて残してしまう。
    もしかして、“コシ麺ダイエット” とか
    成り立つんじゃないか、とすら思う。

    さて、コシのある麺が苦手な理由を、とうとうと述べたが
    本当の原因は、実はそういう事ではないと思う。

    真実は、育ちにあるような気がする。
    山奥のド田舎で、場所的にも時代的にも
    良い物が入手できない環境に育ったので
    “本物” に触れる機会が少なかった、という事であろう。

    そして昔から知ってて、慣れ親しんでいるものは
    途中で方向修正が利きにくいんだと思う。

    和食は幸いにも母親が料理好きだったので
    何とか平均的な味覚を持てたけど
    その母親も、うどんをこねてまでは作らなかったので
    パウチに入ったインスタントものが、私の世界のうどんなのだ。

    安物食いだとしょっちゅう嘆かれたが
    私の成長過程で、どう本場の味を知れというのか
    そんなに言うのなら、幼児期に美味いメロンを毎日食わせとけ。
    夏場の楽しみなおやつだったスイカには小躍りするけど
    よく知らんメロンには、人見知りして心が動かないんだよっ。

    味覚の傾向は3歳だか5歳だかで決まる、とか聞いたけど
    それは結構正しいような気がする。
    大人にならないと理解できない味があるように
    子供の頃の記憶に支配される味もあるという事だ。

    あの添加物バリバリの駄菓子が忘れられないぜ。

  • ジャンル・やかた 7

    両手で顔を覆ったままのアッシュの肩が、ブルブル震え始めた。
    無理ないよね、肉親の死の詳細を聞かされたんだから。
    ローズは黙って見守ろうと、紅茶をひと口飲んだ。

    「ふ・・・ふ・・・」
    アッシュの口から、嗚咽が漏れ始める。
    泣くだけ泣きゃ良いさ、とローズが言おうとした瞬間
    「ぶぅわっはっはっはっは」
    と、アッシュが大笑いをし始めた。

    目を丸くして固まるローズに、アッシュが爆笑しながら話す。
    「すっ、すいま・・・あーっはっはっはっは
     わら・・・ちゃいけ・・・ない・・・はははははは
     思う・・・けど・・・・、あはははははは」

    かなりの時間ソファーの上で、腹を抱えてのたうち回った後
    アッシュがちょっと落ち着いて続ける。
    「だって、この状況って簡単に殺されるわけでしょうー?
     それを・・・わざわざ何でそんな意外な死に方・・・ブブッ を
     しかもよりによって、何でそんな ハハハハ それ以上ないぐらい
     情けな・・・ アーーーーーーーーッハッハッハッハ」

    再びアッシュは爆笑し始め、意図を理解したローズもつられて笑う。
    「だよねえ? あたし、絶対口にしなかったんだけど
     情けないよねえ? あーーーーーーっはっはっはっはっは」
    「不謹慎だけど・・・あははははははは、ありえねえーーーーっ」

    ふたりで、ひとしきり大笑いした後、食欲が出たのか
    アッシュは、あー腹痛え、と言いつつ、涙を拭きながら
    卵サンドをモソモソ頬張った。

    トレイの上の食料を平らげた後、ローズが切り出した。
    「で、あんたこれから何をするんだい?」
    「あ、ひとつ質問があるんですがー。」
    「また質問かい? あたしゃ武闘派なんだよ。
     あれこれ喋るヒマがあったら、とっとと動きたいねえ。」

    「ローズさん、気持ちはわかるんで、ほんと申し訳ないんですけどー
     私はわかってて来た人たちより、状況的に厳しいと思うんですー。
     死なないための、最低限の情報が欲しいんですー。」
    「まあ、そうだろうね。
     わかったよ、知ってる事は答えると言ったし、何だい?」

    「敵と味方と中立の人の見分け方は何ですかー?」
    「ああ、それは私にもわからない。
     志願もあるけど、主の指示で決まるようだね。」
    「途中で役目が変わる事はあるんですかー?」
    「さあ? よくわからないね。
     ただ住居区では、敵も味方も普通に応対する決まりだよ。」
    「あっ、ここ3階ですよねー? 他の階は何があるんですかー?
     見取り図ありますかー?」
    「ごめん、正直に言うけど、それは言っちゃいけないんだ。」

    あー、やっぱダンジョン攻略のカギはマップだよな。
    ローズは掃除係、館内のつくりが頭に入っていないわけがない。
    逆に言えば、ローズ攻略が出来るかがカギ、って事か?
    アッシュは考え込んだ。

    「ローズさん、もし万が一私が主に会えたとして
     その時のあなたのメリットって何なんですかー?」
    「館内での地位が上がるらしいんだ。」
    「らしいー? 噂ですかー?」
    「あたしがここに来てから、主に会えたヤツがいないからさあ。」
    「え? 今までに相続者って何人ぐらい見ましたー?」
    「えーと、記憶にあるのは・・・、護衛をした時だけだねえ
     他はよくわかんないねえ、関わってない時も多かったからねえ。」
    「去年は何人来ましたー?」
    「3人? 4人? 本当にわかんないよ。
     去年は1度しか参加してないしさ。」

    「ローズさん、ここに来て何年ですかー?」
    「うーん、あたしが来たのは何歳の時だったかねえ?
     子供の頃の記憶はないんだよ。」
    「子供の頃・・・ですかー・・・。」

    こ・・・これは思ってたよりも遥かに難関な気がする!
    と、アッシュは青ざめた。
    何も知らない自分には、攻略はほぼ不可能だとしか思えない。

    「敵味方、平均何人ですかー?」
    「あのさ、そういうのは知らされていないんだ。
     味方は私ひとりだと思って良い。 多分、他にはいないはず。
     ただ敵は、あんたを居住区以外で見かけたら、殺しに来る。
     私を狙うんじゃなく、あんたを狙うんだ。
     それだけは頭に入れときな。」

    ダメだ、私には無理すぎる。
    アッシュはそう確信したが、諦めを口にするのは
    このたったひとりの味方すら失う事になる。
    何とか表面だけでも取り繕わねば、半年の寿命が分単位になってしまう。

    寿命・・・、最長半年の寿命って、言われると結構キツいな・・・。
    アッシュは引きつりながらも、笑みを浮かべた。
    その姿は、ローズには余裕の表われに見えた。

    「わかりましたー。
     ちょっと調べ物をしますので、また何かあったら訊きに来ますー。
     動くのは、早くても明日以降になると思いますので
     もう少し待っててくださいねー。」
    立ち上がるアッシュに、ローズは頼もしさすら感じたのは
    アッシュの無表情さと、場にそぐわない笑みのせいであろう。

    アッシュは無言で、ローズのトレイも一緒に持って部屋を出た。
    食堂までの廊下を、視点を真っ直ぐに保ち
    目の端だけでカメラの存在を確認していく。

    カメラはひと部屋おきに、方向を逆に左右に1台ずつ設置してある。
    食堂のカメラは確認できるだけでも6台、厨房にもあるだろう。

    カウンターのトレイ返却場にトレイを置いたあと
    食事をしている数人をチラッと見た。
    成人の男女で、全員が労働者風である。

    「あっっっ!」
    アッシュの大声で、食事をしている者全員がビクッとした。
    厨房にいる中年女性に向かって、アッシュが訊ねた。
    「すいませーん、ここ、ご飯出ないんですかあー?」
    「ご飯?」
    「お米ですー。 ライスー、パンじゃなくライスー。」
    「ああ、米ならサラダでたまに出すよ。」
    「ダメです! それは本来の食べ方じゃない!
     お米は主食なんですよー。 私、ないと、ほんと辛いんですー。
     お米、パンと別個に出してくださいーーー!」

    アッシュの勢いに押され、女性が当たり障りなく終わらせようとする。
    「あ・・・ああ、じゃあ訊いとくよ。」
    「絶対ですよー? プロミスですからねーーー。」
    アッシュが小指を立てながら食堂を出て行った後
    しばらくあたりは静寂に包まれた。

    誰からともなく、口を開く。
    「よくわからんが・・・。」
    「何となく不気味だね・・・。」

    続く。

    関連記事: ジャンル・やかた 6 09.9.9
          ジャンル・やかた 8 09.9.15

  • ジャンル・やかた 6

    アッシュはベッドの上で、ボーッとしていた。
    夕べ、あまり眠れなかったのである。

    いくら愚鈍なアッシュでも、ただでさえ不眠気味のとこに
    人が首を斬られて倒れーの、ケイレンしーの
    血ぃ噴き出しーの、その血が掛かりーの
    自分が他人を滅多打ちしーのしたら
    その音と感触が残り、グッスリ安眠など出来はしない。
    殺される前に気が狂うかも・・・と、ひどくネガティブ思考になっていた。

    こういう時は、とりあえず風呂である。
    その後、コーヒーでも飲みに行こう。
    能天気な顔で。

    そう言えば・・・
    バスタオルを干しながら思った。
    ここは安全だと言うけれど、このゲームの期限はあるんだろうか?
    食って寝て食って寝て、で良いなら
    ここってほんと、引きこもりには天国じゃん。

    あっ、ダメだーーー、ゲーム機がない!
    あ、でも、ネットなら通販可能じゃん。
    てか、ここの住人、収入どうしてんの?

    「ん? 皆、仕事を持ってるよ。
     相続者は別だけど、一応ここには家賃っちゅうもんがあるんだよ。
     私は今回の守護者だから休暇を取ってるけど、本来は掃除担当なんだ。」
    ローズがドアにもたれかかって答えた。

    ほほお、じゃ、あなたが休んでいるから
    この館はこんなに汚いんですねー?
    と、茶化したら、ローズは怒り出した。

    「掃除人は私だけじゃないよ!
     だけど、そこらのガラクタはしょうがないんだよ。
     何百年にも渡って、人が出入りする度に物が増えてさ。
     特別な指示もないから、皆、放っているのさ。」

    じゃあ、ここの主は家賃収入でやっていってるんだ?
    でも管理は行き届いてないよね。
    ・・・・・・管理?

    アッシュはうつむいたまま、目だけを動かした。
    あった、カメラ。
    廊下にはあるけど、部屋には?

    「すいませんー、ローズさん、部屋を覗いて良いですかー?」
    「ん? ああ、構わないよ、入りな。」
    ローズの部屋は、キレイに片付いていた。
    窓にはレースの白いカーテン、テーブルの上には毛糸のカゴ
    ソファーは、赤いギンガムチェックのカバーが掛けられ
    クッションは色違いの黄色いチェックである。
    メ・・・メルヘン!!!

    この鎌ババアなら、頭蓋骨にロウソクを立てても不思議じゃないのに!
    と、心の底から驚愕しているアッシュの横で
    「どうだい、可愛い部屋だろ?」
    と、鎌ババアが大威張りで鼻を鳴らした。

    「はいー、すごいキレイですねえー。」
    と、棒読みで答えつつ、天井の四隅を見るがカメラはない。

    「か・・・ローズさん、廊下に監視カメラがありますよねー?
     部屋にはないんですかー?」
    「あんた、今 “か” って言ったろ?」
    「ほんと、すいませんー、もう言いませんー。 ほんと失礼しましたー。」
    上体を90度に下げるアッシュに、ローズは困惑した。
    「まあ、良いけど、カメラが何だって?
     そんなの個人の部屋にあるわけないじゃないか。」

    「じゃ、廊下のは監視用ですよねー? 誰が見ているんですかー?」
    「さあ、聞いた事ないねえ。」
    「じゃ、もうひとつー、兄はどのぐらいの期間、ここにいましたかー?」
    「えーと、数ヶ月・・・? 半年はいなかったねえ。」
    「その前の人はー?」
    「担当外だったから、覚えてないねえ。」

    話が進まない、と感じたアッシュは腹をくくった。
    「てゆーか、直に訊きますけどー、私の立場って期限はあるんですかー?」
    「さあ? わかんないねえ。」
    「たとえばですよー、私がここで部屋と食堂の往復で
     一生を過ごす事は可能ですかー?」

    「ああーーー、なるほど、質問の意味がわかったよ。
     だけど、そういう例はないからねえ。
     ここに来るヤツは目的を持って来てるんだよ。
     だから今までにそんな事をしたヤツは聞いた事がない。
     大抵が、数週間単位でカタが付いてるんじゃないかねえ。
     グレーの時に、“長すぎる” と感じたからね。
     でも、あんたをタダで養うほど、主は甘くないと思うよ。」
    「その目的とは、ここの相続ですよねー?
     それは、ここの管理権を貰うって事ですよねー?」
    「さあ、そうなるんかねえ?」

    ああ・・・さっぱりわからない。
    アッシュはこめかみに人差し指を当ててうなった。
    とりあえず、半年ぐらいはいられるんだ。
    多分やる気を見せないとダメっぽいけど。

    でも何か引っ掛かってる、何か見逃している、それが何かがわからない。
    ドアの前でうなるアッシュの横で、ローズは困っていた。
    自分の役目はアッシュを助ける事だが
    アッシュの質問が、自分が役立つ範ちゅうじゃないのだ。
    何を知りたいのかすら、伝わってこない。

    「ねえ、食堂に行かないかい? あたしゃ昼飯がまだなんだよ。」
    ああ、飯ね、と思いつつ、不機嫌そうについて来るアッシュ。
    この兄妹はほんとやりにくいね、ローズは疲れ果てていた。

    「ここのこれが美味いんだよ。」
    カウンターでチキンサンドを勧めるローズに、アッシュは言い捨てた。
    「私、鶏肉嫌いなんですー。 前世が鳥だったのかもー。」
    「・・・?・・・」
    混乱するローズの顔を、気の毒そうにチラ見するウェイトレス。

    「あ、そう、そうかい。 だったら他のを食べな。
     チキン以外も美味いよ。」
    「チキンー?」
    「うん、チキンカツ。」
    「あっっっ!!!!!!」

    その場にいた、ひとり残らずがビクッとした。
    そう! これだったんだよ、引っ掛かってたのは!!!
    周囲の動揺など目に入らず、ガッツポーズをするアッシュ。
    ウェイトレスが視線でローズに 「何?」 と訊き
    ローズは肩をすくめて首を横に振ったその時、アッシュが叫んだ。
    「ローズさん、チキンサンドお持ち帰りして、部屋で食べましょうー!
     あ、私コーヒーと卵サンドでいきますー。」

    問答無用でローズの部屋に取って返したアッシュは
    テーブルにトレイを置くなり、まくしたてた。
    「一番の疑問はこれだったんですー!」
    アッシュはローズのトレイのチキンサンドを指差した。

    「そう! あの歯医者さえビビって行かないチキンな兄が
     何故このようなデスゲームに参加したのか、って疑問ですー!」
    やれやれ、実の兄を言いたい放題だね、ローズは気が抜ける思いだった。
    「このゲームには、どんなメリットがあるんですかー?」
    「ゲームじゃないんだけど・・・、ここの相続だろ?」
    「本当にそれだけなんですかー?」
    「あたしはそれしか知らない。」

    「そう・・・ですかー・・・。
     じゃあ、兄はここでどんな事をしてたんですかー?」
    この質問で、ローズのどっかのスイッチが入った。

    「グレーは、あんたの兄ちゃんはそりゃもう人使いが荒くてね。
     しかも自分じゃ何もしないんだ。
     あたしの役目がそれだから、まあしょうがないけど
     あれしろこれしろうるさくて、自分じゃ一度も戦った事すらない。
     あげくが、『自分が動くのはバカげている
     人に指図して動かすのが一番だ』 などと、のうのうと言って
     ほんと仕えている人間にとってはイヤなヤツだったよ!
     それに一日の感覚がおかしいんだよ。
     明け方まで酒を飲んで、朝方から寝て夕方起きてきて
     チョロチョロしたかと思えば、また酒を飲み始める。」

    ああーーー、そういうヤツでしたー。
    アッシュは何度も何度も深く頷きながら聞いていた。
    「で、兄はどうなったんですかー? 殺されたんですかー?」
    「あたしが付いてて、そんな事させるもんか!
     グレーはね、深酒しすぎて、起きた時に酔いが醒めてなくて
     そこの階段から転げ落ちて、頭を打って死んだんだよ!」

    ああ・・・何て悲しい最後だったの、お兄ちゃん・・・
    アッシュは思わず、両手で顔を覆った。

    「それで・・・兄の遺体はどこに・・・?」
    「この館の敷地内の墓地に眠っているよ。」
    「あ・・・、一応埋葬はされたんですか・・・?」
    「当たり前だよ! 死人は皆墓地に葬るもんだよ。」

    「・・・まあ・・・、それは何より・・・。」
    そう応えはしたが、兄のあまりの死に様に
    やはりかなりのショックを受けているようだ。

    関連記事: ジャンル・やかた 5 09.7.15
          ジャンル・やかた 7 09.9.10

  • 味付け

    自分で料理をしていると、どんどん薄味になってくる。
    それは、ビビるからである。

    アホウなので、昔は調味料の意味がわからず
    「みりんー? 省いてもいいだろ」 とか、やってたのだが
    どうも敗因はそこにあるんじゃないか、と考えて
    真面目にきちんとすると、きちんとした味に仕上がる事に気付いた。

    どうした薄らバカか、と思われそうな事を正直に書くが
    煮物をダシとしょうゆだけで作ろうとすると
    汁が茶色くなるまで、しょうゆを入れないと味がない。
    しかし、そうすると、とてつもなく辛い。
    そこに軽視していた料理酒やみりんを入れると
    しょうゆが少なくても、しっかりした味になるのだ。

    もう、なりふり構わず言い訳させてもらいたいが
    育ちが悪いもんで (まず、親のせいに、と。)
    マイクッキングは、ほぼ独学だったんだよ。
    そんで私の事だから、そこに “独創” っちゅうのが入るわけで
    こんなんでも、普通に近い味を出してた私、ちょっと凄いぐらいだぜー。

    何はともあれ、そういう料理の基本中の基本に気付いたら
    気になってくるのが調味料の量である。
    煮汁がこげ茶色になるまでしょうゆを入れてたヤツが何を言う、って話だが
    料理本通りの調味料は、ものすげえ大量なのだ。

    そこで思い出したのが、まだ私が女性だった頃
    (女性でなければ今は何なんだ? と問われるかも知れんが答えたくない)
    ケーキやクッキーを作った事もあったんだ。

    バカ女っちゅうのは、我が飯もよお作れんくせに
    洋菓子作成などに手を付け、ラブリーな自分を演出したがるものだが
    その例に漏れず、私も料理の前に菓子作りを体験してしもうた。
    ただし、作った菓子は全部ひとりで食ったあたりに
    こんにちのわたくしの片鱗が垣間見える。

    その時はさすがに本を睨み、レシピ通りにやったのだが
    ケーキやクッキーに使う砂糖とバターの量が、ものすげえんだよ。
    この通りに作ったら、油砂糖の塊になるんじゃないか、とビビったが
    かあちゃんが 「そんなものよ」 と、あっさり言うので
    そんなものかい、とマニュアルに従って作ったさ。
    出来た菓子類は、普通に売られているケーキと同じような味だった。
    と言う事は、菓子系は油砂糖で決定だよな。 恐ろしやー。

    菓子作りをさっさと止めたのは、あの手間を掛けるなら
    菓子屋で買った方が、早くて安上がりだと悟ったからである。
    菓子の材料、むっちゃ高いんだ。
    出来る味も、手作りも菓子屋のも変わらんなら
    菓子作りは定年オヤジのソバ打ちと同列に考えて良くねえか?
    うん、美味いけどわざわざ手間ヒマ掛けるようなもんでも・・・って感じ。

    そういや、飯屋や惣菜なんかも、しっかりした味だが
    あれもどんだけ調味料を入れてるんやら。
    確かに濃い味の方が美味いんだよなー。
    でも、飯屋の裏方事情は知りたくない。

    とにかく歳も歳だし、塩分糖分油分は控えめぐらいで良いだろう
    と、また勝手な差し引きをするので、割に不味い出来上がりになるんだが
    そこで気になるのが、自分の腕は棚に上げておいて、素材の不味さである。
    (何事もまず、自分以外のもののせいにせんとな。)

    肉は外国臭えし、野菜は薬品臭い。
    むちゃくちゃ言っとるが、安物はほんと妙な味がするんだ。
    食ってて体に悪そう、みたいな
    こんなんなら栄養はサプリに頼ったが、まだマシ、みたいな。

    材料を全部、厳選して買えるのなら良いのだが
    それは私の財布が許してくれない。
    最近つくづく思うが、エコだのナチュラルだの実践できるヤツは
    そんだけ金庫にも心にも生活にも余裕がある、って事で
    つまり、貧乏人は病気覚悟の濃い味でいけ、ってこった。

    まあ、そういう 「何もかも貧乏が悪いんだ」 と
    死体の横で包丁を持って叫んでいるような
    人を殺しといて何を言う、ハナからおめえが悪いに決まっとろうが
    みたいなグチはどうでも良いがな。

  • ソーマブリンガー マルチプレイ

    今回は、マルチプレイのメリットを詳しく説明しようと思う。

    マルチプレイは、訓練用ステージのact0を終えたキャラなら
    いつでもどこからでも出来る。

    ひとつだけ条件があって、遅い進行度のプレイヤーをリーダーにする事。
    この判定は、どうもイベント通過のようである。
    ところどころにある会話イベント、これ。

    リーダーより先に進んでいる場合は
    もう一度同じところをプレイしなければならない。
    たとえば、自分がマスターのact5の3まで進んでいても
    リーダーがエキスパートのact2の5までしか行っていないのなら
    それに合わせて、エキスパートでしか遊べないのである。

    マルチプレイの縛りはこれだけ。
    私はLV99マックスになると、経験値取得の意味がなくなり
    バトルの楽しみが半減するので
    同じところを同じキャラで何度もするのはイヤだけど
    考えようによっては、死んでも経験値が減らないので
    これは縛りとは言えないかも知れない。

    ソーマブリンガーの死のデメリットは、経験値が少々減る事と
    死んだら街に戻らなきゃならないので
    死んだ場所までかなり距離がある場合がある、面倒くささである。

    死んだ場所には自分の墓ができ
    その墓を回収しないと、経験値がゴッと減る。
    墓を回収しても、経験値はちょっと減っている。
    最高LVに上げた蘇生呪文だと、「経験値の8割を回収できる」 ので
    墓回収では、少なくとも2割以上の経験値を失うのであろう。
    この計算は攻略本に載ってるけど、複雑っぽく理解できていない。

    経験値のデメリットは、蘇生呪文を持つキャラが仲間なら少々お得だし
    死んでダンジョンに戻ってくる面倒さは
    生き残った仲間にゲートを置いてもらう事でなくなる。

    自分が出したゲートは、1往復したら消滅するけど
    仲間が置いたゲートは、何度使用しても消えないのである。
    もうこれだけで、マルチプレイの方が何ぼもラクだよな。

    プレイ時間についても、書いておくが
    最初の1周だけは、どんなストーリーなのか
    イベントを全部見ておく必要がある。
    いや、見ないなら見ないでも良いんだが。

    このイベント、会話主体なんだが、これが長い長い。
    もうおめえら口を利くな! と怒りたくなるほどダラダラと会話が続く。
    1周きちんとプレイしたとしたら
    イベントが6割ぐらいの時間を占めてると思う。
    それを設定でスキップ出来るのである。

    イベントスキップしたら、1周2時間ぐらいで終わると思う。
    良いアイテムはマスター周回で出るので
    LV上がりストップ防止のためにも
    ノーマルとエキスパートは敵を避けてクリアし
    LV50台でマスターを開始し、全敵撃破でじっくりとプレイし
    エキストラダンジョンもマスターのをプレイするのがお勧め。

    これをすると、1キャラ5時間ぐらいで
    ゲームが終わるような気がするけど
    ここらへんの時間の感覚は正確ではない。

    見逃せないメリットとしては、どうやらマルチプレイの方が
    宝箱や敵ドロップで、出るアイテムの量と質が良いらしい事。

    私の感覚としては、シングルプレイで完全クリアして
    ゲットした赤アイテムは、3割ぐらい。
    マルチプレイで完全クリアしたら、ほぼ全部の赤アイテムを入手できた。
    2人でマルチプレイだと、2.5倍ぐらい得になってる気がする。
    が、これもテキトーな感覚なので、定かではない。

    明確なメリットとか何より、ソーマブリンガーは
    シングルではクリアが厳しい職がある、というのが一番重要である。
    これはもちろんヘタレプレイでの話なんだが
    ソーマス、ガンナス、ダークスは、シングルではかなりの技術を要する。

    それでも私レベルでも、シングルクリア出来ない事はない程度だが
    突っ込んで突っ込んで、考えなしにいきたい
    タラタラ人の後ろに付いていって、テレテレ遊んでクリアしたい
    という野望があるのなら、マルチプレイじゃないと無理である。

    シングルプレイで付く仲間は、大まかな設定変更しか出来ず
    行動も結構融通が利かないので、やはり自分で道を切り開くしかない。
    その点マルチプレイだと、「私ここにいるから行ってきて」 と
    仲間を思う存分アゴでこき使えるわけだ。
    (ゲームの腕は上達しないし、人間関係も悪くなるのでほどほどにな。)

    マルチプレイをする上での鉄則としては
    どの口が言うか、と言われそうだが、“助け合い” は基本中の基本。
    それに加えて、アイテムを譲る、あげる、欲張らない
    そして何より大事なのが、“仲間を置いていかない” これ!!!

    ひ弱カンプスだろうがソーマスだろうが、敵を倒したいのである。
    仲間が先に行って、全敵をせん滅してしまったら
    自分は宝拾いだけしかする事がない。
    これはゴミ拾いゲームか? とすら思えてくる。

    同様に、足の遅いキャラも絶対に置いていかないようにする事。
    それも岩に引っ掛かったり、迷ってるフリをして
    ジグザクに迷走して、さりげなく一緒に走らないと
    相手にいらん気を遣わせる。
    それでたとえ相手に方向音痴のアホウか、と思われようが
    移動はとにかく、常に同じ画面にいるべきである。

    「あいつら殺ってきてー」 とかいう我がままは
    相手に頼る事になるので、いくら言っても良い。
    あまりにマップの端っこでボンヤリしていると
    「ちょっとは動け!」 と、怒られるが
    それでも自分ひとりで全部やるよりは、全然マシ。

    要するに、仲間が 「自分がいなくても良いんじゃないのか?」
    と感じる事だけは、絶対にしてはいけないのだ。
    人はそんな些細な事でこそ、不愉快な気分になるものだから。
    一緒に遊ぼうと思うのなら、相手の存在を常に意識するべき。

    ひとりで移動してひとりで敵を倒したければ
    シングルプレイをすれば良いのである。

    関連記事: 09.7.9 ソーマブリンガー
          09.8.13 ソーマブリンガー カンプス攻略
          09.8.24 ソーマブリンガー ソーマス攻略
          09.9.3 ソーマブリンガー ソーマス攻略 2

  • 座椅子

    地べたを這いずり回って生きている私の生活には、座椅子が欠かせない。
    洋風インテリアでも別に構わないのだが
    冷え性なので、冬はコタツがないとやっとられん。
    そんでクデ~~~ッとしたいので、座椅子必須。

    座椅子ってやつは、そんなに荒く扱っているはずはないのに
    買い替えサイクルが短い。

    生地が擦り切れてきたり、クッション部分がヘタってきたりが主だが
    一度リクライニングの歯車?が壊れたんか
    もたれかかった途端、後ろにバターーーッと倒れた事もあり
    その衝撃が心に刻まれ、ちょっと調子が悪くなったら
    買い替えを急ぐようになってしまった。

    ほら、歳を取ると、骨や関節、大事じゃん。
    座椅子倒れで脊髄骨折、とか同情の度合いに関わってくるだろ。
    あまり妙な原因は作らん方が良いと思うんだ。

    しかし、それにしても座椅子は満足できるものに当たらない。
    昔うちの実家には、廊下の隅に色んな種類の座椅子が積み上げてあり
    一体何のオブジェなのか、不思議に思っていたのだが
    あれは買って気に入らなかった座椅子たちを放置してたんだな。
    新品なんで捨てるに捨てられず、ってとこだろう。

    私もようやく、親のその気持ちがわかる年頃になったが
    そんなポンポンとチェンジ出来る身分じゃなく
    一発必中を狙わにゃならんので、買う時にしこたま吟味してるんだが
    家と店と何が違うんやら、部屋で座ると 「あれ?」 なんだよな。

    それでも買った物を使わないといかんので
    座布団やらクッションやら枕で調整してるんだけど
    固定できないので、いちいちセッティングが面倒くせえ。

    私の理想の座椅子は、邪魔にならない大きさのシンプルな形で
    ヘッドレストがついている事である。
    もちろん値段も安いもの。
    たったこれだけの希望が、何故叶えられないのか?

    特にヘッドレストがいかん!
    日本の家や物の基準は、身長何cm対象がデフォなんか?
    何かすべてが、低い小さいなんだよ。

    私は165cmと、別にデカい体型でもなく、座高も普通なのに
    座椅子の背もたれ部分が短すぎるんだ。
    車のシートは普通に座れるのに、何で座椅子だと途端に短くなるんだ?

    ヘッドレストが重要な理由は、首の骨が真っ直ぐで
    気を抜くと、頭部を前方に押し出しアゴが上がった体勢になってしまい
    それが肩凝りの原因になるのである。

    常に頭部を全部、垂直に体に乗せたいので
    無意識に座っている時には、ヘッドレストで支えてくれんかな、ってわけ。
    えらいだらしない望みだが、座椅子ってそういうヤツ専用の道具だろ。
    しつけが悪いから、正座して背筋を伸ばしてゲームはしきらんぞ。

    んで、ネットで座椅子を買った。
    店を見て回っても失敗続きだったんで、労力を惜しんだんだ。
    でも何日も調べまくって、良さげなんを見つけて
    サイズもちゃんとチェックして、と慎重にコトを進めたさ。

    そんで届いたその座椅子、やっぱり背もたれが短けえ。
    一体どういうこっちゃ? と、不思議だったが
    平らに近いぐらいに背もたれを倒して乗ってみて、わかった。

    問題は背もたれの長さではなく、尻下のクッションの厚みなんだよ。
    確かに床に直接座ると、背もたれも充分な長さがある。
    でも座椅子の座るべき場所に座ったら
    クッションの厚みの分、背もたれが足りないんだ。

    だったら尻部分がヘタれるまで待ちゃ良いし
    そうか、座椅子のサイズってそういう事だったんか
    と、新しい発見をした気分で、結果悪くない買い物だった。

    座椅子という大物、中ボスクラスの買い物をこなした事で
    結構な経験値が入って、私のネットショッピングもスキルアップしたかも。

    ただ注意点がひとつ。
    とにかく背もたれの長さで選び、しかも安物を買ったんで
    色々とその、製品開発にあたっての使い勝手の考慮は弱いようで
    いや、これは製品のせいじゃないんかも知れんが
    まあ、こういう事もあるかも、という話をするけど
    背もたれが長い = 背もたれ部分の重量も重い って事なんだな。

    座椅子にドカッと座ったら、後ろに倒れて
    その際にコタツを蹴り上げてしまった。

    リモコンやらティッシュの箱やらは
    いくらでも飛んで飛んで回って回ってくれていいけど
    置いてあったコーヒーとアイス玄米茶と水も、宙に浮いたさ
    テーブルの上が、えらい事になっとったさ
    当然、ヘビースモーカー用灰皿もお供したさ
    ちょっと涙目になったのは、スネの痛みのせいだけじゃないさ
    何となくその日から節煙し始めたさ。

    ラクあれば、絶対に必ずもれなく苦あり!

  • ソーマブリンガー ソーマス攻略 2

    やっと私ソーマスの春がきた!
    バトラスが死んだのだ。

    え? 何で? というような場所でだったので
    画面外にいて、その惨状を見逃してしまったのだが
    周囲にワラワラ敵が群がっていたところを見ると
    多分、己の力を過信して突っ込んだのであろう。

    マスター周回にもなると、こういう事もあろうかと
    復活呪文の用意を怠っていなかったのだが
    このクソバカバトラス、さっさと街に戻りやがったのである。

    復活呪文を持ってる事を、くどく言い含めてたのに
    その後ちょっと目を離した隙に、また意外な場所で死に
    街に戻って、のこのこ出直してきやがったので
    文句をたれたら、何で戻ったのかわからない、と言う。

    これは十字キーのバグだと思う。
    DS本体が悪いのか、ソフトのバグなのかはわからんが
    同じ事が別機種で起きるので、バグの方じゃないかと思う。

    たとえば宝箱を開けている時に、十字キーの下を押すと
    宝箱を閉じて下方向に、キャラがツルッと移動するのである。
    カンプスをやった時にも、死んだ瞬間に十字キーの下を押していたら
    自動で街に戻ってしまう事が何度もあった。

    大人しく殺されるわけではないので、これはもうしょうがない。
    マスターだからこの先何度も死ぬだろう、と思っていたら
    それ以降、本当に何度も気軽に死んでくれた。

    ソーマスの見せ場! とばかりに頑張ったけど
    最初の頃は、復活させに行った自分が死ぬ、とかしょっちゅうで
    「もう街に戻っていい?」 と、シビレを切らされていたが
    しまいにゃ生き返らせるのがとても上手くなってしまった。

    コツは、ソーマスの魔法のターゲットの合わせ方にある。
    ソーマスの呪文枠は、敵の本体ではなく
    床に映る敵の影に合わせないと、魔法が当たらないのである。

    だから敵に攻撃する時には、画面の下から狙うのが
    遠くに離れていながらも、安全確実に魔法をブチ込めるコツである。
    復活魔法もこの要領。

    ソーマスの価値を、特にキング・ヴォジェックで
    存分に思い知らせる事ができ
    ただのぶら下がりキャラじゃない、と証明したところで
    私ソーマスのステータス披露を。

    LV 99  HP 1398  SP 1892
    腕力 17 魔力 246 体力 142 器用 23

    攻撃力 599 防御力 288 命中 47 回避 7
    攻撃速度 170% 移動速度 120%

    ソーマスは遠距離魔法攻撃キャラなので、移動速度は捨てた。
    体力も低く防御も弱く2撃即死なので、耐性も捨てた。

    本当はあれもこれも詰め込みたいのだけど
    それは無理なので、装備で重要視したのは
    攻撃速度とアビリティ数値アップである。
    「全特技 +3」 が付いているやつ。

    攻撃力が高いのは、勇者の弓を装備しているため。
    ただし器用が低いので威力もなく、後半はほぼ飾りに終始した。
    同じ飾りなら、ソーマス専用杖を持ってた方が良かったと思う。

    特技で一番使用したのが、トルネードである。
    この魔法は、画面の横サイズ1個分ぐらいの距離を飛ばせるので
    画面では見えていないけど、全体マップで前方に敵がいる
    って時に、滅多やたら撃ちが出来て、当たり範囲も広いので重宝した。

    ソーマスは、とにかく敵に近寄れないので
    自由に範囲指定をできるメテオレインなども出番が多いが
    意外なとこで活躍したのが、ウォーターレーザーである。
    こいつは障害物を貫通するので、間に岩を挟んで一方的に撃ち込める。
    ただ当たり範囲が狭いので、使いこなしが難しい。

    古代魔法は1発撃ったら、2分間は再発動できないので
    威力は凄いんだけど、大物敵専用になり出番が少なかった。

    こういう死ぬ前提の一撃必中キャラでやっていけるのは
    マルチプレイだからである。
    このキャラでシングルプレイをやってみたら、まるで進めんのだ。

    このゲームは、マルチプレイがとても楽しい。
    相方はもう、次のキャラを用意しとるので
    私も調子こいて、また飛び道具キャラのガンナスにして
    おんぶに抱っこプレイを続けようと思っている。

    マルチプレイが出来る環境の人には、激しくお勧めである。
    ドラクエ9が控えているというに、ソーマが止められんーーー!!!

    関連記事: 09.7.9 ソーマブリンガー
          09.8.13 ソーマブリンガー カンプス攻略
          09.8.24 ソーマブリンガー ソーマス攻略
          09.9.7 ソーマブリンガー マルチプレイ

  • 枯れゆく女

    元々性欲がない方ではあったが
    ここんとこ輪をかけて、そういう気になれない。
    何か、性欲がゼロなのである。

    年齢的なものかと言えば、そうではないと思う。
    周囲の人々は、いたって元気だからである。
    同年代は言うまでもなく、年上の方々も
    男女ともに、いくつになっても現役! という感じである。
    そんな周囲の様子を垣間見ていると、まるで自分が
    肉食動物の群れに囲まれる、立ち枯れた老木のような気にすらなる。

    この、性欲がなくなるタイプというのは、どういう傾向にあるのか
    文字通り他人事ではないので、じっくり考えてみた。

    私的には、同年代前後と年上は
    どうも両親を連想する年代になってきたからのような気がする。
    かと言って、年下ならどうかと問うても
    鏡を見れば、自分自身も充分にその親の残像の範囲になっていて
    とにかく親の性など、考えたくもないので
    「はしたない」 と、心にブレーキが掛かるようである。
    これは親を聖域に置いていた子供特有の心理であろう。

    これプラス、重大な問題がある。
    「元々性欲がない」、この理由である。
    特殊嗜好に加えても良いだろうけど
    そこまでではないので、気にしていなかったのだが
    多分、私は “リアル” に萌えにくいのである。

    映画などでも、恋愛場面にはうんざりするので
    どうやら2次元萌えの種族に入るのかも知れない。
    多分ジャンルはマンガだな。

    しかし、萌えたくてマンガを読んでいたわけではないので
    萌え経験も数少なく、まさか自分の性欲が2次元由来だとは想像もせず
    ドライな生活が続き、更に悪い事に最近ではマンガを読む気力も衰え
    結果、性欲がゼロ事態に陥ってるのだと分析。

    そこで同じ轍を踏まないよう、注意を喚起したい。
    広く浅くテキトーに、色々な趣味嗜好をかじっているタイプで
    現実の恋愛に興味が薄いようなヤツは
    自分の性欲がどこで起こるのかを、しっかり把握しとけ。
    そんでその方法を手放すな。

    性欲というのは、生きるエネルギーに繋がる。
    私なぞ、最近は執着というものをしなくなって
    生き仏かと思うぐらい、欲が薄れてきているのだ。

    これが何故良くないのかっちゅうと
    色んな事柄を、全受け入れ態勢になってしまうと
    自分の生き死にまで、どうでも良くなるからである。
    うちの父親が、隠居後にこうなっていた。

    それはそれで、宗教家なら本望かも知れない。
    だけど世俗に生きているのなら、最期まであがいてこそ
    生きて死ぬ甲斐があるというもの。

    それに世俗で生き仏になるなど、周囲の人間に対しての
    “想い” がまったく感じられず、非人道的行いに等しいと思う。
    最後の最後まで人と交流するには、適度な性欲も必要なのだ。

    枯れを放置していた自分を深く戒め
    今後は色狂いババアを目指そうと、反省中である。

    2次元萌えだけでもやっかいなのに
    それに親離れしていないのがトッピングされてる自分に
    色気道が残されているのか、はなはだ疑問だが
    とりあえず何かマンガを発掘しに、本屋に行ってくる。
    (ここでもう既に何か違っているような気がせんでもないが)

  • 専サポとの攻防

    教えを請うといて、尻拭いをしてもらっといて
    “攻防” とか言ってる時点で、もう既に激しく恩知らずなわけだが
    私にも感謝の気持ちは充分にある。
    だからこうやって、陰でのみコソコソ文句をタレているのだ。

    私の専用サポート係は、元メーカー勤務で
    PCが大好きだーーー! という一般人。
    機械に詳しいけど、逆にネット事情にはうとい面もある。

    正直、気が合わず、あまり仲は良くないのだが
    本人曰く、「(私の所持する) PCが可哀想」 という理由で
    面倒を見てもらっている。

    もう、こういう失礼なとこが気に食わないんだよ。
    いつ私が私のPCを虐待したっつんだよ?
    キーボードのカバーも、大事にしてるからこそだぞ。
    ガムテープの色にまで、いちゃもんをつけるなよ。
    モニタ-カバーも、汚れを防ごうと考え抜いた結果の策だぞ

    専サポは、PCに関しては、私のやる事なす事にケチをつける。
    間違いだったら、「何て事をするんですか!」 だけど
    間違いでもない場合は、「意味ないですけどね」 と、半笑いで
    ほんと、はらわた煮えまくりな気分に突き落としてくれる。

    そのくせ、肝心なとこは指摘しない。
    以前にここでデスクトップの記事を書き、その中で
    「立ち上がりの早さを重視して
     デスクトップにはゴミ箱いっちょしか置いてない!」
    と、タスクバーに山ほどプログラムを置いて威張っていたら
    「タスクバーもデスクトップも同じじゃ・・・?」
    と、やんわりとコメントで指摘された。

    専サポにそれを確認したら、今更何を? な表情で
    「そうですよ?」 と、?付きの語尾上がり返事をされた。

    おめえ、今まで散々マイデスクトップを見てるじゃねえか!
    インストールとかで、デスクトップにショートカットが出た場合
    それをどっかにしまいこめ、立ち上がりに影響する、と
    キイキイお願いしてたじゃないか
    ノートンも立ち上がりが遅い、という理由でチェンジしたじゃないか
    壁紙もスクリーンセーバーも封印してるじゃないか
    msconfig という単語だけは暗記してるじゃないか
    そんでそれでスタートアップをいじくってる、と誇ってたじゃないか。
    (このせいでトラブルも起こしたが)

    普通に考えて、私のPCプレイが速度戦なのは容易にわかるだろ
    なのに何故、タスクバーのプログラムの山を注意しない?
    入りきらなくて、2段にまでしているタスクバーをーーーっ!

    おめえのそういう、肝心なとこでの遠巻き姿勢のせいで
    私は全世界配信のネット上で、かかなくていい恥をー! 大恥をーーー!

    さすがに怒りにまかせて、この文句を直接ぶつけたら
    「下の部分だけがデスクトップとは違う、と何故思うんです?」

    ああああああああああああっっっ? 知らねえよーーーーーー!
    何か、ものすごい正論でブロックされた気がするけど
    知らなかったんだよー、色違うし、区切られてるし
    別次元だと認識してたんだよー。

    すべては私がバカだったせいだとわかったけど
    激しく脱力した私に、鼻で笑う仕打ちはいかがなものかと。

    教えてもらう分際で、何でここまで文句が言えるのか
    ほんと自分がモンスターカスタマーじゃないか、と疑いたくなるが
    専サポの冷ややかな嘲笑で、色々と溜まるもんがあるんだ。

    しかし多分、専サポの方は、私の3倍は神経が磨耗していると思う。
    だからああいう態度で接してくれるんだろうけど
    お互いにそんな心理戦を仕掛けていたら悪循環じゃん。

    どう考えても、全般的に明らかに私が悪いので
    いつもヘコヘコ低姿勢、を心掛けているんだが
    一番悪いのは、こんな難解な機械を一般市民に売っているメーカーだろ。

    クリックするだけで、ネットも見られて便利だが
    禁止事項とか、わけわからんトラブルが多すぎる!
    その原因と理由は、素人にはとても調べにくく
    ヘルプページは、まるで秘密結社の伝達文章のような暗号の羅列。

    叩けば直る仕様にしてもらいたい!!!

    (怒りの矛先が、専サポ → PCメーカーへと移動し
     決して己に向けられない、という見事な責任転嫁の貴重な一例)

  • 民主党勝利

    いや、もうショック。

    でも投票所に行った時に既に、民主党の勝利を感じた。
    何故ならば、投票に来ている人が多かったからだ。
    多分今までの投票経験で一番多かったんじゃないだろうか。
    そんぐらい投票所は、人でごった返していたのだ。

    TVでは、「投票率の高さは先進国の証し」
    「教養があると選挙率が上がる」 みたいに言っていたけど
    それは違うと思う。

    投票率というのは、人々の安定と大きく関わってくるのだ。
    平穏でそう取り立てて不満のない生活をしている民衆は
    政治に興味を持たないのである。
    「どっかで誰かが上手くやってくれている」
    政治をその程度にしか思わない。

    ところが暮らしに不安が生じると (日本の場合は主に経済面でだが)
    誰かのせいにしたくなった結果、政治に目を向ける。
    投票率の低さは、国が平和である証拠なのだ。

    つまり今回の投票所で人手が多いのは
    何かが変わる前触れで、こういう状態の時は
    大抵ロクでもない方向へと、歴史が動くものなのである。

    政権政党の政治家は、国民に仕事を注目されてはいけない。
    そこを突いた民主党が勝つのは、しょうがない事であろう。

    改めて自民党立候補者の顔ぶれを見ると
    小泉元首相の時のブームで、議員になった素人が多い。
    自民党の負の遺産とでも言うべきメンバーである。

    正直、自民党には期待できなかったけど
    どうしても民主党に政権を取らせたくなかった。
    対抗馬として、自民党しかない苦しい現状だったのだ。
    今思えば、あんだけ解散まで引っ張ったんだから
    自民党を潰すか分裂して、新しい政党を作るべきだったのだ。

    今更何をどう言おうが遅いし、文句をたれるだけなら犬でも出来るんで
    あまり往生際の悪い態度は取りたくないんだが
    まさかここまで民主が圧勝するとは思わなかったので
    激しくガッカリしている。
    しかしこれが国民の総意なら、それに従うまでだな。

    ところで、今回初めて “出口調査” ってのに引っ掛かったよ。
    投票所前は、あんだけ男女入り乱れて大勢いたのに
    真っ直ぐに私めがけて来たんで、しかもそれが若い兄ちゃんなんで
    マルチのキャッチかと思って、顔を背けて逃げたわい。

    だが、この兄ちゃんの根性は一体何なのか
    「出口調査ですー、朝日新聞の出口調査ですー」 と叫ばれたんで
    あ、勘違いしてそりゃすまんこって、と協力したんだが
    どうも声を掛ける相手を選定しているようだ。
    その基準は何なんだろうな?

    ちなみにその時の私のいでたちは
    ノーメイクでキャップを深くかぶり、サングラスをして
    Tシャツにジーンズという、怪しい逃亡者ルックだった。
    いかにも民主党指示者のように見えたんだろうか。
    (あくまで往生際の悪さを貫く締めくくり)