TVショッピングを見て驚いたんだが
今は鑑定書の事を “鑑別書” と言うのか?
“かんべつしょ” っつたら、私の認識では
初犯に科された未成年が行く場所だと思っていたんだが
宝石に付随してくる証明書にまで出世したんか。
んで、もういっちょ驚いたのが
そのTVショッピングに出てた商品に
真珠のネックレスがあったんだが、値段が10万円なんだよ。
TVショッピングと言えば、“お安い”“お得” の
イメージがあるんだけど
真珠は10万でお安いお得なブツなんか?
何だか、えらい常識知らずな事を言ってるようなんで
言い訳をするが、私は宝石に興味がない。
厳密には、真珠は “宝石” ではないのぐらいは知ってるけどさ。
よって値段を知らないのも、しょうがないのだ。
この無知が招いた悲劇かも知れない過去があって
真珠と言えば、その出来事を思い出す。
私が18歳だか20歳だかになった頃に
かあちゃんから真珠のネックレスを貰った。
「女の子は大人になったら、ちゃんとした宝石を着けるのよ。」
とか言う、メルヘンな言葉とともに。
かあちゃんは、“私” のかあちゃんのくせに
“女の子を育てている” という考えを捨てきれないようで
時々こういうファンタジー・シーンを繰り広げてくれるんだ。
石は腐らん。
だがな、その石を繋いでいる部分が腐るのだ。
厳密に言えば、留め金? あそこらへん。
葬式があって、喪服を着た時に
かあちゃんの 「真珠のネックレスは?」 の問いに
「腐れたんで捨てた。」 と答えると
かあちゃんはしばらく固まっていたけど、何せバタバタしてたんで
かあちゃんが所有しているのを1個貸してくれた。
そんで式後に返そうとしたら
とにかく真珠は1個は持っとけ、と、そのまま貰う。
次は結婚式。
上文の、“かあちゃんの” から “そのまま貰う” まで
まったく同文。
3度目の冠婚葬祭の後に、かあちゃんはブチ切れた。
「あなた、“あれ” がいくらすると思ってるの!!
お金の話は下品だからしないけど
ポンポン捨てて良いものじゃないのよ!!!」
で、もう真珠はくれなかった。
どうも留め金ってのは、腐食したら直す類のものらしい。
正直、本物も偽物も見分けが付かない私は
真珠とは、そこらの雑貨屋で売ってるものだと思ってたんだ。
かあちゃんは晩年、「私の宝石類は全部あなたのものよ。」
と言っていたんだが、真珠の件があるんで
興味がないのに手入れが必要なものは、ほんと欲しくない。
母の家に代々伝わるのもあるらしく
親戚に回せ、とお願いしたら怒られたので
ものすごく知恵を絞って
「1個1個に値段を書いておいて!
高価なものなら大事にするから。」
と、とても良い事を思いついたつもりで言ったら、大激怒された。
何ていやしい子なの! と罵られたけどさ
人間って、そういうものじゃん。
結局、かあちゃんは “お金の話は下品” なので
値段を記していかなかったんで
大量の宝石類を、満遍なく大事にせにゃならん。
が、かあちゃんの葬式後、見ていない。
= 宝石入れを開けていない = 手入れしていない
実際、この記事を書いてて、宝石の存在を思い出したんだけど
もう恐くて確かめる気がせんのだ。
どうしたもんかのお・・・。
かあちゃんの残した宝石たちは、日本では高く売れないと思うんだ。
買った時は数十万しても、売る時は数万円、とかよく聞くし。
日本じゃ、宝石もブランドものじゃないとねえ。
が、1個だけ、価値があると思えるものがある。
それは飾りも何も付いていない、カットも古い指輪なんだが
デカい黒曜石なんだ。
太平洋戦争あたりの本に
黒曜石は貴金属を大事にする中国人が買い占めたので
大きいものはあまり日本に残っていない、という記述があって
それを読んだ時に、かあちゃんが黒い石の指輪を見せて
「これは “黒ダイヤ” よ。」 と言っていたのを思い出した。
かあちゃんの家に代々伝わるのは、その指輪らしい。
さあて、これをどうしようか
孤独死する予定なんで、そういう時代物は
親戚に譲るべきだが、宅配で送って良いものか悩んでいる。
て言うか、かあちゃん愛用の物って
私を嫌う傾向があるんだよ。
(関連記事: 腕時計 11.8.3 )
特に “石” って恐いじゃん。
オカルト好きだから、特に。
本当はアクセサリーも持ちたくないんだ。
私の感覚では石は、人形と同じ “恐怖” カテゴリーだな。
とか悩む私の気持ちも知らず
兄が 「マイナスイオン?が出るんだそうだぞ!」 とか、たわけて
ゲルマニウム鉱石?を数kg大量買いしておった。
家中にかごに入れられたゲルマニウムが置かれて
もう、こいつ、ほんとアホ! と思ったが
さすがの兄も大量の石を持て余して、私に押し付けやがった。
石、嫌いなのにーーーーーーーー、と思ったが
ネットに入れて、湯船に入れている。
どうも数回置きに、天日で干さなきゃならんらしいが
し っ た こ と か ! と堂々と放置。
まったく何で石って、こう手間が掛かるんやら。
そんで呪ったりするんだよな。
自己主張が激しすぎるよ!
評価:
コメント:じじじ実は私、ラピスラズリが大好きなんだよね! 青の中に散らばる金、何て美しいんだ! でも硬度が低い石だそうだから、絶対に私はすぐ壊す。 石なんて壊したら祟られそう。 って事で、買わないけど、ずーっと見ていたいなあ。 うっとり |