新しい情報番組を見てみたら、面白い特集をやっていた。
艶女と書いて、アデージョと読むらしい。
またマスコミがいらん造語を造ったか? と思ったら
案の定、ニキータという雑誌が発信源であった。
ニキータは知っている。
創刊時に、コスメ雑誌にも広告を打っていたんで
どういう内容の雑誌か、チェックを入れたからだ。
何かと若い女性と張り合う内容で、萎えた記憶がある。
その艶女の条件は
・30代以上
・男をソソらせるファッション
・「女性の価値は年齢じゃない」 が信条
で、実行している女性を取材していた。
「いつまでも美しく」 とか、言ってる事は私と似てるんだが
どうも賛同できない。
番組にイタリア人男性がコメンテーターとして出てて
(最初、カバキ 《イタリアに旅行した日本人女性6人を
ひとりでレイプして、してないと言い張ってるヤツ》 か?
と、ビックリしたが、どうやらサッカー関係者らしい。)
「男も女もセクシーじゃなければダメ!」 とか言い出し
股間のジッパーを強調し、胸元を開けて胸毛を出した時にゃ
「祖国に帰れ!」 と、思わずTV画面に叫んでしまったぜ。
このイタリア人男性の暴走もあって
うーん、確かにこのタイプの女性はラテン圏内なら良いかも・・・
と、あれこれ考えていて、賛同できない理由に気が付いた。
艶女、行き着くところは、今のエリザベス・テーラーじゃねえ?
「いつまでも現役よ!」 と、頑張るのはいいが
それを見せられる側は、キッツイのだ。
「イタイ女だなあ・・・」 というのが世間の心の声だと思う。
日本でそれをすると、確実に結婚相手のリストからは外される。
私が男でも、こんな女性は家庭に入れたくない。
そんで 「行き遅れ」 とか 「出戻り」 とかの烙印を
自分の気付かない部分に、知らない内に押されてしまうのである。
そこで、ニキータに物申す!
女性たちを表立って必死にさせるな!!
本当に女性を応援したいなら、ちと考えんか、バカモノ!
オトナのオンナは、人にはとても見せられないメンテの上に
咲き誇っているものなのよ! ほほほほほ。
頑張るのは当然だが、それを人に悟られるのは
見苦しい以外の何物でもなし。
“頑張ってる自分” を、わかってほしい、など、青臭いわ!
「いつまでも現役」 と、頑張るヤツは
大抵が、周囲からは “老害” 扱いをされているもんだ。
そんだけ、うっとうしいんだよ。
それは本人が大荷物でウロつくからだ。
長く生きていればいるほど、持ち物が増える。
脳内にも、家の中にも。
快適に生きていくには、重い荷物は足手まといである。
年を取る毎に、取捨選択の機会が増え
何がいらなくて、何が本当に必要なのかを見極めなければ
欲や垢やゴミに埋もれてしまう。
年を取るほどに、色んな物をそぎ落として
軽やかに歩いていければいいな、と思う。
あれもこれもと、欲張って引きずって生きていると
死んで地縛霊になりそうな気がせんか?
そんだけドロドロしてるってイメージだろ?
大人に似合うのは、 余 裕 。
艶女に足りないのは、品 位 。
女なら、ゲリラ戦。
こっちから攻めるな! おびき寄せて迎え撃て!
女性たち、物陰で密かに頑張っていることを
微塵も感じさせない涼しげな笑顔で、颯爽と人生を歩こう!