カテゴリー: 飲食物

  • ケーキの法則

    また銘柄を忘れてすまんこったが、ロールケーキを貰った。
    ついでのお裾分けだったんだが、感想を求められたので
    正直に 「普通かな???」 と答えたら、えらく非難された。

    そのロールケーキは神戸のホテルので、すんげえ有名で大評判なんだと。
    もう、こっちが 「ええええええええええええっっっ?」 だよ!
    一体誰が絶賛してんだよ?

    味自体は何の個性もなくほんと普通で、見た目もそっけないデザインで
    これが評判になる要素がまったくわからない。

    この手の評判倒れ (とことん失礼) のものを贈る場合、その意味は
    「あなたに贈るために、評判が良いものを探した」
    という、本当に “気持ちだけ” だから
    最初にその素性を相手に伝えておかないと、ありがたみがないと思う。

    ケーキと言えば、某デパ地下のケーキは全滅っぽい。
    店によって、素材の得意・不得意があって
    真に美味いのは、1店当たり1~2種類しかないのが常なんで
    全店全種類食わないと断定はできんが
    その店の傾向って、ノーマル苺ショートとミルフィーユで大体掴めんか?

    すまん、料理系は苦手の分際で、また暴論を唱えるが
    ケーキには必ず、酒を隠し味に使うじゃん。
    作る側のその酒の好みで、スポンジタイプのケーキが得意か
    パイ系が得意かに分かれるような気がするんだ。
    当然、得意なタイプのケーキの方を熱心に研究して作るから美味い、と。

    何でこんな事を推理してるのか、っちゅうと
    スポンジ vs パイ生地、生クリーム vs カスタード
    この2戦は、両方絶品!!! って滅多にないと思うからである。
    必ず、どっちかがイマイチなんだよなあ。
    で、スポンジが美味かったら、カスタードより生クリームが美味くて
    パイ生地が美味い店は、カスタードが美味い傾向があると思う。

    その原因が、使っている酒にある気がするからだ。
    イマイチな理由が、キツい香りの酒だな
    と感じる場合が多かったからなんだ。

    この酒説は、言っときながらまったく自信がないが
    スポンジ & 生クリーム vs パイ生地 & カスタードクリーム
    の方の説は、今のところ裏切られてはいない。

    あっ、あと、もういっちょ法則発見。
    フルーツパーラー系の店のケーキは、冷静に味わったら不味い!

    フルーツは美味いんだ、フルーツだけは。
    上に乗ってるのも、中に混ざってるのも、どっちも美味えええええ。
    さすが某フルーツ屋だ! と、感動する美味さ。

    しかしそのフルーツをのけて、スポンジと生クリームだけを食ってみい。
    これはパン屋のケーキか? と見まごう味だぞ。
    プリンもしかり。

    そりゃ、その店ではフルーツが主人公で
    フルーツを味わうためだけのケーキ方式なのかも知れんが
    逆に言えば、フルーツに目くらましをされてるだけじゃん。
    てか、フルーツの美味さの足を引っ張ってるぞ。
    だからこそ、私もフルーツをのけて食ってみたんだし。
    甘えんと、ケーキ部分にも力を入れんかい!

    怪しい味覚を持つくせに文句ばっかりなのには、何の言い訳もしない。
    一般素人ってこんなもんじゃん、と可愛げなく開き直っているからだ。

    と言うか、ケーキってすげえよく考えると、えれえ高いんだよ。
    貧乏人に変身してから、健気に物の値段を見るようにしてるけど
    普通のケーキって、1個で500円ぐらいするだろ?
    これで駄菓子が何個分? とか、想像もしたくねえんでしないが
    (計算してないくせに) ケーキを見る目だけは、異様に厳しくなるぜ。
    おめえ、賃金分働けよ! と、しばく勢いで。

    でもここんとこ、一般社会では食材価格が高騰してて
    それがケーキ業界にどう関係してるのかはわからないけど
    かなり影響はあるんじゃないか? という味のケーキが増えたのは確かだ。
    全体的に薄ボンヤリと不味くなったような気がするが
    私の味覚神経が死滅してきている恐れも多分にあるのが動揺ポイント。

  • 食への不安

    昨日の昼から気分が悪い。
    嘔吐も腹下しもしてないんだけど、とにかく吐き気がする。
    胃の調子が悪いのか、風邪気味なのか
    それとも、いたらん物でも食ったのか。

    この “いたらん物”、すげえ好きなんだよな。
    食が細いんで、ちょこちょこ駄菓子を食って補っているんだが
    昨日も、おやつにサッポ○ポテト小袋とプリンを食った
    ・・・ら、そっから吐き気が。
    結局、最重要事項な夕飯を食えず、梨1個で済ませた。 本末転倒!

    梨は良い。 何でも皮を剥いて一回り小さくする私には
    “厚く皮を剥け” という梨だと、罪悪感なしに剥ける。

    昔から、食事後に気分が悪くなる事がちょくちょくあり
    検査で胃の異常は見られなかったので、そういう体質かと思っていたけど
    もしかしてこれは、いたらん物を食ったとかなのか? と、ふと思った。

    実際に、外食や惣菜やインスタント食品や駄菓子は
    何でこんな味がするんだろう? というものが多い。
    と思いながら食いまくっているのは、無添加だの無農薬だの
    自然な手作りの食事など、生活的に無理だからである。

    中国産のは買わないようにはしていたが
    汚染米から、日本製も信用できないんか! と、愕然として
    検索してみたけど、こりゃ見ない方が良い、とビビるほどの量で
    色々と出てきて、調べるのをやめた。

    そんな逃げ腰で良いのか? と、怒られそうだけど
    ああいうのを見てたら、物をまったく食えなくなるぞ。
    わけわからず肝臓が悪いのも、こういう事が原因か? と恐くなったよ。

    もう、私の頭が悪いのも性格が悪いのも顔が悪いのも
    全部、いたらん物が混ざっている食品のせいに思えてくるが
    余分な責任添加は程々にして (変換し直してまで書くギャグだろうか?)
    食わないと途端に体力がなくなるので
    エネルギーを取るか、毒を取るかの二択でしかなくなるわけだ。

    どこぞの昔のイタリア貴族のように
    毒を少量ずつ摂取すれば体が慣れる、とかあるんだろうか?
    など、アホウな逃避をしたくなっている真っ最中である。

    しかし考えてみりゃ、食品だけじゃなく歯磨きや洗剤や口紅など
    口に入る可能性があるもの全ての安全性を見直す必要があるよな。
    1個1個は微量でも、積み重ねがあるだろうし
    貧困一個人にどこまで徹底できるか、という疑問も湧き起こる。

    まったく、やっかいな時代になったもんで
    どうすりゃ良いのか、途方に暮れるぜ。
    でもこの問題は、いつかは起きる事だろうから
    私たちが今あたふたしとけば、後世はちょっとはマシになるだろうし。

    プチ情報だが、日清のカップヌードルに防虫剤が入っていた事件は
    賞味期限が09.1.30の茨城工場のやつらしい。
    うちにあるんだよ、この賞味期限のがーーー。

    で、どこを見ればどこ工場のかがわからず
    日清のHPに行ったら、製造固有記号 A/7 だってさ。
    うちにあるのは違う記号だったが、食っても良いもんだろうか不安。

  • 自作の粉茶

    水が苦手である。
    と言っても、カナヅチではない。 水を飲むのが苦手なのだ。

    水分をこまめに摂取するのが、美容と健康の鉄則なんで
    なるべくミネラルウォーターを飲むようにはしているが
    水って飲んだ後に気分が悪くならんかあ?

    すんげえ喉が渇いた時でも、水を飲むと腹がパンパンになって
    まだ喉が渇いているのに、吐きそうで飲めない。
    これがアクエリアスみたいなんだと起こらないので
    水、結構人体に受け付けないものじゃないか? と邪推している。

    とてもじゃないが、水のみで1日の水分補給目安の2リットルは無理なので
    水出しほうじ茶や麦茶などを常備しているが
    それでも結構な苦痛で、なんとかノルマを達成している状態。

    ところで私は、普通ならまったく緑茶を飲まないし
    好むのは、「おまえ実は茶の味がわからんのだろう?」 と
    一発で見透かされそうな、ほうじ茶や玄米茶。

    味のわからん茶ぁ (認めた!) なんかに手を取られたくないので
    最初は市販のペットボトル茶を買っていたけど
    持って帰るのも重くて苦労するし、正直不味い。

    よってちょっと手間を掛けて、市販の水出し茶を利用していたのだが
    あの縦長の容器を洗うのまでもが面倒くせえ!!! と思い始めた。
    こうなると人類としての末期である。

    そこでためしに、ペットボトルにそのまま粉茶を入れてみた。
    これは簡単便利だが、“緑茶” っちゅうとこが気に食わない。

    ネットで粉の玄米茶を取り寄せてみたら、美味いんだけど
    こっちとしては、単純に味付き水が必要なだけなのに
    何か余分な効果が入ってるようで、それのせいで値段が高いんかっ
    と思ったら、腹立たしくて常飲する気がしないのだ。

     ↓ 90gで800円台だったと思う。

    安い粉玄米茶を探して、お茶屋さんを覗いてみる日々だったが
    これがまっっったくないんだよな。

    なければ自分で作れば良い!

    そう思いつくのは私の欠点で、これで数々の痛い目に遭ってきたんだが
    懲りて思いとどまるようじゃ、欠点にはなってねえ。
    思い立ったら、もちろんブレーキも利かねえのも欠点。

    お茶屋さんのおじさんに、「自分で挽いて粉茶として飲みたいんですが」
    と伝えると、「そういう人は多いですよ」 と
    良さげな緑茶を出してきたので、「いえ、これを・・・」 と
    玄米茶を指差したら、とても驚かれた。
    「そういう人は初めてですねえ」 の沈黙の後
    「いや、良いと思いますよーーー」

    ウソつけ!!!!!
    おめえ、テキトーに売り逃れしようとしてるだろ!
    と、突っ込みたかったけど、止められても実行するだろうから
    いらん警告を受ける前に、さっさと玄米茶を買って帰った。

    食の安全が崩壊した今、緑茶の残留農薬などが気になるが
    何を荒くれ立っているのか、知ったことか! と
    玄米茶をミルサーに掛ける。

    丁寧に少量ずつ挽いていたら、細かい粉末になるのだが
    そういうキメ細やかな作業は、性格的に不得意なので
    やってて、案の定どんどんイライラしてきて
    ドバー入れてガー回して、をセカセカ繰り返していたら
    粉末 → 顆粒 → ゴマ粒大 と、保存用のジップ袋の中で
    見事なろ過システムの層が形成されてしまった。

    精神的に立ち直って挽き直せば良いものを、混ざればどうにかなる、と
    袋を振ったくって、なかった事にし
    それをペットボトルのミネラルウォーターに投入。

    何か底の方に、不吉な粒々がえれえ沈んでいるが
    ちゃんと色は出てるし味もちゃんとある。
    ただ、上澄みをそーっと飲まないと、口の中がジャリジャリする。
    コップの沈殿も沼の底のように不吉。

    結論は、丁寧に細かく挽けば、玄米茶も粉茶として飲める。  と思う。
    今のところ、健康被害は出ていない。  と思う。

    ・・・試す場合は自己責任で頼む・・・。
     
     
    関連記事: 粉玄米茶 09.3.13
          粉末茶 11.6.22

  • バナナ

    ここ数ヶ月、毎日バナナ1本をジュースにして飲んでいた。
    ところが、ある日突然店頭からバナナが消えた。
    このご時世だから、これは輸送時の防虫剤とかで
    何かいたらん成分でも検出されたか? と、ドキドキしたさ。

    しかしニュースを観てても、そんな話題は1個も出ない。
    何で?何で? と思いつつ、バナナを探す日々だったが
    しびれを切らして、店員さんに訊ねてみた。
    店員さんの答は、「TVで紹介されたから、売り切れているんですよ。」

    なるほど、バナナは栄養があるもんな。
    私も鉄分が含まれていると知って、バナナを食い始めたんだ。
    貧血がヒドいが、本命のほうれんそうやレバーが無理だし。
    ギガンテスに手こずるんで
    ドラキーで経験値を稼ぐような、せせこましい戦略なんだが
    それでも摂らないよりはマシだしなー。

    じゃあ皆、そんなに切羽詰まってないなら、すぐ食い飽きるだろ。
    とりあえず、事故や汚染とかじゃなくて良かった良かった。
    などと、ノンキに勝手な同意をしていた。

    それがいつまで経っても、皆バナナに飽きないようで
    売り切れ売り切れの状態が続く。
    そしてスーパーで目撃した貼り紙。
    「バナナはお一人様1袋でお願いいたします」

    こ・・・これはただの栄養摂取じゃなくねえ? と不安になり
    ネットで 「バナナ」 と検索してみた。

    ・・・・・朝バナナダイエット・・・・・

    これかあああああああ!!!
    思いっきりみのおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

    納豆の時は常食していなかったので、対岸の火事だったが
    普段食いしている物がなくなると、こんなに憤るものだったとは!

    返せ! 私の栄養を寄こせ!!!!!

    しかし、ふと脳裏に不安がよぎる。
    栄養補給のつもりでバナナを食っていたが
    知らず知らずダイエットをしていた事になるのか?
    もしかして、またいらん選択をしてたんか?

    そう考えると、多少は気持ちも落ち着いたんだが
    それから2週間ほど経った今、痩せているんだよーーー。
    バナナを食べられなくなって痩せたんだよーーー。
    やっぱ返せ、私の栄養を、って気分。

    こんなバナナでダイエット?
    何かまた皆、TVに騙されてないかあ?

    これを友人にグチったら、ドカ食いしていたのを
    バナナ1本に置き換えたら、そりゃ痩せるんじゃない? という話。
    私の場合、いつもの食事量 + バナナ1本 だったから
    やめたら痩せたんか、納得。

    でもさ、この事実を考えたら、バナナを食うって事は
    その分以上のカロリーを控えなきゃ太る、って事じゃねえ?
    食事量が多い人が、それを続けられるんかいな?
    結局、“食わない” に集中した方が安全に痩せるんじゃないか?

    てか、バナナじゃなくても良いんじゃねえの?
    バナナ、すげえカロリーあるぞ。 一歩間違うと危ねえぞ。

    まあ、理由は真逆だが、私もバナナが必要なだけのエゴで
    あーだこーだ言ってるだけなんで、世の中つくづく弱肉強食だよな。

    ああ・・・負け続けの秋・・・・・。

  • 煮物

    私の作る煮物は不味い。
    いや、自分で料理も出来ん過保護なオトコが
    「肉じゃがが食べたいな (はぁと)」 などと、安易な事を
    ぬかしてきやがったら、そりゃあもう美味いのを作ったるさ!

    しょっぱなから何を荒れ狂っとんのかっちゅうと
    私の私による私のための肉じゃがは、非常に不味いからだ。

    その理由は肉。
    ベジタリアンなどという高尚な思想ではなく
    単に煮肉が好きではないのである。
    シチューもカレーも肉じゃがもすき焼きも、肉はいらねえ。

    だが、悲しいかな、肉抜きの煮物は炭酸抜きのコーラと同じ。
    ないと、何だか間抜けな味になる。
    シチューやカレーは良いが、煮物系は全部似たような味になるんだよ。
    食ってて、「何だかバカみてえ・・・」 と、虚しくすらなる。

    うちの家は、何故か肉食いがいなく
    すき焼きなどしようものなら、肉の押し付け合いになる。
    バカ兄が、「肉など出汁だ!」 と、宣言したが
    やはり高級肉を煮干し扱いは出来ず
    「何でこんなに大量に肉を買ってくるんだ!」 と
    怒りの矛先はかあちゃんに向けられる。

    かあちゃんは、“牛肉さえ出せばご馳走” の世代なんで
    牛肉をドカ買いするのだが、自分はまったく食わず
    とうちゃんは、“酒と呼べるものさえあれば何もいらない” 酒乱なので
    鍋に箸を付ける事すらしない。
    結局、兄と兄に睨まれた私で肉を食うしかないのである。

    煮物を作るたびに、この思い出が脳裏に蘇るのだが
    ときたま、無性に肉じゃがやすき焼きが食いたくなる。
    されど肉なしのすき焼きは、単なる味の濃い煮物でしかないし
    肉じゃがにいたっては、肉抜きだとただの “じゃが” じゃん!
    と気付き、渋々肉を入れるのだが、やはり肉の消費に困る。

    そこで牛じゃなくて鶏なら、出汁扱いでも良いんじゃないか? と
    鶏を軽んじて、ササミを切らずに丸ごと筑前煮に入れた。
    鶏、“好きじゃない” どころじゃなく、大っっっ嫌いなんだよ。
    親子丼も鶏をよけて食う。
    触るのも嫌なんで、皮のないササミにしたんだ。
    丸ごと入れたのは、よけやすくするため。

    鶏肉入りの筑前煮は、とても美味しゅうございました。
    久々に本物をいただいた気分でございます。

    しかしササミは、当然食えずに捨てるハメになり
    これがもう、何とも表現しがたいほどの罪悪感で
    何でかつおぶしは捨てられるのに、“肉” と付くと無理なんだ?
    「クジラは頭が良いから食べちゃダメ」 とか、たわける
    某団体のような心理か? と、延々と脳内を自己嫌悪が回りに回る。

    結局、ここまで悩むのなら、不味い肉抜き煮物を食ってた方がマシ
    という結論に至り、私の私による私のための煮物は不味いままである。
    やっぱ食えないとわかってるものを料理に使うのは悪だぜ。

    いいか、煮物は肉が決め手だ!
    煮肉を食わない味覚音痴の私ですら、心底そう思えるのだから
    これぞ1分の狂いもない宇宙の真理である。
    煮物の肉を甘く見ちゃダメだぞ!!!

    牛丼もどんな味か非常に興味があるんで、1度食ってみたいが
    こんなこっちゃ無謀な挑戦に終るだろうから、手を出せないままである。

  • 太る食生活

    普通、女子が 「家で手料理を毎日してる」 と言うのは
    “実は家庭的なところもあるのよ” アピールなのだが
    私の場合は、人間扱いされるかどうかの瀬戸際という切迫感からである。

    ガリガリの体型なので、「絶対にロクな食生活をしていない」
    と、問答無用で決定され、説教をされるのだ。
    腹が減ったら雀の卵でもつまんで終わり、ぐらいに思われている気がする。

    世の中、痩せたい痩せたいと普通体型のおなご全員が唱え
    芸能人もガリガリ揃いなのに
    何で実際に痩せたヤツを目の前にすると、食指導を入れるんやら。

    食事に気を遣うようになるのは、大抵は健康に害が出てからである。
    私の時は、ちゃんとしないとすぐ体調が悪くなる、と気付いてから。
    その後、自分が少食だという事にも気付く。
    現在は、栄養が吸収されにくい体質だとも判明し
    私の食事人生の未来は真っ暗なわけだが
    投げやりになると体調を崩すので、大嫌いな料理を毎日コツコツとする。
    ほんと、専属コックと栄養士とトレーナーが欲しい。

    最近の毎日のメニューは、こんな具合。

    朝: お茶漬け、きゅうりの浅漬け
    昼: キャベツの千切りにドレッシング、バナナ酢
    おやつ: きのこの山 3分の1箱、コーヒー
    夜: 豚しょうが焼き 2枚 or 牛フィレステーキ 30gぐらい
       冷やっこ (豆腐3口ほどにしょうがとかつおぶし)
       味噌汁 (揚げ、しめじ、椎茸、ニンジン、玉ねぎ、少量ずつ)
       キャベツの千切り少々、叩ききゅうりを2分の1本
       ご飯 (もちろんササニシキ!を0.5合ぐらい)

    朝と昼に重いものを食うべきだろうが、無茶言わんでくれ。
    本当なら、コーヒーぐらい飲んで済ませたいほど、食欲がねえ。
    せめて野菜をと努力して、キャベツを食ってるんだ。

    きのこの山は、最近のブームでな。
    たまに、ラーメンおつまみを食ったりするんだが
    ベビースターラーメンほど、オカルトな駄菓子もない。
    朝起きたらな、布団の上にカケラが落ちてるんだよ。
    掃除機をかけてると、必ず1個は落ちてる。
    何で????? と思うようなとこに、ある日突然出現するんだ。

    本格的に食うのは夜。
    サイトで豆腐にも鉄分が含まれてると知ったので
    毎日食うようにしようと、心に決めたんだが
    具沢山の味噌汁に肉類まで食ってるから、量的に3口が限度。
    豆腐は結構、腹に溜まる。
    冬は味噌汁の具も一緒くたに、湯豆腐にしようと目論み中。

    基本は夏バテの味方、豚のしょうが焼きにしてるけど
    ニュージランド牛のフィレ部分が安い時は、気分転換にそれを買う。
    きゅうりの叩きは、あのタレが食欲を出すので欠かせない。
    そして、ササニシキも私の人生には欠かせない。

    単純な料理ばかりなのに、こまごまと切って切って切って、としてたら
    ご飯が炊き上がるぐらい時間が掛かるんで、えれえな作業をしている気分。
    しかもこんだけで、食後に動けないほどゲフゲフになる。
    食材はどれも何日にも分けて食うので
    保存を失敗して、いつか食中毒になるんじゃないかとビクビクで
    この食生活が果たして体に良いのか、ものすごく疑問である。
    少なくとも心にはちょっと悪そうな気配が漂ってるな。

    で、案の定というか、雑誌でこれは見事なダイエットメニューだと知る。
    栄養を考えてやってたのに、すんげえ裏目!
    でももしかして、真のダイエットメニューって健康に良いものかも。

    だったらどんなメニューが太るのかを、雑誌を参考に想像してみた。

    朝: 朝マ○クにシェイクとポテトも付けて。
    昼: ピザ、コーラ、ポテチ、デザートにアイス
    おやつ: 菓子パン、チョコ、缶ジュース
    夜: 鶏のから揚げメインの中華系、ビール、酎ハイ、〆はラーメン

    太りさえすれば良いのなら、こんなもんか?
    どうしたもんかと考え中。

    不得意分野だと、努力も的外れになりやすいようだ。
    嗜好が元々ダイエット食寄りだから、カロリー摂取が辛いのなんの。
    大食いより断食の方が、私にとってはラクなのだ。

    こういうのは少数派だからだろうけど
    世の中痩せる情報ばかりで、孤軍奮闘している気分になるよ。
    痩せたいヤツにとっては嫌味に聞こえるかも知れんが
    痩せてるヤツには痩せてるゆえの苦労もあるんだ。
    ここらへんを、とうとうと語りたいが
    痩せてるメリットも確実にあるんで、あまり恨み言も言えない。
    普段はナイスバディナイスバディと威張っているしな。

    どっちにしても、極端はいけないって事だな。

  • 卵サンド

    とある機器を設置 & 設定してもらうために、サポート係を呼びつけた。
    昼飯もご馳走するから、と。

    これには理由がある。
    何かを取り付けたり設定したりしてもらう時
    横で見ていて、説明を受ける時は一生懸命聞く。

    しかし、その説明を必ず全忘却してしまう アンド
    取ったメモは、熱心さが空回りして象形文字で読み返せない。
    よって、後で質問して、「あの時あんだけ教えたのに」
    と責められるのが、毎度のパターンなのだ。

    今回はそれを回避するための、小賢しい手段の昼飯手作りである。
    作業をしてもらっている時に、「あ、私、ご飯の用意をするから」
    で、その場を離れていれば、後々の知らぬ存ぜぬも通用するはず。

    真昼間からご飯を炊きたくないので、卵サンドでも作る事にする。
    超簡単お手軽クッキングの予定が、パンにバターを塗るのが
    何かもう、ここまで面倒だったか? というぐらい
    塗っても塗っても終らず、イライラしつつの大作業になる。

    おまけにゆで卵を作りすぎて、具が大量に出来上がり
    途中でグリグリ追加でねじり込んで塗りまくり
    パン1・具5の、崩れそうで持てない系サンドが大量に。

    そんなブツをドンと出された相手はひとこと、「凄いですね・・・」。
    自分でも、見事に漢と書いて “おとこ” と読む
    “漢の手料理!” をやらかした気分に。

    内心、申し訳ないな、何でいつもこうなんやら、と自己批判するも
    その動揺を隠し、「はっはっは、まあいいじゃん」 と
    有無を言わせない体制に持って行くあたりが、私のちょっと悪人の部分。

    で、「じゅうたんにこぼしたらブッ殺す!」 と無理難題を言われつつ
    恐る恐るひとくち食ったサポが、「美味い!!!!!!!」 と叫ぶ。
    私的には、誰が作ってもこの程度のフツーの味じゃん、と思ったんだが
    「こんな美味い卵サンドは初めて食った」 とまで言うのだ。

    不思議に思い、「お母さんとかに作ってもらわなかった?」 と訊くと
    どうやら卵サンドの手作り自体が初めてのようだ。
    ははーん、コンビニの卵サンドが比較対照なんだな、と気付き
    「コンビニのおにぎりは美味いと思うか?」 と質問したら
    あれが普通のおにぎりの基準になってるようである。

    私からしたら、惣菜のポテトサラダやら、すげえ単純な味付けの品に
    一体何を入れたらこんな妙な味になるのか、いつも疑問に思っているのだが
    自分で料理をしないヤツは、わからないんかな。

    「手料理をご馳走」 と、恩着せがましく言っていたのが
    すべてチャラになってしまう自爆セリフ 「すげー簡単だから」 を
    ついもらしつつ、卵サンドの作り方を教えてあげた。

    「ゆで卵を滅多切りにして、マヨネーズと塩コショウをテキトーに混ぜ
     バターを薄く塗ったパンにはさめ。」

    料理をしないヤツなんで、「はあ?」 と思ったようだが
    本当にこれだけだよな? 卵サンドって。
    私、何も間違ってねえよな?

    サポはたらふく食い、余った卵サンドも全部持って帰った。
    自称料理上手の私なので、卵サンドごときで見直してもらっても
    嬉しくも何ともねえ、むしろ複雑な心境になったのは傲慢か。

    ちなみに、この “自称○○上手” と言い張るヤツのパターンは
    失敗が異様に多く、それが既に “上手” の資格なし! なのに
    「ちゃんと丁寧にすれば上手くいく」 → 「上手くいけば凄い」 →
    「よって、本当は上手」 という論理の展開に基づく根拠を掲げて
    デカいツラでのさばるのである。 ほほほ

  • 浅漬けの素

    市販の漬け物は、独居老人には扱いきれない量である。
    誰が老人じゃあ!
    賞味期限と量を考えると、朝昼晩漬け物漬けで
    どっちも漬けられてるんかい! って感じの食生活になる。
    漬け物、塩分多いし、老人はあまり食ったらいけんよな。
    だから誰が老人じゃあ!

    何か不幸でもあったんか、初手から荒れているが
    むしろ今日の記事は喜んでいる内容なのに
    何でこういう事態に持っていくのか、自分で自分がわからない。
    思春期の対抗馬として、思秋期とか思冬期とかあるんだろうか?
    誰が人生の終わりじゃあ!

    冷静に書くと、漬け物いらねえよな。
    栽培とか保存とかが発達していない時代の
    野菜を長持ちさせる知恵として存在した保存法だもんな。
    でも食いたいよな。

    だったら自分で漬ければ良いだろう、という話になるが
    ヌカ床も昔は持ってたさ。
    ところがな、どのヌカ床もすぐ全腐りするんだよ。

    発酵してるだけで腐ってるわけじゃないんじゃないか、とも思ったが
    あんなドロドロの得体の知れない半液体に、手を入れる勇気も
    そこに入れた食物を口にする気合いもなく
    私所有のヌカ床は、何度新しく導入しても生ゴミ化した。

    言っとくが、私は “言われた事” はきっちりするぞ。
    ヌカ床さ、絶対に “わざわざ教える必要もない常識的な注意点” が
    あると思うんだよなー。
    今までの人生でも私は、結構そういうとこでつまづいていたんで
    ヌカ床の件も、何かを見落としている気がしてならねえ。
    が、ヌカ漬け自体が面倒くせえんで、もうするつもりはない。

    そこで目を付けるのは、一夜漬けとか浅漬けである。
    これなら自分のペースで漬け物が食える。
    少々のムチャをしても、数日だったら強烈な影響も出ないだろう。
    例: カビる ガスが発生する 菌が湧く 等

    と、市販の漬け物の素をあれこれ買っているんだが
    その素も自分で作れる、という可能性の話は聞きたくない。
    もうな、アホウが動くとアホウの3倍返しみたいな結果になるんだ。
    大人しく市販品に頼る方が、結果的に早道かつ安全だと学んだぜ。

    この漬け物の素、私にとっては液体は逆に扱いが面倒くさい。
    賞味期限が短いし、何か酸っぱい系が多いし。
    粉末は量の加減が難しいけど、切った野菜にふりかけて
    タッパーの蓋をして、ガシャガシャ振り回して冷蔵庫に放り込んで
    それで翌朝には漬け物っぽい味になっているんで、重宝する。

    そんな私が最近常備しているのが、コミローナ “あっさり漬の素”。
    へえ? コーセーフーズ? あの化粧品のコーセーかな。

    普通サイズのは、確か2袋入っていて顆粒状
    徳用サイズは、30gが5袋入りで粉末状。
    何で中身の形状が違うんか、よくわからんが味は一緒。
    1袋を何回かに分けて使うんで、顆粒の方が便利なんだが
    徳用の方が得なんだろうし、と、あいまいな心で徳用使用中である。

    素の量が多すぎると、しょっぱくなるけど
    適量にできた時は、美味い浅漬けに出来上がる。
    ・・・え? 袋に書いてある説明書?
    その通りに作ってたら、できあがる漬け物の量が膨大になるだろ。
    こういう漬け物、どんだけ持つんかわからんから
    せいぜい3日分ぐらいしか作らないんだよ。
    そうなると、個人の生まれ持った勘に頼るしかねえ。

    これで今までに、きゅうり、キャベツ、白菜、ニンジンを試したが
    やっぱりきゅうりが一番しっくりくる。
    でも薄い味付けなら、サラダ代わりと思って食えるんで
    もう1品、の常備食には良い調味料だと思う。

  • 卵焼き

    何故、食い物系の話題が続くかっちゅうと
    夏バテしてるので、栄養摂取に必死だからである。
    いつもの朝飯はお茶漬けに漬け物なのだが、卵も1品追加、ってわけ。

    世の男性は、彼女の手料理に肉じゃがとか望むが
    卵焼きこそ、真の “おふくろの味” である。
    このショボい脇役料理にこそ、各家庭の味が凝縮されている。

    と言っても、彼女の作る卵焼きの味が、彼女の家の味じゃないぞ。
    言ってる事が矛盾してるだろうが、本人の技量ってもんがあるし
    こういう単純な料理の方が、再現が難しいのだ。

    もうここでおわかりかも知れんが、私の作る卵焼きは不味い!
    ほんと、何の味だ? というほど、不味い!!!
    何でこんなに不味いのか、原因もわからんほど不味い!!!!!

    でもひとつ言わせてもらえば、今までに美味い卵焼きは
    うちのかあちゃんのと、どっかの料亭のと、2回しか食った事がない。
    あとは、“普通” か、“不味い” のどっちか。
    で、私のは不味い!

    (卵焼きとだし巻きの違いって、出汁を入れるかどうかだけだろ?
     ここで既に間違っているんなら、お話にもならん有り様になるんで
     両方をひとくくりに “卵焼き” と言って良いよな?)

    卵焼き、実は今朝食って、あまりの不味さにゲスゲス言ってるんだが
    私はかあちゃん伝来の、甘い卵焼き派である。
    またしても、これがデフォだと思い込んでいたら
    「甘いのダメ!」 という人の方が多くて、軽くショックを受けている。

    卵焼きの甘くないのって、味ねえじゃん。
    醤油をかけたら、水っぽくなるし塩辛いだろ。
    どっちに転んでも、酷だぞ。

    でも甘いとおかずにならない、という意見にも納得させられる。
    こればっかりは、幼少よりのすり込みでしかなく
    自分ではどうにもできない、トラウマにも近いものがあると思う。

    うちのかあちゃんは料理上手だったが、世界一ではない。
    しかし卵焼きだけは、私にとって最高の味だった。
    かあちゃんが死んだ後、霊って実在すんのか仏教って正しいんかわからんが
    ほんとに何の偶然か、ちょうど49日目にかあちゃんが夢に出てきた。
    その時にこれが最後のお別れだとわかった私が言ったのは
    自分でも意外だったが、「もう1回卵焼きを作って」 だった。

    目覚めた後に、私、何をトチ狂っとんのだ? と呆れただけで
    この時の言葉の重みが、当時はよくわからなかったが
    卵焼きを作って食うたびにゲロゲロなってる今では
    あの夢の私の最後の願いが、潜在意識に隠れていた願望で
    実に的を射た発言だった、と未練タラタラである。

    手に入れられないものほど欲しくなる、とは言うが
    まさか卵焼きごときが、こんな重要な地位にくるとは・・・。

    かあちゃんに卵焼きを習った事はあった。
    そろそろお迎えが来るんじゃないかと思ったんで
    「死ぬ前に卵焼きの焼き方を教えて」 と、習いに行ったのだ。

    (ここらへん、違和感がある人もいるだろうけど
     私は年老いての子だったので、親子ともに覚悟は出来てたのだ。
     何より、親にとっては子が先に死ぬ以上の不幸もないので
     親の死は、家族の中で絶対の命題であった。
     その覚悟は決して、人生がラクになるものでもなかったが。)

    同じキッチンで同じ材料道具で作ったのに、味が違う!
    かあちゃん曰く、「愛が足りないのよ」 だったが
    そんなメルヘンで誤魔化されるかい!
    絶対に何か原因があるはず、とチェックしまくったが
    結局、かあちゃんの味は学びとれず。

    あの卵焼きの味は今でもはっきり覚えているので、断言できるが
    かつて1度たりとも、似た味すら出せた事がない。
    多分この先、一生無理だろう。

    卵焼きが幻の味化してるなど、どんだけ安いんやら、と結構悲しい。
    にしても、せめて美味いと思える卵焼きを作りたいものだ。

    かあちゃんの卵焼きの作り方は、砂糖と塩のみだった。
    砂糖は普通の白砂糖、塩もごくありふれた塩化ナトリウム
    使う油は日清サラダ油、フライパンはテフロン。

    卵2個に、砂糖小さじ1強~2弱、塩少々を入れて溶き
    熱したフライパンに厚めに流し入れ、ちょっと焦がし気味に巻いていく。

    たったこれだけの作業で、何故味に違いが出るんだよ?????

  • 目玉焼き

    目玉焼きに色んな種類がある事を知ったのは、小学生の時だった。
    ホテルの朝飯で、オムレツとかスクランブルエッグとか選ぶじゃん。
    あれで目玉焼きを指定したら、更に 「焼き方は?」 と訊かれ
    脳の温暖なガキだった私は、目玉焼きは目玉焼きじゃん、とフリーズし
    兄がそれを見かねて教えてくれたのである。
    よく覚えていないが、片面焼きか両面焼きか固焼きか半熟かとか。

    この後、ウィンナーかベーコンかハムかソーセージか
    ジュースは何のフルーツにするか、コーヒーか紅茶か
    朝っぱらから飯の事で、何でこんなに尋問されにゃならんのか
    何てこったい、と疲れ果て、結局シリアルしか口にせず
    余りは、食い残しを異様に嫌う兄が、ヒイヒイ言いながら食ってくれた。

    今は、ちょっとだけ目玉焼きにもこだわりが出てきた。
    朝に食うなら、両面焼きを醤油をかけて。
    普段の料理に油を使わない私も、この両面焼きだけは油を多めに使う。
    目玉焼きと言うより、目玉揚げ? ってぐらい。

    両面焼きは、外はカリカリに焦げ、黄身は半熟が好きなのだ。
    これをするには、油が多くないとひっくり返す時に黄身が破れてしまう。

    うるせえ、テフロンのフライパン、すぐダメになるんだよ!
    小さいのを、目玉焼き専用として常備してるのに
    くっつかないのは、ほんと最初の数ヶ月のみだ。
    テフロンってそういうものなのか、私の扱いがザツなのか
    人生でこれほど買い換えをさせられてる物もないが
    鉄のフライパンは、油を嫌う私には育てられないので無理。

    夜に食うのは、片面焼きに塩コショウを振ったやつ。
    油少なめに、片面だけ焼いてフタをして半熟に蒸す王道の目玉焼き。

    何故これが夜限定かと言うと、自分でも不可解なんだが
    これを朝食うと、ものすげえ胸焼けがするんだ。
    私の胃だと、朝の目玉焼きは醤油に限る。

    この目玉焼き、単純な卵調理だとナメていたら
    人によって、かなり食い方に違いがあるようである。

    かける調味料も、私にとっては意外に思えるものをかけてて
    しかも、それじゃないと気持ち悪くて食えない、と言うんだよ。
    今までに見たのは、ケチャップ派とウスターソース派が結構いて
    ひとりだけだが、マヨネーズってのもいた。

    これらの調味料って、オムレツにはアリだけど
    目玉焼きに? と思う自分の固定観念も、ちょっと不思議だが
    かける調味料って、個人のものすごい信念かも知れない。

    そんで、自分のかけてるものが一般的だと思い込むんだよな。
    必ず相手と、「ええー? それおかしくねえ?」 と言い合う。
    中には毎回これで夫婦喧嘩をしている人もいた。
    好き好きだとは思うが、意外なものをかけて食ってるって
    横で見ているだけで気持ち悪い場合もあるもんな。

    あと、食い方。
    私は黄身を崩しつつ、白身に黄身を絡めて食うんだが
    白身だけを先に食べて、黄身は最後にひと口で、ってヤツが多い。
    言い分は、黄身を崩すと皿が汚れるから、だと。
    私の食い方を 「汚い」 と罵られたぜ。
    もう、これに関しては反論が山ほどあるけど
    何となく面倒くさいので放置してしもうたが、絡め派の名折れか?

    一番驚いたのが、白身だけ食って黄身は丸ごと残し。
    白身は好きだけど、黄身が嫌いだそうだ。
    でも卵焼きは食う、ってとこが、本当に謎だった。

    目玉焼きを焼いてる最中に、黄身を破ってしまう事ほど
    ムカつく事も、そうそうない。
    てか、卵を割り入れた瞬間に黄身が崩れたら、ガス台返しをしたくなる。

    アメリカの映画では、よくスクランブルエッグを作るシーンがあるが
    フライパンに卵を何個か割りいれて
    フォークでグジャグジャとかきまぜていて
    それだから私はアメリカが嫌いなんだよ! と、怒りに満ちる。

    何故ボウルで卵を溶く繊細さがない!
    (こういう事を、“私” に言われる自体、終ってるよな)
    そんなんだと、あの白身のとこのヘソの緒みたいなんがモロ出しだろう。
    あれ、黄身固定のロープのような役目?
    何なのかよくわからんが、気持ち悪くて嫌いなんだ。

    卵の生い立ちやら意味やら仕組みやらといった素性って
    深く考えると食えなくなるので、見て見ぬフリをしている。