お香を燃やしてたら、お焚きあげ風味の部屋になっちゃって
何かの和製宗教みたいな匂いが服に付くのが気がかりで
同じ燃やし系なら、まだ洋風テイストの方が可愛げがねえか?
と、アロマキャンドルを店頭で見ていて、いきなり思い立った。
で、キレイなピンクのジェルキャンドルを
見た目だけで選んで、買った。
ところが火を点けて、待てども待てども匂いがしない。
以前、美容院のねえちゃんが
「アロマはロマンを感じる人じゃないと効果がないんですよ」
と、いかにも私が殺伐とした性格であるかのように言っていたのを
思い出したので、部屋の灯りを消してみた。
それでも、まっっったく匂わないどころか
真っ暗な部屋にTVとキャンドルの炎だけで
しかもそのTVで流れているのが、「屍体」。
いや、これホラー映画なんだけど、解剖学教室での話で
えれえなスプラッタでな・・・。
レンタル料金を損した、と思わせてくれるシロモノだったわ。
ホラー好きの私でも、真っ暗な部屋での観賞は無理だった。
闇は五感を研ぎ澄ませる事ができるという噂なんで試してみたが
嗅覚より、視覚 (屍体効果) の方が勝ったわ!
てか、夜にキャンドルの灯りだけで、何をしろと?
そういう方法は、ヒマでヒマでしょうがねえんだが。
と思う事自体、私にはロマンがないんだろうか?
匂いが出ないなら、足せばいいや、と気付き
100均で買った使えねえアロマオイルをドボドボたらしてみたら
炎が燃え盛って、キャンドル表面全体が
戦時中の産油国の沿岸のようにーーーーーーー!!!
こっ、これ、火事の火元になっちゃうんじゃあ? と
使用期限が何年も過ぎたミニ消火器を手に
キャンドル付近で待機したが、ゴウゴウ燃えまくるだけなので
この小さい世界だけでの業火ならいいか、と放置した。
(注: 悪い子はマネしないでね、マジ危ないから。
アロマキャンドルが原因の火災は多いんだぞ。)
(良い子は注意しなくとも、こんな事はしない。)
化学物質が溶けてるようなイヤな匂いになるし
映画に集中できなくて、クソ映画が益々クソになるし
ロクなもんじゃねえなアロマキャンドル、と恨みかけたが
ふと、手作りしてみたら匂いの濃いのが出来るんじゃないか?
とネットで調べてみたら、理科の実験みたいで結構面白そうである。
オーガニックコスメを使い、キャンドル手作りなど
どんどん現実離れしたエコババアに近付いているようで
私既存の美意識がイライラしているのだが
どっちかっちゅうと、得体の知れない儀式をする魔女側かも知れない。
どっちにしても、気色の悪い事には変わりがないけど
何かものすごく、リアル調合をやってみたい気分になってるので
近々材料を見に行ってみる。
上手く作れたら、写真を載せて自慢しようと意気込んでいるが
自分の未来が、マッチで五重塔を作る老人方面に行ってるみたいで
それでいいんか? と、止める声も聴こえる。