カテゴリー: 買い物系

  • 口紅を買った

    涼しくなってから、デパート通いがひんぱんになってるが
    店員さんにおだてられて、イイ気になっての衝動買いは、貧乏人の敵!
    なので、買う物をはっきり決めて行くようにしたからである。

    目標、1回1品! (交通費度外視なのは、アホの片手落ち)

    過去に、口紅30本一気捨ての経験上
    口紅は絶対に使い切れないと身に沁みたので、グロスに移行した。
    (グロスとは、口紅に上掛けする、言わばニスの役目。
     昨今では、透明のみではなく色付きのも豊富。
     口紅より自然に仕上がるが、化粧してないように見える欠点も。)

    だが、グロスは口紅以上に腐れやすく
    16本一気捨ての憂き目に・・・。

    これに懲りて、腐れ系は手持ち3本まで、と決心。
    口紅は、ゲランとジバンシィとシャネルの3本のみで
    これも腐れかけてきたので (シャネルは昨日捨てたさ)
    数年ぶりに買おうと決意したのである。

    口紅を買いに行ったのに、何故か服売り場を走り回り
    (真冬用コートの入荷予定のリサーチ)
    化粧品売り場に辿りついた時には、もう汗ダラダラであった。

    実は私は、国産の口紅はほとんど買わない。
    日本人の肌色専用とか、機能とか、絶対に国産のが良いはずなのだが
    どうしても、容器や色出しでフランス製のになってしまうのである。

    フランス製の口紅は、どれも匂いがくっさいんだよー。
    特にシャネルなんか、塗ってると気分が悪くなってしまうほど。

    なので、今回はまず国産のカウンターに行く。
    いつもは、指名買いで 「これください」 で済ませる。
    テスターは、色んな人がお試しするので、気持ち悪いし
    色味は 「混ぜりゃいいや」 と、思っていたからだ。

    だが、口紅というのは、混ぜるとノリが悪くなる。
    ムラになってしまうので、何度も重ねるのだが
    紅筆で塗り塗りしてるだけで唇が荒れてくる。
    (私の塗り方がガサツなんだろうか?)

    ピッタリの1本を慎重に選ぶためにも
    今回はテスターも厭わない覚悟さ。

    国産2店舗を回り、試し塗りをしたが、どれも色が気に入らない。
    3店舗目に行こうとしたら、店員さん全員がこっちを向いて
    待ち構えていたので、ビビって直前で90度ターンをして
    勢いあまって、ランコムのカウンターに入り込んでしまった。

    ランコムはフランス系の中でも、機能性が良いんだよなあ・・・
    でも、ルナソル (カネボウ系) をチェックしたいなあ・・・
    と、ボンヤリランコムの口紅を眺めていたら
    店員さんが 「何をお探しですか?」 と、やってきた。

    前の2店舗は混んでいて、勝手に試し塗りをできたのだが
    (といっても、店員さんに 「試してみて良いですか?」 の
     挨拶はちゃんとするべきだぞ)
    口紅1本ごときに、店員さんがわざわざ相手をしてくれるのなら
    腹をくくらにゃならん。

    「いつも日焼け止めにお粉のみなのですが
     それでも “化粧している”、って感じになる
     顔色を明るくする口紅を選んでいただけますか?」
    と、丸投げをした。

    自分の顔など、よくわからんし
    たまにはプロの言うなりになった方がいいと思ったからである。

    店員さんが選んでくれたのは、明るいドピンク2本。
    「ええ、こんなに鮮やかな色?」 と、驚く私に
    「じゃあ、このベージュとベージュピンクの4本を
     実際に塗ってみましょう」 と、言う。

    くああああーーーーーっ
    人にメイクをされるのって、間が持たなくてイヤなんだよー
    目はどっちを見てればいいんだよ?
    と、内心イヤイヤ椅子に座り、順番に塗ってもらった。

    順に塗ってもらった後 「どうですか?」 と、聞かれる。
    ・・・・・・・・まったく、わからん・・・・・・・・
    どれが良いのかすら、さっぱりだ。

    「どれが一番良いと思いますか?
     選んでください、それにします。」
    と、白旗を揚げたら、3番目に塗ったドピンクを勧められた。

    ええええええ? よりによってこれ?????
    と、鏡を凝視していたら
    「そんなに近付いてはダメです。
     メイクチェックは1m離れて見るべきですよ。」

    1m離れて見せられたが、全然わからん。
    「正直、ピンクって似合わない気がするんですが・・・」
    「似合ってます、 見慣れないだけです。」

    この前のジーンズの時といい
    丸投げすると、店員さんって何でこうゴリ押ししてくるんやら。

    「唇だけ浮いていませんか?」
    「浮いていません。 肌が明るく見えますよ。」

    うーーーーん、選んでもらおうと決めたんだから
    大人しく言う事を聞こうと、それに決めた。

    お直しサービスで、顔中をパフパフされながら
    「チークをもうちょっと強めに入れた方がいいですねえ」
    とか、メイク指導をされるが
    その店員さんのまつ毛は、ガタガタに太い。
    まるで昆虫が仰向けに転がってるような目だ。
    そんな厚化粧の人の言う事が果たして正しいんだろうか?
    と、疑念も湧いてくる。

    口紅1本しか買わなかったのに
    押し売りも一切なしな上に、あれやこれやサンプルを大量に貰って
    とても感じの良い接客をされ、気持ち良くカウンターを後にした。

    帰りに未練がましく、ルナソルに近付いたら
    またしても店員さん全員が並んで待ち構えていたので
    再び90度左折して、出口に向かった。

    1回1品、1回1品・・・・・

    口紅1個のみの収穫を手に下げて
    帰り道に周囲の女性のメイクを観察すると、確かに皆、濃い。

    うん、今まではベージュ系ばかり塗っていたんだが
    店員さんを信じて、このドピンク口紅を使ってみよう。

    ところで、帰宅後、買った口紅を自分で塗ってみた。

    すげえ!!!!!!!

    数年前の口紅より、明らかに質が向上している。
    ひと塗りでムラなくキレイに付くし
    ティッシュで押さえても、色味がちゃんと残っている。

    うおーーーーーーー、数年でここまで進化するか!
    と、とても驚愕したぜ。

    鮮やか過ぎる色は、グロスを重ね塗りすれば抑えられるので
    慣れるまでは、淡く塗っておこう。

    ここまで口紅が進化してるなら
    パウダーもアイシャドウも期待できるかも。
    手持ちのメイク品は、どれも数年来の使用品。
    メイク用アイテムって、ほんと減らないんだよー。

    ジワジワ買い換えようと目論む、秋の夜だった。
    次の買い物日記は、真冬用コートを目標で!