いかりや長介といい、私の好きなジジイが
どんどん死んでいくのは寂しい・・・。
丹波哲郎と言えば、“大霊界”。
怪しいもの好きの私としては、当然読んでみたさ。
(最初は、「丹波もとうとう宗教に???」
と、驚いて手に取ったんだが。)
新興宗教の教祖が書く本は、はっきり言って、・・・品がない。
どこぞのバツイチの女が書くブログのように
いたる場面で自画自賛をしているのだ。
ナイスバディしか取り得のないバカ女の場合は
誰にも何ひとつ褒められんので、自分で自分を褒めて満足するという
切羽詰った自足自給生活なんだが
宗教の教祖ともなれば、信者からチヤホヤされてるはずなのに
何でなおかつ著書でまで、自分を賛美せにゃならんのだ?
もう全員と言って過言じゃないほど
宗教関係者は自分万歳な本を書くので
信者じゃないヤツの目から見れば、ドン引きさせられる。
こういうヤツがトップの集団など、軽蔑すらしてしまうぜ。
宗教の教祖が、自著を何のために書くのか
読むと、逆にまったくわからなくなるので
責任ある立場なら、いらん事はせんがいいんじゃないんかなあ。
丹波哲郎の霊界本は、1冊しか読んでないけど
この “自分最高!” がなく、面白く読めた記憶がある。
もちろん 「何様?」 なところはあるが
それはTVで見る丹波哲郎そのまんまなので、気にならなかった。
本の内容は・・・・・、私が覚えてるわけがねえだろ!
と、切れつつ、えーと確か
ちょっとぐらい、いらん事をしても反省すれば良し。
死後には、何でも自分の思い通りになる、
素晴らしい霊界の生活が待ってるんで、喜んで死のうNE!
みたいな内容だったような?
間近に迫り来る死期に怯えるジジババには
これはとてもありがたいであろう話で
宗教というより、漠然とした不安の解消を目的とした内容だった。
丹波哲郎は “何様” で、良いヤツでもない気がする。
霊界話も、ただ単に 「自分が死が恐いのがイヤだ」 という
我がままを言い張っているだけに見えたけど
それによって救われる人が多分、大勢いるだろうから
すげえ善行だよな、と、感心させられた。
眠るように息を引き取る、理想的な死に方だったと言う。
祈らなくても、勝手に大成仏をするだろうが、思いを馳せてしまう。
もちっと、この世にいてほしかったなあ。