カテゴリー: 世情分析

  • お客さまは神様か?

    これに関しては、客側の私は 「NO」 と答える。
    お店の側が、こう思って努力するのは良いけれど
    肝心の客側がこう思うのは、図々しいにも程がある、と思うんだ。

     

    そもそも日本の接客は素晴らしい。
    それもこれも、“お客さまは神様です” という 意識が、そうさせているのかも知れない。

    だけどこの言葉は私の記憶によると、大阪万博の歌を歌ったみなみはるお
    (ごめん、字がわからない。) が言い出した事で
    店舗の話ではなかった気がするんだ。

    それでも、この言葉がスムーズに浸透していった状況を考えると
    元々の接客態度が良い、という素地があった気がする。

    この接客の良さに、あぐらをかいたバカな客が増えると
    店側はガードを強めなくてはならなくなるので
    客側は気持ちの良いサービスを期待したいのなら
    対等な取り引きのつもりで、店側に感謝の気持ちを持つべきだと思う。

     

    さて、店は客を選べるのか?

    こういう問いは、日本ならではだと思う。
    海外では、きちんと住み分けがなされているからである。

    日本でも住み分けがある場所もあるけど
    それでも傍若無人なヤカラが、その垣根を崩す事も、ままある。
    私は “平等” など、どういうお伽噺だよ? という思想なので
    接客業の場合も、“客全員を平等に扱え” という要望など呆れ対象でしかない。

    予約までして行く店で、子供が走り回ってたらイヤだもん。
    そんな客、追い出せよ、と言いたい。
    子供が聞き分けが付く年齢になるまで、外食は控えるか
    “そういう店” に行くべきだろう。

     

    昨今の親の中には、子育ての数年を我慢できなくて
    夜遅くに乳幼児を連れて遊び回る人や
    叱る事 (怒る事じゃなく叱る、ね) が出来なくて
    子供のしつけを出来ない人がいるけど
    そういうヤツほど、子供をボロボロ産んで
    世の中にドグラが増えてる気がする。

    社会は子育ての真の大変さを覆い隠して
    表面だけを取り繕って、少子化とやらを防ごうとしているけど
    マトモな感覚を持っていたら、今の世の中、子供を何人ももてないって。
    日本だったら、人口8000人ぐらいでちょうど良いんだよ。
    無駄をなくせば、やっていける。

     

    と、横道にそれたけど、店は客を選んで良いと思う。
    客は自分に合った店に行くべきだと思う。

    何故この話題を書いてるか、というと
    身体障害者が、充分なもてなしができないという理由で
    飲食店に入店を拒否されて怒っている件を聞いたから。

    私も障害があるから、出来ない仕事や行けない場所はあるけど
    平等やら人の親切をアテにして、チャレンジなんてしたくねえ。
    そこまで人生を謳歌したいかあ?
    これはもう、全ての人に言いたい事だけど
    叶わぬ夢やら、あっても良いじゃん。
    自分の力で無理なら、時には我慢せえよ。

    この障害さえなければ、と私も自分を呪ったりもしたけど
    障害ってのは、害になるから障害で
    それのお陰で色々と優遇されるのなら、それはもう障害ではない。

    今は “障害者” という呼び名から変えようという動きもあるけど、欺瞞だね!
    ちゃんと辛さ苦しさと向きあって、人生をのたうち回らないと
    来世があったら、そのターンもえらい苦労するハメになるぜ。

    私はそう思う。
    そう思わないと、生きていけない。

     

    という事で、本当の状況は知らないけど
    全体的に、客側はあんまり調子のんなよ。
    世の中の決まり事が厳しくなると、どんどん生き辛くなるだろ。
    最初から少し遠慮気味、ってのが、ちょうど良い状態を長く保てると思うんだ。

     

    [amazonjs asin=”475721491X” locale=”JP” title=”大阪万博―Instant FUTURE (アスペクトライトボックス・シリーズ)”]

    大阪万博跡地は公園になってて、一部の噂では心霊スポットでもあるそうなw

    地図を見るとあまりに広いので、いまだに行った事がないんだ・・・。

     

     

     

  • 頑張れ クロネコヤマト!

    世は佐川萌えらしい。
    が、私は断然クロネコヤマト支持である。
    ヤマトと私との間には、長い長い歴史があるからだ。
     
     
    昔、建築業の家に嫁いだ時は、家の隣が事務所だったので
    あらゆる運送会社の人と接触してきた。
     
    配達物はドデカい建築資材とかなので
    事務所のところの広い置き場所に置いておいて、と
    依頼時にちゃんと言っておくらしいのだが
    それすら出来ない人が多数。
     
    それでもピンポーンと来て、「どこに置けば?」 なら、まだ良い方。
    ある日、出掛けようと車に乗り、車庫のシャッターを開けたら
    目の前一面に台所の流し台が置いてあったのには驚かされた。
    ・・・そこ、一般家屋の車庫前。
    事務所、その2m横・・・。
     
     
    そんなこんなで、運送会社をとても厳しい目で見るようになった私の
    唯一の心のオアシスは、クロネコヤマトであった。
    ニコニコテキパキ愛想良く、しかもイケメン揃い。
     
    うちのバカ犬アフガンハウンドが、荷物のやり取り中に逃げ出した時は
    「あ、放っといても帰ってきますから、気になさらないでください。」
    と言っておいて、その帰って来るまでにそこら中で迷惑をかけかねないので
    チッ、探しに行くか、と縄、いやリードを持って家を出た私の目に
    田んぼの向こうでアフガンにしがみつくヤマトガイの姿が!
     
    「すすすすみませんーーーっ!」 と駆け寄ると
    「いたので呼んだら来たので捕まえたけど
     どうして良いのかわからなくて・・・。」
    と、可愛い事を言ってくれて、私のまだタレていない胸がキュンだったよー。
     
    このアフガン、男好きだとトリマーさんが言ってたけど
    (理由は、私が女性だかららしい。)
    香水ならず、男の趣味まで私と一緒とは・・・
    と、帰宅後、ケンカ勃発。
     
     
    庭師さんに頼んでいるくせに、伝説の高枝切りバサミなどを買う
    ボケるんならはっきりボケてくれよ! という
    通販好きのうちの母も近所にいて、同じ人が担当エリアだったけど
    「ヤマトの男の子、優しいしハンサムで良いわよね。」
    と、老婆の心もわし掴み。
     
    荷物を届けに来て、言ったそうな。
    「おばちゃん、手紙とか出す時は俺に言ってください。
     郵便局の前もよく通るから。」
     
    ・・・凄くねえ?
    “おばあちゃん” に “おばちゃん” という気遣い。
    んで、うちの母が出す手紙を靴箱の上に置いているのを見ている観察眼。
     
    ヤマトガイも私たちが親子だとは知らなかっただろうが
    一生、隠し通さなければ、と思ったさ。
    だって実家と婚家、車で1分。
    お使いとか私がすべきだから。
    (ヤマトガイの前では良い子ぶりたい乙女心)
     
     
    それが関西に来たら、ナイスガイぶりがちょっと落ちた。
    しかも、「ありがとうございます。」 とお礼を言う私の顔を
    ジッと見る、ヘンな間がある。
     
    あっ、言うとくが、色恋系じゃないぞ。
    だって熊本のヤマトガイなんか、私が寝てる時に来たら
    「す、すいませんーーーっ」 って何度も謝って
    何のこっちゃら、と鏡を見たら、寝グセにヨダレとシーツの跡で
    これは、ものすごい恥部を見せちゃったな、と落ち込んだもん。
     
    で、そのいつも配達に来てくれる熊本のヤマトガイと
    郵便局の駐車場でバッタリ会って
    「いつもお世話になっております。」 と挨拶をしたら
    「すみませんが、どちらの方ですか?」 と訊かれ
    「ほら、アフガンのいる家の。」 に
    「ええええええええええっ!」 と驚かれたほど
    家での私はボロボロなのだ。
     
    だから関西のヤマトガイは、九州弁が珍しいのかな
    と思っていたけど、慣れてきたら少し愛想が良くなったので
    その時もものすごく心の中で応援してたよ。
     
     
    私の宅配歴史上、トップ走者はいつだってクロネコヤマト。
    そもそも関西に来てからは、他の宅配会社は滅多に来ない。
    ああ、ヤマト天国だわ、と満喫していたんだが
    最近、“ヤマトのにいちゃん” が “ヤマトのおっさん” になった。
     
    そりゃ、若者も年を取る。
    だが、おっさんはさすがに年の功で愛想が良い。
     
    熊本時代にあらゆる配達の人に会ってたもんで
    とにかく配達に来る人は、愛想が良いのが一番!
    と、とことんヤマト支持。
     
     
    だが、この前、珍しく佐川男子が来た。
    ・・・・・・・・ものっすげえイケメンだった・・・・・・・・・・
     
    普段と変わらず対応して、玄関ドアを締めた途端
    はじける笑顔に輝く白い歯の眩しさに
    思わず脳溢血しそうになったよ。
     
    何? 佐川、ヤマトからイケメンを引き抜いてんの?
    いや、佐川男子に文句は何もないんだけど
    私にはヤマトに恩があるんだよーーーーーっっっ!
    (故かあちゃんの雑用引き受け)
     
     
    ブサイクほど相手のツラに厳しいものなので
    顔顔顔顔言ってたけど、もうそれは止める。
    にいちゃんでもおっさんでも良い。
    (さすがに、じいさんは事務に回してあげて!)
     
    クロネコヤマトよ、とにかく愛想で頑張ってほしい。
    私も今まで以上に歓待するから。
     
     
    佐川男子は来ないで!
    ババアの胸キュンは、マジで心筋梗塞直結だから
    おめえらの笑顔は、私にはゴルゴ並みの刺客なんだよっ。
     
     
     

    評価:

    AURACACIA


    ¥ 1,990

    コメント:クロネコヤマトの検索で出るのは、国際ヤマト便でくるからだろう。 このタマヌ、キャリアオイルだけど抗炎症作用と鎮痛作用があるから、神経痛とかの痛みの緩和に良いんだと。 フケ、頭皮の痒み、抜け毛にも良いってよ。 思わぬ情報、さすがヤマト!

  • 体罰は必要

    橋下大阪市長には呆れたぜ。
    自分が間違ってる、とわかった時には
    速やかに軌道修正するのが良い事だ、と思っていそうだけど
    それは私も賛成だけど、ひとつ訊きたい。
     
    信念ってあるんか?
     
     
    私はTVニュースで観ただけの情報しかなくて、それで批判するけど
    桑田元投手の話を聞いて考えを改めた、って本当?
     
    それが本当なら、そんな特殊なケースを聞いて
    大勢の一般人にも影響するような事を決めるなよ。
    私のように、ブログにでも書いておけ、な?
     
    桑田元投手と言えば、PL学園野球部。
    甲子園で勝つ事だけを目標にした、“野球留学” で
    全国から有望な選手を集める系の学校。
     
    そうやって入学した野球特待生は、部活さえやってれば良い
    という時代だったので、野球で挫折したら退学もありえたんだと。
    だからレギュラーになれない生徒は、グレる事も多かったらしい。
     
    そういう学校の部活が普通か? 一般的か?
    ただでさえ強豪校の特待生など、優遇されているんだから
    増してや、まだ思春期なのに “違い” を実感させられるんだから
    必要以上に厳しく接するのは、しょうがない。
    天狗になられて、鍛錬を怠られるのが一番困るからな。
     
    このように特殊例を聞いて、通常事項を決めるのは
    感情的に物事を動かしている、と思われる行為である。
     
     
    と、ここまでは橋下市長への文句。
    こっからは、体罰のありよう。
     
    私の体験談を例に話そう。
    まあ、これも特殊じゃあるんだけど。
     
     
    私はド田舎の生まれだけど、小中とひどい暴力を振るわれてきた。
    私の時代は、“体罰” という言葉はなかった。
    教師が生徒を殴るのは、ごく普通の事だったのだ。
     
    そういう環境にあっても、私の殴られ度は異常であった。
    何かあれば、私が前に引きずりだされて殴られる。
    それも体が吹っ飛ぶほどの力で。
     
    それで背骨をイわした事もあるし
    ビンタで中耳炎か何かを起こし、3か月間ぐらい
    耳がまったく聞こえなかった事もある。
     
    母親が私の訴えで、一度 “話” に学校に行ったけど
    当時の教師は “聖職”
    私は我がままで甘やかされた子。
    教師に言いくるめられて、そっから親は教師の暴力を放置。
    私も頭が悪いガキだったので、意味が分からず放置。
     
     
    私が悪い事もあったけど、冤罪も多かった。
    友人たちは、「何であんたばっかり怒られるんだろうね?」
    と、不思議がっていた。
    私も不思議であった。
     
    だけどある教師が発した言葉で、今ならその仕組みがよくわかる。
    「リーダーがちゃんとするべきでしょう。」
    私は落ち着きがなく、うるさい子だったので目立っていたらしい。
     
    友人たちは言った。
    「うちのグループにリーダーなんていないよね。」
    私はむしろ、人に付いて行く方だったのだ。
     
     
    では何故、教師たちが私を標的にしたのか?
    私の場合、うちの親が村の有力者だったからだ。
     
    つまり、日教組教員たちから
    “権力に屈しない私” の登竜門にされていたわけだ。
    これは関係者から直接聞いた話である。
     
    でも権力者は私ではなく、うちの父親。
    しかもその父親は、半端な日教組よりも
    強い信念を持つ、真の共産主義者。
     
    “子供は全員で育てるもの” という思想で
    我が子と他人の子を、母がイラ付くほど同等に捉えていた。
    て言うか、子供自体が嫌いだったっぽい。
     
    だけどそんな事を知らない教師たちに
    私は、“見せしめ” にされたのだ。
    教師は強いんだよ、誰であろうが逆らえないんだよ、と。
     
     
    まあ、集団を束ねるなら、これもありかな、と思う。
    でも同じように殴る蹴るをやって、生徒たちから好かれていた教師がいた。
     
    何が違うのかというと、これまた “信念”。
    学校は勉強をする場で、俺は教える立場、
    よって学力を上げるためにはどんなムチャもするぞ、と宣言していた。
     
    勉強以外では、ふざけた我がままな大人で
    生徒からも、「もう、しょうがないなあ」 で失笑されていた。
    だけど授業になると、クラス中が震え上がる。
     
    その人は、「集団でしか何も出来ない弱虫め!」 と
    職員会議で日教組批判をし、敵を増やしつつ自由に振舞っていた。
     
     
    私は、見せしめも愛ある体罰も、両方経験した。
    子供当時に、一部の人の同情により明かされた “大人の事情” も
    バカガキだったので意味がわからず、最近になってようやく理解できた。
    だからこそ言う。
     
    体罰は必要である。
    暴力はいらない。
    この2つ、似ているけど全然違う。
     
    暴力を体罰と言うな!
     
     
    体罰必要論には、もうひとつ理由がある。
    私は毎日、殴る蹴る投げ飛ばされる、をされていたので
    どんなに暴力を振るわれても平気になっていた。
     
    だけど他の子は、男の子でもちょっとゲンコツぐらいでヒイヒイ泣く。
    殴られた事がない子は、打たれ弱いのだ。
    そして、“殴られた” という事に過剰反応をする。
     
     
    さあ、ここでよく考えてみてほしい。
    今、問題になっている体罰教師。
    こいつにも親がいる。
    こいつはどういう育てられ方をしたのか、それを調べるべきである。
     
    そうやって、ドグラのサンプルを集める事で
    子供の教育の方向性が見えてくるはず。
     
    今起こった事だけをギャアギャア言っても
    せいぜいが “体罰禁止” という
    体罰も暴力も一緒くたにした、浅い答しか出てねえだろ。
     
    この問題に隠れた真の重要点は、“子のしつけ” だと思う。
    現在が大人になってるから、見逃されがちだけど
    どんな人間も、親に育てられているんだから。
     
     
    有識者が机上でどう言おうと、ドグラは聞いちゃいない。
    そして人をバシバシ殴り、踏みつける。
    ドグラに育てられた子もドグラになり、人を殴る。
     
    体罰はダメ、を守ってきた善良な人の子は
    叩かれずに育つので、打たれ弱い。
    せっかくのその良識も、一発ガツンとやられたら心がポッキリ。
     
    よって、世はドグラの天下。
    人間もしょせん動物だから、力が物をいう事もある。
     
    犠牲者を悼む心は誰でも持っている。
    だけどその対策には、同情が邪魔になる場合もある。
    今後も犠牲者を出さないためには。
     
     
    ほれ、私を見てみろ。
    小中と、あんだけはちくり回されたお陰で
    どんなに非難、罵倒を浴びてもくじけず
    10年以上、好き勝手にブログで言いたれとるだろ?
     
    傷付くけど、心も打たれ強くなっているもよう。
    バカ無双を発揮してるだけかも知れんが。
     
     
    “ドクラの子はドグラ” という理論を、私は持っているけど
    これに、まんま当てはまらない場合もあるぞ。
     
    でもやっぱり、どっかで 「あの親にしてこの子ありだなあ」
    と、良くも悪くも思う事が、圧倒的に多いので
    この持論を変える気はないな。
     
    これは誰もが、いつかどこかで気付いて愕然とするはず。
    自分、親から色んなものを受け継いでる・・・、って。
     
    それをどう使うかで、また違うので
    “蛙の子は蛙” は、そう悪い意味でもない場合もある。
    悪い事のが目立ちやすいけどさ。
     
     
     

    評価:

    大阪屋製菓


    ¥ 4,200

    コメント:雀の卵はこれが一番美味い! 数十年も食ってきた雀の卵ソムリエの私がベットリお墨付き。 ちなみに、“じゃんのらん” じゃねえぞ、“すずめのたまご” だぞ。 中はピーナッツが入ってる甘辛い醤油味の駄菓子だ。 初の5つ星!

  • 子供のしつけの意味

    昨今の育児書は、子供の “心” を大事にするような風潮らしいけど
    まずは子供の “命” を守る事が一番だと、私は思う。
     
     
    まずは身も蓋もない鬼畜な事を言うけど
    割にこれは、世の隠された本音。
     
    他人は、迷惑な子供なんか可愛くない。
     
    他人が、「子供だからしょうがない」 と言うのは
    自分自身にそう言い聞かせて、忍耐力アップを図っているのである。
     
    決して、その子供を許しているわけではない。
     
     
    なお、この記事は全編に渡って
    “私” が狭い範囲で経験したり感じたりした事を
    独断と偏見に満ちた意見で言っているので
     
    全部が全部、全員が全員、そうではありません。
    また、私の言う事が正しいわけでもないかも知れません。
     
    単 な る 個 人 の 一 意 見 !
     
     
    私が遭っている、近所の騒音問題の一例で説明をすると
    関連記事: 騒音のつらさ 12.10.16
     
    1.幸せな人なら、笑って許す。
    2.でもちょっと疲れてきたら
      「あの家族、宝くじでも当たって
      どこかに引っ越して行ってくれないかしら」 と思う。
    3.自分がしんどい時は、とにかくどっかに行け、と願う。
    4.病んできたら、ついつい 「死ねばいいのに」 と思ってしまう。
    5.自分が不幸に思えてきたら、「死ね!」 と呪う。
    6.・・・・・・・・・・・・
     
     
    この 「死ね」 な、実際に何度も聞いた事があるよ。
    走り回っていたり、奇声を発している子供を遠目に見つつ
    「うっせーな、死ね、クソガキ!」 と、つぶやいて通りすぎるのを。
     
    今時は簡単に 「死ね」 と言われるんだよな。
    自分が言われるのは、当然キッツいけど
    他人が言われるのを聞くのも、自分に関係がなくてもかなりズキッとくる。
     
    と言う私は上の3番まで到達し、あやうく4に行きかけた。
    このままいけば人を呪うかも知れない、そう案じて薬を処方してもらった。
    もう、安定剤ではダメで、抗ウツ剤になった。
     
     
    その時に思ったのが、「こりゃ、殺したくもなる。」(6)
    今までに、ご近所トラブルで多くの殺傷事件が起こっていて
    何も殺さなくても・・・、とニュースを観ながら思っていたけど
    当事者になって、ようやくその心理がわかったような気がする。
     
    もし私がブレーキの壊れたヤツだったら
    騒音住人を殺しに行ったかも知れない。
     
    そして標的は、間違いなく騒音を出していた子供。
    親ではなく子供を狙っていたであろう。
     
     
    騒音トラブルを訴えた時に、ある男性が怒った。
    「言われる方も被害者なんですよ!」
     
    その男性の娘さんが、よそのマンションに住んでいるけど
    自分の子供の出す音で下の階の住人から苦情がきて、ノイローゼになりそうだと。
     
    その時は、こっちが加害者のように言われ
    私が悪いんだろうか、と自分を責めたけど
    何か月もそれについて自問自答してきて、ふと気付いた。
     
    その男性は、娘さんにしつけをしなかったのかも知れない。
    しつけられなかった娘さんもまた、我が子をしつけられない。
    確かに娘さんは被害者である。
    モラルのない親の。
     
    この一件で、騒音問題の根本に気付いた。
    すべては、しつけ。
     
     
    子供が住宅街の路上でギャアギャア騒ぐのも
    駐車場の車の横でボール遊びをするのも
    ショッピングモールで突然奇声を発するのも
    家の中で走り回るのも、子供の仕事ではない。
     
    子供は、しつけをしないといけない生き物なのだ。
    それをしないと、人間社会で生きにくくなる。
     
     
    可愛い我が子が出す音は、親には気にならないだろうけど
    他人には、ものすごく耳障りな場合が多い。
    この時に恨まれるのは、親だけじゃなくて子供も。
     
    我が子が他人に、「死ね」 と思われているなど
    想像もしないから、親は対処をしないのであろう。
     
     
    しかし親が子供をしつけないと、その子は無神経な人間に育ちかねない。
    “天然” とか言われている内は、まだ良いけど
    無神経は他人の迷惑を考えない上に、人を傷付けもする。
     
    他人の “ムカッ”“イラッ” に気付かず、どんどん流して
    当人は何事もなく生きているつもりでも
    そういう、「死ね!」 と思われかねない行為を繰り返していると
    本当に殺しにくるヤツがいないとも限らないのが、人間社会の恐いところ。
     
     
    しつけは、モラルや道徳を学ばせる事である。
    それは、社会の中で人をイラ立たせないための作法を養う意味を持つ。
     
    しつけがなされていない人間は、その無神経さで
    普通の人が、10年の内に10人に憎まれるところを
    100人に憎まれるかも知れない、という
    いわば “リスク” が、はね上がる。
     
    10人の内に、ヤバいヤツが入っている可能性より
    100人の中に入っている可能性の方が、高い。
     
    つまり、人間関係において、トラブルの危険性が強まるわけだ。
    “しつけ” が必要な理由は、これなんだ。
     
    しつけは、子供に制限をかける事ではなく
    生存率を高めるための予防策なのである。
     
     
    せっかく産み育てた子を殺されたくないんなら
    「子供だからしょうがない」 とか言っていないで
    ちゃんとしつけるのが、親の義務であり、愛だと思う。
     
    注: この記事で言う “しつけ” は、最低限のものである。
     
    しつけは、出来て初めて 「しつけた」 と言えるんだぞ。
    「しつけてるのに・・・」 は、しつけていない段階の話。
     
     
     

    評価:

    カワセ(KAWASE)


    ¥ 2,899

    (2012-04-05)

    コメント:“子供 うるさい” で商品検索をしたら、これが出てきて、もう・・・。  まさかとは思うけど、集合住宅でこれは や め て !!!!!

  • 軽い呼び方

    この前、“警察24時” みたいな番組を観ていたら
    暴走族の事を “珍走団 (ちんそうだん)” と呼んでいた。
     
    この呼び方は、“暴走族” という名が
    「格好良い」 と勘違いするヤツもいるから
    恥ずかしい呼び名を付けよう、と
    巨大掲示板の2ちゃんで提案されていたのを、見た事がある。
    おお、とうとう2ちゃん用語が公共放送しかも真面目系に、と感動したよ。
     
    私は結構な恥知らずなので、“珍走団” なんて
    別に恥ずかしくもないんじゃないか? と思ったので
    “珍走団 ☆ pgr (ちんそうだん ☆ プゲラ)” と
    念入りなフルネームにした方が良い気がする。
     
    (“プゲラ” とは、「プッ、ゲラゲラ」 の略で
     バカにした笑いを意味する2ちゃん用語である。)
    (間の☆は、聞いた人が何か困る雰囲気をかもし出す役目。)
     
     
    このように、呼び名ひとつでも
    悪の心にブレーキをかけたり、良いイメージにしたり
    印象操作というのは、バカに出来ない。
     
    この話題は以前にもした記憶があるけど
    誰にも全然相手にされないので、また言う。
     
     
    ここのところ、TVではいじめ問題が取り沙汰されているけど
    昨今の “イジメ” って、よく聞くと
    そんな単語を当てはめて良い種類の行いなじゃいと思う。
     
    男の子が、気になる女の子にちょっかいを出していじめちゃう(はぁと)
    そういう甘酸っぱいのもイジメなら
    カツアゲしたり、殴る蹴るしたり、性的暴行を加えたり、もイジメ。
     
    この2つ、違い過ぎるだろ!
    そこで、紛れもない犯罪行為である方のイジメの呼び方を替えたい。
     
     
    何が良いかな、と数秒だけ思案してみたけど
    イジメっ子たちの方が権力があって、言葉をコントロールするだろうから
    ヘンな呼び名は定着しない気がするんだよ。
     
    「そのイジメは犯罪だ」 と言うのでさえ
    子供の未来を信じるjinken屋がゴネるだろ。
     
    だから、社会で “実績” がある、“ハラスメント” を用いたい。
    これなら、良い意味でも悪い意味でも使い慣れている上に
    「したかどうかじゃなく、相手がどう感じたか」 が基準になってるので
    まだ訴えやすいと思うんだ。
     
     
    でも、子供にとって屈辱的な印象は押さえたい、という事で
    “アホガキ・ハラスメント” とでも呼びたいところだが
    jinken略なので、ここは率直に
    “キッズ・ハラスメント”“スクール・ハラスメント”
    今流行りの略をして、“キズハラ”“スクハラ” で、どうだろう?
     
    “キッズ” の方がイヤかな、背伸びしたいお年頃には。
    「何、子供っぽい事をしてるの?」 という意を込めて。
     
     
    この類で、もういっちょ名前を替えたいのが “万引き”。
    “万引き” という単語自体、下ネタ的な語感で
    恥ずかしい部類のネーミングだと思うんだけど
    これが廃れないどころか、犯罪ではない軽いお遊びのイメージになっている。
     
    人心を操るのは、実に難しいものだな。
    て言うか、犯罪者はそもそもが恥知らずなものかも知れない。
    (この記事の上から9行目に注目!)
     
    “万引き” は廃止して、ストレートに “窃盗” の方が良いかな。
    見逃しなしの、即警察突き出しで。
     
     
    「子供には更生の余地がある」 と言うけど
    バカガキだった私には、更生は無理だったと思う。
     
    今のように、しっかりとした倫理観を持ち
    尊敬される人物として評される石を投げるのは止めてのも
    30歳を過ぎて、世界情勢というものに興味を持ち
    本を読み始めて、“思考をめぐらす” 事をし始めてからだ。
     
    私は30歳までは、何も考えてなかった。
    だからこそ言える。
     
    更生や反省は知恵がないと無理!
     
    子供たちには、親が社会で通用する道徳観を教えるべき。
    勉強は学校や塾に任せても良いけど
    “親の教育” があってこその、人間デビューだろ。
     
    “教育” 全般を学校任せにしていると
    可愛い我が子に、ロクでもねえ思想を植えつけられかねないぞ。
     
     
    今さ、逆に呼び方を希望的な方向にしよう、という動きもあるよね。
    それこそベースは、“人権”。
     
    “差別をするな” って、普通の人として扱え、って事じゃないよな。
    相手の不都合を悟られないように補え、って感じかな。
     
    ・・・自分が乗り越える前に、人に整備を要求をするとは・・・。
    不自由さがなければ、健常者と変わらないじゃん。
    むしろ、より優遇されてるよな。
     
    私も “人権” の恩恵を受けているひとりである。
    昔はほんっと無神経なヤツが多くてな、容赦なくいたぶられたもんだ。
    今は向こうから気を利かせて、見ざる言わざる腫れ物に触るように、と
    勝手に配慮してくれるんで、とても生きやすくなったよ。
     
    私は自分で何とか乗り越えていたんだがな。
    まあ、いいよ、今後の人生で安穏として傷付きやすくなりそうだけど
    ラクに生きられないから、“障害” なんだしな。
     
     
    今の社会は、“覚悟” が足りないと思う。
    “普通” を必要以上に美化し、“不便” を恐れる。
     
    言ったらいけない事もあるけど、それらも無視せずに密かに学べよ。
    現実をキレイ事でラッピングした教育をするから
    一部の者だけが大手を振って歩く、打たれ弱い社会になってるんじゃねえのか?
     
     
    たかが呼び方いっちょだけど、思想に与える影響はものすごく大きい。
    その価値に気付いている者が、上手い事を言って
    さも良き事をしているかのようなフリをして、人心を操っている。
    それが “洗脳” というやつだ。
     
    世界は陰謀に満ちている・・・。
     
     
     

    評価:

    Japan Health Dummy Brand


    ¥ 1,000

    コメント:ちゃんと持ってるぞ。 液体オイルだけど、ベビパに数滴垂らしてシェイクすればスースーボディパウダーになるし、湯船にシャンプーにボディーミルクにと垂らして、清涼感でこの猛暑を乗り越えろ! これは飲食物にも使える優れもの。

  • 特殊除霊方法

    映画 “リング” が流行った時
    九州で結婚生活をおくっていた私に、悲劇が降りかかった。
     
    オウム・シスターズのような超ロングだった私を
    事もあろうに当時の夫が、貞子認定したのだ。
    いや、笑い事じゃなくて、離婚話にまで発展したんだよー。
     
    「んじゃ何か?
     おめえは 『妻が貞子のようで恐いんです』 とかいう
     たわごとが離婚理由だ、と人に言えるのか?」
     
    この言葉で、夫は気持ちを立て直したようだが
    数年後に結局、離婚になるんで
    あの時の努力はあまり意味がなかったな、と思う。
     
    離婚理由、その後の人生において結構大事だけどな。
    まあ、“性格の不一致” とか言うときゃ良いしな。
     
     
    映画 “リング” で、人が家庭崩壊しかけていた時に
    ネットの某所では、希望の光を見出していたようである。
     
    「俺、貞子ならいける!」
     
    ひとりがそう叫んだのが始まりだったらしい。
    そういえば冷静になれば俺も・・・
    俺もストライクゾーンかもしれん
     
    童貞をねまらせた男どもには
    (“ねまる” とは、九州かどっかの方言で “腐る” の意)
    “女がTVから出てくる” というのは
    ものすごいファンタジー、理想のシチュエーション。
     
     
    かくして、TVの前で全裸になった男が
    ギンギンにスタンバイしつつ
    荒い息に血走った眼でリングを観る、という儀式が
    日本のあちこちで密かに行われたそうな。
     
    貞子が出てきた、という報告はいまだにない。
    これはすべて伝聞の話。
    私はリアルタイムでは目撃してはいない。
    何せ、その時にはうちでは離婚話が略
     
     
    それ以来、その某所では霊対策が確定する。
    「うち、霊が出るんだよ・・・。」
    「それは男か? 女か?」
    「女だよ。」
    「じゃあ、シコれ!!!」
    「ええー、出来ないよー。」
    「その霊も、元はキレイなお姉さんだったんだぞ!
     生きてる時なら出来ただろ、想像力で補完しろ。」
    「う、うん、やってみる。」
     
    「出来たよ!
     よく見たら、結構可愛いんだ。」
    「良かったな。」
    「うん、毎晩出てくるのが楽しみだよ、ありがとう!」
     
    「うわあああああん」
    「どうした?」
    「霊のおねえさんが消えたーーー!」
    「詳しく。」
    「いつものようにお姉さんを見てオナってたんだ。
     そしたらお姉さんが急に 『いい加減にして!』 と
     恐い顔で怒って、消えてそれ以来出てこないんだー(泣)」
     
    除霊完了
     
    いや、これ、某所じゃマジでやってる事なんだ。
    パワー的には、男の性欲 > 霊の恨みつらみ なんかな。
    出るたびに目の前でオナニーをされる霊は
    大抵、嫌がって消えていくようである。
     
     
    これはイヤだ、という我がままなヤツにはファブリーズ。
    何か気持ち悪いな、と思ったらファブリーズを振りまく。
     
    ファブリーズじゃなくても、霧状の液体なら良いらしい。
    何かこれ、科学的に詳しく説明されていて
    一生懸命読んだけど、何が何やらさっぱりだった。
    霊と言えども、物質なので
    その場の霊を形成する物質を、霧状の液体でうんぬん、みたいな。
     
    それでなくても、掃除と換気は
    邪気を溜めないためにも有効だそうだし
    何より私の持論は、“ドグラの家は掃除をしてない!” なので
    この私説とも符合するから、ファブリーズ説、私は支持するぞ。
     
     
    この記事で、私がネットのどこに出入りしているのか丸バレだろうけど
    老眼にモニターの発光は酷なので
    最近とんとご無沙汰で、どういう心霊が流行ってるのか
    乗り遅れてしまっている状態である。
     
    とりあえず、ひとりかくれんぼと異世界エレベーターまでは追っていたが
    あれに変わる恐い遊び、何か流行ってるんかな?
     
    って、2年ほどご無沙汰かあ。
    老眼になると、世界が狭まるなあ・・・。
     
     
    と、まあ、オカルトってのは、こういう感じなんだ。
    何でこういう話題を書いたか、っちゅうとな
    今、うちに猫か小型犬みたいな小動物がいる気がするんだ。
     
    霊感 10.10.22 で、霊感ゼロ! だと判定されて
    ガックリきて、心霊ビデオとかあまり観なくなってるんだが
    何か、うちにいる気がするんだ!!!
     
    ・・・うん、正直、歓迎してる。
    だって、私に霊感が芽生えたかどうかの瀬戸際だし
    相手は小動物っぽいんで、ま、困っとるんなら
    うちでゆっくりしていけば良いさ。
     
     
    何で 「何かいる!」 と思うのか、っちゅうと
    寝ている時に、頭の上の布団を踏んでいく気配がしたのと
    私の足をまたいでいったのが、続けてあったんだ。
     
    お、これは何かがうちに来ている! と
    気楽に喜んだのは、それが小型動物っぽかったからで
    人だったら、恐怖で発狂ものだよ。
     
    でも、単に横切られてるだけの気がせんでもないんで
    とりあえず、ファブリーズを撒いてみたよ。
    人系が出たら、すぐさまユートピアをするさ!
     
     
    あ、マズい、“ユートピア” の説明までせにゃならんのか・・・。
    ユートピアとは、霊現象にビビって切羽詰った時にする儀式で
     
    1.全裸で
    2.ベッド等の上でバイーンバイーンと跳ねながら
    3.白目を剥きつつ
    4.両手で尻をパンパン叩きながら
    5.「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」
      と叫ぶんだ。
     
    これをすると、霊が呆れかえって消えるらしいけど
    まあ、こういう事が出来るならば
    恐いものなど何もなくなるよな・・・。
     
     
    にしても、もし霊感が出来たとして
    それって良い事じゃないかも知れない。
    片足を棺おけに突っ込んでるから、視えるようになった
    とかしか、理由が思いつかないんだよな・・・。
     
     
     

    評価:

    コモライフ(株)


    ¥ 7,350

    コメント:“リング” の検索からの横道逸れで、これが。 これ、「小さな胸を大きく」 とかいう女性のバストアップ器具と同じ匂いがする。 値段的にもドブ捨て覚悟できる範囲だし。 補助器具、色々売られてるんで男性の未来は安泰だな。

  • カスタマーサービスの意味

    昨今、“お客様満足度” とか、そういう事を企業が言っている。
    日本は昔っから接客が上等なのに、今更何を言い出したんだろう?
    と、不思議だったんだ、この言葉。
     
    だけど、やっとわかったよ。
    この企業理念の真の意味が。
     
     
    とある器具を買った。
    ところがそれがちと支障があって、使えない。
    でもこれが仕様かも知れないし、という可能性もあったので
    まずは保証書に載っているお客様相談センターの方に電話をした。
     
    こうなるんですが、これは我慢すべきでしょうか?
    と問うと、それは不具合だから修理に出してくれ、と言われる。
     
    言われた通りに修理に出して、しばらくしたら
    メーカーから電話が掛かってきた。
    テストをしたけど異常はない、と。
     
    そんなわけはないんだが、わからないらしい。
    とりあえずAの部品を交換して返す、と言われたので
    Aの部品じゃなく、Bの部品が問題なんだと思う。
    だからAじゃなくBを交換してくれ、と頼んだ。
     
    私の訴えを聞いていれば、Aの交換など言い出すのはおかしいんだよ。
    素人でも、Bの部分がおかしいと考えるはずなのに
    一体どういうこったい?
     
    この電話では、相手がものすごく困っていたので
    これで直らない場合は諦めますから、と申し出ると
    そうしていただけますか、と、すがるように言われた。
     
     
    で、器具が手元に返ってきた。
    お願いした通り、Bの交換がされていた。
     
    ・・・・・直ってるんだよ、支障が!!!
     
    メーカーは原因不明だと言っていたけど
    やっぱりBに不具合が出ていたわけじゃん。
    これは教えてあげないと、と再びお客様センターに電話をしたさ。
    以前にメーカーの人が、事例報告はものすごく大事だ、と言っていたんだ。
     
     
    で、一通り説明をしたら、担当部署に電話を回された。
    もう一度最初から説明をした。
     
    すると、「不愉快な想いをさせて申し訳ございませんでした。」 と言う。
    いや、私は文句を言ってるんじゃなく
    お礼を兼ねて、報告をしてるんで
    おこがましいけど、今後の参考にしてもらえれば、と思って
    原因不明だと修理の人が言ってたから
    と、一生懸命に説明した。
     
    「では修理部門に電話を回させていただきます。」 と言われ
    違う、この不具合は製造段階で発生してるわけで
    修理じゃなく、作る時に気をつけるべきものでしょう、と言うと
    また、不愉快な想いをさせて申し訳ないと謝られる。
     
    もう言葉が通じている気がせず、電話した事を後悔したよ。
    私、クレーマー扱いですか? と直球で訊いてしまったさ。
    「いいえ、とんでもございません!」 と、強く否定されたけど
    人間同士の会話ではないんだ。
     
     
    電話を切った後に、一体どういう事なのかと考えた。
    で、わかった。
     
    “マニュアル通りの受け答え”
     
    その番号に掛かってくるのは、大抵苦情の電話であろう。
    だから担当者はクレーマー対応を教えられているわけだ。
     
    そこに種類の違う内容を言われてきても
    個人の判断で応用を利かせた場合に
    ヘタしてメーカーの責任を問われる事態になりたくない
    だからマニュアルで習った以外の対応は出来ない
    こういう事なんだと思う。
     
     
    “謝ったら全責任を取らされる”
    これは日本の社会にはない概念である。
    しかし、“グローバル” とかいうやつになってきて
    日本でもこの感覚が幅を利かせてくるようになった。
     
    メーカーは一見、謝っているように見えて
    実は決して非を認めてはいない。
    自分とこの製品が悪いのではなく
    “不愉快な想いをさせた” 事にのみ、謝っているのである。
    見事な責任逃れである。
     
    こうやって型通りのやり取りしかしてくれないので
    メーカーとマトモな話をするのは難しくなってしまっているんだろう。
     
    「私の場合、Bが悪かったみたいでしたよー。」
    「ああ、そうだったんですかー
     同じような事故がないよう、その事例を参考にしますね。」
    こういう話をしたかっただけなのに
    申し訳ない申し訳ない、と繰り返されて
    私こそ、余計な電話をして申し訳なかったよーーーっ!
     
     
    で、この経験でわかった、カスタマーサービスの真の意味。
    カスタマーサービスとは、客への対応ではない。
     
    “顧客になってもらわない方法” である。
     
    「そんなんで文句を言うヤツなど、客にならなくて結構。」
    という、取り引きしたくない性質のヤツが、文句を言ってきた時に
    どんだけ穏便に追い返すか、という技術なんだと思う。
     
    企業の担当者は、客へのサービスだと習っているんだろうけど
    それはカスタマーサービスの専門家の嘘だと思うぞ。
    企業がCS教育者に求めているのは
    表向きは客大事に見える、クレイマーの門前払い。
     
    まずはそれを、担当者に “サービス” だと思い込ませないと
    長い事やってると、心が壊れてしまいかねんからな。
    正当かつ美しい理由がないと、酷な業務だろうし。
     
     
    “誠意” は、金銭物品サービス等の付加じゃなく
    心のこもった 「ごめんなさい」 という態度で表してほしい客なら
    「不愉快な想いをさせて申し訳ございません。」
    この言葉にこそ不愉快になる。
    こっちのどんな気持ちも、ひとくくりだから。
     
    私は日本の企業を大事にしたいけど
    向こうは私をいらないようで、悲しい。
    そう思わせてくれる言葉である。
     
     
     

    評価:

    カンロ


    ¥ 1,200

    コメント:特別な私のための選民意識キャンディーの呪縛を解き放してくれたのが、これ。 何か塩気がある割に、キャラメルらしい味のキャンディー。 ヴェルタースよりバター風味がないんかな。 しかし、“サレ”  ってのが、“塩” って意味だとはなあ・・・。

  • 偏屈

    世の大人たちの言う事って決まってるよな。
     
    TVが出来れば 「TVなんて観てたらバカになる」
    マンガが出れば 「マンガなんて読んでたら以下同文」
    ゲームが出れば 「ゲームなんて以下同文」
     
     
    ところが昭和初期とかの文豪たちも言われてたんだぜ。
    「小説なんか書いてても何にもならん」
    「本ばかり読んでたら、ひ弱い子になる」
     
    それが今や、TVが情報源で
    「本を読まないとバカになる」 だもんな。
     
     
    うちの故かあちゃんは事もあろうに、ネットなんかしてると
    「悪い人に騙されて東南アジアに売られるんですってよ。」 と心配しおった。
    ネット = 出会い系 とでも
    もんた (みの) あたりの番組が誤解させたのであろう。
     
    おいおい、もう若くない (とても控えめな表現で)
    バツ1の私には、売り値は付かないぞ
    と言いたかったけど、親にとって子はいつまでも子供だろうから
    うんわかった気をつけるあまりしないよ 等
    なるべく安心させるように、表面的に応えておいた。
     
    まあ、臓器の売買なら可能性もあるしな。
    ・・・とか言うと、私の思考傾向も含めて色んな意味で
    四方八方から余計に心配させるので、言わなかったのは親孝行。
     
    親が子を案じるのは当たり前で
    しかも自分の知らない世界だと
    より一層、警戒するのはわかるので
    もう、親だけは例外として考えているよ。
     
     
    さて、世はネットが当たり前の世界。
    私の年代は、TVゲームでさえバカ扱いなんで
    パソコンをしている人は、あまりいない。
     
    ここで不思議なのがな、パソコンを持ってる年寄りは結構いるんだよ。
    それで何をしてるんだろう? というと
    メールのやり取り、しかも最初の頃だけ。
     
    で、後は放置。
    年賀状作成ですら、息子娘に代行させるみたいだ。
    パソコンをやって、”ネット” まで行き着かないのが
    私には不思議でしょうがないんだが・・・。
     
    辞書とかレシピとかも、”検索” がハードル、いや
    棒高跳びのバーぐらいの敷居の高さらしい。
    もう、どういう例えをしたいのやら。
     
     
    あ、お約束は忘れないぞ。
    「全員そういう年寄りばかりじゃなく
     ここでは私の見聞きした半径52mぐらいの
     ミクロの世界の出来事を語っているので
     あなたの世界とは別世界かも知れないし
     もしかしたら私の幻覚幻聴かも知れないんで
     どうかひとつ何とぞ、ご了承を。」
    イヤミが過ぎる注意書きか? ほほほ
     
     
    私がネットをやってる事をリアルで言わないのは、ここにある。
    ネットをやってるヤツは、しない人からは
    “バカ” どころではなく、驚く事に不審者扱いレベルだからだ。
    私の年代を含めたそれ以上の年齢の人には。
     
     
    歳を取ってくると、世の中の流れに付いて行きにくくなる。
    実際に私も、携帯電話に関しては割に諦めてはいる。
     
    文字がな、見にくいんだよ。
    文字を大きくするとな、画面が見にくいんだよ。
     
    だけどこういう言い訳は、私自身が好まないんだ。
    よって、次の機種変更でスマートフォンにしようか悩んでいた。
    自分に死角を作りたくない! とか。
     
    これは、もう皆に答をもらったから解決したぞ。
    皆、ありがとうーーー!
    関連記事は下にリンクしたから。
     
     
    と、このぐらい頑張らないと、時代遅れになるのが年寄り。
    時代について行くのが、古き良き伝統を捨てる事にはならない。
    問題は、過去と現在の両立であって
    どちらかひとつしか持てないわけじゃない。
     
    だけどな、新しいものは良いんだよ・・・。
    伝統的なものも、良いんだけど
    やっぱり古いものは実用的ではないんだ。
     
    そういう、発展の恩恵も受けたいし
    何といっても、“社会のお荷物” になりたくないので
    出来る限り、自分で家電ぐらいは使いこなしておかないと。
    と言いつつ、パソコンはいつまで経っても素人なんだが。
     
     
    こういう、“人に迷惑をかけない” どころか
    年寄りは、“人の足を引っ張る” 事を、たまにする。
    それも善意で。 多分。
     
    「本ばかり読んでたら軟弱になる」
    「TVを観るとバカになる」
    「マンガを読むとバカになる」
    「ゲームをするとゲーム脳になる」
     
    ときて、今は 「ネットをする人は悪い人」。
     
    私は最近、これを言われたよ。
    原発関係のニュースは、外国のサイトの方が
    詳しく載せているみたいですよ、と言ったらこれを言われた。
     
    「ネットなんかしてたら、ひどい目に遭いますよ」 と。
     
     
    ・・・・・・・・・・・・・・・よく考えると
    確かに、実際にひどい目にも遭ってるよな、私。
    死ねと言われたり、うぜえと言われたり、アホ扱いされたり。
    それも自分が好き放題言ってるから、自業自得だよな、あはは。
     
    と、間の悪い笑えん軽口は程々にして
    何だかそれ以来、その人の言う事を軽視しちゃうんだ。
    言いたい事はわからんでもないし
    心配してくれたんだろうけど
     
    やっぱ年寄りはダメだな
     
    と思う気持ちが私の中にある。
    だから自分はそうはなりたくない、と余計にあがいてしまう。
     
     
    そんな私にな、知性批判をしやがるヤツがいるんだよ。
    「頭が良いだけじゃつまらん」 と。
     
    私は上品な淑女だから、それはそれは頭も良いように見えるだろうけど
    出会い頭に、これを言われた時には驚いたよ。
    まだ、ひとことしか発してなかったのに。
    しかも、それは私が質問をしたという状況なのに。
     
    こういう発言は、無意識のバカカミングアウトだとわかってないんだろうか?
    こっちはそれこそ、“病弱” という大きな欠点を持っているんで
    得意不得意は人それぞれ、と嫌いな “人それぞれ” を組み込んで
    共存していこうとしているのに
    すべてが私以上じゃないと、気にくわないヤツがいるみたいだ。
     
    まあ、えっらい嫌われたもんだな、と
    ものすごく落ち込ませてもらったけど
    やっぱり天才は、隠してもにじみ出てしまうんだろうか?
     
    でも、私は頭が良い “だけ” じゃないのに・・・
    運動神経も良い、スーパーウーマンなのに・・・
    しかも無敵のナイスバディーなのに・・・。
     
     
    正直、最近はリアルで話すより
    ここで話してる方が、ずっと楽しいし勉強になるんだ。
     
    リアルで深い意見交換なんて、滅多に出来ないから
    もう、引きこもりたい気分だよ。
    ここの皆、一体どこに隠れてるんだよ?
     
     
    何でもかんでも、目新しいものには
    とりあえず拒否反応を示して、批判をする。
    そんな大人を、私は軽蔑する。
     
     
    関連記事: 携帯の機種変更 11.10.11 
          老害 11.11.24 
     
     
     

    評価:

    任天堂


    ¥ 14,200

    (2011-02-26)

    コメント:正直3Dは老眼に迷惑。 が、従来のDSと互換性がないんで、しょうがねえ。 おめえらが本体を買ってくれないと、ソフトが増えないんだよー。 任天堂、また調子こいたバージョンアップをやらかしちゃったよー。 ディスクシステムや64で懲りてくれよー。(私もな)

  • 老害

    スカトロは嫌いなんで言いたくはないが
    正に、「天に向かってツバする」 という
    ことわざが当てはまるタイトルだよな。
     
    とか本当に自分で思ってるわけないだろ! 謙遜だぞ謙遜。
    私は善良で心優しい貴婦人なのだから。
     
     
    マンションのホールで、老婦人と出くわしたので
    「こんにちは」 と、笑顔で挨拶をした。
    そしたら、意外な展開になった。
     
    「あなた、どなた?」
    「何故、私に声をかけるの?」
    「何階? 何号室?」
     
     
    えーと、これはどうした事かな? と動揺しつつも
    「同じ住人として、ご挨拶を・・・」
    と、誠実に答えたら、やっと老婦人は事情を話してくれた。
     
    昔、隣の部屋に入ろうとしてた人に挨拶をしたら
    そいつが空き巣だったと。
    それ以来、挨拶をしてくる人は泥棒だと思う、と。
    「それはすみませんでした。」 と、詫びておいた。
     
     
    素直で純粋な私は、決して考えが遅い鈍いではない私は
    へえー、そういう考え方もあるんかー、と
    興味深く聞いていたんだけど
    24時間以上経って今、ようやく何か違う! と腹が立ってきた。
     
    ちょお、待て!
    だったら、おめえは挨拶をしてきた人々に
    あのように犯罪者を見るような目で尋問をするのか?
    挨拶をする人 = 犯罪者 と説いて回るのか?
     
    冗談じゃない!
     
    そもそも、その空き巣に挨拶をしたのは、おめえの方からだろう。
    その空き巣は、2軒3軒と入る予定だったのを
    おめえの挨拶で隣1軒だけにしたのかも知れないんだぞ。
     
    それを 挨拶 = 犯罪者 って、どういう論理の展開だよ?
    まったく、これだからアラエイは・・・。
    (アラウンド80)
     
     
    そこいらの国民の間では、アラサー、アラフォーだが
    私の世界では、アラシク、アラセブ のレベルなんだよ。
    (アラウンド60、アラウンド70)
     
    もう、こいつら世代が、物知らずのくせに
    人に教えを請おうとせずに、無知な自分でコトを動かしたがる。
    ほんと老害だよ!
     
    以前の記事 (NTT光の営業 2010.4.7) のコメント欄で
    「めんどくさいとかわからんなどとぬかす情弱に対して
     救いの手を差し伸べている ってことに気付け馬鹿」
    という意見が載ってて、その意見は私の記事の内容とズレてたので
    “私” についての言い分を返事したのだけど
    この意見をくれた人は、正しい事も言っているとわかったよ。
     
    ツイッターでこの話は書いたけど
    携帯からは私のツイッターは読めないんだって。
    (ashural でツイッターをやってるよー)
     
    だからツイッターと重複する話をするけど
    その後さ、何かの回線事業者?の勧誘の人と出くわして
    勧誘を受けたんで、話したら
    「いやあ、このマンションでそんなにお詳しい人は初めてですよ。」
    と言われたんだよ。
     
    私は別に何も詳しくないんだよ。
    携帯やネットの回線関係とかの興味のない事は、私も情報弱者なんだ。
    だけど度重なるNTTの、「入っているサービスに入れ」
    という、わけわからん攻撃に、そこらはやむなく勉強させられたんだよ。
    と言っても、専サポの言う事を丸覚えしただけだがな。
     
    自分が知らない事は詳しい人に丸投げ、が
    結局は社会のためになる事が多いんだ、私の場合。
     
     
    で、そこで、上の情弱うんぬんのコメントを思いだして
    プログラムを見せてもらったんだな。
    そしたら、何か見事にロクでもねえ番組の構成でさ。
     
    詳しく言うと、敵が増えそうだけど言うぞ。
    ローカル局が放送しないキー局の番組を
    丸々受信する価値があるんかよ?
     
    てか、あなたFOXTVだけでも何チャンネルあるか知ってます?
    と訊いたら、知らないって言うんだよ。
     
    いや、私もFOXTVが何チャンネルあるかは知らないけど
    「え? TV朝日もTBSも必要ないんですか?」
    と、FOX1チャンネルだけの回線の勧誘で言われたら
    そりゃあ、受けて立つよ!
     
    「え? はんりゅう (うちのパソコンでは変換しない) も
     観ないんですか?」
    と、変わり者でも見るように言われたら
    この番組編成は誰がやってるのか、その人は何歳なのか逆に問うだろ。
     
    見せてもらったその番組表は、70代に向けてだと思われる編成だった。
    なるほど・・・、と謎が解けたよ。
     
     
    情報弱者は60~70代。
    時代の流れについていけないくせに、人の言う事を聞かずに
    何でも自分が決めないと、ムゲにされた! と怒り出す世代。
    しかも、タチが悪い事に平均的に他の世代よりお金持ち。
     
    あああ、ガンはこいつらか!
    こいつらのせいで、訪販や電話勧誘が後を絶たないわけだ。
     
     
    年寄りの敵は年寄りだなあ・・・と、シミジミ。
    すまん、しばらく機嫌が悪い。
    (そういう態度も立派な老害)
     
     
    関連記事: 挨拶 11.2.10
          偏屈 11.11.28
      
     
     

    評価:

    コメント:3990円 ブラック、ベージュ ピンク あり。 いやあ、最近こういうポケットの多いベストを買ってさ。 これ、アウターの下に着ると手ぶらで歩けて、とても良いんだよー。 着ぶくれもしない。 背中に隠しポケットもあって旅行にも良いと思う。 本気でお勧め。

  • 贈り物の難しさ

    世の中には贈り物をしょっちゅうされる職業というのがある。
    多くの人に接し、世話をする専門職とかである。
     
    私の知ってる限りでは、会社経営者、企業の重役、お寺の住職
    “先生” と呼ばれる職 (議員、医師、弁護士、一部の教師、塾講師 等)
    地域の名士、有名人、芸能人、文化人 などなど。
     
     
    そういう職の人は、普段からお礼で贈り物をされるけど
    お中元お歳暮にもなると、その量がものすごいのである。
    部屋1室が贈答品で埋まるほどである。
     
    うちは “地域の名士” 系だったが、とうちゃんが酒乱だったので
    地元の人は、「あそこには酒さえ贈っておけば良い」 と
    認識していたようで、とうちゃんも一晩で2升飲むので
    楽勝かと思われただろうけど、・・・酒蔵を増設した・・・。
     
    時々酒屋に極秘裏に引き取ってもらうのだけど
    それでも酒蔵は酒で埋まっていた。
     
     
    遠方の人は、そういう事情を知らないので
    食品類を贈ってくるのだけど
    それだけを食って、数ヶ月は飢えがしのげるレベルである。
     
    甘いものの類が多かったので、それだけを食ってるわけにもいかず
    賞味期限もあるので、“お裾分け” をするのだけど
    「あそこは貰ったものを人にやる恩知らず」 とか
    悪口を言う人も中にはいて、もうどうしたら良いの?
    という状態だったようである。
     
    この悪口、もっともなようだけど
    “人にはそれぞれ事情がある” という “人権” は
    この場合には適用されんのかな。
     
    信用の置ける人に、密かに貰ってもらっていたけど
    田舎だから、どうしても漏れるようで
    うちの親は、悪口を言われるのを諦めたようである。
     
     
    同じデパートから大量にくるのなら、引き取ってもらえるらしいし
    贈答品買い上げ業者というのも存在しているようだけど
    生ものとか、食品の種類によってはそうもいかない。
     
    以前、堺正章 (字がわからず) の元奥さんが、離婚の時に
    「貰い物が多すぎて迷惑」 と言って、えらく叩かれたが
    そんな事を、贈った相手も見聞きする状況で言った事は
    非難されてしかるべきだけど、これ、隠された真実だと思う。
     
    貰い物が多い家は大抵がお金持ちなんで、舌が肥えているんだよ。
    そしてどんなに美味しいものでも、大量だと迷惑。
     
     
    私の母と叔母と、その周囲の知人たちは
    遠方に住んでいる人ばかりだったが、互いに年中、贈り贈られしていて
    「この前のあれ、見栄えは良いけど味がいまひとつだったわよ」
    みたいに、冷静な評価のし合いをしていた。
     
    もちろんこれは、親しい友人間でしか出来ない事だが
    人へのお返しの時のために、練習をしていたようである。
     
    というのも、彼女らは皆、贈り物を沢山貰う家の主婦で
    その迷惑さをも、身をもって実感しているらしく
    「量より質」「値段より気持ち」 を信条にしていたのだ。
     
    この場合の “気持ち” とは、いかに相手の事を考えるか、である。
    老人の家庭に、“○○牛の霜降りステーキ ○kg“ とか
    マンション住まいで近所付き合いがない家庭に “生牡蠣ダンボール1箱”
    など、いくら高価でも相手の状況を考えて贈れ、という話。
     
    ご近所にお裾分けするにしても、それがしょっちゅうなら
    分けて貰う側も、お返しなどで気を遣って負担になるし
    食べきれずに捨てる事になったら、それこそ贈ってくれた人に申し訳ない。
    贈り物は、宅配爆弾になる場合も多いのである。
     
     
    これを読んで、貰う側の感謝の気持ちが感じられないだろうけど
    私が貰ってたわけではないからな。
     
    私はド貧乏なんで、今使っている家具とか人から貰ったものが大半だし
    ボロボロのタンスとカラーボックス、TVラックは
    捨てようとしてた人から貰って、以後10年近く大事に使っている。
    何か、拭いても拭いても汚れが取れねえ。
    うちには、インテリアる余裕はねえ。
     
    それに、食うに困ってるんで、食料品とかとてもありがたい。
    現に私の友人は、安いレトルト食品とかを送ってくれる。
    安いからお返しはいらない、お返しをするならもう送らない、と言って。
    私の事を本当に考えてくれるこの行為こそが
    “思いやり” ではないか?
     
    私はお返しはしていないけど
    彼女が私の助けを必要としたら、何でもするよ。
    犯罪行為でさえ。
     
    そんな彼女が、私に犯罪行為をそそのかすとは思えないから
    断言しているわけで、私はそれだけ彼女を信頼しているんだ。
    私の望む喜びを与えてくれる人だから。
     
     
    この記事は、過剰な贈り物に困っている家もある、という情報である。
    うちのかあちゃんは、「せっかく貰ったものだから」 と
    捨てるのはしのびないんで、私に押し付けていた。
    これは贈った人への感謝の気持ちからだろ。
     
    捨てる役目の私は、迷惑でしかない。
    好みもあるだろうけど、不味いものってあるんだよ。
    んで、どうでも良い、よくある味のは食い飽きる。
     
    そういう “銘菓” の大箱など
    老人ふたりの家庭に贈らないでほしい。
    相手の状況を考えれば、贈り物が多い家だとわかるだろうに
    うちの親を知っているのだから、礼状1通だけでも喜ぶ、とわかるだろうに。
     
    贈り主を知らない私は、そう怒りつつ捨てる。
    ・・・ああ、そうか、贈り主を知ってたら捨てられないんだ・・・。
    だから、かあちゃんは私に押し付けてたんだな。
     
     
    お中元お歳暮なんか、単なる習慣でしかないやり取りになっていて
    経済の活性化以外に、価値を見い出せない。
    経済の活性化は大事だけど、ゴミも増えるんだよな。
     
    何度も言うけど、“ほんの気持ちだけ” というのを
    “とにかく何か物を贈る気持ち” ではなくて
    “高価なものではないけれど
     喜んでもらえるように、あなたの事を考えましたよ” に、してほしい。
     
     
    とうちゃんが死んだ時に、私はかあちゃんに提案した。
    もうお中元お歳暮のお気持ちは辞退いたします、と
    葉書を送ったらどうか? と。
     
    現に、そういう葉書をくれた人もいるんだよ。
    その時のうちの両親の反応が
    「お金に困っているのだろうか?」 という心配だった。
     
    ・・・そこんち、歩くのが年々辛くなるから、と言って
    東京の目黒区の一等地の一軒家! を売って
    確か、同じ目黒区の駅真ん前のマンションに引っ越したんだよ。
    ものすごい大金持ちだっつの!
    そこんちも、過剰な贈り贈られに疲れ果てたんだと思う。
     
    で、この脱落、かあちゃんは拒んだ。
    食うに困っても、止めないわ! と。
     
    兄も私も、やれやれ、と思ったけど
    この贈り物の呪縛、解くのには勇気がいるんだろう。
     
     
    私の意見は、貰い過ぎる家庭を間近に見てきた者の意見。
    贈ってくる人を知っているわけではない。
     
    贈る側としての言い分もあると思う。
    けど、酒乱の父を持ったんで、飲酒を一切しない私の結婚家庭に
    その事情を知っているにも関わらず
    毎年お中元お歳暮にビールを贈り続けた人を、私は好きになれなかった。
     
     
    貰い物に文句を言うなんて、という今までの常識は
    今こそ、くつがえるべきではないのか?
     
    不況にあえぐ日本で、エコエコ言うのなら
    “とにかく何か贈るのが気持ち” じゃなく
    相手に負担をかけずに、必要なものを適量で。
     
    贈り物も、頭を使うべき。
     
     
    関連記事: いらないサプライズ 11.11.15
     
     
     

    評価:

    山本海苔店


    ¥ 3,150

    コメント:海苔だきゃあ、お中元お歳暮用の高級海苔が美味い! それを食べてた時は、スーパーで売ってる海苔が不味くて食えなかったぜ。 今食ってるの? スーパーで売ってるただの海苔じゃないぞ。 大安売りの海苔だぞ! 貧乏暮らしも長くなると味覚も落ちぶれるんだよっ。