ピンポーン、って、この音が大嫌いである。
TVで鳴ってもドキッとするので
来客シーンのCMなど作らないでもらいたい、と心底願う。
“ピンポーン” という音限定じゃなく、来客の合図自体がイヤなのだが
このピンポーンという音、見事に神経に響く音で、恐怖倍増である。
でもチャイムの設定音が、“ヘロヘロボニョーン” とかいう音だったら
それで驚いて心臓が止まった場合には、あまりに情けないので
チャイム音は、“ピンポーン” にしといて正解なのかも知れない。
何故チャイムの音が大嫌いなのかと言うと
それは、イヤな想いをする応答の始まりの合図だからなのだ。
友人なら、必ず事前にメールなり電話なりがある。
突然の訪問は滅多にない。
宅配だったら、インターホンに出てホッとする。
問題は、勧誘なのだ。
訪問販売で物を買う事などありえない。
ほぼすべてがロクでもねえ付加価値 (高値、粗悪、マルチ、詐欺、等)
が付いた物であるし、どんなに良い物だったとしても
選択の出来ない訪販で買う必要がどこにあるんだろう。
訪販でなければ、宗教、ヘンなボランティアである。
世の中何でこんなに、わけわからん宗教が多いんだろう
とウンザリするぐらい、多種多様な宗教の布教がやってくるが
最初の言葉だけで、どこの団体かわかるようになってしまった。
て言うか、姿だけでわかるところもある。
小さい子供を連れている場合もあり、それを見る度に
親は心の底から子供のためを思い、良かれとやっている事なんだろうけど
幼子は親の嗜好には無条件で従うしかないんだな、と悲しくなる。
うちの両親は、極端でしかも正反対な思想の持ち主だったが
私が成長して自分から訊かない限り、思想関連の話はせず
それが当たり前なんだろうけど、宗教勧誘のそういう状況に度々遭遇すると
えれえ良い親の部類に入るような気がしてならない。
呼んでない相手からの話を聞く事はないし
絶対に財布も心も開かないので (ここで下ネタも言いたいが自粛)
ほんっっっと時間のムダ以外のなにものでもないので
ハナから来ないで欲しいんだが、その有効策が見つからない。
「訪販勧誘お断り」 のプレートは
逆に “断れない人” と見なされて、標的になるらしい。
断れないどころか、相手の話をさえぎって
すいませんすいませんうちにはひつようないんですすいませんしつれいいたしますおつかれさまです
と、言ってインターホンの受話器を置いているんで
絶対に実らない勧誘だと最初に知らせておくのは
相手にとってもロスを省けて合理的だと思うんだがなあ。
何を言われても、「すいません」 をはさんで断るのは
妙な断り方をすると、嫌がらせをされる場合もあるらしいからだ。
それでなくとも、ロクでもねえ事をやってるヤツってロクでもねえんで
どういうキレ方をされるかわからんだろう。
下出下出に出つつも、きっぱりシャットアウトしたいんだ。
今のところ、完全撃退は出来ているけど
「いいから玄関に出てきてよ」「何で話を聞くすらしないの?」
「新聞も読まないなんて、あんた知○お○れなの?」
などと言うヤツもたまにいて、勝手に押しかけてきたあげくに
人に嫌な想いをさせる言葉を投げつけるなど、まさにロクデナシの証明だ。
目的はともかく、結果の言動は決して “仕事” とは言えないぜ。
こんなんに当たった日は、一日気分が上がらない。
なるべく覗き穴で確認するようにはしたけど
あのドアスコープだっけ? 覗くのって恐くねえ?
覗いたところをプシュッと撃たれたり (映画の観すぎ)
長髪黒髪ワンピースの女の子が立っていたり (ホラーの観すぎ)。
てか、スコープ、天候によって曇るよな。
カメラでも設置しようかとも考えたけど
ほんと何をするにしても財布のダイエットに繋がるんだよなあ。
いっそネームプレートに、BとかKとかマジックで書こうかと。
(記号や数字は、訪販仲間内での暗号らしい。
統一はされてないらしいんで、地域によって通用しない場合もあり
また、まだそういう手が使われているのかもわからない。
ちなみに、Bはヤ○ザ、Kはキ○ガイだと聞いた事がある。)
なお、まともな訪問販売の人もいるかも知れず
そういう人たちには申し訳ないけれど、こういうのがはびこっているから、
私は呼んでいない訪問者は全員、歓迎をしない。