これ、現実として根強くある意識だろう。
“石女”(いしおんな)
子供を産めない女性の事を
産まず女 (うまずめ) と言うのだが
(↑ この漢字は正しいかわからない)
この “うまずめ” を変換してみたら “妬” なのだ。
すんげえ嫌な言葉。
他に 「3年産まずば里に返せ」 みたいな言葉とか
女性は子供を産んで当然、という風潮は大昔からあった。
私はこういうのでは言葉狩りをしたくない。
過去に女性が人権を軽んじられたのがよくわかるからだ。
偉人の歴史は書に数多く残されているが
一般民衆の生活は、こういった言葉から学ぶしかない。
差別的な言葉は、言ったヤツがバカ認定されるだけ。
歴史を垣間見る一環として利用するのがマトモな人間だ。
今回の失言騒動は、一般人男性がこの言葉を言ったら
「だったら、今のこの社会状況で
何不自由なく子育てできるように稼げよ」
って言い返されるだけ。
家庭を言い換えれば、男性は稼ぎマシンで、女性は子育てマシン
と、平等に嫌なたとえができる。
現在の少子化問題は、女性側だけの理由ではない。
もちろん社会制度の問題もある。
だから、その社会制度をどうにかせにゃならん議員が
これをのうのうと言う頭の弱さ、これが一番の問題だと思う。
失言など誰にでもある。(私なんか、もう・・・)
だけど一般庶民が、社会の片隅でメチャクチャ言っても
本人の人格が激しく疑われるだけで、社会に影響はない。
てか、誰でも親しい間柄の中では非道な事を言う時もある。
その調子で “ついつい” 言ったんだろうが、これはもう公私混同。
そんな区別も出来んヤツに国政は任せられんので
さっさと辞任辞職してくれ。
税金で運用される国会の時間をムダにせんでくれよ。
私が考える少子化の原因は
情報が容易く入手できるようになり、選択肢が増えた事だと思う。
自由と権利と知恵を手にした人間は
簡単に世代交代をしたがらなくなったのだ。
いくら制度が整備されても、出生率にそう違いは出ないと思う。
結婚、出産、子育ての他にも
“自分のため” にやる事はいっぱいある時代だから
子供はひとり、多くてふたりで充分だろう、ってわけ。
各先進国の出産率低下がそれを物語っている。
文明ってのは、まさに諸刃の剣だ。
人類は発展しながら緩やかに滅んでいく・・・
と言うとドラマチックだが、人間ってのは
しょせん自分の生きている範囲の事しか考えないんだろうな。
この件について、バツ1子なしの私は
真っ先に非難されるべき立場で、何ひとつ言い返せる言葉はない。
子供を産まない不良品だと言われても何か納得。
けど、ひとつだけ問いたい。
私の遺伝子を持つ子供って可哀想じゃないか?
だから私は経済的に許されるのなら、養子派なのだ。