• 被災

    グッスリと寝ているところ、いきなり激しい衝撃に見舞われて目覚めた。
    聡明なわたくしは、寝とぼけてても何が起きたのか、瞬時に理解した。

    最近、夜寝ている時にマスクをしている。
    冬場は朝起きると、乾燥で喉が痛いからである。
    うるおいマスクみたいなんは高いので、大量入りの安売りマスク。
    そこにリードクッキングシートを切って、水で濡らし
    別売りのガーゼではさんでマスクにあて、装着するのだ。

    朝起きた時には、シートもガーゼも乾いているけど
    喉の痛みはないので、冬中これでいこうと思っている。
    何かマスク寝をし始めてから、寝起きの肌もシットリしているんで
    美肌パック効果もあるようだ。
    て言うか、今まで顔に塗りたくった化粧品を
    どんだけシーツや枕カバーになすりつけていたか、っちゅう話だよな。

    寝室には洋服ダンスを置いてあるので、ヘタな加湿器はかけたくない。
    パナソニックから、ナイトスチーマーというのが出ているが
    これ、1万5000円以上するんだよ。
    私より高いんじゃないか?

    いや、3年前なら、もうちょっと強気に出ても良かったんだが
    今の私は、世界の経済傾向に符合したかのように価値大暴落なんで
    万札1枚以上が相手なら、勝てる気がしねえ。

    と、そんなババアの価格変動はどうでも良い。
    寝室の空気の乾燥をどうしようかと考えていたら
    洗濯物を干している、という話を聞いた。

    ああ、それは良い方法かも、と思い
    早速100均で物干しロープを買ってきた。
    昔はワラを叩いてしごいて荒縄を編んでいたと言うに
    ほんに今の時代は便利だよな。
    何でも店にポッと行ってポッと買える。

    物干しロープが見つかりにくくて、リリアンで編むぞ、こらあ!
    と、イラ立ったりしたけど、リリアンなどした事がないもんで
    ロープが見つかって助かったよ、ほんとに。

    で、そのロープを、ポールラックっちゅうの?
    それが寝室の両端に置いてあるので
    そこに通して、洗濯物を掛けるようにした。

    最初は洗ったバスタオルを1枚掛けておいたけど、これが中々乾かず
    ハンカチとか、軽い小物類を数枚掛けておくだけだったんだ。
    これなら乾くし、何となく窓の結露も激しくなっているんで
    空気中に水分は放出されてるかな、と満足していた。

    ところが昨日は、ジーンズと綿パンも洗い
    他の洗濯物もあるので、それが物干しに収まらない。

    淑女のたしなみとして、うちはベランダに洗濯物を出さないのだ。
    発熱素材のももひきやら、レッグウォーマー代わりの切った靴下やら
    出せ言われても表には出したくねえ、という内部事情もある。

    そこでキッチンの隅に、洗濯物干しラックを置いているけど
    冬は乾燥防止になるし、夏は乾燥機なしですぐ乾くので、支障はない。
    まあ、独居老人家庭だから、成せるワザかも知れん。

    家の中で乾かすには、洗濯物の隙間が重要である。
    小さい物干しラックに、ジーンズと綿パンの付け入るスキはない。
    日がある内は、こんぐらいはベランダに出しても良いけど
    昼間に洗濯したら、夕方になっても充分には乾いていなかったので
    寝室のロープに掛けたのである。

    掛けた時に、布団ギリギリにまでジーンズの裾が下がって
    ヤバいかな、とは思ったんだ。
    でも2枚だけだし、ラックを倒すほどの重さはない。

    それが何故倒れたか?
    どうやら寝返りをうった時に、ヒザでジーンズの裾を巻き込んだ模様。
    衝撃で目覚めて動く前に、何のせいで何が起きたかすぐわかった。

    起きようとしたけど、下敷きになって動けないので
    脱皮するように布団の足の方から這い出たんだが
    抜け出てみると、もう部屋の中は、空き巣の仕事後のような惨状。

    心配とか反省とかするより先に、私の人生、何でこうなんだろう?
    と、世の中に対する怒りが湧いたが、これは多分八つ当たり。
    (こうやって、すぐ自己責任に気付くかどうかが
     通り魔になるかどうかの分かれ道だと思うぞ。)

    無防備に寝ているところに、いきなり側頭部に物が落ちてきてみい?
    まず間違いなく、首、グキーだろ。
    案の定、今、頭痛と軽いムチウチっぽくなってるぜ。
    鎮痛剤も湿布もあるんで、万が一シビレとかが出たら病院に行く。

    もし、私の寝相が良くて、キチンと仰向けに寝ていたら
    鼻骨骨折などの大負傷はまぬがれなかったと思われる。
    その時私は、横向きに丸まって頭から布団をかぶっているという
    ダンゴ虫状態だったので、衝撃が軽減されたようである。
    この時ほど、自分の寝相の悪さに感謝をした事があろうか!

    ・・・あれ?
    そもそも寝相が良かったら、起こらなかった事故か?

  • 辛いとき

    自分が直接解決はできないけど、辛い事ってあるだろ。
    大抵の事って、努力すればどうにかなるだろうけど
    その努力をしにくい状況ってあるじゃん。
    実際は動けるんだけど、自分が介入する事で失うものの方が多いのなら
    ただ我慢するのが、正解になってしまう。

    こういう場合が一番辛くねえ?
    自分が当事者なら、正当な言い分を掲げてオラオラ突っ走れるし
    努力まい進をしてると、どんなに辛い立場にあっても
    ひとすじの光が見えて、それが希望になる。

    だけど自分にも、ものすごく影響があるのに
    それを指摘できない、対策できない、口出しできない、これだと最悪で
    詰まった排水管の流れの悪い水を、早く流れてくれ、と
    じっと見つめるかのようなストレスが持続して
    もう、ほんとやっとられん。
    こういう時には、どういう風に沈んだ気持ちを立て直す?

    私には呪文がある。
    「まあ明日死ぬかも知れんし」

    えらく後ろ向きな言葉だが、今日する今するすぐする! と
    せっかちで忍耐力のない私には、この言葉は
    「そんなに焦らんでも」 と、馬を 「どうどう」 となだめるような
    意味を持ち、とても有効なのだ。

    しばらく静観した方が良い状態なのに、突っ込んで大ケガをするのは
    “待つ” という行為が、私にとってとてつもなく辛い事だからだ。
    辛い思いをするぐらいなら玉砕したがマシ、という選択をしてしまう。

    しかし、人には人の違った言い分がある。
    自分が我慢できないからといって、人に強制をするのは
    他人の人格を無視した傲慢な態度に他ならない。

    時と場合に関わらず、自分のペースで強引に進めて行くのは
    自分のためにもならない事もある、と気付いたので
    この呪文をあみ出したのである。

    まあ明日死ぬかも知れんし、そうなったらなったでそれが自分の寿命で
    上手くいかない人生で、得る物がなかったと思うのは
    あるはずの価値に気付けなかった自分の頭の悪さで、自業自得。
    思いがけずに生まれ、思いがけずに死んでいく
    それが人間の真っ当な宿命さ、と腹をくくるのさ。

    この 「まあ明日死ぬかも知れんし」 が、効かない時もある。
    イライラするのは、まだエネルギーが残っている証拠。
    もう、イライラすら使い切って、激しく落ち込んだ時には
    「死ぬかも知れんし」 どころか、「死にたい」 になる。

    こんな時には、自分を容赦なく見捨てる。
    死ぬかも呪文は、自力慰めの言葉であって
    慰めてダメなら、もう知ったこっちゃねえよ。
    自分で自分をあざ笑って、冷たく突き放してやるぜ。
    「で、クヨクヨして事が解決するんなら、いくらでもしとけよ。」 と。

    自分で自分を可哀想なんて思うヤツにつける薬はねえ。
    そんな時は頭が冷えるまで放置、その内に被害者意識にも嫌気が差すから
    そしたら脳内を、以下の説教モードに切り替える。

    クヨクヨしてたら、体の免疫力も落ちるし
    湿気が多い所にカビが生えるように、陰気臭さは不幸を呼び込む。

    暗い顔をしたヤツに誰が近寄りたい?
    マトモな人間は遠ざかっていく代わりに
    壷売りだの、健康食品売りだのが寄ってくるようになるぞ。
    人の不幸を糧とするヤツらは、疫病神そのものだろ。
    そんなヤツらに付け込まれたくはないだろう。

    そういう自尊心が少しでもあるのなら、辛い時でも明るくしてろ。
    どうしても変わらん状況の時に、自分がフツーに過ごして何か損になるか?
    普通に過ごせない状態なら、さっさと精神科に行くべき。
    変わらない辛い状況を乗り切るには、平常心が大事になってくる。

    これ、本当にそうだから。
    普段の生活でも、人に明るく接していると優しさを貰える。
    その貰った優しさで、より一層幸せな気分になる。

    幸せってのは、チェーンが張り巡らされた状態になっていると思う。
    自分からもチェーンを伸ばして、フックを引っ掛けなくては繋がらない。
    好感持てる態度は、幸福チェーンを人に投げつけているってわけ。
    (笑顔の裏で、とんだ暴行だが。)
    だから、無理にでも笑えるぐらいの平常心は保っておくべき、とな。

    人間は3つの機関で構成されている気がする。
    頭と体と心。
    この3つはお互いに影響し合っているけど、別人格だと思う。
    心が一番やっかいで、自分本位の我がままな空気読まずで
    体は心にたぶらかされて、嘘を付く事が多々ある。

    冷静に全体を見てよく考えれば、わかる事なのに
    何でそう、狭い視野でキイキイ騒ぐかな。
    心、かなり足引っ張りのバカじゃねえ?

    なので体と心を平定するには、頭が分析して
    慰め → 叱咤 → 突き放し と、順繰りに対応していかねばならない。

    何が問題で何が大事でどうすべきか、なんて、わかっているんだよ。
    そしてそれをちゃんとやってる。
    だけど、この心のクソバカ野郎が、ほんと聞き分けがねえんだ。

    真に戦うべき相手は自分の心。 いっつもいっつもよお。

  • モニターカバー

    ちょい前の話になるけど、部屋の模様替えをしたくて
    専属サポート係に相談した事がある。

    PCの箱あるじゃん、ハード何たらが入ってるやつ。
    こいつ、起動ボタン以外、何の用もないだろ、すんげえ邪魔。
    それなのに、TVや携帯から1m以上離せとか
    このニッポンの狭い家屋で、何を王侯貴族な贅沢を言ってるんだよ。

    でも、モニターは家庭内一等地に置きたいわけだ。
    そこでモニターからうんと離して、部屋の隅に追いやろうと思って
    専サポにその野望を告げたら、やたらご立腹されてな。
    モニターと箱は一心同体なんだと。
    というか、植木鉢を置く台に乗せてるのも気に食わないんだと。
    ちゃんとパソコンデスクを買って欲しいんだと。

    いやいや、それは敷地的にも財政的にも無理なんで、と
    何とか勘弁してもらったけど
    結局、今でも箱はモニターとセットで一等地の場所を占めてる。
    もんのすげえイライラさせられるけど
    箱の上は、文房具類やハンドクリーム類の物置になってるんで
    多少は邪魔さ加減も目減りしてるかな。

    と、精神が安定してきたところに、専サポがその物置を見て激怒。
    精密機械なんだからどうのこうの、と怒られ
    とともに、私渾身の作のモニターカバーを見て
    “火に油” とは、まさにこの事、と言った反応を示す。
    何ですかこれはカバーはちゃんと店で売ってるじゃないですか、と。

    いやあえて散財しなくても、役目は果たしているし
    手作りは愛の証しで、でも裁縫苦手で、ミシンもねえし
    ダンボールで作らなかっただけ、まだ思いやりがあるだろ
    と、すんげえ取り成しをさせられたよ・・・。

    宅配に入っていたプチプチだったんで、汚れてたんかわからんが
    モニターの上両側の角がちょびっと汚れていて
    後ろでギャンギャン怒られつつ、拭かされて
    私は義母子にいじめられて掃除をするシンデレラか、と悲しかった。

    ここんちのパソコンが何故壊れないのか不思議ですよ
    と、捨てゼリフまで吐かれたが、思うにあれだ、真冬でも半ズボンのガキ。
    多少は過酷な環境下に置いた方が強くなる、っちゅう体育会系法則で
    うちのパソコンは、私にとても合わせてくれてるんじゃないのかな。

    とか、こんなたわけた事をついうっかり口に出したら
    泣いて詫びるまで説教されそうなんで、心の中に留めておいたが
    キーボードカバーにも激怒していたし
    専サポ、ちょっと神経質すぎると思う。

    それとも私が悪なんだろうか?
    良かれと思ってやってる事がほとんどなんだが
    こういうのが一番タチが悪い、ってのも鉄板中の鉄板だしなあ。

    ちなみに、毎回険悪な雰囲気になってるようだが
    たまに専サポが笑顔になる時も、あるにはある。

    この前は、ツタヤのネットレンタルって、何で延滞金無料なんだろう?
    って話になって、「注文受けてからコピーしてるとか?」
    と、何気なく言ったら、大爆笑された。

    こいつの笑いのツボは、一体どこにあるんだろう、と不思議だったが
    ひとしきり笑った後に、「ほんと、あなたは面白いですねえ。」 と
    絶対に褒めていない、薄ら笑いトッピングな言い方をされたので
    ああ、バカにしてるんだな、と理解した。

    あれ? 結局、険悪だよな?

  • シモヤケ

    数年前から、手の指にシコリができ始めた。
    それも1箇所だけじゃなく、数箇所。
    場所は割かし固定されていて、右手の中指と薬指の側面と甲側。
    たまに関節部分にもできたりして、結構痛い。
    見た目も赤く腫れていて、タコできまくり的ビジュアルになっている。
    このわたくしのしらうおのようなてがっっっ!!!

    これは一体何なんだろう??? と、2年ぐらい思っていて
    (のんびり屋さんだねミャハッAA略)
    去年、主治医についでに見せて訊ねてみた。

    主治医の答は、「シモヤケですね」 ・・・。

    はあ? シモヤケ?
    青っパナ垂らして駆けずり回っていたガキの頃じゃあるまいし
    優雅な貴婦人の生活のこのわたくしが
    何故にそんな貧乏臭い傷病にならにゃいかんのよ
    ほんと常々思っていたけど、こいつやっぱヤブだわ!
    と、内心ムカついて、その勢いで指も放置。

    で、今年になって、またできた。
    さすがに気になって触ってみると、コリコリして痛い。
    痒くはないし、もしかして腫瘍系なんじゃ?
    と、いじくり倒していたら、痒みが出てきた。
    そういや、これができるのはいつも冬だったような?

    もう、ほんとイヤーーーな予感がして、ネットで調べてみる事に。
    シモヤケなんて、この歳じゃ下ネタぐらいでしか用がないのに
    何で今更そんな言葉を調べにゃならんのか
    良いオトナとして女性として、まっこと情けなや。

    結果、どうやらシモヤケで決定・・・・・・。

    原因のひとつに、“手がかじかむ事” ってのがあって
    ふと、ガス代がもったいないんで
    風呂掃除は、冬でも水でやっている事を思い出す。
    (どこが優雅な貴婦人の生活やら)
    切れるほどの冷たさで、手が痛くなってたっけ。

    ああああああ、シモヤケですかい!
    主治医、的確な回答をしていただいたのに、ヤブ呼ばわりしてゴメン。

    となると、足の指の裏にたまにできてた痛いシコリも
    タコとかじゃなくて、シモヤケだったんか。
    痒くならないんで、まさかそれとは夢にも思わなかったよーーー。
    南国九州から寒い関西に移り住んで、貧困に暖房費もケチって
    何でそれで冷え症が無事でいられると思い込んでたんかなあ。

    シモヤケをあなどるなかれ、ひどくなると壊死する事もあるそうだ。
    それを読んで、こりゃあかん! と、ようやく対応をし始めた。
    とにかく血流を良くするのが最善らしい。

    手足をブラブラ振ったり、湯船の中でマッサージをしたり
    思い出したら、V.Eが含まれている馬油を塗ったり
    家では5本指の靴下とモコモコ靴下を重ね履きし、手袋を装着。
    ドラッグストアの薬剤師さんに相談して
    間宮アロエ軟膏を購入し患部に塗る、と。

    これをやっていたら、3日目で腫れがちょっとしおれてきた。
    しかし患部をギュウギュウ揉むと、腫れが復活するので
    全体的に優しく、患部一点注目はほどほどに。

    出たり治まったりを繰り返しながら2週間経ったが、基本、変化はなし。
    表面に傷はないけど、レモンを切ってたらものすごく沁みたので
    やっぱり皮膚が傷んでるんだな、と実感。

    一体いつになったら治るんだろう?
    もしかして春先まで延滞するつもりだろうか、このシモヤケは。
    待機してるって、私に対する体の何かの脅しか?

  • 食料自給率

    面倒だから調べもせずに、予感だけで物を言うんで
    知ってる人がいたら、教えてほしい。
    ラクして知識を得られるに越した事はないからな。

    先日、フランスが舞台の戦争映画を観ていて、その田園地帯の風景に
    フランスってブランドイメージばかりが先行しているけど
    実は農業国だったんだよな、と思い出す。
    確か食料自給率が100%を越えていたはず。 だよな?
    日本は40%しかない。 よな?

    この “食料自給率” って、何か怪しいデータのような気がせんかあ?
    だって、フランスってケーキとワインしか飲み食いしないし
    イタリアはパスタとピザで、イギリスは紅茶とプディングで
    アメリカは牛ステーキとドーナツで生きているだろ。
    (はい、さっそく暴言が始まった。)

    飯って、基本その国で採れる作物が国土料理になったわけじゃん。
    日本だったら、米と魚と大根だよな。

    だけど、世界中の料理が簡単に自由に食べられる国って
    世界でも日本だけだと聞いた事があるんだ。
    日本ってさ、食の多様化が激しくて、家庭でも普通に外国料理を作るし
    古来からの和食なんて、逆に滅多に食わなくなってるだろ。

    という事は、日本は日本にない物が主食になってるわけで
    採れないから輸入するしかなく、これじゃ自給率は低くて当然だよな。

    今は農家さんが頑張って工夫して
    本来なら日本の風土に合わない作物も、ちょぼちょぼ作っているけど
    無理しているから、追っつくわけがないよな。

    安さを求めて、海外の低賃金に頼った食糧事情になったみたいに
    いかにも企業だけが悪いように言われているけど
    実は我々一般市民の、普段飯の選び方に問題があるんじゃないのか?
    やれ中華だ洋食だ、とバリエーションを求めすぎなんじゃないのか?

    つまり食に対する貪欲な国民性が
    食料自給率の低下を招いているんだろう。
    ソーセージとビールで暮らすドイツ人のように
    日本人も米と味噌汁で生きろ、ってこった。
    と、サラダスパゲティを食いながら思った次第だ。

    余談だけど、どっかの首脳会議で麻生首相が
    「日本は世界第2位の経済大国として」 と
    えれえ大言壮語な自画自賛をしおったが
    この “経済大国” って、消費が? 生産力が?

    大昔に習ったのだと、GNP (国民総生産) が
    世界第2位って話だったけど、それは今でもそうなんだろうか?

    確かに日本人が、9時から21時まで労働している真っ最中に
    中南米では葉っぱ吸ってレゲエレゲエ踊り狂っているし
    地中海沿岸ではシェスタとか言って昼間中寝とぼけているし
    フランスでは2時間かけて飯食ってるし
    イギりスでは1時間おきにティータイムだし
    日本以外の国って、ほんと働いていない気がする。

    で、2位って何なの? とすら思う。
    多分1位ってアメリカだろ?
    あんな、事あるごとに人権人権言って義務を果たさず
    銃ドンパチのあげくの暴動を起こしている国に負けてるなんて
    何かもう日本のシステムって、根本的に間違ってるんかも。

    と、アイスを食いながら思った次第だ。

  • 貧血

    Fe (50 ~ 170)→ 11
    血色色素 (11.2 ~ 15.2)→ 7.8
    ヘマトクリット (34.3 ~ 45.2)→ 28.9
    MCV (80 ~ 101)→ 70
    MCH (26.4 ~ 34.3)→ 18.8
    MCHC (31.3 ~ 36.1)→ 27.0
    血小板数 (14.0 ~ 37.9)→ 38.6

    この前の私の血液検査の結果である。
    ( ) 内は、女性の基準値。
    これらの項目以外では、異常値は出なかった。

    主治医が渋い顔をするんだが、その表情で既に訊く気になれず
    しかし何か毎回用紙の右上だけ、赤丸がビシビシ入れられてて
    とても気になってきたので、ネットで調べてみた。

    が、初歩の初歩で挫折。
    “家庭の医学” って家になかったか?
    そんで、それを読むと、あらゆる病気の症状が自分に当てはまってて
    泣きながらかあちゃんに訴える日々を送り
    とうとうその本は封印されなかったか?

    上記の項目の意味を知ってて
    なおかつ私の精神にダメージを与えない解説が出来るヤツ、カモン。

    上記の項目が何なのかは、私にも薄っすらわかっている。
    幼少時から、必ずここはアウトな結果が出ていた。

    胃カメラ検査を受けたのに、貧血治療と勘違いされて
    違う治療をされた事もある。
    その時の医師の言い分が
    「だってあなた、この結果だと貧血治療に来たと思うじゃないですか。
     はあ? 胃? 悪くないですよ。 何でこの程度で検査するの。」 だ。
    おめえ、私がクレームを入れたら、慌てて胃カメラの画像を探してただろ。
    勘違いしました、すいません、と、まず言え!
    それを私の血が悪いかのように、(いや、実際悪いんだけど)
    逆切れしやがって、もう二度と某赤い十字マークの病院には行かんぞ!

    ここ数年、肝臓治療のために通院で数ヶ月おきに血液検査をしてて
    その度に血関係の結果が、低脳な数値をはじき出していたんだが
    それがどんどん悪くなってるようで
    さすがに主治医が、グチをこぼしてくれ始めている今日この頃。

    私の赤血球は小さい上に、小腸も栄養を吸収しにくいんだと。
    おまけに去年の食中毒以来、胃の調子が悪くなっていて
    老化も手伝って、それが中々良くならない。
    鉄剤はものすごく胃が荒らすので、こんな状態では飲ませられないそうな。

    残る方法は輸血か点滴なんだけど、輸血はやめた方が良いらしい。
    てか、輸血ーーーーーーーーー? と、そこで仰天だよな。
    でも輸血で性格が変わったという、プリンセス・テンコーの逸話を思い出し
    善人の血を入れたら、もしかして・・・ とグラつく心を
    さすがに極秘にしておくぐらいの恥は持ち合わせていたのが幸い。

    点滴は週に1回、通わなくてはならないんだが
    時間的にも財布的にも無理。

    「鉄のサプリを大量に飲んでください。
     サプリなら大した量は入っていないですから!」と、励まされ
    貧困ゆえに月の半分は湯豆腐 (これが栄養不足の原因じゃあ!) なのに
    そんな大した事もないようなサプリ代を捻出しろと?
    と逆らうのもドグラなので、大人しくサプリを買って帰った。

    鉄玉子なるものも持っているんだが、こいつの扱いが面倒くさくて
    スーパーの袋とかの上に置いて、単なる重しとして使っている始末。

    一般的に貧血の症状は、動悸息切れ目まい等が有名だが
    これって普通の人もあると思うだろ?
    でも貧血の場合、ちょっと違うんだ。

    息切れって言っても、歩いたり走ったりしてじゃなく
    動いていないのに、何もない時に起きるんだよ。
    酸素を補給できないって感じで、息が吸いにくくなるんだ。

    目まいも急に立った時ではなく、座ってる時にいきなり
    脳内がフワーッと回り始める。

    最近これらに加えて、とうとう動悸も起き始めてて
    狭心症? と、ビビってたんだけど
    貧血を調べてみると、血が少ないので体内を酸素が行き渡らず
    目まいが起き、心臓は少ない血を循環させようと普通以上に動くので
    負担が大きくなって、動悸に繋がる、みたいな事が書いてあった。

    いやな、正直に言うと、貧血とか深窓のご令嬢の標準仕様じゃん
    避暑地の別荘で、白いワンピースを着て窓辺に立ってご静養だろ。
    そりゃあ私がなってもおかしくねえよなグヘヘ、とナメてたんだ。

    ところがネットで調べてみると、そりゃもう日常生活に支障は出るは
    老後の健康人生の最大の難関になりうる万病の元だはで
    家庭の医学トラウマが甦って、ネットを閉じたほどの病。

    どうも私の病弱の元は、この貧血のような気がする。
    これは真面目に取り組むべきだと、ようやく覚醒。

    まずは鉄サプリを普通の量で飲み始めてみた。
    それだと、変化はそんなに感じないけど
    たまに食事で鉄分を意識して摂ると、体がえれえラクになる事を発見!
    いつも何もないのに、体が重くて無性にしんどかったのが
    鉄サプリ規定量 + α で、なくなるのだ。

    こ・・・これはやっぱり! と
    改めて貧血のHP削減力を思い知ったぜ。

    貧血、よく聞く病気だから、ついついあなどってしまうけど
    これがなくなったら、生命力がかなりパワーアップされるぞ。
    他の得体の知れない健康食品やドリンクに金を注ぎ込む前に
    まず鉄補給を見直してみると、案外治るかもよ。

    あれからまだ血液検査をしていないけど
    ちょっと数値が良くなっている手応えを感じる。
    日々の労働がすんげえラクになったから。

    いやあ、普通に元気のある私って、実は働き者だったんだなあ。

  • 料理本

    食に興味が薄く料理が大っ嫌いなので、所持レシピが致命的に少ない。
    しかし専属シェフもいない身分だから、自分で作るしかなく
    今までに数多くの料理本を読んできた。

    関西の家には、料理本を1冊も持ってきていない。
    あんだけ読んできたんだから、多少は覚えているだろう、と
    タカをくくっていたら、これがまた不思議とまったく記憶にないのだ。

    “苦手” っていうのは、こういう事なんだろうな。
    ただ読むだけでは覚えられないのだ。

    本屋の出口で、ワゴンに本が積み上げられて安売りされていた。
    その中に、料理の初心者向けの本が半額で売られていた。

    今更 “初心者” とか、たわけてると
    かあちゃんが草葉の陰でむせび泣きそうだが
    「フライパン1個で出来る」 とか、「5分で出来る」
    とかの謳い文句に弱いのだ。

    最近、自分の作る料理に飽き飽きしていたので
    本場の 「どがんかせんといけん!」 を引っさげて
    その本をレジに持って行った。

    今になって考えると、どう見ても普通に料理できて当然の年代のおめえが
    何故こんな初心者本を買う? と思われかねない
    エロ本を買うに等しい恥ずかしさがあると思うのだが
    その時はそういうモラルが、まったく頭になかった。
    正直なところ、目ぼしい美容雑誌がなかったための
    収穫なしの帰宅を避ける代用購買だったのだ。
    だがこの本に意外な面白さがあったので、ムダ遣いではないと思う。

    最近のレシピ本ってのは、出汁は出汁の素で良いんか?
    もちろん、出汁の取り方ぐらいは知ってるぞ。
    1番出汁、2番出汁も知ってるぞ。
    かあちゃんにしつこく教えられて、手帳に書いているし。
    (でも全部、ほんだしテキトー入れで済ませているけどな。)

    初心者向けのためか、この料理本に書いてある調味料は
    出汁の素、めんつゆ、焼肉のタレ、などである。
    昔持っていた料理本には、こんなヌルさはなく
    調味料を調合する段階で嫌気が差す面倒くささで
    そんなレシピは即諦めの対象だったが
    へえ、めんつゆで煮物が出来るんだー、とか、私にとっては光明になった。
    何かそうめん臭え煮物になりそうだが。

    この本の面白いところは、惣菜で作るレシピが載っている事。
    「ひじきを揚げにはさんで」 って
    ちょ、そのひじきの作り方を書いてくれよ! って感じ。
    トンカツを買ってカツ丼に、とか、最初からカツ丼を買えば良いじゃん。
    ポテトサラダにマカロニを混ぜてボリュームサラダ、って
    ポテトサラダとマカロニサラダ両方を買ったらダメなのか?

    そこの数ページは、大いに突っ込ませてもらった。
    惣菜なんて、1mmも手を動かしたくない時に買うものであって
    それを材料に料理なんて意味がねえ!!! と思うんだが
    毎日惣菜を買っているのなら、これもアリなんかな。

    面白かったけど、真面目に料理を覚えたいなら、これはどうかと思う。
    やっぱり売れ残るには理由があるもんだ、と思ったら
    己の中のどこかの部分を突付いたようで、激しく落ち込んだ。

    常々思っていたのだが、料理のレシピってのはわかりにくい。
    自分の苦手分野なのか、文章が頭に入ってこないのだ。
    そこで手帳に、レシピを自分なりに文構成を変えて書き写す事にした。
    開いて置いておけない本は、料理の真っ最中に見にくいんで
    結局、料理本は本棚の飾りになってしまう事が多いしな。

    今まで料理サイトやここのコメントで教えてもらったレシピも
    バラバラの紙切れに書いてあったので、それも手帳に書き写すと
    20ページぐらいになってしまい、結果もんのすげえ大変だった。

    筆圧が高いので、手首の関節とか痛くなりつつも
    自分の文章改ざん能力に大満足しつつ
    (伝言ゲーム並に、どんどん内容が変化する場合があるのが難点。
     字が躍動してるので、-15か+5か、とか判別しにくいせいだ。)
    さて、本からは役に立ちそうなレシピをピックアップして書き写そうか
    と、本と手帳を見比べて、とんだ落とし穴に気付いた。
    自分なりのレシピノートは良いとしても
    メニューが順不同に載っていると、調べにくいのだ。

    昔から愛用しているシステム手帳に、化粧品リストを書いてて
    そこでは、お手入れ物とメイク物とそれぞれ
    更に肌、目、唇、と細かく分けてインデックスまで貼ってあるのに
    何故その緻密な分類技術が、料理ノート制作には活かされなかった?

    しばらく悩みに悩んだ後、もう1回あの書き写し作業をすると決心。
    今までレシピが増えなかったのは、マイノートを作ってなかったからだ。
    これを期にマトモな成人女性の料理能力を培う! と、100均に走った。

    化粧品リストが3万円のシステム手帳なのに
    料理ノートは100均のシステム手帳など
    ここでもう何かがマトモじゃない、という雰囲気がしたので
    100均のシステム手帳を2個買い
    膨大になった化粧品リストは、100均に移ってもらう事にした。
    今までのシステム手帳は、化粧品とPC知識メモで
    パンパンに膨れ上がっていたから、良い機会だ。

    ちなみに、今持っているシステム手帳の大きさで選ぶと
    100均なのに、300円のしかなかった。
    メイドインは大掃除貧乏に成り下がっている今は、あえて見ない事にして。

    この時代にわざわざ手書きなど、何たる反デジタル人間なんだ、と
    我ながら情けないけど、やっぱ手動が便利なジャンルもあるぜ。

    化粧品リストは丸々はめ替えるだけで終わったので
    それを眺めつつ、昔はえれえ高価な物をポンポン買ってたなあ
    と、過去の栄光に浸って、脳内に花を咲かせている。
    化粧品って、名前を見てるだけで楽しいよなあ。

    肝心の料理レシピの方?
    手首の関節が健康になったら、映画を観つつするよ
    と先延ばしなのが、もう人間のクズの証明かも・・・。

  • 放置化粧品

    コンシーラーを大量に持っていると
    どんだけ隠すとこが多い汚いババアなんだ、と思われそうだが
    コンシーラーってやつは、メイクテクのないヤツには
    失敗買いが最多なアイテムなのだ。

    特に私にとっては、ペンシルタイプが鬼門。
    この種類って、厚付きな割に隠しにくくねえ?
    点シミとかに良いとか言われるけど、消せたためしがなく
    しかも時間の経過とともに、色や質感が浮いてくる。

    パレットタイプのも、ババアになって乾燥し始めると
    シワのヒビ割れが気になって、出番がなくなってしまった。

    結局、筆ペンタイプのユルい液状のばかりを使って
    光でアラを飛ばして、こんぐらいでまあいっか
    (巷でたまに見る、サバ光ババアのメイク事情は、こういうわけだ。)
    どうせ完璧に隠せないし、と投げやりになっていた。

    そういう手抜きに走ると、過去に気合いを入れて買った
    数々のアイテムが、メイクボックスの隅で腐れていく。
    見て見ないフリをしていたんだけど、ボックスは重くなる一方だし
    さすがに熊本時代に買った物は捨てた方が良いんじゃないか?
    と、整理をする決心をした。
    人間、色んな物を捨てながら、クリアな老後を迎えるべきだもんな。
    (ものすごい自己正当化)

    そうすると、ほとんどのアイテム、それも高価なのが全滅する。
    そしてメイクボックスは安物だけのスッカスカに。
    いや、粉物はまた今度で良いか、とボックスに戻す始末。

    しかし練り物系は、10年選手ではマズいだろう。
    となると、コンシーラーの山が・・・。

    プリスクリプティブって知ってるか?
    数年前に日本撤退した、あのブランドだよ。
    それのコンシーラーが、ほぼ新品で出てきた。
    これ、ほんと隠せないコンシーラーだったんだよな。
    やっぱ撤退するにはワケがあるよなー、と思ったら
    恋愛から撤退した己の墓穴を掘ってしまい、やたらガッカリする。

    このコンシーラー群と、15年ぐらい経ってる
    ゲランのメテオリットと、SK-2のパウダーも捨てる事に。
    正直、私にはこいつらの効き目がわからなかった。
    だから放置してしまったわけだが。

    ゴミ分別のため、パウダーを容器からゴリゴリ削り落としていたら
    何だか泣けてきた。
    こんなに好きな化粧品をムダにした、という虚しさ。

    て言うか、この粉たち1個で約1万円なんだよ。
    万札を破り捨ててるのと一緒じゃん。
    1万円あったら、ソニアのコンシーラーとクレドの下地が買えるぞ。

    いやいや、そうじゃない!
    今の身分では、1万円で1週間食える、と思うべきで
    自分、ほんっっっと基本から、放置油モノ化粧品以上に腐ってる!

    そんな事をグルグル考えながら、化粧品を処分したら
    2日に渡って、落ち込みが続いた。
    今度からはちゃんと店頭で試しまくって、本当に必要な物しか買わない。
    で、基本1部門1個の少数精鋭でいく!!!
    悲しみをバネに、そう堅く決意した次第である。

    だけど、好きなジャンルってムダ買いが多いよな。
    使用用以外に、観賞用、所持欲満たし用まで買ってしまうもんな。
    持っている事が嬉しいし、眺めているだけで楽しい。

    これが人形とかメカだったら良いけど
    化粧品は腐るものだから、ちっと考えて買わないと
    結局は悲しい想いをするんだよな。

    昔、プレストパウダーに白い虫が湧いてた事もあったんだぞ。
    化粧品、使わないで放置していると、マジでデンジャラスだぜ。

    と、わかっているのに、同じ過ちを繰り返すのは
    何か持病でもあるんだろうか?

  • 日記のススメ

    最近、このブログのコメントで、褒められる事があり
    もちろん充分に天狗にならせてもらっている。

    ところがマイ人生、そう甘い設定にはなっていないらしい。
    ちょっと図に乗ると、即行で叩き落とされるんだ。
    何で慢性的天狗にならせてもらえないのか、先祖の戒めか祟りか
    結局は貧乏くせえショボショボしたテンションに、すぐ戻ってしまう。

    このブログを書くのに、“紙” を使っている。
    アホウ! 紙に手書きメモじゃねえ!
    これだ! →  http://www.kamilabo.jp/index.html

    コトの始まりは、06.1.26 の記事。
    それまで、管理ページでチマチマ書いていたのだが
    ヘンなとこで、スクロールキーだかを押すか何かをすると
    書いた記事が全消えする、という惨劇が頻発し
    見かねた仲間が、この “紙” を紹介してくれたのである。

    それ以来 “紙” を愛用しているので、書いた記事が消える事はなくなり
    ついでに、この世から消したい記事も消えずに残り。
    仲間って本当にありがたい、と思う出来事。

    ここ以前にも、他のサイトで日記を書いていたけど
    ここは05年の8月から始まっている。
    “紙” を知る以前の記事は、“紙” に保存していないのだ。

    時々大昔の記事に関するコメントが入っていたりして
    そんな記事書いたっけ? と、“紙” を探すも、ない
    という事が起きていたので、過去記事も “紙” に
    保存した方が良いんではないか、とは思っていた。

    が、そんな面倒くさい事を、即座にする気にもなれず放置していたのが
    何のはずみか、やり始めてしまったのである。
    こうなると、一気に全部やってしまうのが習性。
    100近い記事を、コピーして貼り付けコピーして貼り付け
    一体誰がこんな事をやろうと思ったんだよ私だよ誰か代わりに
    と、己を呪いながら、マウスをクリッククリッククリッククリック。

    その最中に、イヤでも目に入ってしまうんだよ、過去記事がーーー。
    「また、くだらん事を書いて・・・」 としか思えないシロモノがよー。
    しかも何度も何度も同じ事を書いているしさー。
    過去の自分と向き合うのが、これほど辛い事だったとは。

    私は自分の過去記事は、滅多に読み返さない。
    わかりやすく言うと、夜中に書いたラブレターを朝読み返すな説。
    私の場合、時間帯に関わらず、15分前に言いたれていた言葉が
    既に汚点として、歴史に刻まれてしまう事多数なんで
    過去記事を読むというのは、自傷と同等の行いなのである。

    それがコピーの際に次から次へと・・・・・。
    もう、ここんとこの天狗気分なぞ、ふっ飛んだぜ。

    そこで気付いたのが、自分の老化。
    最近の私は精彩がない、と密かに感じていて
    とうとう脳が劣化し始めて、マトモな文も書けなくなったか
    と、悲しんでいたんだが、そんな事はなかった。

    数年前の私の方も、今と劣らず大たわけ者だった!
    ここ数年、低脳を見事に維持できているらしい。
    てか、今に輪を掛けて、堂々としたバカさ加減を誇っている。

    ここにきて、自分がバカでアホでマヌケだと自覚しだしたのは
    歳を取りながら、多少は常識というものが身についたんか
    温厚になったんか、覇気がなくなったんか、客観的になったんか
    わからんが、ちょっとは変化をしているようである。
    これがわかったのは、実に有意義である。(が、受けた傷も実に深い)

    日記を書くのは、(読み返す勇気があるならば) 人生に有効かも。

  • 依存気質

    私はヘビースモーカーである。
    そりゃもう、タバコの話題は避けたいほど。

    そんな私の銘柄は、キャスターワンボックスロングタイプ。
    何をあがいとんのか、タール1mg、ニコチン0.1mgの。

    正直、タバコの味はさしてわからない。
    うちの兄もスモーカーだが、火はマッチで点けるとか
    紙パッケージより缶入りの方が風味が抜けないとか
    開封して何時間経ったら味が変わるとか、何服吸うと味が変わるとか
    どんだけ鋭利な味覚なんだよ? と、ゾッとする。
    私なぞ、キャスターにバニラが入っている事も、つい最近気付いたぞ。
    なるほど、ヌルい私が選ぶはずだ、と妙な感心をしたがな。

    しかし唯一、大っっっ嫌いな銘柄がある。
    それはキャビン。
    例えば、喫茶店内で吸ってる人がいたらわかるほど嫌いな匂いである。

    これ以外では、何の違いもわからないので
    タバコの銘柄にはこだわりはないつもりなのだが
    同じキャスターの1mgでも、ショートボックスのは不味いと感じるので
    一体何が違うんやら、ほんとさっぱりである。

    ところで、タバコを 「吸ってる」 と書いたが
    実は吸っていない事にも最近気が付いた。
    元々肺活量が少ないので、普段から呼吸がとても浅いらしいのだ。
    それで、すぐ息切れをするんだが
    そんな状態なのにタバコを吸えるんかな、と、ふと思い
    意識して深く吸って、煙を肺に入れてみたら、むせるむせる。

    どうやら私はタバコをふかしていただけらしい。
    とんだ銭捨てじゃないか、と愕然としたが
    私の場合、ニコチン中毒ではなく、タバコを吸う行為に依存しているのだ。

    だったら他の行為で代用できそうなんだが
    禁煙パイプもムダで、今のところ代用行為は見つかってはいない。

    でももし、タバコの値段が400円台になったら、きっぱりやめる。
    減らすというのは出来ない。 依存症だから。
    やめられるのかわからんが、400円台だと買えないのが現実だしな。

    自分が依存体質だというのは、タバコで重々承知しているので
    他の依存しそうな事には、極力近付かないようにしている。
    飲酒やギャンブルには、まったく興味がないのだけど
    いつ何時どういう状態になるかわからんので、警戒しているし
    もちろん麻薬関係は最注意事項に入れている。
    1回やったら人生終わりだ、という気合いの下に。

    (余談だが、カフェイン中毒ってのは聞くけど
     コーラってのも中毒にならんか?
     コーラのレシピって、数人しか知らないらしいが
     あれ、何が入っているんだろうな。)

    こういうのって、本人の資質もあるけど
    環境、周囲の人間模様が一番の要因だと思う。
    今なら事の善悪はちっとはわかってるんで、断る意志も持っているが
    ノホホンとしたアホウな若者だった頃に、周囲が麻薬をやってたら
    もしかして興味本位で手を出してたかも、という恐れはある。

    うちのかあちゃんは、そんな私の頭の悪さを見抜いてたのか
    TVで若者の麻薬汚染とかいうニュースを観る度に
    電話をしてきて、しつこくしつこく止めてくれていた。

    当時は、何でそういうニュースを私に当てはめてプレ説教するのか
    そんなに私は信用ならんのか、と憮然としていたが
    こうやってタバコの事とかで、自分を顧みて
    客観的に判断する機会を重ねてくると
    周囲が自分に忠告してくる事って、自分にとっては不本意でも
    的を射ている事が多いんだな、と、つくづく思い知る。

    自分の落ち度は、案外自分では気付かずに見逃しているもんだ。
    逆に言えば、気付いててやってるんなら、救いようがねえ。

    アホウ時代の私を悪の道に誘わなかったどころか
    いたらん事をせんように注意してくれた周囲に、本当に感謝をしている。

    タバコは私の一生の不覚であり、やめられるもんならやめたいが
    もう依存してしまってるので、そこを突っ込まれたくない。
    健康に悪いのも、周囲に迷惑なのも、ムダなのも
    全部わかっているから、見て見ぬフリをしといて、と願う。

    ここらへん、アル中やギャンブル中毒のヤツの気持ちが
    ちょっとだけわかる気がする・・・。
    普段こういうヤツらに対しては、すげえ厳しい冷徹な態度なんだが
    どのツラ下げておめえに言える? って感じだな。

    この不況の折、タバコ税が上がるのは必至なんで
    他の依存先を探さねばならん。
    この考え方が既に邪道なんだが、これが本心なんだ。