• ディスク

    世の中、リーマン破綻や汚染米騒動でおおごとなのに
    こんなくだらん記事を書いている私もどうだかとは思うが
    読んでるおめえも同じ穴のムジナだ!

    と、自分を卑下しつつの責任分散をせにゃならんほど
    どうでもいい内容なのは覚悟したな?
    いや、季節の変わり目で体調と脳調が悪くてのお・・・。

    何と言えば良いのかわからんのだが
    CDとかDVDのあの皿、ディスク
    あの裏側の銀色って、もんのすげえ威圧感があるよな。
    もう、一瞬たりとも触れちゃならねえ! という雰囲気むんむん。
    正に “銀盤” という風貌で、データが刻み込まれるにふさわしい。

    私にはそこは禁域で、触ったらデータ全消去だと思い込んで
    腰を引かせてビビりまくってオドオドと扱っていた。
    だからこそ、兄がCDをわし掴みにした時
    思わず 「ひいいいいいいいいいいっ」 と、叫んでしまったぜ。

    兄は私のあまりの反応に 「何だ?」 と、逆切れしていたが
    「それダメ! 裏ダメ! データ破壊!!!」 と
    動揺のあまりに日本語が不得意な人になってしまった。

    裏を見たら指紋がベタベタついてて、どうしたもんかと呆然としたけど
    メガネ拭き用スプレーをかけて、ティッシュで拭いた。
    この対応が正しいのかわからんのが、私の片手落ちな部分。

    兄は何が気に食わなかったのか、必死で拭き拭きしている私の横で
    「CDなんぞに気を遣わなくて良いんだよ!」 とか
    悪態をついてくれたので、いっそおめえのコレクションの
    レコード類をクレーンキャッチしたろか?
    と、見詰め合った眼差しで火花を散らせてあげた。

    ディスクの材質は何なのか知ってたか?
    私は、触っちゃいけない → あまり見てもいけない に変換されるほど
    あの銀盤に畏怖の念を抱いていたので、よくわからなかった。
    金属っぽいけど軽いんで何かの軽金属だろう、と思っていたのだが
    あれ、プラスチックみたいなものだったんだよな!

    何故それがわかったのかっちゅうと
    性格的に、PCのバックアップはこまめに取っていたのだが
    ある日それからファイルをPCに出そうとしたら
    そのDVD-RWが読み込まないんだ!
    「え?え?」 と焦って、十数枚のDVD-RWを試したけど全滅。

    数時間の格闘ののち、何かいつものパターンだが
    どういうつもりじゃ、こらあ!!!!!
    と、その使えんDVDに、ついつい八つ当たりをしたら
    バキッと割れてしもうた。 そりゃもう、あっさりと。

    いとも簡単に割れたんで、驚きおののいて割れ目を見たら
    プラスチック (?) に、シールが貼ってあるだけのシロモノ。
    金属のきの字もねえ。

    一体何をディスクに期待していたのか、自分でもわからんのだが
    とんだ見掛け倒しだった事にガックリきて、ついでにプチッときて
    読み込まないDVDを全部、やりたい放題に割りたくって捨てた。
    圧制に苦しんだ末に、クーデターを起こした民衆の気持ちが
    ちょっとだけわかったような気がした暴動だった。

    後日この話を、“文句” として専属サポに話したら
    何とかっちゅうソフトを起動させないと、DVDを読み込まない
    みたいな事を説明されたのち、えれえ怒られた。

    そういう重要事項は、最初に教えておいてもらいたいもんだ。
    私のPCの過去の記録が、この世から抹消されてしもうたじゃねえかい!
    もっとも、そのソフト名も聞いた途端忘れてしまったけどさ。

    私の中で格が落ちたディスクだが、いらないやつを
    銀色面を表にして2枚貼り合わせて、コースターとして使っている。

    それが視野に入る度に、あの乱心を思い出して不愉快な気分になるのに
    何故こんなものを別用途にしてまで使っているのか
    自分で自分の心情がさっぱり理解できない。

  • 手作りキャンドル 邪道まっしぐら

    当たり前だが、キャンドルは燃え残る。
    その姿は、芯だけ燃えてあと全残り、って量で。

    何か、あまりにも刹那的で、いわゆる “もったいない” ので
    燃え残ったロウを再び溶かし固めて、何回使えるかを試してみた。

    1回目は、火が点いてる真っ最中に
    溶けたロウをつまようしで寄せ集めて、塔化し
    そこにつまようじで穴を開け、芯をブッ挿し、再び点火
    というのを繰り返していたら、3回目ぐらいでロウが泡っぽくなり断念。
    この間、匂いに変化はなし。

    この作業で、キャンドルの芯を割り箸で固定するなどという
    クソ面倒くせえ事をせんでも、固まりかけの時に
    つまようじで穴を開けて芯を挿せば良いんじゃん、と発見!
    以後のキャンドル作りが非常にラクになるという、ありがたい副産物付き。

    これは、ピンクとブルーとイエローという、どういう戦隊物かという
    各単色のキャンドルの燃え残りを、全部同じ鍋にブチ込んで
    溶かして固めたやつの、更に燃え残り。
    いや、燃やす前に写真を撮るのを忘れてたんだ。

    燃やしては固め、また燃やしては固め、を繰り返していたら
    5回目を超えたあたりで、固めている最中に色が自然に分離してきた。

    燃やすと、少し泡が出てきた。
    固まりも遅くなったし、逆に溶けにくくなったりして
    そろそろロウがヘタってきたかな、という印象。

    これは12~3回目かな。
    記憶力に欠陥があるのに、回数を暗記などしようとするから
    せっかくの実験も台無しになってきつつある。
    何回繰り替えす事ができるか? という命題なのにーーー。

    つまようじで開ける前に、固まりかけで穴が開くようになった。
    どうもロウの凝縮力が増しているようで、固まると以前より硬い。
    耐火性まで出てきたんか、溶け方も明らかに遅い。
    もしかしてロウの何かの成分がなくなってきてるんか?

    これは、いい加減この実験に飽きてきて
    このキャンドルの扱いがぞんざいになってきた証拠写真。
    まだロウが熱い時に、型紙を剥がして置いておいたら
    地球の引力が作用してしまったようだ。
    15回は過ぎているはず。

    香りだけはないとあまりにも無意味なので、弱いと感じたら
    鍋で溶かし直す時に、アロマオイルを2滴ぐらい足しているけど
    色や新しいロウは一切足していない。

    燃えている時に、やはりロウ自体は蒸発していない気がする。
    確かに新容器に移したら、量が減っているのだが
    溶かし直す際に、鍋にくっついて残った分レベルだからである。

    ロウのリサイクルは、結構半永久的かも。
    何ヶ月も繰り返し使ってて、ロウの機能自体は衰えないけど
    色素の混合でどんどんドドメ色になっていき
    止めどころがわからず嫌気が刺し、全部を混ぜて作ったのが、これ。
    縦横4cm × 5cm 高さ7cmの巨大キャンドル。

    もう、これを溶かしたら捨てて良いよな?

    余談だが、100均でジェルキャンドルを発見。
    これを溶かしてジェルキャンドルを! と買ったが
    よく考えると、この既製品以上にキレイなブツを作れる自信がなし。

    大人しく本来の使用法をしとこう、と火を点けたが
    まっっったく匂いがしねえ!!!!!
    それどころか、部屋を出て戻ってきたら
    ビニールが焼けるような妙な異物臭が!

    さっきっから、目がシパシパする気がしてたのはこれかい!!!
    と、慌てて成分表を確認したら、メイドインチャイナ・・・。

    ジェルキャンドル発見に舞い上がって、確認を怠ったよ・・・。
    これ、溶かしてもヤバいよな。
    さすがと言うか何というか、中国製、ある意味むっちゃ安定した品質だよ。
    どこの位置で安定しているのかはさて置いてさ。

    奥の緑のを燃やしていた。
    3個も買っちゃって、もう・・・。

  • 夏の肌疲れ

    もしかして、これを初めて経験したかも知れない。

    今年の夏は猛暑だったんだが、これは熊本時代にはいつもの事。
    しかしあの時は、アルビオンなどでお手入れをしていたので
    その行程さえきっちりやっとけば、少々ザツになろうが
    肌に変化は表れなかった。

    いくら汗をかこうが、皮脂を噴出させようが
    朝晩のお手入れさえしていたら、それで済んだ。
    関西では、暑くてお手入れが辛い、なんて事もなく
    夏のダメージとは、割かし無縁の肌状態を保ってきたのである。

    ところが今年は、関西に来て初の猛暑。
    風呂上りなど、顔を洗っても汗が噴き出てくるという場面が何度も。
    お手入れ後もすぐ汗が出て、拭くと塗ったクリームなどがワヤ。

    これが普通の化粧品なら、強引に皮膚をシールドできるのだけど
    ただでさえ浸透の悪いオーガニックコスメだと
    汗を拭くのと同時に、たわいもなく取れてしまうのだ。

    それでも気にせずにいたら、どんどん肌がゴワゴワになってきて
    ファンデの乗りが、ものすごく悪くなってきた。
    キメにファンデが引っ掛からずに横滑りするし
    毛穴が開いてしまったのか、塗ってるそばから水玉模様になる。
    鼻回りなんか、ファンデを乗せて初めて気付くような皮剥けがしてるし。

    これはどうしたもんかと、えれえ悩んだが
    ザッパな私が取った方法は、水洗いのみのお手入れなし。
    皮剥けをしている部分だけは、ステロイドなしの軟膏を塗っておく。
    こんな状態だと、オーガニックの化粧水もクリームも
    いつもに増して、塗る意味がわからんのだ。

    それで、丸2日過ごした。
    肌表面は脂っぽくなるけど、内部がピキピキ乾いてる。
    これ、オーガニックコスメでお手入れをした後と同じなんだよ・・・。
    もうほんと、オーガニック意味あるんか? と激しく悩んだぜ。

    誤解を与えるといけないので、私が最近使っているコスメを書いておく。
    朝:パックス 化粧石鹸
      タウトロッフェン サンドロンフェイシャルジェル (化粧水)
      アンナ・トゥモール ピュアホワイトモイスチャージェルHR
      ロゴナ アロエ・アイジェル

    夜:オーブリー シーウェアフェイシャルクレンジングクリーム (洗顔)
      タウトロッフェン サンドロンフェイシャルジェル
      ロゴナ アルエ・アイジェル
      タウトロッフェン ローズナイトクリーム

    アンナ・トゥモールとタウトロッフェンが、私の肌になじまないのか
    このジェルとクリームは、保湿効果が感じられない。
    表面はベタつくんだけど、肌内部が乾いているのだ。
    これは、表情を動かすとよくわかる。
    肌の奥がひきつるような感触があるのである。

    で、2日間、まったく何もせずに過ごし
    このまま1週間ぐらい放置しとこうか、とも思ったのだが
    皮脂の酸化で毛穴が黒くなるのも恐いし、何より女性としての瀬戸際に
    こんな乱暴な事をしてて良いんだろうか、という不安もあり
    結局、放置は2日で取りやめに。

    心なしか、肌が少し柔らかくなったような気がする。
    日焼け止めもメイクもしないで、1日家で過ごす時には
    肌断食も良いかも知れない。

  • 米 偽装問題

    汚染米問題が不安である。
    食用にできない残留農薬がひどい輸入米や、カビが生えた古米を
    酒や菓子、果ては給食にまで流用していたという事件。

    量が多いと死ぬ農薬はともかくも
    加熱しても消えない発ガン性のあるカビなど
    本当に食の安全の根源を揺るがす事件なのだから
    国民総出で怒り狂うべき大問題である。

    特に私は米好きなので、この事件にははらわた煮えくりまくり。
    米を軽視、偽装するヤツ、おめえは日本人の資格なし!

    ・・・と、大声で叫べない事情もある。
    うちの兄が、米を食わないヤツなのだ・・・。
    だから帰国子女ってやつは・・・と、隠れて苦々しく思うしかない。

    でも米の偽装って、私の実感として全国各地でやってる気がする。
    これを言うと、「また味のわからんヤツがたわごとを」 と
    言われそうだったので控えていたのだが
    この騒動の真っ最中だから (そんなに騒ぎになってはいないけど)
    世界の隅っこで、一瞬ネチネチやって言い逃げしたい。

    そこのその米、おめえ本当は何者?

    私は、宮城県の山側のササニシキが世界一美味いと思うのだが
    米好きでもない兄が、自分が遊びたいがためだけに
    「色んなところのを食ってみるべきだろうー」 と
    あっちゃこっちゃの米をネットで探して送ってくれる。
    この前も、「普通の米の2倍の大きさの粒の米があるらしい!」 と
    興奮していたが、米でそういう遊びは正直やめてほしい・・・。

    贈り物from兄なので、そりゃもうありがたく頂くのだが
    時々得体の知れない味の米がある。

    米好きのくせに、米の詳しい事情は知らずに言うが
    例えばコシヒカリはコシヒカリっちゅう品種なんだろ?
    同じ品種でも、産地の水質や地質で味が変わってくるよな。
    ここまでは正解で良いよな?

    魚沼産がコシヒカリのNO.1ブランドなんだろ。
    魚沼っちゅう場所は、そんなに広くなくて
    真の魚沼産100%は、ほとんどないんだろ。
    ここも正解だと思うんだが、疑問はこっからなんだ。
    米も、何%以上がその米であれば、“100%” と表示できるんか?

    何でこんなに魚沼産100%に喰らいついているかと言うと
    去年送ってもらったんだよ、その幻の魚沼産100%コシヒカリを。
    ものすげえ高額だったそうな。
    さすがにドキドキしながら食ったら、味は中の中・・・。

    私がコシヒカリの価値がわからん味覚所持者だからかも知れないが
    同じコシヒカリでも、もっと美味いのもあると断言できるぞ。

    思わず兄に 「騙されてんのじゃねえんか?」 と言ったら
    何か別方向にムキになってしまい、調べまくって
    「これならどうだーーーっ!」 と
    隠れた名品と言われる、某所のコシヒカリを送ってきた。

    いや、そうじゃないって。
    問題は、偽装表示じゃないか? ってとこなんだが・・・
    と、突っ込みたかったが、とりあえず兄の名誉挽回の一品を食ってみると
    これぞ、コシヒカリでは最上級の美味さ! だった。
    コシヒカリの美味いやつは、ササニシキのイマイチの上を行く、と
    よくわかったよ。 コシヒカリも捨てたものではない。

    にしても、真の魚沼産100%が嘘偽りじゃなければ、あの程度か?
    どの分野でも、名産と名高いものに美味いものなし、か?
    一部にでも偽装しているヤツがいたら、全体がこう言われるんだよ。

    てか、兄も本気 (?) を出せば美味い米を探せるんじゃん。
    今まで (そしてこれからも?) どんだけ遊んでんだよ?

    他にも、以前に食って、おっ、ここのは美味い!
    と目を付けていても、次すんげえ不味い事が時々ある。
    不作の年だったんか? とも思わんでもないが
    どう味わっても古米なのだ。
    収穫年度も精米日も、新米なのに。
    これはどういう事だ? 偽装表示にしか思えんぞ。

    コシヒカリを親の敵のごとくターゲットにしているようだが
    もちろんササニシキにもおかしい業者はいる。
    ササニシキ100%なのに、ササニシキの味も香りもしない。
    かと言って、歯ごたえがコシヒカリでもない気がする。
    これは一体何ちゅう米なんだ? と、疑うしかない。

    こういうのも、ササニシキ100%表示でさえなければ
    味は中の上ぐらいで文句はないのに。

    コシヒカリやササニシキ以外にも、米の品種は一杯ある。
    意外な場所の意外な米が、意外に美味かったりするが
    それは米の産地としては劣等生の西日本に多い。
    逆に米どころとして有名な場所、
    特に日本海側にロクでもねえ味の米が多い。

    これは業者の数の差だと思う。
    業者が多ければ多いほど、甘い汁を吸おうと
    不良業者が混じる割合が高くなり
    消費者がそれに引っかかり易くなる、という構図のような気がする。
    元から評価の低い場所では、汁もそんなに甘くはないんだろう。

    日本全国面白い米探しの兄贈答でつくづく思うが
    米はわけわからん事が多すぎる。
    何か、どっかで誰かがいらん事をしているように思えてならない。

    いつもの余談だが、うちのかあちゃんの炊く飯は美味かった。
    何度も研ぎ方や、水の量などを教えてもらったけど
    私の炊く米は美味くはならず、私的には結構悩んでいるのに
    「私の娘なのに、どうして料理がダメなのかしらね~」 などと
    かあちゃんに高笑いをされつつも、呆れられていた。

    つい数ヶ月前に兄から聞いて知った話だが
    かあちゃんは隠居してから、旅行に行った先で食った米が美味くて
    どこの米かを強引に料理人に聞きだして
    そこの米を無理矢理に毎月送ってもらっていたのだそうだ!
    「結構高い米だったぞ」 だと。

    ああああああのクソババアーーーーーーーーーーっっっ!
    元の米が違うなど、炊き方うんぬん以前の話じゃねえかよ!

    かあちゃんがそこに素で気付かなかったのか (これは充分にありえるが)
    完璧な料理上手だという、天高い不動の座に居座りたかったのか
    今となっては真実は墓の下である。

    あ、もう彼岸だろ、夢に来て教えてくれよー。

  • タウトロッフェン

    これまたドイツのオーガニックブランド。
    ここは製法にこだわりがあって、太陽浸出法とか言うそうな。
    簡単に言うと、密封されたカメに原料を入れて
    何日も野ざらしにしとけば、原料が自分で頑張るんだと。
    アメン・ラー神の儀式のようだな。

    ・・・すまん、ロマンがなさすぎる説明になってしもうた。
    真実は自分で調べてくれ・・・。

    スターターキットやサンプルがないので、現品を3種類購入という勝負に。

    サンドロン フェイシャルジェル 150ml ¥5880

    ローズ ナイトクリーム 50ml ¥5460

    サンドロン バルサム 5ml ¥1260 (30mlは¥5250)

    サンドロンフェイシャルジェルは、化粧水。
    ジェルと言うが、ジェルではない。
    気持ちトロみがあるかな? 程度の水である。

    しかし、アルコールが凄い。
    つけると、アルコール臭で毎回ムセるほど。
    成分表の2番目にエタノールが書いてあって
    私は愚鈍肌のくせに、アルコール系にだけは弱いので
    大丈夫かなと心配だったが、案の定唇のとこがピリピリする。
    もう、明らかに肌に合わない、って感じたが
    この値段のものを廃棄できる身分にはほど遠いので
    何とか騙し騙し使い切ろうと、ちょっと苦労している。

    保湿力は、単なる水の他のオーガニック化粧水よりは
    使ってるという手応えがあり、瞬間だけしっとりする。
    しかし、すぐ乾いてパサパサになってしまう。
    このアルコールの強さは、日本メーカーなら拭き取り用になると思う。

    ローズナイトクリームは、夜専用の保湿クリーム。
    匂いはバラだけど、そう強烈ではない。
    ベタつきは、他のオーガニックメーカーのローズクリームよりは
    少ないけど、肌に乗せてもまったく伸びない。
    しょうがないので、クリームを擦り合わせた両手の平を
    押さえるように顔に当てて、何とかクリームを顔全体に乗せているが
    ここまで伸びないクリームも初めてだぜ。

    保湿力は普通かちょい劣る。
    正直、何の効果も感じられない使い心地。
    なのに、使いたくなる不思議な魅力がある。
    この伸びの悪さが、いらん添加物を使ってない証拠かも、とかね。

    サンドロンバルサムは、昼夜いつでも使えるので追加保湿用に。
    バルサムとは、英語で言うところのバームで
    ワセリン系塗り薬のような使い心地である。
    ものすごくベタつくが、伸びはいい。
    匂いは柑橘系で、ちょっと強め。
    そこいらの純オイルよりも保湿力はあると思う。

    伸びないローズナイトクリームに、サンドロンバルサムを混ぜたら
    何とか伸びるようにはなるけど、ベタつきもひどくなる。
    と言うか、クリームの意味がまったくわからんようになる。
    クリーム、いらなくねえ? って気分になるのだ。
    バルサムは単体で薄く塗るか、部分的に使う方が良いと思う。

    よって、どうもクリームより、こっちの方が効果があるような気がする。
    夜の保湿目的には、クリームよりこっちの方を選ぶべきかも。
    メイク前にも塗ってみたけど、肌にツヤが出るので
    そういうメイクには向いている。

    タウトロッフェンのローズシリーズで
    バルサムだけがサンドロンよりローズの方が値段が高い。
    本当のローズの香料は、えれえ値が張るので
    バルサムにはマジで良い成分を使ってるんかも知れない。
    とすると、タウトロッフェンは純オイルとバルサムは期待できる。

    悪口ばかり書いているけど、これが実際の使い心地である。
    ただこのメーカーの製法は、何か肌に良さそうと思わせ
    使い心地は悪くても、継続して何年か使い続けたら良さそう
    という希望が持てる作りをしている。

    この夢見が化粧品を使う上で、一番大事なのだ。
    というまとめでどうかな?
     
     
    タウトロッフェン サンドロンバルサム 30ml

    タウトロッフェン サンドロンバルサム 30ml
    タウトロッフェン ローズ オイル 100ml

    タウトロッフェン ローズ オイル 100ml

  • クリーニング

    服のクリーニングに気を付けだしたのは、結婚後だった。
    それまでは何の気なしに、テキトーに出してて
    破損などのトラブルもちょくちょくあって
    こんなものかあ? と、ノンキに泣き寝入りしていた。

    その意識が変わったきっかけは、純熊本人の友人が
    「なくなっても構わない服は、あそこ (安い店) に出すけど
     大事な服は絶対にここに出す。」 と、言ったからである。

    郊外の一軒家に移り住んでから、クリーニングをどうするか困っていて
    友人の助言を頼りにその店に電話をしたら、集配に来てくれると言うので
    うちのクリーニングは全部そこに頼む事にした。

    そこのクリーニング店は、ものすごく値段が高い。
    5万円チケット10万円チケットの世界である。
    最上級仕上げなど、ワンピ1枚で1万2千円したのは驚いた。

    しかし担当のおやじが親切で、クリーニングの知識などを
    あれこれ伝授してくれ、トラブルも1回もなかったので
    あそこに頼んでいた経験は、私にとってはムダではなかった。
    仕上がりも明らかに他店とは違って、キレイになってたし
    セーターの毛玉も全部取ってくれ、服の補修もサービスでしてくれてた。

    おやじ相伝の知識は、暑いので脳が動かず今はあまり思い出せないが
    しつこく言われて、今でも守っているのが
    「クリーニングに出したものは、戻ってきたら必ずすぐ!袋から出し
     1週間ほど陰干しをしろ。」 って事。
    布についている薬剤を蒸発させるのが目的だそうだ。
    ビニールを外さないと、その薬剤で布が変色変質する恐れもあるし
    本来人体に影響はない薬品だけど、ビニールハウス状態で蒸された場合
    どう濃縮されるかわからんので、かぶれてしまうなどの危険もあるらしい。
    また、強い薬剤を使っている店もあるので
    アレルギーやアトピーの人は、店選びも慎重にすべきだと。

    関西に移り住んでからは、永久進行形な貧困にあえいでいるので
    駅前の安いクリーニング店を利用していたのだが
    そこの仕上がりは、キレイになったとは思えず
    しかも目に沁みるものすごい薬品臭で、いくら貧乏とは言え
    こんなズサンな仕打ちを、持っている服にして良いものか
    トラブルがあっても、服を買い替えるのはキツいし、と悩んでいた。

    周囲に訊いても 「気にしていない」 以外は、「自分で全部洗う」 とか
    「クリーニング店は信用してない」 とかいう意見ばかりで
    こっちにも、“自分でドライクリーニング” を勧めてくる始末。
    関西、一体何があったんだ?
    一応、服のドライクリーニングの方法を調べてみたが
    この一番信用ならん自分に服の処理を任せるなど、そんな勇気は出ず。

    結局ネットで、クリーニング店の口コミやHPを調べまくり
    この2店のどっちか、まで絞り込み
    片方は1時間半以上掛かりそうな遠方で、治安にも不安がある地域なので
    もう片方に決めたのだが、こっちもやはり1時間近く掛かる場所。

    その地域には、そのクリーニング店にしか用事がなく
    交通費もバカにならないし、ちょっと割高な値段だし
    1回につき服2~3着しか持ち歩けないし、と
    デメリットも多いのだが、そこを候補にした理由は
    HPで、クリーニングに対する愛と信念を感じたからである。

    行ってみたら、家族で全部やってる小さな店だったけど
    感じも良く、ここならトラブルがあっても諦めもつくだろう
    と思えたので、そこに頼む事にした。

    カードに住所を書いたら、遠方なのでえれえ驚かれて
    「何でうちに???」 と訊かれたので
    すんげえ調べて信頼して賭けたのだと言う、決意表明をしておいたから
    向こうに激しくプレッシャーを与えたかも知れない。

    仕上がりは、熊本にいた時の高級クリーニング店と似たような感じ。
    ちゃんとキレイになったのがわかるし、薬剤の臭いもしない。
    私の選択は正解だったな、と満足している。

    たかが服のクリーニングに、遠方まで出かけるなど
    酔狂もいいとこだろうけど
    持ってる物に執着する性格なので、これも仕方のない事。
    でも、くだらんとこに金を使う貧乏人って手に負えんから
    自分の感覚が正常なのか、不安も大きい。

  • 人生相談 10 結婚を渋る彼氏

     <相談>

    私は今、1年付き合っている彼氏がいます。
    年はふたりとも30代です。 結婚のことも普通に考える頃です。
    なのに…彼は、”今はまだいい” ”将来想像できない”
    ”結婚に対して強い意志はない”などなど。
    聞いてて頭にくることばかり言うんです。
    これは、彼の両親が小さい頃、離婚をしていて
    結婚に対してあまり良い印象を持っていないっていうのもあるみたいです。
    でもだからと言って、このままでいい訳ないですよね?
    じゃあ、何のために私達付き合ってるの?って聞くと好きだからって。
    何なんだよ、それ。都合良過ぎ。
    ズバリな意見お願いします。

     <回答>

    ・・・また、ジャンル “恋愛” かーーーーーーーーっっっ!!!
    おめえら、私に対して恐れがなさすぎ!

    ズバリな意見・・・、背中を押せと言う事だな?
    おめえの疑問は、こういう事だよな?

    「彼氏は結婚に良い印象が持てないのよね?
     私との結婚だとしてもなのね?
     私を信頼しきれないし、私の気持ちも考慮できないのね?
     それ、普通に考えれば、私は “遊び相手” になるんだよね?」

    この疑問は、“彼氏に重要視されてないっぽいのがイヤ” なのか
    “結婚してもらえないのがイヤ” なのか、どっちだ?
    おめえがおめえに正直に訊け。

     ・ 自分は、結婚自体をしたいのか?
     ・ その彼氏じゃないと絶対にダメなのか?

    私にはその彼氏の付き合う姿勢って、、20代前半レベルにしか思えない。
    飯食って遊びに行って、それが楽しい相手だから好き、って事じゃねえの?
    交際のおいしいとこ取りだけで
    50代60代もやっていけると思っているんだろうか?

    もし、その彼氏じゃないと絶対にダメ、と思えるのなら
    今流行りの、“縛られない付き合い” みたいなんを受け入れるしかない。
    好きでそうしてるのなら個人の自由で良いけど
    私はそういう考え方じゃないんで、放し飼いをされるのはかなり辛い。
    何より、彼氏とのそういう感覚の違いって
    他の色んな場面で障害になりそうで
    ずっと付き合っていくには、正直不安が多すぎる。

    私的に交際は、男女関係なく相手に対する責任を背負う事だと思うから
    結局、結婚を前提に考えられない考えない相手とは無理なんだけど
    20代後半からの女性の大多数はそうだよな。
    子供が欲しいなら、年齢制限もあるもんな。

    彼氏にはトラウマがあるかも知れんけど
    それで、おめえに対する責任感まで持たなくていい理由になるわけ?
    てか、結婚に良い印象を持っていない、って
    付き合っている相手にすんげえ失礼じゃねえ?

    私の恋愛観だと、こう思う。
    しかも何か深読みして、むっちゃムカついてきた。

    もし私と同じ意見なら、彼氏にこう言うしかなくねえ?
    「私は結婚をしたいんで、それをあなたが嫌だと言うなら
     お付き合いを辞めようと思います。」

    今回のおめえの相談って、どっちが折れるか
    の、2択しかないような気がするぜ。
    こっちが折れたら、相手の決断待ちの “自由恋愛” だろ。
    もしこっちの説得に同意してくれたとしても、その後何かある度に
    「だから結婚なんて」 と言われそうな気がしねえ?
    彼氏が生まれ変わったように考えを変えるって、ありえるか?

    話し合いによっては、さっさと見切りをつけた方が良いと思うがな。
    この類の揉め事って、ズルズルなし崩しに時を浪費してしまうぞ。
    結婚したい未婚30代だったら、とてつもなくムダ遣いじゃねえ?

    で、これを読んでる男性諸氏の中には
    「ええーーー? 交際 = 結婚 なんて
     面倒くせえ or うっとうしい or 重い じゃん!」
    と、お思いの方もいらっしゃる事でしょう。

    が、何も付き合ってすぐ結婚しろ、と言っているのではない。
    一緒の老後を夢見るほどの、真剣さで付き合いたい
    それで破局を迎えたら縁がなかったっちゅう事で、という話。

    そういう覚悟がないヤツは、同じく覚悟のないヤツと付き合うべき。
    と言う事で、きっちり住み分けをお願いしたいもんだ。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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  • 人生相談 9 別れた彼女とのヨリを戻したい

     <相談>

    自分今年齢は22です。
    6月に彼女が出来ました。 彼女は28で、同じ職場です。
    が、一月でふられました…。原因は俺にあります。
    この彼女が人生初の彼女でした。
    職場の2年前に良いなって思ってて
    今年に入って同僚とかなりの協力の下、
    付き合う事ができたんです…が、俺最低なんですが
    この時多分本当に好きじゃなかったんだなって今は思います。
    嫌われたくない一心で色々気を使ってたんですが、
    恋愛経験皆無の俺はとても子供で、
    逆に彼女の嫌なことを知らず知らずのうちにしてしまってました。
    多分、協力してくれた同僚も俺の姿を見てて幻滅してると思います。
    今思い返すと俺自身から見ても最悪だったなって…。
    本当に好きか解らず付き合って女々しい行動ばかりしてて、
    そりゃふられるわなって自分でも解るくらいしょうもなかったです。
    けど、別れる時にやっぱり本当に好きだったんだなって気付いたんです。
    俺もっかい惚れさせられるよう努力するから!とか
    お前がいたからここに残ったとか、すげー重い言葉を吐いて別れました。
    しょうもない男です…。
    んで今現在仕事の事以外じゃ話さないし、ホント他人も他人状態です。
    彼女の誕生日がもうすぐなんですが、
    その時までになんとかアクションを起こしたいのです。
    んが、誰にも今のとこ相談してません…。
    別れたときに、今度は一人で頑張ろうって決めたんですが、
    なんも思い付かないし、キッカケも掴めない。
    仲の良い同僚に相談するかもすげー迷ってます。
    その同僚にも正直どうしようもない奴みたいに思われてるかもしんない。
    けど今のままじゃ前に進めないし…。 何か意見を頂きたいです!

     <回答>

    また恋愛相談かっっっっっ!!!
    ここのブログを読んでて、なおかつ私に恋愛相談かっっっっっ!!!

    結論から言うと、ヨリを戻そうとするのはおやめっ。
    おめえが前に進めないのは、自分だけの問題で彼女には関係ない。
    彼女はもう先に歩いているかも知れん。
    進む人の足を引っ張るハメになりかねんような事はするな。
    おめえの未練や都合で、また彼女を振り回したいのか?

    彼女に対して何をしたんかはわからんけど
    自分勝手で人間関係を壊すのは、その年齢じゃよくある自爆だし
    愛がどういうものか、真っ最中には目がくらんでわからないし
    失くした後で大事さに気付く事も定番プレイだ。
    人は誰でも、そういう失敗を繰り返して学んで、大人になるんだ。

    彼女はおめえの人生の、ひとつの通過点なんだよ。
    おめえも彼女の通過点だ。
    舞い上がった気持ちも、醜い嫉妬も、ときめきも、後悔も
    色んな事を経験させてもらっただろ?
    そこに感謝して、きっちり復習をして頭に叩き込め。
    彼女の存在を自分の中でどう活かすかは、おめえ次第だ。
    付き合った事自体をムダにするな。

    これを自覚して、自分のケツは自分で拭う覚悟をしろ。
    これは、苦しみも寂しさも全部ひとりで消化するって事。
    でも、最初から最後まで孤立せえって事じゃないんだ。
    「自分で頑張る!」 と思ってて、人から意外な厚意を受けるのと
    最初から 「誰か・・・」 と思って頼るのとでは
    同じ助けてもらうのでも、全然価値が違う。
    こういうちょっとした心掛けの違いで、人間性に差が出るものなんだ。

    で、その覚悟ができたら、彼女に話せ。
    付き合ってた時のお詫びとお礼を。
    そして今後は同僚として努力をしていくと伝えろ。

    彼女に対する愛だの言ってはいけない。
    そういう気持ちは、彼女を陰ながら応援する事で示せ。
    邪心のない思いやりは、相手に絶対に伝わるから。
    その時に彼女に愛が残っていれば、関係に変化が表れるかも知れん。
    ただしそれをアテにするという、浅ましい気持ちは持つなよ。

    フラれたおめえにできる事はこれだけだ。
    決して、彼女に執着するな。
    他にも友人を増やして、恋心を彼女限定にするな。
    それがフラれた側のモラルだよ。
    ここを勘違いして、深追いをするのがストーカーなんだ。

    恋愛は、ひとりではできない。
    でもプライドがある愛なら、ひとりでも持ち続けられる。
    こんぐらいの気合いがあるなら、逆に人から愛をもらえるようになる。
    “惚れる惚れさせる” ってのは、そういう事だと思うぞ。

    じゃ、最後にババアの罵倒を。
    20代前半で最終恋人を限定するなど
    もったいねえ!!!!!!!

    愛だ恋だも大事だが、一番色々と遊んで学んで経験を積める時期なのに。
    そうやって上げたスキルは一生の財産だぞ。
    自分をLVUPすると余裕ができて、結局人も引き寄せられる。

    失って初めてわかる大切さがあると身に沁みたろ? 若さもそうだぞ。
    若い時に何をやってたかで、年老いた時の味も変わるってもんさ。
    もちろん取り返しは利くけど、いらん遠回りになってしまう。

    こうやって、忠告してくれる大失敗先輩のババアがいるんだから
    素直に耳を傾けて、私の二の舞は踏むなよ。

    PS.おめえは私をB型だと思っているようだが
       私は何故か O 型 なんだよ!
       しかも信じられない事に、母性に満ちたカニ座だ。
       占いの精度などこんなものだという良い証明だな。 ふん

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  • 九州のお付き合い

    08.9.3の九州男児の妻や彼女 で
    彼女としての立場で遭った事をグチったが
    それ以外の立場じゃどうだったろう? と、思い出してみた。

    兄の友人たちはよくうちに来るし、兄も行く。
    たまに奥さん連れで来る事もあるが
    飯屋や飲み屋に行く事も多いようなので
    この行き来の度合いを見ると、家庭的にどうかな、といつも思っていた。
    しょっちゅう出掛けている夫って寂しくねえ?

    行き来して飲む傾向は、田舎に行くほど多くなる。
    私は男性は毎晩飲酒するものだと思い込んでいたので
    関西人の飲み会の少なさや、何かないと飲まないという男性がいる事に
    激しく驚いたものである。
    田舎って飲めないと、「男のくせに」 という風潮で
    酒豪は自慢になっているのも、飲酒に拍車をかける原因であろう。
    都会はそれがなく、自分のペースが守れる。

    酒の話はおいといて、兄の友人たちは母や私と話してくれる。
    うちの家は、“その場にいる人がわからない話はしない” という
    ごく当たり前のルールがあって
    お客メインで家族皆で話す事になっていた。
    (酔っ払いが来た時は、それが逆にやっかいなんだが)

    父の飲み仲間は酔っ払いが多かったので論外だが
    兄の友人たちに疎外感を感じさせられた事はなかった。

    兄の友人たちは職種も様々だが、元彼とその仲間たちとは
    同じ九州男児と思えないほど、女性に対する気遣いがあった。
    それでも田舎在住になるほど、頭が固くはなっているが
    皆、自分の奥さんは恐い存在だったようだ。

    これはどういう違いなんだろうか? と考えていたが
    ひとつ決定的な違いが見つかった。
    兄の友人たちのほとんどが、進学で大都市で過ごしているのだ。
    兄の友人でも元彼と周囲でも、九州から出た事のないヤツほど
    ロコツな男尊女卑になっている気がする。

    もしかして、これが答かな?
    だったら話は終ったも同然だよな。
    何だー、そういう事だったんかーーー。

    すっきりしたところで、うちの正月の話でも。
    御節というのは、主婦が正月に休めるように、という話があるが
    それは絶対にウソである。

    うちの家は正月早々挨拶客が多く、いつもに増して
    かあちゃんはテンヤワンヤだった。
    1日に何組も、客が入れ替わり立ち代りやってくるので
    御節も5段のみ作れば良いってものではなく、補充を山盛り用意し
    その上に他につまみや軽食なども用意しなければならず
    正月中、ずっと台所の住人になっていた。

    私の飯の世話まで手が回らないので
    部屋で駄菓子などをかじってしのいでいたもんだ。(手伝えよ!)
    だから正月は飢える時期というイメージしかない。

    隠居して熊本に引っ込んでからは、客もまだ少なくなったので
    デパートの出来合い御節を注文して、そこはラクが出来たようだが
    それでも年始の挨拶客はいて、しかも今度は田舎と違って
    子持ち客が増え、そいつらが無邪気にうるさい事うるさい事。
    実家には私直伝のゲーム機とソフトがあったので
    より一層伸びやかに楽しんでもらえたようである。

    で、とうとうかあちゃんは、「もう疲れたわ・・・」 と
    パトラッシュに哀願するネロのようにつぶやいて
    かあちゃんの従姉妹と連れ立って
    年末年始は、熊本市内のホテル住まいになってしまったとさ。

    田舎って、何かかんか理由をつけては飲み会をするが
    理由がなくても飲むくせに、何を正当化しようとしとんのやら。
    飲み会など、女中になる女性にはえれえ迷惑なんだよな。

    あと冠婚葬祭。
    台所は女性たちの権力争いの修羅場と化している。
    男性たちは、ケツに根が張ったように動かず飲み食いするだけ。

    ところで、そういう場では私には毎回ごく自然に
    不本意な役目が割り振られていた。
    オヤジどもに次々に呼ばれ、横に座らされてお酌・・・
    と、キレイどころならば普通はそうなるはずなのだが、違う。
    説教されるのだ。 次々に、そりゃもう口々に。
    飲んでない時はまともでちゃんとした人なのに、と嘆きたくなるような
    酔っ払いの的外れな論理を延々聞かされるぐらいなら
    台所でネギでも切ってる方が、よっぽどラクだったぜ。

    大人になったら、この役目も代替わりする、と信じていたが
    いい加減大きくなったのに、これ以上大きくなれないのに
    相手も同等に年を取ってるせいか、いつまで経ってもガキ扱いである。
    年齢で言えば、正真正銘のガキが台頭してきているのに
    何でそっちにタゲ変更してくれないんだ?
    てか、若いもんまで一緒になって、何を波状攻撃状態してるんだよ?

    あっ、もしかしてこれがイヤだから、女性たちは台所にこもるんか!
    「これ持っていって」 の何気ない配膳指示は、生け贄のワナか!!!
    それとも逃げる機会は一瞬で、それを逃したら
    係は固定してしまうものだったんか、ああ、ウカツだった・・・。

    説教されて当然の人格だとか、要領が悪いだとか
    自分では認めたくないので
    説教の宿命の星みたいなもんでも持って生まれたのだろうか?
    と、悲劇のヒロインぶってみる。

  • 九州男児の妻や彼女

    九州の家庭での “客” 関係は、女性にとっては最悪の事態である。

    うちの実家は客が多く、常にかあちゃんは召使い & 酌婦状態だった。
    田舎ってのは、狙っとんのか飯時に平気で立ち寄る人が多い。
    しかも朝昼晩3食どれも気が抜けない。

    料理屋じゃねえので、飯ってのは普通どこも
    家族の分しか用意しないものなので
    客が来ると、かあちゃんはまだ手を付けていない自分の分を
    そっと台所に持って行き盛り付け直して、客に出すのである。

    何故かいつも直前の皿が並んだ頃に来るので、間に合うんだが
    もしかあちゃんが自分の分に手を付けてしまっていたら
    新しく料理を作らされるハメになる。

    かあちゃんは料理上手だと評判だったので
    そういうヤカラが多かったのだろうが
    そいつらの家でも、飯の用意をしているだろうに
    「食ってきた」 で済ませていたのだろうか?
    どの方面で想像しても、最悪な夫だよな。

    これが夜ともなると、6時7時に来て12時1時まで飲む。
    客間もあるのだから、そっちに行けばいいのに
    居間でドンチャンやるので、かあちゃんはTVも見られず
    酔っ払いのたわごとを愛想良く聞き続けなければならない。

    私は子供部屋に避難すればいいけど、うるさくて眠れない。
    酔っ払いがいかにくだらん事しか言わんのかは、その時に学んだ。
    お陰で私は今でも、酒好きが大っ嫌いである。

    いくらタダ酒が飲めるとは言え、あの酒乱のとうちゃんのとこに来るなど
    飲めれば何でも良いんだろうか。
    よく口ゲンカの罵り合いに発展していたし
    とうちゃんが寝ても、居続ける客もいたのが信じられなかった。

    このように、うちは昼は飯屋、夜は居酒屋状態であった。
    手伝いもしないガキで、遠目に見ていただけの私でも
    その図々しさにはイライラさせられたものだ。

    不思議なのが、上がりこむ客はいつもひとり。
    2人目がやって来た時は、「ああ、先客がいたか」 と帰って行く。
    うちに真の客や泊り客がある場合は、誰ひとり来ないし
    突然の客の間では、連絡網や暗黙のルールでもあるんかいな?
    だったらその前に、「飯時にアポなし訪問するものじゃない」
    という一般常識を身に付けてもらいたかったぞ。

    とうちゃんもかあちゃんも、その非常識さはわかっているものの
    うちは仕事関係でそこに住んでいる “よそ者” だったので
    「これも田舎の付き合いだ」 と、覚悟を決めていたようである。

    ガキの頃は、かあちゃんの苦労は 「大人は大変だな」 という
    他人事だったのだが、九州産の彼氏が出来ると
    その災いは私にも降りかかるようになってきた。
    この時に感じた怒りは、この温厚な私でも相当のものだった。

    うちに遊びに来て、茶を出しの酒を出しの飯を出しのさせられ
    で、会話は全部彼氏との内輪話で、私には入れない。

    自分の客や友人にしか、そういう事はしたくねえよ。
    うちに来るのなら、まず私と友人になれよ。
    うちは飯屋じゃねえんだよ!!!!!

    これを彼氏に言うと、「仲良くなるのには時間が掛かるだろ」 だ。
    じゃ、相手が心を開くまで、私はずっと給仕かよ?
    しかも相手は手ぶらで来て、何の努力もせず
    私を友人と “認めてくれる” まで?

    これ、私には耐えられない事だったんだが
    これをしないと、彼氏の友人たちには評判が悪くなるんだと。
    そういう見栄には付き合ってられないので
    よく彼氏とはケンカになっていた。

    ちなみにな、この彼氏の時の思い出で
    街中で彼氏と歩いてて、彼氏の同僚にバッタリ会ったんで
    挨拶をして、愛想良く隣でたたずんでたんだが
    相手の紹介も私の紹介もしないどころか、怒られたぞ。

    「女がでしゃばるな!
     他のヤツの彼女は、こういう場合
     知らん顔してどっかに行くぞ、気が利かない!」 だとさ。
    私の存在は会社では知られていたので、隠したいとかじゃない。
    世界が違う人種っているんだ! と、この時に知ったぜ。

    こういう極端な例の彼氏はひとりだけだが
    よくいたのが、“とりあえずは気を遣う” ヤツ。
    ジュースとかの土産を持ってきて、たまに話し掛けたりしてくれるが
    いかにも付け足しで、こっちは全然楽しくない。

    おまけに、しょっちゅう来る。
    そんでねずみ講方式に、友人の友人とか
    どんどんバラエティ豊かな集まり方になってくる。

    これもある意味行きつけの飲み屋って感じで、私は店員。
    頼むから、本当の飲み屋に行ってくれ。

    こういう事もあって、うちは彼氏の友人は出入り禁止にしたので
    彼氏友人の間ではすげえ評判が悪かったらしいが、知った事か。
    私の友人が来たら、彼氏はそこまで気を遣うのか?
    茶を出してくれるか? 飯を作ってくれるのか?

    こういうとこだけ、男女平等を唱えてるが
    自分の被る迷惑の前では、主義主張など海の藻屑だぜ。
    男尊女卑でいてほしかったら、それなりの行いをしてくれ。
    被害を受ける女性が多かったから、平等論が出るんじゃん。
    フェミニストにならないだけ、まだありがたいと思ってくれよ。

    彼女に尽くされているとこを見せびらかしたい、という
    若者の見栄で、結婚したらまた状況は違うのかも知れないが
    こういう支障があったのは、九州出身の彼氏とだけで
    それもほぼ全員がこれを望んでいたので
    地域による意識の違いというのは存在すると思う。

    東京にいた頃の彼氏の友人とは、友達付き合いができてたから
    よく一緒に遊んでたし、うちにも呼んでたけど
    同じ感覚で九州でそれをしたら、単なる彼氏の付属品扱いでしかなく
    それにムカつく私は、九州にはふさわしくないんだろう。

    どうも九州人は、タイプが真っ二つに分かれている気がする。
    男尊女卑をナチュラルに言動するヤツと、しないヤツ。
    尊側の男性がそれを主張するなど、尊に値しないと思う。

    こういう事を言ってる自体、私も傲慢なのかも知れないが
    九州から出ると、こういう事を微塵も感じずに済むのは何故だろう?

    都会は実に居心地が良い。

    関連記事: 08.9.4 九州のお付き合い