• 継母伝説・二番目の恋 73

    式は終わったが、まだまだ仕事は残っている。
    各国の王族や国内貴族、その他あちこちからの祝い品の目録を確認し
    “後々の付き合い方” の方針を決めるのである。
     
    出世欲がある者にとっては
    堂々とワイロを贈る事が出来る、このような
    滅多にない機会を逃したくない。
     
    公爵家の娘にとっては、この目録は
    国内の貴族事情が一目でわかる、表のようなものであった。
     
     
    あら、あの子爵、頑張ったわね
    家宝にしてもおかしくない宝石だわ、これは。
     
    公爵家の娘が積み上げられた目録を、興味深く見ていると
    王家の財務管理人の、困った様な声が微かに聞こえてきた。
    「・・・これは、もう返事をしたのですかな?」
     
    財務管理人から目録を見せられた書記は、首を振った。
    「いえ、これはさすがに王さまの指示を仰がないと・・・。」
    後ろに公爵家の娘が立っているのに気付き、ハッとするふたり。
     
    「あたくしに聞かれたくない事かしら?」
    「い、いえ、お妃さまに秘密など・・・。」
    「その目録を。」
     
    仁王立ちで手を出す公爵家の娘に
    促すように、財務管理人は書記を見
    書記はジワジワと、震える手で目録を頭上に掲げる。
     
     
    これは、あのベイエル伯爵からの祝い品ね。
    ・・・山羊を26頭?
    公爵家の娘の脳裏に、あの山羊の紋章の指輪が浮かんだ。
     
    考え込む公爵家の娘に、財務管理人が慌てて言い繕う。
    「ベイエル伯爵さまは、この山羊だけではなく
     他にも立派な品々を多数贈ってくださっているので
     失礼には当たらないと思うのですが・・・。」
     
    公爵家の娘は、家臣を不安にさせる思案を止めた。
    「ええ、家畜や珍しい動物を贈るのは不思議ではないわよね。」
    ニッコリと微笑んで、その場を立ち去ったが
    心にモヤモヤとしたものが漂っている。
     
    何かしら、この不愉快さは・・・
    公爵家の娘は、部屋に戻ると叫んだ。
    「ファフェイ!」
     
     
    部屋の角の天井の板がガタガタとズレ、そこからファフェイが顔を出した。
    「・・・ここに。 フヒヒ。」
     
    公爵家の娘は、ファフェイが降りてくるものと思っていたが
    ファフェイは顔を出したまま、動かない。
     
    天井隅と部屋中央のソファーとの、えらく距離のある見つめ合いに
    公爵家の娘はシビレを切らせた。
    「・・・何をしてるの・・・?」
     
     
    「降りるのは一瞬でも、上るのは大変なのでござる。
     短い会話だけなら、ここで済ませたいでござる。 フヒイ・・・」
     
    「・・・気持ちはわからないでもないけど
     今日はちょっと込み入った話だから、降りてきてほしいわ。」
     
    本来なら主君を見下ろす事は、あってはならない無礼。
    しかし、珍しく公爵家の娘が思いやってくれているのを感じ
    ファフェイは素早く飛び降りてきた。
     
     
    ブワッと舞うホコリに、公爵家の娘が怒る。
    「おまえ! このホコリとあのズレた天井板をどうするのよ!」
     
    ファフェイが椅子に乗り、火かき棒で天井板を戻しながら、詫びる。
    「すまぬでござる。
     でも、近年この城に忍んでいた者はいないでござるよ。
     天井裏はホコリが積もり放題でござる。
     良かったでござるな、安全で。 フシュシュシュシュ」
     
    「おまえ、これからもそういう忍び方をしたいのなら
     天井裏の掃除をしときなさい。」
     
     
    公爵家の娘は咳き込みながら、床に落ちたホコリの言い訳を
    召使いたちに何と説明すれば良いのか、悩まねばならなかった。
     
    黒装束が真っ白になっても気にしないファフェイは
    神経質そうに見えて、案外、図太い性格らしい。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事: 継母伝説・二番目の恋 72 13.1.25 
          継母伝説・二番目の恋 74 13.1.31 
          
          継母伝説・二番目の恋 1 12.6.4 
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  • 巻きスカート

    冬はババアの味方。
    老けて見える原因No.1の、顔のタルんだ下半分をマスクで隠せば
    結構な若作りファッションが出来る!
     
    ああ、でも寒さで頻尿になるから、外出は面倒だな。
     
    結論: もう死ね
     
     
    私はパンツ、ファッション用語で言うところのズボン派である。
    スカートは冠婚葬祭以外では、はかない。
    形は美しいんだが、細すぎるんだよ、足が。
    バカモノ! 別に今そこまで不幸じゃないぞ!
     
    そんな私が、巻きスカートを買ってみた。
    と言うのも、スパッツを買ったは良いが
    気恥ずかしくてはけないからだ。
    バカモノ! レギンスもトレンカもババアが着ればスパッツ!!!
     
     
    そしてババアは物を捨てられない生き物。
    ただでさえ私は、“実用品” 主義。
    使えないものが家の中にあるなど、貧乏人の風上にもおけない。
     
    このスパッツな、ステテコにも流用出来ないような
    タルミ寄せデザインなんだよー。
    どうにか活用できないか、と考えあぐねていたけど
    1枚ではこうとするから、気恥ずかしいんであって
    腰巻きでもすりゃ大丈夫だろ、と思ったのだ。
     
    980円のスパッツを活かすために1980円の投資をする
    これぞ、Theバカの作戦!
     
     
    で、はいてみたんだが、これがどうも似合わない。
    なーんか、モッサリしてるんだよ。
     
    人に、どうかい? と聞くと、必ず 「可愛い」 と言われる。
    と言う事は、似合ってないという事だ。
    だって私は可愛いタイプではない。
    ブサイクなので、“格好良い” を目指しているのだ。
     
    ああ・・・、でもブルテリアだって可愛いと思われるもんな。
    あっ、今ものすげえ自爆をした気分!
     
    とにかく可愛いかどうかじゃなく、すっげースタイルが良く見えるかどうか
    それが私にとっては大事なのだ。
     “すっげー” じゃないと、着る意味がないから!
     
    良いじゃん、ひとつぐらい自信満々でも!!!
    他に何ひとつ褒められた人間じゃねえんだからよお。
     
     
    それなのに、腰巻きにスパッツが似合わない・・・。
    足の形は相変わらず良いのに何で?
    試しに足首を掴んでみたら、数年前までは指が回って付いたのに
    それが数mm隙間が空いている。
     
    これが太ったゆえならまあ良いのだけど
    ものすごく厳しく観察してみたら
    どうもタルんで、足首に肉が落ちてきたようなのだ。
     
    & 道行くレギンス女性を見ると、生地にシワがよっていない。
    こ れ か !
    細い足の弱点、発見!!!
     
    そんで昔はストッキングとかのシワが気にならなかったんで
    年老いて、微妙に全体的にタルんできてるんだろう。
     
    ああ・・・、ナイスバディー、年齢に敗北・・・。
    ガックリ・・・。
     
     
    ところで話は変わるが、レギンスは股見せオッケー?
    1枚ではくからオッケーだと思うんだが、この感覚に自信がない。
    というのも、私はパンチラを気にしない女だからだ。
     
    学生ん頃も、制服のスカートが風に舞い上がって
    皆がキャアキャア言う中、私ひとり平然としていたさ。
     
    だって陰部を隠すためのパンツだろ?
    それが見えて、何で 「キャア!」 だよ?
    だったら、そのパンツを隠すためのスカートも
    見られたら 「キャア!」 になっていくんじゃねえんか?
     
     
    ああ、わかってる。
    年老いてから、そこらへんの羞恥心が理解できたさ。
     
    チャック閉め忘れとかは、確かに恥ずかしい。
    でも、風で舞い上がる構造の服でのパンチラは事故だろ。
    ミニスカは、当然 「私の体を見て!」 という気概だよな?
     
    うん、今はもうわかってる。
    男性の性欲は、女性とは違う事を理解してる。
    だからパンチラはしちゃなんねえ、と思うようになった。
     
     
    “恥ずかしい” とは、正直思えてないんだが
    とりあえず、いやあん と隠しておくよ。
     
    ただでさえババアなんで、喜ばれるどころか
    相手の胃の動きに変調をきたしかねないしな。
    (スパッツがアウトだったんで、とことん卑屈になっている。)
     
    では、レギンスの股見えはどうだろう???
     
     
    これ、人に訊いたら、男性は恥ずかしいという意見で
    女性は気にしないという意見だった。
    サンプルが2つだけだけどな。
     
    多分、レギンスをズボンと捉えるか、タイツ系と捉えるかの違いかな?
    私はもうレギンス自体が似合わないので、全恥だと思っている。
    ああ・・・、老いるとタブーが増えていくうううううう (号泣)
     
     
    ちなみに、マスクで顔を隠していたんで
    ババアだと知らない人々が、足を見て行く事に
    違う意味での楽しさを味わってしまった。
     
    でもそれは、あまりにも卑怯すぎてバチが当たりそうなので
    私はもう一生、冠婚葬祭系の義務スカート以外ははきません!
     
    ナイスバディーにも限界あり、だと認めます。
    私の取り得、割に全滅・・・。
     
     
     

    評価:

    mont-bell(モンベル)


    ¥ 5,200

    (2011-09-16)

    コメント:私がものすごく似合わないのは、何かこういう感じのスカート。 これにレギンス、ナイスバディーには良いと思ったのに。 ・・・ナイスバディーじゃなくなった、という意見は、自分でも思ってるから、わざわざ言わなくていい!

  • 継母伝説・二番目の恋 72

    王と公爵家の娘の式は、大神官長のはりきりで
    いくつもの仰々しい行事をこなす、通常の王の結婚式になった。
     
    飲食を控え、禊(みそぎ)をし、神への供物を準備し、祈る。
    神に許可を願い出た後は、民衆へのお披露目である。
    その夜はパーティー、と一通りすると7日間にも及ぶイベントである。
     
     
    まるで一度目の式を、上書きして消しているようだわ・・・
    幼い頃から、こうなる事を予定していたはずなのに
    その予定が狂って、苦しんだ時もあったはずなのに
    実際になってみると、あまり良い気分になれない自分がいる。
     
    生粋の東国貴族の、公爵家の娘でさえ
    少々ウンザリさせられる、この一大イベントは
    他国の娘にはどんなに辛かったか・・・。
     
     
    特に内気なあの娘には・・・
    公爵家の娘がボンヤリと考えかけたところに
    何かに引っ張られたように、前につんのめった。
     
    とっさに王が支えてくれたので、転びはしなかったが
    振り返ってみると、黒雪姫が公爵家の娘のドレスの裾を踏んでいた。
     
    「こら、黒雪、足!」
    ポカンとしている黒雪姫に、王が注意をする。
    周囲の女官たちは、青ざめて固まっている。
    この姫は、“あの” 公爵家の娘のドレスを踏んだのである。
     
     
    王に注意されて初めて気付いて、慌てて足を上げる黒雪姫を
    公爵家の娘がジッと見つめる。
     
    「お、お継母さま、申し訳ございませんーーーっ!」
    騒々しく謝りながら、黒雪姫が精一杯の貴婦人のお辞儀をする。
    周囲はドキドキして見守る。
     
    公爵家の娘は、黒雪姫の顔を凝視していたが
    フイと前を向き直った。
    「いえ、ありがとう。」
     
     
    ありがとう
     
    この言葉にその場の全員が意味が分からず
    言い間違いか聞き間違いのどちらかだろう、で納得したが
    それは公爵家の娘の、つい漏れ出た本音であった。
     
     
    公爵家の娘は、とどこおりなく結婚の儀を終え
    名実ともに、“王妃” になった。
     
    東国の宮廷は、これでようやく落ち着くべき形に落ち着いた。
     
     
    かに思えた。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事: 継母伝説・二番目の恋 71 13.1.23 
          継母伝説・二番目の恋 73 13.1.29 
          
          継母伝説・二番目の恋 1 12.6.4 
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  • 訓練ジジイ情報 1

    今日の記事は、いわば “速報” のようなもので
    たった1度の目撃談なので、ネタがそんなになく
    よって、短い報告になるのをお許しください。
     
    しかもな、この話、実は去年の初秋の話で
    報告するのを、すっかり忘れていた、という裏話付き・・・。
    古い情報で、ほんとすみませんほんとすみません
     
     
    訓練ジジイが訓練しているのを見たのは、何か月ぶりだったであろう?
    全然見ないな、というのは、単に私のタイミングの問題で
    訓練ジジイはずっと訓練をしてたのだと、わかった。
     
    と言うのも、訓練内容が何か色々と変わっていたからである。
    ああ、最初に言っておこう。
     
    決して 進化はしておらん。
     
    むしろ退化してるような気がするんだ。
    訓練ジジイ、恋に狂って壊れてるんじゃなかろか。
     
     
    あっ!!! 訓練ジジイがい・・・る・・・?
    と、えらい尻すぼみな感動になってしまったのは
    訓練ジジイが、いつもの訓練ジジイと違う人に見えたからである。
     
    何だか、若返って余裕すら伺える、遊び心に満ちた訓練風景だったからである。
    最初からこんなヤツだったら、私はここで観察記録の連載をしていない。
     
    ・・・・・いや、私が根本から間違っているのかも。
    今までの記事の内容やコメント欄で
    訓練ジジイ1と2の記述が、あいまいでごっちゃで
    一体どっちがマッチョなのか、混乱しているからである。
     
    現に私が今回目撃した訓練ジジイは、ガッシリ体型。
    このイメージは、訓練ジジイ2のような気がするが
    過去記事内では、訓練ジジイ1の方が年寄りだけど大柄、って書いてるよな。
    だから、これは訓練ジジイ1のはず。
     
     
    ・・・・・・・・・・
    ごめん、正直に言うけど、訓練ジジイ2の存在が怪しくなってきた。
    訓練ジジイ2は、訓練ジジイ1のお肌の調子が良くて
    10歳若く見えたのかも知れない。
     
    でも、女性だったら、それはよくある話だけど
    男性でもあるんかなあ?
    訓練ジジイ2は体つきも縮んでいたけど
    筋肉が引き締まった、とかいう圧縮仕様なんか?
     
     
    ブログで全世界に、訓練ジジイの様子を中継している私が
    己の報道責任について悩んでいたら
    訓練ジジイ、その悩みをも吹き飛ばす訓練を始めた。
     
    まずは、いつもの “取ってこい”。
    これが “いつもの” ではなかった。
    ボールが何たらガムになっていたのだ。
     
    ほら、あの骨の形をした物体で
    私も飼っていたアフガンハウンドにあげたんだけど
    あれ、食い物?
     
    アフガンさ、あれの特大を噛み削って、槍のようにするんだよ。
    別に腹を壊さないんなら食っても良いんだけど
    その後が、床がザラザラのベッタベタになるんで
    こりゃたまらん、と、うちでは封印させてもらったよ。
    長い説明ですまんが、その骨。
     
     
    それを頭上にビシッと掲げるも、ジジイの肘が曲がっておる。
    しかも頭上に掲げているのに、いきなり下手投げ。
    えっらい余裕のある投げ方で、骨はポーンと弧を描いて飛んでいく。
     
    犬は訓練ジジイを見ている。
    訓練ジジイが、「取って来い!」 と叫ぶと
    犬が、「ん?」 という態度を取る。
     
    ん? じゃねえだろ、犬!
    おめえ、明らかに指示待ちしてたよな?
    普通の犬はその状態でGOが出たら、体が反応するんだよっ!
     
    ジジイが骨を指差して、「取って来い」 と言うと
    犬、ようやく骨に向かって、ものすごく遠回りに歩き出す。
     
    うん、歩いている。
    正確に言えば、トットットットッという犬の普通歩き。
    その上、まるで骨と自分の間に落し穴でもあるかのように
    大きく迂回しつつ、途中で訓練ジジイの方を振り向いたりしている。
     
    ・・・・・・熱心に訓練し続けてきて
    最終的に2人とも、より一層ダラけててどうするよ?
    慣れてきて油断してる、ってやつか?
    訓練って、そういう気の緩みを防ぐためのものじゃねえの?
     
     
    何か、こいつらダメだ・・・、と去ろうとしたら
    訓練ジジイが犬に “待て” をかけた。
    そして、犬から5mぐらい離れて
    犬を中心に訓練ジジイがグルリと一周回る。
     
    お、新しい訓練じゃん! と、思わず見入ると
    ジジイ、360度周回したところで、「よし、来い!」。
    犬、ジジイに向かって走る。
     
    ジジイ、犬が目の前に来て立ち止まったら
    片方の膝を出す。
    犬、そこに前足を乗せて立つ。
     
    ??????????????????
     
     
    これ、何の訓練?????
    犬が前足を乗せて立ったら、それで終わりなんだよ。
    この訓練?を、3回繰り返してて
    犬、しまいにゃ飽きて、待つ間、勝手にふせたりしてたし。
     
    ジジイの回転速度、ものすごく遅いんだよ。
    太陽から見た土星レベルで。
    私も見ててしんどかったよ。
    ずっと立ちっぱなしで、腰にくるし。
     
    こんな訓練、見た事がないんだが
    ジジイ、誰かに騙されてるんじゃないだろうか?
     
    あ、でも、あの膝を出すポーズ、フリスビー犬の膝ジャンプ台に似てる。
    ジジイ、フリスビーでもしたいんかな。
    だけどその第一歩が膝乗りから?
    うわあ・・・気が長すぎる・・・。
     
     
    まるで星飛馬の明子ねえちゃんのように、物陰から心配する私に
    花形満はいつやってくるんだろうか?
     
    そうこうしてたら、スポーツカー御曹司ではなく座敷犬老婦人がやってきた。
    ジジイ、いきなり “取って来い” をする。
     
    おめえら、まだまだ新鮮交際なんだな。
    んで、ジジイ、おめえの見せ場はやっぱりそれかい。
    私的には、“ついてこい” の方が格好良いと思うがな。
    犬がちゃんと離れずに横についていたら、だがな。
     
     
    座敷犬、ジジイに向かってキャンキャン吠える。
    そして老婦人を振り切って、ジジイの元に駆け寄って
    ジジイの足にまとわりつく。
     
    老婦人には何様な態度なのに、ジジイの言う事はよく聞き
    ジジイの犬の訓練を横取りして、自分が骨を取りに行ったりする座敷犬。
     
     
    ここで興味深いのが
    ・ ジジイはどっちの犬にも平等に接する。
    ・ 老婦人は自分の犬にしか興味がなさそう。
    ・ 訓練ジジイの犬は、訓練ジジイしか見ない。
    ・ 老婦人の犬も、訓練ジジイしか見ない。
    ・ そして2匹の犬、お互いをガン無視。
     
    この関係、何かものすごいものがねえ?
    特に犬同士。
    相手をまったく無視する、って
    仲が良い悪い以上に、絶望的な間柄に思えるんだが
    この2人と2匹の間で、えらいなドラマが始まってたんか!
     
    ちなみに、ジジイと老婦人の雰囲気は、割にジジイが片思い的に見えるな。
    老婦人、小悪魔。
    ジジイ、やっぱりパシらされてたか・・・。
     
     
    にしても、ジジイは犬にモテモテだとわかって
    とても羨ましくなったよ。
     
    ジジイの冒険のラスボスは、あの老婦人だな。
    彼女はかなりの高LVじゃないと、倒せないとみたね。
    倒してどうする。
     
     
    短い報告でごめんね、と詫びつつ
    どんだけ語るんだ、って話になっちゃったね、えへ。
     
     
    あ、その後メガネっ子ジジイと激太り犬を2回目撃したけど
    犬、ちょっとずつ痩せてきてるんだよ!
     
    痩せるにつれて、快活に戻って来てるんで
    散歩も楽しそうになってきてるみたいだ。
    メガネっ子ジジイ、心を鬼にしてダイエットさせてるんかな。
     
    こっちも陰から (見るだけの) 応援。
    黒い国産高級車4ドアセダンに乗った財閥の次男、まだーーーっ?
     
     
    関連記事: カテゴリー 動物 
     
     

    評価:

    TJMデザイン


    ¥ 818

    コメント:メジャーって結構な必需品だよね。 私も4個持ってるよ。 で、何でこれにしたのかっちゅうと、とても軽いらしい。 持ち歩き用として。 中のテープは一応硬いやつっぽい。 けど、「よく曲がって便利」 なんだと。 よくわからんよな。

  • 継母伝説・二番目の恋 71

    失われた面子を取り戻そうと、大神官長がしきりに
    “正式な結婚式” を言ってくる。
     
    王にとっては2度目の式だし、あたくしも後妻なのだから
    そう仰々しくは、したくないのよね・・・
    しかし大神官長は諦めない。
    「“縁起” というものも、ございますぞ。」
     
    その内に、王も何となくはしゃいできて
    盛大な式を、とか言い出しそうな雰囲気になった。
     
     
    「よろしいじゃありませんの。
     王さまも、お妃さまとお式をなさりたいのですわよ。」
     
    「お妃さまのウェディングドレス姿は
     さぞ、おきれいでしょうから、国中の皆が見たがってますわ。」
     
    周囲のそういう言葉も、何となく空しく聞こえる。
    あの人の立っていた場所に、あたくしが立ち
    あの人の指を飾っていた指輪を、あたくしが身に着けるなんて・・・。
     
    公爵家の娘は、その考えを “後ろめたい” 気持ちだと解釈した。
    でも大貴族の娘である自分が、何に対して引け目を感じなくてはならないのか
    そもそも “そこ” の席は、本来ならあたくしのものなのに。
     
     
    ・・・・・・・怒り・・・・・・・
     
    公爵家の娘が飛び起きたのは、まだ真夜中であった。
    体中にビッショリと汗をかいている。
    恐い夢を見たようだけど、よく覚えていない。
     
    公爵家の娘は、悪寒を振り払うかのように
    寝巻きの衿を両手で寄せる。
     
     
    空では痩せ細った月が、弱々しい光を放っている。
    もうすぐ新月ね
    月のない闇・・・。
     
     
    公爵家の娘は、正体のわからない不安がもたげてくるのを感じ
    それを打ち消そうと、サイドテーブルのグラスの水をあおった。
     
    大丈夫、そういう時にはいつもよりも星が瞬くから
    きっと華やかな星空になるわ
     
    公爵家の娘は、窓に背を向けて布団をかぶったが
    その夜は、もう眠りに落ちる事は出来なかった。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事: 継母伝説・二番目の恋 70 13.1.21 
          継母伝説・二番目の恋 72 13.1.25 
          
          継母伝説・二番目の恋 1 12.6.4 
          カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ 
          小説・目次 

  • 体罰は必要

    橋下大阪市長には呆れたぜ。
    自分が間違ってる、とわかった時には
    速やかに軌道修正するのが良い事だ、と思っていそうだけど
    それは私も賛成だけど、ひとつ訊きたい。
     
    信念ってあるんか?
     
     
    私はTVニュースで観ただけの情報しかなくて、それで批判するけど
    桑田元投手の話を聞いて考えを改めた、って本当?
     
    それが本当なら、そんな特殊なケースを聞いて
    大勢の一般人にも影響するような事を決めるなよ。
    私のように、ブログにでも書いておけ、な?
     
    桑田元投手と言えば、PL学園野球部。
    甲子園で勝つ事だけを目標にした、“野球留学” で
    全国から有望な選手を集める系の学校。
     
    そうやって入学した野球特待生は、部活さえやってれば良い
    という時代だったので、野球で挫折したら退学もありえたんだと。
    だからレギュラーになれない生徒は、グレる事も多かったらしい。
     
    そういう学校の部活が普通か? 一般的か?
    ただでさえ強豪校の特待生など、優遇されているんだから
    増してや、まだ思春期なのに “違い” を実感させられるんだから
    必要以上に厳しく接するのは、しょうがない。
    天狗になられて、鍛錬を怠られるのが一番困るからな。
     
    このように特殊例を聞いて、通常事項を決めるのは
    感情的に物事を動かしている、と思われる行為である。
     
     
    と、ここまでは橋下市長への文句。
    こっからは、体罰のありよう。
     
    私の体験談を例に話そう。
    まあ、これも特殊じゃあるんだけど。
     
     
    私はド田舎の生まれだけど、小中とひどい暴力を振るわれてきた。
    私の時代は、“体罰” という言葉はなかった。
    教師が生徒を殴るのは、ごく普通の事だったのだ。
     
    そういう環境にあっても、私の殴られ度は異常であった。
    何かあれば、私が前に引きずりだされて殴られる。
    それも体が吹っ飛ぶほどの力で。
     
    それで背骨をイわした事もあるし
    ビンタで中耳炎か何かを起こし、3か月間ぐらい
    耳がまったく聞こえなかった事もある。
     
    母親が私の訴えで、一度 “話” に学校に行ったけど
    当時の教師は “聖職”
    私は我がままで甘やかされた子。
    教師に言いくるめられて、そっから親は教師の暴力を放置。
    私も頭が悪いガキだったので、意味が分からず放置。
     
     
    私が悪い事もあったけど、冤罪も多かった。
    友人たちは、「何であんたばっかり怒られるんだろうね?」
    と、不思議がっていた。
    私も不思議であった。
     
    だけどある教師が発した言葉で、今ならその仕組みがよくわかる。
    「リーダーがちゃんとするべきでしょう。」
    私は落ち着きがなく、うるさい子だったので目立っていたらしい。
     
    友人たちは言った。
    「うちのグループにリーダーなんていないよね。」
    私はむしろ、人に付いて行く方だったのだ。
     
     
    では何故、教師たちが私を標的にしたのか?
    私の場合、うちの親が村の有力者だったからだ。
     
    つまり、日教組教員たちから
    “権力に屈しない私” の登竜門にされていたわけだ。
    これは関係者から直接聞いた話である。
     
    でも権力者は私ではなく、うちの父親。
    しかもその父親は、半端な日教組よりも
    強い信念を持つ、真の共産主義者。
     
    “子供は全員で育てるもの” という思想で
    我が子と他人の子を、母がイラ付くほど同等に捉えていた。
    て言うか、子供自体が嫌いだったっぽい。
     
    だけどそんな事を知らない教師たちに
    私は、“見せしめ” にされたのだ。
    教師は強いんだよ、誰であろうが逆らえないんだよ、と。
     
     
    まあ、集団を束ねるなら、これもありかな、と思う。
    でも同じように殴る蹴るをやって、生徒たちから好かれていた教師がいた。
     
    何が違うのかというと、これまた “信念”。
    学校は勉強をする場で、俺は教える立場、
    よって学力を上げるためにはどんなムチャもするぞ、と宣言していた。
     
    勉強以外では、ふざけた我がままな大人で
    生徒からも、「もう、しょうがないなあ」 で失笑されていた。
    だけど授業になると、クラス中が震え上がる。
     
    その人は、「集団でしか何も出来ない弱虫め!」 と
    職員会議で日教組批判をし、敵を増やしつつ自由に振舞っていた。
     
     
    私は、見せしめも愛ある体罰も、両方経験した。
    子供当時に、一部の人の同情により明かされた “大人の事情” も
    バカガキだったので意味がわからず、最近になってようやく理解できた。
    だからこそ言う。
     
    体罰は必要である。
    暴力はいらない。
    この2つ、似ているけど全然違う。
     
    暴力を体罰と言うな!
     
     
    体罰必要論には、もうひとつ理由がある。
    私は毎日、殴る蹴る投げ飛ばされる、をされていたので
    どんなに暴力を振るわれても平気になっていた。
     
    だけど他の子は、男の子でもちょっとゲンコツぐらいでヒイヒイ泣く。
    殴られた事がない子は、打たれ弱いのだ。
    そして、“殴られた” という事に過剰反応をする。
     
     
    さあ、ここでよく考えてみてほしい。
    今、問題になっている体罰教師。
    こいつにも親がいる。
    こいつはどういう育てられ方をしたのか、それを調べるべきである。
     
    そうやって、ドグラのサンプルを集める事で
    子供の教育の方向性が見えてくるはず。
     
    今起こった事だけをギャアギャア言っても
    せいぜいが “体罰禁止” という
    体罰も暴力も一緒くたにした、浅い答しか出てねえだろ。
     
    この問題に隠れた真の重要点は、“子のしつけ” だと思う。
    現在が大人になってるから、見逃されがちだけど
    どんな人間も、親に育てられているんだから。
     
     
    有識者が机上でどう言おうと、ドグラは聞いちゃいない。
    そして人をバシバシ殴り、踏みつける。
    ドグラに育てられた子もドグラになり、人を殴る。
     
    体罰はダメ、を守ってきた善良な人の子は
    叩かれずに育つので、打たれ弱い。
    せっかくのその良識も、一発ガツンとやられたら心がポッキリ。
     
    よって、世はドグラの天下。
    人間もしょせん動物だから、力が物をいう事もある。
     
    犠牲者を悼む心は誰でも持っている。
    だけどその対策には、同情が邪魔になる場合もある。
    今後も犠牲者を出さないためには。
     
     
    ほれ、私を見てみろ。
    小中と、あんだけはちくり回されたお陰で
    どんなに非難、罵倒を浴びてもくじけず
    10年以上、好き勝手にブログで言いたれとるだろ?
     
    傷付くけど、心も打たれ強くなっているもよう。
    バカ無双を発揮してるだけかも知れんが。
     
     
    “ドクラの子はドグラ” という理論を、私は持っているけど
    これに、まんま当てはまらない場合もあるぞ。
     
    でもやっぱり、どっかで 「あの親にしてこの子ありだなあ」
    と、良くも悪くも思う事が、圧倒的に多いので
    この持論を変える気はないな。
     
    これは誰もが、いつかどこかで気付いて愕然とするはず。
    自分、親から色んなものを受け継いでる・・・、って。
     
    それをどう使うかで、また違うので
    “蛙の子は蛙” は、そう悪い意味でもない場合もある。
    悪い事のが目立ちやすいけどさ。
     
     
     

    評価:

    大阪屋製菓


    ¥ 4,200

    コメント:雀の卵はこれが一番美味い! 数十年も食ってきた雀の卵ソムリエの私がベットリお墨付き。 ちなみに、“じゃんのらん” じゃねえぞ、“すずめのたまご” だぞ。 中はピーナッツが入ってる甘辛い醤油味の駄菓子だ。 初の5つ星!

  • 継母伝説・二番目の恋 70

    黒雪姫の王位継承権獲得の儀は、滞りなく終わった。
    念のために、ティレー伯爵夫人に行儀見習いに出して良かったわ。
    公爵家の娘は、ホッと一息ついた。
     
    黒雪姫には、あらゆる分野の専門家を家庭教師につけた。
    貴婦人としてのマナーは、今後もティレー夫人が教える。
     
    今度こそ、あの子には “統治者” になって貰わないと!
     
    似てはいないのに、言動も見た目も
    思い出を呼び覚ます部分はひとつもないのに
    公爵家の娘は、あの少女に対する気持ちを取り戻しそうになっていた。
     
     
    公爵家の娘の動揺のきっかけは、またしてもベイエル伯爵。
    “勉強” として、会議にも黒雪姫を伴う公爵家の娘。
     
    「おや、ご側室・・・いえ、お妃さま
     王妃となられた今でも、王さまの隣には座れないのですかな。」
    イヤな含み笑いで、ベイエル伯爵がくだらない煽りをしてくる。
     
    王と公爵家の娘の間に、黒雪姫を座らせているのは
    双方から教えられるように、との公爵家の娘の配慮である。
     
    「そうしていらっしゃると、まるであのお方が甦ったようですな。
     外見は全然似ていらっしゃらないようですが
     頭の中身がそっくりだそうですな。
     いや、これはひとりごと、お気になさらず、ふっふっふ」
     
     
    公爵家の娘は、黒雪姫に教えるように言った。
    「良いですか、黒雪。
     臣下にはバカな事しか言わない者が、これから出てくるかも知れませんが
     あなたはトップに立つ身ですから、そういうたわごとを相手にして
     自身を貶める必要はどこにもないのですよ。」
     
    黒雪姫は、他意なく訊く。
    「では、無礼な臣下はどうすれば良いのですか?」
     
    「どうもしなくて良いのですよ。」
    公爵家の娘が、無表情で答える。
     
    「ただ、その者が失態を冒した時に
     一切の容赦をせねば良いだけです。」
     
     
    その会話が聞こえていた者の全員が、青ざめ
    ベイエル伯爵は、こわばった表情で席を立った。
     
    雉 (きじ) も鳴かずば撃たれまいに、何故あやつはああなのかしら
    公爵家の娘は目で追いもせずに、黒雪姫をかまうフリをした。
     
     
    黒雪姫は無邪気に言う。
    「お継母さまは鬼ですか?」
     
    公爵家の娘は、さすがに頬を引きつらせた。
    周囲の空気が瞬間冷却される。
     
    そこに王がやってくる。
    「おうおう、そなたらは本当の母子のように仲が良いのお。」
     
     
    周囲の全員が心の中で叫んだ。
     
    誰かひとりだけで良いから、空気が読める人をーーーっっっ!
     
     
     続く 
     
     
    関連記事: 継母伝説・二番目の恋 69 13.1.17 
          継母伝説・二番目の恋 71 13.1.23 
          
          継母伝説・二番目の恋 1 12.6.4 
          カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ 
          小説・目次 

  • ロッシ モイストエイドスキンクリーム

    禁煙して3kg太れたは良いんだけど
    肉が全部、下腹についてしもうて
    ナイスバディーが型崩れしてしもうた・・・
     
    と、ここで嘆いたのも遠い昔、ロングロングアゴー。
    あれから猛暑の攻撃で2kg減って、下腹がへっこんだのは良いけど
    肉とともに体力までもを奪われて、ヤベえ! となったのも遠いむ略。
     
    それを取り戻そうとしても、飯が食えないので
    ヴェルタース・オリジナル選民キャンディーと
    (見つかれば) カンロのキャラメル・サレを
    せっせ食いしてたら、それだけで今は禁煙前 + 5kg
    糖分気にせずな飴の威力、凄げえ!
     
     
    もちろん肉は、メインは下腹に。
    そんで残りは、顎下と二の腕と太ももという
    世の女性たちが悲鳴を上げるところばかりにON。
     
    これ、何でだろうな?
    私的には細すぎる肘から先と、膝から下へとついて欲しかったんだが
    あ、乳にもついたぞ。 重みで余計にタレたぜ。
    年老いてからの体重増減は、ほんと良い事1個もなしだぜ。
     
     
    ナイスバディーのラインも崩れたので
    ちょっとお手入れにもやる気をなくしてしもうた。
    キレイなものだからこそ磨きたい法則!
     
    ・・・でも、顔はブサイクなのにせっせとお手入れしてたんだよな。
    あっ、顔の作りじゃなく、肌をキレイにしようとしてたんだ
    ごめんごめん。
     
    と言う事で、ボディーケアの熱情が燃え尽きて
    ボディクリームの値段が5分の1に。
     
     
    ロッシ モイストエイド スキンクリーム  220g 299円
     
      ← 見よ、このまとめ買い
     
    ・ 馬油 成分
     
     水、グリセリン、セタノール、パルミチン酸エチルヘキシル、BG、
     ステアリン酸、 馬油、ミネラルオイル、シア脂、アロエベラ液汁、
     モモ葉エキス、尿素、ベヘニルアルコール、ステアリン酸ソルビタン、
     ジメチコン、EDTA-3Na、水酸化K、エタノール、フェノキシエタノール、
     プロピルパラベン、メチルパラベン、ポリソルベート60、香料
     
      
      
     

    ・ コエンザイムQ10 成分
     
     水、グリセリン、セタノール、パルミチン酸エチルヘキシル、BG、
     ステアリン酸、ユビキノン、ダイズ油、シア脂、ニンジン根エキス、
     ミネラルオイル、尿素、水添レシチン、水酸化K、ステアリン酸ソルビタン、
     ベヘニルアルコール、フェノキシエタノール、ジメチコン、EDTA-3Na、
     プロピルパラベン、メチルパラベン、ポリソルベート60、黄4、橙205
     
     
      
     
    ・ 紫紺 成分
     
     水、グリセリン、セタノール、パルミチン酸エチルヘキシル、BG、
     ステアリン酸、シコンエキス、プラセンタエキス、馬油、ミネラルオイル、
     シア脂、アロエベラ液汁、モモ葉エキス、尿素、ベヘニルアルコール、
     ステアリン酸ソルビタン、ジメチコン、EDTA-3Na、水酸化K、エタノール、
     フェノキシエタノール、プロピルパラベン、メチルパラベン、
     ポリソルベート60、香料、赤227、青1
     
     
    このロッシクリームな、ボディーとハンドに使って
    2か月以上持つんだよー。
     
    伸びは3つとも同じ普通に、科学のスルスル。
    でもシリコン膜のイヤな感じはしない。
     
    潤いの点においてだけ、この3つに差が出た。
    馬油 ≧ 紫紺 >>>>> コエンザイムQ10
     
     
    コエンザイムはさっぱりタイプだと認識すべきかな。
    馬油と紫紺は、ほぼ同レベルの潤いのような気がするけど
    馬油の方が若干、潤いの持続も良いような。
     
    んで、紫紺の中身の写真を見てもわかる通り
    クリームにあるまじき、気色悪い着色がしてあってよお。
    特に青系の着色は不安なので、私的には紫紺はなしだな。
     
    他にロッシのクリームに、尿素入りも出たんだけど
    次々に新商品を出すのは、どんな鼻の天狗になっとるんだ?
     
    しかも尿素?
    尿素を普段使いしちゃなんねえ。
    角質を溶かす作用があるので、薄肌になり肌の自然なサイクルを損なうぞ。
     
     
    お手入れをする気なくしの安物買い、と言ってるけど
    正直、化粧品って値段を下げた時に真価がわかるんだよな・・・。
     
    大昔は7000円のボディーミルクを常用してたんだけど
    それから落ちぶれて、3000円台 → 1000円台
    と、坂道を転げ落ちながら感じたんだけど
     
    どれを使っても変わらねえ!!!
     
    そりゃちっとは違うけど、値段 “しこ” じゃないんだよー。
    えーと、方言ではひとことで表現できるけど標準語だと難しいな。
    つまり値段対効果が低いんだ。
    効果の面で、ものすごくコストパフォーマンスが悪い。
     
    私の経験上、高い化粧品は貴重な成分と良い香料が入っている
    という事だけは確かなんだけど、効果はあまりない
    というのが、ボディーケアに関する今のところの結論。
     
    ただ吸いつくような肌には、定評が (まだ) あるので
    ボディーケアの最重要項目は、“継続” だと思う。
     
     
    だから、ボディークリームはこれで充分だと思う。
    ただ、乳と尻には、もちっとベタつくものをな。
    特に酷使する手には、専用のものじゃないとダメ。
    私は乳にはユースキン 参考記事: ユースキンA 10.10.28
    手には50の恵を塗って、ロッシでフタをしてるよ。
    参考記事: ハンドケア 11.9.16
     
    つまり、体って服でガードされてるのが大きいようで
    過剰露出して紫外線に当たっていない限り
    何のクリームを塗っても良い、って感じなんだな。
     
     
    だからボディーケアは、何か自然とともに生きる人みたいな事を言うが
    “使ってて心地良い”“香りや使用感に癒される”
    とかが、続けられるコツかも知れない。
    あと “面倒じゃない”、これだな。
     
    香りには癒されたかったけど、そういうのは1000円以上するんだ。
    まあまあ安いのでも、オーブリーとかミューネとか
    ・・・好きだったのが全リニューアル&販売終了しやがった!
     
     
    このロッシのクリームにも香料は入っているけど
    何をしたいんだ? という、成分臭消しぐらいの匂いしかしないので
    これを小分けにして、好きなアロマオイルをブチ込みゃ良い。
     
    アロマオイルの調合とか、私もわからないんだけど
    ハンズやら生活の木やらに行って
    ブレンドされているやつの中から、好きなのを選び
    店員さんに、クリームに混ぜて良いか、どんだけの割り合いか訊けば良い。
     
    私はいつもそうしてるぞ。
    アロマ、効かないんだよな。
    ザツな性格には効きにくいんだと・・・。
    ほんと、“性格がハンデ” って、人権も得られないし良い事ゼロ!
     
     
    ・・・あ、ごめん、今調べてみたら
    ロッシは “コスメテックスローランド” という会社のブランドだ。
     
    コスメティックじゃなく、コスメテックス。
    “デズニー” と一線を隔するのは、“ス” の存在だな。
    コスメ・テックスなんだろうな。
     
    じゃなく、コスメテック・スローランドだろうか?
    ごめん、やっぱ コスメテックス・ローランド だった。
     
     
    あれ、この会社、20ぐらいのコスメブランドを持ってる。
    ロッシにもクリーム以外に乳液とか洗顔とか色々あるわ。
    割に手広くやってるんだな。
     
    んで、東京中央区生まれで、今は赤坂森ビル本社。
    代表取締役の人の名前が、松田幸助で
    パナソニック創業者とちょっとカスってる。
     
    おおお、100%日本国内生産なんだって。
    松田幸助さん、似た名はやはり大人物!
     
    こんだけ名前に注目されるとは、松田幸助さんも思っていなかっただろうな。
    うわ、松田幸助さん、福沢諭吉っぽいのとか明治維新の本を出してる。
     
    ・・・えっと、色々頑張れ!
     
     
     

    評価:

    コスメテックスローランド


    ¥ 295

    (2011-10-31)

    コメント:これは、もう4個目に突入。 Q10や紫紺よりこれが一番! んで、この量でこの値段で、私のモチ肌を維持できてるとなると、バカらしくて他のコスメが使えんわ、ロッシのバカ野郎! 詳しい説明は私のブログの使用レポ記事で!

  • 継母伝説・二番目の恋 69

    「訓練ですか、黒雪姫。」
    「イエッサー!」
    「その “訓練” とやらは、どのようなものですの?」
     
     
    黒雪姫は速やかに立ち上がって
    自分の一日のスケジュールをまくしたてた。
     
    食事時や就寝時以外は、全部トレーニングで
    まるでアスリート選手のような一日である。
     
     
    無表情で黙って聞いていた公爵家の娘は
    黒雪姫が言い終わって口を閉じると、静かに言った。
     
    「よくわかりましたわ、黒雪姫。
     元気に育ってくれて、何より。」
    扇を開き、口元を隠す公爵家の娘の仕草は
    大抵が怒りを抑えようとしている時に出る。
     
    「で、政治の勉強はいつなさっているの?
     この国の歴史はもう学び終えましたか?
     貴族たちの名前や領地は全部覚えましたか?」
     
     
    公爵家の娘から発せられる、逆毛が立つような怒りのオーラに
    たまらず貴族のひとりが止めに入る。
    「黒雪姫さまは、まだ7歳
     巷の子供は泥んこになって遊んでいる盛りでございます。」
     
    公爵家の娘が、口元だけ微笑みつつゆっくりと振り向く。
    「首都に程近いところに広大な領地を持つ侯爵、
     あなたの跡継ぎも地面を這いずってますの?」
     
    「い、いえ・・・。」
    侯爵は、下を向いた。
     
     
    「“跡継ぎ” と定められた者は、たとえ幼くても
     上に立つ者としての資質を構築するような教育を受けねばなりません。
     黒雪姫、来月は何が行われるのですか?」
     
    「私の王位継承権獲得の儀です。」
    「それは王になる権利がある者全員が行うものですか?」
    「いいえ、1位の者だけです。」
    「その “1位” というのは、どういう意味?」
    「・・・・・・・」
     
     
    公爵家の娘は、扇をパシッと閉じた。
     
    「それは、この国の次の王があなただという事ですのよーーーっ!!!」
     
    久しぶりの公爵家の娘の怒声に、宮廷中がビクッとした。
     
    「この国の何百万人の運命は、頂点である “王” にかかっているのですよ。
     民衆が働いて得たお金を税として貰って、貴族たちは生きているのです。
     この国を治める立場にある者には、多くが望まれます。
     幅広い知識、大きな視野、そして政治力、決断力、統治力、指導力!
     健康など、あって当たり前なのです!」
     
     
    黒雪姫は、ショックを受けた。
    今まで自分がする事を、否定する者などいなかったからだ。
    自分は王になるのが当然だとも思っていた。
     
    だが、それは “絶対” ではない。
    目の前にいるこの父の想い人が、自分を “不適格” だと見なしたら
    すべては終わってしまう、そんな予感がした。
     
    黒雪姫は、母に似て頭はあまり良くなかったが
    母とは違い、生き延びる本能は人一倍持っていた。
     
     
    この継母はヤバい!
     
    そう感じ取った黒雪姫は、公爵家の娘に一礼をすると
    風呂にダッシュし、ドレスを着て図書室へと向かった。
     
     
    「お騒がせして申し訳ございませんでしたわ。
     いやだわ、あたくしったら、山奥に長居して
     すっかり貴婦人のマナーを忘れてしまったようでお恥ずかしいわ。」
     
    公爵家の娘の目が笑っていない棒読み笑顔挨拶に
    貴族たちはゾーーーッとした。
     
    公爵家の娘、健在なり、と誰もが思った。
     
     
     続く 
     
     
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          カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ 
          小説・目次 

  • エロアニメ

    この、男女平等と言いつつ、一部の女性にだけ都合の良い世の中でも
    女性が踏み入れてはならない領域がある。
     
    それは、レンタルDVDのアダルトコーナー。
     
     
    まず言っておくが、私は欲求不満ではない。
     
    エロを探している、と言うと
    時々、「欲求不満なの?」 と訊かれるけど、イライラするっ。
     
    逆に、その “欲求” を出したいっちゅうのに!
    人間って、何かしら欲求を出しておかないと、何ちゅうか
    特に女性は “女の華” みたいなものが、なくなる気がするんだよー。
     
    特に色気系欲は、女性ホルモン関係で
    ナイスバディーライフに、ものすごく影響するので
    私にとってエロ探しは、最早アイデンティティーの維持も同然の行為なのだ。
     
     
    さて、ネットTVと契約して何年か?
    ここの説明がよくわからんのだけど、ネットをひかり回線にしたら
    スカパーとかも観られるようになるじゃん、それだよ、それ。
     
    エロマンガに限界を感じた私は
    そのネットTVでエロ映画とかやってねえか
    何気なくビデオと言う項目をクリックした。
    いつもは映画かドラマのチャンネルしか観ないので
    初めて、その項目に着目したんだよ。
     
    そしたら、エロアニメというジャンルがあるではないか!
     
    そういや、前に 「3次元がダメならアニメは?」 と言われ
    ネットでエロ関係を注文したくないなあ、と
    コアなファンだけのための存在、
    エロジャンルのヴェルタース的位置だと思っていたんだけど
    まさかうちのTVでも映るとは!!!
    エロアニメって、もはや一般アダルトのジャンルのひとつなんだな?
     
    寝転びつつリモコンをポチポチやってたのを、思わず飛び起きたよ!
    老人に急激な動きは禁物だってのに。
     
     
    ・・・ところがな、それ、全部有料なんだ・・・。
    うん、レンタルDVDも有料だよ。
    でも家のTVの中にあって、1日2日観られるだけのものに
    お金を出したくないーーーーーーーーーーっ!
     
    数日間、悩みに悩んだが決心したさ。
     
    うちの近所の男性の皆さん、どうか私に2分だけ時間をください!
     
     
    と言う事で、男性の聖域、レンタル屋さんのアダルトコーナーに
    行ってまいりました。
     
    いやな、別に女性が入っても良いかも知れんけど
    男性からは、明らかに迷惑がられるんだよ。
    あまり人が嫌がる事はしちゃいかんと思うんだ。
     
    もう、サササと入って、アニメの一角を見つけ
    私の好みのキーワードが入ったDVDを数枚握り締め
    ああ、これだけじゃ恥ずかしい、と心霊系も数枚取り
    エロを心霊でサンドして、本当にそれで誤魔化せてるのかよくわからん!
     
    家に帰って我に返って、借りたDVDを確認したら
    呪いのビデオは観た事があるのだし
    無神経さが不愉快な心霊シリーズを借りてるし
    私、えれえパニクってたんだなあ、と
    己の純情さに、ちょっとエヘヘ。
     
     
    恥ずかしいものを借りる時のコツはな
    「わたくし、アーティストで、これは “資料” ざますの。」
    と、思い込む事。
     
    私の場合、文豪で画伯だから
    この “思い込み” が、真っ赤な嘘ではないとこが強みである。
     
    なあに、人は皆、旅人。
    そして人生は芸術。
    皆、堂々とアートぶれ!
     
     
    で、初めて観たエロアニメは・・・
     
    3次元が2次元になっただけでした・・・。
     
    いや、違うな。
    私にとって、動いてるものは3次元になる、と発覚したぜ。
    ここまで平面主義だったか、と、自分でもかなりショック。
     
    しかも私の好みのがない。 全滅。
    それどころか、大っ嫌いな汚い系が入っていた。
     
    怪しいキーワードで選ぶと
    SMやらスカトロ、グロ、鬼畜系が混じる恐れがあるんだが
    その懸念が、初めてのエロレンタルから見事に的中。
    今後のエロレンタルライフに暗雲がモッサリ。
     
     
    んでな、アンアンアンアンうるせえんだよ!
    私は陵辱系が好きなので
    いやっやめて → ああん感じる の遍歴が許せないんだ。
     
    昨今の陵辱系は、何を逃げとんのか
    全部、最後には 「ああ~ん 気持ち良い~」 にしてしもうておる。
     
    気にするな!
    変質者は何をどう観ても、自分の都合の良い解釈しかせんのだから
    作り手は、世論に負けずに真に作りたいものを作ってくれ!
     
     
    と言う事で、TVの音を消して
    自分の脳内で 「ぐへへ、おまえをいたぶってやる」
    「ああっ、やめて、触らないで いやあああああああ」
    と、ひとりアテレコをしつつ
    そういう事をやっとると、話の筋すらわからなくなるので
    リモコンを駆使し、セックスシーン以外は早送りをし
     
    ・・・正直、興奮どころか血管ブチ切りそうに
    ピリピリイライラと、構成しつつ観たよ・・・。
     
    文豪だから、話の作り変えは任せんかい! なんだけど
    エロ観賞って、こんな必死こいて組み立て作業をせにゃいけんのか?
     
     
    エロでイラつき → 心霊で一息つく というスケジュールで
    何とか全部、観こなしたけど
    エロアニメ、今後足を突っ込むべきか、どうするべきか、ものすごく悩む。
     
    何より、世間では若人が大人の階段を上る成人の日に
    若者の手本になるべき年寄りが、こんな事をしてて良いものか?
    しかも昨日は変死した父親の命日だというのに。
    さすがの共産とうちゃんも成仏できない案件になったか?
     
    と、かなり自己嫌悪に陥ってしまったのは、収穫がなかったから。
    自分さえ良ければ、ここでハッピーレポを絶対してる!
     
     
    とりあえず、気力が回復したら
    また、くのいちのようにアダルトコーナーにスススと忍び込んで
    数枚わし掴んで、心霊も借りて芸術家ぶるか。
     
    いつか私の好みにズキューン! が現れるかも知れんしな。
     
     
    (ロクでもない) 希望を捨てない事が、(はた迷惑な) 長寿のコツ!
     
     
     

    評価:

    Craft Nine(クラフトナイン)


    ¥ 7,800

    コメント:・・・ “アニメ エロ” で検索したら、これが出てきたんだけど、これのどこにそういう要素があるのか、さっぱりわからん。 アマゾンは時々こういう陥れをするんで、ショップの皆、要注意だぞ!