• 死刑執行

    幼女連続殺人犯の死刑が執行された。
    この死刑囚には思い入れがあったので、感慨もひとしおである。

    思い入れとは、猟奇犯罪に興味があったからである。
    まったく想像できない事って、解明したくなるだろ。
    河原の岩をひっくり返して観察するような
    野原の謎の穴を覗き込むような、そんな心理。

    “あった” と書いたのは、今は違うからだ。
    以前は、「こんな犯罪を起こすのには理由があるはず」 と
    犯人の心理を分析しようとしていた。
    どんなヤツにも、必ず言い分がある、と信じていた。

    しかし、調べれば調べるほど、その “言い分” とやらが
    身勝手なものだと呆れていく。
    それでも昔の私は、「何かわからんけど、当人には大変だったんだろうな」
    と、同情の気持ちもあった。

    それが何故なくなったのかと言うと
    周囲がどんなに大変でも、自分さえ良ければ
    「得した」 と喜べるヤツが現実にいる、と知ったからである。

    こういう人間とは、会話が成り立たない。
    いくらこっちが理解しようとしても
    向こうには他人の意見を考慮しようという気持ちがないので
    正直、同じ土俵に立つ事が良いのかすら、疑問に思えてくる。

    こんな危機もありえる、と認識だけしとけば
    分析して解明する事は必要じゃないんじゃないか
    と、思うようになったのだ。
    そんぐらい、嫌気がさした。

    現にあの死刑囚も、20年掛けても
    犯行の詳しい動機は解明されていない。

    当初から報道を見てきたが、あの死刑囚は
    犯行当時には、多重人格でも統合失調症でもなかったと思う。
    逮捕直後は、ちゃんと筋道だった話をしていた。
    幽閉されてから、おかしくなったと分析している。
    麻原被告も同じ経緯をたどっている気がする。

    普通の感覚の人は、重大な事をするには重大な訳がある、と考える。
    しかし猟奇なヤツは、欲のみでとんでもない事をするのだ。
    それは自分以外の人間の価値を大切にしないからである。
    だからこそ、“変質者” なのだろう。

    難しい心理じゃない。 動機は単なる性欲だ。
    それを防ごうと思っても、普通の感覚の持ち主じゃ行動の想像がつかない。
    更生させようとしても、本人の気持ちが理解できないんじゃ
    “人権” 的に言えば、押し付けになってしまう。

    「国家による殺人」 とか言われるけど
    国民に危険が及ぶのなら、排除するしかないと思う。
    それが嫌なら、自分の欲を抑えるべきだな。

    この考え方を、決して正義だとは思わない。
    他人に勧めもしない。
    賛同を望む気持ちもない。
    私は、他人の存在を尊重できるヤツを優先するだけだ。

  • 忌避剤

    今、私の健康がとても危機。
    原因は、「網戸に虫こない」。
    虫コナーズじゃないぞ、スプレータイプのやつだ。

    雨の夜って、羽虫みたいなんが入ってくるだろ。
    そいつら、何故か髪の毛に引っ掛からんかあ。
    私の剛毛が虫取りワナのような立場になるのは、とても不愉快なので
    去年使い残した 「網戸に虫こない」 を出してきた。

    ほぼ無臭なので、調子こいてシューシューやりまくっていたら
    網戸2枚目で、何となく息苦しい気がしてきて
    シューし終える頃には、クシャミの連発と、喉のイガイガが。

    うがいをして鼻洗浄スプレーもしたが、咳が断続的に出て
    その内、何か肺も痛いっぽい気がしてきて
    床に倒れこんでゲホゲホやってたら、腕に羽虫が。

    おめえら、何でそんなに元気一杯なんだよ?
    しかも次々に援軍が来てるじゃん。

    翌日は首のリンパが腫れてちょっと熱っぽいし、体もダルくて
    おまけに羽虫の死体が、そこらへんにポツポツ転がってるし
    この家を出て行きたい真っ最中だぜ。
    逆に私が忌避されてどうするんだよ!

    この忌避スプレー、確かにちょっと目にシパシパきた覚えはあるけど
    ここまでダメージがあったっけ?
    去年の残りだったから、変質したんだろうか?

    忌避スプレーと言えば、昔使ったペット用、あれもひどかった。
    家具などにスプレーすれば、犬猫の嫌いな臭いなので
    噛むのを防ぐ目的になる、というやつ。

    ペット用グッズってのは、大抵がボッタクリな値段で
    そのスプレーも、缶コーヒーぐらいの大きさで千円台の値段だった。

    スプレーした直後は、柑橘系の匂いで
    ああ、犬猫ってこの手の匂いは嫌いだもんね、で納得だったんだが
    数分後には、とてつもなく複雑で吐き気のする臭いに変化。
    犬猫どころか、こっちが真っ先にイヤだわ、こんな臭いは!!!

    今思えば、肝心のアフガンハウンドは、主に人間を噛んでいたので
    はなから家具は噛まず、忌避スプレーまるで意味なし。

    部屋は臭いは、その臭いにイラ立ったアフガンが益々荒れ狂うは
    こんな事なら、いっそ家具を噛んでほしい、という惨状だった。

    人間様だけのためのものなのに
    その人間様側により一層のダメージがくるもの、それが忌避剤。

  • ボーボー(仮名)

    ボーボーは20~30代男性である。
    引越してきた時に、洗剤1個を丸裸で持って挨拶にきたのに
    私に顔も覚えてもらっていない。

    しかし、これは良い事でもある。
    よっぽどヘンな顔か、特徴のある風貌じゃない限り
    数回見たぐらいじゃ、人の顔を覚えられないのが私だからである。

    “ボーボー” は当然ながら本名ではない。
    「○号室に越して来た○○です。」 と、ちゃんと名乗ったのに
    名前はおろか部屋番号まで、私に一瞬で忘れ去られたゆえのあだ名だ。

    ボーボーの命名の由来は、ボーボーが所持している車にある。
    ボーボー車は、音からしてマニュアルミッション車で
    今時そんな車に乗っているのは、走り屋か車好きだけなのに
    ボーボーは半クラッチが苦手らしく、駐車時にしきりにフカしまくる。

    おまけにマフラーがデカいらしく、低音が響いてうるさく
    悪い事に私の部屋の下が、ボーボー車の駐車スペースで
    私のホラー観賞タイムには、怒りを買う事もしばしばである。
    ボーボーボーボーうるさいので、そのまま当人の名になったのだ。

    ボーボーは運転がヘタである。
    車道と歩道と駐車場の境い目は、かなり急勾配で段差があるのだが
    そこを上るのは、ボーボーにとって至難の業らしく
    いつもボーボーボーボー何度も何度もハンドルを切り返し
    この前はガガッガスッと不吉な音がしていた。
    多分、駐車場入り口のフェンスにこすったと思われる。

    あまりにパフォーマンスが過ぎるので、私にイヤな興味を持たれ
    窓からシゲシゲと車をチェックされるハメになる。

    マフラーを替えているから、走りの良い系の車かと思いきや
    某国産の、3ナンバー居住性重視タイプの4ドアセダン。
    この車をチューンナップする意味がわからないので
    単なるドレスアップの一環で、走り屋ではないと判断。
    他はタイヤとホイールぐらいしか替えてなさそうなので
    車好きでもなく、誰かに適当に勧められたド素人認定。

    しかも毎回、駐車スペースに頭から突っ込んでいる。
    ノーズ長めの車で頭から突っ込むから、あんだけ切り返しが必要なわけだ。
    ボーボーは何故、3ナンバーのマニュアル車を選んだのであろう?
    これじゃ幼児に44マグナムを持たせるようなものだ。

    ボーボーは料理をしない。
    毎晩、規則正しく車で出かけていく。
    その掛かる時間からして、どこぞに飯を食いに行っているようである。

    休日など、朝と夕方の2回出かけるので
    毎食、よそで調達しているようである。
    推理するに、1週間の晩飯メニューはコンビニ3回飯屋4回。
    休日の朝飯と昼飯は、コンビニと見ている。
    一人暮らしで飯も作らないなど、私の逆鱗に触れる行為である。

    ボーボーは友人がいない。
    車が他県ナンバーなので、こっちには知人がいないのであろう。
    休日は食料調達に行く以外は、ずっと家にこもり
    昼過ぎからアイドル曲っぽいCDに合わせ、つたなく楽器を弾いている。

    ボンボン鳴ってたので、ベースかと思ったが
    時々チャラチャラ鳴る場合もあるので
    シンセサイザーみたいな楽器じゃないかと予想している。

    とりあえず何を鳴らしても、お世辞にも上手とは言えない伴奏で
    カックンカックンの音外しに、正直イライラさせられる事もあるが
    こっちもホラー映画の悲鳴やら、ゲームの騒音でお互い様である。

    だが、これだけは陰でコソコソと怒鳴らせてもらいたい。
    今の性能の車で、関西都市部で、しかも今の季節は

     暖 機 運 転 は い ら な い か ら !

    何を律儀に、毎回毎回のお出掛け前に車のエンジンを掛けにいき
    部屋に戻って、数分待機してるんだよ?
    おめえ、頭から突っ込んで、こっちにケツを向けて駐車してるだろ。
    排気ガスが、私の部屋に直撃するんだよ!

    ボーボーもまさか周辺住人に、こんだけ把握されているとは
    夢にも思っていないだろうが、それは自業自得である。
    あのマフラーをノーマルに替えてくれるだけで
    私は瞬時にボーボーの存在を忘れ去るからである。

  • 手作りキャンドル 初期症状

    手作りキャンドル 初期症状
    着色にはクレヨンを使っているけど
    これ、匂いがクレヨン臭くて、かなわん。
    色は鮮やかで良い感じなんだが。

    染料を持ってるならいいけど、ない場合
    またロクでもねえ冒険な説を出すけど、化粧品で良い気がする。
    使わない口紅とか、チークやアイシャドウ。
    油性のものが最適だと思うんで、ちょうど良くねえ?

    そう思い立って、作ってみたのが下の写真。
    ピンク系のフェイスパウダー小さじ1ぐらいと
    ピンクのチューブ入りのリップグロス少々。
    燃やして成分的にどうなのか、わからないけど
    とりあえず何の支障もない出来上がりである。

    調子こいて、コントロールカラ-やパウダーアイブロウも試す。

    入れる色物の量が少ないと、色素が沈み、何かもうワヤクチャに。

    香りはアロマオイルで付けたけど
    8mm × 50mmのロウソク10本に
    イランイラン、サンダルウッドじゃ、8滴入れても香らねえ。

    触ったら手に匂いが付くのに、火を点けたらまったく匂わないんだよ。
    こいつら、結構くどい香りなのに。

    アロマオイルは熱で揮発するから
    加える時のロウの温度が高すぎた、という失敗ならいいけど
    これが量が足りないんだとしたら、手作りキャンドルで一番のネックは
    アロマオイルにお金が掛かりすぎる、って事になる。

    安い物で代用できないか、模索中。
    良い匂いだけど、くっせーーーーー! ってもの、何かないかな。
    カレー粉とかコーヒーとか、飯屋じゃねえんだよ、って話だし。

    キャンドルの大きさは小さめじゃないと、すんげえ燃え残る。
    てか、ロウ、蒸発などせずに溶けるだけのようだ。
    よって、こういう風に弁当用アルミカップに入れたりしたら
    中央部分のみが溶けてへこむだけ、ってハメになる。

    あの普通のロウソクの細長く中央が突起している形状は
    考えに考え抜かれた工夫の賜物だと思い知る。
    直径がデカいと、溶けたロウでロウソクの火が消えるんだ。

    とりあえずもったいないので、溶け残ったロウを再び溶かし
    秘伝のエキスのように、新しいロウに加えて、を繰り返していたら
    回を重ねるごとに、呪われた最果ての地の泥池のような色に。

    でも匂いに支障がないので、これも気にせんならオッケー。

    最後に、ロウを溶かした鍋は、洗ったら排水溝が詰まると思う。
    ロウはお湯で溶けるんで、パスタを茹でたお湯なんぞを流したら
    パイプにこびりついてたロウが再び溶け、再び溶けを繰り返し
    終いにゃ、流したお湯が水になる境界線にロウが溜まる気がする。

    洗面所で洗おうが、風呂場で洗おうが
    ロウはこびりついたら、熱湯か物理的にしか取れないから
    使った容器は、拭くだけにしといて
    ロウが固まったら、ポリポリ削って落とすしかないぞ。

    何度作っても、小汚ねえものしか出来ず
    しかも、まるで無臭の単なる光源になってるのは
    一体どこに問題があるのか、さっぱりわからない。

  • 結婚できない女性

    日曜の夜は、いつも映画を観ているんだが
    今回は地震の被害が気になったので、報道番組を観た。
    その中の特集のひとつに、結婚できない女性をやっていた。

    それに出ていた彼氏のいる女性、即行で考え直せ!
    その彼氏、おめえと結婚をする気はないと思うぞ。
    ヘタすると、既婚者なのを隠しているかも知れん。

    今付き合って半年という事は、去年の11月か12月からだろ。
    で、クリスマスにダイヤの指輪をくれたとな?

    それだと、付き合い始めて1ヶ月経つか経たないかの時に
    左手の薬指に指輪をはめてくれたってわけだ。
    その迅速さの後の数ヶ月のダラダラさ加減、おかしくねえか?
    まるで指輪で結婚を匂わせて、引っ張ってるように思えるぞ。

    その証拠に、おめえが将来の話をしても
    あいまいな返事ではぐらかしていただろう。
    なのに何を 「『その気はない』 と言われなくて良かった」 だよ
    あれは 「おまえとは結婚する気はない」 と言われてるも同然だぞ。

    指輪をエサに、釣られてるだけなんじゃねえのか?
    目を眩ませとらんと、冷静になって考えてみろって。

    付き合ってる相手が徒歩圏内に住んでいたら
    男性は惚れてる女性の部屋には入り浸るよな。

    デートの時も、部屋まで迎えにきて
    近所のコンビニの前で待ち合わせなど、ないない。
    遠慮しても押しかけてくるから。
    合鍵を渡せだの、どこに行ってただの、むっちゃ監視して
    結婚結婚うるさいもんだ。

    ↑ こういうタイプでも、数年経ったら失速するのに
    元からああいう、放置気味の男性だったら
    結婚しても、家庭をあまり省みないタイプだと思う。
    どういう結婚生活が、彼女の理想なのかわからないけど
    あまり大事にはしてもらえなさそうなのが、いらん世話だが心配。

    客観的に、彼は彼女に興味がなさそうに見えた。
    結婚をしたいのなら、彼との交際はすげえ時間のロス。
    彼の答が恐い、って思う事自体
    彼女はガンガン押していけないタイプだろうから
    さっさと他を探した方が良いと思う。

    “自立したオトナの付き合い” とか、実行してたら
    “物わかりの良い女” で終ってしまうと思うがなあ。
    結婚できないって言ってる女性って、このタイプのような気がする。

    と、はからずも、私がすげえ我がままな付き合い方をしている事が
    露呈してしまった意見になったが
    一応防御しておくと、今 は そこまではない。

    どう変わったのかっちゅうと、そ こ ま で ウザくはなくなった。
    年を取って女性ホルモンが減ったせいかな。 ほほほ

  • JTの迷走

    TVでJTフーズの今、みたいな特集をやっていた。

    JTとは元々、日本専売公社という国営企業で
    塩とタバコを独占販売していたのだ。
    何で塩も? と思うが、それを独占する理由はわからない。

    で、よく覚えてないのだが、今のJTへと民営化し
    塩が自由販売となったような。

    国は今でもJTの株の多数を所有しているはずなので
    この会社を潰すようなマネはしない。
    塩の自由化の時に、利益の損失を埋めるために
    JTフーズを立ち上げる構想が出来ていたと推理する。

    そして、この新部門が軌道に乗ったら
    タバコ1箱1000円作戦に出る予定だったのではないだろうか。
    「諸外国ではそんなもん」 というキーワードは強いからな。

    ところが、今年の毒ギョウザ事件。
    食品部門が立ち直れない大打撃を受け
    こういう時にタバコの増税など、一応言ってはみるものの
    これを実現しようとは思ってはいない気がする。
    数年後のための布石にしとくのだろう。

    私は1日に2箱以上吸うヘビースモーカーだが
    1箱1000円なら、喫煙を止める。 てか、買うの無理。
    値上げをしようがしまいが、どっちでも良いぞ。
    タバコを吸えないと、健康になるだろうしな。

    番組では、JTフーズの営業の苦労を追っていた。
    それを見て、ダメだ、こりゃ、と思った。

    JTフーズの社員がどんなに苦労しようが
    同情する気は起こらないし、JTブランドを買う気にもなれない。
    その理由は、TVに出てた人も言っていたけど
    明確な改善策が見えてこないからである。

    そもそも原因も判明していないのに、改善もねえが
    そんな状態で、再起など出来るとでも思っている上層部がアホウだぜ。

    毒ギョウザ事件の真相は、表には出てこないだろう。
    永遠に闇の中のような気がする。
    だから、この状態でJTフーズが再起出来る方法は限られてくる。

    まず、中国から撤退、これが一番大事。
    次にパッケージをまったく違うものに替える。

    今、予算的にも大変だろうけど、ここをチャンスにせんでどうする。
    何を他のメーカーと同じような
    楽しげなパッケージのままにしているんだよ?
    他社の食品との差別化を図る、格好の機会だろうが。

    生まれ変わる態度の表明に加工国を替え、それを旗印にお詫び広告を打ち
    パッケージをシンプルでシックなデザインにする。

    冷凍物を買うヤツをアホ扱いしているような
    あんなセンス度外視のカラフルなパッケージは
    買う方は正直恥ずかしいんだよ。
    無印が何故浸透したのか、とか考えてみたらどうだ?
    中身はメイドインチャイナだと知ったので、あまり買わないが
    見た目は誠実そうなイメージがあるだろ。

    こういう事を模索しないのは、国が助けてくれるから
    と、思ってるからじゃないか?
    だったら国民の心情など考慮する必要もないか。
    いらん世話だったな。

    大体JT自体が、元お役所体質を引きずっているのか
    殿様商売に思える事があって、よく考えるとムカつく。
    値引きはしないは、サービスはないは、売りっ放しだろ。
    誰がタスポなんて作るかよ。
    個人情報をあんな会社に晒すのは恐すぎる。

    ちなみに、タバコの仕入れは全部現金取引だとさ。
    町のタバコ屋さんは、大金を持っていないとやっていけないのだ。
    タバコ販売許可の取得とかも、すげえグレーな話ばかりだし
    こういうタバコ関係の話は
    何となくハメられてる気分になるような内容のが多い。

  • 人生丸裸

    凶悪事件が起きる度に、こう思わんか?

    「もし自分が関係者だったら、どう報道されるんだろう?」

    容疑者の生い立ちから学生時代から、主義、趣味、思考まで
    ちょっとでもオタ風味のあるもの、特殊っぽいものは
    それが犯行の原因であるかのように晒されて
    いかに歪んだ性格であるかを、必死になって証明される。

    容疑者に限った事ではない。
    被害者側の立場でも、キャラが強烈だと注目をあびる。

    自分が考える、“有害” なものを排除したい “正義感” と
    “普通” とは違うから、犯罪を起こしたり
    事件に巻き込まれたりするんだ、と安心したい
    という心理が働くのかも知れない。

    この手の “悪役” には、ひと昔前はマンガが槍玉にあげられていたが
    最近、特に焦点を当てられる分野は
    アニメ、ゲーム、ネット、このあたりである。
    何か微妙に進化しているが、中途半端感があるのは否めない。
    選択範囲が大雑把すぎるんだよな。

    ニュースを見ていて、こういう心配をするのは
    人格的にとても怪しいものがある、とわかってはいても
    つい、自分の場合はどういうレッテルを貼られるのか
    あれこれ分析してしまう。

    卒業文集とか、引っ越し時の舞い上がりで全捨てしてしまったんで
    何を書いたかも忘れてしまっているが、覚えていたとしても
    過去の事は変えられないので、しょうがないとして
    問題は今現在の趣味系だ。

    部屋にある6~7種類のゲーム機、ダンボール2箱分のゲームソフト
    映画を録画したビデオテープ、とことんマイナーなロックCD
    化粧品名をビッシリ書いた手帳、工具箱に入ったメイク道具
    ボックスにいっぱいの化粧品群、妙に多い文房具類
    “ちょっと特殊” と言ったら、このへんぐらいか?

    あっ、PCのデータはヤバいよな。
    お気に入りに入っているサイトのジャンルは、人に知られたくねえし
    それに、このブログの存在も割れる。

    てかさ、こんぐらいのブツは、今時誰でも持っているだろう。
    面倒くさくなって、逆切れを始めるけど
    この程度の事にギャアギャア目くじら立てるって
    どんだけ世の中についていけてないんだよ? と、突っ込みたいわ。

    TVのコメンテーターとやらも、ネットをまるで裏社会みたいに言ってて
    こいつらPCをワープロぐらいにしか、認識していないんじゃねえの?
    と、その頭が固いゆえの無知さにウンザリさせられるぜ。

    こうやって考えていると、女性より男性の方が、色々と大変じゃねえ?
    と言うのも、世の大多数の男性たちは
    エロアイテムの隠し場所に苦労しているだろうから。
    母親とか奥さんとか、実に目ざといしな。

    手に負えないのは、“探す” んじゃなく
    “片付け掃除をしていて偶然見つけてくれる”、という善意。

    無神経な家族だったら、机の上にバーンと置きなおされて
    帰ってきて、ドッヒャー!
    その上、それについて一切話題にされない、という針のむしろだし
    ヘタすりゃ、無断で捨てられる場合もある。

    おまけにエロの存在自体を、マジで嫌悪している女性は
    直接、非難を口にする事は少ない傾向がある。
    口にする時は、本人を飛び抜かして他の誰かに “相談” する時で
    何かもう、どういう恥の上塗りなんだか。
    しかもエロのジャンルによっては、いきなり実家へ失踪されるし。

    しかしエロ容認の、自称さばけた女性というのも
    「気にしないって言ってるじゃないの」 と、公開性を求めて
    相当にウザいものがあると思う。

    度が過ぎると、観賞会を開催しなきゃならなくなり
    隣で妙に冷静に観賞され、重箱突付きなダメ出しまでされたら、
    それがAVの演出や、出演者にならまだしも
    その作品を選んだ自分の感性への批判なら、まさに立つ瀬がない!
    (実に上手い事を言った気分。 ほーっほっほっほ)

    第三者の余裕のある意見など、エロには不要。
    もう放っといてくれよ! と、さぞかし荒れ狂いたくなるであろう。

    って、また突拍子もない方向に話が飛んで
    何かもう、まとめる気すら起きないグダグダな展開になったが
    万が一の時のために、身辺整理をしとくべきか、諦めるか
    これって結構、切実な問題かも知れない。

  • 犯罪者の生い立ち

    ここ数日、しきりにTVで秋葉原殺人事件の容疑者の
    バックボーンを討論している。
    重大事件発生時のこういう流れは、毎度の事で
    こうやって皆が事件について考える機会になるのは、悪い事ではない。
    1億総プロファイラー状態。

    しかし最近になって、これの答ってすげえ単純なんじゃないか?
    と、思い始めた。

    たとえば、貧乏な家庭に育った、という設定でも
    貧乏人の子供が全員、何らかの犯罪を起こしているわけではない。
    低学歴でもしかり、親がいなくてもしかり。

    アメリカの学説では、親の虐待が大きな要素になっているという説が
    有力視されてはいるが、そんな境遇の子供はこれまたごまんといる。
    結局、“こういう環境だと、こういう重大犯罪を起こす” という
    定義が成り立つには至っていない。

    色んな境遇の人がいて、同じような境遇の人も大勢いて
    何故そいつだけが犯罪を実行するのか。
    これは、同じ箱に入れても、人はそれぞれの個性を持てるのと
    犯罪発生の要素がひとつだけではない、という事によるものだろう。

    で、世界各国の専門家が日夜研究している難しい問題に対して
    私が厚顔無恥にもまた、とんでもない暴論を打ち立てる。

    もしかして、犯罪者の誕生確率ってあるんじゃないか?

    どんな制度の国だろうが、どんな親の元だろうが
    人口何人に当たり何人の割り合いで、犯罪者予備軍が産まれるのだ。
    くじ引きの箱の中に、特賞が1枚入っているように。

    もう、これだと、出産はえれえな大バクチになるが
    芽を出さない種もあるように
    犯罪を起こさずに済む予備軍もいるかも知れない。

    ニュースを見て、こういう空想をボーッとしていたが
    もっと単純に考えて、性善説とか性悪説とかでもなく
    人間の遺伝子の中には、必ず犯罪の種が埋まっているんかも。
    それを育てるか腐らせるかは、自分で選んでいるような気がする。

    自分の正義感だって、絶対確実な揺らがないものではないし
    何よりアホウだから、いつどこで道を間違うやも知れん。
    いつまで善人サイドで被害者ヅラしていられるやら。

    起こった犯罪について、考えを巡らせるのは
    そんな自分に対する戒めとして、有効な事だと思う。

  • 秋葉原事件容疑者の書き込み

    問題の掲示板のURLは、ここ の下のコメント欄にあります。

    よそのサイトを、しかもこういう内容のを
    一個人のブログの記事内で勝手にリンクするのは
    マナー的に良いのか、よくわからなかったので
    あえてリンクは貼りませんでした。
    面倒だろうけど、読みたい場合はコピーして飛んでください。

    で、読んでみた。
    正直、手に負えないと思った。

    不平不満ってのは、誰にでもある。
    それを、ねたみひがみに変換する人は、ままいる。
    しかしそれを更に怒りに昇華させるヤツには恐怖を感じる。

    そういうタイプは、悪い意味で1本芯が通っていて
    それが固くて揺らがないので、他人の想いが通じにくい。

    人が何を言っても、「そうじゃなくて」「でも」「だけど」 と
    はねのけて、それを言ってくれる人の親切さに気付かず
    自分の気持ちゆえの言い分を優先させる。

    そして、“距離感” の存在を知っていないから
    他人と適度な濃さの付き合いも出来ない。
    その上、この距離感を、「裏切り」 だと思い込む。

    こういうタイプは、歩み寄ってくる人がいても、必ず離れていくだろう。
    相手の方が裏切られているのに、自分が被害者になるんだろうな。

    ところで、私のここでの発言を読んでいるヤツなら
    私がこの掲示板の書き込みを見て、どんだけ激怒したか
    即座に察したことであろう。

    不細工ーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ?????

    TVで顔を見たけど、あれのどこが最低の不細工なんだよ?
    言いたくねえが、だったら私は人面ですらねえよ。

    基本の作りに不満があったら、もうそこでダメ扱いって
    どんだけ整ってたらやる気を出すんだよ? 甘すぎ!
    ほんと、顔の作りにこだわるヤツは、ロクな考えを持たねえ。

    いいか? 人間、外見だが、それは作りの事じゃねえ。
    仕草や表情ににじみ出る人間性を、人は判断しているんだよっ。
    そこまで周囲の人間をバカにすな。
    自分自身より的確に自分の内面を見抜かれているぞ。

    人に良く思われたいのなら
    ファッション、髪型、清潔感を演出する努力をすべき。
    それを怠ってるくせに、人の “決め付け” に文句を言うな。
    こういうヤツに限って、相手には細かい条件付けをしてきやがる。
    傲慢のひとことだぜ。

    そんで、男だろうが何だろうが、我がの食う飯ぐらい我がで作れ!
    下僕ママがしてくれないなら、レトルト弁当三昧かよ。
    ほんと、“生活” をナメとる。

    ちゃんとした生活をしていないと
    他によっぽどの生き甲斐がないと、気持ちがどんどんすさんでいくものだ。
    すさんでいるから生活が荒れるのか、そんな事はどうでもいい。
    どっちが先でも、どっかでその悪循環を断ち切らないと、キリがない。
    だったら人格改造より、家事の方が手っ取り早いだろうよ。

    私はこの容疑者には同情はしない。
    自分が納得 “できる” ものが、目の前に差し出されて初めて
    腰を上げるようなヤツだと思うから。

    それでも、こういうタイプともし接触があったら
    誰でも出来る範囲で力になろうとすると思うぞ。
    もちろん私もな。

  • 自分への評価

    人生に失望するタイプって
    2つの考えが軸になっている場合が多い気がする。

    ひとつは、評価を求める。
    もうひとつは、他人と自分を比べる。

    この2つは、決して悪い考えではなく
    むしろ向上心を作る要素にもなる、有効な “意欲” である。

    では何故この2つが、挫折の原因になりうるのか。

    ひとことで言ってしまえば、「望むだけ」 だからだ。
    この2つの “希望” がはらんでいる危険性に目を向ける事もせず
    自分がちょっと何かすりゃ、他人から賞賛を浴び
    常に一目置かれる立場になりたいと願っているだけの態度で
    それが叶うわけもねえのに。

    てか、実際にこんな立場のヤツは、宗教の指導者ぐらいしかいねえよ。
    あっ、だから宗教にハマるヤツが多いんか?
    そういや、教祖、確かに一度なってみてえよな。

    こんな極端な例を出さずとも、人は皆
    自分が思っているよりも、ほんのちょっと上の評価を欲する。

    だが考えてみてほしい。
    おめえは他人を褒めて、それを相手に伝えてるか?
    「おまえは良いよな~、頭が良くて」 みたいな
    ヒガミ混じりのグチ風味じゃなくて、純粋な賞賛。

    してねえだろ、思っても滅多にしねえだろ。
    自分がしねえ事を、何で他人に求めるかなあ。

    評価ってのは、自分の知らないところで下されるものである。
    そしてそれは、良い評価にしろ悪い評価にしろ、大抵が図星を突いている。
    そんなはずじゃない、というような意外な評価だったとしても
    他人は自分の知らない自分をも見抜いていたりするもんだ。

    ここで素直に我が身を振り返る事が出来るかどうかが
    そいつの “質” になるのである。

    簡単な方に流れるのも良いけど、どっちに行こうが
    自分のした事の責任は、決して消えずに自分に付きまとう。
    「違う」「皆わかっちゃいない」 と、拒否するのが
    果たしてラクで簡単な道なのかも怪しいな。

    挫折というのは希望と対に語られるが
    挫折がイヤなら希望を持たない、なら済むかというと、そうでもない。
    人間には心という、やっかいなものがあり
    それが傷付くと、大なり小なり挫折感を味わうからである。

    そもそも、何をもって “挫折” と定義するかは個人差で
    挫折のハードルが低いヤツは、自己愛が強い傾向にあると思う。
    愛するものは、つまらないものであってはならないので
    よって自然と自己評価も高くなる。

    (書いてて、ふと思ったんだが
     ヴェルタースオリジナルキャンディー だっけ?
     あのCMって、教育に悪くねえ?
     “特別な存在” って、ものすげえ危ういキーワードだよなあ。)

    傷付く = 挫折、優れている = 愛される
    こういう制約を自分の中で、わざわざ組み立てるのは
    自滅へのカウントダウンを始めるのと一緒である。

    自分の望む評価を得るための、努力と改革を惜しむのなら
    分をわきまえる潔さを身に付けるべきである。
    挫折を自己製造する必要は、どこにもないのだから。

    自分の “言い分” とやらを、後生大事に育てた結果
    他人を傷つける、という方向に走ってほしくない、と切に願う。

    「他人と自分を比べる」 については、またその内にでも。

    08.8.26 人と比べる ← ちゃんとアップしたぞー。