電車に乗ってる時など、あからさまにヘンな髪のおやじを見かけ
「見ちゃいけない」 と、目を逸らす事がたまにありますね。
何故かそういう時って、意識していなくても
エマージェンシーゾーンに真っ先に目が行くんですよね。
私は、確実におかしい髪はカツラではない
カツラを付けるのなら、自然を心掛けるはずだ
という持論ですが、これはどうやら間違っているようです。
知人の職場に、絶対にヅラ! という人がいて
誰もが心の中で 「ヅラ・・・」 「ヅラ・・・」 と
モヤモヤしまくっているそうです。
その人は、寝る時にもカツラを外さないらしいと言うので
「地毛だから外せないだけじゃないか?」 と、指摘しましたが
知人は 「あれはどう見てもヅラ」 と、譲らないのです。
職場では、「うたた寝後に後ろ前になっていた」
「遅刻しかけた時、傾いていた」 「汗が髪の下から流れている」
など、その人に関する嘘のような目撃証言が相次いでいて
どれも状況証拠だけで確定ではないと思うんですが
ヅラ前提は、職場全体の決定事項らしいのです。
そんだけ噂が飛び交うって自体が
結局、誰も確信がないって事じゃないかと思うのですが。
もし身近に、見るからにヅラ、な人がいたらどうするか?
私ならズバズバ指摘しそうに思われるかも知れませんが、とんでもない。
そんな無神経な事など言えませんよ。
女性の厚化粧と一緒で、最初はギョッとするでしょうが
ヅラにそこまで興味はないのが一番の理由。
ましてや、本人の深刻度がいかほどかが絶対に読めないのに
やたら 「あなたのために」 などと、親切ぶって忠告をするのは
大きなお世話になる可能性が大でしょう。
ほとんどの人がこういう気持ちでしょうが
安心感が欲しいので、つい確認作業をしてしまうんでしょう。
初期設定か後付けか、はっきりしないのは
お付き合い上、不安要素になりますもんね。
それにしても、これだけ不自然なカツラが出回っているという事は
カツラとは相当に高額なのでしょう。
しかも、毛系アイテムって、当然一生ものではないでしょう。
劣化が激しいなら、買い替えにもお金が掛かりますよね。
カツラの高額さって、「隠したいから自然に」 って事で
精巧な作りが必要になるからなのと
「高額でも切羽詰っている人は買うはずだ」 という
足元を見られている部分が、絶対にあると思います。
女性の美容と一緒ですが、選択肢が少ないのが難点でしょう。
そもそも男性の外見部門は、最初から門戸が狭いので
そこらへんは、男性自身の意識改革が必要でしょう。
だけど、微妙なヅラっぽい人は迷惑です。
あいまいな事をしているからこそ
皆、証拠集めに必死になるのに気付いてほしいものです。
隠そうとすればするほど、注目の的になる悪循環が
自分に限っては起こりえないと思うのは、目出度いです。
大体、どんなに自然なカツラでも
ある日突然毛髪量が増えたら、モロバレでしょう。
ヅラにするのなら、帽子のつもりぐらいの気持ちで
オープンにするべきです。
バレないと思っているのは自分だけです。
てか、こんだけCMとかで認知されているんだから
そろそろ 「ハゲは恥ずかしい」「ヅラは恥ずかしい」
という意識は捨てませんか?
隠したいという気持ちは何となくわかります。
うちのとうちゃんは、若い頃から頭頂部トンスラハゲで
そんな事は誰も気にしない、ダンディっぽい雰囲気があるのに
本人はかなり悩んでいたようで、四方八方から毛を調達して
マスクメロン (高級!) になっていました。
男性の頭髪の問題は、女性には計り知れない悩みのようで
これを女性で当てはめると、貧乳とかブスってとこでしょうか?
いや、それ以上の深刻さかも知れません。
うーむ、人によりけり???
私には理解できない範ちゅうの話題に首を突っ込んで申し訳ないですが
それでも、この “隠す → 探られる” の
好奇心推理連鎖は断ち切った方が良いと思います。
隠せば隠すほど、好奇の目で見られるという事は
本人が堂々としてれば、逆に相手の人間性の踏み絵になります。
ヅラぐらいでグダグダ言う性格が悪いヤツはあぶり出される寸法です。
そして何より、カツラの立場が普通の事になれば
各メーカーも開発に参入し
結果、安価で良い製品が出回るようになると思いますので
消費者の意識改革を頑張るべきではないでしょうか。
私がハゲの話題をよくするのは
とうちゃんの苦悩を間近に見て育ったからでしょう。
ハゲ使用前の人は、悩む前に予防を
ハゲ使用後の人は、少しでも心穏やかに生きられるように
と願い、何とか対策を考えたいのです。