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訓練ジジイ 続報 11.4.11
訓練ジジイ 続々報 11.4.15
訓練ジジイが公園から消えた。
公園は、今はもう子供たちの野球場になってしまい
(注: 球技が禁止されている公園である)
心霊写真カップルも、ダンシング男子もいなくなった。
何か、ネタが1個もない公園になってしまった。
これは私自らが、公園で何かパフォーマンスをしろ
という啓示なのか?
ところが、そんなこんなのある日
訓練ジジイと道ですれ違った!!!!!
正確に言えば、2車線道路の向こうとこっちのすれ違い。
だけど、すぐに訓練ジジイとあの犬ペアだとわかった。
犬でわかった。
歩いてても、訓練ジジイをパシリにしているんだ。
私がジッと見ていると、犬がその視線に気付き
こっちに来ようと、訓練ジジイを引っ張った。
だけどその時に車が来て、ちょっと危なかったので
私はそのまま通り過ぎた。
訓練ジジイは、持っているペットボトルの水で犬のおしっこを流すという
ものすごいマナーの良さ。
犬は間近で見ると、毛がピッカピカのツヤツヤで
あの犬種で、あんなに手入れをされている犬は初めて見たよー。
ジジイの犬に対する愛が、2車線を挟んだこっちにも伝わってきた。
そして訓練ジジイの犬が公園にいた!
訓練ジジイ復活!
と、一瞬、喜びに満ちあふれかけたけど
訓練ジジイが、あの訓練ジジイではないのだ。
あの訓練ジジイより、10歳ぐらい若いオヤジなのだ。
犬は一緒。
仕草も行動も一緒。
何故そう言い切れるかと言うと
訓練内容が、訓練ジジイとまったく同じだからだ。
これ、不思議じゃねえ?
同じ犬を、10歳違う男性が同じ訓練をしている。
“持ってこい” の腕の上げ方どころか
“ついてこい” のナメられ方まで、生き写しなのだ。
その歳の差は、親子じゃないだろうし
友人? 兄弟? 親戚?
にしても、訓練の代理なのに
その訓練法が、訓練ジジイとまったく一緒。
そこまで教わって、散歩代理?
まさか訓練ジジイに何か起こったんか?
他人事なのに、むちゃくちゃ心配している私は
訓練ジジイのとりこなのか?
とか、ハーレクイン妄想をしていたら
訓練ジジイと犬ズがいた。
朝の7時に駅前ロータリーに。
通常はその時間に駅には行かないんで、気付かなかったんだな。
散歩時間帯の変更かー。
ちょい待て、おめえ訓練は午前中にやってたろ?
んで、この前は16時前に歩いてたろ。
1日何回散歩してるんだよ???
いや、色々と変更してるのかも知れない。
とにかく、無事で良かった。
で、夜の11時前、23時前ぐらいに
横断歩道の赤信号で、訓練ジジイと犬と並ぶ。
ところが、どの訓練ジジイでもない!
斜め後ろから、ジーーーッと観察する。
本来の訓練ジジイは、固太りで大柄な体格である。
2番目の訓練ジジイは、10歳ぐらい若くてちょっと小柄。
そしてこの3人目は、ものすごく小柄でしかもメガネっ子。
3人の中でも、一番年老いて見える。
犬は一緒。
もう、断言するけど、私の犬好き生命を賭けて良い。
それぐらい性格が個性的で、仕草にクセがある犬なのだ。
1匹の犬に3人の訓練ジジイ・・・。
もしかして飼い犬じゃなくて、シルバー雇用の散歩業とか?
と、1人と1匹をジロジロと見ていたら
またしても、犬が私の視線に気付く。
この犬、横目でチロチロと私に問いかける。
おっ、いく? いっちゃう? みたいに。
私を見た途端、嫌わない動物なんて滅多にいないんで
何かもう、あー、すっげえ触りたい!
と、痴漢のような気持ちになって
思わず手が出ちゃったんだよー。(正に痴漢の言い訳)
そしたら、そいつな、いきなりドーン! と頭突きして来たんだよ。
こここ攻撃? と思ったけど
私の足にフンフンとまとわりついて来るんだ。
その勢いに、私もジジイもヨロけた程。
私が思わず笑って撫ぜたら、ジジイが喋った。
「すみませんのお・・・、遊び好きな犬で・・・
こうやって、すぐ人様に飛び掛るけど
可愛くて怒れんで・・・。
甘やかして育ててしまったんですわ・・・。」
(正しくない関西弁で再現しております。)
そのトツトツとした喋り方に、ちょっと涙が出そうになった。
ああ・・・、このジジイはこの犬を本当に大事にしてるんだな・・・。
「こんなにキレイにお手入れされたこの犬種を初めて見ましたよ。
大事にしてらっしゃるんですね。」
そう言うと、訓練ジジイは犬の頭を抱えるように撫ぜた。
信号が青になったので、渡りながら訓練ジジイたちと私は分かれた。
訓練ジジイは一度も私を見なかった。
犬しか目に入らないようだ。
犬はこっちに来たがっていた。
さて、これはどういう事だろう?
1匹の犬に、3人のジジイ。
犬は絶対に同一犬。
1人目は、1ヶ月ほど毎日公園で訓練。
その後、2~3回道端で見かける。
2人目は公園で1回限り。
でも訓練法が、ありえないほど1人目と同じ。
3人目も1回限り。
でも犬の飼い主としか思えない言動。
本来なら、2人目はたまたまピンチヒッターで
1人目と3人目が同一人物だと思うべきだろうけど
体格が違い過ぎるんだよ。
てか、そう思いたくない。
同一人物だったら、訓練ジジイ、病気を患ってる変貌ぶりだし・・・。
そして、その後・・・
20代と思われる男性が、犬を連れていた。
一瞬だったんで、同じ犬かどうかは断言できない。
同犬種ではあるけど。
イヤな想像をしてしまうんで、もう一度会いたいよー。
て言うか、この話、若者だと恋愛フラグが立つよな・・・。
ジジイとババアじゃ、寿命の話になるのが切ないーーーっ(泣)
関連記事 : 訓練ジジイの謎 2 12.9.6
評価: バレリー・オファレル ペットライフ社
(1993-11) コメント:多分これ、私がしつけのために読んだ1冊のような。 だったらこれに、“しつけが入りやすい犬種ランキング” が載ってるかも。 犬を買う前に、ぜひ読んで欲しい。 犬の頭の良し悪し基準は、人間にとって “しつけが入りやすいか” に尽きるんだよな、現実問題。 |