• 石油は本当になくなるのか

    この私説は、どっかの記事のコメント欄で言ったんだけど
    コメント欄を読まない人もいるので、改めて記事にしたい。
     
    ここのブログさ、ほんっとコメント欄の方が有意義なんだよ。
    だって色んな人が自分の意見を書いてくれてるんだよ。
    これも別記事で説得するから待っとれ。
     
     
    さて、タイトルのこの疑問、アホみたいだと思われるだろうけど
    これに世界の仕組みが集約されている。
    かも知れない、という気がする、と私は思うんだ。
     
    世間のエコ政策に、オール電化も入っていて
    それがウラン由来のエネルギーで
    一体、何をしよんのかな、と思っていたんだけど
    まさか自分が生きてる間に、このような惨事になるとは・・・。
     
    これが私の正直な感想である。
    昔、原発の本を読んで、その危険性には気付いていたけど
    “運動家” になるのが嫌だったので、放置しておいた。
     
    その罪滅ぼし、ってわけでもないけど
    もうババアなんで、ボケラッタで許されるかも知れないのを良い事に
    今後は出来るだけ、言える範囲で問題提起をしていこう
    と、決心はしたけど、絶対ではない。
     
    だって権力とか闇の力が恐いもん。
    アホウな事ばかり言うに違いないんで、善良な方々の罵倒もきついし。
     
     
    そこで、世界の陰謀かも知れないシリーズ第1弾!
    第2弾に続く道が見えない第1弾!
     
    石油は本当になくなるのか?
     
    昭和の時代に、オイルショックという現象があった。
    それは、イスラエルとアラブ諸国の戦争が原因で
     
     
     ちょっと言わせて!
     私、この中東問題が専門で、いや、単に詳しいだけなんだけど
     何でそれをここで書かないのか、っちゅうと
     何年に第何次戦争が、とかいう細かいデータを覚えていないのと
     (忘れているわけではなく、はなから覚えられない)
     実は私は反ユダヤの思想を持っているからなんだ。
     
     移住しといて決してその地に馴染まない、という人種がいるから
     世界統一なんて無理だと思うんだな。
     
     いずれにしても、この中東問題は
     世界情勢に深く関わっている事なんだよ。
     だったら、それこそ論じれよ、って話だがな。
     
     
    んで、この第何次かわからんけど、その中東戦争が原因で
    石油が日本に入って来にくくなったんだな。
     
    それでトイレットペーパーなんかが作られなくなって
    「物がなくなる!」 という、噂が出回り
    人々は買いだめに走り、強欲なヤツが実際に物流を止めたりして
    物の価格が高騰した、という事件なんだ。
     
    余談だけど、この件で 「○○は石油から出来ている」 と
    言うアホウが多くなったけど
    物を作る工場の燃料や、輸送の燃料に不自由したわけで
    決して物が石油で出来てるから不足したわけじゃない。
     
    あ、ミネラルオイルは本当に石油から出来てるんだぞ。
    石油は地中から取れる究極の自然素材だ、良かったな。
    ・・・いや、ナチュラルだの自然だの
    表面的に合成を嫌う人が、よくミネラルオイルを崇めるんでな・・・。
     
     
    で、そのオイルショックからだと私は記憶しているんだけど
    「石油がなくなる」 という言葉が言われ始めた。
     
    そりゃ大変だ、と私も思ったんだけど
    それを言われ続けて40年以上?
    あのオイルショックの時から、技術は進化し、工場は乱立し
    物が巷にあふれ、車も地方じゃひとり1台の時代。
     
    世界中でものすごく石油を消費しているよね。
    戦闘機もバンバン飛ばしているし
    戦争で油田破壊で大火災とかもやってるよね。
     
    石油、何か状態が変わってないんだけど。
     
     
    省エネになってる、とかいう説も、物の多さに比べたら
    絶対に現代の方が、石油消費量が多くなってるはず。
     
    石油、なくなるはずなのに、何で節約しないんだ?
    石油、なくなるんなら、何で代替エネルギーが出来てないんだ?
    世界の技術なら、やろうと思ったら出来てるはず。
     
     
    そんで、世界中で石油を掘りまくってるだろ
    その石油があったはずの部分には、何が代わりに入ってるんだ?
    何の地形変化もないみたいだけど、まさか空洞か?
     
    と思って、ちょっと調べてみたら
    水溜りみたいなんじゃなく、地中に溶けているんで
    採掘してもガスとバランスがうんぬんで
    とりあえず何の変化もない、みたいに書いてあったけど
    信用ならねえな、石油資本の言う事なんぞ。
     
     
    地球の資源である木を伐採して、気候変動があるのなら
    石油の採り過ぎでの支障もあってしかるべきなのに
    その説は1個も出ないよな。
     
    石油、地中にいつからあったのかわからんけど
    何百万年も掛かって、自然に作られるものなんだろ。
    それを世界中でガンガン採掘して、地球ビクともせんのか?
     
    油田が枯渇する、とか言うけど
    そこの穴から採れなくなるだけで、他の穴を探してまた採ってるじゃん。
    ・・・よそんちの穴を狙うヤカラが戦争を起こしとるが・・・。
     
    石油、本当になくなるんか?
     
     
    どうも、「石油がなくなる」 は
    石油の価値を上げて、石油の価格を下げないための
    脅し文句のような気がしてならないんだ。
     
     
    常識だと思っていたものが、ある日ウソだと知らされる
    そんな経験を皆しただろう?
     
    何でもかんでも疑え、というのではなく
    自分の経験を元に、自分の頭で考えようぜ。
     
    人に押し付けたりする迷惑を掛けなければ
    間違うのも、考えを改める経験になって良いと思うんだ。
     
     
     

    評価:

    ジェントライト


    ¥ 23,400

    コメント:石油→ワセリン→サンホワイト で、これだ。 アホウの伝言ゲーム、ほんとすみません。 何だ? この値段は! 私自身より高いじゃねえかい。 NASAが開発すると、すぐこれだよ。 結構使えんものも開発しとんのにのお。 NASAジャンパー、寒かったぞ!

  • 黒雪伝説・王の乱 24

    「いやあ、すまなかった。
     最近の記憶がまるでないのだ。
     先日の夜会に出る前に、転んでしばらく気を失ってたらしいんで
     わしの乱行は、そのせいだと思う。
     皆、心配をかけてすまなかった。」
     
    パーティー会場に現れた王の言葉に
    大臣や貴族たちは喜んだが、黒雪の腹の中は違った。
     
    ばかじゃねえの? 頭打って謀反しようとしてんじゃないわよ。
    私の実父だったら、即座に返り討って死刑だわよ。
    そもそも記憶が飛んだら騒乱を起こす、って
    普段どういう考えを持ってんだか。
    この王があまりに国のタメにならないんなら、暗殺するわよ、私は!
     
     
    「だが王子の献身な看病で、わしは治った。
     今宵の宴は王子のために!
     皆、存分に楽しんでくれ。」
     
    王の号令に、楽団が曲を演奏し始める。
    途端に王子が人々に取り囲まれた。
     
    「さすが王子さま、よくぞ王さまを看病してくださった。」
    「鉱山も見つかったし、国も着実に発展しているのは
     すべて王子さまのお陰。」
    「仲睦まじいお妃さまと、お世継ぎにも恵まれて
     我が王国は、これで安泰ですな。」
     
     
    王子がチヤホヤされている間に
    王がパイを食べている黒雪に近付いた。
    「踊っていただけるかな?」
     
    「あ、はい、喜んで。」
    慌ててワインをガブ飲みして、パイを無理に飲み込んだ後
    王の手を黒雪は取った。
     
     
    「して、今回の探索では何か見つかったかな?」
    「いえ・・・、残念ながら収穫なしでしたわ。」
    「そうか、まあ、そういう時もある。」
    「申し訳ございません・・・。」
     
    と言うか、今回はあんたを正気に戻すのにおおごとだったのよ!
    ただでさえ魔物退治で大変なのに、いらん仕事を増やさないでよ!
    ニッコリ微笑んでステップを踏みながら、黒雪が脳内罵倒をする。
     
     
    「あらまあ、珍しい、王さまと黒雪さまが踊ってらっしゃるわ。」
    「王さま、何だか少しりりしくおなりになったわねえ。」
     
    ご婦人方のヒソヒソ話に、王子が振り向くと
    王と黒雪の流れるようなダンスが目に入った。
     
    黒雪はダンスが苦手で、王子はいつも足を踏まれているのだが
    パーティー好きで、踊り慣れしている王は
    そんな黒雪を上手くリードしている。
     
     
    ・・・私はダメかも知れない・・・。
     
    王子は、にこやかに話の輪に加わっているフリをしながらも
    内心では動揺していた。
     
    望んでいた、人々の賞賛を手にしても
    それだけじゃ満足できない・・・。
     
    いや、私がほしいものはそんなものではなかった。
    奥さまと一緒にいられれば、それで良かったはずだったのに
    いつの間にか、それ以上を望んでしまっている。
    何という欲深さなのか・・・。
     
     
    王が言った。
    「どうやら王子は疲れているようだ。
     癒してやってくれ。」
     
    王にお辞儀をした後に、黒雪が王子を探すが
    会場のどこにも王子の姿がない。
     
    「ネオトス、王子はどこ?」
    「少し休むとおっしゃって、お部屋に戻られました。」
     
     
    私に何も言わずに?
     
    黒雪はテーブルの上のワインの瓶を手に取り、会場を後にした。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 23 11.10.7 
           黒雪伝説・王の乱 25 11.10.14 
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
           カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ 
           
           小説・目次 

  • 携帯の機種変更

    私は悩んでいる。
     
    ・・・正確には悩む予習をしている。
     
     
    私の携帯の機種は、地デジにともなって
    来年の7月には使えなくなってしまう。
     
    それは去年ぐらいから、auからヤイヤイ言われてきてて
    最初は、「使えなくなりますよー」 みたいな
    おめえの都合で何を言う! と腹が立つ
    他人事のような 「早く機種変更しないと」 だったので
    淑女なわたくしは、黙って無視をしていたのであった。
     
    それが、他のキャリアに浮気されるのが恐いのか
    「この売れ残り機種なら、無料で交換しますよー」 から
    「この、まだ使える機種でも無料で交換しますよー」 となり
    「スマートフォンならプラスいくらでお得ですよー」 にまで
    条件をランクアップしてきた。
     
     
    いや、別にジラしているわけではないんだ。
    私は掛かってきた催促電話にも
    「ギリギリまで待って、最新の機種の中から決めたい」 と
    ちゃんと説明をしているんだよ。
     
    なのに、しきりに電話をしてきては
    「今月中ならポイントをあげます」 とか
    しまいにゃ 「今なら3000円キャッシュバック!」 とか
     
     う・る・せ・え !
     
    私は私の考えるとこがあるんだ!
    それは、ジャジャーン! スマートフォンーーー。
    何か最近どんどん表現が古臭くなってきたなあ。
    先祖返りか?
     
     
    ここのブログは、来てくれる人の8割が携帯からのようだ。
    ところが私はパソコンで記事を書いている。
     
    長文が読めない私なので、他の人にも読みやすいよう
    言葉遣いも句読点も改行も漢字変換もカナ使いも
    すべて 読みやすい が優先項目なのだ。
     
    ・・・パソコンのモニターで見る人には・・・
     
     
    これに気付いたのは、皆のコメントを読んでいて。
    あれ? このブログって携帯でも読めるんかな? と。
     
    私も一応は、ネットが見られる携帯を持っているので
    それで見たら、読みにくい読みにくい。
    うわ、皆ごめん!!! と。
     
    でも、この長文記事を携帯で打つなんて無理!
    なんで、相変わらずパソコン仕様の書き方で・・・、と。
     
     
    そこらへんの葛藤があるんで、私も携帯でのネットをすべきだろうけど
    正直、携帯の文字は老眼にはつらいものがあって
    文字を大きくすると画面が見づらくて
    そうだ! スマートフォンっていうのがあったんだ! と。
     
    で、とりあえず店頭でスマートフォンとやらを見に行ったら
    何か大きさ、普通の携帯電話と一緒だし
     
     
    ・・・私の言ってる事、わかるか?
    自分でもちょっと、わけわからなくなってるんだけど
     
    携帯で見てくれる人が多いんで
    私も携帯仕様で記事を書くべきだろうけど
    キーボードがないと無理なんだよ。
     
    ほら、映画とかで見るアメリカの携帯って
    キーボードが付いてるのもあるじゃん、横スライド2段式で。
    スマートフォンって、そうなってんのかな、と思ったら違うよな?
     
    そもそもスマートフォンで書いても
    普通の携帯で見たら、パソコンで書いたのと一緒じゃないか?
    だってスマートフォンって、パソコン画面で見られるんだろ?
     
     
    ああ・・・、本当に混乱してきた・・・。
    私は携帯はあまり使わないんだ。
    メールちょぼちょぼ通話ちょぼちょぼネットなんてもっての他。
     
    でも、かんたんフォン?は、プライド的にイヤ!
    とか言うのに、自分の料金形態がどうなってるのか
    聞いても聞いても理解できず、恐くて携帯でネットが出来ない・・・。
     
    私アホか?
     
     
    悩んでいるのは、大まかにこの4つかな。
     
    1.あまり携帯電話を使わない私が
      ブログのためにスマートフォンにすべきか?
     
    2.スマートフォンも選択肢に入れるとして
      滅多に機種変更しないので、最新機種の中から選びたいけど
      来年7月までギリギリの期間中、いつ最新のが出るか?
     
    3.スマートフォンって携帯電話としては
      電池の持ちとかが劣るらしいけど、それはクリアされたか?
      
    4.かんたんスマートフォンみたいなんが出るらしいけど
      それは何時ぐらいになるだろう?
      
    5.もし、かんたんスマートフォンが実際にいつか出るのなら
      その時まで無料機種を使っておくべきか?
      
    6.通話やメールは、やっぱり必要なんで
      電池の持ちが悪いと噂されるスマホは
      そこが改善されるまで、もうちょっと待った方が良いんじゃないか?
     
    どの4つだよ!
     
     
    携帯電話は、私のあまり好きじゃない分野なんで
    正直に言うけど、調べる気がまったくしないんだ。
     
    友人知人には事ある毎に訊いているけど
    ブログをやってる事を言えないので、詳しく説明できず
    「? 普通の携帯機種で良いじゃん???」 となるんだよー。
     
     
    何か書いてて、何を悩んでいるのかすら、わからなくなってきたんだけど
    興味のない携帯電話だから、最小の出費でより便利にしたい
    という、ほんとド素人の欲を出しているみたいだ。
     
    これが化粧品分野なら、「そんな都合の良い商品はない!」
    で、一蹴なんだけどなあ・・・。
     
     
     

    評価:

    iLab factory


    ¥ 400

    ()

    コメント:他のレビューを読むと、この固くて小さいのを (下ネタじゃねえぞ) 数分回すのは困難、との声多数。 自転車にでも設置して足こぎとかの工夫が必要かも知れないけど、電気も来てない非常時に自転車こぎをする心境はいかがなものか? 万が一のために、備えも鋭意改良しておかねば。

  • 黒雪伝説・王の乱 23

    「おお! 黒雪さま、お帰りなさいませ!!!」
    見回りの衛兵が笑顔で駆け寄ってくる。
     
    が、皆、作り笑いをしつつ後ずさる。
    「どうしたのかしら?」
    黒雪の疑問に、エジリンがきっぱりと答える。
     
    「黒雪さま、熊のような匂いがするだよ。」
    「ああ、何日も入浴してないしね。」
     
    黒雪の軽い返事とは裏腹に
    出迎えに来た人の波は、浴場に向かって割れていた。
    「ものすごい誘導感があるわね。」
     
    「王子さまにお会いする前に、ひとっ風呂浴びた方が良いですだね。」
    「そうね、夫婦愛にヒビが入りそうだしね・・・。」
    黒雪は素直に浴場へと向かった。
     
     
    「いやっ、汚いーーーん!
     黒雪さまを通過したお湯が黒いーーーん!」
     
    「このキイキイ声を聞くと、城へ戻ったー
     って実感が湧くわー。」
    キドに遠くからシャワーを掛けられつつ、黒雪がなごむ。
     
     
    「ところでキド、おまえ、お継母さまの・・・」
    「ああーーんっっっ、ごめんなさーーーい!!!
     悪意じゃないのよん
     あたしは黒雪さまの味方よん!」
     
    黒雪の言葉をさえぎって、キドが大慌てで弁解をする。
    「別に責めちゃいないわよ、ただ意外だったわけで。」
     
    「黒雪さまが鈍いのよん。
     あたしレベルのヘアメイクアーティストが
     何でこんな辺境の国に来なきゃいけないのよん。
     それ以外の目的があるからに決まってるでしょん?」
     
    キドの開き直りっぷりに、黒雪は思わず笑った。
    「で、おまえはこれからどうするの?」
    「え? ずっと黒雪さまと共に生きていくわよん。
     そういう覚悟で来たんだからん。」
     
    その言葉に、黒雪はホロリときた。
    「キド・・・。」
    「あ、そうそう、あたし、ちょっと東国に帰るわん。
     しばらくいないけど、代わりは用意しとくから大丈夫よん。」
     
    「おまえ、ずっと一緒と言った矢先に・・・。」
    「だーかーらー、一時的な里帰りよん。
     たまには都会に行かないと、流行に遅れちゃうーん。
     すぐ戻ってくるから心配しないでん。」
     
     
    まったく、どいつもこいつも策略に忙しそうだけど・・・
    パーティーがあるというのに、ひとり部屋で飯をかっ込む黒雪。
     
    だってパーティーは飲食の場所じゃなく、社交の場だし。
    と言いつつ、パーティー会場でも食うのが、この女なのだが。
     
     
    と、そこにいきなりドアが開いた。
    「奥さまーーーーーー!」
    駆け込んできたのは王子である。
    黒雪は反応すらしない。
    王子と黒雪のテリトリーは、お互いにフリーパスである。
     
    ガツガツと飯を食う黒雪の首元に
    王子がしがみついて、スリスリする。
    「会いたかったですよーーー。」
    黒雪は口をモグモグさせながら、ただうなずいた。
     
    「ひどいっ!
     私は朝から晩まで、あなたの事ばかり想っているというのに
     あなたときたら、食べるわ寝るわじゃないですかっ!」
     
    食って寝ないと死ぬんだけど・・・
    そう思いつつ、黒雪がなおもパンを頬張った時に
    痴話ゲンカの予感がしたのか、メイドが部屋を出て行った。
     
     
    (で? どうだった? これからどうするの?)
    黒雪が、デザートのタルトにかぶりつきながら
    眉と目だけで王子に訊いた。
     
    王子は黒雪のそのジェスチャーに、少々落胆した。
    まあ、今回は訊きたい事はひとつでしょうから良いですけどね
    この人がいつも食べる事を優先させるのを
    ちょっと納得できない男心も、少しはわかってほしいですよね・・・。
     
     
    王子は黒雪の額にキスをした。
     
    「すべて順調ですよ。
     私の心以外はね・・・。」
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 22 11.10.5 
           黒雪伝説・王の乱 24 11.10.12 
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
           カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ 
           
           小説・目次 

  • 絵文字

    私のブログ6記事を
     
    ちょっと待って、本題の前に言いたい事があるんだけど
    1行目の、“私のブログ記事を” のとこの “6” って何だ?
     
     
    私は人差し指1本でキーボードを打ってて
    そういう素人打法のくせに、かな入力もローマ字入力も出来る
    という、アホウなのか天才なのか、わからん特技の持ち主なんだけど
    私が思うに、両手入力はデメリットの方が多いと思うんだ。
     
     1.両手が塞がる
     2.肩が凝る
     3.キーボードを固定せねばならん
     
    これに対して、片手打ちは
     1.片手が空く!!!
    もう、これに尽きるけど、他にも利点があるんだ。
     2.キーボードを立てても出来る。
     
    左手でキーを打ちながら、右手でマウス操作や文字書きが出来る上に
    茶ぁも飲めたりして、これ以上の至福はない、と思われがちだけど
    片手打法は、キーボードの位置を選ばないんだよ。
     
    正直、キーボードを肩に担いでも打てる。
    そんな事をするメリットは、どこにもないがな。
     
    とにかく、これからのキー操作は、片手打ちが断然便利だと思う。
    何故ならば、マウスがいるから!
     
    両手打ちは、タイプライターの時代の名残りだよ。
    タイプライターにはマウス付いてなかったじゃん。
    パソコンのキー操作も、進化すべきだと思うよ。
     
     
    と、力説するのは、この世で片手打ちは
    キーを捜せんジジババと私ぐらいのもんで
    その私も、ジジババのカテゴリーだもんで
    必死こいて 「私は違うのよ!」 と言ってるわけだ。
    んで、ここまでの文章は、いつも通りに本題と関係ないわけだ。
     
    ・・・えーと、何でこうなったんかな・・・???
     
    あ、6!
     
    最近さ、入力中にこの “6” がやたら割り込むんだよ。
    指1本打法なんで、爪が痛まないために
    指サックをして打ってるんで
    周囲のキーを巻き込む事は、多々あるんだ。
    (さあ、これで片手打ちのデメリットが明らかになったぞ。)
     
    だけど、この “6” は、6近所なない文字の時にも入るんだよ。
    上の1行目の文章を見てみい。
    “ブログ記事” の “グ” と “き” の
     
    ・・・・・・ごめん、わかった。
    カタカナ変換のF7だ。
     
    いやあ、キリスト教で言うところの “666” は
    ケモノの数字だもんで、“6” の出現自体にビビって
    私、何か呪われてるんか? と、恐怖だったんだよー。
     
    あー、これで解決、しかも自分のチカラのみで!!!
    良かった良かった。
     
     
    えーと、本題、何だっけ?
    最近、私、主題をナメてるよな。
    ブログの女王として、余裕が出てきた証しか?
    自画自賛も、実にさりげなく要所要所に入れられるようになったしな。
     
    タイトルが “絵文字” ・・・?
    あっ、何事もなかったかのように再開するけどさ
    私の文章を見てもらえばわかると思うんだけど
    私は絵文字が嫌いなんだ。
     
    で、使わないんだけど、私とメールをやり取りしてる人は
    大抵が句読点代わりに絵文字を入れるんだよ。
     
    それは個人の自由なんで、別に構わないんだけど
    年金を貰える年代の親戚の人が、絵文字を多用してるのには
    正直ちょっと参った。
     
    だって凄くマトモで常識的な人なのに
    絵文字多用だと、やたらチャラく感じるんだよ。
    私、この人に説教とかくらってて、とてもお世話になってるのにーーー。
     
     
    とりあえず、そういう事には動じず
    私は私のペースでメールを書いてるんだけど
    私とメールのやり取りをしてると
    皆、絵文字が減ってくるんだ。
    もしかして気を遣わせてるんかな、と心配になってさ。
     
    だって文章だけで気持ちを伝えるのって難しいじゃん。
    現に私のメールの文章、えらい他人行儀で殺伐としてるんだよ。
    ここではこんなにフレンドリーなのにさ。
     
    だから絵文字、コミュニケーションツールとして大事だと思うんだよね。
    “コミュニケーションツール” という単語を使いたかっただけだけど
    打ってみて、とても面倒くさい長さだったんで、もう使わねえ!
     
     
    じゃなくて、真面目に絵文字は大事だと思うんだ。
    そこで私が絵文字を嫌いな理由って何だろう? と考察してみた。
     
    多分アクセサリーを着けないのと関係してる気がする。
     
    アクセサリーのような、装飾物、
    部屋に花を飾る、とか、絵を飾る、ぬいぐるみを置く系、
    私、まるで興味がないんだ。
    むしろ、嫌い。
     
    それは、実用性、機能性重視の性格だからだと思う。
    なので絵文字も嫌ってしまうんじゃないだろうか。
     
     
    こんなこっちゃ、時代に置いていかれる。
    何より、メールの文章で無愛想に思われる。
    絵文字使用の練習をしなきゃ!
     
    と思い立ち、管理人ぷらちッに
    絵文字多用のご機嫌伺いのメールを送った。
     
     
    ・・・・・・返事がこなかった・・・・・・・
     
     
    関連記事 : キーボード 07.11.13  
           キー 06.1.18 
     
     
      

    評価:

    コクヨ


    ¥ 164

    コメント:私がキーボード叩きおろしに使っているのは、こういうの。 よく見るオレンジのよりフィットして、しかも破れにくい。 使ってる内に伸びるんで、ゆるめときつめならきつめを推奨。 きつねじゃないぞ。 とか、せっかく珍しく真面目にレビューしてるのにお・・・。

  • 黒雪伝説・王の乱 22

    丘を越えたら城が見える地点で、夜がふけるまで休憩した後
    馬たちと黒雪を残し、王子たちは城へと向かう。
     
    「お願い、戻ってくる時に何か甘い系を持ってきて!」
    ファフェイの袖を引っ張り、黒雪が懇願する。
    ファフェイには、背後の王子の嫉妬の視線が痛い。
     
    ファフェイが同行するのは、城の中の抜け道を調べて知っているからで
    王子たちを送り届けたら、馬たちを連れて
    継母のところへと帰って行く予定である。
     
    一同を見送りもせず、黒雪はそのまま
    地べたに大の字になって、イビキをかき始めた。
     
     
    問題は王が目覚めた後・・・。
    こっそりと自室に戻り、久々の入浴をしながらも
    王子は気が気ではなかった。
     
    翌日、王の部屋に入った王子は
    緊張とともに、王が目覚めるのを待った。
     
     
     
    「・・・さま・・・、黒雪さま・・・
     くー!ろー!ゆー!きー!さー!まーーー!!!」
    「うおっ」
     
    大声に飛び起きる黒雪。
    「ああ・・・、叫んで体力を使ったんで目まいが・・・」
    と言いながら、“胸” を押さえてヨロけるファフェイ。
     
    「・・・えーと・・・?」
    寝ぼけて、状況をすっかり忘れている黒雪に
    エジリンがケーキの乗った皿を差し出す。
     
     
    「あ、ありがとう。 えーと・・・?」
    ケーキをガツガツ食いながらも、まだボケている黒雪。
     
    コーヒーを淹れながら、エジリンが説明をした。
    「王様は、スッキリお目覚めでしただよ。
     『急に目まいがして倒れた後の記憶がない』 と
     おっしゃってたんで、頭を打って一時的に混乱して
     あのような騒ぎを起こしたんだろう、となってるようですだ。
     まあ、丸く収まった、という事ですだね。」
     
     
    どうやら王の記憶は、濡れ衣事件から消えているらしい。
    「ふーん・・・?」
    コーヒーを飲みながら、黒雪はあいまいに返事をした。
     
    その様子には触れずに、ファフェイは馬の手綱をまとめた。
    「それでは拙者はこれにて。」
     
    「うん・・・。」
    黒雪は、まだ呆けている。
     
     
    「さあ、あたしらも城へと戻りましょうかね。」
    「うん・・・。」
     
    黒雪の寝ぼけは完全に取れていた。
    なのに反応が薄いのは、この大団円に
    妙な違和感を感じているからであった。
     
    だけど、その違和感の正体がわからない限り
    わざわざ混ぜ返す必要もない。
     
    まあ、いいや
    どうせ王子絡みの、妖精だの魔王関係の話だろうし。
     
    黒雪は、考える事を完全に投げ出していた。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 21 11.10.3 
           黒雪伝説・王の乱 23 11.10.7 
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
           カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ 
           
           小説・目次 

  • 遠近両用メガネ

    世の年寄り間近の近眼諸君、私に感謝しろ!
     
    いきなりの恫喝、何なんだ? って感じだろうけど
    この情報化社会の現代でも、老化に関する情報は少ない。
    あっても、医師の客観的かつ学問的な話である。
     
    そういうのこそ役に立つ、と思うだろうが
    本当に役に立つのは、アホウのマヌケな失敗談である。
     
    私が先に目の前で大回転してあげたんで
    おめえらは、その轍を踏まずに済むわけだ。
    私に感謝してもしきれんと思うなら
    その気持ちを金品に変換して贈答してくれても良いんだぞ?
     
     
    ・ ゲームをしながら攻略本を調べる
    ・ ホラー映画を観ながら美容雑誌を読む
     
    これらがしにくくなってきた、という情けない理由で
    遠近両用めがねを作る事にした。
     
    そこで緑内障の関係もあるかと思ったんで
    いきつけの眼科で処方箋を作ってもらった。
     
    近視は、ここ数年は周囲の忠告に合わせて
    (歳を取ると老眼が出てくるので、緩めの度数にしろ)
    0.8で合わせてたんだけど
    見えないので、それを以前の1.2に強め
    老眼の方は、1.25という度数。
     
     
    1個目に作ったのは、安い眼鏡屋さんで
    ここの店では、別枠で文句を書き連ねたい程の経験をしたんだけど
    まあ、それは機嫌が悪い時に書くとして
     
    正直、老眼1.25、まるで意味なし!
     
    老眼がきついと、歩いてて転ぶとか言うけど
    1.25は足元が見えにくいだけで、何の支障もない。
    てか、手元も見えん。
     
     
    あのさ、こっからものすごく大事な事を言うから
    ほんと、覚えといてほしい。
     
    自分が家でどうやって文字を読んでるか
    その距離と姿勢をしっかり把握して、度数を決めれ。
     
    近視になるぐらいだから、寝転んで本を間近で読むだろ?
    これ、眼科医に言うと怒られる行為なんだよ。
    でも現実、いつもの生活で手元が見えなければ
    遠近両用を作る意味がないんだ

     
     
    私の場合、自分の需要を考えて、老眼の度数を2.0にしてみた。
    これだと、足元がマジで歪む。 転ぶのもありえる。
     
    遠近両用にするのは、1.25、もしくは1.5が限度だと
    眼科で2時間説得されたよ・・・。
    それ以上なら、老眼専用のめがねにしろ、と。
    つまり遠近両用は間に合わせのめがねみたいなんだ。
     
     
    だけど私はゲームをしながら攻略本を調べたい。
    コントローラー片手に、マップを見たいんだ。
    しかも 寝 転 ん で 。
     
    だから絶対に2.0が欲しい。
    でも妥協して、近視の度数は今までのめがねと同じ0.8
    老眼は1.75にして、遠近両用の処方箋を書いてもらった。
     
     
    ・・・で、近視1.2、老眼2.0 の遠近両用を作った。
    だって使えんメガネ、いらんだろ。
    何度も作り替えするのも無駄なんで、一気にいったわけなんだ。
     
    んで、どうだったか・・・。
    境目のない遠近両用レンズは
    遠く、中間、近く、の3つに度が設定されている。
     
    私には、正直その “中間” がいらない・・・。
    そいつさえなければ、まだ見やすいのに・・・。
    私には境目のあるタイプの方が良いかも。
     
    境目のない遠近両用レンズな、普通に見える部分の幅が狭いんだよ。
    ほぼ真正面じゃないと、歪むんだ。
     
    その歪み方も、ウルトラQのオープニング画面のように
    古い? うるせえ!
    じゃあ、コーヒーにミルクを入れたCMのような渦巻き?
    ネイルアートのマーブル?
    とにかく、ああいう感じでグニャッと歪むんだよ。
    横目で物を見られないんだ。
     
     
    何でこんなに見え幅を狭くせにゃならんのか?
    普通の近視用レンズに、老眼用を組み込めば良いのにのお。
     
    と言うのも、歳を取ると首の骨も傷みやすくなるんで
    フクロウみたいにクルクル振り向きたくねえんだよ。
     
    メガネ屋さんは、振り向くクセがつきますから、と言っていたけど
    私の場合、首の骨がミシミシ言うんで
    横目で見て、視界が歪むのに慣れちゃったよ。
    だけど体調が悪いと、頭痛肩凝りがして辛い。
     
    そんでな、老眼部分で見る時はな
    見るものをグッと倒して斜めにして見なきゃ見えないんだよ。
    自分はアゴを上げて、見る対象は寝かせる
    まるで3Dの絵を見るような要領で。
     
    お年寄りがアゴを上げ下げしているのは、老眼鏡のせいだったんだな。
    とにかく、角度を付けないと見えにくいんだ。
     
     
    これが納得しがたいんで
    境目のない遠近両用、私には使えないかも・・・。
    目がものすごく疲れるんだ。
    半年ずっと掛けっ放しで、それでもまだ目が辛い。
     
    遠くは見えるけど、手元は見えにくい疲れるメガネ
    という位置付けになってしもうた。
     
     
    で、これを作って1年我慢して使ってみた。
    どうだ、このネタの寝かせ方。
    こうまでしないと、完璧な体験レポートは書けんのだよ、ふぉっふぉっふぉ。
     
    さて、その “完璧” な体験とやらはどうだったか?
     
    何かもうすっかり慣れてしまって
    遠も近も中途半端に見えるだけだよ。

    ・・・・・・・・・・
    ほんとすいませんほんとすいません
    いや、普通の人はちゃんと使いこなせると思うんだ。
    だって需要が伸びてるじゃん、遠近両用当たり前の時代じゃん。
     
    私がこの遠近両用を、“中途半端” なメガネにしちゃった理由は
    見る距離に合わせて、首を動かさなかったから。
     
    ほんと理由がわからんのだけど、事実だけ言うと
    遠くを見る時には上目遣いで
    手元を見る時にはあごを上げて見下さにゃならんのだよ。
     
    ザツな私が、いちいちそんな細かい角度調整なんかやるわけないだろ?
    どこを見るにも、首を1mmも動かさずにやってたら
    遠も中も近も、目が慣れちゃってさ
    割に平均的にボンヤリと見えるようになって
    そうこうしてる内に、視力が変わったんかわからんけど
    とにかく私には

    遠近両用、ものすごく順応し過ぎて意味なし!
     
    いやあ、まさか自分の体がここまで順応性があるとは思わなかったよー。
    さすが老齢になっても、ナイスバディーなわけだ。
     
     
    ・・・何か、ほんと想定外の反応ですみません・・・
    代わりと言っちゃ何ですけど、今、境目のあるタイプ
    つまり、二重焦点レンズ を試してる真っ最中ですので
    また数ヵ月後にお会いしましょう、さよならさよなら
     
    ・・・さて、通りすがる何人がこの古いギャグがわかるか・・・。
     
     
    関連記事: 二重焦点レンズのメガネ (予定)
     
     
     

    評価:

    東レ


    ¥ 735

    コメント:メガネっ子は、メガネを大事にするんだ。 たとえ “子” じゃなくババアであっても! そこいらの布でなんか拭けないっ! よって、優良なメガネ拭きは幅広く使える。 携帯電話に携帯ゲーム機にレンズ系なら、どんと来いだ! ・・・と思うんだがいかがか。

  • 黒雪伝説・王の乱 21

    全行程が陸路の場合よりラクとは言え
    荒野から北の海までの疾走と
    他の者に気付かれない場所に停船してからの陸路、
    しかも休憩も取れない大急ぎの行軍は、想像以上に過酷であった。
     
    城の近所まで着いた時には、一同はもうヘロヘロだった。
    陸路では、不眠不休で馬を飛ばしたからである。
     
    馬ももうヘトヘトだったが、黒雪の形相に
    動物なりに、走らなければ殺られる! と察したらしい。
     
     
    「こ・・・ここまでハードな任務は、さすがの私も初めてだわ。
     途中の船がなかったら死んでたかも・・・。」
     
    黒雪が弱音を吐くほどの強行軍に
    馬から降りた時には、全員が地面に突っ伏した。
     
    「ちょ、ちょっと休憩を・・・」
    音を上げる王子に、黒雪が怒鳴る。
    「ダメ!
     私たちは食ってるけど
     寝せっ放しの王の体力が持たない!」
     
     
    黒雪は足を踏ん張り、王を担いでフラリと立ち上がる。
    「黒雪さま、あたしが王さまを担ぎます。」
    手を貸そうとするレグランドに、黒雪が息切れをしながらも言う。
     
    「1時間ずつの交替にしましょう。
     城まで、あと少し。
     城が見えたら、夜になるまで休めるから頑張るわよ!」
    「はっ!」
     
    黒雪のその踏み出した一歩が
    まるで地中にズシリとめり込んだ気がした。
    それほど疲れていて、肩に担いだ王が重いのである。
    意識がない人間の重さは、3倍増しぐらいに感じる。
     
    あとは気力でどれだけ行けるかよ!
    黒雪はカッと目を剥いて、一歩一歩を踏みしめていく。
    王子とファフェイは、もう言葉も出ない。
     
     
    「王子さまは?」
    「はい、先ほどお部屋に戻られました。
     王子さまには執事殿が付いておられるので
     私が王さまのお部屋を警護しております。」
     
    クレンネルが王の部屋の前で、見回りの衛兵に答える。
    「そうですか、お疲れ様です。」
    「お疲れ様です。」
    クレンネルは敬礼をすると、仁王立ちで視線を固定した。
     
     
    王子が食べたかのように見せかけた食器を
    厨房に持って行く執事に、大臣たちが声を掛ける。
     
    「王さまと王子さまの話し合いはどうなっておる?」
    「はい、このところ王子さまが忙しくて
     王さまとあまり話せていなかったので
     良い機会だと、充分に時間を掛けていらっしゃるようです。」
     
    「黒雪さまは、どうしてらっしゃるのじゃ?」
    「どうせ外に出たついで、と
     資源調査をしてらっしゃるようです。」
    「おお、そうか。
     働き者の姫さまで、ほんに良かった。」
     
    執事は安心を確認し合う大臣たちに
    お辞儀をして、足早に立ち去る。
     
     
    王子たちが中に入って、もう1週間。
    実は “王子はこの城にはいない” という事を
    城の者たちには、疑う様子は見られない。
     
    だが、それにも限度がある。
    皆、悪い想像をしたくないから
    我々の言う楽観を無条件に信じようとしているのだ。
     
    王が王子たちに牙を剥いた事は、消せない事実。
    それは、王国を揺るがす程の事件!
     
     
    王子さま、黒雪さま、急いでください!!!
     
    執事とクレンネルが、内心で祈っている真っ最中に
    黒雪たちは、決死の行軍をしていた。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 20 11.9.29
           黒雪伝説・王の乱 22 11.10.5 
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
           カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ 
           
           小説・目次 

  • サンバイザー

    目が光に異様に弱いんだ。
     
    日光が一番辛いけど、パソコンやTVや携帯電話の画面から
    何か光線が出てて、それも目を刺激するんだ。
     
    目の痛みや疲れ、かすみ、まぶたの裏が発熱している感じなど
    なってみて初めて、こんな辛いんか! と、わかったよー。
     
    こういう状態になって何年も経つ。
    緑内障があるので、眼科には通院しているけど
    どうにもできないそうな。
     
    て言うか、緑内障にも色々症状があって
    私のこの光過敏も、たまになる人がいるそうな。
     
     
    で、目の話に戻すけど、ゴーグルを考えたんだよ。
    でも私はメガネっ娘なんで、掛け心地が不安。
     
    メガネの上から掛けられるやつじゃないとダメで
    それだとメガネが傷まないかも心配なんだ。
     
    メガネ屋さんに行って訊いたら
    大体のゴーグルが花粉症対策も兼ねているんで
    品切れが多い状態だと言われたんだ。
     
     
    うーむ、私は花粉症は、もう症状が出ないぐらいに
    免疫力が低下してるんで、ゴーグルは花粉に悩む人に譲るとして
    ゴーグル消えた・・・ だったら、いっそのこと
    顔面全部を覆ってしまえば良いじゃん! となるのは当然だよな。
     
    そう、あの溶接マスクのようなサンバイザーである。
     
     
    スーパーに980円で売ってたのは
    UVカット値も書いてないやつだったけど
    とにかく使い心地を試したかったので、飛びついた。
     
     
     
    正直、こんなん家の中でしか装着できんよ・・・。
    見た目が、千と千尋の顔に札を貼った神さまのようじゃないか。
     
    グレーなんで、とりあえず眩しさは軽減してくれる。
    けど、上に照明があると、手元あたりにその反射ができるんだ。
    つまり、天井のライトの下でキーボードを打ちにくい、ってわけ。
     
    まあ、私の指がキーを覚えてるから、それは構わんけど
    と、自慢げに言う事も忘れない私が好きだけど
    反射があるって事は、光が目に入ってる、って事じゃん!
     
     
    それでも着けないよりは眩しくなかったけど、挫折した・・・。
     
    理由は 臭 い んだ!
     
    安物のせいか、ゴム臭いんだ。
    そのせいもあって、息苦しいんだ。
    これ、暑い時期は余計に呼吸が難しそう。
    取ったら、プハアーーーッ となったもん。
     
     
    で、肝心のメガネとの併用は
    私が使用したやつだと、余程小さなメガネじゃないと
    メガネの左右の外側の角が、バイザーに当たる。
    常用してたら、メガネが傷むかも知れない。
     
    たまの外出で、軽くかぶるなら良いかも知れないけど
    外出にコレは、評判が傷むかも知れない。
     
    このバイザーは、テニスのラケットとか、自転車とか
    特殊アイテムとセットじゃないと
    つまりパッと見でもすぐわかる、何か特別な理由がないと
    さすがの恥知らずな私でも、装着する勇気が出ない。
     
    そんぐらい、異様。
    なので、スピーカーの上でホコリをかぶるハメに・・・。
     
     
    何の役にも立たない、しかも夏も終わった今頃に
    こんな事を偉そうに報告して、まことにすまん。
     
    バイザーを買ったの、確か5月か6月だよ。
    ふと目を上げたら、バイザーが転がってて、つい・・・。
     
     
    関連記事: 緑内障  10.10.19
          緑内障 2 11.6.16
          緑内障 3 11.8.11
          目ぐすりの木茶 11.7.22
     
     
    あ、ごめん、アップしようとして、たった今
    案の定このギリギリの今、気が付いたんだけど
     
    普通はこのサンバイザー、紫外線よけに使うんだよな?
    “目が光に弱い” とかで使うヤツぁー、いないよな?
     
    ・・・間違った使い方をしたあげくに
    使えん! と悪口を言うて、ほんとすみませんでしたあーーーっ!!!
     
     
    と、謝りながらも、記事をそのまま載せる理由は
    皆さまがたは、もうご存知だよな?
     
    そう。 書いた労力が惜しいから。
     
    ほんと色々とすみませんあれこれとすみません
     
     

    評価:

    ミドリ安全


    ¥ 1,480

    コメント:あっ、これ私の欲しいものリストに追加!!! これをどこでするかっちゅうと、家の中でだよ。 外のどこでするんだよ、海か雪山でしか無理だろー。 果たして家の中にそんなにUVが、とっ散らかっているのか怪しいものだけど、光に目が弱いので試せるものは試すんだー。

  • 黒雪伝説・王の乱 20

    黒雪の足の下には、小さな丸いものが潰れていた。
    「?????????」
    全員が覗き込む。
     
    その潰れた丸いものは、ポワンと煙となって消えた。
     
    「今の何なのかしら?」
    「生き物じゃなかったわよね?」
    「いずれにしても、この世界のものじゃないんじゃ?」
    「じゃ、あれが今回の “魔物” でござるか?」
     
    「この話、まだNO死体ですよねっ!」
    王子のガッツポーズに、継母が黒雪を見る。
     
    「・・・ああいう事にばかり、やたらこだわって・・・。」
    黒雪の気まずそうな言い訳に、継母はニヤッとした。
    「愛されてるわね。」
    黒雪が継母の言葉に、嫌そうにそっぽを向く。
     
     
    「う・・・、ううーーーん・・・。」
    声のする方を見た一同は、驚いた。
     
    王が転がっているのである!
     
    そうだった、わかっていた事だけど忘れていた。
    そこにいた者は全員飛ばされるんだった。
     
     
    黒雪がとっさに、起きかけている王の首にケリをくらわせる。
    王は顔面を土にメリ込ませた。
     
    「王さまが起きたら、厄介な事になるんじゃないですか?」
    慌てるレグランドに、王子がより一層慌てて言う。
     
    「だからあなたにも来てもらったんです。
     さあ、王を担いでください。
     急いで城の王の部屋に戻りますよ!」
     
     
    王子の進む方向を、黒雪が訂正する。
    「そっちじゃないわよ、城は西北の方向よ。」
     
    王子はニコッと笑った。
    「こういう事もあろうかと思って、エジリンに頼んで
     この先の海に海賊船を待機させてたんですよ。
     城まで歩くより、航路の方が早いしラクですからね。」
     
    ああ、あの時のコソコソ話がそうだったのね
    黒雪は、王子の読みの深さに感心した。
    「さすが、あなたね。」
    「奥さま・・・。」
     
    ヒシッと抱き合う二人に、継母がイラつく。
    「もう、いい加減にしてちょうだい!!!
     一刻を争そう状況でイチャついて許されるのは、映画だけよ!
     現実にやられると、これ程イラつく事もないのよっっっ!!!」
     
     
    継母の尋常ならない剣幕に、恐怖を感じた一行は
    慌てて北へと走り出した。
     
    「待って! この薬を持ってお行きなさい。
     これは眠り薬よ、8時間おきにこれを嗅がせれば
     目を覚まさせずに城へと戻せるわ。
     従者、馬を!」
     
    継母の従者が、馬を3頭ひいてくる。
    「この馬は使い終わったら、ファフェイに返してちょうだい。」
    継母の準備の良さに、王子は感嘆した。
     
    「あのお継母上に殺されかけて、なお
     生きてるあなたは、“奇跡の人” ですねえ。」
    のちに王子は、黒雪にこう語る。
     
     
    ドドドドと走り去る一同を眺めつつ
    継母は何事もなかったかのように、お茶の続きをした。
     
    冷めた紅茶を淹れかえるメイドとウェイターは
    武術と策略に優れた従者である。
     
    「戻ってくるかしら?」
    「北国はもう冬に入りますので、来られないでしょう。
     王妃さまも、そろそろ城にお戻りにならないと・・・。」
     
    継母は一輪挿しのバラの花びらを1枚むしると、紅茶に浮かべた。
    「そうね。
     では今から10日ほどで、本気で痩せるわよ。」
     
    「御意。」
     
    ウェイターは、クッキーの皿を下げた。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 19 11.9.27 
           黒雪伝説・王の乱 21 11.10.3 
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
           カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ 
           
           小説・目次