• 世界はひとつ

    私は区別心も差別心もあるし、全員一緒などつまらないと思うので
    世界は混沌としているままで良い、という意見だけど
    真剣に “平和” を願っていて
    その方法として、世界をひとつにしたい人もいる。
     
    さっさと話を終わらせるのなら
    歴史の陰には必ず、欲が潜んでいるので
    誰も特別な得をしない変化は、起こりえない
    という事実を知ってもらうのが一番手っ取り早い。
     
    だけど、それを信じない純粋無垢な人が騙されるのだから
    この記事では、親切な忠告をしたい。
     
     
    このたったひとつの質問を、よく考えて欲しい。
     
    世界がひとつになったとする。
    その世界は、何で必ずおめえの望むシステムなのか?
     
     
    世界には色々な政策の国がある。
    宗教も思想も商売も結婚も、様々な方式がある。
    そのほとんどの人が、自分が正しいと思っているんだ。
     
    自分が受けた教育では、それに従えば正義だろうけど
    違う教育を受けたら、正義も道徳も変わってくるものだろ。
    自分の思う正義で世界中が幸せになれる、というのは
    傲慢でしかない、という疑問はひとかけらもないか?
     
     
    とある宗教は、他宗教信者を人間扱いしない。
    そしてそれが正義だと信じられている。
    自分たちの崇める神以外は邪神だから
    邪神を支持する者たちもまた、悪魔なのだそうだ。
     
    とある地域では、女性を村の数人の男性で共有する。
    厳しい環境なので、産まれた子供が無事に成人する確率が低い上に
    男性は出稼ぎで留守がちになり、また帰れなくなる場合もある。
    そこで子孫繁栄のために、村の女性の妊娠の可能性を増やすべく
    数人の男性で種付けをするのだそうである。
     
    とある地域では、一夫多妻制である。
    その地域は少数の富豪と、大多数の貧困家庭で成り立っているので
    貧乏な親たちは、金持ち男性に娘を引き取ってもらいたいのだ。
    男性も、妻の数がステータスになる。
    第一夫人は家柄の良い女性がなれる。
    この第一夫人が、妻たちの集団の全体をまとめる。
    第二夫人は、妻集団の経理をする。
    第三夫人は、妻集団の家事をする。
    と、順番ごとに役割が決まっていて
    一番下の夫人が、夫の快楽を満足させるのである。
    この規律に基づいて、一族は成り立っていく。
     
    とある地域では、親の職業の跡を継ぐしか出来ない。
    僧侶の家なら、代々僧侶になる。
    物乞いの家の子供は、物乞いにしかなれない。
    それがその家に生まれた運命なのである。
     
    とある宗教では、自分たちこそが正義で法だと叫んでいるが
    その実は、宗教を洗脳道具にして兵を作り手先を増やし
    他国に侵略していき、一部の者がその地の利を得ているわけだ。
    宗教団体は、寄進を受け信者が増え権威を得る。
     
     
    とある5連発をしたが、心当たりがあるだろ?
    この他にも、深刻な事から日常の風習まで
    日本で生まれ育った私たちには、考えられない信じられない
    “非常識” と思える事が当たり前の国や地域、人もいる。
     
    その人々には、それが普通の事で
    それを守っているから幸せな場合もあるのだ。
     
    世界がひとつになった時に
    私たちからしたら非常識な事が常識だと決まったらどうする?
    非人道的な事を平気で出来る人々が、力を持ったら
    世界のルールがそれになってしまうんだぞ。
    また、そういうヤツらこそ、パワーがあるしな。
     
     
    平和を願って世界をひとつにしたい人、
    おめえの思う幸せを、幸せと思わない人もいる。
    おめえの思う平等を、不平等に感じる人もいる。
     
    そして、おめえが願う形の平和で
    虐げられる人々が出てくる可能性もある。
    そこが、人種、国民性、地域性、価値観の違いなんだ。
     
    そもそも世界が1国になったら、何がどうなるんだ?
    国境や宗教を取っ払っても
    人の心までひとつにならないと、争いはなくならないぞ。
     
    まずは自分の周囲の小さい世界で、義務を果たせよ。
    それを置いといて、世界をひとつにしようなど
    責任の分担を目論んでるとしか思えんぞ。
    他人の責任も背負う事など想像もせずに。
     
     
    世界統一とか、自分の子供と他人の子供、どっちが可愛いか?
    この問いに、本気で答が出なくなってから言え。
     
    ま、答が出なくなったら、我が子はグレるだろうがな。
     
     
     

    評価:

    ドウシシャ


    ¥ 12,800

    (2008-12-10)

    コメント:タッチペンで指すとそこの歴史や文化などを教えてくれる上に、各地の人口や面積を比較したり、クイズを出してくれたりするそうだ。 しかも、こいつ8ヵ国語を喋るそうな。 おまけにパソコンでデータのアップデートが出来、常に最新情報が得られるんだと! 欲しい!!!

  • 黒雪伝説・王の乱 14

    レグランドは困惑していた。
    城の周囲に、見張りすら見当たらないのである。
     
    まさかもう皆殺し・・・?
    恐ろしい考えが頭をよぎる。
     
    どうしようかと、しばらく辺りを伺っていると
    城の一部屋で、白い布が振られている。
    観察していると、その布は定期的に振られているようである。
     
     
    罠か? 囚われている人があそこにいるのか?
    迷いに迷ったあげく、レグランドは黒雪を見習う事にした。
    堂々と正門から入るのである。
    あたしが無理をしないと、きっと黒雪さまがムチャをなさるから・・・
     
    主を危険な目に遭わせるのは
    親衛隊として、無能を意味する。
    生き恥を晒すぐらいなら、犬死にを選ぶレグランドもまた
    筋肉バカのひとりであった。
     
     
    正門への道を歩き始めた途端
    城の外壁の東端で、白い布が激しく振られ始めた。
    レグランドは、反射的に道路脇の木の陰に隠れた。
     
    北国の城は、城下町の東1kmぐらいのところに
    孤立して建っているのである。
    高い塀で周囲を囲まれていて
    街道脇には木が等間隔で、ポツンポツンと生えているだけで
    何とも寒々しい風景である。
     
    逆に言えば、気付かれずに城に近付くのは困難なのだ。
    レグランドは、そのまま夜を待つ事にした。
    城壁の布は、自分を止めている気がしたからである。
     
     
    太陽が沈みきり、自分の影が闇に溶け込んだ頃
    先ほど、白い布が振られていたあたりで
    今度はランプの明かりが揺れている。
     
    レグランドは、足音を立てないように気をつけつつ
    明かりの方へと走った。
     
     
    明かりの主は、城内警護の兵士であった。
    「王子さまたちはご無事でしょうか?」
    「ええ、今は私の報告を待ってるところです。
     あれから城内では何が起こったんですか?」
     
    「それが・・・」
    兵士が首を横に振りつつ言う。
    「何も起きていないんです。」
     
     
    「それは一時待機、とかでですか?」
    「いえ、あの後、王さまは何も言わずに
     部屋にお戻りになられて、それっきりなのです。」
     
    レグランドは、兵士の言う事が理解できずにいた。
    「私たち警護も、どうして良いのかわからず
     城の者も皆とりあえず、通常の業務をこなしていて・・・。」
     
    レグランドの無言に、兵士が小声で叫んだ。
    「だって、ヘタに訊いたらマズい雰囲気なんですよ。
     王子さまたちを追え、という命令でも出されたら
     それこそ、困りますし・・・。」
     
     
    「姫さまと王子さまのお子さまたちは無事ですか?」
    「はい、ネオトス殿がお守りになっておられます。」
    「そう・・・。」
     
    レグランドは考え込んだ。
    実際に追手が来なかった事から、この兵士の言葉は信じられる。
    では、次にどうするか・・・。
     
    「王さまの部屋を探る、しか選択肢はないだろう!」
    いきなり真後ろで声がしたので
    慌てて飛び退くレグランド。
     
    見ると、ファフェイが立っていた。
    後ろを取られる、というのは想像以上に悔しいものだ。
     
     
    「拙者は忍びだから、これが仕事なのだ。」
    ファフェイは、悲しき宿命のように頭を振ったが
    単なる趣味である事は、レグランドにはわかっていた。
     
    ゆえに、その小芝居で余計にはらわたが煮えくりかえった。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 13 11.9.7 
           黒雪伝説・王の乱 15 11.9.13 
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
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  • 神様

    無宗教なので、色んな宗教に興味がある。
    人が人生を掛けて崇拝するもの、というのが不思議なのだ。
    教本などが入手できたら、そりゃもう熟読している。
     
    どうも宗教っていうのは、人間の基本の道徳を教えているようだ。
    なのに違和感が生じるのは、そこに神が存在している事で
    しかも他宗教の神を、邪神扱いする宗教が多いところである。
     
    神がいる → 自分を罰する存在がいる から
    道徳を守らないといけないのか?
    同じ人間同士の思いやり、って事じゃ弱いんだろうか?
     
    他宗教だろうが、神なら偉い存在じゃねえの?
    そこに憎しみや哀れみを感じて禁ずる、って畏れ多くねえ?
     
    こういう事ばかり気になって、“教え” がすんなり心に入らないので
    私はいまだに無宗教なのだろう。
     
     
    そんな私でも、日本の八百万の神様は何となくあがめている。
    宗教は本来、どれも同じ場所にたどり着くような気がして
    その地その人種によって形を変えているからこそ
    受け入れられているんじゃないかな、と思うんだが
    やはり日本人には、日本古来の神道が合うような気がする。
     
    八百万とは やおよろず と読んで
    本当に800万じゃなく、それだけ多い数、という意味の言葉だが
    これがものすごく、しっくりくるのである。
     
     
    例えば縁側に座って、庭を眺めてみる。
    すると足元には蟻がたくさん這い回っている。
     
    気まぐれに、砂糖を与えたり、巣に水を流し込んだりして遊ぶのは
    子ども時代の基本体験である。
    この蟻たちを人間に例えると、八百万の神々と日本人の関係に似ているのだ。
     
    人間はたくさんいる。 家もたくさんある。
    そして庭の数だけ蟻の集団がいるのだ。
    蟻と並べて考えた場合
    人間は、まるでその土地その土地を守る神様のようである。
     
    蟻はその存在に気付かず、自分の生活を一生懸命に送る。
    時に天から食い物が降ってくる事もある。
    巣を出たら、輪ゴムに囲まれている事もある。
    (蟻はゴムを嫌う、と言うので実験してみたんだけど
     フツーに輪ゴムの上をポンポン乗り越えられたよ。)
    それは全部、人間がやってる事なのだが、蟻は気付かない。
     
    靴の上をノコノコ横断する蟻もいて
    こいつが私に気付いてくれるのなら
    私はこいつを可愛がって守ってあげるのにな、と思う。
     
     
    神と人間の関係って、これじゃないのかな。
    何となくそう思ってからは、初詣は近くの神社に行って
    祈願などはせずに、神様へ挨拶をするだけにしている。
     
    たまにしか来ないくせに、来たらあれお願いこれお願いじゃ
    すげえムカつくと思わんかあ?
    神様の心の広さはわからないけど
    自分がされてイヤな事は、神様にもしたらダメだと思うんだ。
     
     
    外国の宗教のような唯一神は
    産まれた時から教え込まれていないから、にわかには信じられないけど
    空の青さや山の壮大さには、圧倒される畏怖心を持つので
    そこに神様が宿っていると言われても、自然に祈りを捧げられる。
     
    山の神様が見ていらっしゃるから、海の神様が怒っていらっしゃるから
    畏れ敬い感謝し、正しくあろうとする。
    これが日本人の信仰心じゃないかと思うんだ。
     
    そういう意味で、私には信仰心がある。
     
     
     

    評価:


    ¥ 4,980

    コメント:犯罪者の家は、ド汚いか超キレイかのどっちかだと思っている。 何事も程々が一番! 皆、年末大掃除強化期間は目前だ! 屋根がある家に住んでる事に感謝しつつ掃除しような。(えらいな低姿勢) おまけの “掃除の神様” ってのは、スポンジだってよ。

  • 黒雪伝説・王の乱 13

    「何故、寝袋って1人用しかないんですかね・・・。」
    王子が星空を見上げながら、白い息を吐く。
     
    「・・・さあ・・・。」
    眠い黒雪は面倒くさそうに、それでも返事だけはする。
     
    「ふたりで一緒に寝られる幸福、というのは
     孤独に育たないとわからないものでしょうね。」
     
    王子の可哀想な身の上ぶりに、少しイラッとした黒雪が
    低音で不機嫌そうに言う。
    「片時も離れずに側にいてくれた執事がいるでしょうが。
     人間界の王族は、ふたりで寝る、という意識すらないものよ。」
     
     
    じい・・・
    王子は妖精界での、隠れ住んでいた日々を思い出した。
     
    あの頃は、定期的に住処を替える時以外は
    私は閉じこもった生活だった。
    家や食料や生活道具は、全部じいが用意してくれた。
    学問や常識なども、すべてじいが教えてくれた。
     
    私はいつも本を読んで過ごした。
    ずっとそうやって生きていくのだと思っていた。
    自分がハブ女王の息子だと聞かされるまでは・・・。
     
     
    王子は、ふと疑問が湧いた。
    そう言えば、何故あの時に
    小人さんたちの家に行く事になったんだろう?
    確か、じいが一緒に来てくれと言い出したんだった。
     
    今になって思い返すと、あの家に姫がいると
    じいはわかっていたんじゃないだろうか?
    何故・・・?
     
     
    王子は、この自問自答にショックを受けた。
    何故今まで、この事に疑問を感じなかったんだろう?
     
    気付かない事、知らされていない事は多い。
    黒雪はそれでも平気なようだが
    幸せを知った今の王子は、子供時代の自分が
    みじめだった事にも気付いてしまったのだ。
     
    その理由を探さないと、この幸せがまた
    自分の元から去っていきそうな気がして
    不安でたまらなくなる。
     
     
    「奥さま、私はもう二度とひとりになりたくありません!」
    王子は寝袋に包まれたまま、寝ている黒雪の上に頭を乗せた。
     
    「んーーー・・・、神さんに言え、そういう事はー。」
    黒雪が寝ぼけつつも、厳しい事を言う。
     
    王子は、イビキをたてて爆睡する黒雪の胸の上で
    シクシクとすすり泣いた。
     
     
    夜中に泣くヘビ王子・・・
    なかなか恐いものがあるが、本人にとってはドン底である。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 12 11.9.5 
           黒雪伝説・王の乱 14 11.9.9 
           
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  • 私との付き合い方

    私のネット暦は、10年ちょっと。
    昔は “ブログ” なんてものはなくて
    “日記” と言うておったんじゃよ。
     
    老眼にはブログのブが、BUなのかPUなのかすら見えんでのお。
    weblog、つづりは合っとるかのお?
    間違ごうとったら教えてくれんかのお
    ウェブログ で ブログ だと、意味まで調べてようやく
    BUなのかPUなのか判明したもんじゃ。
     
     
    その日記時代のログは消えてしまったけど
    私のブログ暦も、10年ぐらいあるんだ。
    つまり私は、病欠や正月以外の平日は
    10年間、休まずに記事を書き続けてきたのである!!!
     
    誰かギネスに申請してくれんかのお?
    文字数も、ものすごい事になっとるだよ。
     
     
    ナイスバディーなのに年寄りぶって同情を引くのは、このぐらいにして
    何故こんなにも書き続けたのか?
     
    それは、このドメイン?が有料だからである!
    そんで、その料金を管理人ぷらちッが払っているからである!!
    私も出そうか? と言った事は一度もない!!!
     
    だって有料って後から知って、何だか今更感があって
    何となくズルズルと来ちゃってるんだよー。
     
    この記事をぷらちッが読まない事を祈るよ
    ぷらちッ、ものすごく忙しいんだよ
    そんなところに、ブログ代払おうか? と言いに行って
    ブログの存在を思い出させて
    俺、何であんなブログに金出してんの?
    と我に返られたら、私、捨てられる!
     
     
    自分の居場所を用意してくれるヤツがいて
    ドメイン?名も、私にちなんで着けてくれて
    どんだけ嬉しいか、わかるだろ?
     
    しかも、その場所は有料なんだよ
    ぷらちッが働いたお金なんだよ
    そんな場所で、気軽に書いたり書かなかったり、なんて
    いい加減な事を出来ないだろ?
     
    だから私は正直、ブログに割と命を賭けている。
    筆が進まなくて辛い時も
    目が痛くてモニターを見られない時も
    体調が悪くて何も言葉が浮かばない時もあるけど
    必死でブログを更新しているんだ。
     
    ・・・その内容は、ごらんの通りで
    色々賭けてる割には、ほんと申し訳ない
    とか言わないぞ!
    これが私の必死だから!
    毎日更新10年間、立派に才能!!!
     
     
    このブログが終わる時は
    ぷらちッがここを思い出した時か
    私の筆が折れた時である。
     
    緑内障の上に、残ったもう片目は中心部分が黒ずむ、という
    両目ダメじゃん! な状態になってきているけど
    音声ブログを、かいねがどうにかしてくれるだろうから大丈夫。
    さあて、突然かいねにプレッシャーが!
     
    だけど、脳の劣化だけは諦めねばならん。
    最近、物覚えが悪く、物忘れが良くなってきている上に
    脳みそ自体が働かなくなってきているんだよ。
    私の筆が折れるのも、時間の問題かも知れない・・・。
     
     
    まあ、そういう状態でも健気に頑張るナイスバディーのわたくし なんだけど
    ブログ1記事につき、大体30分から2時間掛かる。
     
    何その振れ幅、と思われそうだが
    文豪というのは、そういうものなのだよ、ふっ・・・。
     
    さあ、そろそろ読んでいる皆様方の頭の血管が
    ビキビキ鳴るのが聴こえてきたので、本題に入ろう。
    えっ? ここまで前置き? うん、いつもの事だろ。
    前置き →→→→→→ 本題→いきなり終わり
     
     
    1.自分の脳みそ整理のつもりで文章を書き始め
    2.ぷらちッが一時的に錯乱して有料遊び場を用意してくれ
    3.感謝のつもりで、より一層力を入れ
    4.コツコツと続けてきて
    5.気が付いたら、皆が立ち寄るようになってくれ
    6.それがまた嬉しくて嬉しくて
     
    私は、健康に色々と問題があって
    もちろん性格や面構えにはそれ以上に問題を抱えているけど
    もう今は、長時間ネットを出来なくなっている。
    そのネット時間を、ブログに集中したいんだ。
    だから私はブログの記事にも、コメント欄にも全力で挑んでいる。
     
     
    そんな私と “友達になる” というのは
    コメント欄や掲示板でやり取りをする事なんだ。
    申し訳ないけど、メールは人生相談や人に聞かれたくない事などの
    非常時用にしてほしい。
     
    メールで感想や罵倒を言ってくるのは良いけど
    何度もメールの応酬をするのは無理なんだ。
     
     
    そんで “私” の事は、記事の数々で、ほぼ知る事が出来るんで
    こんだけの数の記事なんか、私でも読みたくないから言いにくいけど
    私に興味があるのなら、とにかくまずは過去記事を読んでほしい。
     
    数記事だけ読んで褒め称えられた後に
    「そんな人だとは思わなかった」「裏切られた」 と嫌われるのも
    かなり、つらいものがあるんだ。
     
    そもそも、ここ、ヘンな事しか書いていないのに
    どこで好かれて、どこで嫌われるんやら、ほんと地雷は様々・・・。
      
     
    我がままかも知れないけど・・・
    おめえらも歳を取ってみやがれ!
     
    って言うか、こんだけ長文記事を連日書いてりゃ
    時間的にもフツーに、メールまでは無理じゃね?
     
     
    とか、可愛げなく開き直っているのは、照れ隠し。
    何を照れてるのか、自分でもさっぱりわからんのが人体の不思議。
     
    ごめんね、皆。
    私のこの習性を理解して許して付き合って!
     
     
    ああ・・・、また前置き9割、本題1割に・・・。
    しかも今日の記事は、いつにも増して何様で
    私に夜、書かせるなよーーー!
     
     

    評価:


    ¥ 2,604

    コメント:そろそろ誰かに言われそうで嫌だなあ、このセリフ。 こんな心配をせにゃならん己を恥じる気がまったくないんで、きっと言われる絶対言われるヒイイイイイッッッ!!! このTシャツ、何でLがないんだ? ボイーンバイーンになってしまうではないか。 ボインって死語?

  • 黒雪伝説・王の乱 12

    剣を静かに抜いた黒雪の目の前に現れた馬車の窓には
    女性の姿が見えた。
     
    「相変わらずのバカップルぶりですわね。
     温泉から丸見えでしたわよ。」
    その声には聞き覚えがある。
     
     
    「・・・お・・・継母さ・・・ま・・・?」
    黒雪がとまどいながら言う言葉を聴いた王子は
    紳士としての根性で、驚きを包み隠した。
     
    「東国での披露宴以来ですね。
     ご無沙汰をしております。」
    冷静に片膝を付いて頭を下げる王子の隣で
    黒雪が言ってはならない言葉を叫ぶ。
     
    「お継母さま、荒地の魔女かと思いましたわよ!!!」
    (注: ハウルのあの魔女)
     
     
    継母は、渋い顔をした。
    「・・・産後太りをしてしまって・・・。」
    「はあ? 産後何年経って、ようやく太ってるんですか?」
     
    まったく、この人の口は塞いでおかねば
    王子は黒雪を押しやって、話題を変えた。
    「ご心配をお掛けしたのは申し訳ございませんが
     王妃様御自らがおでましになって大丈夫なのですか?」
     
    その言葉でも、話題は変わらなかった。
    「ええ。
     温泉でダイエットをする、という理由で
     何ヶ月も城を離れていられますのよ・・・。」
     
    もう、この母娘の間に入るのは止めとこう
    王子はさっさと諦めた。
     
    「ああ、それはそうですね。
     さすがお継母さま、丸くなって転がってもタダでは起きない。」
    黒雪には、あくまで悪気はない。
     
     
    「で、そっちはどうなっているの?」
    継母が窓越しに、見下す目つきで訊く。
     
    黒雪が冷たい視線で返す。
    「お継母さまの方が詳しいんじゃないんですか?」
     
     
    ふたりで喧々ごうごうと言い合った結果
    王の様子がおかしくなったのは、数ヶ月前ぐらいから。
    その変化は、継母の時に酷似している、という事だけ。
     
    「ご自分の事を、えらい客観的に覚えていらっしゃるんですねえ。
     確かにそう言われると
     王とお継母さまの雰囲気、似ていましたわ。」
     
    「ええ。 まあね。
     “あの時” のあたくしは、自分で思い出しても
     懐疑心と攻撃性が強かったのよね。」
    「・・・それが通常のお継母さまのような・・・。」
     
    継母がギロッと睨む。
    「じゃあ、今のこの穏やかなあたくしは何なの!」
    「安穏としてるから太るんでしょうが。」
    黒雪がサラッと応える。
     
    王子はハラハラしていたが
    ふたりのやり取りは、これが普通の状態である。
     
     
    「ほら、あなたが鏡を割った時に
     あたくしたち、荒野に飛ばされたでしょ?
     北国の村が滅びた話といい
     鏡は北国に縁があるような気がしない?」
     
    継母の言葉に、王子が考え込む。
    確かに、どうもこの荒野がキーポイントのような気がしますね・・・。
    だけど何故・・・?
     
    王子の思考を、黒雪がさえぎる。
    「それより、お継母さま、何か食べ物ありません?」
    継母が従者に合図をした。
     
    「食料と、サバイバル道具一式を用意しときましたよ。」
    黒雪が飛び跳ねて喜ぶ。
    「凄い! さすが東国の王妃、わかってらっしゃる!!!!!」
     
     
    その感謝に満更でもなかったが、とりあえず怒る継母。
    「黒雪、今回のように何かあった時のために
     あちこちにこういう装備を隠しておくのが基本でしょう。
     あなたこそ、平和ボケしてるんじゃないのかしら?」
     
    黒雪は、ウッ・・・ と言葉に詰まった。
    「おっしゃる通りですわ、お継母さま・・・。」
    継母がなおも追いかぶせて、説教をタレる。
     
    「あたくしなど、西、南、北の関所近くに
     逃亡用具を隠しているわよ。」
     
    「・・・わかりました。
     では、お継母さまを討つ時には、まずそこを潰しますわ。」
     
    今度は継母がウッと詰まり、黒雪がニタッと微笑んだ。
     
     
    相変わらず恐ろしい母娘ですね・・・
    王子が後ろで身震いをした。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 11 11.9.1 
           黒雪伝説・王の乱 13 11.9.7  
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
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  • “昨日のカレー" の作り方

    どっかに書いたと思うんだが、記事数の多さに探す気もせんし
    年寄りは同じ事を何度も言いたいので、また言うけど
    私のカレーの位置づけは、“栄養食” である。
     
    「不味い料理が出来上がったら、カレーをブチ込め!」
    と、私が普段やたら料理に失敗している、と決め付けているのか
    この失礼な助言を、何の脈絡もなく突然言い放ったうちの兄は
    カレーをスパイスの調合から作る、面倒くせえ野郎である。
     
    私はもちろん、市販のカレールーを使う。
    バーモントの甘口と、ジャワカレーの中辛の混合だ。
     
     
     
    大体、バーモント3にジャワ2ぐらいの割り合いで。
     
     
    何故この2つかと言うと、塩味がしないカレールーは
    バーモントの甘口だけなのだ。
    だけどバーモントだけじゃ、スパイスが利かないので
    色々と組み合わせてみて、ジャワの中辛が相方になったのであーる。
    ジャワ、ちょっと塩味が強いんで、控えめに。
     
    この2つは、それほど油っこくないのも高評価。
    カレールーは油っこいのが多いと思う。
     
    んで、ありとあらゆる野菜を入れる。
    肉は絶対に牛かたまり。
    肉だけは炒めるけど、他はもう切っては投げ切っては投げ
    アク取りもせず、煮込みまくるだけ。
     
    ああっ? えらいザツに作ってるって?
    ばかもの! 野菜を切るのに小一時間だぞ!
    ・・・・・それが辛くて、崩れにくい野菜以外は
    最近はもうブツ切り乱切りで済ませてるけど・・・。
     
     
    そうまでして作ったカレー、
    それはもう、いつも何故か鍋いっぱい。
     
    さて、私は孤独老人。
    しかも量の加減を知らないので、一回カレーを作ったら
    朝晩朝晩ワンツーワンツーで、カレー・カレー・カレー。
     
    冷凍は解凍がヘタなので、したくない。
    作ったその日だけで済ませたい・・・。
    いや、これはちっと考えれば出来るんだけど、問題は
     
     昨日作ったカレーは、今日美味い
     
    この点にあるんだ。
    カレーは何故か翌日に食う方が美味いじゃん。
     
     
    これは、“寝かせ” にある、と私は睨んでいるんだけど
    カレー、あんだけスパイスまみれなのに、夏場はすぐ腐るだろ。
    日本の市販のカレールー、実はスパイス微量なんじゃねえの?
     
    と言う事で、夏場はカレーは1夜限りの刹那メニュー。
    しかし当日制作カレーはイマイチ。
     
    この2つを解決すべく、私の脳みそ色の脳細胞がフル回転した結果
    (脳みそ、灰色とか言うけど、見た事ないし見たくもない。)
    “カレーを虐待する” という方法を思いついた。
    いっつもいっつも暴力方向で、ほんとすまん・・・。
     
    さあ、“昨日のカレー” の作り方だ。
    本当に “昨日のカレー” になるんで
    皆、私に感謝したてまつりつつ試してみてくれ。
     
     
    1.濃い目にカレーを作る。
    2.冷めたら鍋ごと冷蔵庫にブチ込む
    3.食う時に温め直す
     
    これだけ。
    この方法の意味は、カレーの環境を
    火あぶりから寒冷へと急激に変えるとこにあるんだ。
     
    人間だって 「頭を冷やせ」 とか言うじゃん。
    カレーも冷やしたら、落ち着くんじゃないかな、と。
     
    ・・・すまん、理由はよくわからん。 根拠もない。
    でもこれをしたら、実際に “昨日のカレー” になるんだよー。
     
     
    あーーーーー・・・・・、・・・えーと、今気付いた事がー・・・。
     
    何で書く前に気付かないのか、何故ここまで書いてから気付くのか
    自分でもイライラさせられる鈍さなんだが
    ここまで書いた労力が惜しいので、正直に告白するけど
    根拠なし断言以外に、もうひとつジャロが怒る事がある。
     
    よく考えたら、私はずっと台所にいられないんで
    昨日の夜に具を茹でて、翌日カレールーを入れるだけにしてるんだ。
     
    翌日カレールーが溶ける温度まで、鍋を火にかけて
    カレールーを溶かし、ちょっと煮込んで
    冷めたら冷蔵庫に鍋ごと入れておく。
    んで、夜になって食う時に温め直す。
     
    これって、昨日作ってるよな?
    昨日のカレーじゃないじゃん!
     
     
    まあ、具を柔らかくしてるだけだから
    昨日の時点では、それがシチューになるか煮物になるか
    まだわからない、・・・・・というのは言い訳だな。
     
    ほんとすみませんほんとすみません。
    けど、その日でも、早めに作って冷蔵庫に入れられたら
    絶対に “昨日のカレー” になると思うんだ。
    カレー、冷やしたらすっげー落ち着くもん。
     
    ほんと冗談抜きでやってみて。
    んで、通りがかった時に報告を頼む。
     
     

    評価:

    スパイス&ハーブの専門店”スパイスラック”


    ¥ 3,000

    コメント:パウチに分包されているのに、何でこの写真をトップに持ってくるのかなあ。 まあ、いつもいつも黒い画像しか撮れん私に言う資格はねえがな。 これはカレーを作るスパイス20種セットが6~8皿分だそうだ。 これなら油も少なくヘルシーカレーになりそう。 味はきっと個&

  • 黒雪伝説・王の乱 11

    王子と黒雪はやっと温泉近くにたどり着いた。
    「温泉に来る良い口実になったのよ、きっと。」
    「そんな事を言うものじゃありませんよ。
     おくさまの事を心配なさったから
     温泉を口実に、様子を見においでになったんでしょう。」
     
    「いずれにしても、一国の王妃が他国に外出など
     国を揺るがし兼ねない暴挙だわ!」
    「まあまあ。
     しかし、どうやって継母上に連絡を付けましょうか?
     継母上はお忍び、私たちは追われる身ですよ?」
     
     
    望遠鏡を覗きながら、黒雪が事もなげに言う。
    「ねえ、あの温泉、私たちの支配下におかない?
     その方が、今後も色々と都合良いと思うんだけど。」
     
    王子は、また始まった、という顔をした。
    「それは賛成しかねますねえ。
     支配 = 庇護 ですよ。
     守るものは少ない方が自由でいられるでしょう。」
     
    「ああ・・・、そう言われたらそうね。」
    あっさりと意見を翻したはいいけど
    ちょっと考え込む黒雪。
     
    「どうしたんですか?」
    「いや、“守る” で何か忘れてる気が・・・
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     ・・・・・・・・・あっっっ!!! 子供たち!!!」
     
     
    驚愕したあとの王子は
    容赦ない非難の目を、黒雪に向けた。
    「・・・今まで忘れてたんですか?
     あなた、母親でしょうに・・・。」
     
    「ごめん!
     ちょっと助けてくる!!!」
    ガッと立ち上がった黒雪の手を、王子が掴んだ。
     
    「子供たちは、じいが見ていますから大丈夫ですよ。」
    「えっ・・・?」
    「王族たるもの、いつ謀反されるかわからないですからね。
     もしもの時の回避方法は、いくつか用意してますよ。」
     
     
    黒雪は激しく感動して、王子に抱きついた。
    「ありがとうーーーーーーー
     さすが、あなただわーーーーーーーっ。」
     
    王子も満更じゃなく、でも釘を刺す事は忘れない。
    「可愛い我が子ですからね。
     でも、あなた、もう少し子供を構ってあげなさいね。」
    黒雪は王子に抱きついたまま、うんうんとうなずいている。
     
    本当にわかっているか怪しいものですね、この猪女は。
    そう思う王子だったが、黒雪の感謝が心地良い。
    思わずニンマリしつつ、ギューッと抱き締め返した。
     
    と、その時、温泉の建物から馬車が動き出した。
    「あっ、誰か出てくる。」
    「頭が出てます、隠れてください!」
    望遠鏡を覗く黒雪を、王子が岩陰に引っ張る。
     
     
    黒雪は這いつくばって、地面に耳を付け
    王子は体育座りで、ジッと息を殺す。
     
    「・・・ねえ・・・。」
    黒雪が王子を横目で見ながら、顔を曇らせる。
     
    「い・・・嫌ですよ
     そんな不安になるような表情をしないでくださいよ。」
     
    王子が早過ぎるビビりを発動した直後
    黒雪が剣に手を掛け、王子をかばうようにしゃがみ込んだ。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 10 11.8.30 
           黒雪伝説・王の乱 12 11.9.5 
           
           黒雪伝説・王の乱 1 11.8.4 
           
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  • 掃除術

    まず最初に、ものすごく詫びとく。
    今日の記事は、いつにも増してくだらない。
    ほんとすみませんほんとすみません。
     
    それもこれも、リラックス効果絶大のジャスミン臭の
    桜の香りのルームコロンのせいで
    脳みそが一日中、霧隠れ状態なんだ。
     
    あっ、言い訳じゃないぞ、事実だぞ。
    春は陽気が良いんで眠くて脳が動かないし
    夏は暑くてバテて脳が動かな略
    秋は夏の疲れで脳が動略
    冬は風邪を引いて脳が略 なんだ。
     
    もう、それはしょうがないだろうーーー?
    自然の摂理というもんよ。
    謝るだけ、私もヒトのココロが残ってる
    と思ってくれて、一向に構わないんだぞー?
    ああっ、帰らないで! 構って!
     
     
    掃除をしたいけど、腰が上がらない
    という汚部屋住人のおめえら、ようこそ!
     
    掃除機さえ持った事がない、と思われる上品な
    ほうき世代の貴婦人ババアが、掃除をしたくなるコツを伝授しよう。
     
    まず、これは “詭弁”“ごまかし” だと
    自覚して、お遊びでやる事。
    じゃないと、余計にやりたくなくなる。
     
    ・・・アホらしくて・・・。
     
     
    誰でも良いけど、好きな人を思い浮かべるんだ。
    出来れば恐そうな人。
     
    そう、その人が家に遊びに来る、と自分を追い込んで
    掃除片付けを始めるんだよ。
     
     
    私の場合、最適な人 (?) がいるんだ。
     
      ジ ェ イ ソ ン
     
    13日の金曜日14日はいつも土曜日のジェイソン。
    な? こいつは怒らせたら恐いだろ?
    ホラー好きが功を奏した唯一の事例!!!
     
     
    ジェイソンがやってくる!
    と、脳内で叫んだら、掃除開始。
     
    手は機械的に動かしながら、頭の中で色々と考えるんだ。
    ジェイソンは時間に正確じゃん
    いっつも13日の金曜日になったら、即、行動開始してるし
    だからモタモタやってたら、ピンポンと来る。
     
    このジェイソンさんをお迎えするために
    部屋をキレイにするわけだけど
    掃除している最中は、脳みそがヒマだろ?
    だからイロイロと空想もして楽しみながら、清掃活動に励むわけだ。
     
     
    ジェイソンは何を飲むんだろうか?
    日本の家庭に招いたら、やっぱ緑茶とか抹茶だろうけど
    ジェイソン、そういう知らない風習を楽しめるメンタリティーだろうか?
    自分の意に沿わないと、すぐ切れるヤツだし
    ここはやっぱり、無難に
    ・・・え? コーヒー? 紅茶はないよな?
    アメリカンだからコーヒーだろうけど
    もしかしてコーラって線も?
    あ! オレンジジュースをガロン飲みの可能性もあるよね
    映画じゃ、よく冷蔵庫から出して直飲みしてるし
    てか、牛乳もありえん大きさのボトルに直接、口をつけてるけど
    あれ本当にアメリカのご家庭でやってるんだろうか?
    あんなん日本でしたら、非行に走ったと思われる行為だよな。
     
    ・・・茶菓子・・・、ジェイソン用茶菓子・・・
    ポップコーンしか浮かばねえ。
    でも、わざわざ日本の一般家庭に来るのに
    何で相手の国流にせねばならんのか
    郷に入れば郷に従え、つーか、異国情緒を楽しむのが旅じゃん。
    だったらジェイソンが好もうが好むまいが
    緑茶にせんべい、とかで良くねえ?
     
     
    でもジェイソンが来た後は、もう絶対に血の海だから
    掃除しなくても良くねえ?
     
    だけど死体も、片付いた部屋に転がるのと、散らかった部屋に転がるのと
    どっちが良いか、って、どっちもイヤだろうけど
    この部屋がキレイだったら、私に嫌疑も掛かりにくいし
    ああ? 自分だけは生き残ると思ってるよ!
    じゃないと、ジェイソンを招けないじゃん。
     
    あ、メモを残しといた方が、いや、それは偽装に思われそうだから
    ツイートしとこう。
    「今日ジェイソンがうちに来るんだー。」 って。
     
    てか、そういう事をツイートしてるヤツがいたら
    「ちょ、それ死亡フラグwww」 と返信するよな。
    「止めといた方が良いよ
     何でそんなリスクの高い事をせにゃならんの?」
    と、説教もしたいよな。
     
     
    と、そうこう考えてると、掃除は終わる。
    私はこまめに掃除をする、A型のようなO型人間なんで
    いつもキレイな部屋を維持できているけど
    やっぱり掃除は面倒くせえんだ。
     
    特に熱が続いて、しんどい時なんかは
    こういう方法で掃除や料理をやってるよ。
     
    ああっ? やってくれる人がいるなら寝てるけどな!
     
     
     

    評価:

    iRobot (アイロボット)


    ¥ 55,598

    (2009-09-16)

    コメント:クソ高え! 何だよ、この値段。 私よりルンバの方が高いと思う。 腹が立つ。 だけどこいつな、評判良いんだよー。 じゃあ安いパチもんで良いじゃん、と思うけど、やっぱりこいつの方が使い勝手が良いらしい。 くそっ、欲しいぞ、これ。

  • 黒雪伝説・王の乱 10

    レグランドとファフェイは、西の村にいるクレンネルと合っていた。
    「城から追っ手は来てないよ。
     と言うか、動きがまったくないみたいなんだ。」
     
    レグランドは眉をしかめた。
    「それはちょっと解せないね。
     あの王さん、何がしたいんだろう?」
     
    「“権力の誇示” じゃないでござるかね、ウフッウフッ。」
    「で?」
    「へ?」
    「誇示して、そしてどうするの?」
     
    ファフェイはニタニタしながら、軽く答えた。
    「何も考えてないんじゃないでござるかね、ウフッウフッ。」
     
    「・・・・・・」
    イラ付いて無言になるレグランド。
     
     
    「この分だと、多分あたしも移動して良いと思うんだ。
     エジリンが来たら、あたしは東に進もうか?
     この辺ももうすぐ初雪だよ。
     あたしらなら雪山越えも可能だけど
     王都の連中には辛いんじゃないかね。」
     
    クレンネルの提案に、レグランドがうなずく。
    「そうだね、多分もう西には追っ手は来ない。
     来ても、あまり意味がないし。
     ここは放置で、我々は黒雪さま近辺にいた方が良いね。」
     
     
    「クレンネルさんは、荒野と城の間のここに陣取るべきであろう。
     私は城の南東に位置して
     城に潜入するレグランドさんとの
     連絡の中継ぎをいたすとしましょう。」
     
    ファフェイのしっかりした喋り方に
    レグランドが驚いて、広げた地図から顔を上げると
    ファフェイはかけていたメガネを慌てて外した。
     
    「メガネ、普段は掛けないんでござる、ヒュヒュヒュ
     似合わないんでござるよー。 恥ずかちーーー! ウフッウフッ」
     
    「ちょ、似合う似合わない以前の問題じゃ?」
    「そこまでケナさないでほしいでござるよー、ヒュヒュヒュ・・・」
    「いや、そうじゃなくて!」
     
     
    いきり立つレグランドに、クレンネルが耳打ちをした。
    「何て説明するつもりだよ?
     『メガネを取ると気持ち悪いですよ』 ってか?」
     
    そう言われたレグランドは納得した。
    確かに、誰もそんなひどい事を言えるわけがない。
     
    「黒雪さまは、『裸眼のおまえは気持ち悪い』 って
     おっしゃるんですよ、ひどいと思いませんか? フシュッ!」
    ・・・言ってるじゃん、しかも一番言いそうな人が。
     
     
    そこでレグランドは、逆方向から攻めた。
    「あたし、メガネをしている人が好きなんだ。
     だからずっとメガネをしていてくれないか?」
     
    ファフェイはモジモジしながら、メガネを取り出す。
    「うう~ん、惚れないでくださいよおっ? ウフッ」
     
    握っていた鉛筆を、ついヘシ折ったレグランドだが
    表情はあくまで平静を保つ。
     
     
    メガネを装着した途端
    ファフェイはキリッとしたインテリ・イケメンになり
    レグランドとクレンネルを驚愕させた。
     
    ちょ、顔付きまで変わってる!
     
     
    「では、あたしはエジリンが来たら東に向かう。
     エジリン、もう今日にも来ると思う。」
     
    「うん、あたしは城に忍び込んで
     とにかく状況だけ掴んで伝えるよ。」
     
    「そして、それがしはそれを黒雪さまたちにお伝えしよう。」
     
    「「 ・・・・・・ 」」
    腕組みしてキリッとするファフェイを
    呆気に取られて見つめるレグランドとクレンネル。
     
    その後、三者は三方向にと歩き始めた。
     
     
     続く 
     
     
    関連記事 : 黒雪伝説・王の乱 9 11.8.26 
           黒雪伝説・王の乱 11 11.9.1   
           
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