• 2010年 参議院選挙

    すんません、今日は何の価値もないグチを垂れ流す。
    もう、機嫌が悪いったら。
    ブラック・マンデー!!!
     
     
    土曜の夜に、ニンテンドーDSをしながら
    ゴルゴ13の録画を延々観てて、気が付いたら夜中の3時過ぎ。
    そんで慌てて寝たんだけど、当然翌日の起床は昼過ぎだわな。
    もうそれだけで、その日がやる気なしにならんか?
     
    時計を見て、ああ・・・ と落胆して
    渋々布団を畳んでいたら、背中グキッだよ!
     
    5月から雨が多くて、布団も干せん日々が続いて
    布団乾燥機は持ってるけど、15年ぐらい前ので
    電気代や発火率が高い気がして、恐くて使えないんだよ。
     
    だからうちの敷き布団、すっげえ重くなってるんだ。
    あんな鉄板級を敷き畳みしてたら、そりゃ筋がやられるわ!
     
     
    そもそもさ、何で華やかな週末の夜にゴルゴだよ?
    これはひかりTVの録画なんだけどさ、何でゴルゴ?
    他にもっと観るべき番組がたくさんないかあ?
    しかし、ここの一番のポイントは
     
    週 末 の 夜 に 予 定 な し
     
    ここじゃないか、と思うんだ。
     
    どんだけ孤独老人、しかも病弱なんだ? と
    自分を責めて責めて責め抜きたいわ!!!
     
     
    で、日曜の選挙、実はどうなったのかよく知らん。
    投票には行ったけど、前回の衆院選の民主圧勝のトラウマで
    恐くて選挙番組を観られなかったんだ。
     
    ドラクエ9やってたよ!
    ゆとり世代とは程遠いけど、自主ゆとり乙だよ。
    ほんと、いいババアが情けないよ。
     
    で、さっきニュースで見たら
    自民ちょい勝ちのようで、ちょっとホッとした。
    日本国民の皆様、信用しなくてすまんだった。
     
     
    岡部まりが落選したのが意外、みたいに言われてるけど
    それ、当たり前じゃないか?
    何でタレントに政治を任せなきゃならんのだよ?
    百歩譲って、平和時ならともかくも。
     
    大体さ、選挙カーで 「お願いしますお願いします」
    だから何をだよ?
    あんなん、TVの音が聞こえんから
    絶対にこいつだけには入れん! と思うだけだぜ。
    ああいう選挙のやり方こそ、旧態然としている、ってやつだろ。
     
    今の政治の何が悪くて、そこをどういう方法でどうしたい
    こういう事を周知してもらえる事をしてくれよ、と言いたい。
     
     
    とか言ってるけど、熊本時代はTVでする選挙演説を観てたし
    新聞についてくる候補者のプロフィールも熟読してたんだよ。
     
    そこで気が付いたのが、その手の作戦は
    共産党が一番上手いんだ・・・。
    それだけで判断すると、あやうく洗脳されかけるんだ。
     
    そういや、元共産党幹部だったうちの父が言ってたけど
    共産党は議論させたら絶対に負けないんだそうだ。
     
    これを知ってから、そういう候補者の主義主張も
    アテには出来なくなった。
    どうせ選挙前は皆、調子の良い事しか言わんしな。
     
     
    では何で選ぶか、っちゅうと、もう答はひとつだろ。
    “日本に対する愛国心” を持っていて
    日本人を差し置いて、外国人に優遇措置を取らない党。
     
    果たして、こんな党があるのか怪しいものだが
    とりあえず民主党は日本にはいらない。
     
    私はこういう考えで投票した。
    この考えは、皆に押し付けまくりたい。
     
     
    以前に、日本国籍を取るのなら日本人として歓迎する、と書いたけど
    中国の女性が日本国籍を取って
    「それは便宜上で、私は中国人です。中国人は皆そう。」
    とTVで言っていたので、ネットでも少し調べてみた。
     
    結果、私の中では少なくとも中国人は
    日本国籍を取っても、日本人扱いはしない。
    むしろ、日本国籍を取らないでもらいたい。
     
    日本を愛して、日本のために想いを馳せる人だけ
    日本国籍を取ってほしいと願う。
     
     
    愛国心を持つのが右翼と呼ばれるなら、私は右翼で良いよ。
    戦争? 他国が日本に害を及ぼすなら戦うに決まってるだろ。
     
    自分からは絶対に、他国に食って掛かる事はしない。
    それが太平洋戦争以降の日本人。
    だから現代の日本が起こす戦争は支持する。

  • 黒雪姫 3

    山ぶどうを頬張り、種をペーッと吐き出しながら黒雪姫はイラついていた。
    ああ、肉が食いとうございます、油ものが食いとうございます。
    毎日毎日、植物だけじゃ力が出ないわ。
     
    にしても、この森、もう4日も歩いているのに
    終わりどころか、何の変化も見られない。
    北に向かっているのは確かなのに、樹木の種類も変わっていないし。
    黒雪姫は、太陽の位置を再確認した。
     
     
    1日の終わりには、寝る前に槍の柄に傷を入れる。
    そうしないと、日数の感覚がなくなるからである。
    ついこの前、秋節祭が行われたばかりだから
    これからどんどん寒くなる。
     
    マジでヤバいわ
    この時期が一番、食い物が多く実る季節だけど
    早いとこ人里にたどり着かないと、冬になったらアウトだわ。
     
    明日は少しペースを上げましょう。
    ここまで来ての方向転換は、一番してはいけない事。
    このまま行けば、いずれは北国の領土に行き着くはず。
     
    国交がない遠さ、というのをナメてたわ・・・
    黒雪姫は、北へ向かった事を少し後悔していた。
     
     
    木の上で寝るのは、相変わらず慣れない。
    朝になって気が付くと、必ず落ちている。
    しかも打撲とかやっている。
     
    もう、最初から地面で寝ようかしら?
    結局落ちてるんなら、ケモノ避けになってないし。
     
    黒雪姫は、また地ベタの上で目覚めた事にウンザリして
    そのまま仰向けに寝っ転がっていた。
     
     
    ・・・ん?
    地面に付いた後頭部に、微かに振動が伝わった。
    慌てて耳を地面に付ける。
     
    誰か近くを通っている?
     
    黒雪姫はそのままズリズリと這いずって、茂みへと身を隠した。
    世の中、良いヤツばかりとは限らない。
     
     
    しばらく辺りを伺っていたが、何の動きもない。
    茂みから茂みへとほふく前進をしていたら、匂いが漂ってきた。
     
    こ、これは飯の匂い!
    高貴な鼻では、多分ホワイトシチューと推測!
     
    ど、ど、ど、どっから?
    黒雪姫は、なめた指を掲げた。
     
    ほぼ無風だけど、あっちからの空気の流れを感じる。
    きっとあっちに民家があって、そこで飯を作っているんだわ!
    さっきまでの用心深さを全忘れして、黒雪姫は飯の匂いへと突進した。
     
     
    たどり着いたのは、一軒の民家。
    都会に疲れて田舎を美化したリーマンが憧れるログハウス。
     
    おおっ、家!!!!!
    走り寄った黒雪姫は、一瞬ちゅうちょした。
    ・・・何かこの家の作り、やけに小さくない?
     
    ま、私の実家、城だし、平民の家はこんなもんなんでしょ。
    窓から覗き込むと、人気のない家の中のキッチンでは
    鍋から湯気が上がっている。
     
     
    おっと、火を点けっ放しで外出しちゃいけませんわ。
    親切なこの私が、消火して差し上げましょう。
     
    うりゃあ! ユダも見惚れた南斗水鳥拳!
    アーンド、ピッキング。
     
    黒雪姫は、かかと落としで窓ガラスを蹴り割り
    手を差し込んで、窓のカギを開けた。
     
     
     続く
     
     
    関連記事 : 黒雪姫 2 10.7.7 
           黒雪姫 4 10.7.13 
           
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           イキテレラ 1 10.5.11
           黒雪姫 1 10.7.5    

  • ババアのメイク

    ここ数年で40代用のメイク雑誌が出現し、とても喜ばしい。
    ほんと、「待ってました!」 だったよ。
    もちろん買って読んださ。
     
    だけど、お手入れは高級化粧品
    切った塗った埋め込んだ引っ張った注入した、が当たり前。
    お手入れと外科施術で若さを保っているので、メイクは普通の方法。
     
    アホか!
     世のババアが全員、金に余裕があると思うな!!!
     
     
    と言う事で、その類の雑誌の講読は止めた。
    昨今のTV雑誌では、いかに若く見られるか、に焦点を当てとるが
     
     日本は結局、若さ信仰がやめられんのか!
     
    私は私の年齢を謳歌しつつ、美容をしたいんだ。
    ほんと生きててすいません、な人格ではあるが
    それでも生きてる奇跡を満喫したいんだ。
     
    だから若さなどという、昔の事にこだわりたくない。
    若さは若い者に任せとけば良い。
     
     
    そんで美容雑誌の言ってるババアメイクは、何か違う。
    一般ババアは、ああいう能動的なメイクじゃなく
    とにかく、汚く不自然にならない事に心血を注ぎたいはず。
     
    私のこの感覚、他のババアとズレてるか?
    巷で “魔女” とか呼ばれている、ああいう女性たちと違って
    フツーにババアになってる女性には
    メイクで遊びたい気持ちなど、なくねえ?
     
    私は体型は充分に魔女クラスだけど
    顔がブサイク過ぎるんで、メイクで自分を主張はしたくないぞ。
    他の方面でハッスルしたいんで
    ツラは清潔感ときちんと感を出したいだけだ。
     
     
    こういう想いで、ババアのメイクシリーズを書いているんだけど
    私の出す情報が正しいとは言えない。
     
    私の年代の、美容の正解を見聞きした事がないからである。
    自分で試行錯誤するしかないのだ。
    私の年代、もしかして過渡期かも知れない。
     
    メイク雑誌もせいぜいが40代までのメイクだろ?
    こっから後が混乱時期なのに、プロは指導してくれない。
    一番汚い年代に、どうしろって言うんだよ?
     
     
    でもババア予備軍の者たちよ、、恐れる必要はない。
    私も以前は、全方位砲撃オッケーの体勢だったけど
    何だか最近は、戦闘は年下に任せてしまうのだ。
    いわゆる自分では動かない重役体質?
    これになっちゃってさ。
     
    引退とかしたんじゃなく、自分の価値の幅が広がったんで
    美容面は、お世辞だけでもうで腹一杯、みたいな。
     
    弱気? ふざけんな!
    普段から努力しとかんと、お世辞も言うてもらえん
    それがババアだ!
     
     
    美容に興味がある人は、どうも攻撃的でイケイケで
    若い内はそれでも良いんだけど、真のババアになったら
    心が菩薩になってるんで、美容も合わせて
    大らかな心でやりたいんだよな。
     
    よって私の美容記事は、最低限で消極的な内容なのだ。
    フツーのババアの、最善な美容を探っていきたい
    という野望を秘めて。

  • 黒雪姫 2

    夜行性の動物の方が危険なのよね。
    日が沈む前に、登れる木を探しておかないと・・・
     
    黒雪姫は枝ぶりの良い木に、よじ登った。
    城の方向を確認したが、もうかすんで見えない。
    今までこんなに城から離れた事はなかった。
     
    今、何時かしら?
    貴婦人は少食がマナーだから、空腹には慣れているけど
    こんなに疲れたのも、生まれて初めてだわ。
    これから、どうしよう・・・。
     
    黒雪姫は、とりあえず枝に座った。
    貴婦人の割に寝相最悪なんだけど、ここで眠るって可能かしら?
     
     
    翌朝、黒雪姫は土手の途中で目を覚ました。
     
    はっ、ここはどこ?
     
    あたりを見回すと、はるか頭上に夕べ登った木が見える。
    ええっ、私、あの枝から落ちたあげくに
    この土手を転がって、それでもなおかつ爆睡してたわけ?
     
    うっわー、姫なのに夢遊ローリングーーー?
    肉食動物が通りかからなくて、ほんと良かったわー。
    黒雪姫は、立ち上がってドレスをパンパンはたいた。
     
     
    黒雪姫は、太陽を仰ぎ見た。
    昨日は太陽を左に見ながら走った。
     
    一番近い国と言えば、西国よね。
    それだけに人の出入りの監視が厳しいだろうし、交流も盛んだから
    そこももう私の敵になっているかも知れない。
     
    このまま北に行けば、国交のない北国なんだけど
    国交がないだけあって、果てしなく遠い。 道もない。
    どういう国かもわからない。
    ・・・だけど追っ手に見つかる可能性は薄い。
     
    しばらく悩んでいた黒雪姫だったが、意を決して北へと向かった。
    「やっぱ、命あっての物種よねえ。」
     
     
    「姫様はピクニックの途中で、足を滑らせて谷底へ・・・。」
    グチャグチャになった死体が、城の地下へと運ばれた。
     
    遠くで説明を受けたグロ耐性ゼロの王が問う。
    「どう見ても、あの肉片は姫ひとりの量じゃないと思うんだが・・・。」
     
    「お付きのメイドたちも共に落ちまして
     あの谷は急流で、あちこちにぶつかったらしく
     下流で回収された時には、もうどれが誰やら、という事らしいです。」
    刑務官がすまなそうに答える。
     
    「おお・・・、何という悲惨な・・・、我が姫よ・・・。」
    フラフラとよろける王を、継母が支える。
    「王様、お気を確かに。
     姫の事は丁重に弔って、皆で悲しみを乗り越えてまいりましょう。」
     
    「后よ・・・、わしにはもう、そなただけじゃ・・・。」
    「王様、あたくしもあの可愛い姫を失って悲しゅうございます。
     これから姫の冥福を祈るため、塔にこもります。」
    「おお、后よ、実の子ではないというに、何と心優しい。」
    「では・・・。」
     
     
    継母は塔の階段を2段飛びで駆け上がった。
    「鏡! 誰! 美人!」
    扉を開けるなり叫ぶ后を、鏡はたしなめた。
     
    「あんた、どこのカタコト外国人でっか?
     まあ、言いたい事はわかるんで答えたるけど
     読解力に優れたわいの知性に感謝せえよお?
     はいはい、あんたあんた、あんたが一番。」
     
    ほーーーーーーーーっほほほほほほほほほ
    継母は高笑いをした。
     
     
    黒雪姫は生きている。
    なのに何故、継母が一番の美人になったのか?
     
    顔も洗えず、風呂にも入れず、服も着の身着のままどころか
    美しいドレスをビリビリと破り裂いたハギレで
    かかとを折ったパンプスと足を、グルグル巻きで固定し
    (かかとの折れたパンプスは、何故か普通に歩けない)
    長い髪が邪魔にならないようにターバンにし
    ケガ防止に拳にも巻き
    木の枝で槍を作り、見つけた果実はツタでくくって肩にかけ
    オオカミに育てられた少女のような風情で
    森をさまよっていたからである。
     
    美というのは、清潔感が大切なのだ。
     
     
     続く
     
     
    関連記事 : 黒雪姫 1 10.7.5
           黒雪姫 3 10.7.9
           
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           イキテレラ 1 10.5.11  

  • 子供ババア

    知人に痛恨の一撃をくらった。
     
    「あしゅさんの場合、“天然” というより
     “子供っぽい” んですよね。」
     
     
    ・・・いやあ・・・、私も自称では散々自分の事を
    “ガキ” だの、“大人になりきれていない” だの
    謙遜、けんそん、け・ん・そ・ん してきたけどな、
    そりゃ薄々は、これ、結構シャレになってないんじゃないか?
    と、たまに本気で思ったりしてはいたけどな、
    実際に人から言葉で聞くと
    もんのすげえええええええええええええダメージがあるんだ!!!
     
    もう、こういうとこが子供なんだろうけど
    私、多分その時ショックで顔色が変わったと思うんだ。
    その子供っぽいところが魅力だとか何とか
    知人、むっちゃフォローしてきたから。
     
    だけど私の心の中は、愕然・・・ だったよ。
    超・図星☆!!!
    それが私の欠点の根本だと思う。
     
     
    私の中には、“なりたい自分像” というのが
    それはそれは、1mmのブレもなくある。
     
    上品で知的で冷たく恐そうなオールド・ミス。
    ファッションで言えば、白シャツ黒タイト黒ブチめがねピンヒール
    いらんちょっかいを出すと、皮のムチが飛んでくるぞ、みたいな。
    可愛いより美しい、優しいより厳しい、明るいより冷めてる が好き。
     
    ド素人の女教師像そのまんまで、何のヒネリもなくてすまんが
    本気でこういうタイプに憧れていて
    また、私なら充分に可能! と、心の底から信じていたのだ。
     
    ところが、もしかしたら現実は
    下品でアホウで落ち着きない凶暴なだけのバツ1になっとるかも知れん。
     
     
    理想像が具体的であればあるほど、目指しやすくもなるが
    失敗も、目に見えてわかるんだろうな・・・。
     
    自分でも時々調子こき過ぎたりはしてる、と反省してたよ。
    だけどまさか、人に全解読されているとは思わなかった。
    と言うか、言われるまで自分の真の姿に気付いてなかったさ。
     
    そうか・・・、私、子供っぽかったんだ・・・
    と、激しく落ち込んでいる。
     
     
    いくつになっても子供の心を忘れない、とか
    夢みる少女、とか、私がいっっっちばん嫌いなタイプである。
    大人なら大人らしくせんか! と、はちくり回したくなる。
     
    よって、私はこのタイプの “子供” ではない。
    自分では、大人として振舞うよう頑張っているからだ。
    とすると、一番笑えないタイプしか残っていない。
     
     成長しきれていないバカ
     
    悩んで苦しんで、日々考えて生きてきた結果が ↑ かよ?
     
     
    ああーーーーーーーー
    まだ、“赤ん坊ババア” とかの妖怪系の方がマシだぜ。
    ほんと、言われたくなかった。
    今、もんんんのすげえ自信喪失ーーーーーーー。
     
    物忘れが良いので、明日には立ち直れる自信があるけど
    ちょこちょこ思い出しては落ち込むような項目が増えたのが、気が重い。
     
     
    知人も、ほんとに悪気がなかったのはわかるんだ。
    とても気が合って、仲の良い関係なんだよ。
    迷惑も掛けた記憶はないし。
    と言うか、むしろ褒めてくれていたんだよ、話の流れ的には。
     
    誰だよ? “ババア可愛い” を肯定して広めたヤツは?
    いくら可愛いを目指しても、無理な年齢ってあるんだよ!
    てか、“可愛い”、そんな重視するものじゃねえだろ。
    年上に向かって 「可愛い」、失礼だと思うわ。
     
    知人もせっかく褒めた相手が、こんな反応で
    報われなくて、ほんと申し訳なかった。
    私を変人認定していないと良いけど・・・。
    でも、10歳以上年上の人に言って良い言葉じゃないよな。
     
    ・・・つまり、それだけガキっぽいんか・・・
    あああああああああああああああああああーーーーーーーーーーー!!!!!
     
     
    余談だけどさ、数行上で “大人として振舞うよう頑張っている”
    と書いたけどさ、頑張らなきゃ振舞えない時点で
    既に心は大人じゃないんじゃ? と思われるかも知れんけど、
     
    紛れもない大人の年齢になったけど
    子供の頃の自分が見聞きした、思い描いた大人像と自分が
    えらくかけ離れている、と皆は思わんか?
     
    大人の年齢になったは良いけど
    若い頃とあまり根っこは変わらんけど何で? みたいに。
     
    昔の大人って、もっと落ち着いていたよな?
    それともそれは表向きだけで
    私たちも若い子から見れば、落ち着いているように思われてるんだろうか?
     
    とりあえず表面だけ取り繕えれば良い、というザツな性格なんで
    落ち着いて見えるなら、それで問題なしなんだけど。
     
     
    ・・・って、「子供っぽい」 と言われたんだから
    絶対に落ち着いて見えてはいないよな?
     
    ああああああああああああああああああああああーーーーーっっっっっ

  • 黒雪姫 1

    ここは、昔々にあったかも知れない、とある王国。
     
    大きなお城の立派な正門前には城下町が広がり
    そこから隣の国まで続く街道の両脇には
    深い深い森が広がっておりました。
     
    気持ち良く晴れ渡った真っ青な空に、白い雲がフワフワ浮かび
    そよ風に揺れる木々の枝に小鳥たちが愛の調べを歌う、その森
     
     
    ・・・を、黒雪姫は必死に走っていた。
     
    「姫様、いくら命令とは言え
     あなた様は王の血を引く高貴なお方。
     我々には殺す事なぞ出来ません。
     どうかお逃げください。
     人の目の届かぬ、この森の奥深くへと。」
     
     
    あのクソババア、おかしいおかしいと思ってはいたけど
    伝統的な継子イジメだと油断していたわ
    まさか命まで狙っていたとは・・・。
     
    どうすべきだろう・・・、何の用意もしていない。
    あの者たちも、どうせ逃がしてくれるんなら
    サバイバル道具一式ぐらい渡してほしいわ。
    どこまで気が利かないの?
    だからただの従者止まりなのよ。
     
     
    黒雪姫は立ち止まり、木に手をついて肩でゼイゼイと息をした。
    大体 “ピクニック” に、ドレスにハイヒールで行かせる?
    私の衣装担当メイドたちもグルなの?
     
    従者の “逃げろ” という言葉は
    王の唯一の嫡子、というこの私の地位をもってしても
    あの継母には敵わない、という事なのかしら。
     
    こうなるまで何故気付かなかったのかしら・・・。
    くそう、黒雪姫、一生の不覚!!!
    黒雪姫は、木をドスッとどついた。
     
     
    いえ、今更嘆いても、もうしょうがない。
    こうなりゃ出来るだけ遠くへ逃げよう。
    戦闘には自信があるから、ピクニックメンバーは倒せるだろうけど
    規模が見えない城内の敵相手のバトルは、犬死にの可能性が高い。
     
    とりあえず、追っ手が来られないところまで逃げて
    落ち着いた後に、状況を充分に調査してからだわ。
     
    黒雪姫は、一歩一歩、足を前へと踏み出した。
     
     
    「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
    「それは黒雪姫です。」
     
    「な、何とな!!!」
     
     
    驚く継母に、鏡が呆れ口調で答える。
    「えええー? こっちがビックリですわー。
     そこ、驚くとこですかあ?
     フツーに考えても、年齢的にあっち有利でっしゃろ。
     てゆーか、とりあえず “この国で” って話で聞いといてー。
     世界、結構広いから、そこまで責任持てんわあ。」
     
    「うぬぬぬぬ・・・、特殊能力を持っていなければ
     おまえのような無礼物なぞ、即座に割ってしまえるのに・・・。」
     
    怒りに震える継母に、鏡が更に追い討ちを掛ける。
    「凡人は大人しく天才の言葉を聞いとれ、って事ですわー。」
     
    「おのれーーーーーーーっっっ!!!」
    ガッシャーーーーーーーン
    継母は、鏡の横に積み上げている皿を1枚壁に叩きつけた。
     
    「そうそう、そうやってザコでも割って気を晴らしとき。」
    継母は鏡をキッと睨んだ。
    鏡の中には、怒りに歪んだ自分の顔が映っている。
     
    「おお、いけないいけない
     シワが固定されてしまうわ。」
    眉間のシワを指で伸ばす。
     
     
    継母が黒雪姫を殺す決心をしたのは、この日であった。
    その2年後に、黒雪姫はピクニックイベントに行かされる。
     
     
     続く
     
     
    関連記事 : 黒雪姫 2  10.7.7 
     
           カテゴリー 小説・黒雪姫シリーズ
           
           イキテレラ 1 10.5.11  

    音声ブログ : 黒雪姫 1 10.10.27 by かいね   

  • ストレスと怒り

    意外に思われるだろうが、私は怒りの濃度が薄く沸点も高い。
    他人のためになら、怒りは湧くのだが
    自分のための怒りが湧きにくいのである。
     
    これは “優しい” とか解釈されそうだけど
    そんなキレイな動機ではない。
     
    他人に起きた理不尽な出来事なら
    他人が悲しい想いをしている、という名目があるので
    自己流正義感に基づいて、ギャアギャア怒れる。
     
    しかし同じ事が自分の身に起きた場合は
    「もしかして、自分が悪いんじゃないだろうか」 と
    まず自分を責める方に考えるので、迷い、自省などで
    悩み悲しみが先に立って、率直に怒る事が出来ないのだ。
     
    つまり自分に自信がないと、“自分がイヤな想いをした” という事だけを
    堂々と理由にする勇気がなく、怒りが湧かないのである。
     
     
    怒れない人というのは、結構な数いる。
    もしかして日本人の大多数はそうじゃないか?
     
    日本人にストレスが多いのは、怒れないからだと思う。
    ストレスは怒る事で発散するのが、一番簡単そうだから
    怒れない日本人には、ストレス発散が難しいじゃないだろうか。
     
     
    怒りは、和を尊ぶ日本では悪い事のように扱われているけど
    個人にとっては重要な、生きるパワーとなる。
    怒りを向上心ややる気に変換できる人は、健全な精神力を持っている。
    表立っては怒れなくても、内面に正当な怒りを抱えられる人も大丈夫である。
     
    問題は、怒りを上手く発生させられない人である。
    そういう人は、大抵が自分を責める傾向にあり
    エネルギーを内へ内へと潜り込ませていく。
    ものすげえ鈍感な人や、心の広い人でも
    知らず知らずに、心の奥底にストレスを溜め込んでいる。
     
    その溜まったものが、汚染されて自らを蝕むか
    発酵して出たガスに引火するか、どちらも悲劇である。
     
    そうならないためには、こまめに怒って発散するべきだが
    それが出来ないゆえの貯蔵なのであって
    出来るものなら、とっくにやっているわけだ。
     
     
    そこで私的には、亡き事をいいことに親に怒る。
    “私が悪いのかも知れないけど
     それはしつけが悪かったうちの親のせい。
     自分では常識的な判断ができないのよ
     なんせ、親に習わなかったものだから。
     もう、うちの親はまったく!”
     
    親、ほんとごめん、と思う。
    人生の3分の2は自業自得だとわかっている。
     
    でも自分がそんなロクデナシだとは、認めたくないんだ。
    てか、普段から充分に自分を責めているんで
    少しぐらい引き受けてくれても良いだろ?
     
    お空から見守ってくれる千里眼があるのなら
    私のこの苦悩と葛藤も見透かしてくれているだろうし
    何でもかんでも親のせい、というのも、半分は本気ではないし
    そういうのを受け止めるのも親の務めだろう、という
    過大解釈による、防衛策なのだ。
     
     
    こんな甘えは、現存している人には出来ない。
    どう組み合わせても親のせいに出来ない事は、霊の仕業にしている。
     
    “私がこんなにイヤな目に遭うのは
     きっと先祖がいたらん事をしたせい。”
    “こんな不幸は霊障だわ!”
     
    とんだ逃避活動だが、自分の中でいびつな種を発芽させたくないので
    これでも必死で試行錯誤をしているのだ。
     
    現に、精神的なもので足が動かなくなった、とかの経験があるので
    ストレスに気付かずにいたら
    自分の体は何をしでかすかわからん恐怖がある。
     
    もちろん今でも自分の苦悩に気付かずにいるのだが
    とにかく密かに何かを溜め込んでいるはず、という設定で
    自滅を回避しようとしている。
     
    しかし、ないとしか思えんものを発散するのは困難だろ。
    だから見えない人々に頼っている有り様なのだ。
     
     
    全然タメにならん解決法しか出せんで申し訳ないが
    ひとつだけ、確実にわかった事がある。
     
    怒りというのは、クセ付けする事が出来るようだ。
    怒りっぽい人っているだろ、あれは怒りを習慣化できているんだよ。
     
    これに気付いたのは、ヘルドッグ・アフガンハウンドとの
    激しい戦いが終わった時だった。
    何で戦いの最中じゃないかっちゅうと
    アフガンが暴力的なのも自分のせいかも、とか思っていたんだな。
     
    それがブチーーーッときて、アフガンを制圧できた後に
    次は君主としての、平定が義務になって
    あれダメこれダメ私に逆らうのは許さんモードで
    日々暴君しまくっていたら
    瞬時に怒りスイッチを入れられるようになったんだ。
    本当は怒ってなくても、義務で!
     
    怒りは、きっかけさえあれば、スムーズ発射できるようになる。
    多分、他の感情も習慣化できると思う。
    ただし暴力もクセになるので、何を短縮ダイヤルに入れるかは
    よく考えた方が良いと思う。
     
    アフガン騒乱以来、怒りの出し方がちょっとは上手くなったつもりだったが
    関西に来て、関西人の見事な怒りっぷりに
    自分はまだまだだった、と自信喪失気味なのが痛い。
    関西人、うわてを行ってるのお・・・。
     
     
    自分のためだけの単純でクリアな怒りは、自分にとって必要な事である。
    代わりに怒ってくれる自称正義の味方が、いつでもいるとは限らない。
    自分を大事にするというのは
    喜怒哀楽をバランス良く持つ事が、第一歩のような気がする。

  • 美と愛

    美しいものは、ついつい許してしまう。
     
    いかにもエロオヤジの言うような言葉だけど
    こんな感情を実際に味わったのは、アフガンハウンドとの生活でだ。
     
    噛み犬アフガンハウンドとの暮らしは、とても辛いもので
    毎日毎日、早く死ねだの行方不明になってほしいだの
    本気でそう願っていたのだけど
    アフガン・・・、美しいんだ!
     
     
     
    画像の上部がおかしいのは、何かファイルの破損?
    もう、私の画像、こんなんばっかりだよ・・・。
     
     
    私は獣の王として、きちんと君臨したので
    最後までアフガンハウンドと馴れ合う事はなかったけど
    本当はアフガンにデレデレしたかった。
    あんなにひどい事ばかりされたのに、である。
     
    私は性格上、実用性、合理性を重要視する。
    美しいものであっても、そのどちらかを兼ね備えていないと
    評価に値しないものだと思っていたので
    この気持ちは、自分でも意外だった。
     
    美は愛を生み出すのかも知れない。
    世の人々が、美しいものに魅了される気持ちが少しわかった。
     
     
    私の友人に、とても美人な女性がいる。
    大人しめだけど、性格も良い。
    ヘアメイクやファッションにも敏感で、おしゃれをしている。
    だけど一緒にいて、その人が美人だという事を忘れるのだ。
     
    何だか、凄くもったいない気がするんだけど
    問題も原因もわからないので、ずっとモヤモヤしていた。
    けど、今思い返してみると答が出せる。
     
     
    まだ若い時にその子に、嬉しそうに言われた。
    「ねえ、彼氏に 『何でこんなに可愛いんだ』 とか言われない?」
    その時に、私は ムッ & ??? を同時に思った。
     
    え? この子に 『可愛い』 ?
    この子は可愛いとかそんなレベルじゃなく、“美人” だろ!
    この子の彼氏、何なの? その評価!!!
    これが 「ムッ」。
     
    え? 彼氏って、そういう事普通に言わない?
    何でそんな事が嬉しいの?
    これが、「???」。
     
     
    で、その時は友人の彼氏の文句など言えないので
    「うん、そうだね。」 で済ませたんだけど
    今になって考えてみると、その子
    自分が美人だという自覚がなかったんじゃないか、と思うんだ。
     
    よくわからんけど、迫力がなかったんだよ。
    私は美人よ! っていう。
    だから、美人なのに美人に見えなかったんだと思う。
     
     
    あんなに美人なら、自分で真っ先に気付いて誇って良いはずなのに
    性格が良いのが災いしたのか、大人しいのかいけなかったのか・・・。
    おまけに、ちゃんとした美人なので
    周囲もわざわざその事実を、本人に伝えなかったんだと思う。
    私もその子に言った記憶がないんだ、おめえ美人だよ、って。
     
    これは嫌がらせやヒガミじゃなく
    友人の長所をあえて褒めるのは、照れくさい、っちゅうか
    友人 = 身内も同然、で身内を褒めるのは下品、っちゅうか
    そういう硬派なヤツが多かったんだよな、私の仲間は。
     
    お陰で私も20代後半になって、やっと自分がナイスバディだと気付いたし
    彼女も自覚してれば良いけど、私が言えば良かった、と後悔してるよ。
     
    自分が美しいんだ、と気付くのは、自分を愛していないと出来ない。
    悩みもない日々を過ごしていると
    自己愛とかいらないから、自分の姿にも気付かない。
    それはそれで幸せなんだが、女性の作りには賞味期限があるしな。
     
     
    この2つの事例で、美と愛の関連性がわかる。
    美は愛を生み、愛は美を生む。
     
    美しいから愛してしまうし、愛してるから美しく見える。
    理屈とかじゃなく、無条件にそう思うプログラムが生物にはあるんだろう。
     
     
    さて、じゃあブサイクは愛に無縁か?
    ほっほっほ、それがまた不思議なもので
    度を越したブサイクは、これまた愛を引っ張り寄せる。
     
    うちのゴールデン・レトリーバー、見事なブサイクだったが
     
     
     
    もう、ここまでくると、むっちゃ可愛いんだよー。
    同情票かも知れんが、溢れ出す愛には
    属性などどうでも良いと思わせる力がある。
     
    美には黄金比があり、絶対的なものだと思うので
    このゴールデンを美しいなど、言うのは間違っている。
    だけどここにも、美の法則が存在しているような気がする。
     
    どうやら美は、ゼロか100かで愛を発動させるものらしい。
     
     
    今まで私は、美と愛を別個に考えていたんだ。
    “可愛いと思うのは親だけ” なのに、それは禁句なせいで
    ゴロゴロいる世の親バカから、すんげえ迷惑をこうむっていた。
     
    なので自分だけは客観性を持っていよう、と誓った。
    愛しているけど可愛くない。
    可愛くなくても愛してる。
     
    だから私を 「可愛い」「美しい」 という歴代彼氏を
    “男は愛情で目が腐る” と鼻で笑っていた。
     
    しかし、これは間違っていた。
    私は、愛を生みだしていなかったのである。
     
     
    ごめんね、歴代彼氏たち。
    でも私へのその愛は、美ゼロ発動だよね?
     
    あいつらーーー、もし会う機会があったら無礼討ちにしてくれるわ!!!

  • 外見コンプレックス

    下の中だと自己判断しているツラ構えの私だが
    外見のコンプレックスはない。
     
    ナイスバディなので、体の方は不満こそあれ
    深刻な悩みはないのは当然だが
    まごう事なき超ド級ブサイクなのに
    何故、顔にコンプレックスがないのか?
     
    それは私の、今は亡き母親が理由である。
     
     
    私のかあちゃんは、若い頃に難病にかかって
    腰が曲がり、背骨が岩のようにボッコリと飛び出していた。
    和服を着ていたら帯で隠れるのだが、洋服だとはっきりわかるほど。
     
    そして病気前は160cmあった身長も
    病気後は折れ曲がった腰のせいで、・・・なんぼだろう?
    並ぶと、私 (165cm) の肘の高さぐらいだったから
    もしかすると1mぐらいしかなかったかも知れない。
     
     
    そんでその病気のせいで、流産死産を繰り返し
    年老いてから、やっと私を授かった。
    (ほんと申し訳ないと思う。
     そんな待ち望んだ子がこんな娘で。
     でも親のDNAもかなり傷んでたはずだから、お互い様で良いよな?)
     
    年老いての子と、曲がった腰で
    一緒にいると、知らない人が 「おばあさま?」 と訊くのだ。
     
     
    思春期ぐらいの自意識過剰自分被害者の年頃の時など
    こういう親を 恥ずかしい、と思ってもしょうがない。
    だけど私は、それを思った事は一度もなかった。
     
    それは私が上質なガキだったからではなく
    そういう神経すらない、ポヤンバカガキだったのと
    かあちゃんの態度のお陰である。
     
     
    かあちゃんは、“おばあさん”“おばあちゃん” と
    呼ばれた事は一度もなかった。
    “おばあさま” なのだ。
     
    そしてそう呼ばれた時は、ほほほ と笑って流し
    訊かれた時は、「いえ、遅くにできた子ですのよ。」
    と、堂々と答えていた。
    「金持ちケンカせずよ」 と、私には言っていた。
     
    と言うのも、かあちゃんの実家は
    ものすごい没落もしたのだが、昔ものすごい富豪で
    かあちゃんの若い頃は、専属使用人が何人もいたほどらしい。
     
    そういう生まれ育ちをして
    「贅沢なんて、やりつくしたわ。」 サラッとそう言い
    貧乏になろうと、外見が老婆になろうと
    いつまでもお姫様の心を持つかあちゃんは、多分私の誇りだったのだろう。
     
    今までこういう事を考えた事もないので
    当時の気持ちは推理でしかないが。
     
     
    一度かあちゃんに訊いた事がある。
     
    「そんな体で人前に出て恥ずかしくないの?」
     
    イヤミでも悪口でもなく、純粋な疑問として
    こんなひどい質問をする 成 人 し た 最低なバカ娘に
    かあちゃんは、ほほほ と笑い、ナチュラルに答えてくれた。
     
    「世の中には色んな人がいるから。」
     
    この答があるから、この母親だったから
    私は自分の難のある顔を、可愛いとすら思えるのである。
     
     
    “五体満足” とか言うのは、ほんと卑怯で
    そんな説教など、聞きたくもねえ。
    大多数の平均な一市民の、ごく一般的な悩みを
    そんなおおごとと同列にせんでくれ、という性格なんだ、私は。
     
    だから、かあちゃんが難病だったから、と答える私は卑怯者。
    だけどこれも、かあちゃんが教えてくれた事だ。
    有意義に利用せんと、かあちゃん浮かばれんぜ。
     
    んで、親切心で皆にも伝えてるわけだ。
    自分ら、1個のデメリットもなしに、“特殊な経験” の話を聞けるんだぞ。
    ありがたい、と素直に喜んどけば良い。
     
     
    周囲にこういう人がいないと、わからないだろうけど
    持って生まれたものや、自分ではどうしようもない事は
    悩む必要はない、と私が断言しちゃるよ。
     
    ただし努力はせえ。
    人間、外見なんだから。
    外見だけど、“つくり” じゃなく “演出”。
     
    ファッション、ヘア、メイク、立ち居振る舞い
    そして一番大事なのが、気合いだ。
     
    私なんかさ、下の中だというのに
    有無を言わせぬ何様オーラで
    たまーに 「美しい」 とまで言われるんだぜ。
    5年に1回ぐらい。
     
     
    これを言うと、「そこまでブスじゃないんじゃ?」
    「本当は美人なんじゃ?」 と思われるけど
    アホ! よく考えろ。
     
    下じゃなく、中クラスであったら
    私ならものすごーーーく、自画自賛しとるはずだろ?
    それをせずに、ブサイクと認めてるのは本当にブサイクだからで
    しかもそれを恥じていないからなんだ。
     
     
    顔のつくりに悩まされているヤツ、
    そこは、気にする必要は1個もない。
    問題はおめえの、それを恥じる心なんだよ。
     
    勘違いも痛々しいけど、人に迷惑をかけなければ
    そんぐらい強気に思ってるぐらいが、ちょうど良いぞ。
     
    自分の持ち物を呪うな、祝え。
     
     
    関連記事: 見せるか 隠すか 11.7.6 

  • 具合が悪い人への接し方

    この記事で言う、“具合の悪い人” とは
    もう、平たく言えば、“心を病んでいる人” 限定なんだが
    そこらへんのデリカシーが私には、まったくないので
    とにかく逃げ回る表現をしているわけだ。
     
     
    この前まで、ものすごく調子が悪かった。
    愚鈍なんで、頭が悪いのか心が悪いのか
    自分ではちょっと量りかねていた。
     
    しかし、いつもは2時間待たせの5分診察なマイ主治医が
    30分ぐらい掛けて、カウンセリングをしてくれるのである。
    (主治医、精神科と何の関係もない内科医)
     
    金ヅルであるはずの一患者に過ぎなかったのに
    いつの間にこんなに愛されちゃったんか、とても不思議だが
    この主治医の愛に応えないヤツは人間じゃない。
    反論もせずに、大人しく聞いているよ。
     
    何でこの人だけ、こんなに診察が長いの? と
    他の患者さんに白い目で見られるのが、ほんと辛いが。
     
     
    さて、賢明な皆はわかっただろう。
    私がまたしても失礼な事を書いている事に。
     
    上の 『反論もせずに』 ← これ。
    何でこんな事を言うかっちゅうと、マイ主治医は
    多分、心が悪くなった経験のない健康な人だと思うからだ。
     
    主治医の私を想って語る言葉には
    「自分の生きる意味を」「楽しいと思える事を」「自分を変えて」
    こういう単語が山ほど出てきて、内心ビキビキくるんだよ。
    病状の重いヤツだったら、さぞかし追い詰められる事だろう。
    皆、心がおかしくなったら専門医に行けよ?
     
     
    では何故私は専門医に行かないのか?
    それは、軽くて慣れていて愛だからだ。
    説明が面倒なんで、これで悟れ。
     
    今回は、心の病に掛かった人の心理の一例を語りたいんだよ。
    出来るだけ客観的に分析して、ヒントになるようにするけど
    全員に当てはまるわけじゃない、ってのが大前提で頼む。
     
     
    心が悪くなった人は、突然なるわけじゃない。
    それまでに、何かおかしいな、こんなんじゃダメだ
    などなど、試行錯誤をしているはず。
     
    “はず” と書いたのは、鈍感な私は、いつも突然なるからだ。
    きっと気付いてはいるんだけど、ギリギリまで無視してるっぽい。
    ・・・面倒なんだよ、心ってやつは・・・。
     
    でも他の人は、早くから自分の異変に気付いて
    どうにかしよう、とあがいている場合が多いと思うんだな。
     
    つまり悪くなった時点で、そいつはそれまでに
    もんのすごーーーーーーーーく、頑張ってきているはず。
    「悪い」 と口に出す時は、頑張って頑張って努力して努力して
    ああ・・・もう疲れた・・・、もう頑張らなくて良い?
    という状態なのだ。
     
     
    そういうヤツに、「頑張れ」「前向きに」 などと言うのは、酷すぎる。
    その頑張りが、間違った方向でも、足りなくても
    そいつはそいつなりに頑張ったのには違いないからだ。
     
    言われた側はな、「おめえに何がわかる?」「じゃあ私と代わってよ」
    と内心、思っている。
    励ましてくれている人に、こんな逆切れのような事を言うと
    人格評価が下がるから、黙っているけど
    心の中は血の雨が降っているに違いない。
     
     
    と言うか、病気中はどんな言葉も届かない。
    これさ、当人も気付いていないと思うけど
    心に響くなら、治っている途中なんだよ。
     
    悪い真っ最中は、心、動かざること山の如しなんだ。
    宗教で言う解脱とか、もしかして心の病いかもな。
     
    だから、病人にいらん事を言うて余計な傷を付けるより
    愛している事だけ覚えてもらっといて、あと放置で良いと思う。
     
    何を不可能な事をサラリと言ってるんだか、と怒られそうだけど
    心の不具合、面倒くせえぞー?
    心のお花畑がいつのまにか地雷原になっとるし
    え? これで何で? って事で、グサグサくるし
    本人にも手に負えないものを、他人がどうにか出来るわけがねえ。
     
     
    要するに、調子が悪い私が専門医に行かずに
    マイ主治医に励まされ続けているのは、その愛が嬉しいからなんだよ。
    ほっほっほ、さすが私、最初と見事に繋げられたわ!
     
    まあ、正直に言えば、今歯科にも通ってるし
    眼科も定期的に通わないとダメだし
    これ以上時間と金を掛けられないんで、精神科になど行ってられない
    ってのもあるんだが、やっぱり愛の存在が一番なんだな。
    そんで愛を感じられるのは、私の症状が軽いからだろう。
     
    重い軽いも判断は難しいんで、好き勝手に言わせてもらったけど
    本当に具合が悪い人は、私のこのノンキな言い草の
    300倍ぐらいグッチャグチャになってると思うんで、そこも要注意。
     
     
    こういう事って、もう広く知られているんで
    わざわざ言う必要もない、と思っていたんだけど
    現実、言われてるんで、私、頑張れ頑張れ、しかも主治医に・・・。
    その鬱憤晴らしのために、この記事を書いたのさ。
     
    愛だとわかるが、私程度でも、それ、辛いぞおおおおおおお!!!
     
     
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